JP2008291554A - 換気装置 - Google Patents

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浩巳 刀根川
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桂一 伊藤
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Abstract

【課題】風向きや風速に拘わらず所望の換気量に調整でき、かつ、換気効率を向上させて換気量を増大できる換気装置を提供する。
【解決手段】住宅の屋内外に連通される開口部に設けられる本体枠20と、本体枠20に対して傾くように動いて開口部を開閉する遮風板30と、遮風板30の傾き量を調整するとともに、本体枠20に対して遮風板30が傾く向きを調整するアクチュエータ40と、を備える。これによれば、本体枠20に対する遮風板30の傾く向きがアクチュエータ40の調整により可変となる。よって、風向きや風速に応じた最適の向きに遮風板30が傾くように調整できるので、風向きや風速に応じた好適な換気を行なうことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物の屋内外に連通される開口部を開閉する開閉体を備えた換気装置に関する。
従来より、屋内外に連通される開口部を通じて屋内を自然換気させる換気装置が知られている。この種の換気装置では、開口部を開閉板で開閉させることにより換気の有無を切り換えており、特許文献1,2,3にて開閉板の各種開閉機構が開示されている。
特許文献1に記載の開閉機構では、開口部に設けられる本体枠を備え、開閉板に回転軸を形成し、回転軸を本体枠に回転可能に取り付けている。そして、開口部を閉鎖した状態の開閉板を、回転軸周りに回転して本体枠に対して傾くように動かすことで、開口部を開放する。また、特許文献2,3に記載の開閉機構では、開口部を閉鎖した状態の開閉板を、本体枠に対して平行に離れるように移動させることで、開口部を開放する。
特開平9−53309号公報 特開2000−274022号公報 特開2006−125005号公報
しかしながら、特許文献1に記載の開閉機構では、開閉板が1つの回転軸周りに回転して傾動する構造であるため、開閉板の傾動向きは一方向のみとなる。すると、開閉板を開放位置に傾動させていても風向きや風速によっては換気効率が悪い。例えば、傾動した状態の開閉板の外面に風が吹き当たる風向きの場合には、開口部に風が流入しにくく換気効率が悪くなる場合がある。また、風向きや風速によっては、屋内に強い風が吹き込まれてしまい屋内の人が不快感を与えてしまう。例えば、傾動した状態の開閉板の内面に風が吹き当たる風向きの場合には、開口部に風が流入しやすく強い風が屋内に吹き込まれてしまう。
一方、特許文献2,3に記載の開閉機構では、開口部を開放した状態の開閉板は、本体枠に対して平行に離れて位置するため、風向きや風速に拘わらず所定の換気量を確保しやすいものの、上述の如く傾動した状態の開閉板の内面に風が吹き当たって開口部に流入する場合に比べれば換気効率が悪くなるため、所望の換気量を得ることができない場合がある。
本発明は、風向きや風速に拘わらず所望の換気量に調整でき、かつ、換気効率を向上させて換気量を増大できる換気装置を提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明では、建物の屋内外に連通される開口部に設けられる本体枠と、前記本体枠に対して傾くように動いて前記開口部を開閉する開閉体と、前記開閉体の傾き量を調整するとともに、前記本体枠に対して前記開閉体が傾く向きを調整する調整手段と、を備えることを特徴とする。
これによれば、本体枠に対する開閉体の傾く向きが調整手段の調整により可変となる。よって、風向きや風速に応じた最適の向きに開閉体が傾くように調整できるので、風向きや風速に応じた好適な換気を行なうことができる。例えば、換気量を微量に調整する場合には、図7(a)(b)に例示されるように、開閉体の外面に風が吹き当たるように開閉体の傾く向きを調整して、開口部から排気されるようにすればよい。また、換気効率を向上させて換気量を多くしたい場合には、図7(c)(d)に例示されるように、開閉体の内面に風が吹き当たるように開閉体の傾く向きを調整して、開口部から吸気されるようにすればよい。
このように、本発明によれば、風向きや風速に拘わらず所望の換気量に調整でき、かつ、換気効率を向上させて換気量を増大できる。
また、第2の発明では、前記開閉体は、前記本体枠に対して傾動することに加え、前記本体枠に対して平行に離れるように動いて前記開口部を開閉することも可能に構成され、前記調整手段は、前記開閉体の平行移動量をも調整することを特徴とする。
これによれば、開口部を開放するにあたり、開閉体を傾動させて開放するのみならず、開閉体を平行移動させて開放することもできる。よって、所望の換気量に調整するにあたり、きめ細かい調整が可能となる。また、開閉体を平行移動させれば開閉体が受ける風圧を小さくできるので、強風時に換気させたい場合に好適である。
また、第3の発明では、前記調整手段は、前記本体枠に対する前記開閉体の傾く向きを全方向のいずれにも調整可能であることを特徴とする。そのため、所望の換気量に調整するにあたり、きめ細かい調整が可能となる。
また、第4の発明では、前記調整手段は、前記開閉体を移動させるアクチュエータ、及び前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段を有して構成されていることを特徴とする。このように調整手段がアクチュエータを有しているので、手動で開閉体を動かす調整手段に比べて、開閉体の傾き量及び傾く向きを調整する作業が容易である。また、アクチュエータの駆動を制御手段により制御するので、開閉体の傾き量及び傾く向きの調整を自動化できる。
