JP2008291520A - 教育施設 - Google Patents

教育施設 Download PDF

Info

Publication number
JP2008291520A
JP2008291520A JP2007138325A JP2007138325A JP2008291520A JP 2008291520 A JP2008291520 A JP 2008291520A JP 2007138325 A JP2007138325 A JP 2007138325A JP 2007138325 A JP2007138325 A JP 2007138325A JP 2008291520 A JP2008291520 A JP 2008291520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
rooms
passage
area
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007138325A
Other languages
English (en)
Inventor
Maho Takatori
真帆 鷹取
Hiroaki Kanetani
浩明 金谷
Yoko Seto
洋子 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP2007138325A priority Critical patent/JP2008291520A/ja
Publication of JP2008291520A publication Critical patent/JP2008291520A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】限られたスペースにおいて、用途に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更することが可能であり、かつこれらの部屋の使用を妨げることなく人が目的の場所へ移動できる教育施設を提供する。
【解決手段】建物12のフロア14に第1の部屋16、18が配置され、第1の部屋16、18の隣に第2の部屋20、22、24、26が配置されている。そして、第2の部屋を仕切り体28で区画することにより第3の部屋が構成される。また、通路32が第1の部屋及び第2の部屋の全てを囲み、第1の部屋及び第3の部屋とつながっている。よって、第2の部屋を区画することにより、限られたスペースにおいて、用途に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更することができる。また、隣の部屋が使用中であっても通路を通じて目的の場所へ移動することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物のフロアに配置される部屋の広さや数の変更が可能な教育施設に関する。
医療分野において優秀な人材を育成するために、新たな臨床教育手法が日本国内の医療教育現場に導入され始めている。
新たな臨床教育手法の中でも、特に、PBL(Problem Based Learning:問題基盤型学習)、シミュレーショントレーニング、及びOSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)の実践が人材育成には有効であり、これらの実施環境の整備が今後の重要課題となっている。
PBL(以降、問題基盤型学習と記載する)とは、臨床症例を題材にして、少人数のグループ単位で行うチュートリアル学習のことである。医学生、研修医、現役医師、コメディカル等の医療学習を行う施設利用者(以降、施設利用者と記載する)は、与えられた題材についてグループ単位で議論することにより、臨床症例の問題がどこにあるのかを発見し、さらには、この問題を解決する能力を身につけていく。
学会等では、公式なエビデンスがある訳ではないが、問題基盤型学習の適正人数は5〜8名程度であると発表されており、これ以外の人数(4名以下、又は9名以上)では十分な学習効果が得られないと言われている。
よって、多くの施設利用者に対して問題基盤型学習を同時に実施する際には、5〜8名程度の人の収容が可能な小さな部屋を複数必要とする。
シミュレーショントレーニングとは、シミュレーターと呼ばれる人体模型や模擬患者を用いて行われる医療トレーニングのことである。この医療トレーニングによって、施設利用者は医療手技やチーム医療等を修得する。
シミュレーショントレーニングの実施人数はトレーニング内容によって異なるので、それぞれのトレーニング内容に応じた広さの部屋を用意しなければならない。
OSCE(以降、客観的臨床能力試験と記載する)とは、臨床実技能力を客観的に評価するための試験のことである。この試験では、診療室等を模擬したステーションと呼ばれる部屋が複数連続して配置される。そして、受験者が順に各ステーションを回り、各ステーションで与えられた課題に対して医療手技を行って評価を受ける。
なお、受験者とは、客観的臨床能力試験によって評価を受ける医学生、研修医、現役医師、コメディカル等の施設利用者のことである。
よって、客観的臨床能力試験を実施する場合には、受験者に与えられる課題数と等しい数のステーションが必要であり、また、各ステーションの広さは、各課題に対して受験者が行う医療手技の実施に適した広さであることが望ましい。
これらの多様な臨床教育手法を教育施設の限られたスペースにおいて実施するためには、部屋の広さや数をフレキシブルに変更させる必要がある。
しかし、医療学習を行う従来の教育施設は、講義を行うことを主な目的として設計されているので、多様な臨床教育手法に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更することが難しい。
よって、このような従来の教育施設で、これらの多様な臨床教育手法を実施した場合には、実施に適した広さや数の部屋を確保することが困難なので、教育を受けることが可能な施設利用者の人数や実習等の学習回数が少なくなってしまう。
施設の限られたスペースにおいて、用途に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更できる機能は、会議室や宴会場等の部屋を有する施設においても必要とされており、これに対して従来は、可動式の間仕切り壁やアコーディオンカーテン等で部屋を区画して対処することが多かった。
図16に示すように、特許文献1の可動間仕切り壁500では、仕切り壁本体502の上部に押し付け部材504が設けられ、下部にキャスター506が設けられている。押し付け部材504及びキャスター506は、仕切り壁本体502の中央に設けられたリンク機構508の操作によって上下方向に移動可能となっている。
可動間仕切り壁500を水平移動させるときは、リンク機構508の操作によって押し付け部材504及びキャスター506を下方へ押し下げた状態にする(図16(A)を参照のこと)。
また、可動間仕切り壁500を天井510と床512の間に固定するときには、リンク機構508の操作によって押し付け部材504及びキャスター506を上方へ押し上げた状態にする。このようにすれば、仕切り壁本体502の下端部は床512に接地し、押し付け部材504は天井510に押し付けられるので、可動間仕切り壁500を天井510と床512の間に固定させることができる(図16(B)を参照のこと)。
しかし、このような可動間仕切り壁500を用いて部屋を区画したとしても、区画の仕方によっては、区画された部屋にいる人が他の場所に移動しようとするときに、隣の部屋を経由しなければ移動できないといった問題を生じることがある。
例えば、先に述べた問題基盤型学習やシミュレーショントレーニングを実施している部屋に、この学習と関係ない人が移動のために入って来てしまうと、学習を行っている施設利用者の集中力がそがれる等によってこの部屋での学習が妨げられてしまう。
特開2001−311244号公報
本発明は係る事実を考慮し、限られたスペースにおいて、用途に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更することが可能であり、かつこれらの部屋の使用を妨げることなく人が目的の場所へ移動できる教育施設を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、建物のフロアに複数の部屋を有する教育施設において、前記フロアに配置された第1の部屋と、前記第1の部屋の隣に配置された第2の部屋と、開閉、移動、又は着脱可能な仕切り体で前記第2の部屋を区画することにより構成される第3の部屋と、前記第1の部屋及び前記第2の部屋の全てを囲むように配置され、かつ前記第1の部屋及び前記第3の部屋とつながる通路と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、建物のフロアに第1の部屋が配置されている。第1の部屋の隣には第2の部屋が配置されている。そして、第2の部屋を仕切り体で区画することにより第3の部屋が構成される。この仕切り体は、開閉、移動、又は着脱可能となっている。
また、第1の部屋及び第2の部屋の全てを囲むように通路が配置されている。この通路は、第1の部屋及び第3の部屋とつながっている。
よって、第2の部屋を区画することにより、限られたスペースにおいて、用途に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更することができる。また、複数の用途を混在させて用いる場合においても、同様にして、部屋の広さや数をフレキシブルに変更して対応させることができる。
また、第1の部屋及び第2の部屋の全てを囲むように通路が配置され、かつ第1の部屋及び第3の部屋と通路はつながっているので、第1の部屋又は第3の部屋にいる人は、隣の部屋が使用中であっても通路を通じて目的の場所へ移動することができる。すなわち、部屋の使用を妨げることなく人が目的の場所へ移動することができる。
