JP2008292435A - 物体検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱線センサを備えた物体検知装置において、検知エリア内の物体の存否と移動方向を検出できるようにする。
【解決手段】物体検知装置1は、赤外線を受光することに応じて検出信号s1及び検出信号s2を出力する検出部6a及び検出部6bと、検出信号s1と検出信号s2が閾値より大きいか否かの判断信号を出力する出力部41と出力部42と、判断信号に基づいて物体の存否と物体7の移動方向を判断する判断部5を備える。検出部6a及び検出部6bは、極性が異なり赤外線を検知する検出素子を2つずつ備える。検出部6aと検出部6bは、互いに直交し十字形を構成するように配置され、いずれの検出素子が赤外線を検知したかに応じて正または負の検出信号s1及び検出信号s2を出力する。これにより、物体検知装置1は、判断部5が判断信号に基づいて判断した結果から物体7の存否と8方向について物体の移動方向を検出することができる。
【選択図】図3
【解決手段】物体検知装置1は、赤外線を受光することに応じて検出信号s1及び検出信号s2を出力する検出部6a及び検出部6bと、検出信号s1と検出信号s2が閾値より大きいか否かの判断信号を出力する出力部41と出力部42と、判断信号に基づいて物体の存否と物体7の移動方向を判断する判断部5を備える。検出部6a及び検出部6bは、極性が異なり赤外線を検知する検出素子を2つずつ備える。検出部6aと検出部6bは、互いに直交し十字形を構成するように配置され、いずれの検出素子が赤外線を検知したかに応じて正または負の検出信号s1及び検出信号s2を出力する。これにより、物体検知装置1は、判断部5が判断信号に基づいて判断した結果から物体7の存否と8方向について物体の移動方向を検出することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、熱線を検知する検出素子を用いて検知エリア内の物体の存否と移動方向を検出する物体検知装置に関する。
従来の物体検知装置は、PIR(Passive Infrared Ray)センサ、超音波センサ、又はミリ波センサなどを備える。例えば、PIRセンサを備えた物体検知システムは、PIRセンサが検知エリア内の温度の変化を検知することによって、物体の存否を検出する。しかし、PIRセンサを備えた物体検知装置では、検知エリア内の状況によって物体を性格に検出できないことがあった。また、PIRセンサは、電気的な発熱によって発生するノイズによって正確に物体を検出できないことがあった。さらに、PIRセンサを備えた物体検知装置は、検知エリア内の物体の移動方向を正確に検出することができなかった。
そこで、例えば、物体検知装置は、極性を有しない複数の赤外線素子が互いに横方向にずらされ、かつ縦方向に平行に配置されることによって、物体の特定方向への移動方向と移動速度を検出する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、物体検知装置が、焦電フィルムに集熱用兼電極用の受光面電極が形成されている赤外線検知エレメントを複数備える構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。PIRセンサが、焦電効果を有する材料基板と、この材料基板が接着固定される支持部との接着面積が小さくなるように形成された構成が知られている(例えば、特許文献3参照)。さらに、物体検知装置が、3つの検知エリアにおいて物体が存在するか否かを検出する構成が知られている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、特許文献1に示される技術においては、各赤外線素子が平行に配置されているため、物体を検出できた場合であっても、物体の移動方向によっては、その移動方向を特定できないことがあった。また、特許文献2に示される技術においては、物体検知装置は、検知エリア内の状況に影響されることなく、正確に物体の存否を検出することはできるが、物体の移動方向を判断することはできなかった。また、特許文献3に示される技術においては、PIRセンサの感度を向上させるものであって、検知した物体の移動方向を判断するものではない。さらに、特許文献4に示される技術においては、物体検知装置が、3つの検知エリアにおける物体の存否に基づいて、検知エリア内の物体が人体であるか小動物であるかを区別することができるが、これらの物体の移動方向を判断することはできなかった。
特開平9−318442号公報
特開平6−323913号公報
特許第3829459号公報
