JP2008290131A - 高圧鋳鍛造機及び高圧鋳鍛造品の製造方法 - Google Patents

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明 浅利
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一郎 草部
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Abstract

【課題】鋳造工程と鍛造工程を一の装置でできるとともに、成形品の製造コストを削減でき、かつ、大量に製品を製造することのできる高圧鋳鍛造機及び高圧鋳鍛造品の製造方法を提供する。
【解決手段】内部空間を形成する複数の金型用部材を有し、高圧鋳造品を成形するための高圧鋳鍛造用金型を備え、前記複数の金型用部材が、上金型と、下金型と、第1の可動金型と、第2の可動金型と、第3の可動金型とを少なくとも備えたものであり、前記第1の可動金型を前記内部空間に押し込む方向に加圧する第1の加圧装置と、前記第2の可動金型を前記内部空間に押し込む方向に加圧する第2の加圧装置と、前記第3の可動金型を前記内部空間に押し込む方向に加圧する第3の加圧装置とをさらに備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、高圧鋳鍛造品を製造するための高圧鋳鍛造機及び高圧鋳鍛造品の製造方法に関するものである。
従来から、アルミニウム等の成形品の製造に際して、鋳造機で射出成形による鋳造品を製造し(例えば、下記特許文献参照)、この鋳造品を鋳造機から取り出し、別の装置で鍛造して、成形品を製造する方法が知られている。
特開平08−215824号公報
しかし、近年、アルミニウム等の成形品の製造に際して、製造コストのさらなる低下が要求されている。
そこで、本発明は、鋳造工程と鍛造工程とを一の装置でできるとともに、成形品の製造コストを削減でき、かつ、製品を大量に製造できる高圧鋳鍛造機及び高圧鋳鍛造品の製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
(1) 本発明の高圧鋳鍛造品の製造方法は、内部空間を形成する複数の金型用部材を有し、高圧鋳造品を成形するための高圧鋳造用金型を用いる鋳造品成形工程を有している高圧鋳鍛造品の製造方法であって、前記高圧鋳造用金型が、前記内部空間を型締め後の内部空間よりも広く保持することができるとともに脱着自在な保持手段を有しており、前記高圧鋳造用金型で鋳造品を鋳造成形する前に前記保持手段を装着しておいて、前記鋳造品成形工程後に前記保持手段を取り外してから、前記高圧鋳造用金型を型締めして鍛造する工程を有している。
上記(1)の構成によれば、所定の材料を高圧鋳造した直後に鍛造できる高圧鋳鍛造品の方法を提供できる。
(2) 本発明の高圧鋳鍛造機は、内部空間を形成する複数の金型用部材を有し、高圧鋳造品を成形するための高圧鋳鍛造用金型を備え、前記高圧鋳鍛造用金型が、前記内部空間を型締め後の内部空間よりも広く保持することができるとともに脱着自在な保持手段を有している。
上記(2)の構成によれば、前記高圧鋳造用金型で鋳造品を鋳造成形する前に前記保持手段を装着しておいて、前記鋳造品成形工程後に前記保持手段を取り外してから、前記高圧鋳造用金型を型締めして鍛造することができる。したがって、所定の材料を高圧鋳造した直後に鍛造できる高圧鋳鍛造機を提供できる。
(3) また、別の観点として、本発明の高圧鋳鍛造機は、内部空間を形成する複数の金型用部材を有し、高圧鋳造品を成形するための高圧鋳鍛造用金型を備え、
前記複数の金型用部材が、上金型と、下金型と、第1の可動金型と、第2の可動金型とを少なくとも備えたものであり、前記第1の可動金型を前記内部空間に押し込む方向に加圧する第1の加圧装置と、前記第2の可動金型を前記内部空間に押し込む方向に加圧する第2の加圧装置とをさらに備えているものであってもよい。
上記(3)の構成によれば、所定の材料を高圧鋳造した直後に鍛造できる高圧鋳鍛造機を提供できる。また、前記内部空間内で高圧鋳造後、前記第1の加圧装置によって前記第1の可動金型を前記内部空間に押し込む方向に加圧して、前記第1の可動金型を前記内部空間に押し込んだ際、前記第2の加圧装置を用いて前記第2の可動金型に前記内部空間に押し込む方向に所定の力で加圧しつつ、前記第2の可動金型を前記内部空間から遠ざかるように移動させることができる。その結果として、前記第2の可動金型の移動した分の空間に、高圧鋳造した後の部材が押し込まれ、該箇所を鍛造することができる。
(4) 上記(3)の高圧鋳鍛造機においては、前記複数の金型用部材が、第3の可動金型をさらに有しており、前記第3の可動金型を前記内部空間に押し込む方向に加圧する第3の加圧装置をさらに備えていることが好ましい。
上記(4)の構成によれば、前記第3の可動金型を前記内部空間に押し込んで、前記第2の可動金型の移動した分の空間に、高圧鋳造した後の材料が押し込まれ、さらに該箇所周辺を鍛造することができる。又は、前記第1の可動金型を前記内部空間に押し込んだ際、前記第3の加圧装置を用いて前記第3の可動金型に前記内部空間に押し込む方向に所定の力で加圧しつつ、前記第2の可動金型とともに前記第3の可動金型を前記内部空間から遠ざかるように移動させることができるので、前記第2の可動金型及び前記第3の稼動金型の移動した分の空間に、高圧鋳造した後の材料が押し込まれ、該箇所を鍛造することができる。
(5) また、別の観点として、上記(3)の高圧鋳鍛造機においては、前記第1の可動金型、前記第2の可動金型のうちいずれか1つを固定し、該固定した可動金型以外の可動金型を開放又は固定する部材をさらに備えているものであってもよい。
上記(5)の構成によれば、第1、第2の可動金型のうちいずれか1つを固定するとともに、固定していない他の可動金型が所定位置まで移動できるようにすることができる。その結果として、押し込むための空間を容易且つ確実に形成でき、所望する部位の鍛造を容易且つ確実に行うことができる。
(6) 上記(4)の高圧鋳鍛造機においては、前記第1の可動金型、前記第2の可動金型、及び前記第3の可動金型のうちいずれか1つを固定し、該固定した可動金型以外の2つの可動金型を単独又は同時に、開放又は固定する部材をさらに備えていることが好ましい。
上記(6)の構成によれば、第1〜第3の可動金型のうちいずれか1つを固定するとともに、固定していない他の2つの可動金型が所定位置まで移動できるようにすることができる。その結果として、押し込むための空間を容易且つ確実に形成でき、所望する部位の鍛造を容易且つ確実に行うことができる。
(7) また、別の観点として、上記(3)の高圧鋳鍛造機においては、前記高圧鋳造用金型の締め付け力、前記第1の加圧装置の加圧力、及び前記第2の加圧装置の加圧力を検知する検知手段と、前記検知手段で得られた情報をもとに、前記高圧鋳造用金型の締め付け力、前記第1の加圧装置の加圧力、及び前記第2の加圧装置の加圧力の総和を調整する調整手段とを備えていることが好ましい。
(8) また、上記(4)又は(6)の高圧鋳鍛造機においては、前記高圧鋳造用金型の締め付け力、前記第1の加圧装置の加圧力、前記第2の加圧装置の加圧力、及び前記第3の加圧装置の加圧力を検知する検知手段と、