請求項2に記載の発明は、前記第2の部屋は、前記第2の部屋を区画することにより構成される前記第3の部屋と前記第1の部屋とをつなぐ第1の出入口と、前記第3の部屋と前記通路とをつなぐ第2の出入口と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、第3の部屋と第1の部屋とをつなぐ第1の出入口を第2の部屋が有している。また、第3の部屋と通路とをつなぐ第2の出入口を第2の部屋が有している。
よって、第2の部屋を複数の第3の部屋に区画した状態において、第1の出入口を経由して第3の部屋と第1の部屋との間を移動する動線(以降、第1の動線と記載する)と、第2の出入口を経由して第3の部屋と通路との間を移動する動線(以降、第2の動線と記載する)とを作り出すことができる。
これにより、例えば、医療学習の臨床教育手法である客観的臨床能力試験に本発明の請求項2に記載された教育施設を用いた場合、第3の部屋を試験室であるステーションとし、指導教員及び模擬患者からなる試験スタッフの動線を第1の動線とし、受験者の動線を第2の動線とすれば、ステーション以外での受験者と試験スタッフとの接触機会を極力なくすことができる。
なお、受験者とは、客観的臨床能力試験を受ける医学生、研修医、現役医師、コメディカル等の施設利用者のことである。
よって、試験に関する情報の漏洩を防ぎ、試験の公平性を保つことができる。例えば、試験前に、受験者が試験スタッフ同士の会話内容を聞いたり又は模擬患者の姿を見てしまうと、これらの情報から試験内容を推測することが可能となり、他の受験者よりも有利となってしまうが、ステーション以外での受験者と試験スタッフとの接触機会を極力なくすことによって、試験に関する情報が漏洩してしまうこれらの状況を作り出さないようにすることができる。
請求項3に記載の発明は、物品を収納する収納体で、前記第2の部屋と前記通路とが仕切られていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、物品を収納する収納体で、第2の部屋と通路とを仕切ることにより、第2の部屋と通路との間の間仕切りスペースを物品の収納体として有効に活用することができる。
請求項4に記載の発明は、前記収納体に収納される物品の前記通路からの出し入れ、及び前記収納体に収納される物品の前記通路からの閲覧の少なくとも1つが可能であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、収納体に収納される物品の通路からの出し入れを可能とすることにより、いちいち部屋に入らずに物品の交換を行うことができるので、短時間で交換作業を行うことができる。
また、収納体に収納される物品の通路からの閲覧を可能とすることにより、その部屋を利用しない人も通路側から収納された物品を見ることができる。例えば、第3の部屋を医療実習室として用いた場合には、医療実習を行う年次に達しない医学生の目に触れさせることによって、これらの医学生の学習意欲を高めることが期待できる。
請求項5に記載の発明は、前記通路から、前記第2の部屋を区画することにより構成される前記第3の部屋への採光が可能となるように、前記通路と前記第2の部屋との間又は前記収納体の側面に、透光性部材又は透光性を有する構造体が設けられていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、通路と第2の部屋との間又は収納体の側面に、透光性部材又は透光性を有する構造体を設けることにより、通路から第3の部屋への採光が可能となっている。
よって、通路から第3の部屋へ光を取り込むことによって、第3の部屋の内部をより明るくすることができる。例えば、建物外部から太陽光を取り入れることができる窓が通路の側壁に設けられている場合には、この太陽光を第3の部屋の内部に取り込むことができる。
請求項6に記載の発明は、医療学習の臨床教育手法である問題基盤型学習、シミュレーショントレーニング、及び客観的臨床能力試験の少なくとも1つに用いられることを特徴としている。
請求項6に記載の発明では、教育施設が、医療学習の臨床教育手法である問題基盤型学習、シミュレーショントレーニング、及び客観的臨床能力試験の少なくとも1つに用いられる。
ここで、問題基盤型学習では、臨床症例を題材にして、医学生、研修医、現役医師、コメディカル等の医療学習を行う施設利用者(以降、施設利用者と記載する)が、少人数のグループ単位でチュートリアル学習を行うので、多くの施設利用者に対して問題基盤型学習を同時に実施する際には、5〜8名程度の人の収容が可能な小さな部屋を複数必要とする。
また、シミュレーショントレーニングでは、シミュレーターと呼ばれる人体模型や模擬患者を用いて医療トレーニングを行うので、トレーニング内容に応じた広さの部屋を用意しなければならない。
また、客観的臨床能力試験では、診療室等を模擬したステーションと呼ばれる部屋を複数連続して配置させる必要があり、また、各ステーションの広さは、各ステーションで与えられる各課題に対して受験者が行う医療手技の実施に適した広さであることが望ましい。
なお、受験者とは、客観的臨床能力試験を受ける医学生、研修医、現役医師、コメディカル等の施設利用者のことである。
これらの多様な用途に対して、教育施設は、第2の部屋を区画することにより、各用途に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更して対応させることができる。また、これら複数の用途を混在させて用いる場合においても、同様にして、部屋の広さや数をフレキシブルに変更して対応させることができる。
よって、問題基盤型学習、シミュレーショントレーニング、及び客観的臨床能力試験の少なくとも1つに教育施設を用いた場合に、それぞれの学習の実施に適した環境を提供することができる。
また、教育施設を問題基盤型学習やシミュレーショントレーニングに用いた場合においては、第1の部屋及び第3の部屋にいる人は、隣の部屋が使用中であっても通路を通じて目的の場所へ移動することができるので、問題基盤型学習やシミュレーショントレーニングを実施している部屋をこの学習と関係ない人が通行のために利用し、学習を行っている施設利用者の集中力がそがれる等によって学習が妨げられるのを防ぐことができる。
また、教育施設を客観的臨床能力試験に用いた場合においては、第3の部屋を試験室であるステーションとし、受験者のみが通路を利用し、指導教員及び模擬患者からなる試験スタッフのみが第1の部屋を利用するようにすれば、第1の部屋に試験スタッフを集約させることができるので、少人数の試験スタッフで多くの受験者の評価を行うことが可能であり、また、試験スタッフによる評価のバラツキを最小限に留める等の効果もある。
このとき、受験者は、第1の部屋及び第2の部屋の全てを囲む通路を周回するようにして移動するので、受験者の移動の流れをスムーズにし、受験者の移動にかかる時間を短くすることができる。客観的臨床能力試験では、受験者の移動に時間がかかり過ぎてしまうと、所定の試験時間内において受験者に与えることができる課題(ステーション)の数が少なくなってしまうので、受験者の移動にかかる時間を短くすることは重要である。
また、このとき、通路は受験者のみが利用するので、ステーション以外での受験者と試験スタッフとの接触機会を極力なくすことができる。よって、試験に関する情報の漏洩を防ぐことができ、試験の公平性を保つことができる。さらに、通路を一方通行にすれば、受験者同士の接触機会を極力なくすことができるので、先に試験を受けた受験者がこれから試験を受ける受験者に試験内容を教えるといったような、試験に関する情報の漏洩を防ぐことができる。
本発明は上記構成としたので、限られたスペースにおいて、用途に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更することが可能であり、かつこれらの部屋の使用を妨げることなく人が目的の場所へ移動することができる。
図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る教育施設を説明する。
なお、本実施形態では、医療を学ぶ教育施設に本発明を適用した例を説明するが、本発明における教育施設とは人々が集まる施設のことであり、本実施形態は、学校、スポーツ施設、カルチャースクール、映画館、講堂、音楽堂等のさまざまな施設への適用が可能である。
まず、本発明の第1の実施形態に係る教育施設について説明する。
図1の平面図には、医療の学習を行う教育施設10が示されている。
教育施設10では、建物12のフロア14に2つの第1の部屋16、18が配置されている。第1の部屋16の隣には、2つの第2の部屋20、22が配置され、第1の部屋18の隣には、2つの第2の部屋24、26が配置されている。フロア14、第1の部屋16、18、第2の部屋20、22、24、26の平面形状は、すべて矩形となっている。
フロア14の外壁30には、建物12の外部から太陽光を取り入れることができる窓40が複数設けられている。
フロア14の対角となるコーナー部付近には、上下階のフロアへ移動する階段48、50が配置され、階段48、50が配置されていないコーナー部付近には第4の部屋52、54が配置されている。
第4の部屋52、54は、例えば、教育施設10を講義棟としたときには、医学生の休憩室や講師の控え室として用い、教育施設10を試験場としたときには、受験者の待機室等として用いることができる。
そして、階段48と第4の部屋52との間には上下階のフロアへ移動するエレベータ56が配置され、階段50と第4の部屋54との間には上下階のフロアへ移動するエレベータ58が配置されている。
第2の部屋20、22、24、26は、矩形の平面形状の4つのエリア(第2の部屋20においてはエリア20A〜20D、第2の部屋22においてはエリア22A〜22D、第2の部屋24においてはエリア24A〜24D、第2の部屋26においてはエリア26A〜26D)によって構成されている。