特開平6−11575号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、検知エリア内の物体を検知するだけでなく、物体の移動方向を判断することができる物体検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、物体が放射する熱線を検知して検出信号を出力する熱線センサと、検出信号に基づいて物体の存在を判断する判断部と、を備えた物体検知装置において、熱線センサは、物体の移動方向によって互いに異なる極性の信号を出力する2つの検出素子を備え、判断部は、検出素子が出力した検出信号の極性に応じて物体の移動方向を判断するようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の物体検知装置において、2つの検出素子を備えた熱線センサを2組備え、2組の熱線センサは、物体を検知する検出エリアが異なり、それぞれの配置方向が90°より小さい或る角度をもって配置され、検出エリア内に物体を検知すると検出信号を出力し、判断部は、熱線センサが出力した検出信号の極性に応じて物体の移動方向を判断するようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項2の物体検知装置において、2組の熱線センサは、それぞれ物体を検知する検出エリアが異なり、互いに直交するように配置されているようにしたものである。
請求項1の発明によれば、熱線センサは、物体を検出した検出素子に応じて種類の異なった検出信号を出力する。判断部によって、検出信号の種類が、例えば、正の信号であるか負の信号であるか判断されることにより、物体の移動方向を検出することができる。
請求項2の発明によれば、2組の検出部から出力された検出信号は、判断部によって、その種類が判断される。これにより、4方向について物体の移動方向を検出することができる。
請求項3の発明によれば、検出部は、T字形または十字形となるように配置され、検出部が出力した検出信号は、判断部によって種類が判断される。これにより、複雑な構成とすることなく、判断部の判断内容に基づいて8方向について物体の移動を検出することができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る物体検知装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る物体検知装置1の構成を示す。物体検知装置1は、人体や鳥などの物体が放射する赤外線を受光すること応じて正または負の検出信号s1を出力する熱線センサ2と、熱線センサ2に接続され検出信号s1を増幅する増幅回路3と、増幅回路3に接続され、増幅された検出信号s1が予め定められた閾値より大きいか否かを判断し、判断した内容を判断信号として出力する出力部4と、出力部4から出力された判断信号に基づいて物体の存否と物体の移動方向を判断する判断部5とを備える。熱線センサ2は、赤外線を受光すると正または負の検出信号s1を出力する検出部6を備える。検出部6は、極性の異なる2つの検出素子を備え、物体が放射する赤外線を検出すると検出信号s1を出力するいわゆる2素子1出力構成となっている。ここで、熱線センサ2は、例えば、建造物や塀などの壁面に取り付けられ、人体や鳥などの物体を検出する。
出力部4は、正の検出信号s1が出力されると、検出信号s1が予め定められた正の閾値より大きいと判断して判断信号「High」を判断部5に出力する。一方、負の検出信号s1が出力されると、検出信号s1が予め定められた負の閾値より小さいと判断して判断信号「Low」を、それ以外は「Middle」を判断部5に出力する。判断部5は、最初に検出される判断信号が「High」または「Low」かに応じて物体の移動方向を判断する。
図2(a)乃至(c)は、検出部6に対する物体の移動方向と、移動方向に応じて出力される検出信号s1の関係を示す。図2(a)を参照して、検出部6は、正の極性を有する検出素子61と負の極性を有する検出素子62を備え、検出素子61と検出素子62は、水平方向に配置されている。ここで、物体7が、検出素子61から検出素子62へ向かう移動方向を右方向Rとし、検出素子62から検出素子61へ向かう移動方向を左方向Lとする。物体7が右方向Rに向かって移動すると、検出素子61が先に赤外線を検出する。一方、物体7が左方向Lに向かって移動すると、検出素子62が先に赤外線を検出する。検出部6は、検出素子61が赤外線を検出すると正の検出信号s1を出力し、検出素子62が赤外線を検出すると負の検出信号s1を出力する。ここで、検出信号s1は、アナログ信号である。