前記検知手段で得られた情報をもとに、前記高圧鋳造用金型の締め付け力、前記第1の加圧装置の加圧力、前記第2の加圧装置の加圧力、及び前記第3の加圧装置の加圧力の総和を調整する調整手段とを備えていることが好ましい。
前記内部空間内の高圧鋳造した後の材料は液相から固相になり、必要な前記高圧鋳造用金型の締め付け力は減少するが、上記(7)又は(8)の構成によれば、前記締め付け力が減少した分、鍛造力を増加させることができるので、高圧鋳造した後の材料をより大きな力で鍛造でき、従来より品質の高い高圧鋳鍛造品を製造できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る高圧鋳鍛造品の製造方法を図1〜図15に示す。まず、図1に示すように下金型201、上金型202、ステム203、マンドレル204およびカラーリング202の各々が固定され、スリーブ207の中にエヤー給湯された溶湯が画成された金型キャビティーの中に射出ピストン206により層流充填され、最後に増圧機により約1,000kg/cmまで増圧され、図1に示す通り、高圧鋳造によるホイールの高圧鋳造成形をし、高圧鋳造方式で擬似鍛造組織となったものの内、重要な部分を更に信頼性を高めるために同一設備で部分鍛造しようとするものである。なお、同じ数字の符号でダッシュが付されているものは、付されていないものとほぼ同構成であるので、その説明を省略することがある。
<第1実施形態>
図1は、金型内のキャビティーを固定し、その空間へ溶湯を高圧で射出し、全体をあらかた擬似鍛造品質のものに成形した所謂高圧鋳造工程である。以下、第1実施形態に係る高圧鋳造工程と呼ぶスタートの工程である。
次工程からが本発明に関わる鍛造工程に入るが、この場合、可動可能な工程としては、ステム203、マンドレル204およびカラーリング205の3種類があり、その組み合わせによって、図2(第2実施形態に係る鍛造工程)から図13(第13実施形態に係る鍛造工程)に示す12通りの様式が選択できるようになっている。なお、ここでは、符号209のものを成形体として表しているが、説明の便宜上、他の実施形態において変形させた成形体も、符号209を付している。
<第2実施形態>
図2に示す鍛造工程では、金型の一部でもあるステム203およびマンドレル204を開錠(開放)(図示しない加圧装置によってバックアップ圧を加えながらメタルフローにより上方へ移動できる状態)し、金型の一部でもあるカラーリング205に図示しない加圧装置によって鍛造力量を負荷し、ホイールのリムとスポークとの付け根部分のメタル(成形体209)を矢印に示すように塑性変形を与え、リム、スポーク及びハブ部を鍛造組織に組成変化させようとする工程である。その後、リム部は鋳造組織のまま残るが、図15に示すようにスピニング加工により、塑性加工され鍛造組織へと変貌する。
<第3実施形態>
図3に示す本発明の第3実施形態に係る鍛造工程では、マンドレル204を高圧鋳造時の位置で固定し、ステムのみを開錠して、カラーリング205を下方へ押し込み、リムとスポークの付け根部分のメタルを矢印に示す通りスポーク部へフローさせ、リム、スポークの付け根部分およびスポーク部の外周部分を鍛造組織に変換しようとする工程である。その後、リム部は第1鍛造工程で説明した通りスピニング加工により鍛造組織化されることは言うまでもないことである。
<第4実施形態>
図4に示す第4実施形態では、ステム203を高圧鋳造時の状態で固定し、マンドレル204を開錠後、カラーリング205を下方へ押し込み、リム部及びスポーク部の付け根部をスポーク部を介してスポーク及びハブ部の付け根までメタルフローさせ鋳造組織を鍛造組織に転換しようとするものである。
<第5実施形態>
図5に示す第5実施形態では、図1に示す第4実施形態に係る高圧鋳造工程で高圧鋳造により成形した後、マンドレル204およびカラーリング205を開錠後、上方へ移動(僅かなバックアップ圧を残存)させ、ステム203に鍛造荷重を加え下方へ移動させることにより、ホイールリム部の余肉がリム部及びスポーク部の付け根へとリム部及びハブ部の付け根へとの両方向へメタルフローし、塑性変形により鋳造組織が鍛造組織に強化される。
図5では、ステム203の下降によりメタルフローは矢印に示すように左右へ同時に行なわれるようになっているが、実際には抵抗が大きくメタルフローし難いマンドレル部を先ず開錠し、スポーク部余肉をスポーク部からハブ部へ先ずメタルフローさせ鍛造組織化した後、タイムラグをおいてカラーリング205を開錠し、抵抗が小さくメタルフローし易いスポーク部とリム部の鍛造組織化による強化を計る微妙な操作が必要となるものと思われる。
<第6実施形態>
図6に示す第6実施形態では、高圧鋳造後カラーリング205を高圧鋳造時の位置で固定された状態で、マンドレル204を開錠、ステム203により鍛造負荷を与えていくようにした工程で、この場合、リム部の余肉はリム部及びハブ部の根元へメタルフローし、その部分が鋳造組織から鍛造組織に転換され強化される。
<第7実施形態>
図7に示す第7実施形態では、マンドレル204を高圧鋳造時の固定状態を保持し、カラーリング205を開錠、ステム203に負荷を加え、下降させることにより、スポーク部の余肉はスポーク部とリム部との付け根に向けメタルフローし、その部分が鍛造組織化し強化される。
<第8実施形態>
図8に示す第8実施形態では、高圧鋳造後ステム203およびカラーリング205を共に開錠し、マンドレル204に鍛造負荷を掛け、下方に移動させることにより、ハブ部の部材はスポーク部およびリム部にメタルが流れ、それらの部分は鍛造組織化され強化される。この場合も各部の抵抗の強弱があり、先ずステム203を固定しておき、メタルがスポーク部を介してスポーク部とリム部との付け根に達したタイミングでステム203を開放し、スポーク部にも塑性加工を与え強化する工程である。
<第9実施形態>
図9に示す第9実施形態では、ステム203を高圧鋳造時の固定状態を保持して、カラーリング205を開錠し、マンドレル204を下降させ鍛造負荷を加えることにより、ハブ部とスポーク部付け根との余肉はリム部を介してスポーク部とリム部の付け根とへ流動し、メタルフローが与えられた部分は鍛造組織化され強化される。
<第10実施形態>
図10に示す第10実施形態では、カラーリング205を高圧鋳造時の固定状態を保持し、ステム203を開錠し、マンドレル204を押し込むことにより、ハブ部及びスポーク部の内側を鍛造組織化し強化しようとするものである。
<第11実施形態>
図11に示す第11実施形態では、図1に示した第1実施形態に係る高圧鋳造工程後、マンドレル204を開錠し、次いでステム203およびカラーリング205に負荷を与え、下方に移動させれば、リブ部の余肉はスポーク部およびハブ部へメタルフローし、リム部およびスポーク部が鍛造組織化され強化される。
この場合にも、メタルフロー中の抵抗のアンバランスがあり、抵抗の高いハブ部へ先にメタルフローを与えるために、ステム203を高圧鋳造時の締め切り状態を保持しておいて、抵抗の低いと思われるリム部は、ハブ部が強化された後ステム203を開錠しスポーク部およびスポーク部とリム部との鍛造組織化を計り、強化することができる。
<第12実施形態>