これらのエリア20A〜20D、22A〜22D、24A〜24D、26A〜26Dは、フロア14の長辺方向に連続して並んで配置されている。また、エリア20A〜20D、22A〜22D、24A〜24D、26A〜26Dの寸法はすべて同じである。すなわち、すべてのエリアは同じ広さになっている。
第2の部屋20、22、24、26は、隣り合うエリアの境界(図に点線で示した位置)に、後に説明する仕切り体としての移動式の間仕切り壁28を複数並べて設置することによって複数の部屋に区画される。そして、これらの複数の部屋が第3の部屋になる。
例えば、第2の部屋20において、エリア20Bとエリア20Cとの境界に間仕切り壁28を複数並べて設置すれば、等しい広さの2つの第3の部屋を構成することができ、また、隣り合うエリア(エリア20Aとエリア20B、エリア20Bとエリア20C、エリア20Cとエリア20D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置すれば、等しい広さの4つの第3の部屋を構成することができ、また、エリア20Cとエリア20Dとの境界に間仕切り壁28を複数並べて設置すれば、大小2つの第3の部屋を構成することができる。
第1の部屋16、18、及び第2の部屋20、22、24、26の全てを囲むようにして、フロア14の外壁30に沿って一周する通路32が配置されている。また、第1の部屋16と第1の部屋18との間には、通路34が配置されている。
各エリアには、各エリアと第1の部屋16、18とをつなぐ第1の出入口36、及び各エリアと通路32とをつなぐ第2の出入口38が設けられている。すなわち、第2の部屋20、22、24、26を区画して構成される第3の部屋と第1の部屋16、18とをつなぐ第1の出入口36、及びこの第3の部屋と通路32とをつなぐ第2の出入口38を第2の部屋20、22、24、26は有している。また、第1の部屋16、18には、第1の部屋16、18と通路32とをつなぐ第3の出入口90、及び第1の部屋16、18と通路34とをつなぐ第4の出入口92が設けられている。このようにして、通路32は、各第1の部屋16、18、及び各第3の部屋とつながっている。
第1の部屋16と第2の部屋20、22との間、及び第1の部屋18と第2の部屋24、26との間には、間仕切り壁42が設けられており、これらの間仕切り壁42には、第1の部屋16、18から各エリア内の様子を見ることができる窓44が設けられている。
また、医療を学習するための教材(人体の全身模型、胸部模型、頭部模型など)、医療器具、操作マニュアル、パソコン、文献等の物品94を収納する収納体としての収納棚46によって、第2の部屋20、22、24、26と通路32とが仕切られている。これによって、第2の部屋20、22、24、26と通路32との間の間仕切りスペースを物品94の収納体として有効に活用することができる。
収納棚46は、各エリアに対応してそれぞれ1つ設けられている。収納棚46の棚の配置は、収納棚46の使い方に応じて変更可能であることが好ましい。
収納棚46は、棚板とこの棚板を支持する支柱とによって構成されたシンプルな構造のものであってもよいが、例えば、通路32側から収納棚46を見た図2に示すように、通路32と面する収納棚46の側面、及び第2の部屋20、22、24、26と面する収納棚46の側面を透明なガラスを有するガラス窓60によって覆うようにすれば、収納棚46に収納された物品94を第2の部屋20、22、24、26、及び通路32から閲覧することができ、かつ盗難を防ぐことができるので好ましい。
また、このように収納棚46の両側面をガラス窓によって覆うようにすれば、通路32から第3の部屋へ光を取り込むことができ、これによって第3の部屋の内部をより明るくすることができる。図1に示した教育施設10では、フロア14の外壁30に、建物12の外部から太陽光を取り入れることができる窓40が複数設けられているので、太陽光を第3の部屋の内部に取り込むことができる。
第2の部屋20、22、24、26に面する収納棚46の側面を覆うガラス窓60は、引き戸又は開き戸等の機構によって開閉可能であり、これによって、収納棚46に収納される物品94の第2の部屋20、22、24、26からの出し入れが可能となっている。
また、通路34に示された点線の位置に、移動式の間仕切り壁28を複数並べて設置することにより、用途に応じてフロア14を区画することができる。
図3の平面図は、受講者数の異なる規模の講義が同時に実施できるように、図1の教育施設10の部屋の広さや数を変更した例を示したものである。
図3に示すように、教育施設10には、10名程度の少人数の受講者(主に医学生)を収容する8つの小教室62〜69と、25名程度の受講者(主に医学生)を収容する4つの中教室78、80、82、84と、50名程度の大人数の受講者(主に医学生)を収容する2つの大教室86、88とが配置されている。
大教室86、88は、図1で示した第1の部屋16、18をそのまま用いた部屋である。
また、第3の部屋としての中教室78、80は、図1で示した第2の部屋20のエリア20Bとエリア20Cとの境界に移動式の間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋20を2つの部屋に区画することにより構成されている。
仕切り体としての移動式の間仕切り壁28は、下部にキャスターが設けられていて所定の位置まで移動することが可能であり、この間仕切り壁28が所定の位置で床及び天井の少なくとも一方に固定される機能(不図示)を有している。
また、第3の部屋としての中教室82、84は、図1で示した第2の部屋24のエリア24Bとエリア24Cとの境界に間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋24を2つの部屋に区画することにより構成されている。
また、第3の部屋としての小教室62〜65は、図1で示した第2の部屋22の隣り合うエリア(エリア22Aとエリア22B、エリア22Bとエリア22C、エリア22Cとエリア22D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋22を4つの部屋に区画することにより構成されている。
また、第3の部屋としての小教室66〜69は、図1で示した第2の部屋26の隣り合うエリア(エリア26Aとエリア26B、エリア26Bとエリア26C、エリア26Cとエリア26D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋26を4つの部屋に区画することにより構成されている。
各教室には、収容人数や講義内容等に応じて、テーブル付きの椅子96、椅子98、机100、101、102、ホワイトボード104等が必要な数だけ備えられている。また、第4の部屋52、54には、テーブル106、椅子98等が備えられている。
次に、本発明の第1の実施形態に係る教育施設の作用及び効果について説明する。
第1の実施形態では、図1、3に示すように、第2の部屋20、22、24、26を複数の第3の部屋(小教室62〜69、中教室78、80、82、84)に区画することにより、限られたスペースにおいて、受講者数の異なるそれぞれの規模の講義を同時に実施するといった用途に対応させて部屋の広さや数をフレキシブルに変更することができる。
また、大教室86、88、及び第2の部屋20、22、24、26の全てを囲むように通路32が配置され、かつ大教室86、88、及び第3の部屋(小教室62〜69、中教室78、80、82、84)と通路32はつながっているので、大教室86、88、又は第3の部屋(小教室62〜69、中教室78、80、82、84)にいる人は、隣の部屋が使用中であっても通路32を通じて目的の場所へ移動することができる。すなわち、部屋の使用を妨げることなく人が目的の場所へ移動することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る教育施設について説明する。
第2の実施形態は、PBL(以降、問題基盤型学習と記載する)の実施に適するように、図1で示した第1の実施形態の教育施設10の部屋の広さや数を変更した例を示したものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
問題基盤型学習では、1つの臨床症例を題材にして、5〜8名程度の少人数のグループ単位でチュートリアル学習を行う。
図4に示すように、教育施設10には、チュートリアル学習を行う1つのグループの収容が可能な広さを有する16の小教室108〜123と、チュートリアル学習の指導を行う数人のチューターが利用する1つの指導室126と、チュートリアル学習の実施前後や実施の途中に行われる一斉講義等のための1つの大教室128とが配置されている。
指導室126では、例えば、チューターが、窓44から小教室108〜123内での医学生の学習状況を見ながら、必要に応じて医学生を指導する。
チューターの人数が少ない場合には、チューターがいちいち小教室108〜123内に移動するのは大変なので、例えば、各小教室108〜123にTVモニター及びスピーカーを設け、指導室126にTVカメラ及びマイクを設けて、TVカメラで撮ったチューターの映像をTVモニターに映し出し、マイクを通したチューターの声をスピーカーから流して遠隔で指導を行うようにしてもよい。
指導室126は、図1で示した第1の部屋16をそのまま用いた部屋であり、大教室128は、図1で示した第1の部屋18をそのまま用いた部屋である。
また、第3の部屋としての小教室108〜111は、図1で示した第2の部屋20の隣り合うエリア(エリア20Aとエリア20B、エリア20Bとエリア20C、エリア20Cとエリア20D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋20を4つの部屋に区画することにより構成されている。