図2(b)(c)において、縦軸は、検出信号s1の電圧を示し、横軸は時間を示す。物体7が右方向Rへ移動すると、検出部6は、図2(b)に示すように、赤外線を検知していない水平な定常値から正の方向に振幅した正の検出信号s1を先に出力する。一方、物体7が左方向Lへ移動すると、検出素子6は、図2(c)に示すように、赤外線を検知していない水平な定常値から負の方向に振幅した負の検出信号s1を先に出力する。出力部4は、正または負の検出信号s1が出力されたことに応じて判断信号を出力し、判断部5は、最初の判断信号の内容に応じて物体の移動方向を判断する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る物体検知装置1の構成を示す。物体検知装置1は、人体や鳥などの物体7が放射する赤外線を受光すること応じて検出信号s1及び検出信号s2を出力する熱線センサ2と、熱線センサ2に接続され検出信号s1を増幅する増幅回路31と、熱線センサ2に接続され検出信号s2を増幅する増幅回路32と、増幅回路31に接続され、増幅された検出信号s1が予め定められた閾値より大きいか否かを判断した判断信号を出力する出力部41と、増幅回路32に接続され、増幅された検出信号s2が予め定められた閾値より大きいか否かを判断した判断信号を出力する出力部42と、出力部41及び出力部42に接続され、出力部41及び出力部42から入力された判断信号に基づいて物体7の存否と物体7の移動方向を判断する判断部5を備える。
熱線センサ2は、検出部6aと検出部6bを備え、検出部6a及び検出部6bは、それぞれ極性の異なる2つの検出素子を備える。検出部6aは、物体7が放射する赤外線を検出すると検出信号s1を出力し、検出部6bは、物体7が放射する赤外線を検出すると検出信号s2を出力するため、熱線センサ2は、いわゆる4素子2出力構成となっている。また、出力部41と出力部42は、検出信号s1または検出信号s2が予め定められた正の閾値より大きいとき判断信号「High」を出力し、負の閾値より小さいとき判断信号「Low」を出力し、負の閾値以上正の閾値以下のとき判断信号「Middle」を出力する。
図4は、熱線センサ2の構成を示す。熱線センサ2は、赤外線を検出する検知エリアが異なる検出部6aと検出部6bを備える。検出部6aは、正の極性を有する検出素子61aと負の極性を有する検出素子62aとを備え、検出部6bは、正の極性を有する検出素子61bと負の極性を有する検出素子62bとを備える。検出部6aは、検出素子61aが赤外線を検知すると正の検出信号s1を出力し、検出素子62aが赤外線を検知すると負の検出信号s1を出力する。また、検出素子61a及び検出素子62aは、同時に赤外線を検知すると正と負が互いに打ち消し合うことにより、赤外線を検知していないときの定常値と同様の水平な検出信号s1を出力する。
また、検出部6bは、検出部6aと同様に、検出素子61bが赤外線を検知すると正の検出信号s2を出力し、検出素子62bが赤外線を検知すると負の検出信号s2を出力する。検出素子61b及び検出素子62bは、同時に赤外線を検知すると、赤外線を検知していないときの定常値と同様の水平な検出信号s2を出力する。検出部6aと検出部6bは、それぞれの配置方向が90°より小さい或る角度をもって配置される。これにより、物体検知装置1は、4方向について物体7の移動方向を判断することが可能となる。
図4において、Aは上方向、Bは右方向、Cは下方向、Dは左方向とする。例えば、物体7が右方向Bに移動したとき、検出部6aの検出素子61aと検出部6bの検出素子61bが物体7からの赤外線を検知する。検出素子61aが赤外線を検出することによって、検出部6aは、正の検出信号s1を出力し、検出素子61bが赤外線を検出することによって、検出部6bは、正の検出信号s2を出力する。このとき、出力部41は、増幅回路31によって増幅された正の検出信号s1が閾値より大きいと判断して、判断信号「High」を判断部5に出力する。一方、出力部42は、増幅回路32によって増幅された正の検出信号s2が閾値より大きいと判断して、判断信号「High」を判断部5に出力する。判断部5は、出力部41及び出力部42からの判断信号がともに「High」であることから、物体7が右方向Bに向かって移動したと判断する。
図5(a)乃至(d)は、検出部6a及び検出部6bに対する物体の移動方向と、移動方向に応じて出力される検出信号s1及び検出信号s2の関係を示す。ここで、縦軸は、検出信号s1及び検出信号s2の電圧を示し、横軸は時間を示す。図5(a)を参照して、物体7が方向Aに向かって移動した場合の検出信号s1及び検出信号s2について説明する。物体7が上方向Aに向かって移動すると、先に検出素子62bが物体7の放射する赤外線を検出し、次に検出素子61a及び検出素子62aが同時に赤外線を検出する。検出素子62bが赤外線を検出すると、検出部6bは、検出信号s2として、負の方向に振幅した負の検出信号s2を出力する。続いて、検出素子61a及び検出素子62aが同時に赤外線を検出すると、検出部6aは、赤外線を検出していない定常値と同様の水平な検出信号s1を出力する。
