JP2008287515A - カード利用システム、カード利用方法、および不正利用防止装置 - Google Patents

カード利用システム、カード利用方法、および不正利用防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 カードの不正利用発生時に迅速に対応措置を講ずることを可能としたカード利用システムを提供する。
【解決手段】 カード3の使用時に、ATM4からカードセンタ6に情報を送る。カードセンタ6は、カードIDをキーとして、顧客情報データベースから電話番号とユーザ氏名を検索し、ユーザの携帯端末2に当該カードの利用状況を連絡すると同時に、当該カードを使用してよいかの承認を伺う。ユーザが承認した場合は正常に現金支払い処理が実行され、ユーザが承認しなかった場合は、直ちにATMに当該カード利用不可のメッセージを送信し、同時にホストコンピュータとカードセンタ管理者に当該カード利用不可のメッセージを送信する。これにより、そのカードやATMを即時使用禁止とし、然るべき対応措置を行うことが可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カードを利用して、ATM(以下、本明細書で「ATM」というときには、「CDまたはATM」と読みえるものとする)端末等の市中端末で、本人確認を行い、入金や出金、キャッシング、振り込み、残高照会等のサービス提供を行うカード利用システムに関するものである。より詳細には、カードを利用する毎に、カードの利用発生状況をカードセンタからユーザの携帯端末に送信することで、カード利用の現場にユーザ本人が不在の場合でも、カード利用内容の確認が可能となり、カードが偽造、不正利用された際でも、カードセンタからユーザの携帯端末に送信されるカードの利用発生状況の情報によって、ユーザ本人が迅速に対応措置を講ずることを可能とするものに関する。
図12は、一般的に用いられている従来のカード利用システムを示す図である。従来のカード利用システムにおいては、図12に示すように、商品購入に際してATMで利用されるキャッシュカード等のカードが広く用いられている。カード利用者(以下、ユーザという)がカードを紛失又はカードを偽造された場合には、その旨をカードセンタに通知することによって、他人の不正使用を防止することができる。
また、図13は、本人確認を行う従来のカード利用システムを示す図である。図13に示されるように、特許文献1においては、ユーザが本人であることを確認するために、ユーザがカードを使用する場合に、ユーザの移動携帯端末に通知し、ユーザの携帯端末からカード使用可の旨が入力された場合に、前記のカードの利用を許可する発明が開示されている。
特開2001−306806号公報
しかしながら、特許文献1で示されている発明を実施する場合、従来のカード利用システムにおいてホストコンピュータを含むカードセンタの大幅なシステム変更が必要となる。このようなカードセンタの大幅なシステム変更は、システム全体のコストアップになり、システム変更に時間がかかると共に、システム変更に伴う事故が危惧される。また、カード決済システムのホストコンピュータには、重要な個人情報含まれており、システムの変更に伴い、これらの重要な個人情報が流出してしまうことが危惧される。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ホストコンピュータを含むカードセンタにおいて大幅なシステム変更を行うことなく、カードセンタに接続される外付けの不正利用防止装置を設置することによって、カードの不正使用が発生した時点で不正使用の事実を発見し、カードの使用中止等の処置を迅速に行えるようにしたカード利用システムを提供することである。
上述の課題を解決するために、本発明に係るカード利用システムは、
少なくともカードIDを含むユーザのカードと、電話機能を有するユーザの携帯端末と、挿入されたカードの情報を読み取り、カードセンタからの指示により現金を払い戻すCD(Cash Dispenser)またはATM(Automated Teller Machine)と、カードを管理するカードセンタと、前記ATMと前記カードセンタを接続する通信網と、前記カードセンタと前記ユーザの携帯端末とを接続する通信網と、カードの不正利用を防止する不正利用防止装置とからなるカード利用システムであって、
前記ATMは、カードが使用されると、少なくともカードを識別するためのカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を前記カードセンタに送る手段とカードセンタからの指示に従って現金払い戻し処理を実行する手段を含み、前記携帯端末は、前記カードセンタからのカード使用確認の発呼を受信する受信手段と、カードセンタからの発呼受電時にユーザの意思を前記カードセンタに表示する手段を含み、前記カードセンタは、前記ATMと通信を行うゲートウェイと、口座管理を行うホストコンピュータと、システム管理者端末と前記ATMから前記ゲートウェイを経由して送信された当該カードIDおよびカード処理要求に従って、ホストコンピュータ内に蓄積された当該カードIDに対応するユーザの口座を管理し、場合によっては当該カードが装着されているATMを使用禁止とする手段を含み、
前記不正利用防止装置は、カードIDと引き落とし確認契約の有無と携帯端末の電話番号とユーザ氏名の対応関係を蓄積する顧客情報データベースと、カードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報との対応関係を蓄積する利用発生状況データベースと、ユーザへの応答音声情報を自動的に生成する自動応答音声生成装置と、ユーザの携帯端末への発呼と応答音声を流す発呼処理部と、ユーザが入力したユーザ意志表示を受信するユーザ意志表示処理部と、前記顧客情報データベースと利用発生状況データベースと自動応答音声生成装置と発呼処理部とユーザ意思表示処理部の間で発生する信号と処理の順序を管理する情報処理部とを備え、
