JP2008288754A - モバイルネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】設置スペースの増大及び移動体通信事業者へのインフラ整備コストを軽減し、移動体通信エリアを広げることができるモバイルネットワークシステムを提供する。
【解決手段】無線基地局3と無線ネットワーク制御装置1との間に有線網多重化装置4を設け、有線網多重化装置4が、複数の無線基地局3との間の有線伝送路インタフェース及びプロトコルを無線ネットワーク制御装置1との間の有線伝送路インタフェース及びプロトコルとは異なるものを使用し、無線基地局3の状態を無線基地局状態管理表で管理し、無線基地局の状態が共通チャネルにおける位置登録中又は音声発信中の無線基地局3と有線網多重化装置4との間で予め定めたアドレスを付加して信号の送受信を行うモバイルネットワークシステムである。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体通信を実現するモバイルネットワークシステムに係り、特に、インフラ整備コストを軽減し、移動体通信エリアを広げるモバイルネットワークシステムに関する。
従来のモバイルネットワークシステムについて図11を参照しながら説明する。図11は、従来のモバイルネットワークシステムの構成ブロック図である。
従来のモバイルネットワークシステムは、図11に示すように、移動体端末(図示せず)の発着信を中継する無線基地局(Node−B:BTS)6を無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)5に接続し、無線ネットワーク制御装置5が配下の無線基地局6の制御を行っている。
従来のプロトコルスタックとしては、図12のU−Planeプロトコルスタック、図13のC−Planeプロトコルスタック、図14のO&Mプロトコルスタックがある。
図12は、従来のU−Planeプロトコルスタックを示す図であり、図13は、従来のC−Planeプロトコルスタックを示す図であり、図14は、従来のO&Mプロトコルスタックを示す図である。
通信プロトコルは、ネットワーク上の通信に関する規約を定めたものであり、一つの通信でも、役割の異なる複数のプロトコルから成り立っており、これらをまとめたものをプロトコルスタックと呼ぶ。これは、ネットワーク・プロトコルが階層的に定義されているのに対応して、それを実装するソフトウェアも階層的に構築されるためである。
各プロトコルの略語については後述する。
U−Plane(ユーザ情報転送プレーン)は、送受信のエンド・エンド間でユーザデータの送受信をつかさどる部分である。
C−Plane(呼制御信号プレーン)は、UNI(User Network Interface)で電話を掛ける場合に、受話器をオフフックして接続要求し、終話後に受話器をオンフックして回線を切断するのと同じように、ユーザデータの転送に先立ってATM回線に接続要求し、データ転送終了後に切断要求を行う部分である。
O&M(Operation & Maintenance)は、故障情報・設備情報・通信品質などネットワークの管理を行う部分である。
従来のモバイルネットワークシステムにおいて、移動体通信の通話エリアを拡大する方法として、最も効果的と考えられる方法は、第1の方法として、無線ネットワーク制御装置5の配下の無線基地局6の数を増やす方法が考えられる。
但し、第1の方法では、1台の無線ネットワーク制御装置5が配下の装置として管理できる無線基地局6の数に上限があること、無線ネットワーク制御装置5配下の無線基地局6の数が増加すると、無線ネットワーク制御装置5の処理負荷が増大し、有線伝送路のリソースの確保が必要であり、設備投資の面で一般的には無線基地局より無線ネットワーク制御装置の方が高価であり、容易に無線ネットワーク制御装置を増加しにくいこと等を考慮すると、必ずしも最適な方法とはいえない。
特に、無線ネットワーク制御装置配下の無線基地局装置がビル、家庭及びルーラル地域を想定した小容量の場合、結果として1台の無線ネットワーク制御装置で管理可能なユーザ数が少なくなり、通話エリアを拡大(ユーザ数を多く獲得)するためには、多くの無線ネットワーク制御装置が必要であり、費用と設置スペース対効果の点で望ましくないものである。
また、移動体通信システムにおけるシステム規模の増大を回避するという観点から、第2の方法として、無線ネットワーク制御装置を機能分割及び集約し、システム全体でのコスト軽減を図る方法が考えられる。
しかし、この第2の方法では、無線ネットワーク制御装置のみの着目した規模増大回避の方法であって、無線基地局の増加に対してはコスト軽減方法とはならないものである。