図12に示す第12鍛造工程では、図1に示す第1実施形態に係る高圧鋳造工程からカラーリング205を開錠、次いでステム203およびマンドレル204に鍛造負荷を与え下降することによって、ハブ部およびスポーク部の余肉は各々矢印で示すようにスポーク部とリム部の付け根部とへ流れ、スポーク付け根部およびスポーク部が鍛造組織化され強化される。
この場合、メタルフローの抵抗を配慮して、マンドレル204から押し込み、その後ステム203を押し込む2段押し込み方式を適用することもできる。
<第13実施形態>
図13に示す第13実施形態では、図1に示す第1実施形態に係る高圧鋳造工程後、直ちにステム203を開錠し、マンドレル204およびカラーリング205に鍛造負荷を与え、矢印に示す通り外側と内側からリム部とハブ部とのメタル余肉をスポークに流し、鍛造組織化しようとするものである。
<変形例に係る鍛造工程>
以上12通りの組み合わせがあるが、これ以外にも高圧鋳造時約1,000kg/cmで金型キャビティーに溶湯を射出するピストン206は鍛造加圧用としては耐圧力不足のため、鍛造時は常に閉鎖しておくことが必要である。したがって、加圧手段としては使用できないが、空間を設ける開錠手段としては、機能的な価値は別として使用できなくはなく、これを開錠手段として用いれば、更に工程は多くなる。代表的には下記の通りである。
<第1変形例>
射出ピストン206を開錠し、ステム203、マンドレル204及びカラーリング205を鍛造負荷加圧する。
<第2変形例>
射出ピストン206を開錠し、ステム203及びマンドレル204を鍛造負荷加圧し、カラーリング205を開錠する。
<第3変形例>
射出ピストン206を開錠し、ステム203及びカラーリング205を鍛造負荷加圧し、マンドレル204を開錠する。
<第4変形例>
射出ピストン206を開錠し、マンドレル204及びカラーリング205を鍛造負荷加圧し、ステム203を開錠する。
<第5変形例>
射出ピストン206を開錠し、ステム203を鍛造負荷加圧し、マンドレル204及びカラーリング205を開錠する。
<第6変形例>
射出ピストン206を開錠し、マンドレル204を鍛造負荷加圧し、ステム203及びカラーリング205を開錠する。
<第7変形例>
射出ピストン206を開錠し、カラーリング205を鍛造負荷加圧し、ステム203及びマンドレル204を開錠する。
なお、以上の変形例となる7工程の内、第1変形例に係る鍛造工程、第2変形例に係る鍛造工程、第4変形例に係る鍛造工程及び第6変形例に係る鍛造工程はマンドレル204と射出ピストン206とが各々中央で加圧と開錠となるので種々な組み合わせの中でも最も効果の薄い工程である。
<第2実施形態に係る変形例>
また、図14〜図16に示す工程は、図2に示す第1鍛造工程及び図12に示す第11鍛造工程において、ステム203およびマンドレル204が同時に開錠或いは加圧されることからステム203およびマンドレル204を一体化し、図14ではカップ状のものを高圧鋳造した状態を示し、図15に示す第13鍛造工程は、カラーリング205で加圧し、ステム203が開錠された状態を示す。また、図16に示す第2実施形態に係る他の変形例に係る鍛造工程では、ステム203で加圧し、カラーリング205が開錠した状態を示す。
図1に示す第1実施形態に係る高圧鋳造工程で高圧鋳造された鋳造ブランク図17(a)の成形体209は、その状態で図2から図13に示す12通りの工程の内、目的に応じた工程で重要部位を部分鍛造(この場合、図17(b)の209)した後、図17(c)に示すように必要部位のNC加工を施した後、図17(d)に示す通り、主としてホイールのリム部はマルティロール形の立形スピニング機で圧延され、その後熱処理工程、最終機械加工、塗装工程を経て、図18に示す1体鍛造ホイールに仕上げられるのである。
この間、高圧鋳造工程1、部分鍛造工程2、NC加工工程3、スピニング工程4、熱処理工程5、最終機械加工工程6および塗装工程7と主要な工程が大幅に削減されることが判る。
次に、高圧鋳鍛造機の構造について説明する。
上述した通り、高圧鋳造後の鍛造工程には、目的に応じて12通りの工程があることが判明した。これらを総て1機種で具現化することは不可能であり、条件を整理して、最大公約数的にメカニズムを集約すれば、図19に示す第14実施形態に係る高圧鋳鍛造機、図20に示す第14実施形態の変形例に係る高圧鋳鍛造機、図21に示す第15実施形態に係る高圧鋳鍛造機、図22に示す第16実施形態に係る高圧鋳鍛造機及び図23に示す第17実施形態に係る高圧鋳鍛造機の5種類の構造を創出することができる。
第14実施形態〜第17実施形態の基本的構成は変わらず、主としてベースフレーム311、411、511、611、金型形締めフレーム312、412、512、612、形締め兼鍛造用クロスヘッド313、413、513、613、全長に違いがあるが4本のコラム314、414、514、614、4組の主ジャッキシリンダー315、415、515、615、4組のハーフナット装置316、416、516、616、2本の金型形締め用コラム317、417、517、617、ベースフレーム311、411、511、611の下方に設けられた2組の形締め用ジャッキシリンダー318、418、518、618、2組のハーフナット装置319、419、519、619、形締め兼鍛造用クロスヘッド用リフティングシリンダー323、423、523、623、金型形締めフレーム用リフティングシリンダー324、424、524、624、金型締めフレームと形締め兼鍛造用クロスヘッドのスペース保持装置337、437、537、637、ロッカープレート339、439、539、639およびベースフレーム311、411、511、611の下方に設けられている高圧鋳造用溶湯射出アッセンブリー等から構成されている。
金型および成形工具としては下金型301、401、501、601、上金型302、402、502、602、各々形状は異なるがステム303、403、503、603、マンドレル304、404、504、604とそのホルダー333、433、533、633、カラーリング305、405、505、605から構成されている。
図19〜図23に示す5機種は、図2〜図13、図15及び図16に示す鍛造工程に各々対応するための構造である。
上記5機種の内、図19に示す第14実施形態が最も汎用性のあるもので、第2実施形態〜第13実施形態の12種類の工程の内、各々適性機種を示せば、次の通りである。第14実施形態は、図2に示す第2実施形態に係る鍛造工程、図5に示す第5実施形態に係る鍛造工程、図8に示す第8実施形態に係る鍛造工程、図11に示す第11実施形態に係る鍛造工程、図12に示す第12実施形態に係る鍛造工程及び図13に示す第13実施形態に係る鍛造工程が好ましい。次に、第15実施形態は、図4に示す第4実施形態に係る鍛造工程及び図9に示す第9実施形態に係る鍛造工程が好ましい。次に、第16実施形態は、図3に示す第3実施形態に係る鍛造工程及び図7に示す第7実施形態に係る鍛造工程が好ましい。次に、第17実施形態は、図6に示す第6実施形態に係る鍛造工程及び図10に示す第10実施形態に係る鍛造工程が好ましい。