前記ATMから送信されたカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を受信し、前記顧客情報データベースにおいてカードIDをキーとしてユーザ氏名情報と携帯端末番号と引き落とし確認契約の有無情報を検索し、引き落とし確認契約が有る場合には、自動応答音声生成装置においてユーザへカード利用状況およびユーザ意思表示方法のガイダンスを伝える応答音声情報を自動的に生成して当該情報を前記発呼処理部へ送信し、前記発呼処理部において携帯端末番号へ発呼を行い、受電したユーザに対し、前記自動応答音声生成装置から受信した応答音声情報を流し、前記ユーザ意志表示処理部においてユーザが前記応答音声のガイダンスに従って入力したユーザ意志表示を受信し、当該カード利用許可のユーザ意思表示を受信した場合は、前記情報処理部において処理許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、当該カード利用不許可のユーザ意思表示を受信した場合もしくはユーザ意思表示が所定時間内に受信できずタイムアウトとなった場合は、前記情報処理部において処理不許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、さらにカードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とを含むデータレコードからなる情報を生成して、前記ホストコンピュータに送信すると共に、前記システム管理者端末および前記利用発生状況データベースへ送信し、当該情報をデータレコードとして利用発生状況データベースに記録することを特徴とする。
好ましくは、前記カード使用の応答音声情報には、カード所有者の氏名、カード番号とカードの利用日時、カードの利用支店と利用ATM端末機ID、および入力されたカード処理要求および要求金額の情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
本発明に係るカード利用方法は、
少なくともカードIDを含むユーザのカードと、電話機能を有するユーザの携帯端末と、挿入されたカードの情報を読み取り、カードセンタからの指示により現金を払い戻すATMと、カードを管理するカードセンタと、カードの不正利用を防止する不正利用防止装置とからなるカード利用システム上で動作するカード利用方法であって、
前記ATMは、カードが使用されると、少なくともカードを識別するためのカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を前記カードセンタに送る手段とカードセンタからの指示に従って現金払い戻し処理を実行し、
前記携帯端末は、前記カードセンタからのカード使用確認の発呼を受信する受信手段と、カードセンタからの発呼受電時にユーザの意思表示を前記カードセンタに返信し、
前記カードセンタは、前記ATMから前記ゲートウェイを経由して送信された当該カードIDおよびカード処理要求に従って、ホストコンピュータ内に蓄積された当該カードIDに対応するユーザの口座を管理し、条件によっては当該カードが装着されているATMを使用禁止とし、
前記不正利用防止装置は、前記ATMから送信されたカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を受信し、前記顧客情報データベースにおいてカードIDをキーとしてユーザ氏名情報と携帯端末番号と引き落とし確認契約の有無情報を検索し、引き落とし確認契約が有る場合には、自動応答音声生成装置においてユーザへカード利用状況およびユーザ意思表示方法のガイダンスを伝える応答音声情報を自動的に生成して当該情報を前記発呼処理部へ送信し、前記発呼処理部において携帯端末番号へ発呼を行い、受電したユーザに対し、前記自動応答音声生成装置から受信した応答音声情報を流し、前記ユーザ意志表示処理部においてユーザが前記応答音声のガイダンスに従って入力したユーザ意志表示を受信し、当該カード利用許可のユーザ意思表示を受信した場合は、前記情報処理部において処理許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、当該カード利用不許可のユーザ意思表示を受信した場合もしくはユーザ意思表示が所定時間内に受信できずタイムアウトとなった場合は、前記情報処理部において処理不許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、さらにカードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とを含むデータレコードからなる情報を生成して、前記ホストコンピュータに送信すると共に、前記システム管理者端末および前記利用発生状況データベースへ送信し、当該情報をデータレコードとして利用発生状況データベースに記録することを特徴とする。
本発明に係るカード利用システムの不正利用防止装置は、
カードIDと引き落とし確認契約の有無と携帯端末の電話番号とユーザ氏名の対応関係を蓄積する顧客情報データベースと、カードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報との対応関係を蓄積する利用発生状況データベースと、ユーザへの応答音声情報を自動的に生成する自動応答音声生成装置と、ユーザの携帯端末への発呼と応答音声を流す発呼処理部と、ユーザが入力したユーザ意志表示を受信するユーザ意志表示処理部と、前記顧客情報データベースと利用発生状況データベースと自動応答音声生成装置と発呼処理部とユーザ意思表示処理部の間で発生する信号と処理の順序を管理する情報処理部と、
を備え、
前記ATMから送信されたカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を受信し、前記顧客情報データベースにおいてカードIDをキーとしてユーザ氏名情報と携帯端末番号と引き落とし確認契約の有無情報を検索し、引き落とし確認契約が有る場合には、自動応答音声生成装置においてユーザへカード利用状況およびユーザ意思表示方法のガイダンスを伝える応答音声情報を自動的に生成して当該情報を前記発呼処理部へ送信し、前記発呼処理部において携帯端末番号へ発呼を行い、受電したユーザに対し、前記自動応答音声生成装置から受信した応答音声情報を流し、前記ユーザ意志表示処理部においてユーザが前記応答音声のガイダンスに従って入力したユーザ意志表示を受信し、当該カード利用許可のユーザ意思表示を受信した場合は、処理許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、当該カード利用不許可のユーザ意思表示を受信した場合もしくはユーザ意思表示が所定時間内に受信できずタイムアウトとなった場合は、処理不許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、さらにカードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とを含むデータレコードからなる情報を生成して、前記ホストコンピュータに送信すると共に、前記システム管理者端末および前記利用発生状況データベースへ送信し、において当該情報をデータレコードとして利用発生状況データベースに記録することを有することを特徴とする。
本発明に係るカード利用システムによれば、
