JP2008289953A - 飛灰供給装置、飛灰循環システムおよび排ガス処理設備 - Google Patents

飛灰供給装置、飛灰循環システムおよび排ガス処理設備 Download PDF

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Abstract

【課題】飛灰循環システムにおいて、循環飛灰の供給の安定化を実現しつつ、循環飛灰の反応効率を高めることができる飛灰供給装置を提供する。
【解決手段】飛灰供給装置6は、循環飛灰を貯留する飛灰貯留槽61と、飛灰貯留槽61に貯留された循環飛灰を排出する飛灰供給機62と、飛灰供給機62の排出口に接続され、飛灰供給機62から排出された循環飛灰を貯留する加湿チャンバ64と、加湿チャンバ64の排出口64aとガスダクト3とを接続し、加湿チャンバ64の排出口64aからオーバーフローする循環飛灰をガスダクト3に導く排出シュート65と、加湿チャンバ64に設けられ、加湿チャンバ64に貯留された循環飛灰に対して蒸気を供給可能な第1蒸気ノズル66と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、飛灰供給装置、特に、飛灰循環システムにおいて飛灰をガスダクト内に供給する飛灰供給装置に関する。
ごみを焼却した際に発生する排ガスを、外部に放出できるレベルに清浄化するために、ごみ焼却施設には排ガス処理設備が設けられている。排ガスには、塩化水素(HCl)や硫黄酸化物(SOx)などの酸性ガスが含まれている。このため、排ガス処理設備には、アルカリ性の粉体を主成分とする薬剤をガスダクト内に吹き込む薬剤吹き込み装置が設けられている。具体的には、排ガス処理設備は主に、ガスダクトと、集じん装置と、薬剤吹き込み装置と、を有している。集じん装置としては、例えばバグフィルタ(ろ過式集じん装置)が考えられる。集じん装置により、排ガスに含まれる飛灰(粉塵および酸性ガスと薬剤との反応生成物などからなる粉体)が除去される。
しかし、従来の排ガス処理設備では、酸性ガスの除去率の向上および安定化を図るために、必要以上に薬剤が供給されている。この結果、集じん装置で捕集された飛灰には未反応の薬剤が多量に含まれる場合があり、このため、ランニングコストが増大する傾向にある。
そこで、飛灰中の未反応薬剤を有効利用するために、集じん装置で捕集された飛灰を、集じん装置の上流側に再度供給する飛灰循環システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−45644号公報
従来の飛灰循環システムでは、例えば、集じん装置で捕集された飛灰の一部が、循環飛灰として一旦飛灰貯留槽にて貯留される。貯留された循環飛灰は、スクリューコンベヤなどにより切り出され、ガスダクト内に直接供給されるか、あるいは飛灰貯留槽から切り出された後に空気輸送によりガスダクト内に吹き込まれる。このとき、循環飛灰中の未反応薬剤の反応効率を高めるために、循環飛灰に水分を添加することが好ましい。
しかし、コンベヤで直接供給する場合、循環飛灰が塊の状態でガスダクト内に供給され、循環飛灰中の未反応薬剤と酸性ガスとの反応が妨げられる。また、コンベヤで直接供給する際に循環飛灰に水分を添加すると、循環飛灰に対して水分を均一に添加することが困難であるとともに、搬送中に循環飛灰が固着するおそれがあり好ましくない。
また、空気輸送の場合、コンベヤに比べて循環飛灰を細かく分散させることはできるが、循環飛灰に水分添加を行った際に輸送配管内に循環飛灰が固着し、輸送配管が閉塞するおそれがある。
このように、従来の飛灰供給方法では、循環飛灰の供給の安定化と循環飛灰の反応効率の向上とを両立することは困難である。
本発明の課題は、飛灰循環システムにおいて、循環飛灰の供給の安定化を実現しつつ、循環飛灰の反応効率を高めることができる飛灰供給装置を提供することにある。