先ず、図19に示す第14実施形態に係る高圧鋳鍛造機について説明する。金型形締めフレーム312は、その下方に上金型302が取り付けられ、両端で金型形締め用コラム317と連結され、ベースフレーム311の裏面に設けられた金型形締め用ジャッキシリンダー318、およびハーフナット装置319とが金型形締めフレーム312の無負荷上下可動の作用により、噛合するようになっている。この構造は、図20に示す第14実施形態の変形例に係る高圧鋳鍛造機、図21に示す第15実施形態に係る高圧鋳鍛造機、図22に示す第16実施形態に係る高圧鋳鍛造機及び図23に示す第17実施形態に係る高圧鋳鍛造機共に同等の構造となっている。
また、ベースフレーム311の中央下方には高圧鋳造時、給湯管310を介して給湯炉(図示していない)からスリーブ307に溶湯308が供給され下金型301、上金型302やステム303、マンドレル304及びカラーリング305の高圧鋳造位置で画成されたキャビティーの中へ溶湯を層流充填する射出ピストン306とそれを駆動するシリンダー装置321やシリンダー下方には溶湯圧力を昇圧する増圧装置(図示していない)等からなる高圧鋳造用射出アッセンブリーが設けられており、これについても、図20に示す第14実施形態の変形例に係る高圧鋳鍛造機、図21に示す第15実施形態に係る高圧鋳鍛造機、図22に示す第16実施形態に係る高圧鋳鍛造機及び図23に示す第17実施形態に係る高圧鋳鍛造機共に同等の構造となっている。
金型形締めフレーム312の上方には2段ストローク機能を有する形締め兼鍛造用クロスヘッド313があり、スペース保持装置337により、一定のスペースが保持され、高圧鋳造時にはスペース保持装置337を介して金型形締めフレーム312に最高で鍛造力量までの負荷を形締め荷重として加勢できるようになっている。勿論型締め兼用鍛造用クロスヘッド312のこの状態でステム303、マンドレル304およびカラーリング305は各々高圧鋳造時の金型キャビティーを形成する位置に配置されるようになっている。
型締め兼鍛造クロスヘッド313にはステム303、マンドレル304およびカラーリング305を可動させるために、その上方にタイロッド345によって結合されたクロスヘッド延長フレーム334が設けられ、このフレーム334の下面にマンドレル304、マンドレルホルダー333及びカラーリング305を鍛造工程に応じて着脱できるロッカープレート335、336が設けられている。また、カラーリング305は型締め兼鍛造用クロスヘッド312の上下にあり且つクロスビーム326、327がタイバー328で結合されラーメン状の構造を有するクロスビーム326の下方に取り付けられ下方クロスビーム326は型締め兼鍛造用クロスヘッドを貫通してガイドされ、また上方クロスビーム327はタイロット345によりガイドされ、内臓装置の剛性・精度・耐熱影響を保持できるような構造となっている。
また、ステム303は型締め兼鍛造クロスヘッド313に直接取り付けられ、内蔵されているクッションシリンダーとロッカープレート341の操作で着脱自由な構造としている。また、マンドレル系304、333の着脱のためにはロッカープレート336と上部クロスビーム327に内蔵されたクッションシリンダー332との操作により、着脱自由となる構造としている。更に、カラーリングの着脱についても左右に設けられているロッカープレート335と型締め兼鍛造用クロスヘッドに内蔵された左右のクッションシリンダー330の操作により行なわれるようになっている。
なお、機能概念を示す本図では上述したステム303、マンドレル304およびカラーリング305の上下動用クッションシリンダー330は、フレーム内蔵構造としているが、実際には、保守点検・コスト面等を考慮して単独シリンダー形式が採用されるものと思われるが、機能は変わらない。
図19では、正に高圧鋳造工程が終了して、鍛造工程に移行する直前の状態を示している。先ず、スペース保持装置337を型締め兼鍛造用クロスヘッド313に内蔵された(これについては単独配置でもよい)クッションシリンダー338およびロッカープレート339の操作によりスペース保持装置337は上昇し、金型形締めフレーム312との間にH分のスペースがうまれる。このH分ストロークが鍛造ストロークとなる。このようにスペース保持装置337による鍛造ストロークの形成と共に上述した本実施形態に係る高圧鋳鍛造機種に適した第6鍛造工程の内、実施する工程に応じて、ステム303、マンドレル系304、333、カラーリング系305、326、327、328、329の各々クッションシリンダー330、332とロッカープレート335、336との操作により必要な着脱作動を行い、ハーフナット装置316によって支持され、型締め兼鍛造用の4本の主ジャッキシリンダー315の下降により、金型キャビティー内にある高圧鋳造品1309が鍛造され部分鍛造品へと内部組織が変化し、強化されるのである。
図19に示す第14実施形態が第6鍛造工程に適していることを説明してきたが、第6鍛造工程の内、309はステム303およびマンドレル304が、同時に着脱されるため、ステム303およびマンドレル304を一体化し、マンドレル系部材マンドレル304、クッションシリンダー332、マンドレルホルダー333およびマンドレルロッカープレート336等を省略したもので、図20は第14実施形態の変形例として作成したものである。このように構成することによりステム303の内部に水冷機構を設けやすくなる等メリットの1つと言える。このマンドレル系以外の構成については図19に示す第14実施形態に係る高圧鋳鍛造機と何ら変わるところは無い。
次いで、図21に示す第15実施形態に係る高圧鋳鍛造機は、図4に示す第4実施形態に係る鍛造工程、図9に示す第9実施形態に係る鍛造工程に対応するためにステム系を固定するために、金型形締めフレーム412と直結するクロスビーム434を設け、タイバー445とクロスビーム434と金型形締めフレーム412を締結し、クロスビーム434の下方にステム403を固定する構造となっている。この場合も、ステム系、マンドレル系、カラーリング系、スペース保持装置系の各々クッションシリンダー430、431、432、438は、内蔵形としてその機能を示しているが、実際には、保守、コスト等勘案して個別の標準シリンダーが使用されることには何ら問題はない。構造としては、ステム403を固定するクロスビーム434およびタイバー445を設けたところが、第14実施形態と異なる点で、その他は第14実施形態とその機能に変更は無い。
図22に示す第16実施形態に係る高圧鋳鍛造機は、図3に示す第3実施形態に係る鍛造工程および図7に示す第7実施形態に係る鍛造工程に適したもので、第15実施形態と同様に、タイバー545により、金型形締めフレーム512とクロスビーム534を締結し、クロスビーム534の下方にマンドレル系を固定するようにした構造となっている。その他の基本機能は第14実施形態と何ら変わるところはない。
図23に示す第17実施形態に係る高圧鋳鍛造機は、図6に示す第6実施形態に係る鍛造工程及び図10に示す第10実施形態に係る鍛造工程に適した構造としたもので、カラーリング605を固定するために、金型形締めフレーム612とクロスビーム627をタイバー645で締結し、カラーリング605を直接固定するクロスビーム626と上部クロスビーム627はタイロッド628で締結され、固定する構造を採ったものである。その他の機能については、基本的には第14実施形態と何ら変わるところはない。