また、第5の発明では、雨の有無及び風速の少なくとも1つを検知する外部環境センサを備え、前記制御手段は、前記外部環境センサによる検知結果に基づき前記アクチュエータの駆動を制御することを特徴とする。これによれば、開閉体の傾き量及び傾く向きを自動で調整するにあたり、外部環境に応じて自動調整でき、好適である。例えば、雨を検知した場合や、予め設定された風速以上の強風を検知した場合に、開閉体の傾き量をゼロにして開口部を自動で閉鎖するようにできる。
また、第6の発明では、前記開口部近傍に人が存在するか否かを検知する人感センサを備え、前記制御手段は、前記人感センサによる検知結果に基づき前記アクチュエータの駆動を制御することを特徴とする。これによれば、例えば建物内に外部から侵入しようとしている不審者を検知した場合に、開閉体の傾き量をゼロにして開口部を自動で閉鎖するようにできる。因みに、建物の住人等、不審者以外の人と不審者とを判別して不審者以外を検知した場合には上記自動閉鎖を禁止するようにして好適である。
例えば、建物の住人に携帯型送信機を常時携帯させるとともに、携帯型送信機から送信される個人識別情報を含むユーザ信号を受信可能な受信機を開口部近傍に設置する。そして、携帯型送信機から送信される個人識別情報を含むユーザ信号を受信機が受信し、かつ、受信した個人識別情報が予め登録された個人識別情報であることを条件として、不審者でないと判別するように構成することが具体例として挙げられる。
また、第7の発明では、地震の有無を検知する地震センサを備え、前記制御手段は、前記地震センサにより地震が検知された場合に、前記建物内の人が屋外に脱出可能な状態に前記開閉体を移動させるよう、前記アクチュエータの駆動を制御することを特徴とする。これによれば、自身を検知した場合に開閉体の傾き量を最大にして開口部を自動で最大開放するようにでき、ひいては開口部を緊急避難口として利用しやすくなり、好適である。
また、第8の発明では、前記調整手段は前記アクチュエータを複数有しており、前記アクチュエータは、前記開閉体に連結され、前記開閉体への連結箇所が前記本体枠に対して離れるように駆動し、前記制御手段は、前記複数のアクチュエータについて前記連結箇所の離間量を個別に制御することにより、前記開閉体の傾き量、平行移動量及び傾く向きを調整することを特徴とする。これによれば、開閉体の傾き量及び傾く向きを調整することを簡素な構成で実現でき、好適である。
また、第9の発明では、前記アクチュエータは、一端が前記連結箇所に回転可能に取り付けられ、他端が直線移動するように駆動されるリンク部材を有することを特徴とする。これによれば、開閉体への連結箇所が本体枠に対して離れるように駆動させることを、好適に実現できる。
また、第10の発明では、前記リンク部材の一端及び他端のうちいずれか一方の連結を解除する連結解除装置を備えることを特徴とする。これによれば、連結解除装置によりリンク部材の連結を解除させて、開閉体を本体枠から取り外すことができる。よって、火災や地震発生時に開閉体を取り外して開口部を緊急避難口として利用しやすくなり、好適である。
そして、上記連結解除装置の具体的な構造として、以下に列挙する発明の構造を採用すれば、リンク部材の他端と支持部材との連結、解除の切り換えを、簡素な構成で実現できる。
・第11の発明では、前記アクチュエータは、前記リンク部材の他端に直線移動力を伝達する動力伝達部材と、前記リンク部材と前記動力伝達部材とを連結する連結部材と、を有しており、前記連結解除装置は、前記連結部材による連結を解除することを特徴とする。
・第12の発明では、前記連結部材は、前記動力伝達部材及び前記リンク部材の両部材に形成された軸挿入穴に挿入される回転軸であり、前記連結解除装置は、前記回転軸を前記軸挿入穴から抜き出すことにより前記連結を解除することを特徴とする。
・第13の発明では、前記軸挿入穴から抜き出す向きに前記回転軸に弾性力を付与する連結解除用弾性部材と、前記弾性力に抗して前記軸挿入穴内に前記回転軸を保持させるストッパと、を備え、前記連結解除装置は、前記ストッパを移動させて前記保持を解除することにより、前記弾性力で前記連結を解除させることを特徴とする。
また、第14の発明では、前記アクチュエータは前記リンク部材を3つ以上有していることを特徴とする。これによれば、開閉体の傾く向きを全方向のいずれにも調整可能に構成することを容易に実現できる。
ここで、他端が直線移動するリンク部材を有する場合に、開閉体の傾く向きを全方向のいずれにも調整可能に構成すると、リンク部材の一端と開閉体との連結箇所は、直線移動する方向と直交する方向に移動することを余儀なくされる。この点に鑑み、第15の発明では、前記リンク部材の一端は、前記リンク部材の他端が直線移動する方向と直交する方向に移動可能な状態で前記連結箇所に連結されていることを特徴とする。
また、第16の発明では、開口部を開閉体が閉塞している状態における、リンク部材の一端の前記直行する方向の位置を閉塞位置と定義した場合において、リンク部材の一端を閉塞位置に向けて弾性力を付与する閉塞用弾性部材を備えることを特徴とする。これによれば、開閉体を閉塞作動させるにあたり、開閉体が開口部に近づくにつれリンク部材の一端が閉塞位置に近づくこととなるので、開閉体を閉塞させることを確実にできる。
また、第17の発明では、前記リンク部材の一端は、球面軸受け部材を介して3自由度で回転可能な状態で前記連結箇所に連結されていることを特徴とする。そのため、開閉体に対するリンク部材の回転が全ての向きに可能となるので、開閉体の傾く向きを全方向のいずれにも調整可能に構成することを容易に実現できる。
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
[第1の実施形態]