第1の発明に係る飛灰供給装置は、ガスダクト内に循環飛灰を供給するための装置であって、循環飛灰を貯留する飛灰貯留槽と、飛灰貯留槽に貯留された循環飛灰を排出する飛灰供給機と、飛灰供給機の排出口に接続され、飛灰供給機から排出された循環飛灰を貯留する加湿チャンバと、加湿チャンバの排出口とガスダクトとを接続し、加湿チャンバの排出口からオーバーフローする循環飛灰をガスダクトに導く排出シュートと、加湿チャンバに設けられ、加湿チャンバに貯留された循環飛灰に対して蒸気を供給可能な第1蒸気ノズルと、を備えている。
この飛灰供給装置では、飛灰貯留槽に貯留された循環飛灰が飛灰供給機により加湿チャンバに順次供給される。加湿チャンバでは、貯留された循環飛灰に対して第1蒸気ノズルにより蒸気が供給される。このため、加湿チャンバ内で循環飛灰が加湿されるとともに、蒸気により循環飛灰がバブリングされる。この結果、加湿チャンバの排出口から加湿された循環飛灰がオーバーフローし、排出シュートにより加湿された循環飛灰がガスダクト内に導かれる。これにより、加湿された循環飛灰をガスダクト内に安定供給することができ、循環飛灰の供給の安定化を実現しつつ、循環飛灰の反応効率を高めることができる。
第2の発明に係る飛灰供給装置は、第1の発明に係る飛灰供給装置において、第1蒸気ノズルが加湿チャンバの下部周辺に設けられている。
ここで、「加湿チャンバの下部周辺」としては、加湿チャンバの底部の他に、加湿チャンバの下部の側方などが考えられる。
第3の発明に係る飛灰供給装置は、第2の発明に係る飛灰供給装置において、排出シュートに設けられ、加湿チャンバから排出される循環飛灰に対して蒸気を供給可能な第2蒸気ノズルをさらに備えている。
第4の発明に係る飛灰供給装置は、第3の発明に係る飛灰供給装置において、第2蒸気ノズルが加湿チャンバの排出口の鉛直方向上部周辺に配置されている。
第5の発明に係る飛灰供給装置は、第4の発明に係る飛灰供給装置において、排出シュートが鉛直方向に対して傾斜している。第2蒸気ノズルは、排出シュートの傾斜に沿って鉛直方向に対して傾斜した状態で配置されている。
第6の発明に係る飛灰供給装置は、第1から第5のいずれかの発明に係る飛灰供給装置において、加湿チャンバは鉛直方向に長く延びており、鉛直方向上部の側方に排出口が配置されている。
第7の発明に係る飛灰供給装置は、第1から第6のいずれかの発明に係る飛灰供給装置において、第1蒸気ノズルに接続され、蒸気を貯留する蒸気タンクをさらに備えている。
第8の発明に係る飛灰循環システムは、集じん装置にて捕集される飛灰のうち少なくとも一部を集じん装置の上流側に供給するシステムであって、請求項1から7のいずれかに記載の飛灰供給装置と、集じん装置により捕集された循環飛灰を飛灰貯留槽に搬送する飛灰搬送装置と、備えている。
第9の発明に係る排ガス処理設備は、薬剤を用いて排ガスに含まれる酸性ガスを中和処理するとともに、排ガスに含まれる循環飛灰を除去するための設備であって、排ガスが流れるガスダクトと、ガスダクトに接続され循環飛灰を捕集する集じん装置と、ガスダクトにおいて集じん装置の上流側に薬剤を吹き込む薬剤吹き込み装置と、請求項8に記載の飛灰循環システムと、を備えている。
ここで、集じん装置としては、例えば、ろ過式集じん装置および電気式集じん装置などが挙げられる。
本発明に係る飛灰供給装置では、飛灰循環システムにおいて、循環飛灰の供給の安定化を実現しつつ、循環飛灰の反応効率を高めることができる。これにより、排ガス処理設備においてランニングコストの低減を図ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
<排ガス処理設備の構成>
図1を用いて本発明の第1実施形態に係る排ガス処理設備1の構成について説明する。図1は排ガス処理設備1の概略構成図である。
排ガス処理設備1は、排ガスに含まれる酸性ガスを中和処理するとともに、排ガスに含まれる飛灰(粉塵および中和による反応生成物などからなる粉体)を捕集するための設備である。具体的には図1に示すように、排ガス処理設備1は主に、排ガスに含まれる飛灰を捕集する集じん装置としてのバグフィルタ4と、バグフィルタ4の入口側に接続されたガスダクト3と、ガスダクト3内に薬剤を吹き込む薬剤吹き込み装置5と、飛灰循環システム7と、から構成されている。