第1及び第2の方法における欠点を補うべく、第3の方法として、無線ネットワーク多重化装置を用いて配下の無線基地局全てを管理し、無線ネットワーク制御装置に対しては1台の無線基地局として管理可能とする方法が考えられる(特許文献1参照)。
上記第3の方法によって実現されるネットワークシステムは、無線ネットワーク多重化装置が無線ネットワーク制御装置と無線基地局との間に設置され、無線基地局は無線ネットワーク制御装置に直接的に接続するものと、無線ネットワーク多重化装置を介して無線ネットワーク制御装置に間接的に接続するものとがあり、無線ネットワーク多重化装置配下の無線基地局が無線ネットワーク制御装置に認識されないようにすることで、無線基地局の台数を増やし、通信エリアを広げることができるものである。
但し、第3の方法では、無線ネットワーク多重化装置と無線ネットワーク制御装置との間で識別タグを使用しており、無線ネットワーク制御装置はこの識別タグを認識しないようにするため、無線ネットワーク制御装置への設定若しくは処理の変更が必要である。また、無線ネットワーク制御装置の処理変更を必要としなくとも無線ネットワーク制御装置より上位の装置への影響が懸念される。
また、第3の方法では、無線基地局は従来の無線基地局に識別タグを付加する機能が必要であるが、無線ネットワーク多重化装置を一つの無線基地局としてみなすならば、基地局装置の機能は無線ネットワーク多重化装置に集約可能であるが、無線基地局、無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク多重化装置の全体での機能及びコストの冗長が懸念される。
特開2005−354240号公報
現在のW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)システムにおいて、無線基地局の配置場所及び配置数によって提供可能な通信エリアが決定されるため、システム全体の装置コストは配置する基地局数が支配的となり、移動体通信事業者のインフラ整備コストが増加し、ユーザへの通信料金の軽減が進まない原因となっていた。
また、近年、屋外又は屋内の設置場所や設備容量(ユーザ収容数や筐体容積)の点であらゆるタイプの無線基地局装置が開発されている。しかしながら、移動体通信システムとしての装置構成は特に変更されておらず、必ずしも最適な装置構成とはいえず、移動体通信事業者におけるインフラ整備コストの増加の一因となっている。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、設置スペースの増大及び移動体通信事業者へのインフラ整備コストを軽減し、移動体通信エリアを広げることができるモバイルネットワークシステムを提供することを目的とする。
また、本発明は、有線網多重化装置と無線基地局で機能的な集約を行うことにより、移動体通信システム全体でのインフラ整備のコストを軽減することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、移動体端末が無線接続される無線基地局と、無線基地局を制御する無線ネットワーク制御装置とを備えるモバイルネットワークシステムであって、無線基地局と無線ネットワーク制御装置との間に有線網多重化装置を設け、有線網多重化装置が、配下となる複数の無線基地局との間の有線伝送路インタフェース及びプロトコルを無線ネットワーク制御装置との間の有線伝送路インタフェース及びプロトコルとは異なるものを使用し、配下となる複数の無線基地局について、配下の無線基地局の識別子、有線の識別子、当該無線基地局の状態を無線基地局状態管理表に設定し、無線基地局状態管理表における状態が共通チャネルにおける位置登録中又は音声発信中の無線基地局と有線網多重化装置との間で予め定めたアドレスを付加して信号の送受信を行うことを特徴とする。
本発明によれば、無線基地局と無線ネットワーク制御装置との間に有線網多重化装置を設け、有線網多重化装置が、配下となる複数の無線基地局との間の有線伝送路インタフェース及びプロトコルを無線ネットワーク制御装置との間の有線伝送路インタフェース及びプロトコルとは異なるものを使用し、無線基地局の状態が共通チャネルにおける位置登録中又は音声発信中の無線基地局と有線網多重化装置との間で予め定めたアドレスを付加して信号の送受信を行うモバイルネットワークシステムとしているので、1台の無線ネットワーク制御装置に対して複数の無線基地局が1対1の関係で動作できるため、インフラ整備コストを軽減し、移動体通信エリアを広げることができる効果がある。