また、第3の部屋としての小教室112〜115は、図1で示した第2の部屋22の隣り合うエリア(エリア22Aとエリア22B、エリア22Bとエリア22C、エリア22Cとエリア22D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋22を4つの部屋に区画することにより構成されている。
また、第3の部屋としての小教室116〜119は、図1で示した第2の部屋24の隣り合うエリア(エリア24Aとエリア24B、エリア24Bとエリア24C、エリア24Cとエリア24D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋24を4つの部屋に区画することにより構成されている。
また、第3の部屋としての小教室120〜123は、図1で示した第2の部屋26の隣り合うエリア(エリア26Aとエリア26B、エリア26Bとエリア26C、エリア26Cとエリア26D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋26を4つの部屋に区画することにより構成されている。
小教室108〜123、指導室126、及び大教室128には、収容人数、学習内容、及び部屋の利用方法等に応じて、椅子98、机101、124、125、テーブル付き椅子96等が必要な数だけ備えられている。
次に、本発明の第2の実施形態に係る教育施設の作用及び効果について説明する。
第2の実施形態では、図1、4に示すように、第2の部屋20、22、24、26を複数の第3の部屋(小教室108〜123)に区画することにより、限られたスペースにおいて、5〜8名程度の少人数の人を収容する小教室を多数必要とする問題基盤型学習の実施に対応させて部屋の広さや数をフレキシブルに変更することができる。
また、指導室126、大教室128、及び第2の部屋20、22、24、26の全てを囲むように通路32が配置され、かつ指導室126、大教室128、及び第3の部屋(小教室108〜123)と通路32はつながっているので、指導室126、大教室128、又は第3の部屋(小教室108〜123)にいる人は、隣の部屋が使用中であっても通路32を通じて目的の場所へ移動することができる。すなわち、部屋の使用を妨げることなく人が目的の場所へ移動することができる。
例えば、問題基盤型学習を実施している部屋をこの学習と関係ない人が通行のために利用し、学習を行っている医学生の集中力がそがれる等によって学習が妨げられるのを防ぐことができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る教育施設について説明する。
第3の実施形態は、シミュレーショントレーニングの実施に適するように、図1で示した第1の実施形態の教育施設10の部屋の広さや数を変更した例を示したものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
シミュレーショントレーニングでは、シミュレーターと呼ばれる人体模型や模擬患者162を用いて医療トレーニングを行う。
図5に示すように、教育施設10には、シミュレーショントレーニングを実施するための8つの模擬病室130〜137と、4つの模擬診察室140〜143と、2つの模擬手術室146、148と、シミュレーショントレーニングの指導を行う指導教員164及び模擬患者162からなる数人の指導スタッフが利用する2つの指導室150、152とが配置されている。
指導室150、152では、例えば、指導教員164が窓44から模擬病室130〜137、模擬診察室140〜143、模擬手術室146、148内での医学生の学習状況を見ながら、必要に応じて医学生を指導する。また、指導室150、152は、指導教員164や模擬患者162の待機場所としても使用される。
指導室150は、図1で示した第1の部屋16をそのまま用いた部屋であり、指導室152は、図1で示した第1の部屋18をそのまま用いた部屋である。
また、第3の部屋としての模擬病室130〜133は、図1で示した第2の部屋20の隣り合うエリア(エリア20Aとエリア20B、エリア20Bとエリア20C、エリア20Cとエリア20D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋20を4つの部屋に区画することにより構成されている。
また、第3の部屋としての模擬病室134〜137は、図1で示した第2の部屋22の隣り合うエリア(エリア22Aとエリア22B、エリア22Bとエリア22C、エリア22Cとエリア22D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋22を4つの部屋に区画することにより構成されている。
また、第3の部屋としての模擬手術室146、148は、図1で示した第2の部屋24のエリア24Bとエリア24Cとの境界に間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋24を2つの部屋に区画することにより構成されている。
また、第3の部屋としての模擬診察室140〜143は、図1で示した第2の部屋26の隣り合うエリア(エリア26Aとエリア26B、エリア26Bとエリア26C、エリア26Cとエリア26D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋26を4つの部屋に区画することにより構成されている。
模擬病室130〜137、模擬診察室140〜143、模擬手術室146、148、指導室150、152には、トレーニング内容や部屋の利用方法等に応じて、ベッド154、机125、156、ホワイトボイード104、椅子98、診察台158、手術台160等が必要な数だけ備えられている。
次に、本発明の第3の実施形態に係る教育施設の作用及び効果について説明する。
第3の実施形態では、図1、5に示すように、第2の部屋20、22、24、26を複数の第3の部屋(模擬病室130〜137、模擬診察室140〜143、模擬手術室146、148)に区画することにより、限られたスペースにおいて、シミュレーショントレーニングのトレーニング内容に応じて部屋の広さや数をフレキシブルに変更することができる。
また、指導室150、152、及び第2の部屋20、22、24、26の全てを囲むように通路32が配置され、かつ指導室150、152、及び第3の部屋(模擬病室130〜137、模擬診察室140〜143、模擬手術室146、148)と通路32はつながっているので、指導室150、152、又は第3の部屋(模擬病室130〜137、模擬診察室140〜143、模擬手術室146、148)にいる人は、隣の部屋が使用中であっても通路32を通じて目的の場所へ移動することができる。すなわち、部屋の使用を妨げることなく人が目的の場所へ移動することができる。
例えば、シミュレーショントレーニングを実施している部屋をこの学習と関係ない人が通行のために利用し、学習を行っている医学生の集中力がそがれる等によって学習が妨げられるのを防ぐことができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る教育施設について説明する。
第4の実施形態は、OSCE(以降、客観的臨床能力試験と記載する)の実施に適するように、図1で示した第1の実施形態の教育施設10の部屋の広さや数を変更した例を示したものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
客観的臨床能力試験では、診療室等を模擬したステーションと呼ばれる部屋を複数連続して配置させる。そして、受験者が順に各ステーションを回り、各ステーションに与えられた課題に対して医療手技を行って、臨床実技能力の客観的な評価を受ける。各ステーションで与えられる課題はさまざまであり、医療面接、頭頚部診察、腹部診察、胸部診察、脳神経の診察、バイタルサインの測定、心肺蘇生、及び外科手技等が挙げられる。第4の実施形態では、第1〜4の4種類のステーションによって、4つの課題に対して試験を行う教育施設10の例を示す。
図6に示すように、教育施設10には、客観的臨床能力試験を実施するための第1のステーション166A〜166Dと、第2のステーション168A〜168Dと、第3のステーション170A〜170Dと、第4のステーション172A〜172Dと、2つの指導室174、176とが配置されている。
第1〜4のステーションは、それぞれ4部屋ずつ用意されており、これによって同時に4人の受験者が試験を受けることができる。
第1の部屋16、18をそのまま用いた部屋である指導室174、176は、例えば、受験者の医療手技の評価を行う評価者178、及び模擬患者180からなる数人の試験スタッフの待機場所や、人体模型等のシミュレーターの保管場所となる。
第1のステーション166A〜166D、第2のステーション168A〜168D、第3のステーション170A〜170D、及び第4のステーション172A〜172Dの構成の仕方は、図4で説明した小教室108〜123の構成の仕方と同様なので、説明を省略する。
各ステーションには、各ステーションと指導室174、176とをつなぐ第1の出入口36、及び各ステーションと通路32とをつなぐ第2の出入口38が設けられている。すなわち、第2の部屋20、22、24、26を区画して構成される各ステーションと指導室174、176とをつなぐ第1の出入口36、及びこの各ステーションと通路32とをつなぐ第2の出入口38を、第2の部屋20、22、24、26は有している。また、指導室174、176には、指導室174、176と通路32とをつなぐ第3の出入口90、及び指導室174、176と通路34とをつなぐ第4の出入口92が設けられている。このようにして、通路32は、指導室174、176、及び各ステーションとそれぞれつながっている。