次に、高圧鋳鍛造機の駆動形式およびその構造について説明する。
特に立形プレス機においては、駆動装置が上方にあるか下方にあるかによってプッシュダウン方式あるいはプルダウン方式と呼称されている。高圧鋳鍛造機においても型締めと鍛造工程に必要な負荷工程と負荷工程の前段となる無負荷工程があり、プレスの全ストロークを構成している。
プレス機のような往復作動する機構を駆動する手段としては、全ストロークを同じ直径を有する液圧シリンダーで行なう場合、無負荷工程を機械式(クランクモーション、スクリューモーション等)で行い大きな力量を必要とする負荷工程に液圧シリンダーに切り替え使用される場合もある。
最近では金型締め付け機構として射出成形機やダイキャスト機等では電気サーボ駆動やハーフナット(ハーモニックロック方式)と液圧シリンダー駆動が採用されている。
本発明においても無負荷上下動を両サイドに設けたリフティングシリンダー223、224で行い、大きな力量を必要とする型締め工程および鍛造工程には、そのストロークが僅かであるためハーフナット方式のシリンダー機構(主ジャッキシリンダー215及びハーフナット装置216)を採用している。しかし本発明の趣旨から言って、このシリンダー形式に限定されるものではなく目的に応じた形式であれば、その構造については何ら制約されるものではない。
本発明に対しては、図24〜図26に示すように金型形締め機構には、ベースフレーム211の下方にハーフナット方式(形締め用ジャッキシリンダー218及びハーフナット装置219)をプルダウン方式として配置し、金型形締めをアシストし、鍛造負荷を与えるハーフナット方式(ジャッキシリンダー215及びハーフナット装置216)をプッシュダウン方式として配置してある。ハーフナット方式としては、コラム214、217の負荷開始位置でコラム214、217に切り込まれた歯形溝に噛合する2割ナット機構(ハーフナット装置216、219)とそれをつっかえとして負荷力量を発揮するジャッキシリンダー215、218とから構成されている。
まず、この形式の駆動方法では図25及び図26に示すXおよびXは各々無負荷ストローク、YおよびYは各々負荷ストローク(最大でナット1ピッチ分の遊びストロークはある。)に分けられ、図24右側および図26右側に示す無負荷上昇ストロークでは、ハーフナット216a、216b、219aおよび219bが各々開錠とされ、力量の小さいリフティングシリンダー223、224で行い、次いでハーフナット216a、216b、219aおよび219bをコラム214、217の段付き部と噛み合わせジャッキシリンダー215、218に高圧の液圧が供給され、ジャッキシリンダーのラム部215b、218bがハーフナットをつっかえとして金型形締めフレーム212や形締め兼鍛造用クロスヘッド213へ所定の負荷が加えられるようになっている。
図24の左側は金型形締め状態、右側は型締め兼鍛造用クロスヘッド213および金型形締めフレーム212が各々上昇位置へ移動した状態を示す。
図25の左側は、金型形締めフレーム212および型締め兼鍛造用クロスヘッド213は高圧鋳造後の鍛造直前状態を、右側はスペース保持装置237用ロッカープレート239が左右に開錠され、ジャッキシリンダーによりHに相当した鍛造ストロークが与えられている状態を示す。
なお、図25では、スペース保持装置237は、垂直に作動する軸上の端面に溝が設けられ、型締め兼鍛造用フレームの下面の設けられた2割ロッカーシャフト239が開錠(開放)したり、閉錠(固定)したりして鍛造ストロークH分を与える構造としてあり、また以前のものでは、ロッカープレート(スペーサープレート)の着脱のみで、金型の高圧鋳造位置とその後の鍛造ストロークを与える構造としているが、この2つの金型形締めフレーム212および形締め兼鍛造用クロスヘッド213の間隔を保持したり、両者の間隔H分の鍛造ストロークを与える機能はこの鋳鍛造プロセスならびに鋳鍛造機の機能上、最も重要なメカニズムであり、構造としても、図面以外にスクリュー方式、トグル方式、リンク方式、偏心輪シャフト方式又はベアロック方式等大きな力量を支えて間隔Hを保持し、鍛造時その保持を解除できるメカニズムであれば何れでも差し支えは無い。
図26は、ベースフレーム211の下方に設けられた金型形締め用ハーフナット方式(形締め用ジャッキシリンダー218及びハーフナット装置219)を示し、左側は型締め状態、右側は金型形締めフレーム212が上昇した状態を各々示す。
以上は、高圧鋳鍛造機の駆動形式及びその構造について、立形を対象に列挙したが、本高圧鋳鍛造機の本質から言えば、立形に拘ることなく、製造する成形体形状により横型が選択される場合も包含するものである。
次に、本発明に係る高圧鋳鍛造機における、圧力補正系について説明する。
本発明に係る高圧鋳鍛造機においては、高圧鋳造工程の際、溶湯が高圧で注湯されることから金型の締め付け力量は、高圧鋳造体の投影面積と溶湯圧力との積よりも若干大きめの荷重で金型を締め付けておく必要がある。一方、高圧鋳造後の鍛造工程では、金型に締め付け荷重を与えながら、可能な限りの大きな荷重を与え鍛造したいと言う本プロセス特有の必要性がある。
高圧鋳造工程後、金型キャビティー内の高圧鋳造体は冷却され、固相域に入ることから鍛造工程に切り替わり、それが進行するにしたがって、必要な金型締め付け力は減少して行くため、減少分を鍛造力量に付加できるようにすれば理想系に一歩近づくこととなる。それを自動的に行なおうとするのが、図27に示す圧力補正系ある。
高圧鋳造直後からタイミングを見計らい、先ずジャッキシリンダー215で金型形締め兼鍛造用クロスヘッド213を僅かに上昇させ、スペース保持装置237のロッカープレート239を開錠すれば、ストロークH分のストロークが与えられ、金型形締め状態を保持したままで、鍛造工程に入ることができる。この時、金型形締め力と鍛造力の総和はプレス能力として一定である。一方、鍛造時には、出来るだけ大きな鍛造力となることが望ましい。
図27に示す圧力補正系、左側液圧室、右側圧室およびアキュムレーター駆動対抗シリンダーとの間には次の関係が成り立つ。
=(A×P)−(A×P)/A
上式の関係から、必要金型締付力が降圧すれば鍛造力量が増加することになる。なお、Aはアキュムレーター側シリンダーの受圧面積、Pはアキュムレーター側液圧力、Aは右側液圧室のシリンダー面積、Pは右側液圧室の液圧力、Aは左側液圧室のシリンダー面積、Pは左側液圧室の液圧力である。
上記のように金型キャビティー内の成形体温度が液相から固相になり、温度が低下して行き、それに伴い必要金型締め付け力も減少して行くこととなりその分、液圧力Pも昇圧され、鍛造力量も増加できる。図27では、P側およびP側の何れにもリリーフバルブが設けられているが、金型形締め用ジャッキ圧力の低下と共に金型形締め兼鍛造用ジャッキシリンダーの許容圧力は高くなり、鍛造力量がそれだけ大きくなることを示す。
アルミニウムやマグネシウムの1体鍛造ホイールには高強度・軽量・ファッション性・廉価性等要求されるパラメーターは数多く挙げられるが、本実施形態に係る鍛造工程および設備構成では、高圧鋳造工程と鍛造工程を同じプレス中心上で行なうこととスピニング工程を併用することによって得られる特長は画期的なものであり、次の通り特長を列挙することができる。
