JP2008289094A - ビデオ会議システム、ビデオ会議装置、コンテンツ送信プログラム及びコンテンツ受信プログラム - Google Patents

ビデオ会議システム、ビデオ会議装置、コンテンツ送信プログラム及びコンテンツ受信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体や接続ケーブルを使うことなく、コンテンツを所有するユーザがビデオ会議装置と離れた場所にいても会議参加者とコンテンツを容易に共有できるようにする。
【解決手段】自分側と相手側の双方のビデオ会議装置11,21の通信を確立する際に、まず双方の機器情報を交換する。そして、自分側ビデオ会議装置11は、取得した機器情報に基いて相手側ビデオ会議装置21の電子メール送受信機能の有無、及び、受信したコンテンツデータを含む電子メールに付加されたコマンドを解析する。その解析の結果に基づいて、コンテンツデータの送り先とともに、その送り先に対してコンテンツデータを含む電子メールを出力するか、又は、コンテンツデータを抽出して出力するかを決定する。そして、決定に従いコンテンツデータを含む電子メールをビデオ会議装置21に出力する。あるいは、コンテンツデータのみを抽出し、機器情報に応じたデータ形式で出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、会議参加者の間でコンテンツを共有するのに用いられるビデオ会議システム、ビデオ会議装置、コンテンツ送信プログラム及びコンテンツ受信プログラムに関する。
従来、ビデオ会議システムにおいて、通信相手とコンテンツを共有する方法として、主に以下の2つの方法が採用されている。
(1)静止画ファイルが記録された記録媒体をビデオ会議装置のスロットに装着し、その静止画ファイルを再生するとともに相手側に伝送する方法。
(2)PC画面伝送用オプション機器とPC(パーソナルコンピュータ)をRGBケーブルで接続し、PC画面伝送用オプション機器でPCの出力画面をキャプチャし、ビデオ会議装置より相手側に伝送する方法。
その他の方法として、電子メールを利用して会議の内容を配信し、会議に参加しない者に容易に情報を提供できるテレビ会議システムが、特許文献1に開示されている。
特開2000−115738号公報
ところで、(1)の方法に関しては、メモリカード等の記録媒体が必要になる。また、PC等で作成した静止画ファイルを一旦記録媒体に記録し、それを記録媒体に対応したインターフェースを搭載するビデオ会議装置に装着し、その記録媒体に保存された静止画ファイルを読み込んで再生したり、相手側に伝送したりする必要があったため、送るまでに非常に手間がかかっていた。さらに、記録媒体をビデオ会議装置に装着する必要があるので、そのビデオ会議装置が利用者のすぐ近くに配置されていない場合には、ビデオ会議装置を利用することができなかった。このため、静止画ファイルが共有されない、等の問題があった。
(2)の方法に関しては、PC画面伝送用オプション機器とPCをRGBケーブルで接続する必要があるため、利用者はPC画面伝送用オプション機器の近くにいないといけなかった。また、プレゼンターによる発表は各人が所有するPCを用いて行われることが多く、この場合、プレゼンターが変わるたびにRGBケーブルの抜き差しが必要となるので、複数の人間が連続して使用するのには適していなかい、等の問題があった。
さらに、特許文献1に記載のものは、テレビ会議装置が具備するカメラやマイクを用いて記録した会議の様子(映像や音声)を、相手側の受信装置に送ることができるに過ぎなかった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、記録媒体や接続ケーブル等を使うことなく、コンテンツが保存された端末装置等を使用するユーザがビデオ会議装置と離れた場所にいても、会議参加者とコンテンツの共有を容易に行えるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のビデオ会議システムは、電子メール送受信機能を備え、第1メールサーバと接続された第1ビデオ会議装置と、電気通信回線を介して第1ビデオ会議装置と相互に通信可能に接続された第2ビデオ会議装置とから構成される。第1ビデオ会議装置と第2ビデオ会議装置は、通信を確立する際に、双方の機器情報を交換する処理を行う。