指導室174と指導室176の間には、間仕切り壁28が平行に複数並べて設置され、これによって通路34の通り抜けができないようになっている。また、このように指導室174と指導室176との間に間仕切り壁28を複数並べて設置することによって、2つの待機エリア182、184が構成されている。
第1のステーション166A〜166D、第2のステーション168A〜168D、第3のステーション170A〜170D、第4のステーション172A〜172D、指導室174、176、及び待機エリア182、184には、各ステーションで与えられる課題や部屋の利用方法等に応じて、机125、156、テーブル106、ホワイトボイード104、椅子98、診察台158等が必要な数だけ備えられている。
なお、図7に示すように、収納棚46の通路32側に設けられたガラス窓60を覆う開閉式のカーテン186を収納棚46に設けてもよい(図7(A)は、カーテン186が開けられている状態を示し、図7(B)は、カーテン186が閉められている状態を示す)。視界を遮る生地によって形成されたカーテン186を用いれば、カーテン186を閉めた図7(B)の状態で、通路32側から各ステーション内、及び各ステーション内から通路32を見えなくすることができる。これにより、例えば、各ステーションで与えられる課題の内容が試験前の受験者に知られてしまうことを防ぎ、また、通路32にいる人がステーション内にいる受験者に課題の答えを教えられないようにできるので、試験の公平性を確保することができる。
ここで、4人の受験者P〜Pが客観的臨床能力試験を受ける場合の移動方法の一例を図6によって説明する。
まず、エレベータ56から、4人の受験者P〜Pがフロア14の通路32に降りる。
次に、受験者P〜Pは、動線188に沿って移動し、第4の部屋52に入室して待機する。
次に、受験者P〜Pよりも先に第1のステーション166A〜166Dで評価を受けている受験者の全てが第1のステーション166A〜166Dから退室して待機エリア182に入った後に、第4の部屋52で待機していた受験者P〜Pは、動線190に沿って移動し、第1のステーション166A〜166Dにそれぞれ入室する(例えば、受験者Pが第1のステーション166Aに入室し、受験者Pが第1のステーション166Bに入室し、受験者Pが第1のステーション166Cに入室し、受験者Pが第1のステーション166Dに入室する)。
次に、受験者P〜Pは、第1のステーション166A〜166Dで評価を受けた後に、動線192に沿って待機エリア182に移動する。
次に、受験者P〜Pよりも先に第2のステーション168A〜168Dで評価を受けている受験者の全てが第2のステーション168A〜168Dから退室して第4の部屋54に入室した後に、待機エリア182で待機していた受験者P〜Pは、動線194に沿って移動し、第2のステーション168A〜168Dにそれぞれ入室する(例えば、受験者Pが第2のステーション168Aに入室し、受験者Pが第2のステーション168Bに入室し、受験者Pが第2のステーション168Cに入室し、受験者Pが第2のステーション168Dに入室する)。
次に、受験者P〜Pは、第2のステーション168A〜168Dで評価を受けた後に、動線196に沿って第4の部屋54に移動する。
次に、受験者P〜Pよりも先に第3のステーション170A〜170Dで評価を受けている受験者の全てが第3のステーション170A〜170Dから退室して待機エリア184に入った後に、第4の部屋54で待機していた受験者P〜Pは、動線198に沿って移動し、第3のステーション170A〜170Dにそれぞれ入室する(例えば、受験者Pが第3のステーション170Aに入室し、受験者Pが第3のステーション170Bに入室し、受験者Pが第3のステーション170Cに入室し、受験者Pが第3のステーション170Dに入室する)。
次に、受験者P〜Pは、第3のステーション170A〜170Dで評価を受けた後に、動線200に沿って待機エリア184に移動する。
次に、受験者P〜Pよりも先に第4のステーション172A〜172Dで評価を受けている受験者の全てが第4のステーション172A〜172Dから退室して階段48へ移動した後に、待機エリア184で待機していた受験者P〜Pは、動線202に沿って移動し、第4のステーション172A〜172Dにそれぞれ入室する(例えば、受験者Pが第4のステーション172Aに入室し、受験者Pが第4のステーション172Bに入室し、受験者Pが第4のステーション172Cに入室し、受験者Pが第4のステーション172Dに入室する)。
最後に、受験者P〜Pは、第4のステーション172A〜172Dで評価を受けた後に、動線204に沿って階段48に移動する。
このように、第4の部屋52、54、及び待機エリア182、184に受験者を待機させ、通路32の移動を一方通行にすることにより、受験者同士の接触機会を極力なくすことができるので、先に評価を受けた受験者がこれから評価を受ける受験者に課題の内容を教えるといったような、試験に関する情報の漏洩を防ぐことができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る教育施設の作用及び効果について説明する。
第4の実施形態では、図1、6に示すように、第2の部屋20、22、24、26を複数の第3の部屋(第1のステーション166A〜166D、第2のステーション168A〜168D、第3のステーション170A〜170D、第4のステーション172A〜172D)に区画することにより、限られたスペースにおいて、客観的臨床能力試験の実施に適するように部屋の広さや数をフレキシブルに変更することができる。
また、指導室174、176、及び第2の部屋20、22、24、26の全てを囲むように通路32が配置され、かつ指導室174、176、及び第3の部屋(第1のステーション166A〜166D、第2のステーション168A〜168D、第3のステーション170A〜170D、第4のステーション172A〜172D)と通路32はつながっているので、指導室174、176、又は第3の部屋(第1のステーション166A〜166D、第2のステーション168A〜168D、第3のステーション170A〜170D、第4のステーション172A〜172D)にいる人は、隣の部屋が使用中であっても通路32を通じて目的の場所へ移動することができる。すなわち、部屋の使用を妨げることなく人が目的の場所へ移動することができる。
また、受験者は、指導室174、176、及び第2の部屋20、22、24、26の全てを囲む通路32を周回するようにして移動するので、受験者の移動の流れをスムーズにし、受験者の移動にかかる時間を短くすることができる。
また、ステーションを連続して複数配置させているので、受験者がステーション間を短い時間で移動することができる。
客観的臨床能力試験では、受験者の移動に時間がかかり過ぎてしまうと、所定の試験時間内において受験者に与えることができる課題(ステーション)の数が少なくなってしまうので、受験者の移動にかかる時間を短くすることは重要である。
また、受験者のみが通路32を利用し、指導教員及び模擬患者からなる試験スタッフのみが指導室174、176を利用するようにすれば、指導室174、176に試験スタッフを集約させることができるので、少人数の試験スタッフで多くの受験者の評価を行うことが可能であり、また、試験スタッフによる評価のバラツキを最小限に留める等の効果もある。
また、このとき、第1の出入口36を経由して各ステーションと指導室174、176との間を移動する動線(以降、第1の動線と記載する)と、第2の出入口38を経由して各ステーションと通路32との間を移動する動線(以降、第2の動線と記載する)とを作り出すことができる。
これにより、例えば、指導教員及び模擬患者からなる試験スタッフの動線を第1の動線とし、受験者の動線を第2の動線とすれば、ステーション以外での受験者と試験スタッフとの接触機会を極力なくすことができる。
よって、試験に関する情報の漏洩を防ぎ、試験の公平性を保つことができる。例えば、受験者が、試験スタッフ同士の会話内容を聞いたり又は模擬患者の姿を見てしまうと、これらの情報から試験内容を推測することが可能となり、他の受験者よりも有利となってしまうが、ステーション以外での受験者と試験スタッフとの接触機会を極力なくすことによって、試験に関する情報が漏洩してしまうこれらの状況を作り出さないようにすることができる。
図8は、図6の変形例を示したものである。図8に示すように、教育施設10には、客観的臨床能力試験を実施するための第1のステーション206A〜206D、208A〜208Dと、第2のステーション210A〜210D、212A〜2121Dと、2つの指導室214、216とが配置されている。
指導室214と指導室216との間には、移動式の間仕切り壁28が複数並べて設置され、これによりフロア14を2つの領域に区画している。第1、2のステーションは、領域毎にそれぞれ4部屋ずつ用意されており、これによって4人×2組の受験者が同時に試験を受けることができる。
受験者の移動は、動線218A〜218E、220A〜220Eに沿って行われ、動線218Cと動線218Dとの間、及び動線220Cと動線220Dとの間に、それぞれ待機エリア222、224が設けられている。
このようにすれば、教育施設10に、客観的臨床能力試験を実施する環境を2つ用意することができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る教育施設について説明する。
第5の実施形態は、図1で示した第1の実施形態の教育施設10の部屋の広さや数を変更して、複数の用途(講義、問題基盤型学習、シミュレーショントレーニング、客観的臨床能力試験)を混在させて用いる場合の例を示したものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図9に示すように、教育施設10には、1つの指導室242と、25名程度の受講者(主に医学生)を収容して講義を実施する3つの中教室234〜236と、5〜8名程度の少人数の受講者(主に医学生)を収容してグループ学習を行う小教室244、246と、シミュレーショントレーニング及び客観的臨床能力試験を実施する4つの模擬病室248〜251と、50名程度の大人数の受講者(主に医学生)を収容して講義を実施する1つの大教室240と、10名程度の少人数の受講者(主に医学生)を収容して講義を実施する4つの小教室226〜229とが配置されている。