本実施形態に係る換気装置は、図7に示すように住宅10(建物)の屋根11に形成された開口部11aに取り付けられている。開口部11aは、屋内10aと屋外に連通されるものであり、ファンを用いない自然換気用の換気口として機能する。因みに、住宅10の壁体12にも屋内10aと屋外に連通される開口部12aが形成されており、両開口部11a,12aのいずれか一方から吸気され、他方から排気されることで、屋内10a全体が換気されるように構成されている。なお、開口部12aは開閉板13により開閉可能となっている。
図1は本実施形態に係る換気装置を示す模式図であり、この換気装置は、開口部11aに設けられる本体枠20、開口部11aを開閉する遮風板30(開閉体)、遮風板30を移動させるアクチュエータ40(調整手段)、アクチュエータの駆動を制御するコントローラ(制御手段)50、及び各種センサ61〜66を備えている。
本体枠20はフレーム21を四角形に組み付けて構成された額縁形状であり、開口部11a内に嵌め込まれている(図7参照)。また、フレーム21は、アクチュエータ40を内部に収容する収容スペース21aを形成している。アクチュエータ40はフレーム21の4隅に各々配置されている。因みに、フレーム21は金属製である。
図2は図1のI−I断面図であり、アクチュエータ40は、電動モータ41、電動モータ41により回転するスクリュ部材42、スクリュ部材42と螺子結合しているナット部材43(動力伝達部材)、及びナット部材43と連結したリンク部材44を備えて構成されている。
電動モータ41は、フレーム21に固定されたブラケット21bに係止されており、モータ内部に回転速度検出センサ(図示せず)を有している。回転速度検出センサの具体例としてはホールICやエンコーダが挙げられる。
スクリュ部材42はフレーム21の長手方向に沿って配置されている。スクリュ部材42の一端は電動モータ41の回転軸(図示せず)に締結され、スクリュ部材42の他端42aは、フレーム21の貫通穴21cに挿入されて回転可能に支持されている。よって、スクリュ部材42は電動モータ41の回転軸とともに回転する。
図3は図2のII−II断面図であり、ナット部材43は、スクリュ部材42の雄ねじ部42bと螺子結合する雌ねじ部43aを形成している。因みに、スクリュ部材42及びナット部材43は樹脂製である。また、ナット部材43は、リンク部材44のフランジ面44aの間に配置されており、対向するフランジ面44aにより回転することが規制されている。そのため、スクリュ部材42が回転すると、回転が規制されたナット部材43は雄ねじ42bに沿って矢印Y1に示す方向にスライド移動することとなる。
リンク部材44は、断面U字形状に形成された溝形鋼にて形成されており、リンク部材44の一端は遮風板30に連結され、他端はナット部材43に連結されている。なお、リンク部材44の他端部分には上述したフランジ面44aが形成されている。そして、フランジ面44aに形成されたリンク側軸挿入穴44bとナット部材43に形成されたナット側軸挿入穴43bとには、回転軸45(連結部材)が挿入配置されている。なお、回転軸45の回転中心方向は、ナット部材43のスライド移動方向に対して直交する向きである。
図4は図3の分解斜視図であり、一対の回転軸45は、ナット部材43内部に形成された収容空間43cに収容されている。また、収容空間43c内には、回転軸45の各々に取り付けられた連結解除用弾性部材としてのコイルばね45aと、一対の回転軸45の間に位置する弾性部材としての板ばね45bとが収容されている。
コイルばね45aは、リンク側軸挿入穴44bから収容空間43c内部に回転軸45を引き抜く向きに弾性力を付与する。板ばね45aは、収容空間43c内部からリンク側軸挿入穴44bに回転軸45を挿入させる向きに弾性力を付与する。そして、板ばね45aによる弾性力の方がコイルばね45aによる弾性力よりも大きい力となるように設定されているため、通常使用時にはリンク側軸挿入穴44b及びナット側軸挿入穴43bに回転軸45が挿入された状態(図3に示す状態)となる。
また、回転軸45の根元部分45cは2面幅を有する形状に形成され、回転軸45の先端部分45dは円柱形状に形成されている。そして、リンク側軸挿入穴44b及びナット側軸挿入穴43bに回転軸45が挿入された状態において、根元部分45cはナット側軸挿入穴43bに位置し、先端部分45dはリンク側軸挿入穴44bに位置する。そのため、ナット部材43は回転軸45に対して回転が規制され、リンク部材44は回転軸45に対して回転自在に支持される。したがって、リンク部材44はナット部材43に対して回転可能に連結されることとなる。
収容空間43cの開口部43dには、スナップフィット46a等の係合手段により樹脂製の蓋46が取り付けられている。また、蓋46には貫通穴46bが形成されており、板ばね45bの端部45pが貫通穴46bを介して収容空間43cの外部に延出している。
図5は、リンク部材44の一端と遮風板30との連結構造を説明する分解斜視図であり、遮風板30に取り付けられた球状ピン31と、リンク部材44の一端に取り付けられた係止部材44cとから球面軸受け部材を構成している。係止部材44cは2分割されており、ねじN1により締結されている。また、係止部材44cはねじN2によりリンク部材44の一端に締結されている。
球状ピン31は、係止部材44cにより3自由度で回転可能な状態で係止されるとともに、可動部材32に締結されている。遮風板30の屋内側の面にはガイドレール33が取り付けられており、可動部材32は、ガイドレール33にスライド移動可能な状態で保持されている。なお、可動部材32のスライド移動方向は、ナット部材43のスライド移動方向Y1と直交する方向(図5中の符号Y2に示す方向)である。
また、可動部材32には閉塞用弾性部材34が備えられており、弾性部材34の弾性力により、スライド移動方向Y2における所定の閉塞位置に向けて可動部材32は付勢されている。この閉塞位置は、遮風板30が開口部11aを閉鎖する位置に移動した状態における可動部材32の位置に設定されている。