そして、第1ビデオ会議装置は、第1メールサーバを介して、コンテンツデータを含む電子メールを受信すると、取得した機器情報に基いて第2ビデオ会議装置の電子メール送受信機能の有無、及び、電子メールに付加されたコマンドを解析し、解析の結果に基づいて、コンテンツデータの送り先を決定し、送り先に対してコンテンツデータを含む電子メールを出力する、又は、電子メールからコンテンツデータを抽出し前記機器情報に応じたデータ形式で出力する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、電子メール機能を利用して、記録媒体や接続ケーブル等を使用することなく、かつ、ユーザが目的のビデオ会議装置と離れた場所にいても端末装置からビデオ会議装置へコンテンツの送信が可能になる。また、送り先のビデオ会議装置が備える機能に応じて送信の形態を変えて、コンテンツを送ることができる。
本発明の一側面のビデオ会議装置は、電気通信回線を通じて通信を行う通信部と、この通信部を通じて電子メールの送受信処理を行うメール処理部と、電子メールに付加されたコマンドを解析するコマンド処理部と、このコマンド処理部によるコマンドの解析結果に基いて制御を行う制御部と、を備える。制御部は、相手側ビデオ会議装置との通信を確立する際に、双方の機器情報を交換する処理を行い、メール処理部が、コンテンツデータを含む電子メールを受信すると、制御部は、コマンド処理部に対して取得した機器情報に基いて相手側ビデオ会議装置の電子メール送受信機能の有無、及び、電子メールに付加されたコマンドを解析させる。そして、解析の結果に基づいて、コンテンツデータの送り先を決定し、送り先に対してコンテンツデータを含む電子メールを出力するか、又は、コンテンツデータのみを前記機器情報に応じたデータ形式で出力する制御を行う、ことを特徴とする。
上記構成によれば、電子メール機能を利用して、記録媒体や接続ケーブル等を使用することなく、かつ、ユーザが目的のビデオ会議装置と離れた場所にいても端末装置からビデオ会議装置へコンテンツの送信が可能になる。また、送り先のビデオ会議装置が備える機能に応じて送信の形態を変えて、コンテンツを送ることができる。
また、本発明の他の側面のビデオ会議装置は、電気通信回線を通じて通信を行う通信部と、この通信部を通じて電子メールの送受信処理を行うメール処理部と、このメール処理部で受信したデータを出力するよう制御する制御部と、を備える。制御部は、相手側ビデオ会議装置から通信確立の要求を受信したときに、メールアドレスを通知し、相手側ビデオ会議装置から送信された電子メールにコンテンツデータが含まれている場合、該受信した電子メールから前記コンテンツデータを抽出して出力する制御を行う、ことを特徴とする。
上記構成によれば、相手側ビデオ会議装置から通信確立の要求を受けてメールアドレスを通知する。これにより、相手側ビデオ会議装置から受信した電子メールに付加されたコンテンツデータを取得できる。
本発明によれば、記録媒体や接続ケーブル等を使うことなく、コンテンツが保存された端末装置等を使用するユーザがビデオ会議装置と離れた場所にいても、会議参加者とコンテンツの共有を容易に行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態の例について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本実施の形態のビデオ会議システムの構成例を示したものである。ビデオ会議システムを構成する機器は、2つの地点に分かれて存在しており、それぞれの地点を“Near Side(自分側)”及び“Far Side(相手側)”と記述している。図1に示すように、自分側(Near Side)のビデオ会議システム1と、相手側(Far Side)のビデオ会議システム2が、WAN、LANあるいはインターネットなどのネットワーク(電気通信回線)3を介して通信を行い、映像や音声のストリーム形式のデータをやり取りできるように構成している。
自分側ビデオ会議システム1は、ビデオ会議装置11、メールサーバ16を備え、LAN等で構成されるネットワーク17により相互に通信可能に接続されている。ネットワーク17は、例えばイーサネット(登録商標)等の規格に準拠した電気通信回線である。このネットワーク17には、例えばIEEE802シリーズの無線通信規格に準拠したワイヤレスAP(アクセスポイント)14が接続されており、無線通信機能を搭載した端末装置12がこのワイヤレスAP14を介してネットワーク17に接続可能である。また、ネットワーク17には有線による通信機能を備えた端末装置13が接続されている。