少なくともカードIDを含むユーザのカードと、電話機能を有するユーザの携帯端末と、挿入されたカードの情報を読み取り、カードセンタからの指示により現金を払い戻すATMと、カードを管理するカードセンタと、前記ATMと前記カードセンタを接続する通信網と、前記カードセンタと前記ユーザの携帯端末とを接続する通信網と、カードの不正利用を防止する不正利用防止装置とからなるカード利用システムであって、
前記ATMは、カードが使用されると、少なくともカードを識別するためのカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を前記カードセンタに送る手段とカードセンタからの指示に従って現金払い戻し処理を実行する手段を含み、前記携帯端末は、前記カードセンタからのカード使用確認の発呼を受信する受信手段と、カードセンタからの発呼受電時にユーザの意思を前記カードセンタに表示する手段を含み、前記カードセンタは、前記ATMと通信を行うゲートウェイと、口座管理を行うホストコンピュータと、システム管理者端末と前記ATMから前記ゲートウェイを経由して送信された当該カードIDおよびカード処理要求に従って、ホストコンピュータ内に蓄積された当該カードIDに対応するユーザの口座を管理し、場合によっては当該カードが装着されているATMを使用禁止とする手段を含み、
前記不正利用防止装置は、カードIDと引き落とし確認契約の有無と携帯端末の電話番号とユーザ氏名の対応関係を蓄積する顧客情報データベースと、カードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報との対応関係を蓄積する利用発生状況データベースと、ユーザへの応答音声情報を自動的に生成する自動応答音声生成装置と、ユーザの携帯端末への発呼と応答音声を流す発呼処理部と、ユーザが入力したユーザ意志表示を受信するユーザ意志表示処理部と、前記顧客情報データベースと利用発生状況データベースと自動応答音声生成装置と発呼処理部とユーザ意思表示処理部の間で発生する信号と処理の順序を管理する情報処理部とを備え、
前記ATMから送信されたカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を受信し、前記顧客情報データベースにおいてカードIDをキーとしてユーザ氏名情報と携帯端末番号と引き落とし確認契約の有無情報を検索し、引き落とし確認契約が有る場合には、自動応答音声生成装置においてユーザへカード利用状況およびユーザ意思表示方法のガイダンスを伝える応答音声情報を自動的に生成して当該情報を前記発呼処理部へ送信し、前記発呼処理部において携帯端末番号へ発呼を行い、受電したユーザに対し、前記自動応答音声生成装置から受信した応答音声情報を流し、前記ユーザ意志表示処理部においてユーザが前記応答音声のガイダンスに従って入力したユーザ意志表示を受信し、当該カード利用許可のユーザ意思表示を受信した場合は、前記情報処理部において処理許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、当該カード利用不許可のユーザ意思表示を受信した場合もしくはユーザ意思表示が所定時間内に受信できずタイムアウトとなった場合は、前記情報処理部において処理不許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、さらにカードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とを含むデータレコードからなる情報を生成して、前記ホストコンピュータに送信すると共に、前記システム管理者端末および前記利用発生状況データベースへ送信し、当該情報をデータレコードとして利用発生状況データベースに記録するようにしている。
このため、カード利用の現場に本人が不在の場合でも、ユーザは、カードセンタからのカード使用確認の発呼を受信することで、カード利用の事実を確認することが可能となり、ユーザに安全で確実なカード利用環境を提供するという効果を奏する。また、通知を受けたユーザへ、金融機関への速やかな処理中止意思表示の手段を提供し、不正利用発生時のユーザの財産保全の可能性を大きく高めることができる。更に、カードの使用中止意思表示を警備機能へ遅滞なく連絡することが可能となり、不正利用実行直後の警備機能の発動確率が大きく高まるため、不正利用者への心理的抑圧に大きく寄与することができる。
また、本発明では、カードセンタは、ATMからホストコンピュータへ発せられた情報中の口座番号情報の有無を判定する手段を有し、顧客情報データベースにおいて、当該情報中に口座番号情報が有る場合には当該口座番号情報に対応する携帯端末の電話番号を取得し、口座番号情報が無い場合には、カードIDに対応する携帯端末の電話番号を取得している。このために、情報中の口座番号情報のみでなく、カードIDからも携帯端末の電話番号を取得できるので、利用可能なカードが多様である。
また、本発明では、カードセンタは、更に、不正使用されたカードのカードIDおよび利用発生状況が特定されたら、特定された情報をホストコンピュータに送信し、そのカード又はATMを使用禁止とするようにしている。このため、不正使用があった場合に、カードの不正使用による被害を遅滞なく防ぐことができる。
また、本発明では、カードセンタは、更に、不正使用されたカードのカードIDおよびカードの利用発生状況が特定されたら、特定された情報をシステム管理者端末に送信するようにしている。このため、不正使用があった場合に、カードの不正使用による被害を防ぐことができると共に、被害者に対応、犯罪者の特定に貢献できる。
また、本発明におけるカード使用の応答音声情報には、カード所有者の氏名とカード番号とカードの利用日時と、カードの利用支店と利用ATM端末機IDと、入力されたカード処理要求と、要求金額の情報とを含む。これにより、ユーザにカードの利用状況の詳細を知らせることができる。
本発明に係るカード利用方法によれば、少なくともカードIDを含むユーザのカードと、電話機能を有するユーザの携帯端末と、挿入されたカードの情報を読み取り、カードセンタからの指示により現金を払い戻すATMと、カードを管理するカードセンタと、カードの不正利用を防止する不正利用防止装置とからなるカード利用システム上で動作するカード利用方法であって、
前記ATMは、カードが使用されると、少なくともカードを識別するためのカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を前記カードセンタに送る手段とカードセンタからの指示に従って現金払い戻し処理を実行し、前記携帯端末は、前記カードセンタからのカード使用確認の発呼を受信する受信手段と、カードセンタからの発呼受電時にユーザの意思表示を前記カードセンタに返信し、前記カードセンタは、前記ATMから前記ゲートウェイを経由して送信された当該カードIDおよびカード処理要求に従って、ホストコンピュータ内に蓄積された当該カードIDに対応するユーザの口座を管理し、条件によっては当該カードが装着されているATMを使用禁止とし、