以上により、リンク部材44の一端は、遮風板30に対して、Y2に示す方向にスライド移動可能、かつ、3自由度で回転可能な状態で連結されている。また、リンク部材44の他端は、本体枠20に対して、Y1に示す方向にスライド移動可能、かつ、1自由度で回転可能な状態で連結されている。そのため、電動モータ41を駆動させてスクリュ部材42を回転させると、ナット部材43がY1方向にスライド移動するとともに、リンク部材44が回転軸45を中心に回動する(図2中の矢印Y3参照)。
その結果、遮風板30のうち球状ピン31が取り付けられている連結箇所は、リンク部材44が収容スペース21aに収容される向きに回動した場合には本体枠20に近づくように移動し、リンク部材44が収容スペース21aから出る向きに回動した場合には本体枠20から離れるように移動する。そして、このように作動するアクチュエータ40がフレーム21の4隅に各々配置されているので、遮風板30の4隅の各々と本体枠20の4隅の各々との離間を、4つのアクチュエータ40により独立して調整することができる。
したがって、4つのアクチュエータ40の電動モータ41の駆動をコントローラ50により各々制御すれば、図7(a)〜(d)に示すように遮風板30を本体枠20に対して傾くように動かすことができ、かつ、図7(e)に示すように遮風板30を本体枠20に対して平行に離れるように動かすこともできる。
しかも、遮風板30の傾く向きを全方向のいずれにも調整可能であり、さらには、電動モータ41が有する前記回転速度検出センサの検出信号に基づき4つの電動モータ41を制御すれば、遮風板30の傾き角度及びリフト量(平行移動して離間する量)をも調整できる。
ここで、リンク部材44の他端は直線移動のみが許容されているため、遮風板30の傾く向きを全方向のいずれにも調整可能にした上記構成によれば、リンク部材44の一端と遮風板30との連結箇所、つまり球状ピン31は、直線移動する方向Y1と直交する方向Y2に移動することを余儀なくされる。これに対し、球状ピン31は、ガイドレール33に沿って前記直交する方向Y2にスライド移動可能であるため、4本のリンク部材44が自由に回動することを可能にしている。
しかも、球状ピン31は、弾性部材34により直交方向Y2のうち所定の閉塞位置に向けて付勢されるので、遮風板30を閉塞作動させるにあたり、遮風板30が開口部11aに近づくにつれつまり球状ピン31が閉塞位置に近づくこととなるので、リンク部材44の一端が閉塞位置からずれた位置となったまま閉塞作動させてしまうことにより、遮風板30と本体枠20とが干渉してしまうことを回避でき、遮風板30を閉塞させることを確実にできる。
図6は、リンク部材44の他端と本体枠20との連結を解除する連結解除装置を示す分解斜視図であり、連結解除装置は、解除プレート47、作動プレート48及びワイヤケーブル49を備えて構成されている。
解除プレート47は、フレーム21の収容スペース21a内に配置されており、貫通穴46bから延出している板ばね45bの端部45pと対向する、当接部47aを有している。当接部47aは、ナット部材43のスライド移動方向Y1に延びる形状であり、板ばね45bの端部45pが移動する範囲に亘って延びている。
一対の作動プレート48の一端は、ピンN3によりフレーム21に回転可能に連結され、一対の作動プレート48の他端は、ピンN4により解除プレート47に回転可能に連結されている。したがって、一対の作動プレート48、解除プレート47及びフレーム21によりリンク機構が構成される。
ワイヤケーブル49の先端には、ダイキャスト等により形成された係合突部49aが形成されており、この係合突部49aは、解除プレート47の端部に形成された係合穴部47bに係合している(図2参照)。なお、ワイヤケーブル49は被覆チューブ49bにより被覆されている。
このように構成された連結解除装置は、手動によりワイヤケーブル49を引っ張ることで次のように作動する。すなわち、ワイヤケーブル49により解除プレート47の係合穴部47bが引っ張られることとなり、その結果、リンク機構を構成する一対の作動プレート48及び解除プレート47が図2の時計回りに回動する。すると、解除プレート47の当接部47aが板ばね45bの端部45pに当接し、端部45pを押し上げる。
端部45pが押し上げられていない状態の板ばね45bは、図3に示すように、回転軸45と係合している。具体的には、板ばね45pの凸部45qと回転軸45の凹部45rとが係合している。これにより、U字形状の板ばね45bの弾性力が回転軸45に付与され、コイルばね45aの弾性力に抗してリンク側軸挿入穴44bに回転軸45を保持させる。つまり、板ばね45bが回転軸45の抜け止めとしてのストッパとして機能している。
このように回転軸45を保持させている状態の板ばね45bは、端部45pを押し上げられることにともない、弾性変形しながら板ばね45pの凸部45qと回転軸45の凹部45rとの係合が解除され、図3の2点鎖線位置に移動する。つまり、ストッパとしての機能を失う。その結果、コイルばね45aの弾性力によりリンク側軸挿入穴44bから回転軸45が抜け出る。これにより、リンク部材44とナット部材43との連結が解除される。
図1に示す日射センサ61、雨滴センサ62、人感センサ63及び風向、風速センサ64は、開口部11aの屋外側に配置されている。日射センサ61は開口部11aに照射される外光の照射量を検出する。雨滴センサ62は雨の有無を検出する。人感センサ63は、開口部11aの近傍かつ屋外側に人が存在するか否かを検知するセンサであり、遮風板30に接触したことを検出する接触式や、赤外線センサ等の非接触式が具体例として挙げられる。風向、風速センサ64は、開口部11a近傍かつ屋外側の風向き及び風速を検出する。また、非常時センサ65は火災及び地震の有無を検出する。室内外温度センサ66は、屋内10aの温度及び屋外の温度を検出する。