本発明のビデオ会議装置の一例であるビデオ会議装置11は、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)上で動作するH.323等のプロトコルを使用する。H.323は、ITU−T(International Telecommunication Union)で定められた国際標準規格であり、ネットワーク上で音声・動画等のコンテンツを一対一で送受信するために音声・映像方式、データ圧縮伸張方式などが定められている。ビデオ会議装置11は、上記ビデオ会議機能に加え、電子メールの送受信機能を備えており、テレビ会議中に指定された相手にコンテンツデータ付きの電子メールを送ることができる。この電子メール機能については、図2を用いて後述する。
また、端末装置12,13は、画像などのコンテンツデータを保持し、メールクライアントソフトウェア(以下、「メールソフト」と称す。)を動作可能とするとともに通信機能を備える。この端末装置12,13に格納されたメールソフトは、例えばMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)等の拡張機能を持っており、ユーザ操作に応じて、電子メールにコンテンツデータを付加してビデオ会議装置11に送信する。本実施形態の端末装置は、コンテンツデータを保持する記録媒体を有し、メールソフトが動作可能であるとともに、外部機器との通信が可能なコンピュータを搭載した装置であればよく、ノートPCのほか、携帯電話端末及びゲーム機器等が適用できる。図1に示した携帯電話端末15は、図示しない携帯電話基地局を介してネットワーク3に接続し、ネットワーク3を経由してネットワーク17にアクセスできる。
メールサーバ16は、端末装置12,13、携帯電話端末15及びビデオ会議装置11などが送信するメール、及び、端末装置12,13、携帯電話端末15及びビデオ会議装置11などが受信するメールが経由するサーバである。なお、メールサーバ16は、電子メールを送信する送信サーバと、電子メールを受信する受信サーバとしての機能を持つが、それぞれを別個のサーバで構成してもよい。
相手側ビデオ会議システム2は、ビデオ会議装置21とメールサーバ23を備え、LAN等で構成されるネットワーク24により相互に通信可能に接続されている。ビデオ会議装置21は、前述のビデオ会議装置11と同様のプロトコルを使用して動作する。また、ネットワーク24に接続される端末装置22は、端末装置12,13と同様に、コンテンツデータを保持し、メールクライアントソフトウェアを動作可能とするとともに通信機能を備える。ビデオ会議装置21が、ビデオ会議装置11と同機能を持つかどうか、すなわち電子メールの送受信機能を備えるか否かでビデオ会議装置11の動作が異なってくる。これについては図3を用いて後述する。
図2は、ビデオ会議装置11のハードウェア/ソフトウェアのモジュール構成例を示すブロック図である。図2に示すように、このビデオ会議装置11は、制御手段31と、メール処理手段32と、コマンド処理手段33と、映像データ伸張手段34と、音声データ伸張手段35と、映像・音声出力手段36と、映像データ圧縮手段39と、音声データ圧縮手段40と、映像・音声入力手段41とから構成される。
ネットワーク通信手段44は、イーサネット(登録商標)等のLAN規格に基づいてネットワーク17を通じて、映像データ等のコンテンツや電子メールの送受信を行う通信インターフェースである。
制御手段31は、各機能部を制御することにより、ビデオ会議装置11全体を制御するものである。この制御手段31としては、一例として、CPU等の演算制御装置が適用され、RAMをワークエリアとして使用し、不揮発のメモリ手段31aに記録されているプログラムに従って演算及び制御を実行する。このメモリ手段31aとしては、ROMやフラッシュメモリ等が適用される。
メール処理手段32は、電子メールの送受信処理の制御を行うメールソフトにより機能する部分である。制御部31の制御下で、メモリ手段31aに格納されたプログラムに沿ってネットワーク通信手段44を通じて任意の端末装置から送信された電子メールをPOP(Post Office Protocol)等のプロトコルに従い受信したり、また電子メールを作成してSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等のプロトコルに従い指定されたメールアドレスに送信したりする。また、メール処理手段32は、受信した電子メールに付加されたコンテンツデータを抽出し、その抽出したコンテンツデータを制御手段31に出力する。