前記不正利用防止装置は、前記ATMから送信されたカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を受信し、前記顧客情報データベースにおいてカードIDをキーとしてユーザ氏名情報と携帯端末番号と引き落とし確認契約の有無情報を検索し、引き落とし確認契約が有る場合には、自動応答音声生成装置においてユーザへカード利用状況およびユーザ意思表示方法のガイダンスを伝える応答音声情報を自動的に生成して当該情報を前記発呼処理部へ送信し、前記発呼処理部において携帯端末番号へ発呼を行い、受電したユーザに対し、前記自動応答音声生成装置から受信した応答音声情報を流し、前記ユーザ意志表示処理部においてユーザが前記応答音声のガイダンスに従って入力したユーザ意志表示を受信し、当該カード利用許可のユーザ意思表示を受信した場合は、前記情報処理部において処理許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、当該カード利用不許可のユーザ意思表示を受信した場合もしくはユーザ意思表示が所定時間内に受信できずタイムアウトとなった場合は、前記情報処理部において処理不許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、さらにカードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とを含むデータレコードからなる情報を生成して、前記ホストコンピュータに送信すると共に、前記システム管理者端末および前記利用発生状況データベースへ送信し、当該情報をデータレコードとして利用発生状況データベースに記録するようにしている。
このため、カード利用の現場に本人が不在の場合でも、ユーザは、カードセンタからのカード使用確認の発呼を受信することで、カード利用の事実を確認することが可能となり、ユーザに安全で確実なカード利用環境を提供するという効果を奏する。また、通知を受けたユーザへ、金融機関への速やかな処理中止意思表示の手段を提供し、不正利用発生時のユーザの財産保全の可能性を大きく高めることができる。更に、カードの使用中止意思表示を警備機能へ遅滞なく連絡することが可能となり、不正利用実行直後の警備機能の発動確率が大きく高まるため、不正利用者への心理的抑圧に大きく寄与することができる。
本発明に係るカード利用システムの不正利用防止装置によれば、カードIDと引き落とし確認契約の有無と携帯端末の電話番号とユーザ氏名の対応関係を蓄積する顧客情報データベースと、カードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報との対応関係を蓄積する利用発生状況データベースと、ユーザへの応答音声情報を自動的に生成する自動応答音声生成装置と、ユーザの携帯端末への発呼と応答音声を流す発呼処理部と、ユーザが入力したユーザ意志表示を受信するユーザ意志表示処理部と、前記顧客情報データベースと利用発生状況データベースと自動応答音声生成装置と発呼処理部とユーザ意思表示処理部の間で発生する信号と処理の順序を管理する情報処理部と、
を備え、
前記ATMから送信されたカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を受信し、前記顧客情報データベースにおいてカードIDをキーとしてユーザ氏名情報と携帯端末番号と引き落とし確認契約の有無情報を検索し、引き落とし確認契約が有る場合には、自動応答音声生成装置においてユーザへカード利用状況およびユーザ意思表示方法のガイダンスを伝える応答音声情報を自動的に生成して当該情報を前記発呼処理部へ送信し、前記発呼処理部において携帯端末番号へ発呼を行い、受電したユーザに対し、前記自動応答音声生成装置から受信した応答音声情報を流し、前記ユーザ意志表示処理部においてユーザが前記応答音声のガイダンスに従って入力したユーザ意志表示を受信し、当該カード利用許可のユーザ意思表示を受信した場合は、処理許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、当該カード利用不許可のユーザ意思表示を受信した場合もしくはユーザ意思表示が所定時間内に受信できずタイムアウトとなった場合は、処理不許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、さらにカードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とを含むデータレコードからなる情報を生成して、前記ホストコンピュータに送信すると共に、前記システム管理者端末および前記利用発生状況データベースへ送信し、当該情報をデータレコードとして利用発生状況データベースに記録する情報処理部とを有するようにしている。これにより、カードが利用される毎に、ユーザの携帯電話に発呼し、ユーザが当該カード利用に対する未承認の意思表示が返されたら、不正使用されたカードの情報を特定して、カードの不正利用を判断することができる。
以下、図面を用いて、本発明における実施の形態を詳細に説明する。図1は、不正利用者がカードを利用しようとした場合のカード利用システムの構成例を示すものである。
図1において、ユーザ1aは、携帯端末2を所有している。一方、カード3はユーザ1bが所有している。ユーザ1aとユーザ1bが同じであれば問題は生じないが、ユーザ1bがカード3を不正に取得して使用する場合には、ユーザ1bがユーザ1aと異なり不正使用の問題が生じる。携帯端末2としては、通話が可能である携帯電話の端末が用いられる。カード3は、例えば銀行のキャッシュカードである。カード3には、少なくとも、カードを識別するためのカードIDが記録されている。
ATM4は、カードにより入金や出金、キャッシング、振り込み、残高照会等のサービスを提供する市中端末である。例えば、ATMには、サービスを行う銀行の本店や各支店に設置されたものと、他行の本店や支店に設置されたものと、コンビニエンスストア等に設置されたものがあり、銀行用回線5を介して、最終的に本発明の実施形態のカード利用サービスを行うカードセンタ6に接続されている。
また、携帯端末2は、無線基地局7、移動体通信網8を介して、カードセンタ6との間で、所定の無線通信プロトコルに従って、通話を送受信することができる。
なお、移動体通信網8は、複数の無線基地局7を備えており、各無線基地局7におけるセル(通信可能領域)内に位置している携帯端末2と無線通信を行う。