[1]全体が1体鍛造と同等強度を有する完成品となる。
[2]1体鍛造ホイールと同等軽量化が可能である。
[3]ニアネットシェープまでを溶湯から直接的に行うので、エネルギーコストが節減可能である。
[4]スポーク表面はファッション性が要求され、高温・高圧鋳造で成形できるので、複雑且つ美麗な地肌模様のものが得られる。
[5]これまでの1体鍛造ホイール製造用の大形鍛造プレスは不要である。
[6]設備投資額の低減、エネルギーコストの低減等で、ホイール完成品のコストは大幅に低減される。
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記
実施形態や実施例に限定されるものではない。例えば、アルミニウムやマグネシウムのあらゆるコンポーネントに応用する事ができる。下記変形例においても同様である。
また、上述した各実施形態のうち、金型の構成及び鋳鍛造方法に関しては、以下のような変形も可能である。例えば、図28(a)〜(e)、図29、又は図30(a)〜(e)、図31に示すような金型を用いての鋳鍛造方法が挙げられる。まず、図28(a)〜(e)に示した変形例について説明する。
図28(a)〜(e)において、21は高圧鋳造用金型、22は給湯管、23は加圧シリンダー、24は加圧プランジャー、26は溶湯、28はプリフォームである。高圧鋳造用金型21は上金型21aと下金型21bとからなり、これら上金型21a及び下金型21bにはそれぞれ、冷却媒体を通過させる孔状の冷却孔25が複数設けられている。給湯管22は筒状の加圧シリンダー23の途中部分と連通しており、溶解炉(図示せず)から溶湯26を供給することができるようになっている。加圧プランジャー24は、筒状の加圧シリンダー23の内部空間を移動できる柱状部材である。なお、一変形例として、冷却孔25は、高圧鋳造用金型21の内部空間の周囲に張り巡らされた1本の管でもよい。プリフォーム27は、円筒部27a(図28(e)参照)を有し且つ軸方向の断面形状が略凹型又は略H型となっている車両ホイールの前駆体である。
次に、高圧鋳造用金型21を用いた車両ホイールの製造方法について説明する。まず、高圧鋳造用金型21を型開けした状態で用意する(図28(a)参照)。
続いて、上金型21a及び下金型21bを型締めするとともに、スペーサプレート(保持手段)27a、27bを上金型21aと下金型21bとの間に挟んでおく。このとき、高圧鋳造用金型21の内部空間は所定温度以下に保持されている。そして、空気圧を用いて溶解炉(図示せず)から給湯管22を介して、溶湯26を空気に触れさせることなく加圧シリンダー23内に層流供給する。そして、加圧プランジャー24を加圧シリンダー23内側に沿って上昇させて、給湯管22と加圧シリンダー23との連通部を加圧プランジャー24によって塞いだ状態で、溶解炉の空気圧を下降させて給湯管22の溶湯レベルを待機レベルまで下降させる(図28(b)参照)。このとき、予め、高圧鋳造用金型21の内部空間を減圧した後に不活性ガスで満たしておいてもよい。
次いで、加圧プランジャー24を高圧鋳造用金型21方向に移動させ、高圧鋳造用金型21の内部空間を溶湯26で満たした後、溶湯26を加圧(約80MPa〜約200MPa)し、この加圧状態を保持したまま、事前に十分な水などの冷却媒体を冷却孔25内に流し続け、金型を所定温度以下に下降させることによって、金型全体が冷塊として作用し、且つ加圧によって水冷金型面と凝固シェルが密着したまま冷却が促進され、溶湯26の過冷却凝固を行う(図28(c)参照)。
高圧鋳造用金型21内の溶湯26の凝固が完了し、プリフォーム28が成形された後、加圧プランジャー24を高圧鋳造用金型21から遠ざけて、プリフォーム28と高圧鋳造用金型21と加圧プランジャー24とで囲まれる所定の空間を形成するとともに、スペーサプレート27a、27bを上金型21aと下金型21bとの間から取り外す(図28(d)参照)。
そして、上記所定の空間にプリフォーム28を押し込むように、上金型21aと下金型21bとを型締めしてプリフォーム28を鍛造成形する(図28(e)参照)。このとき、加圧プランジャー24は、高圧鋳造用金型21から遠ざかる方向に移動しないように、図示しない部材で支持されている。その後、高圧鋳造用金型21を型開けし、プリフォーム28を取出す。
ここで、金型の形状によっては、すでにプリフォーム28が車両ホイールの完成品である場合もあるが、必要であれば、図示しないが、プリフォーム7の円筒部7aの外周面を所定形状まで圧延加工(例えば、スピニング加工)して、車両ホイールの完成品を製造してもよい。なお、この圧延においては、プリフォームの温度をプリフォームの再結晶温度以下の所定温度に保持した状態の加工(温間加工)、又は、プリフォームの温度をプリフォームの再結晶温度以上の所定温度に保持した状態の加工(熱間加工)を行う。また、温間加工及び熱間加工いずれの圧延加工においても、プリフォーム温度と近似した温度に加温・保持された圧延加工用治工具(例えばマンドレルロール、ローラー等)を用いることによって、プリフォームの放冷却による変形抵抗の逐次増加から開放され、成形性の自由度が向上する。
次に、図29を用いて、高圧鋳造用金型21を備えた高圧鋳鍛造機について説明する。なお、説明の便宜のため、図29の左半分は、高圧鋳造工程中の高圧鋳鍛造機を示し、右半分は鍛造工程中の高圧鋳鍛造機を示している。図24の部位と同様の部位には、百の位を7に代えて符号を付している。距離Hは鍛造ストロークを表しており、距離Cはクランクを表している。なお、本変形例においては、形締め兼鍛造用クロスヘッドは採用していない。
本変形例によっても、所定の車両ホイール用の材料を高圧鋳造直後に鍛造できる方法及び高圧鋳鍛造機を提供できる。また、溶湯26を過冷却凝固させることによって、過飽和α相と緻密・微細化組織の材料からなるプリフォーム27を成形できる。したがって、このプリフォーム27は、結晶粒子が微細化された材料から成形されているものなので、塑性加工において高い一様伸びを示し、大きな展延性が得られる。すなわち、本実施形態によれば、圧延工程における車両ホイールのプリフォーム27の成形能を、従来に比べ飛躍的に向上させることができる製造方法を提供できる。
また、溶解炉を出た溶湯26は、空気に触れないで高圧鋳造用金型21内に供給されるので、酸化物や窒化物そしてクラックを伴った破断凝固粒等の巻き込みによる溶湯汚染が生じない。その結果として、溶湯26を、性状品質について酸化物や破断凝固粒等の溶湯汚染のない材料とし、プリフォーム27の圧延においては、プリフォーム27の温度をプリフォーム27の再結晶温度以下の所定温度に保持した状態の加工(温間加工)、又は、プリフォーム27の温度をプリフォーム27の再結晶温度以上の所定温度に保持した状態の加工(熱間加工)を行っているので、圧延工程における車両ホイールのプリフォーム27の成形能を、より向上させた車両ホイールの製造方法を提供できる。
次に、図30(a)〜(e)に示した変形例について説明する。なお、図28(a)〜(e)に示した変形例の符号22〜26の部分と同様の部分については、順に32〜36の符号をつけて、説明を省略することがある。