出力部42は、増幅回路32によって増幅された正の検出信号s2が正の閾値より大きいと判断して、判断信号「High」を判断部5に出力する。一方、出力部41は、増幅回路31によって増幅された検出信号s1が負の閾値以上正の閾値以下であると判断して、判断信号「Middle」を判断部5に出力する。判断部5は、出力部41から判断信号「Middle」が入力され、出力部42から判断信号「High」が入力されたことによって、物体7が検知エリア内を上方向Aに向かって移動したと判断する。このように、物体検知装置1は、検出部6aと検出部6bが、それぞれ90°より小さい或る角度をもって配置され、判断部5が、出力部41及び出力部42から出力された判断信号の組み合わせを判断することにより、熱線センサ2の検知エリア内に物体7が存在するか否かを検知するだけでなく、上方向A乃至左方向Dの4方向について物体7の移動方向を判断することが可能となる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る物体検知装置1について説明する。本実施形態における物体検知装置1の構成及び動作は、第2の実施形態の構成及び動作とほぼ同じである。図6は、本実施形態に係る熱線センサ2の構成を示す。検出部6bは、水平に設置された検出部6aに対して直交することによって、検出部6aとT字形を構成するように配置される。これにより、物体検知装置1は、8方向について物体7の移動方向を判断することが可能となる。図6において、Aを上方向A、Bを右上方向、Cを右方向、Dを右下方向、Eを下方向、Fを左下方向、Gを左方向、Hを左上方向とする。
図7(a)乃至(h)は、検出部6a及び検出部6bに対する物体の移動方向と、移動方向に応じて出力される検出信号s1及び検出信号s2の関係を示す。ここで、縦軸は、検出信号s1及び検出信号s2の電圧を示し、横軸は時間を示す。図7(b)を参照して、物体7が右上方向Bに向かって移動した場合の検出信号s1及び検出信号s2について説明する。物体7が右上方向Bに向かって移動すると、検出部6aにおいては、先に検出素子61aが物体7の放射する赤外線を検出し、検出部6bにおいては、先に検出素子62aが物体7の放射する赤外線を検出する。検出素子61aが赤外線を検出すると、検出部6aは、正の方向に振幅した検出信号s1を出力する。一方、検出素子61bが赤外線を検出すると、検出部6bは、負の方向に振幅した負の検出信号s2を出力する。
出力部41は、増幅回路31によって増幅された正の検出信号s1が正の閾値より大きいと判断して、判断信号「High」を判断部5に出力する。一方、出力部42は、増幅回路32によって増幅された負の検出信号s2が負の閾値より小さいと判断して、判断信号「Low」を判断部5に出力する。判断部5は、出力部41から判断信号の最初の「High」が入力され、出力部42から判断信号「Low」が入力されたことによって、物体7が検知エリア内を右上方向Bに向かって移動したと判断する。このように、物体検知装置1は、検出部6aと検出部6bとが、T字形に配置され、判断部5が、出力部41及び出力部42から出力された最初の判断信号の組み合わせを判断することにより、熱線センサ2の検知エリア内に物体7が存在するか否かを検知するだけでなく、上方向A乃至左上方向Hの8方向について物体7の移動方向を判断することが可能となる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る物体検知装置1について説明する。図8は、本実施形態に係る熱線センサ2の構成を示す。本実施形態における物体検知装置1の構成及び動作は、第2の実施形態及び第3の実施形態の構成及び動作とほぼ同じである。検出部6bは、水平に設置された検出部6aに対して直交することによって、検出部6aと十字形を構成するように配置される。これにより、物体検知装置1は、8方向について物体7の移動方向を判断することが可能となる。図8において、Aを上方向A、Bを右上方向、Cを右方向、Dを右下方向、Eを下方向、Fを左下方向、Gを左方向、Hを左上方向とする。
ここで、物体7の移動方向と検出信号s1及び検出信号s2との関係は、図7と同じ関係となる。図7(c)を参照して、物体7が右方向Cに向かって移動する場合の検出信号s1及び検出信号s2について説明する。物体7が右方向Cに向かって移動すると、先に検出素子61aが物体7の放射する赤外線を検出し、続いて、検出素子61b及び検出素子62bが同時に物体7の放射する赤外線を検出する。検出素子61aが赤外線を検出すると、検出部6aは、検出信号s1として正の方向に振幅した正の検出信号s1を先に出力する。続いて、検出素子61b及び検出素子62bが同時に赤外線を検出すると、検出部6bは、赤外線を検出していない定常値と同様の水平な検出信号s2を出力する。