そして、これら各種センサ61〜66にて検出された信号はコントローラ50に出力され、これらの信号に基づき、コントローラ50は4つの電動モータ41の駆動を制御する。したがって、各種センサ61〜66による検出結果に応じて、遮風板30による開口部11aの開閉、遮風板30の傾き角度及びリフト量が自動で調整されることとなる。
以下に、自動調整の一具体例を説明する。
図7(a)(b)は、排気型換気となるように遮風板30が自動調整された状態を示す模式図であり、風速センサ64により検出された風速値が予め設定された第1閾値よりも大きい場合には、遮風板30の外面に風が吹き当たるように、風向センサ64の検出値に基づき遮風板30の傾く向きを自動調整する。その結果、開口部11aから屋内10aの空気が排出される。この場合、開閉板13が開口部12aを解放するようにコントローラ50が開閉板13の駆動を自動制御すれば、開口部12aから屋内10aに空気が吸入されることとなるため、開口部11aからの排気量を増大でき、屋内10a全体が好適に換気される。
図7(c)(d)は、吸気型換気となるように遮風板30が自動調整された状態を示す模式図であり、風速値が第1閾値よりも小さい場合には、遮風板30の内面に風が吹き当たるように遮風板30の傾く向きを自動調整する。その結果、開口部11aから屋外の空気が吸入される。このような吸気型換気によれば、上述の排気型換気に比べて換気効率を高めることができるので、風速値が小さい場合であっても十分な換気量を確保できる。なお、この場合においても、開閉板13が開口部12aを解放するように自動制御すれば、開口部12aから屋外に空気が排出されることとなるため、開口部11aからの吸気量を増大でき、屋内10a全体が好適に換気される。
図7(e)は、強風対応型換気となるように遮風板30が自動調整された状態を示す模式図であり、第1閾値よりも大きい値である第2閾値を予め設定しておき、風速値が第2閾値よりも大きい場合には、遮風板30の内面及び外面のいずれにも風が吹き当たりにくくなるように、遮風板30の傾き量をゼロにしつつも開口部11aを解放する。
つまり、遮風板30を平行に移動させるように自動調整する。このような強風対応型換気によれば、遮風板30が受ける風圧を小さくできるので、強風時に換気させたい場合に好適である。なお、強風対応型換気において、開口部12aを解放させた場合には、開口部12aでは吸気され、開口部11aでは排気されることとなり、屋内10a全体が好適に換気される。但し、図7(e)に示すように開口部12aを閉鎖した場合であっても、開口部11aにて吸気及び排気の両方が行なわれるので、ある程度の換気はなされる。
さらに、第2閾値よりも大きい値である第3閾値を予め設定しておき、風速値が第3閾値よりも大きい場合には、遮風板30の開作動を禁止して、開口部11aの解放を禁止する。
ここで、遮風板30は透光性を有しない樹脂製又は金属製である。そして、屋内10aに採光するための採光窓(図示せず)が開口部11aとは別の部位に設けられており、この採光窓は遮光板としてのサンシェード(図示せず)により開閉される。また、コントローラ50にはユーザにより操作される換気用操作スイッチ71及び採光用操作スイッチ72からの信号が入力され、換気用操作スイッチ71により遮風板30の開閉が操作され、採光用操作スイッチ72によりサンシェードを駆動させる電動モータ73の駆動が制御され、サンシェードの開閉が操作される。
次に、コントローラ50が有するマイクロコンピュータ51により遮風板30が自動制御される流れを、図8のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップS10では採光用操作スイッチ72がオン操作されたか否かを判定し、オン操作されていれば(S10:YES)、サンシェードを開動作させるように電動モータ73の駆動を制御する。サンシェード開動作が完了すれば(S12:YES)次のステップS14に進み、完了していなければ(S12:NO)ステップS13に進み、サンシェードの開動作開始から所定時間が経過したか否かを判定する。経過していなければ(S13:NO)ステップS11に戻りサンシェード開動作を継続し、経過していれば(S13:YES)異常状態であるとみなし、図9に示す異常処理を行なう。なお、異常の具体例としては、地震及び火災によりサンシェードが破損している場合や、電動モータ73等が機械的又は電気的に故障した場合が挙げられる。
続くステップS14では換気用操作スイッチ71がオン操作されたか否かを判定し、オン操作されていれば(S14:YES)、ステップS15において、雨滴センサ62、人感センサ63及び風向、風速センサ64及び室内外温度センサ66からの検出信号を収集し、ステップS16においてこれらの検出信号に基づき換気の可否を判断する。例えば、雨滴が検出されず、風速が第3閾値を超えておらず、室外温度が所定温度以上である等の条件を満たす場合に、換気可と判断する。
換気否と判断された場合(S16:NO)には、ステップS15による情報収集開始から所定時間が経過したか否かを判定する。経過していなければ(S17:NO)ステップS15に戻り情報収集を継続し、経過していれば(S17:YES)異常状態であるとみなし、図9に示す異常処理を行なう。なお、異常の具体例としては、各種センサ62,63,64,66が地震及び火災により故障した場合や経時劣化した場合が挙げられる。
換気可と判断された場合(S16:YES)には、ステップS18において、風向き及び風速に基づき前述した図7(a)〜(e)の状態のいずれが最適換気状態であるかを判断し、その最適換気状態となるよう電動モータ41の駆動を制御して、遮風板30を作動させ、ステップS19に進む。