本発明の実施形態のカード利用サービスを行うカードセンタ6には、図1および図2に示すように、入金や出金、キャッシング、振り込み、残高照会等のサービス提供処理を行うホストコンピュータ20とATMと通信を行うゲートウェイ23が設けられる。
本発明の実施形態のカード利用サービスを行う不正利用防止装置9には、図2に示すように、
カードIDと引き落とし確認契約の有無と携帯端末の電話番号とユーザ氏名の対応関係を蓄積する顧客情報データベース21と、
カードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報との対応関係を蓄積する利用発生状況データベース22と、
前記顧客情報データベースと利用発生状況データベースと自動応答音声生成装置と発呼処理部とユーザ意思表示処理部の間で発生する信号と処理の順序を管理する情報処理部24と、
ユーザの携帯端末へ発呼処理を行う発呼処理部25と、
ユーザが入力したユーザ意志表示を受信するユーザ意志表示処理部26と、
ユーザへの応答音声情報を自動的に生成する自動応答音声生成装置27と、
が設けられる。
顧客情報データベース21には、図3に示すように、カードIDと、ユーザの携帯端末の携帯電話番号と、ユーザ氏名と引き落とし確認契約の有無との対応関係が蓄積されている。この顧客情報データベース21は、顧客情報に基づいて予め作成されている。
利用発生状況データベース22には、図4に示すように、カードIDとユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報との対応関係が蓄積される。利用発生状況データベース22は、後に説明するように、ユーザ1aがカード3を利用したときにATM4から送られてくる情報および当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示を処理するユーザ意志表示処理部26から送られてくる情報およびに情報処理部24がATMへ送信した処理指示に基づいて作成される。
以下に発明の実施形態のカード利用サービスの利用について説明する。図1において、入金や出金、キャッシング、振り込み、残高照会等のサービス提供を行うときに、ユーザ1bは、カード3をATM4に挿入する。ATM4にカード3が挿入されると、挿入されたカード3の情報が読み取られ、カード3の情報が、ATM4からカードセンタ6に送信される。
ATM4から、本発明の実施形態のカード利用サービスを行うカードセンタ6に送られる情報には、挿入されたカード3のカードIDと、使用されたATM4の読取装置IDと、当該ATMが設置されている支店IDと、当該ATMの利用時刻と、当該ATMで入力された処理要求情報と要求金額が含まれている。この情報が、ゲートウェイ23を経て、不正利用防止装置9中の情報処理部24へ送信される。
不正利用防止装置9には、図2に示したように、顧客情報データベース21が設けられており、この顧客情報データベース21には、図3に示したように、カードIDと、ユーザの携帯端末の携帯電話番号と、ユーザ氏名と、引き落とし確認契約の有無との対応関係が蓄積されている。情報処理部24は、ATM4からの情報を、ゲートウェイ23を介して受信すると、カードIDを抽出して、顧客情報データベース21を用いて、カードIDをキーとして、そのカード3を保有しているユーザの氏名とユーザの引き落とし確認契約の有無と携帯端末2の携帯電話番号を検索する。
検索が終了し、引き落とし確認契約が無い場合には、情報処理部24は処理許可指示を生成し、ゲートウェイ23を介してATM4へその処理許可指示を送信する。一方、引き落とし確認契約が有る場合には、情報処理部24は、カードIDと、ユーザ氏名と、使用されたATM4の読取装置IDと支店IDと、ATM利用時刻と、当該ATMで入力された処理要求と、要求金額の情報と、携帯端末2の携帯電話番号を含む情報を生成し、当該情報を音声合成装置27へ送信する。
音声合成装置27は、情報処理部24から送信された情報の情報を素材として、ユーザのカード利用状況と、ユーザ意思表示方法のガイダンスを含む応答音声データを生成し、当該音声データに携帯端末2の携帯電話番号を加え、利用確認発呼指示として発呼処理部25へ送信する。
発呼処理部25は、カード3の登録者であるユーザ1aの携帯端末2の携帯電話番号に対して、カード利用を確認するための発呼を行う。ユーザ1aの携帯端末2がカードセンタ6からの発呼を受電すると、発呼処理部25から発生したカード処理要求に関する応答音声データが再生され、ユーザ1aの意思表示処理を待つ。
例えば、応答音声により、「承認の場合には1を、未承認の場合には9を押してください」と音声ガイダンスが流され、ユーザ1aが『1』を押釦した場合、ユーザ意思表示処理部26は、ユーザが『承認』したと判断する。一方、ユーザ1aが『1』以外を押釦した場合、所定の待ち時間を過ぎた場合、所定の呼鈴数の間にユーザ1aの受電が確認できなかった場合、ユーザ1aの携帯電話が話中の場合、またはユーザ1aの携帯電話から通話不能のガイダンス音声が返された場合等、ユーザ意思表示処理部26によるユーザの『承認』が確認できなかった場合には、ユーザ意思表示処理部26はユーザが『未承認』したと判断し、判断結果を情報処理部24へ送信する。
仮に、発呼処理部25からユーザ1aの携帯端末2に発呼が行われた際、ユーザ1aが受電しなかった場合には、その着信履歴が残り、図5に示すように、発呼者すなわちカードセンタの電話番号と、発呼した日時がそのユーザ1aの携帯端末2の表示部30に表示される。なお、この着信履歴は、例えば、ユーザ1aが携帯端末2にカードセンタ6の電話番号を電話帳に登録しておけば、発呼者の電話番号の代わりに、カードセンタ6の名称が表示される。
ユーザ意思表示処理部26の判断情報を受信した情報処理部24は、意思表示内容が「承認」であった場合、払戻許可情報を生成し、ゲートウェイ23を介してATM4に当該情報を送信する。払戻許可情報を受診したATM4は、ユーザ1aとの契約に基づいた払戻処理を行い、ATM4における処理は終了する。さらにユーザ意思表示処理部26は、カードIDとATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報とユーザの意思表示とを受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示とATMへの指示送信時刻情報を含むデータレコードを生成し、利用発生状況データベース22に記録する。