コマンド処理手段33は、メール処理手段32で受信した電子メールを解析するソフトウェアであり、制御部31の制御下で、メール処理手段32に対し受信メールに関する情報を要求し、「Subject」、「メール本文」、「ヘッダ」、「添付ファイルの拡張子」などを確認する。確認した情報は制御部31へ通知する。
映像データ伸張手段34は、制御部31より供給されたコンテンツに含まれる映像データをH.323に従って伸張(復号)し、映像・音声出力手段36に供給するモジュール(デコーダ)である。この映像データ伸張手段34は、ハードウェア又はソフトウェアにより構成される。
また、音声データ伸張手段35は、制御部31より供給されたコンテンツに含まれる音声データをH.323に従って伸張(復号)し、映像・音声出力手段36に供給するモジュール(デコーダ)である。この音声データ伸張手段35は、ハードウェア又はソフトウェアにより構成される。
映像・音声出力手段36は、伸張された映像データを一時的に記憶するフレームメモリ機能と、このフレームメモリに記憶されたフレームデータを表示装置37に出力するディスプレイコントローラ機能を有する。また、この映像・音声出力手段36は、伸張されたデジタル音声データをアナログ音声データへ変換・増幅するなどの処理を行い、スピーカ38に出力するサウンドドライバ機能を有する。
コンテンツが、テキストデータやWWWページなどのエンコードされていないものである場合には、映像データ伸張手段34及び音声データ伸張手段35でコンテンツの伸張処理を行わずに、コンテンツを映像・音声出力手段36へ出力する。または、映像データ伸張手段34及び音声データ伸張手段35を介在させないようにしてもよい。
映像・音声入力手段41は、カメラ42から入力された映像信号を処理し、映像データ圧縮手段39に出力するビデオドライバ機能を有する。また、この映像・音声入力手段41は、マイクロホン43で集音されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換し、音声データ圧縮手段40に出力する。
映像データ圧縮手段39は、H.323に従って映像データを圧縮(符号化)し、制御手段31に出力する機能を持つモジュール(エンコーダ)である。
また、音声データ圧縮手段40は、H.323に従って音声データを圧縮(符号化)し、制御手段31に出力する機能を持つモジュール(エンコーダ)である。
以上、ビデオ会議装置11の構成について説明したが、ビデオ会議装置21がビデオ会議装置11と同機能を有する場合には、ビデオ会議装置11と同じ構成となるから、その説明を割愛する。これに対して、ビデオ会議装置21がビデオ会議装置11と異なりメール送受信機能を持たない場合には、図2に示した構成からメール処理手段32及びコマンド処理手段33を除いたものとなる。つまり、従来のビデオ会議装置の構成と同じである。
次に、本発明の一実施形態に係る通信相手とのデータ共有処理について、図3のシーケンス図を参照して説明する。
まず、ユーザは、自分側のビデオ会議システム1のビデオ会議装置11に対して、リモコン(遠隔操作装置)等のコントロール手段を用いて、対話したい相手が利用しているビデオ会議システム2のビデオ会議装置21に対する発呼の指示(発信指示ともいう。)を行う。ビデオ会議装置11は、ユーザからの発呼指示を受け付ける(ステップS1)。これを受けて、ビデオ会議装置11は、ユーザにより入力されたメールアドレスに対して発呼を開始する(ステップS2)。
相手側のユーザが、ビデオ会議装置21での着信を許可した後、ビデオ会議装置11とビデオ会議装置21間でお互いの機器情報の交換を行う(ステップS3)。ここで交換される情報は、例えば、
・ メーカー名
・ 機種名
・ メールアドレス(本発明の機能を有するビデオ会議装置の場合)
・ 扱えるコンテンツの種類
などである。
ビデオ会議装置11とビデオ会議装置21との間でコネクションが確立されると、映像データ及び/又は音声データを用いた通信が可能になる(ステップS4)。
ビデオ会議中(例えば、ビデオ会議装置11とビデオ会議装置21の通信が確立し、ストリーム形式のデータ通信が行われているとき)に、ユーザは端末装置12に保有しているコンテンツを相手に見せたいとき、端末装置12のメールソフトを起動する(ステップS5)。既にメールソフトを起動しているときはメールソフトをアクティブにする。