指導室242は、図1で示した第1の部屋16をそのまま用いた部屋である。
また、第3の部屋としての中教室234は、図1で示した第2の部屋20のエリア20Bとエリア20Cとの境界に移動式の間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋20を2つの部屋に区画することにより構成された一方の部屋である。
また、第3の部屋としての小教室244、246は、図1で示した第2の部屋20のエリア20Bとエリア20Cとの境界、及びエリア20Cとエリア20Dとの境界に間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋20を区画することにより構成された部屋である。
また、第3の部屋としての模擬病室248〜251は、図1で示したの第2の部屋22の隣り合うエリア(エリア22Aとエリア22B、エリア22Bとエリア22C、エリア22Cとエリア22D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋22を4つの部屋に区画することにより構成されている。
また、大教室240は、図1で示した第1の部屋18をそのまま用いた部屋である。
また、第3の部屋としての中教室235、236は、図1で示した第2の部屋24のエリア24Bとエリア24Cの境界に間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋24を2つの部屋に区画することにより構成されている。
また、第3の部屋としての小教室226〜229は、図1で示した第2の部屋26の隣り合うエリア(エリア26Aとエリア26B、エリア26Bとエリア26C、エリア26Cとエリア26D)の境界の全てに間仕切り壁28を複数並べて設置して、第2の部屋26を4つの部屋に区画することにより構成されている。
また、指導室242と大教室240との間には、移動式の間仕切り壁28が複数並べて設置され、これによりフロア14を2つの領域に区画している。
ここで、中教室234、小教室244、246、模擬病室248〜251、及び指導室242を用いて、複合的な医療学習を行う場合の一例を説明する。
まず、医学生を中教室234に集めて、その日の学習対象となる症例等について、一斉講義を行う。
次に、医学生は、2つのグループに分かれて、小教室244、246で問題基盤型学習を行う。ここでは、中教室234で行われた講義内容に基づいて、臨床症例の問題点等について議論し、シミュレーショントレーニングのための役割分担等を決める。
次に、模擬病室248〜251で、グループ毎にシミュレーショントレーニングを行う。
このとき、指導室242や中教室234では、シミュレーショントレーニングの状況を見ながら、指導教員がライブ講義を行う。
次に、中教室234において、シミュレーショントレーニングの結果を踏まえて、再度、医学生に対して一斉講義を行う。
そして、最後に、学習の仕上げとして、模擬病室248〜251で客観的臨床能力試験を行う。
次に、本発明の第5の実施形態に係る教育施設の作用及び効果について説明する。
第5の実施形態では、図9に示すように、講義、問題基盤型学習、シミュレーショントレーニング、客観的臨床能力試験からなる複数の用途を混在させて教育施設10を用いる場合においても、十分に対応させることができる。
よって、問題基盤型学習、シミュレーショントレーニング、及び客観的臨床能力試験の少なくとも1つに教育施設を用いた場合に、それぞれの学習の実施に適した環境を提供することができる。
なお、第1、2、3、及び5の実施形態では、教育施設10を医学生が利用した例を示したが、これに限らず、研修医、現役医師、コメディカル等の医療学習を行うさまざまな施設利用者が教育施設10を利用してもよい。また、これらの施設利用者が、第4の実施形態において受験者となり、教育施設10を利用することができる。
また、第1〜5の実施形態では、フロア14に2つの第1の部屋16、18、4つの第2の部屋20、22、24、26を配置した例を示したが、第1の部屋と第2の部屋はそれぞれ1つ以上あればよく、フロア14に配置する各第1の部屋や各第2の部屋の形状、寸法、及び数は、適宜決めればよい。
例えば、図10、11に示す教育施設254、270のように、各部屋を配置してもよい。
図10に示す教育施設254では、平面形状が略正方形の第1の部屋256の隣に、平面形状が矩形の4つの第2の部屋258〜261が配置され、第1の部屋256及び第2の部屋258〜261の全てを囲むように通路262が配置されている。
第2の部屋258〜261は、区画可能な4つのエリア(第2の部屋258ではエリア258A〜258D、第2の部屋259ではエリア259A〜259D、第2の部屋260ではエリア260A〜260D、第2の部屋261ではエリア261A〜261D)からなり、4つ以下の第3の部屋に区画することができる。
また、第2の部屋258〜261には、各第3の部屋と第1の部屋256とをつなぐ第1の出入口264、及び各第3の部屋と通路262とをつなぐ第2の出入口266が設けられている。さらに、第1の部屋256には、この第1の部屋256と通路262とをつなぐ第3の出入口268が設けられている。
図11に示す教育施設270では、平面形状が円形の第1の部屋272の隣に、平面形状が扇状の4つの第2の部屋274〜277が配置され、第1の部屋272及び第2の部屋274〜277の全てを囲むように通路280が配置されている。
第2の部屋274〜277は、区画可能な4つのエリア(第2の部屋274ではエリア274A〜274D、第2の部屋275ではエリア275A〜275D、第2の部屋276ではエリア276A〜276D、第2の部屋277ではエリア277A〜277D)からなり、4つ以下の第3の部屋に区画することができる。
また、第2の部屋274〜277には、各第3の部屋と第1の部屋272とをつなぐ第1の出入口282、及び各第3の部屋と通路280とをつなぐ第2の出入口284が設けられている。さらに、第1の部屋272には、この第1の部屋272と通路280とをつなぐ第3の出入口286が設けられている。
また、第1〜5の実施形態では、第2の部屋20、22、24、26をそれぞれ4つの第3の部屋に区画可能とした例を示したが、区画して構成する第3の部屋の形状及び寸法は等しくなくてもよく、区画して構成する第3の部屋の形状、寸法、及び数は適宜決めればよい。また、第2の部屋は区画せずに用いてもよい。
例えば、図12に示す教育施設288のように、各部屋を配置してもよい。
図12に示す教育施設288では、平面形状が矩形の第1の部屋290の隣に、平面形状が矩形の4つの第2の部屋292〜295が配置され、第1の部屋290及び第2の部屋292〜295の全てを囲むように通路298が配置されている。第2の部屋292、293は、第2の部屋294、295よりも大きな部屋になっている。
第2の部屋292〜295は、区画可能な4つのエリア(第2の部屋292ではエリア292A〜292D、第2の部屋293ではエリア293A〜293D、第2の部屋294ではエリア294A〜294D、第2の部屋295ではエリア295A〜295D)からなり、4つ以下の第3の部屋に区画することができる。
また、第2の部屋292〜295には、各第3の部屋と第1の部屋290とをつなぐ第1の出入口300、及び各第3の部屋と通路298とをつなぐ第2の出入口302が設けられている。さらに、第1の部屋290には、この第1の部屋290と通路298とをつなぐ第3の出入口304が設けられている。このように、必ずしも第1の部屋をフロアの中心に配置しなくてもよい。
また、第1〜5の実施形態では、第2の部屋を複数の第3の部屋に区画した場合において、照明、空調等の設備も、これらの区画に対応できるように、第2の部屋に設けておく。第3の実施形態では、模擬病室130〜137、模擬診療室140〜143、模擬手術室146、148を構成したが、照明等の設備も、これらの模擬環境に対応して変更可能であることが好ましい。
また、第1〜5の実施形態では、第1の部屋16と第1の部屋18との間に、通路34を配置した例を示したが、このような通路を配置せずに、複数の第1の部屋をつなげて配置してもよい。
また、第1〜5の実施形態では、第1の部屋16、18、及び第2の部屋20、22、24、26の全てを囲む通路32を教育施設10とし、1つのフロア14がこの教育施設10を1つ有する例を示したが、1つのフロアが複数の教育施設を有するようにしてもよい。例えば、図9で示した教育施設10では、通路34に設置された間仕切り壁28によってフロア14が2つの領域に区画され、それぞれの領域に教育施設が配置されている。すなわち、図9のフロア14には、2つの教育施設が配置されている。また、教育施設は、複数のフロアに渡って設けられていてもよい。
また、第1〜5の実施形態では、仕切り体として、キャスターが設けられた移動式の間仕切り壁28を用いた例を示したが、これに限定するものではなく、部屋を区画することができ、かつ開閉、移動、又は着脱することができるものであればよい。各部屋を客観的臨床能力試験やディスカッション等に用いる場合には、遮音性を有する仕切り体を用いるのが好ましい。例えば、アコーディオンカーテン、レール移動式の棚やロッカー、キャスター移動式のパーティション、着脱式のボード等を用いることも可能であるが、出来る限り、遮音性を有する仕切り体を用いるのが好ましい。