出力部41は、増幅回路31によって増幅された正の検出信号s1が正の閾値より大きいと判断して、判断信号「High」を判断部5に出力する。一方、出力部42は、増幅回路32によって増幅された検出信号s2が負の閾値以上正の閾値以下であると判断して、判断信号「Middle」を判断部5に出力する。判断部5は、出力部41から判断信号「High」が先に入力され、出力部42から判断信号「Middle」が入力されたことによって、物体7が検知エリア内を右方向Cに向かって移動したと判断する。このように、物体検知装置1は、検出部6aと検出部6bとが、十字形に配置され、判断部5が、出力部41及び出力部42から出力された判断信号の組み合わせを判断することにより、熱線センサ2の検知エリア内に物体7が存在するか否かを検知するだけでなく、上方向A乃至左上方向Hの8方向について物体7の移動方向を判断することが可能となる。また、物体検知装置1は、検出部6aと検出部6bが点対称である十字形に配置されることにより、検出部6aと検出部6bがT字形に配置される場合に比べて、物体7の移動方向に関わらず、安定して移動方向を判断することができる。
このように、第1の実施形態においては、物体検知装置1は、極性の異なる検出素子61と検出素子62が水平に並べて配置されることにより、検出部6の検知エリア内に人体や鳥などの物体7が存在していることを検知することができ、さらに、物体7の左右への移動方向を判断することができる。また、第2乃至第4の実施形態においては、物体検知装置1は、4素子2出力構成の熱線センサ2を備えることにより、熱線センサ2の検知エリア内に人体や鳥などの物体7が存在していることを検知することができ、さらに、4方向または8方向について物体7の移動方向を判断することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能であり、第1の実施形態において、例えば、検出素子61及び検出素子62は、水平に並べて配置される構成ではなく、縦に並べて配置される構成であっても構わない。また、第2乃至第4の実施形態において、例えば、物体検知装置1は、出力部41と出力部42とを備える構成ではなく、出力部41と出力部42の機能を備える出力部を1つだけ備える構成であっても構わない。さらに、第2乃至第4の実施形態において、例えば、検出部6aまたは検出部6bが、赤外線を検出していない定常値と同様の水平な検出信号s1または検出信号s2を出力したとき、出力力部41または出力部42が判定信号「Middle」を判断部5に出力する構成ではなく、判定信号を出力しない構成であっても構わない。
1 物体検知装置
2 熱線センサ
5 判断部
6 検出部
61 検出素子
62 検出素子
6a 検出部
6b 検出部
61a 検出素子
62a 検出素子
61b 検出素子
62b 検出素子
7 物体
s1 検出信号
s2 検出信号
2 熱線センサ
5 判断部
6 検出部
61 検出素子
62 検出素子
6a 検出部
6b 検出部
61a 検出素子
62a 検出素子
61b 検出素子
62b 検出素子
7 物体
s1 検出信号
s2 検出信号
Claims (3)
- 物体が放射する熱線を検知して検出信号を出力する熱線センサと、前記検出信号に基づいて物体の存在を判断する判断部と、を備えた物体検知装置において、
前記熱線センサは、物体の移動方向によって互いに異なる極性の信号を出力する2つの検出素子を備え、
前記判断部は、前記検出素子が出力した検出信号の極性に応じて物体の移動方向を判断することを特徴とする物体検知装置。 - 前記2つの検出素子を備えた熱線センサを2組備え、
前記2組の熱線センサは、物体を検知する検出エリアが異なり、それぞれの配置方向が90°より小さい或る角度をもって配置され、該検出エリア内に物体を検知すると検出信号を出力し、
前記判断部は、前記熱線センサが出力した検出信号の極性に応じて物体の移動方向を判断することを特徴とする請求項1に記載の物体検知装置。 - 前記2組の熱線センサは、それぞれ物体を検知する検出エリアが異なり、互いに直交するように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の物体検知装置。
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- 2007-05-28 JP JP2007141152A patent/JP2008292435A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100803 |