ここではパーソナルコンピュータである端末装置12を例に説明したが、コンテンツを保有しメール機能を有する端末装置であれば、これに限られない。例えば、携帯電話網に接続されている携帯電話端末15などでもよい。
ユーザは、相手に見せたいコンテンツを電子メールに添付し、件名(Subject)を入力して(ステップS6)、ビデオ会議装置11のメールアドレスに対して送信する(ステップS7)。コンテンツの例として、以下のようなものがある。
・ MPEG(Moving Picture Experts Group)フォーマット等の動画ファイル
・ JPEG(Joint Photographic Experts Group)フォーマット等の静止画ファイル
・ MP4[AAC(Advanced Audio Coding)]やMP3、WAVなどの音声ファイル
・ WWW(World Wide Web)ページ
・ テキストデータ
MPEGやJPEGなどの圧縮ファイルの場合は、ファイルの実体を電子メールに添付する。また、WWWページの場合は、電子メール本文にURL(Uniform Resource Locator)を入力しておく。テキストの場合は、本文に文面を既述する、又は、テキストファイルを添付する。その他、音声データ、ワープロソフト(word processor software)や他のアプリケーションソフトウェアで作成されたデータファイルなどを添付してもよい。
端末装置12から送信した電子メールは、メールサーバ16を経由し、ビデオ会議装置11のメール処理手段32で受信される。そして、ビデオ会議装置11で受信した電子メールは、コマンド処理手段33で解析される(ステップS8)。このとき、相手側のビデオ会議装置21の機種診断に加え、Subjectやメール本文、ヘッダ、添付ファイルの拡張子などを確認する。
本実施形態では、ユーザがコンテンツの送り先を示すコマンドを、電子メールのSubject(タイトルの部分)に記述することにより、コンテンツの送り先が決定される。Subjectに既述されるコマンドとしては、“near(自分側)”、“far(相手側)”、“both(双方)”がある。
そして、制御手段31は、電子メールの解析結果に応じて次の動作を行う。つまり、電子メールの内容によって動作が異なってくる。ここでは、4つのケースについて記述する。ちなみにビデオ会議装置11で処理(表示)できない形式のコンテンツが電子メールに添付されて送信されてきた場合には、表示できない旨を端末装置12に通知する。
<ケース1>
相手側のビデオ会議装置21が、自分(ビデオ会議装置11)と同機能を有し、かつ、電子メールのSubjectに“near(自分側)”と記述されている場合。
ビデオ会議装置11の映像データ伸張手段34もしくは音声データ伸張手段35は、制御手段31より供給された電子メールに添付されてきたコンテンツを伸張し、映像・音声出力手段36に出力する。そして、自機器に接続されているディスプレイ37もしくはスピーカ38に出力する(ステップS11)。
上記ケース1は、同室内の会議参加者とだけコンテンツを共有したい場合に有効である。
<ケース2>
相手側のビデオ会議装置21が、自分(ビデオ会議装置11)と同機能を有し、かつ、電子メールのSubjectに“both(双方)”と記述されている場合。
ビデオ会議装置11の映像データ伸張手段34もしくは音声データ伸張手段35は、制御手段31より供給された電子メールに添付されてきたコンテンツを伸張し、映像・音声出力手段36に出力する。そして、自機器に接続されているディスプレイ37もしくはスピーカ38に出力する(ステップS21)。
同時に、制御手段31は、上記ステップS3の処理で取得した相手側のビデオ会議装置21のメールアドレスに対して、メール処理手段32を制御してコンテンツを電子メールに添付して転送する。ビデオ会議装置21のメール処理手段は、ビデオ会議装置11から送信された電子メールを、メールサーバ23を介して受信する(ステップS22)。
そして、ビデオ会議装置21は、受信した電子メールをコマンド処理手段33で解析し、電子メールに付加されているコマンドの内容を制御手段31に通知する(ステップS23)。制御手段31は、コマンド処理手段33から通知されたコマンドの内容に基づいて、受信した電子メールに添付されたコンテンツの処理を行う。