バグフィルタ4は、ろ過式集じん装置であり、複数のろ布(図示せず)を有している。排ガスが複数のろ布を通過することにより、集じんが行われるとともに、中和処理が促進される。バグフィルタ4には、例えば、ガスダクト3を通って減温装置(図示せず)から所定の温度まで減温された排ガスが流れ込む。バグフィルタ4の出口側は誘引通風機(図示せず)に接続されている。誘引通風機により、ガスダクト3およびバグフィルタ4の内部の圧力は、大気圧よりも低い圧力(負圧)に維持されている。バグフィルタ4の上流側には、装置5から消石灰などの薬剤が吹き込まれる。これにより、ガスダクト3およびバグフィルタ4内で酸性ガスが中和処理され、バグフィルタ4にて排ガスに含まれる飛灰が捕集される。
バグフィルタ4の下部には、スクリューコンベヤ41が設けられている。スクリューコンベヤ41の排出口には、ロータリーバルブ42が接続されている。バグフィルタ4において捕集された飛灰は、スクリューコンベヤ41およびロータリーバルブ42により順次排出される。ロータリーバルブ42から排出された飛灰の一部は、後述する飛灰循環システム7によりガスダクト3内に供給される。
一方、ロータリーバルブ42から排出された飛灰の残りは、例えば、飛灰処理設備9に搬送される。
<飛灰循環システムの構成>
図1〜図3を用いて飛灰循環システム7の構成について説明する。図2は飛灰循環システム7の飛灰供給装置6の概略構成図である。図3は飛灰供給装置6の加湿チャンバ64およびその周辺の詳細図である。
図1に示すように、飛灰循環システム7は主に、飛灰搬送装置71と、飛灰供給装置6と、から構成されている。飛灰搬送装置71は、ロータリーバルブ42から排出された飛灰を飛灰供給装置6へ搬送するための装置であり、例えばコンベヤや空気輸送装置などである。飛灰循環システム7は、単一の装置により、あるいは複数の装置により構成されている。
図1および図2に示すように、飛灰供給装置6は主に、飛灰貯留槽61と、飛灰供給機62と、輸送ダクト63と、複数の第1蒸気ノズル66と、第2蒸気ノズル67と、から構成されている。飛灰貯留槽61は、飛灰搬送装置71の排出側と接続されており、飛灰搬送装置71により搬送された飛灰を循環飛灰として貯留する。飛灰貯留槽61の下部には、飛灰供給機62が接続されている。飛灰供給機62は、例えばスクリューコンベヤであり、飛灰貯留槽61に貯留された循環飛灰を下流側へ順次供給する。
輸送ダクト63は、飛灰供給機62により供給された循環飛灰に対して加湿処理を行うとともにガスダクト3内へ循環飛灰を供給するためのダクトである。図3に示すように、輸送ダクト63は、加湿チャンバ64と、排出シュート65と、を有している。
加湿チャンバ64は、鉛直方向に延びる箱状の部分であり、鉛直方向中央付近の側方に飛灰供給機62の排出口が接続されている。加湿チャンバ64は、鉛直方向上部の側方であって飛灰供給機62と反対側に排出口64aを有しており、この排出口64aには排出シュート65が接続されている。
排出シュート65は、鉛直方向に対して傾斜しており、より詳細には、排出口64aから下側に傾斜している。図1または図2に示すように、排出シュート65は排出口64aとガスダクト3とを接続している。
図3に示すように加湿チャンバ64の底板64bには、3本の第1蒸気ノズル66が固定されている。第1蒸気ノズル66は、加湿チャンバ64に貯留された循環飛灰に対して蒸気を供給するためのノズルであり、図2に示すように、蒸気タンク69が接続されている。蒸気タンク69には、ボイラ(図示せず)にて発生した蒸気が必要に応じて減圧された後に貯留されている。蒸気タンク69と第1蒸気ノズル66との間には、第1電磁バルブ68aが配置されている。
加湿チャンバ64の上部(より詳細には、排出口64aの上部)には、1本の第2蒸気ノズル67が固定されている。第2蒸気ノズル67は、加湿チャンバ64の排出口64aから排出される循環飛灰に対して蒸気を供給するためのノズルであり、第1蒸気ノズル66と同様に、蒸気タンク69が接続されている。蒸気タンク69と第2蒸気ノズル67との間には、第2電磁バルブ68bが配置されている。第2蒸気ノズル67は、排出シュート65の傾斜に沿って鉛直方向に対して傾斜するように配置されている。このため、第2蒸気ノズル67から供給される蒸気により、排出シュート65内を循環飛灰が流れやすくなるとともに、塊状の循環飛灰を細かく分散させることができる。