遮風板30の開放作動が完了すれば(S19:YES)次のステップS21に進み、完了していなければ(S19:NO)ステップS20に進み、遮風板30の開動作開始から所定時間が経過したか否かを判定する。経過していなければ(S20:NO)ステップS18に戻り遮風板30の開動作を継続し、経過していれば(S20:YES)異常状態であるとみなし、図9に示す異常処理を行なう。なお、異常の具体例としては、地震及び火災により遮風板30が破損している場合や、アクチュエータ40等が機械的又は電気的に故障した場合が挙げられる。
続くステップS21では、雨滴センサ62、人感センサ63及び風向、風速センサ64、室内外温度センサ66及び日射センサ61からの検出信号を収集し、ステップS22においてこれらの検出信号に基づき異常状態が発生していないかを判断する。なお、異常の具体例としては、遮風板30により開口部11aを開放させているにも拘わらず屋内10aと屋外との温度差が異常に大きい場合等が挙げられる。そして、異常状態である(S21:YES)と判断した場合には図9に示す異常処理を行ない、正常であると判断した場合には処理を終了する。
次に、図9のフローチャートに示す異常処理の流れを説明する。
先ず、ステップS30において、防犯上の異常及び各種機器の異常であるか否かを判定し、防犯・機器の異常であると判定された場合(S30:YES)には、ステップS31に進み、異常である旨を記憶するとともに、音や表示により異常である旨を報知する。そして、異常リセットがユーザ等により操作されなければ(S32:NO)、ステップS31による異常記憶及び報知を継続し、異常リセットが操作されれば(S32:YES)、ステップS33に進み、異常記憶を消去するとともに異常放置を終了する。
一方、防犯・機器の異常でないと判定された場合(S30:NO)には、ステップS34に進み、ステップS18と同様にして最適換気状態を判断し、その最適換気状態となるよう遮風板30を作動させる。ここでの最適換気状態の判断では、ステップS18の判断とは異なり、例えば人感センサ63により開口部11a近傍にて人の存在を検知した場合には開口部11aを閉塞させた状態が最適換気状態であると判断する。また、非常時センサ65により火災又は地震を検知した場合には開口部11aを全開に開放させた状態が最適換気状態であると判断する。
その後、ステップS35にて換気用操作スイッチ71がオフ操作されたか否かを判定する。オフ操作されていないと判定された場合(S35:NO)には図8に示すステップS21の処理に戻り、オフ操作されたと判定された場合(S35:YES)には、ステップS36に進み、遮風板30により開口部11aを閉塞するよう、電動モータ41の駆動を制御させ、ステップS37に進む。
遮風板30の閉塞作動が完了すれば(S37:YES)処理を終了し、完了していなければ(S37:NO)ステップS38に進み、遮風板30の閉塞動作開始から所定時間が経過したか否かを判定する。経過していなければ(S38:NO)ステップS36に戻り遮風板30の閉塞動作を継続し、経過していれば(S38:YES)異常状態であるとみなし、ステップS30の処理に戻る。なお、異常の具体例としては、地震及び火災により遮風板30が破損している場合や、アクチュエータ40等が機械的又は電気的に故障した場合が挙げられる。
以上により、本実施形態によれば、遮風板30の傾く向きが4つのアクチュエータ40により全方向のいずれにも調整可変となり、風向きや風速に応じて図7(a)〜(e)に例示される最適換気状態となる向きに遮風板30の傾き量及びリフト量を調整できる。よって、風向きや風速に拘わらず所望の換気量に調整でき、かつ、換気効率を向上させて換気量を増大できる。しかも、遮風板30の開閉作動は電動モータ41により行われ、この電動モータ41はコントローラ50により自動制御されるので、手動で遮風板30を開閉作動させる場合に比べてユーザの手間を軽減できる。
また、図7(e)に示すように遮風板30を平行にも移動できるので、遮風板30が受ける風圧を小さくでき、強風時に換気させたい場合に好適である。また、第3閾値以上の強風を検知した場合には自動で遮風板30を閉塞作動させるので、台風接近時等における遮風板30の閉塞作業の手間を無くすことができる。
また、人感センサ63により、開口部11aの近傍かつ屋外側にて人の存在が検知されると、ステップS34にて開口部11aが自動で閉塞されるので、不審者の侵入を困難にできる。また、非常時センサ65により火災又は地震が検知されると、ステップS34にて遮風板30が自動で全開状態に作動するので、非常時の避難路として開口部11aを利用するにあたり、その利便性を向上できる。
また、火災や地震等の非常時に屋内10aの人が開口部11aから屋外に脱出したい場合において、屋内10aの人がワイヤケーブル49を引っ張れば、リンク部材44とナット部材43との連結が解除される。よって、遮風板30を屋内10a側から押せば遮風板30を本体枠20から取り外すことができる。よって、開口部11aから脱出する人の邪魔にならないように遮風板30を取り外すことができ、好適である。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、連結解除装置は手動作動でありワイヤケーブル49をユーザが引っ張ることを必要としているのに対し、本実施形態では、板ばね45bを移動させる図示しない連結解除用電動モータを備えている。そして、この連結解除用電動モータを作動させることにより、板ばね45bが移動して、板ばね45pの凸部45qと回転軸45の凹部45rとの係合が解除される。なお、他のハード構成は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、コントローラ50が有するマイクロコンピュータ51によりリンク部材44の他端と本体枠20との連結が自動で解除される流れを、図10のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップS40において、遮風板30の作動状態等、各種機器の作動状態を関しするとともに、各種センサ61〜66からの検出信号の変化を監視する。次に、ステップS41において非常時センサ65から出力される災害信号の有無を判定し、災害信号有りと判定された場合(S41:YES)には、緊急脱出モードとして換気装置を作動させる。