ビデオ会議装置21の映像データ伸張手段34もしくは音声データ伸張手段35は、制御手段31の制御の下、制御手段31より供給された上記コンテンツを伸張し、映像・音声出力手段36を介して、ディスプレイ37及び/又はスピーカ38に出力する(ステップS24)。これにより、ビデオ会議装置21と接続されたディスプレイ37にコンテンツが表示され、及び/又は、スピーカ38より放音され、ビデオ会議システム1のユーザとビデオ会議システム2のユーザとの間でコンテンツが共有される。
上記ケース2は、自分側と相手側を含め会議参加者全員でコンテンツを共有したい場合に有効である。
<ケース3>
相手側のビデオ会議装置21が、自分(ビデオ会議装置11)と同機能を有し、かつ、電子メールのSubjectに“far(相手側)”と記述されている場合。
ビデオ会議装置11の制御手段31は、上記ステップS3の処理で取得した相手側のビデオ会議装置21のメールアドレスに対して、メール処理手段32を制御してコンテンツを電子メールに添付して転送する。ビデオ会議装置21のメール処理手段は、ビデオ会議装置11から送信された電子メールを、メールサーバ23を介して受信する(ステップS31)。
そして、ビデオ会議装置21は、受信した電子メールをコマンド処理手段33で解析し、電子メールに付加されているコマンドの内容を制御手段31に通知する(ステップS32)。制御手段31は、コマンド処理手段33から通知されたコマンドの内容に基づいて、受信した電子メールに添付されたコンテンツの処理を行う。
ビデオ会議装置21の映像データ伸張手段34もしくは音声データ伸張手段35は、制御手段31の制御の下、制御手段31より供給された上記コンテンツを伸張し、映像・音声出力手段36を介して、ディスプレイ37及び/又はスピーカ38に出力する(ステップS33)。これにより、ビデオ会議装置21と接続されたディスプレイ37にコンテンツが表示され、及び/又は、スピーカ38より放音される。
上記ケース3は、相手側の会議参加者にのみコンテンツを見せたい場合に有効である。
<ケース4>
相手側のビデオ会議装置21が、自分(ビデオ会議装置11)と同機能を有さない、かつ、電子メールのSubjectに“far(相手側)”と記述されている場合。
相手のビデオ会議装置21が現行のモデル(本発明の機能を有さないビデオ会議装置)の場合、ビデオ会議装置11は、端末装置12から受信したコンテンツを映像データ伸張手段34及び/又は音声データ伸張手段35で一旦復号する。続いて、復号されたコンテンツを映像データ圧縮手段39及び/又は音声データ圧縮手段40で相手側のビデオ会議装置21が再生できるフォーマットに再符号化する(ステップS41)。なお、相手側のビデオ会議装置21が再生できるフォーマットとは、例えばH.323、H.261、H.263等の通常のビデオ会議システムで利用される通信プロトコルに準拠したフォーマットを指す。
このように、相手のビデオ会議装置21が現行のビデオ会議装置の場合、ビデオ会議装置11は、端末装置12から受信したコンテンツを、通常のビデオ会議装置の映像や音声等のコンテンツを送受信する形式(フォーマット)に変換し、変換後のコンテンツを相手側のビデオ会議装置21へ送信する。
上記ケース4は、相手側が自分(ビデオ会議装置11)と同機能を有さない場合でも、既存の方式を用いてコンテンツを転送することができる。これにより、ビデオ会議装置11は、相手の機種に関係なく相手側のビデオ会議システムにコンテンツを転送することができるので、汎用性が高いといえる。
なお、本実施形態においては、電子メールのSubjectにコマンドを既述するようにしたが、書式を定めてメール本文に記述するなど、それ以外の方法によりコマンドを電子メールに包含してもよい。
上記の構成によれば、記録媒体や接続ケーブル等を使用することなく、端末装置や携帯電話端末などのメール送信機能を備える機器に保存された静止画や動画、テキストなどのコンテンツデータを、メール機能を利用してビデオ会議システムへ送信することができる。したがって、ユーザはビデオ会議システム(ビデオ会議装置)と離れた場所にいても、端末装置等からビデオ会議装置へデータの受渡しが可能となり、容易に会議参加者とコンテンツの共有を行える。
また、電子メールに付加するコマンド(送り先)を指定することにより、所望の会議参加者とだけコンテンツを共有することができる。