また、第1〜5の実施形態では、収納体として収納棚46を用いた例を示したが、物品を収納できる収納体であればよく、この収納体は固定式であっても移動式であってもよい。また、収納棚46のかわりに、ボード材からなる固定式又は着脱式の間仕切り壁、アコーディオンカーテン、キャスター移動式又はレール移動式の棚やロッカー、パーティション等を用いてもよい。これらについても、仕切り体と同様に、遮音性を有するものを用いることが好ましい。
また、第1〜5の実施形態では、収納棚46の両側面を透明なガラスを有するガラス窓60によって覆う例を示したが、ガラス窓60は、通路32側だけに設けてもよいし、第2の部屋側だけに設けてもよい。これらの場合、ガラス窓60が設けられていない側面を木製ボード等によって覆って、収納棚46の片側側面の視界を遮るようにしてもよい。
また、ガラス窓60に限らず、収納棚46の少なくとも一方の側面に、透光性部材又は透光性を有する構造体を設けてもよい。収納棚46の両側面に、透光性部材又は透光性を有する構造体を設ければ、通路から第3の部屋のそれぞれへの採光が可能となるので好ましい。透光性部材としては、透明ガラスや半透明ガラス等を用いることができ、透光性を有する構造体としては、ブラインドや簾等を用いることができる。
また、第4の実施形態では、収納棚46の通路32側に設けられたガラス窓60を開閉式のカーテン186によって覆う例を示したが、第1〜3、及び第5の実施形態の収納棚46に設けられたガラス窓60を覆うようにカーテン186を設けてもよい。
また、カーテン186は、収納棚46の通路側だけに設けてもよいし、収納棚46の第2の部屋側だけに設けてもよいし、収納棚46の両側に設けてもよい。
また、カーテン186に限らずに、図13、14に示すように、収納棚46の側面にブラインド306や、巻き取り式のスクリーン308を用いてもよい。図13(A)は、ブラインド306が開けられている状態を示し、図13(B)は、ブラインド306が閉められている状態を示す。また、図14(A)は、スクリーン308が開けられている状態を示し、図14(B)は、スクリーン308が閉められている状態を示す。
また、これらのカーテン186、ブラインド306、スクリーン308は、ガラス窓60の内側に設けてもよい。
また、収納棚46に限らず、図15に示すように、透光性部材としてのガラスを有するガラス戸310によって第2の部屋と通路32とを仕切るようにしてもよい。ガラス戸310を開き戸又は引き戸にすれば、第2の出入口38を設けなくてもよい。また、ブラインドや簾等の透光性を有する構造体によって第2の部屋と通路32とを仕切るようにしてもよい。
また、第1〜5の実施形態では、第2の部屋に面する収納棚46の側面を覆うガラス窓60を開閉可能とし、これによって、収納棚46に収納される物品94の第2の部屋からの出し入れを可能としたが、通路側のガラス窓60を開閉式にして収納棚46に収納される物品94の通路32からの出し入れを可能にしてもよい。
このようにすれば、いちいち部屋に入らずに物品94の交換を行うことができるので、短時間で交換作業を行うことができる。
また、通路32からの物品94の閲覧を可能とすれば、その部屋を利用しない人も通路32側から収納される物品94を見ることができる。例えば、第3の部屋を医療実習室として用いた場合には、医療実習を行う年次に達しない医学生の目に触れさせることによって、これらの医学生の学習意欲を高めることが期待できる。
また、第1〜5の実施形態では、椅子、机、ホワイトボード等のさまざまな家具や設備等を部屋に備えた例を示したが、プロジェクター、視聴覚教材、シミュレーター、テレビモニター、棚、スクリーン、PC等の設備も含めて用途に応じた家具や設備等を必要な数だけ適宜備えればよい。
以上、本発明の第1〜第5の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、第1〜第5の実施形態を組み合わせて用いてもよいし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係る教育施設を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る収納棚を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る教育施設を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る教育施設を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る教育施設を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る教育施設を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る収納棚を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る教育施設の変形例を示す平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る教育施設を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る教育施設の変形例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る教育施設の変形例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る教育施設の変形例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る収納棚の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る収納棚の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る間仕切り方法を示す正面図である。 従来の可動間仕切り壁を示す説明図である。
符号の説明
10、254、270、288 教育施設
12 建物
14 フロア
16、18、256、272、290 第1の部屋
20、22、24、26、258〜261、274〜277、292〜295 第2の部屋
28 間仕切り壁(仕切り体)
32、262、280、298 通路
36、264、282、300 第1の出入口
38、266、284、302 第2の出入口
46 収納棚(収納体)
60 ガラス窓(透光性部材)
62〜69、108〜123、226〜229、244、246 小教室(第3の部屋)
78、80、82、84、234〜236 中教室(第3の部屋)
86、88、128、240 大教室(第1の部屋)
94 物品
126、150、152、174、176、214、216、242 指導室(第1の部屋)
130〜137、248〜251 模擬病室(第3の部屋)
140〜143 模擬診察室(第3の部屋)
146、148 模擬手術室(第3の部屋)
166A〜166D、206A〜206D、208A〜208D 第1のステーション(第3の部屋)
168A〜168D、210A〜210D、212A〜212D 第2のステーション(第3の部屋)
170A〜170D 第3のステーション(第3の部屋)
172A〜172D 第4のステーション(第3の部屋)

Claims (6)

  1. 建物のフロアに複数の部屋を有する教育施設において、
    前記フロアに配置された第1の部屋と、
    前記第1の部屋の隣に配置された第2の部屋と、
    開閉、移動、又は着脱可能な仕切り体で前記第2の部屋を区画することにより構成される第3の部屋と、
    前記第1の部屋及び前記第2の部屋の全てを囲むように配置され、かつ前記第1の部屋及び前記第3の部屋とつながる通路と、
    を有することを特徴とする教育施設。
  2. 前記第2の部屋は、
    前記第2の部屋を区画することにより構成される前記第3の部屋と前記第1の部屋とをつなぐ第1の出入口と、
    前記第3の部屋と前記通路とをつなぐ第2の出入口と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の教育施設。
  3. 物品を収納する収納体で、前記第2の部屋と前記通路とが仕切られていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の教育施設。
  4. 前記収納体に収納される物品の前記通路からの出し入れ、及び前記収納体に収納される物品の前記通路からの閲覧の少なくとも1つが可能であることを特徴とする請求項3に記載の教育施設。
  5. 前記通路から、前記第2の部屋を区画することにより構成される前記第3の部屋への採光が可能となるように、前記通路と前記第2の部屋との間又は前記収納体の側面に、透光性部材又は透光性を有する構造体が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の教育施設。
  6. 医療学習の臨床教育手法である問題基盤型学習、シミュレーショントレーニング、及び客観的臨床能力試験の少なくとも1つに用いられることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の教育施設。
JP2007138325A 2007-05-24 2007-05-24 教育施設 Pending JP2008291520A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007138325A JP2008291520A (ja) 2007-05-24 2007-05-24 教育施設

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007138325A JP2008291520A (ja) 2007-05-24 2007-05-24 教育施設