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係るモバイルネットワークシステムは、無線基地局と無線ネットワーク制御装置との間に有線網多重化装置を設け、有線網多重化装置が、配下となる複数の無線基地局との間の有線伝送路インタフェース及びプロトコルを無線ネットワーク制御装置との間の有線伝送路インタフェース及びプロトコルとは異なるものを使用し、配下となる複数の無線基地局について、当該無線基地局の状態を無線基地局状態管理表で管理し、無線基地局の状態が共通チャネルにおける位置登録中又は音声発信中の無線基地局と有線網多重化装置との間で予め定めたアドレスを付加して信号の送受信を行うものであり、1台の無線ネットワーク制御装置に対して複数の無線基地局が1対1の関係で動作できるため、インフラ整備コストを軽減し、移動体通信エリアを広げることができる。
[本システムの構成:図1]
本発明の実施の形態に係るモバイルネットワークシステムについて図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るモバイルネットワークシステムの構成ブロック図である。
本発明の実施の形態に係るモバイルネットワークシステム(本システム)は、図1に示すように、無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)1と、無線基地局(Node-B)2,3と、有線網多重化装置(HWY−MUX:HighWay-Multiplexer)4とを基本的に有している。
尚、無線基地局2は、無線ネットワーク制御装置1に直接的に接続し、無線基地局3は、有線網多重化装置4を介して無線ネットワーク制御装置1に間接的に接続している。つまり、有線網多重化装置4は、無線ネットワーク制御装置1と無線基地局3との間に設置されている。
無線基地局2,3は、1キャリア1セクタ構成の小容量基地局装置を想定しており、無線基地局(b1)3のキャリア周波数は共通で周波数f1としており、無線基地局(b2)2のキャリア周波数は周波数f2としている。
図1では、無線基地局(b1)3が3台設置されているが、空間的な周波数利用効率を向上させる観点から、周波数f1が干渉しない程度に地理的に離れた場所であれば、同様のキャリア周波数にて無線基地局3を運用可能である。
このように、複数の基地局を1台の基地局として扱うことが可能であり、その箇所だけに着目すれば、無線ネットワーク制御装置1における無線基地局管理リソース一つで3つ分の基地局を接続及び管理可能となる。但し、図1は設置例であって、基地局の台数や構成に制限を与えるものではない。
[プロトコルスタック:図2〜4]
次に、無線基地局3、有線網多重化装置4、無線ネットワーク制御装置1の構成を示すプロトコルスタック(Protocol Stack)について図2〜図4を参照しながら説明する。図2は、本システムのU−Planeプロトコルスタックを示す図であり、図3は、本システムのC−Planeプロトコルスタックを示す図であり、図4は、本システムのO&Mプロトコルスタックを示す図である。
図2〜4において、LはLevelを、CPRIはCommon Public Radio Interfaceを、HDLCはHigh Level Data Link Controlを、FPはFrame Protocolを、HS−FPはHigh Speed-Frame Protocolを、MAC−hsはMedium Access Control-high speedを、ATMはAsynchronous Transfer Modeを、IPはInternet Protocolを、AALはATM Adaptation Layerを、UDPはUser Datagram Protocolを、MACはMedium Access Controlを、RLCはRadio Link Controlを、RRCはRadio Resource Controlを、SSCOPはService Specific Connection Oriented Protocolを、SCTPはStream Control Transmission Protocolを、SSCF−UNIはService Specific Convergence Function-User Network Interfaceを、NBAPはNode - B Application Protocolを、ALCAPはAccess Link Control Application Protocolを、LLCはLogical Link Controlを、TCPはTransmission Control Protocolを、CORBAはCommon Object Request Broker Architectureを、FTPはFile Transfer Protocolを、SNMPはSimple Network Management Protocolを、TELNETは遠隔端末アクセスプロトコルを表している。