また、メール送信機能を備えているものであればよいことから従来の端末装置等を使用でき、本発明のビデオ会議システムの利用に際して、ユーザに対して新たに端末装置等の導入を要求するといった負担を強いることがない。
さらに、上述の実施形態では4つのケースについて説明したが、さらに、Subject、本文でのコマンドの種類やコンテンツの対応フォーマットを増やすことにより、相手とのコミュニケーションの質を向上させることができる。
その他、本発明は、上述した実施の形態の例に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、ビデオ会議装置11とビデオ会議装置21による一対一通信であったが、多地点機能を持ったビデオ会議装置を親機とし、他のビデオ会議装置(子機)との間で一対複数のセッションを張り、親機を中継機器にして各ビデオ会議装置間でコンテンツの転送を行うようにしてもよい。また、各ビデオ会議装置と多地点接続装置(MCU;Multipoint Conference [ Control ] Unit)とでセッションを張り、複数のビデオ会議装置間で電子メールに付加されたコンテンツの転送を行うようにしてもよい。なお、この場合、多地点接続装置においても、図2を用いて説明したメール送受信機能を備える必要がある。
また、上述した実施形態例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU等の演算制御装置)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合のプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態例の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の一実施形態に係るビデオ会議システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るビデオ会議装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデータ共有までの流れを示すシーケンス図である。
符号の説明
1…自分側ビデオ会議システム、2…相手側ビデオ会議システム、3…電気通信回線、11…ビデオ会議装置、12,13…端末装置、15…携帯電話端末、16…メールサーバ、17…ネットワーク、21…ビデオ会議装置、22…端末装置、23…メールサーバ、24…ネットワーク、31…制御手段、32…メール処理手段、33…コマンド処理手段、34…映像信号伸張手段、35…音声信号伸張手段、36…映像・音声出力手段、39…映像信号圧縮手段、40…音声信号圧縮手段、41…映像・音声入力手段

Claims (9)

  1. 電子メール送受信機能を備え、第1メールサーバと通信する第1ビデオ会議装置と、電気通信回線を介して前記第1ビデオ会議装置と相互に通信可能に接続された第2ビデオ会議装置とから構成され、
    前記第1ビデオ会議装置は、前記第2ビデオ会議装置との通信を確立する際に、双方の機器情報を交換する処理を行い、
    前記第1ビデオ会議装置は、前記第1メールサーバを介して、コンテンツデータを含む電子メールを受信すると、取得した機器情報に基いて前記第2ビデオ会議装置の電子メール送受信機能の有無、及び、前記電子メールに付加されたコマンドを解析し、
    前記解析の結果に基づいて、前記コンテンツデータの送り先を決定し、前記送り先に対して前記コンテンツデータを含む電子メールを出力する、又は、前記コンテンツデータのみを前記機器情報に応じたデータ形式で出力する、
    ことを特徴とするビデオ会議システム。
  2. 電気通信回線を通じて通信を行う通信部と、
    前記通信部を通じて電子メールの送受信処理を行うメール処理部と、
    前記電子メールに付加されたコマンドを解析するコマンド処理部と、
    前記コマンド処理部によるコマンドの解析結果に基いて制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、相手側ビデオ会議装置との通信を確立する際に、双方の機器情報を交換する処理を行い、
    前記メール処理部が、コンテンツデータを含む電子メールを受信すると、前記制御部は、前記コマンド処理部に対して取得した機器情報に基づいて前記相手側ビデオ会議装置の電子メール送受信機能の有無、及び、前記電子メールに付加されたコマンドを解析させ、前記解析の結果に基づいて、前記コンテンツデータの送り先を決定し、前記送り先に対して前記コンテンツデータを含む電子メールを出力するか、又は、前記コンテンツデータのみを前記機器情報に応じたデータ形式で出力する制御を行う、