具体的には、連結解除用電動モータを作動させることにより、板ばね45pと回転軸45との係合を解除して、リンク部材44とナット部材43との連結を解除し、遮風板30を屋内10a側から押せば遮風板30を本体枠20から取り外すことができる状態にする。なお、連結解除用電動モータを作動させる前に、遮風板30を閉塞位置に作動させておけば、連結解除した時に開状態の遮風板30が自重で本体枠20に向けて落下衝突することを回避できる。
次に、ステップS43に進み、リンク部材44とナット部材43との連結解除作動が完了していると判定されれば(S43:YES)処理を終了し、完了していないと判定されれば(S43:NO)ステップS44に進み、連結解除動作開始から所定時間が経過したか否かを判定する。経過していなければ(S44:NO)ステップS42に戻り連結解除動作を継続し、経過していれば(S44:YES)そのまま処理を終了する。
以上により、本実施形態によれば、地震や火災が発生した場合には遮風板30と本体枠20との連結が自動で解除されるので、開口部11aを脱出口として利用するにあたりその利便性を向上できる。なお、本実施形態において、第1の実施形態に係るワイヤケーブル49等の手動連結解除機構を連結解除用電動モータと併用して備えるようにして好適である。
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、採光窓が開口部11aとは別の部位に設けられているのに対し、図11に示す本実施形態では、透光性を有する樹脂又はガラスにより形成された透光板35を遮風板30の一部に形成することで、開口部11aを採光窓としても利用できるように構成されている。また、遮風板30のうち透光板35を除く部分は、太陽光発電装置37により構成されている。太陽光発電装置37は、コンデンサ等の蓄電素子からなる蓄電手段を有している。
また、太陽光発電装置37の屋内10a側にはサンシェード36が積層配置されており、サンシェード36が太陽光発電装置37に対向する位置にスライド移動すると透光板35から採光され、サンシェード36が透光板35に対向する位置にスライド移動すると採光が遮断される。なお、サンシェード36は、太陽光発電装置37にて蓄電された電力により駆動されている。また、電動モータ41を廃止して、リンク部材44の回動をも太陽光発電装置37による電力で駆動させてもよい。
[第4の実施形態]
上記第1の実施形態では、風速値が第3閾値よりも大きい場合には、遮風板30の開作動を禁止して、開口部11aの解放を禁止するようにしているのに対し、本実施形態では、遮風板30が受ける風圧を計測し、計測値が予め設定した値を超えた場合に遮風板30の開作動を禁止しするようにしている。また、図7(e)に示す強風対応型換気に設定するか否かの判断を、風速値が第2閾値を超えたか否かにより判断することに替えて、前記風圧の計測値に基づき判断するようにしてもよい。
遮風板30が受ける風圧を計測する構成例としては、リンク部材44の変形量を検出することが挙げられる。具体的には、リンク部材44に歪ゲージ67(図5中の2点鎖線参照)を取り付け、歪ゲージ67の検出値に基づき遮風板30が受ける風圧を算出するようにして好適である。なお、歪ゲージ67のリンク部材44への取り付け位置を、リンク部材44の長手方向中央部分にすれば、大きな歪量を計測できるので、算出される風圧の精度を向上できる。また、歪ゲージ67をリンク部材44の板面の表裏両面に取り付ければ、より一層算出される風圧の精度を向上でき、望ましい。
[他の実施形態]
本発明は以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。そして、以下に説明する各実施形態の特徴的制御内容及び構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記各実施形態ではリンク部材44を遮風板30の4箇所に設けているが、リンク部材44の数を減らして3箇所に設けてもよい。この場合であっても、遮風板30の傾く向きを全方向のいずれにも調整きるとともに、リフト量をも調整できる。また、リンク部材44を2箇所のみに設けるようにしてもよい。この場合には、2つのリンク部材を遮風板30の対向する辺に設けるようにすれば、遮風板30の傾く向きを一方向に調整きるとともに、リフト量をも調整できる。
・電動モータ41を廃止して、遮風板30を手動で作動させるようにしてもよい。
・開口部11aに送風ファンを設置して強制換気するようにしてもよい。
・壁体12の開口部12aを開閉する開閉板13を、遮風板30の開閉作動に連動させて自動で開閉させるようにして好適である。また、この場合、壁体12の開口部12aを複数方位に形成し、遮風板30の傾く向きに応じて開作動させる壁体12の開口部12aを切り換え開閉させるようにすれば、所望の換気量に調整するにあたり、より一層きめ細かい調整が可能となり、さらには屋内10aの空気流れをも制御でき、好適である。
本発明の第1の実施形態に係る換気装置を示す模式図。 図1のI−I断面図。 図2のII−II断面図。 図3の分解斜視図。 図1に示すリンク部材の一端と遮風板との連結構造を説明する分解斜視図。 図2の連結解除装置を示す分解斜視図。 風向き及び風速に基づき遮風板の傾き角度及びリフト量が自動で調整されている状態を示す模式図であり、(a)(b)は排気型換気の状態、(c)(d)は吸気型換気の状態、(e)は強風対応型換気の状態を示す。 図1のコントローラにより遮風板が自動制御される流れを説明するフローチャート。 図8のフローチャートにおける異常処理の流れを説明するフローチャート。 第2の実施形態において、連結解除装置が自動制御される流れを説明するフローチャート。 第3の実施形態に係る換気装置を示す模式図。