図30(a)〜(e)に示すように、金型31は、上金型31aと、下金型31bと、パンチ37とを有している。パンチ37は、上金型31aの略中央部に形成された貫通孔に、軸方向へ移動自在に嵌合されている。また、図示しないが、パンチ37の金型31内部側と反対側の一端には、軸方向に所定の圧力をかけることができるプレス装置が設置されている。
次に、具体的に、本発明の第4実施形態に係る車両ホイールの製造方法について説明する。まず、高圧鋳造用金型31を型開けした状態で用意する(図30(a)参照)。続いて、パンチ37を上金型31aの所定箇所に一時的に固定支持した状態で、上金型31a及び下金型31bを型締めするとともに、スペーサプレート(保持手段)38a、38bを上金型31aと下金型31bとの間に挟んでおく。このとき、高圧鋳造用金型31の内部空間は所定温度以下に保持されている。そして、空気圧を用いて溶解炉(図示せず)から給湯管32を介して、溶湯36を空気に触れさせることなく加圧シリンダー33内に層流供給する。そして、加圧プランジャー34を加圧シリンダー33内側に沿って上昇させて、給湯管32と加圧シリンダー33との連通部を加圧プランジャー34によって塞いだ状態で、溶解炉の空気圧を下降させて給湯管32の溶湯レベルを待機レベルまで下降させる(図30(b)参照)。このとき、予め、高圧鋳造用金型31の内部空間を減圧した後に不活性ガスで満たしておいてもよい。
次いで、加圧プランジャー34を高圧鋳造用金型31方向に移動させ、高圧鋳造用金型31の内部空間を溶湯36で満たした後、溶湯36を加圧(約80MPa〜約200MPa)し、この加圧状態を保持したまま、事前に十分な水などの冷却媒体を冷却孔35内に流し続け、金型を所定温度以下に下降させることによって、金型全体が冷塊として作用し、且つ加圧によって水冷金型面と凝固シェルが密着したまま冷却が促進され、溶湯36の過冷却凝固を行う(図30(c)参照)。
高圧鋳造用金型31内の溶湯36の凝固が完了し、プリフォーム38が成形された後、加圧プランジャー34を固定支持した状態とするとともに、パンチ37の固定を開放する。そして、スペーサプレート37a、37bを上金型31aと下金型31bとの間から取り外す(図30(d)参照)。
続いて、上金型31aと下金型31bとを型締めする。このとき、プリフォーム38を上金型31aと移動したパンチ37とで形成される空間に徐々に押し込めるように、上述した図示しないプレス装置を用いて、パンチ37に対して図30(e)紙面下側方向に所定の力を負荷しつつ、徐々にパンチ37が図30(e)紙面上側方向に移動するように制御する。そして、この制御を、上金型31aとパンチ37とが所定の位置関係になるまで行い、その後、パンチ37を動かないように固定支持しつつ、プリフォーム38を鍛造成形する(図30(e)参照)。その後、高圧鋳造用金型31を型開けし、プリフォーム38を取出す。
圧延工程を行う場合には、図28(a)〜(e)に示した変形例と同様の工程を行う。これにより、本変形例の製造方法を用いた車両ホイールが完成する(図示せず)。
次に、図31を用いて、高圧鋳造用金型21を備えた高圧鋳鍛造機について説明する。なお、説明の便宜のため、図31の左半分は、高圧鋳造工程中の高圧鋳鍛造機を示し、右半分は鍛造工程中の高圧鋳鍛造機を示している。図24の部位と同様の部位には、百の位を8に代えて符号を付している。距離Hは鍛造ストロークを表しており、距離Cはクランクを表している。また、パンチ37を固定又は開放できる固定開放装置40、40´がパンチ37の上部に隣設されている。さらに、加圧プランジャー34を固定したり、開放したりできるL字型の固定、開放装置41が加圧プランジャー34の下部に隣接されている。なお、本変形例においては、形締め兼鍛造用クロスヘッドは採用していない。
本変形例によれば、所定の車両ホイール用の材料を高圧鋳造直後に鍛造できる方法及び高圧鋳鍛造機を提供できるとともに、図30(a)〜(e)に示した変形例と同様の効果を奏することができる。
本発明に係る第1実施形態に係る高圧鋳造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第2実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第3実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第4実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第5実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第6実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第7実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第8実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第9実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第10実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第11実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第12実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第13実施形態に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第1実施形態の変形例に係る鋳造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第2実施形態の変形例に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る第2実施形態の他の変形例に係る鍛造工程の一部を示す模式図である。 本発明に係る高圧鋳鍛造機で製造した1体鍛造ホイールの製造工程を順に示した模式図で、(a)は高圧鋳造工程を示す模式図、(b)は部分鍛造工程を示す模式図、(c)は機械加工工程(NC加工)を示す模式図、(d)はスピニング工程を示す模式図である。 本発明に係る高圧鋳鍛造機で製造された1体鍛造ホイールを示す図である。 本発明の第14実施形態に係る高圧鋳鍛造機を示す図である。 本発明の第14実施形態の変形例に係る高圧鋳鍛造機を示す図である。 本発明の第15実施形態に係る高圧鋳鍛造機を示す図である。 本発明の第16実施形態に係る高圧鋳鍛造機を示す図である。 本発明の第17実施形態に係る高圧鋳鍛造機を示す図である。 本発明の実施形態に係る主コラム形/ハーフナット系高圧鋳鍛造機の一部を示す模式図である。 本発明の実施形態の変形例に係る主コラム形/ハーフナット系高圧鋳鍛造機の一部を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る高圧鋳鍛造機の金型締付構造の一部を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る圧力補正系を示す模式図である。 本発明の変形例に係る車両ホイールの製造方法における製造工程の一部を示した模式図であって、高圧鋳造用金型の型締め前を示す図である。 