図2に示すU−Planeプロトコルスタック、図3に示すC−Planeプロトコルスタック、図4に示すO&Mプロトコルスタックでは、従来の図12〜14と相違するのは、有線網多重化装置(HWY−MUX)4と無線基地局(BTS)3との間の通信プロトコルでL2(HDLC等)を利用している点である。
図2〜図4では、無線ネットワーク制御装置1と有線網多重化装置4との間の伝送路がATM/IP伝送路両方に対応可能なプロトコルスタック構成としており、本実施の形態ではどちらの伝送路でも適用可能である。
有線網多重化装置4は、配下の無線基地局(b1)3を、有線網多重化装置4と無線ネットワーク制御装置1と間で決定される有線識別子(有線ID)にリンクさせ、図5に示す状態管理表によって呼処理等の状態を管理する機能を有する。図5は、有線網多重化装置におけるBTS状態管理表を示す図である。
有線網多重化装置におけるBTS(無線基地局3)状態管理表は、図5に示すように、無線基地局の識別子(BTS ID)と、有線IDと、BTS状態とを対応付けて記憶している。BTS状態としては、ATTACH中(物理的に接続された状態)、発呼/着呼待ち等がある。
次に、本システムにおける呼処理通信手順について説明する。
呼処理通信手順は、(1)初期起動及び共通チャネル設定、(2)位置登録設定、(3)音声通信/終話設定の3つのフェーズに分けられる。
有線網多重化装置4におけるBTS状態遷移の例について図6を参照しながら説明する。図6は、有線網多重化装置4におけるBTS状態遷移の例を示す図である。
図6に示すように、A1.初期状態からA2,A3.の位置登録、また、A1.初期状態からB2,B3,B4.の音声発信、その他イベントの状態遷移がある。
[(1)初期起動及び共通チャネル設定]
第1に、無線基地局2,3、有線網多重化装置4、無線ネットワーク制御装置1の各装置の電源投入が為される。
第2に、無線基地局3と有線網多重化装置4との間で、L2レベルプロトコルを用いて、1(有線網多重化装置4):n(無線基地局3)でリンク確立を行う。
第3に、有線網多重化装置4と無線ネットワーク制御装置1との間でSSCOPレベルプロトコルを用いてリンク確立を行う。
第4に、無線ネットワーク制御装置1と有線網多重化装置4及び無線基地局3との間で、NBAP及びALCAPの各プロトコルにより共通チャネル設定を行う。
尚、ACLAPプロトコルは、無線ネットワーク制御装置1と有線網多重化装置4との間がATM伝送路の場合のみ存在するものである。
第5に、共通チャネル設定のためのNBAP/ALCAPの各種メッセージについて、有線網多重化装置4から無線基地局3(配下の全無線基地局対象)へはブロードキャストメッセージにて送信される。
第6に、有線網多重化装置4は、配下の無線基地局3からのNBAP/ALCAPの各種メッセージ応答についてリンクが確立している全ての無線基地局3からの応答を待って、無線ネットワーク制御装置1へ送信する。
第7に、有線網多重化装置4が、無線ネットワーク制御装置1へ正常応答を返す場合は、全ての無線基地局3からの応答が正常であった場合のみとし、一つでも無線基地局3から異常応答が返ってきた場合は、無線ネットワーク制御装置1への応答も異常応答として返信する。
上記第5〜7までのシーケンスを図7に示す。図7は、共通チャネル設定シーケンスを示す図である。
[(2)位置登録設定]
次に、位置登録設定の処理について説明する。
第1に、移動体端末(MS:Mobile Station)からのRRC Connection Setup Request メッセージを無線基地局3で受信すると、RACH(Random Access Channel)として有線網多重化装置4へ送信する。
第2に、有線網多重化装置4は、その無線基地局3の管理状態を共通チャネルにより位置登録中の状態として、無線ネットワーク制御装置1へ送信する。共通チャネルによる位置登録中は、他の配下の無線基地局3からのRACH信号は破棄するようになっている。
つまり、共通チャネルにより無線基地局が位置登録中の状態は、図5のBTS状態管理表に物理的に接続された状態として設定され、当該接続状態の無線基地局以外の無線基地局からのRACH信号を破棄するものである。
第3に、無線ネットワーク制御装置1からのNBAP/ALCAPのメッセージは、共通チャネルによる位置登録中の無線基地局3との間のみで送受信が行われる。
第4に、有線網多重化装置4は、無線ネットワーク制御装置1からのRRC Connection メッセージを受信し、共通チャネルによる位置登録中の無線基地局3との間での送受信後に、当該無線基地局3の状態を個別チャネルによる位置登録へと遷移させる。