符号の説明
10…住宅(建物)、11a…開口部、20…本体枠、30…遮風板(開閉体)、34…閉塞用弾性部材、40…アクチュエータ(調整手段)、41…電動モータ(アクチュエータ)、42…スクリュ部材(アクチュエータ)、43…ナット部材(アクチュエータ、動力伝達部材)、45a…コイルばね(連結解除用弾性部材)、45b…板ばね(ストッパ)、50…コントローラ(制御手段)。

Claims (17)

  1. 建物の屋内外に連通される開口部に設けられる本体枠と、
    前記本体枠に対して傾くように動いて前記開口部を開閉する開閉体と、
    前記開閉体の傾き量を調整するとともに、前記本体枠に対して前記開閉体が傾く向きを調整する調整手段と、
    を備えることを特徴とする換気装置。
  2. 前記開閉体は、前記本体枠に対して傾動することに加え、前記本体枠に対して平行に離れるように動いて前記開口部を開閉することも可能に構成され、
    前記調整手段は、前記開閉体の平行移動量をも調整することを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記調整手段は、前記本体枠に対する前記開閉体の傾く向きを全方向のいずれにも調整可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の換気装置。
  4. 前記調整手段は、前記開閉体を移動させるアクチュエータ、及び前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段を有して構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の換気装置。
  5. 雨の有無及び風速の少なくとも1つを検知する外部環境センサを備え、
    前記制御手段は、前記外部環境センサによる検知結果に基づき前記アクチュエータの駆動を制御することを特徴とする請求項4に記載の換気装置。
  6. 前記開口部近傍に人が存在するか否かを検知する人感センサを備え、
    前記制御手段は、前記人感センサによる検知結果に基づき前記アクチュエータの駆動を制御することを特徴とする請求項4又は5に記載の換気装置。
  7. 地震の有無を検知する地震センサを備え、
    前記制御手段は、前記地震センサにより地震が検知された場合に、前記建物内の人が屋外に脱出可能な状態に前記開閉体を移動させるよう、前記アクチュエータの駆動を制御することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の換気装置。
  8. 前記調整手段は前記アクチュエータを複数有しており、
    前記アクチュエータは、前記開閉体に連結され、前記開閉体への連結箇所が前記本体枠に対して離れるように駆動し、
    前記制御手段は、前記複数のアクチュエータについて前記連結箇所の離間量を個別に制御することにより、前記開閉体の傾き量、平行移動量及び傾く向きを調整することを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の換気装置。
  9. 前記アクチュエータは、一端が前記連結箇所に回転可能に取り付けられ、他端が直線移動するように駆動されるリンク部材を有することを特徴とする請求項8に記載の換気装置。
  10. 前記リンク部材の一端及び他端のうちいずれか一方の連結を解除する連結解除装置を備えることを特徴とする請求項9に記載の換気装置。
  11. 前記アクチュエータは、前記リンク部材の他端に直線移動力を伝達する動力伝達部材と、前記リンク部材と前記動力伝達部材とを連結する連結部材と、を有しており、
    前記連結解除装置は、前記連結部材による連結を解除することを特徴とする請求項10に記載の換気装置。
  12. 前記連結部材は、前記動力伝達部材及び前記リンク部材の両部材に形成された軸挿入穴に挿入される回転軸であり、
    前記連結解除装置は、前記回転軸を前記軸挿入穴から抜き出すことにより前記連結を解除することを特徴とする請求項11に記載の換気装置。
  13. 前記軸挿入穴から抜き出す向きに前記回転軸に弾性力を付与する連結解除用弾性部材と、
    前記弾性力に抗して前記軸挿入穴内に前記回転軸を保持させるストッパと、
    を備え、
    前記連結解除装置は、前記ストッパを移動させて前記保持を解除することにより、前記弾性力で前記連結を解除させることを特徴とする請求項12に記載の換気装置。
  14. 前記アクチュエータは前記リンク部材を3つ以上有していることを特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載の換気装置。
  15. 前記リンク部材の一端は、前記リンク部材の他端が直線移動する方向と直交する方向に移動可能な状態で前記連結箇所に連結されていることを特徴とする請求項14に記載の換気装置。
  16. 前記開口部を前記開閉体が閉塞している状態における、前記リンク部材の一端の前記直行する方向の位置を閉塞位置と定義した場合において、
    前記リンク部材の一端を前記閉塞位置に向けて弾性力を付与する閉塞用弾性部材を備えることを特徴とする請求項15に記載の換気装置。
  17. 前記リンク部材の一端は、球面軸受け部材を介して3自由度で回転可能な状態で前記連結箇所に連結されていることを特徴とする請求項14乃至16のいずれかに記載の換気装置。
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JP2012162935A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Toyota Home Kk 建物

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