図28(a)の工程後、高圧鋳造用金型の型締めを行って、溶湯を高圧鋳造用金型内に流し込んでいる途中を示す図である。 図28(b)の工程後、溶湯を固相化する直前を示す図である。 図28(c)の工程後、溶湯を固相化してプリフォームを形成し、所定の空間を高圧鋳造用金型内に形成するとともに、スペーサプレートを外した状態を示す図である。 図28(d)の工程後、高圧鋳造用金型を型締めし、高圧鋳造用金型内の所定の空間にプリフォームを押し込んだ状態を示す図である。 図28(a)〜(e)に示した変形例の金型を備えた高圧鋳鍛造機を示す図である。 本発明の別の変形例に係る車両ホイールの製造方法における製造工程の一部を示した模式図であって、高圧鋳造用金型の型締め前を示す図である。 図30(a)の工程後、高圧鋳造用金型の型締めを行って、溶湯を高圧鋳造用金型内に流し込んでいる途中を示す図である。 図30(b)の工程後、溶湯を固相化する直前を示す図である。 図30(c)の工程後、溶湯を固相化してプリフォームを形成し、所定の空間を高圧鋳造用金型内に形成するとともに、スペーサプレートを外した状態を示す図である。 図30(d)の工程後、高圧鋳造用金型を型締めし、高圧鋳造用金型内の所定の空間にプリフォームを押し込んだ状態を示す図である。 図30(a)〜(e)に示した変形例の金型を備えた高圧鋳鍛造機を示す図である。
符号の説明
21、31 高圧鋳造用金型
21b、31b、201、301、401、501、601 下金型
21a、31a、202、302、402、502、602 上金型
22、32 給湯管
23、33 加圧シリンダー
24、34 加圧プランジャー
25、35 冷却孔
26、36 溶湯
28、39 プリフォーム
27a、27b、38a、38b スペーサプレート
37 パンチ
203、303、403、503、603 ステム
204、304、404、504、604 マンドレル
205、305、405、505、605 カラーリング
206、306、406、506、606 射出ピストン
207、307、407、507、607 スリーブ
208、308、408、508、608 溶湯
209 成形体
210、310、410、510、610 給湯管
211、311、411、511、611 ベースフレーム
212、312、412、512、612 金型形締めフレーム
213、313、413、513、613 形締め兼鍛造用クロスヘッド
214、217、314、317、414、417、514、517、614、617 コラム
215、218、315、318、415、418、515、518、615、618 ジャッキシリンダー
215b、218b、315b、318b、415b、418b、515b、518b、615b、618b ラム部
216、316、319、416、419、516、519、616、619 ハーフナット装置
216a、216b、219a、219b ハーフナット
317、417、517、617 金型形締め用コラム
318、418、518、618 形締め用ジャッキシリンダー
223、224、323、324、423、424、523、524、623、624 リフティングシリンダー
326、327、334、426、427、434、526、527、534、626、327、334、427、434、527、534、627、634 クロスビーム
328、428、528、628 タイロッド
330、331、332、338、430、431、432、438、530、531、532、538、630、631、632、638 クッションシリンダー
333、433、533、633 ホルダー
335、336 ロッカープレート
337、437、537、637 スペース保持装置
339、439、539、639 ロッカープレート
345、445、545、645 ダイバー

Claims (8)

  1. 内部空間を形成する複数の金型用部材を有し、高圧鋳造品を成形するための高圧鋳造用金型を用いる鋳造品成形工程を有している高圧鋳鍛造品の製造方法であって、
    前記高圧鋳造用金型が、前記内部空間を型締め後の内部空間よりも広く保持することができるとともに脱着自在な保持手段を有しており、
    前記高圧鋳造用金型で鋳造品を鋳造成形する前に前記保持手段を装着しておいて、前記鋳造品成形工程後に前記保持手段を取り外してから、前記高圧鋳造用金型を型締めして鍛造する工程を有していることを特徴とする高圧鋳鍛造品の製造方法。
  2. 内部空間を形成する複数の金型用部材を有し、高圧鋳造品を成形するための高圧鋳鍛造用金型を備え、
    前記高圧鋳鍛造用金型が、前記内部空間を型締め後の内部空間よりも広く保持することができるとともに脱着自在な保持手段を有していることを特徴とする高圧鋳鍛造機。
  3. 内部空間を形成する複数の金型用部材を有し、高圧鋳造品を成形するための高圧鋳鍛造用金型を備え、
    前記複数の金型用部材が、上金型と、下金型と、第1の可動金型と、第2の可動金型とを少なくとも備えたものであり、
    前記第1の可動金型を前記内部空間に押し込む方向に加圧する第1の加圧装置と、
    前記第2の可動金型を前記内部空間に押し込む方向に加圧する第2の加圧装置とをさらに備えていることを特徴とする高圧鋳鍛造機。
  4. 前記複数の金型用部材が、第3の可動金型をさらに有しており、
    前記第3の可動金型を前記内部空間に押し込む方向に加圧する第3の加圧装置をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の高圧鋳鍛造機。
  5. 前記第1の可動金型、前記第2の可動金型のうちいずれか1つを固定し、該固定した可動金型以外の可動金型を開放又は固定する部材をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の高圧鋳鍛造機。
  6. 前記第1の可動金型、前記第2の可動金型、及び前記第3の可動金型のうちいずれか1つを固定し、該固定した可動金型以外の2つの可動金型を単独又は同時に、開放又は固定する部材をさらに備えていることを特徴とする請求項4に記載の高圧鋳鍛造機。
  7. 前記高圧鋳造用金型の締め付け力、前記第1の加圧装置の加圧力、及び前記第2の加圧装置の加圧力を検知する検知手段と、
    前記検知手段で得られた情報をもとに、前記高圧鋳造用金型の締め付け力、前記第1の加圧装置の加圧力、及び前記第2の加圧装置の加圧力の総和を調整する調整手段とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の高圧鋳鍛造機。
  8. 前記高圧鋳造用金型の締め付け力、前記第1の加圧装置の加圧力、前記第2の加圧装置の加圧力、及び前記第3の加圧装置の加圧力を検知する検知手段と、
    前記検知手段で得られた情報をもとに、前記高圧鋳造用金型の締め付け力、前記第1の加圧装置の加圧力、前記第2の加圧装置の加圧力、及び前記第3の加圧装置の加圧力の総和を調整する調整手段とを備えていることを特徴とする請求項4又は6に記載の高圧鋳鍛造機。
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