<動作>
図1〜図3を用いて、排ガス処理設備1および飛灰循環システム7の動作について説明する。
図1に示すように、燃焼設備(図示せず)で発生する排ガスは、減温装置(図示せず)において冷却水によりバグフィルタ4での処理温度まで減温される。減温された排ガスは、ガスダクト3内を流れて、バグフィルタ4に流れ込む。このとき、ガスダクト3では、薬剤吹き込み装置5から吹き込まれた薬剤と排ガスとが混合される。これにより、ガスダクト3およびバグフィルタ4において排ガスに含まれる酸性ガスが薬剤と反応し、酸性ガスが中和される。
バグフィルタ4では、排ガスに含まれる飛灰がろ布により捕集される。バグフィルタ4からの排ガスは、誘引通風機(図示せず)により誘引され、煙突(図示せず)を介して大気中に排出される。
図1に示すように、バグフィルタ4により捕集された飛灰は、スクリューコンベヤ41およびロータリーバルブ42により排出される。ロータリーバルブ42から排出された飛灰の一部は、飛灰搬送装置71により飛灰貯留槽61へ搬送され、飛灰貯留槽61にて循環飛灰として貯留される。
飛灰貯留槽61にて貯留される循環飛灰は、飛灰供給機62により概ね一定量ずつ順次排出される。飛灰供給機62から排出された循環飛灰は、輸送ダクト63の加湿チャンバ64内で一時的に貯留される。加湿チャンバ64にて貯留される循環飛灰には、第1蒸気ノズル66から蒸気が常時噴霧される。具体的には、飛灰循環システム7が稼働する際には、制御装置(図示せず)により第1電磁バルブ68aが開状態で保持され、この結果、蒸気タンク69内の蒸気が第1蒸気ノズル66から噴霧される。
このとき、加湿チャンバ64では、貯留された循環飛灰が蒸気により適度に加湿され、さらに鉛直方向上側へ移動する蒸気により貯留された循環飛灰がバブリングされる。一方で、加湿チャンバ64には飛灰供給機62から順次循環飛灰が供給される。この結果、加湿チャンバ64の排出口64aから加湿された循環飛灰が排出シュート65内へオーバーフローし、排出シュート65によりガスダクト3内へ導かれる。
また、排出シュート65では、第2蒸気ノズル67から蒸気が常時噴霧されている。具体的には、第1蒸気ノズル66と同様に、制御装置(図示せず)により第2電磁バルブ68bが開状態で保持され、蒸気タンク69内の蒸気が第2蒸気ノズル67から噴霧される。この結果、排出シュート65内を流れる循環飛灰がさらに加湿されるとともに、塊状の循環飛灰を細かく分散させることができる。また、第2蒸気ノズル67が排出シュート65の傾斜に沿って配置されているため、排出シュート65を流れる循環飛灰が第2蒸気ノズル67から噴霧される循環飛灰により押される。これにより、排出シュート65からガスダクト3へ加湿された循環飛灰が円滑に供給される。
<効果>
この排ガス処理設備1および薬剤吹き込み装置5により得られる効果は以下の通りである。
(1)
この飛灰供給装置6では、加湿チャンバ64に貯留された循環飛灰に対して第1蒸気ノズル66により蒸気が噴霧されるため、加湿された循環飛灰をガスダクト内に安定供給することができる。すなわち、この飛灰供給装置6では、循環飛灰の供給の安定化を実現しつつ、循環飛灰の反応効率を高めることができる。
また、輸送ダクト63および第1蒸気ノズル66により、飛灰の加湿処理および搬送を行うことができるため、飛灰供給装置6の構造の簡素化が可能となる。
(2)
この飛灰供給装置6では、第1蒸気ノズル66が加湿チャンバ64の下部に設けられているため、加湿チャンバ64に貯留された飛灰と第1蒸気ノズル66から噴霧された蒸気との接触時間を長く確保することができる。これにより、循環飛灰に対して確実に加湿処理を行うことができるとともに、循環飛灰を確実にバブリングさせることができる。
(3)
この飛灰供給装置6では、第2蒸気ノズル67を有しているため、循環飛灰に対してさらに加湿処理を行うことができるとともに、排出シュート65の循環飛灰の流れをより円滑にすることができる。
(4)