一方、情報処理部24がユーザ意思表示処理部26から、意思表示内容が「未承認」の判断情報を受信した場合、情報処理部24は払戻不許可情報を生成し、ゲートウェイ23を介してATM4に当該情報を送信する。払戻不許可情報を受診したATM4は、表示部にエラーメッセージを表示し、払戻処理を行わず、ATM4における処理は終了する。さらに情報処理部24は、支店IDと読取装置IDと利用時刻と処理要求内容と要求金額とユーザ氏名と利用承認意思表示と処理許可もしくは不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とカードIDからなるデータレコードを含む情報を生成し、当該情報を図2におけるホストコンピュータ20とシステム管理者端末10と利用発生状況データベース22に送信する。当該情報を受信した利用発生状況データベース22は、情報に記載されたデータレコードを記録する。
ホストコンピュータ20は、送られてきた情報を受信し、不正使用されたカードの利用発生状況を特定し、迅速に口座保全処理を起動させることが可能となる。また、システム管理者は、システム管理者端末10に送られてきた情報を受信し、不正使用されたカードの利用発生状況を認識し特定することができ、防犯カメラの起動、警備会社への通報等の然るべき人的対応措置を迅速に実施することが可能となる。さらに、カード事業者側も、ユーザ個人にカード利用履歴を、利用発生と同時に連絡することが可能となるため、ユーザのセキュリティ確保に貢献できる。
次に、本発明の実施形態のカード利用システムの各部の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態のサービスを行うカードセンタ6および不正利用防止装置9の構成を示すものである。
図2において、カードセンタ6には、ホストコンピュータ20が設けられる。ホストコンピュータ20は、入金、出金、キャッシング、振り込み、残高照会等のサービス提供処理を行っている。このホストコンピュータ20は、ゲートウェイ23を介して、外部と通信を行っている。
ゲートウェイ23は、同業他社のカードセンタを介して他行のATMとの通信を行うケースと、コンビニエンスストア等の異業他社のカードセンタを介して異業他社のATMとの通信を行うケースと、自社のATM4と通信を行うケースが存在する。
また、ATM4から送られてくる情報は、ゲートウェイ23から、ホストコンピュータ20に送られると共に、分岐して情報処理部24にも送られる。
情報処理部24は、顧客情報データベース21や、利用発生状況データベース22の制御を行っている。また、情報処理部24は、発呼処理部25や、ユーザ意思表示処理部26の制御や、自動応答音声生成装置27の制御を行っている。
顧客情報データベース21には、図3に示したように、カードIDと、ユーザ氏名とユーザの携帯電話番号と、引き落とし確認契約の有無との対応関係が予め蓄積されている。カード3が利用されると、ATM4からは、ゲートウェイ23を介して情報処理部24に、カードIDと、支店IDと、読取装置IDと、利用時刻と、処理要求内容の情報と、要求金額の情報とが送られてくる。情報処理部24は、この中からカードIDを抽出し、顧客情報データベース21へ送信する。顧客情報データベース21は、受信したカードIDをキーとして、ユーザ1aの氏名とそのユーザ1aの携帯端末2の携帯電話番号と引き落とし確認契約の有無を検索する。そして、確認契約が無い場合には引き落とし確認無し情報を情報処理部24へ送信し、確認契約が有る場合には、携帯電話番号とカードIDとユーザ氏名を情報処理部24へ送信する。
情報処理部24は、引き落とし確認契約が有った場合に、ATM4から送信されたカードIDと、支店IDと、読取装置IDと、利用時刻と、処理要求内容の情報と、要求金額の情報と、顧客情報データベース21で検索されたユーザ1aの氏名と携帯電話番号情報を含む情報を生成し、当該情報を自動応答音声生成装置27へ送信する。
自動応答音声生成装置27は情報処理部24が送信した情報を受信し、ユーザ1aに伝えるカード利用状況と、意思表示入力ガイダンスの音声データを生成し、このデータに、受信した情報中に含まれる携帯電話番号情報を付加し、応答音声情報を生成し、当該情報を発呼処理部25へ送信する。
発呼処理部25は、自動応答音声生成装置27から受信した情報中に含まれる携帯電話番号の携帯端末2に発呼する。この際、携帯端末2が話中もしくは接続異常状態である場合には、予め設定した回数だけ、当該発呼を繰り返す。
ユーザ1aは、発呼処理部25からの発呼を受信し、自動音声による利用発生連絡文および処理入力ガイダンスを聞き、ガイダンスに従ってカード利用承認の意思表示処理を行う。
ユーザ意思表示処理部26は、ユーザ1aが利用承認の意思表示処理を行った場合は、情報処理部24にカード利用承認の情報を送信する。一方、ユーザ1aが利用未承認の意思表示処理もしくは意思表示処理が行われずタイムアウトとなった場合は、ユーザ意思表示処理部26は、情報処理部24にカード利用未承認の情報を送信する。
情報処理部24は、ユーザ意思表示処理部26から受信した情報の内容に基づき、ユーザ意思が「利用承認」であれば払戻許可情報を、ユーザ意思が「利用未承認」もしくは意思表示処理が行われずタイムアウトとなった場合は払戻不許可情報を、ゲートウェイ23を介して、ATM4に送信する。その直後、ホストコンピュータ20およびシステム管理者端末10および利用発生状況データベース22に対し、当該処理が行われた支店IDと、読取装置IDと、利用時刻と、処理要求内容の情報と、要求金額の情報と、顧客情報データベース21で検索されたユーザ氏名と、ユーザ意思表示処理部26から受信した利用承認意思表示情報と、ATMへ送信した処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とカードIDを含んだ情報を送信する。
利用発生状況データベース22は受信した情報に含まれるデータレコードを記録する。つまり、利用発生状況データベース22には、図4に示したように、当該処理が行われた支店IDと、読取装置IDと、利用時刻と、処理要求内容の情報と、要求金額の情報と、顧客情報データベース21で検索されたユーザ氏名と、ユーザ意思表示処理部26から受信した利用承認意思表示情報と、ATMへ送信した処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とカードIDが蓄積されており、不正利用のあったカードがどのカードであり、そのカードが使用されたATMがどこの場所にあり、不正使用された時間がいつであったかが特定される。
図7はカードセンタ6の動作のフローチャートを示すものである。図7において、ATM4からの情報を受信したかどうかが判断される(ステップS11)。ATM4からの情報が受信されたら、受信したカードIDの情報をキーとして、顧客情報データベース21により、そのユーザ1aの氏名と、ユーザ1aの携帯端末2の携帯電話番号と、引き落とし確認契約の有無の検索が行われる(ステップS12)。そして、引き落とし確認契約が有る場合には(ステップS13)、受信したカードIDと、ユーザ氏名と、読取装置IDと、支店IDと、利用時刻と、処理要求内容の情報と、要求金額の情報を含む情報が生成される(ステップS14)。