    ことを特徴とするビデオ会議装置。
  3. 前記コマンドに前記コンテンツデータの送り先として自分側ビデオ会議装置が含まれる場合、
    前記制御部は、前記電子メールに含まれるコンテンツデータを復号して表示装置に出力する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載のビデオ会議装置。
  4. 前記コマンドに前記コンテンツデータの送り先として自分側及び前記相手側のビデオ会議装置が含まれ、かつ、前記相手側ビデオ会議装置が電子メール送受信機能を備える場合、
    前記制御部は、前記電子メールに含まれるコンテンツデータを復号して表示装置に出力するとともに、前記コンテンツデータを含む電子メールを、前記機器情報に含まれる前記相手側ビデオ会議装置のメールアドレスに送信する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載のビデオ会議装置。
  5. 前記コマンドに前記コンテンツデータの送り先として前記相手側のビデオ会議装置が含まれ、かつ、前記相手側ビデオ会議装置が電子メール送受信機能を備える場合、
    前記制御部は、前記コンテンツデータを含む電子メールを、前記機器情報に含まれる前記相手側ビデオ会議装置のメールアドレスに送信する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載のビデオ会議装置。
  6. 前記コマンドに前記コンテンツデータの送り先として前記相手側ビデオ会議装置が含まれ、かつ、前記相手側ビデオ会議装置が電子メール送受信機能を備えていない場合、
    前記制御部は、前記電子メールに含まれるコンテンツデータを復号した後に前記相手側ビデオ会議装置で再生可能なデータ形式に再符号化し、該再符号化したコンテンツデータを前記電気通信回線を通じて前記相手側ビデオ会議装置に伝送する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載のビデオ会議装置。
  7. 電気通信回線を通じて通信を行う通信部と、
    前記通信部を通じて電子メールの送受信処理を行うメール処理部と、
    前記メール処理部で受信したデータを出力するよう制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、相手側ビデオ会議装置から通信確立の要求を受信したときに、電子メール送受信機能の有無及びメールアドレスを通知する処理を行い、前記相手側ビデオ会議装置から送信された電子メールにコンテンツデータが含まれている場合、該受信した電子メールから前記コンテンツデータを抽出して出力する制御を行う、
    ことを特徴とするビデオ会議装置。
  8. 通信部を通じて相手側ビデオ会議装置との通信を確立する際に、双方の機器情報を交換する処理を行う手順と、
    取得した機器情報に基いて前記相手側ビデオ会議装置の電子メール送受信機能の有無、及び、通信部を介して受信したコンテンツデータを含む電子メールに付加されたコマンドを解析する手順と、
    前記解析の結果に基づいて、前記コンテンツデータの送り先とともに、前記送り先に対して前記コンテンツデータを含む電子メールを出力するか、又は、前記電子メールからコンテンツデータを抽出して出力するかを決定する手順と、
    前記決定に従い前記コンテンツデータを含む電子メール、又は、前記コンテンツデータのみを前記機器情報に応じたデータ形式で出力する手順と、
    をコンピュータに実行させるためのコンテンツ送信プログラム。
  9. 相手側ビデオ会議装置から通信確立の要求を受信したときに、メールアドレスを通知する手順と、
    前記相手側ビデオ会議装置から送信された電子メールにコンテンツデータが含まれているか否かを判定する手順と、
    前記受信した電子メールにコンテンツデータが含まれる場合、前記電子メールから前記コンテンツデータを抽出して出力する手順と、
    をコンピュータに実行させるためのコンテンツ受信プログラム。
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