以上のように、この飛灰循環システム7では、飛灰供給装置6により循環飛灰の供給の安定化を実現しつつ、循環飛灰の反応効率を高めることができる。したがって、排ガス処理設備1において、飛灰中の未反応薬剤を有効利用することができ、ランニングコストを低減できる。
〔第2実施形態〕
前述の第1実施形態では、飛灰供給機62により飛灰貯留槽61に貯留された循環飛灰を排出しているが、蒸気を利用することで飛灰供給機62を省略することも考えられる。図4を用いて第2実施形態に係る飛灰供給装置106について説明する。図4に飛灰供給装置106の概略構成図を示す。なお、前述の第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付すとともに、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、この飛灰供給装置106では、飛灰貯留槽61の下部には、第1シュート162および第2シュート168が接続されている。第1シュート162は、鉛直方向に延びるシュートであり、第2シュート168は、水平方向に延びるシュートである。第2シュート168は、例えば加湿チャンバ64の下部の側方に接続されている。第1シュート162および第2シュート168の接続部分周辺には、第3蒸気ノズル169が設けられている。第3蒸気ノズル169は、水平方向を向くように配置されている。より詳細には、第3蒸気ノズル169は、第2シュート168に沿って蒸気が流れるように配置されている。
この飛灰供給装置106では、飛灰貯留槽61に貯留された循環飛灰が第1シュート162および第2シュート168内に流れ込む。第2シュート168には第3蒸気ノズル169から蒸気が噴霧されている。このため、第1シュート162内の循環飛灰は加湿チャンバ64側へ流れようとする。
一方、第1実施形態で説明したように、加湿チャンバ64では第1蒸気ノズル66からの蒸気により循環飛灰が加湿処理およびバブリングされ、排出シュート65から加湿された循環飛灰が排出される。このため、排出シュート65から排出された循環飛灰の分だけ第2シュート168から加湿チャンバ64へ循環飛灰が流れ込み、それに伴い、第2シュート168へは第1シュート162から循環飛灰が流れ込む。
このように、この飛灰供給装置106では、蒸気を利用することで飛灰供給機62を省略することができる。これにより、排ガス処理設備1の消費電力を低減することができるとともに、循環飛灰に対してさらに加湿処理を行うことができる。
なお、本実施形態では、第3蒸気ノズル169から蒸気を常時噴霧させる方式であってもよいし、飛灰貯留槽61にレベルセンサを設けることで、電磁バルブ(図示せず)により間欠的に第3蒸気ノズル169の蒸気噴霧を行う方式であってもよい。
〔他の実施形態〕
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
(1)
前述の第1実施形態では、飛灰供給機62が直接、加湿チャンバ64に接続されているが、図5に示す飛灰供給装置206のような構成も考えられる。具体的には、図5に示すように、この飛灰供給装置206では、飛灰供給機62の排出口が接続シュート262aを介して輸送ダクト63に接続されている。これにより、加湿チャンバ64に貯留された循環飛灰が飛灰供給機62からの循環飛灰の排出を阻害せず、より円滑な循環飛灰の供給が可能となる。
(2)
前述の実施形態では、第1蒸気ノズル66は加湿チャンバ64の下面に設けられているが、第1蒸気ノズル66の配置はこの配置に限定されない。例えば、第1蒸気ノズル66が加湿チャンバ64の下部周辺の側方に配置されていてもよい。
また、第2蒸気ノズル67の配置についても、前述の実施形態に限定されない。例えば、第2蒸気ノズル67の向きが排出シュート65の傾斜に沿っていなくてもよく、排出シュート65の傾斜面に対して蒸気が噴霧されるような向きに第2蒸気ノズル67が配置されていてもよい。この場合、前述の実施形態に比べて、第2蒸気ノズル67からの蒸気が排出シュート65を流れる循環飛灰を押す効果は低減するが、塊状の循環飛灰を細かく分散させることができるという効果や、より確実に循環飛灰が加湿できるという効果などが期待できる。