さらに、当該情報に基づき、自動応答音声生成装置において、カード利用発生連絡文の応答音声情報が生成され(ステップS15)、ステップS13で検索された携帯電話番号に対応する携帯端末2が発呼される(ステップS16)。
そして、所定時間内の応答の有無が判断され(ステップS17)、応答が無ければ、ユーザは当該カード利用を未承認であると判断して、ATMへの払戻不許可情報が生成される。(ステップ23)。応答が有った場合は、自動応答音声生成装置27において、応答音声情報が再生される(ステップS18)。
ステップS18での応答音声情報の再生後、ユーザ意思表示処理部26においてユーザ1aから利用承認の押釦が押されたら(ステップS19)、情報処理部24はATM4への払戻許可情報を生成し(ステップS20)、ATM4へ払戻指示情報を送信する(ステップ24)。その後、情報処理部24はデータレコードにステップS19で確認したユーザ意思情報を付加し(ステップ25)し、ステップ26へ進む。
利用未承認の押釦が押され(ステップS21)、もしくは所定時間を経過してもユーザの押釦が確認できない(ステップS22)場合は、情報処理部24は払戻不許可情報を生成し(ステップS23)、ステップS21、ステップS22のいずれかで確認したユーザ意思情報を付加する(ステップ25)。
その後、当該データレコードを情報として、ホストコンピュータ20とシステム管理者端末10と利用発生状況データベース22へ送信する(ステップ26)。
図7におけるステップS16における発呼の処理は、ユーザの携帯端末2に着信履歴を残すものであり、図8に示すように行われる。
図8において、発呼処理を行う場合には、発呼回数T1および呼び出し音回数T2が初期化され(ステップS31)、発信者番号としてカードセンタ6の電話番号を付加して、検索された携帯電話番号の携帯端末が発呼される(ステップS32)。話し中又は接続異常かどうかが判断され(ステップS33)、話し中又は接続異常でなければ、ユーザ応答があったかどうかが確認される(ステップS34)。ユーザ応答が確認されたら、自動応答音声生成装置27で生成された応答音声情報が再生され(ステップS35)、ユーザ1aの押釦処理を待つ。ユーザ1aの利用承認押釦処理が確認されたら(ステップS36)、情報処理部24は、ユーザ1aが当該カード利用を承認したものと判断する(ステップS37)。一方、ユーザ1aの利用未承認押釦処理が確認(ステップS38)もしくは所定時間内にユーザ1aの押釦処理が確認できなかったら(ステップS39)、情報処理部24は、ユーザ1aが当該カード利用を承認しなかったものと判断する(ステップS40)。
ステップS34において、ユーザ応答が無ければ、予め設定された呼び出し音回数T2回になるまで呼び出しが続けられ、呼び出し音回数T2回を超えたら(ステップS41)回線が切断される(ステップS42)。その後、所定時間待機され(ステップS43)、発呼回数T1がインクリメントされる(ステップS44)。そして、発呼回数T1が所定回数を越えたかどうかが判断され(ステップS45)、発呼回数Tが所定回数を越えていなければ、ステップS32にリターンされ、発信者番号としてカードセンタ6の電話番号を付加して、検索された携帯電話番号の携帯端末が発呼される。ステップS37で発呼回数Tが所定回数を越えたら、異常発生処理が行われる(ステップS46)。
次に、携帯端末2について説明する。図9は、本発明の実施形態における携帯端末2の機能ブロック図を示している。図9において、制御部32は、電話番号リスト機能などのアプリケーションソフトからなり、着信履歴部33、発信元名判断部34を含んでいる。着信履歴部33は、着信があったときに、発呼した相手方の電話番号を抽出して、保存する機能を実現するものである。発信元名判断部34は、予め登録された電話番号情報に基づき、発呼者の発信元名を表示させるためのものである。制御部32は、無線通信部35、操作部31および表示部30に接続され、プログラムROMなど(図示せず)に格納された制御プログラムに従って、これらを制御する。
ここで、無線通信部35は、制御部32のアクセス指令に応じて、無線基地局7を介して携帯端末2に接続するように無線信号の送受信を行う。操作部31は、ユーザ1aの操作に応じてその操作情報を制御部32に入力する。例えば、電話番号の入力、発呼および着呼、ユーザ1aの意思表示の入力等は、ユーザ1aの操作部31のキー操作により行われる。表示部30には、制御部32の表示指令に応じて、着信履歴や、電話の発信元名を表示する。
次に、ATM4について説明する。図10はATM4の機能ブロック図を示している。
図10において、情報処理部42は、通信部43を介して、カードセンタ6と通信を行い、カード処理を行っている。カード読取部40は、情報処理部42にカードの情報を送る。また、入力部41は、情報処理部42に入力情報を送る。また、読取装置ID発生部44は情報処理部42に読取装置IDの情報を送る。
カード読取部40にカード3が挿入されると、カード読取部40で、挿入されたカード3の情報が読み取られる。カード3には、少なくとも、カードを識別するためのカードIDが含まれており、このカードIDの情報が取得される。また、入力部41には、暗証番号が入力される。このカードIDと暗証番号を基に、カードセンタ6との間で認証が行われる。また、入力部41からは、入金や出金、キャッシング、振り込み、残高照会等のうちの何のサービス提供処理を行うのかの入力と、入金や出金、キャッシング、振り込みの金額等のサービス提供処理に必要となる処理要求情報が入力され、これらの情報が情報処理部42から、通信部43を介して、カードセンタ6に送られる。また、情報処理部42は、カードセンタから受信した払戻処理情報の内容に従い、現金払戻処理を実行する。これにより、入金や出金、キャッシング、振り込み、残高照会等のサービス提供処理が行われる。
次に、本発明の実施形態におけるカード利用システムの全体動作について、図11のシーケンス図を参照して説明する。
図11において、ユーザ1aは、入金や出金、キャッシング、振り込み、残高照会等のサービス提供処理を行うときに、カード3をATM4に装着する(ステップS101)。本システムを適用しない場合は、ATM4は、カードセンタ6のゲートウェイ23を介してホストコンピュータ20と通信を行い、入金や出金、キャッシング、振り込み、残高照会等のカード処理を行う(ステップS102)。一方、本システムを適用する場合は、ATM4から不正利用防止装置9の情報処理部24には、ATM4から、ゲートウェイ23を介してカードIDと、読取装置IDと、支店IDと、利用時刻と、カード処理要求の情報とを含む情報が送信される(ステップS103)。