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008291520A true JP2008291520A (ja) 2008-12-04

Family

ID=40166534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007138325A Pending JP2008291520A (ja) 2007-05-24 2007-05-24 教育施設

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008291520A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010059721A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Waseda Academy Co Ltd 研修用教室
JP2011162941A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Nakamoto Pakkusu Kk ブラインド用スラットの製造方法
JP2013194492A (ja) * 2012-03-23 2013-09-30 Mitsui Home Co Ltd 学校建築物
CN103953206A (zh) * 2014-05-04 2014-07-30 李宁 课堂模式系统
KR101899427B1 (ko) * 2016-09-07 2018-09-17 주식회사 레인보우 복합 학습공간의 배치구조

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62112867A (ja) * 1985-11-12 1987-05-23 清水建設株式会社 会議室の可動間仕切り制御装置
JPH05141110A (ja) * 1991-11-20 1993-06-08 Shiyuukou:Kk コンサルテーシヨン店舗の業務設備
JP3034123U (ja) * 1996-07-29 1997-02-14 兼建株式会社 間仕切り構造
JP2002523658A (ja) * 1998-08-27 2002-07-30 ロバート テューブナー ワークスペース及びオフィスを作りだすための部屋割り装置
JP2002295034A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Kokuyo Co Ltd 居住空間構成設備
JP2003129594A (ja) * 2001-10-29 2003-05-08 Goto Yokohama Jimusho:Kk 間仕切ユニット及び間仕切壁

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62112867A (ja) * 1985-11-12 1987-05-23 清水建設株式会社 会議室の可動間仕切り制御装置
JPH05141110A (ja) * 1991-11-20 1993-06-08 Shiyuukou:Kk コンサルテーシヨン店舗の業務設備
JP3034123U (ja) * 1996-07-29 1997-02-14 兼建株式会社 間仕切り構造
JP2002523658A (ja) * 1998-08-27 2002-07-30 ロバート テューブナー ワークスペース及びオフィスを作りだすための部屋割り装置
JP2002295034A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Kokuyo Co Ltd 居住空間構成設備
JP2003129594A (ja) * 2001-10-29 2003-05-08 Goto Yokohama Jimusho:Kk 間仕切ユニット及び間仕切壁

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010059721A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Waseda Academy Co Ltd 研修用教室
JP2011162941A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Nakamoto Pakkusu Kk ブラインド用スラットの製造方法
JP2013194492A (ja) * 2012-03-23 2013-09-30 Mitsui Home Co Ltd 学校建築物
CN103953206A (zh) * 2014-05-04 2014-07-30 李宁 课堂模式系统
CN103953206B (zh) * 2014-05-04 2019-04-05 武汉有教文化传播有限公司 课堂模式系统
KR101899427B1 (ko) * 2016-09-07 2018-09-17 주식회사 레인보우 복합 학습공간의 배치구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Harden Evolution or revolution and the future of medical education: replacing the oak tree
JP2008291520A (ja) 教育施設
Horley Simulation centre design
Finkelstein et al. Active learning anywhere: A principled-based approach to designing learning spaces
Frazier Open Schools for Children.
Folkins et al. University Classroom Design Principles to Facilitate Learning.
Alinier Opening of an enhancing trainees' learning experiences through the advanced multiprofessional simulation training facility at the University of Hertfordshire
Harris Television as an educational medium in medicine: an historical purview
Alinier A guide to setting up a simulation training unit within an ambulance trust
El Zeini et al. SPATIAL POST-OCCUPANY EVALUATION OF INTERIOR DESIGN STUDIO IN RELATION TO PEDAGOGY
Nelson Design of the technology-rich classroom practices and facilities environments
Yielding Interface between Educational Facilities and Learning Climate in Three Northern Alabama K-2 Elementary Schools.
Tang et al. Distributed simulation
Schools Educational specifications
Hamilton et al. When Hollywood inspires medicine: New concepts in the design and architecture of medical simulation facilities to support inter-professional healthcare education and training
Belda et al. Creation of Structure–Function Relationships in the Design of a Simulation Center
Nwosu-Izuwah 29. Microteaching in Language: The Challenge for NINLAN
Cannon et al. Learning spaces for higher education
Bonine Perceptions of teachers and students in nontraditional classroom environments
Wessels et al. Designing gross anatomy laboratory to meet the needs of today’s learner
Wessels et al. Designing anatomy teaching spaces to meet the needs of today’s learner
Green FACILITIES FOR EDUCATION IN VA HOSPITALS. FINAL REPORT.
Tafahomi The Effect of the U-Shaped Seating Method on Cooperation and Competition among‎ Students in the Architectural Thesis Design Studio
Abuelyaman et al. Transition to Semi-Virtual Classrooms
Sivakova Model of inclusive classroom in Bulgaria

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121016