第5に、個別チャネルが解放されるまでのDCCHメッセージは、図5で示したような無線基地局状態管理表に基づいて、リンクしている無線基地局3と有線網多重化装置4を介した無線ネットワーク制御装置1との間で行われる。
第6に、NBAP/ALCAPのメッセージにて、個別チャネルが解放されるメッセージを有線網多重化装置4が検出した場合、位置登録処理の最終のALCAPメッセージを無線ネットワーク制御装置1へ送信し、当該無線基地局3の状態を初期状態(リンクのみ)とする。
上記第1〜6までのシーケンスを図8に示す。図8は、位置登録設定シーケンスを示す図である。
[(3)音声発信/終話設定]
音声発信/終話設定のシーケンスは、上記(2)の位置登録設定のシーケンスの第1〜6と同様である。但し、RRCメッセージにて位置登録か音声発信かが区別可能なため、有線網多重化装置4が管理する無線基地局3の管理状態は、位置登録ではなく、音声発信状態となる。
つまり、共通チャネルにより無線基地局が音声発信中の状態は、図5のBTS状態管理表に物理的に接続された状態として設定され、当該接続状態の無線基地局以外の無線基地局からのRACH信号を破棄するものである。
そして、第7に、音声チャネルであるDTCHを追加するために、対応するNBAP/ALCAPのメッセージの送受信を行い、当該無線基地局3の状態を発音発信(DTCH)とする。
第8に、終話設定も同様に、対応するNBAP/ALCAPのメッセージの送受信を行い、当該無線基地局3の状態を初期状態とする。
上記(3)における第1〜7までのシーケンスを図9に示す。図9は、音声発信シーケンスを示す図である。
また、上記(3)における第8のシーケンスを図10に示す。図10は、音声終話シーケンスを示す図である。
[実施の形態の効果]
本システムによれば、無線ネットワーク制御装置1の基地局管理リソースを増加させることなく、収容量(通話エリア)を拡大することができる効果がある。
また、有線網多重化装置4に従来の無線基地局の機能を集約させることで、無線基地局の開発/設置コストを低減できるため、モバイルネットワーク全体の設置/運営コストを低減できる効果がある。
無線基地局3と有線網多重化装置4との間の伝送路インタフェース/プロトコルスタックは、無線ネットワーク制御装置1との間で規定されたインタフェース/プロトコルスタックに依存しないため、無線基地局3と有線網多重化装置4との間の伝送路インフラコストを低減でききる効果がある。
本発明は、設置スペースの増大及び移動体通信事業者へのインフラ整備コストを軽減し、移動体通信エリアを広げることができるモバイルネットワークシステムに好適である。
本発明の実施の形態に係るモバイルネットワークシステムの構成ブロック図である。 本システムのU−Planeプロトコルスタックを示す図である。 本システムのC−Planeプロトコルスタックを示す図である。 本システムのO&Mプロトコルスタックを示す図である。 有線網多重化装置におけるBTS状態管理表を示す図である。 有線網多重化装置4におけるBTS状態遷移の例を示す図である。 共通チャネル設定シーケンスを示す図である。 位置登録設定シーケンスを示す図である。 音声発信シーケンスを示す図である。 音声終話シーケンスを示す図である。 従来のモバイルネットワークシステムの構成ブロック図である。 従来のU−Planeプロトコルスタックを示す図でである。 従来のC−Planeプロトコルスタックを示す図でである。 従来のO&Mプロトコルスタックを示す図である。
符号の説明
1…無線ネットワーク制御装置(RNC)、 2…無線基地局(b2)、 3…無線基地局(b1,BTS)、 4…有線網多重化装置(HWY−MUX)

Claims (1)

  1. 移動体端末が無線接続される無線基地局と、前記無線基地局を制御する無線ネットワーク制御装置とを備えるモバイルネットワークシステムであって、
    無線基地局と無線ネットワーク制御装置との間に有線網多重化装置を設け、
    前記有線網多重化装置は、配下となる複数の無線基地局との間の有線伝送路インタフェース及びプロトコルを前記無線ネットワーク制御装置との間の有線伝送路インタフェース及びプロトコルとは異なるものを使用し、配下となる複数の無線基地局について、配下の無線基地局の識別子、有線の識別子、当該無線基地局の状態を無線基地局状態管理表に設定し、前記無線基地局状態管理表における状態が共通チャネルにおける位置登録中又は音声発信中の無線基地局と有線網多重化装置との間で予め定めたアドレスを付加して信号の送受信を行うことを特徴とするモバイルネットワークシステム。
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