(3)
第1蒸気ノズル66、第2蒸気ノズル67、第3蒸気ノズル169の数量は前述の実施形態に限定されない。
(4)
前述の実施形態では、飛灰供給機62はスクリューコンベヤであるが、例えば定量フィーダなどであってもよい。この場合、定量フィーダと加湿チャンバ64とはシュートで接続するのが好ましい。
(5)
前述の実施形態では、バグフィルタ4の入口のガスダクト3に循環飛灰が供給されているが、循環循環飛灰を供給する位置はこの位置に限定されない。バグフィルタ4の上流側であれば、様々な位置が考えられる。
(6)
排ガス処理設備1の構成は前述の実施形態に限定されない。
排ガス処理設備の概略構成図(第1実施形態) 飛灰供給装置の概略構成図(第1実施形態) 貯留ダクトおよびその周辺の詳細図(第1実施形態) 飛灰供給装置の概略構成図(第2実施形態) 飛灰供給装置の概略構成図(他の実施形態)
符号の説明
1 排ガス処理設備
3 ガスダクト
4 バグフィルタ(集じん装置)
5 薬剤吹き込み装置
6 飛灰供給装置
7 飛灰循環システム
9 飛灰処理設備
61 飛灰貯留槽
62 飛灰供給機
63 輸送ダクト
64 貯留ダクト
65 排出ダクト
66 第1蒸気ノズル
67 第2蒸気ノズル
68a 第1電磁バルブ
68b 第2電磁バルブ
69 蒸気タンク
71 飛灰搬送装置

Claims (9)

  1. ガスダクト内に循環飛灰を供給するための飛灰供給装置であって、
    前記循環飛灰を貯留する飛灰貯留槽と、
    前記飛灰貯留槽に貯留された循環飛灰を排出する飛灰供給機と、
    前記飛灰供給機の排出口に接続され、前記飛灰供給機から排出された循環飛灰を貯留する加湿チャンバと、
    前記加湿チャンバの排出口と前記ガスダクトとを接続し、前記加湿チャンバの排出口からオーバーフローする循環飛灰を前記ガスダクトに導く排出シュートと、
    前記加湿チャンバに設けられ、前記加湿チャンバに貯留された循環飛灰に対して蒸気を供給可能な第1蒸気ノズルと、
    を備えた飛灰供給装置。
  2. 前記第1蒸気ノズルは、前記加湿チャンバの下部周辺に設けられている、
    請求項1に記載の飛灰供給装置。
  3. 前記排出シュートに設けられ、前記加湿チャンバから排出される循環飛灰に対して蒸気を供給可能な第2蒸気ノズルをさらに備えた、
    請求項2に記載の飛灰供給装置。
  4. 前記第2蒸気ノズルは、前記加湿チャンバの排出口の鉛直方向上部周辺に配置されている、
    請求項3に記載の飛灰供給装置。
  5. 前記排出シュートは、鉛直方向に対して傾斜しており、
    前記第2蒸気ノズルは、前記排出シュートの傾斜に沿って鉛直方向に対して傾斜した状態で配置されている、
    請求項4に記載の飛灰供給装置。
  6. 前記加湿チャンバは、鉛直方向に長く延びており、鉛直方向上部の側方に前記排出口が配置されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の飛灰供給装置。
  7. 前記第1蒸気ノズルに接続され、前記蒸気を貯留する蒸気タンクをさらに備えた、
    請求項1から6のいずれかに記載の飛灰供給装置。
  8. 集じん装置にて捕集される飛灰のうち少なくとも一部を前記集じん装置の上流側に供給する飛灰循環システムであって、
    請求項1から7のいずれかに記載の前記飛灰供給装置と、
    前記集じん装置により捕集された循環飛灰を前記飛灰貯留槽に搬送する飛灰搬送装置と、
    を備えた飛灰循環システム。
  9. 薬剤を用いて排ガスに含まれる酸性ガスを中和処理するとともに、前記排ガスに含まれる循環飛灰を除去するための排ガス処理設備であって、
    前記排ガスが流れるガスダクトと、
    前記ガスダクトに接続され、前記循環飛灰を捕集する集じん装置と、
    前記ガスダクトにおいて前記集じん装置の上流側に前記薬剤を吹き込む薬剤吹き込み装置と、
    請求項8に記載の飛灰循環システムと、
    を備えた排ガス処理設備。
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