不正利用防止装置9の情報処理部24は、カードID、読取装置ID、利用時刻、カード利用内容の情報を受信したら、カードIDを顧客情報データベース21に送る(ステップS104)。
顧客情報データベース21は、カードIDをキーとして、予め登録されている当該顧客の氏名と携帯電話番号と引き落とし確認契約の有無を検索する(ステップS105)。検索結果から引き落とし確認契約の有無を判断し(ステップS106)、引き落とし確認契約が無い場合は、顧客情報データベース21は情報処理部24へ引き落とし確認契約無しの情報を送信し(ステップS107)、これを受信した情報処理部24は、引き落とし不承認の情報をATM4へ送信し、処理は終了する(ステップS108)。一方、引き落とし確認契約が有る場合は、顧客情報データベース21は、情報処理部24へ、検索されたカードIDに対応する携帯端末2の携帯電話番号とユーザ氏名とカードIDを送信し(ステップS109)、これを受信した情報処理部24はカードIDと、支店IDと、読取装置IDと、利用時刻と、処理要求内容の情報と、要求金額の情報と、顧客情報データベース21で検索されたユーザ氏名を含む情報を、自動応答音声生成装置27へ送信する(ステップS110)。自動応答音声生成装置27は、受信した情報に基づき、応答音声情報を生成する(ステップS111)。
自動応答音声生成装置27は、情報処理部24から受信した情報を基に、発呼処理部25に、応答音声情報と携帯電話番号を含むカード利用確認発呼指示を送信し(ステップS112)、発呼処理部25は当該指示を受信して、ただちに携帯端末2に対し、利用確認発呼を行う(ステップS113)。
ユーザ1aの携帯端末2は、発呼処理部25からの利用確認発呼に応答する(S114)。発呼処理部25は、ユーザ1aが保有する携帯端末2によるカード利用確認の発呼応答を確認したら(ステップS113)、情報処理部25にユーザ1aの発呼応答確認を送信する(ステップS114)。情報処理部25は発呼処理部25からの発呼応答確認を受信したら(S115)、自動応答音声生成装置27へ応答音声情報と入力ガイダンスの再生指示を送信する(S116)。自動応答音声生成装置27は、情報処理部25からの再生指示を受信したら、ステップS111で生成した応答音声情報および入力ガイダンス情報を、発呼処理部25を介して再生する(ステップS117)。
ユーザ1aは、応答音声情報のガイダンスに従い、携帯端末2のキーで、カード利用に関する意思を表示する押釦処理を行うか、押釦処理を行わずに、予め設定された制限時間が経過する(ステップS118)。ユーザ意思表示処理部26は、当該キー処理を受信し、ユーザ1aの意思を判断する(ステップS119)。この際、ユーザ1aが押釦処理をせず、所定時間が経過した場合には、ユーザ意思表示処理部26は、ユーザ1aは当該カード処理を未承認であると判断する。ユーザ意思表示処理部26は、この判断結果情報を情報処理部24へ送信する(ステップS120)。
情報処理部24は、当該判断結果情報を受信し、ユーザ意思が承認であれば、ゲートウェイ23を介して、ATM4に対し、払戻処理許可指示情報を送信し、ユーザ意思が未承認であれば、ATM4に対し、払戻処理不許可指示情報を送信する(ステップS121)。
同時に、情報処理部24は、ユーザ意思表示処理部26から受信したユーザ意思情報に支店ID、読取装置ID、利用時刻、処理要求内容、要求金額、ユーザ氏名、ATMへ送信した処理許可/不許可指示、ATMへの指示送信時刻情報、カードIDを付加したデータレコードを生成し、ホストコンピュータ20およびシステム管理者端末10および利用発生状況データベース22へ送信する(ステップS122)。ホストコンピュータ20は、当該情報中のユーザ意思を確認し、ユーザ意思が未承認であった場合のみ、登録されている口座の自動停止処理等の自動口座保全処理を実行する(ステップS123)。また、システム管理者は、システム管理者端末10により当該情報中のユーザ意思を確認し、システム管理者からユーザへの電話連絡等の、手動口座保全処理を実行する(ステップS124)。さらに当該情報中を受信した利用発生状況データベース22は、受信情報をデータレコードとして蓄積する(ステップS125)。
以上説明したように、本発明の実施形態のカード利用システムでは、カード3が利用されると、ユーザ1aの携帯端末2に利用確認の発呼が行われる。ユーザ1aは、受電時点のカード利用状況を認知し、押釦処理で当該カード利用に関する自分の意思表示を、不正利用防止装置9に対して行うことにより、そのカード3や、そのカードが使用されたATM4を直ちに使用禁止とすることができ、カードの不正使用による被害を防ぐことができる。なお、このようにしてカードが不正使用されたと判断された場合、そのカード3と、そのカードが使用されたATM4との双方を使用停止とするようにしても良いし、そのカード3か、そのカードが使用されたATM4かのどちらかを使用禁止とするようにしても良い。また、通知を受けたユーザへ、金融機関への速やかな処理中止意思表示を提供し、不正利用発生時のユーザの財産保全の可能性を大きく高めることができる。更に、カードの使用中止意思表示を警備機能へ遅滞なく連絡することが可能となり、不正利用実行直後の警備機能の発動確率が大きく高まるため、不正利用者への心理的抑圧に大きく寄与することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
また、上述の実施形態では、銀行のキャッシュカードの例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、デビットカードや、クレジットカード、電子マネーカード、ポイントカード等にも、同様に適用することができる。
本発明は、キャッシュカード、クレジットカード、デビットカードの他、電子マネーカード、プリペイドカード、ポイントカード等、あらゆるカードの不正使用を防止するのに利用することができる。
本発明の実施形態のカード利用システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のカード利用システムにおけるカードセンタおよび不正利用防止装置9の一例の機能ブロック図である。 本発明の実施形態のカード利用システムにおける顧客情報データベースの説明図である。 本発明の実施形態のカード利用システムにおける利用発生状況データベースの説明図である。 本発明の実施形態のカード利用システムにおける携帯端末の着信履歴の説明図である。 本発明の実施形態のカード利用システムにおける携帯端末のカード使用の確認メールの説明図である。 本発明の実施形態のカード利用システムにおけるカードセンタの動作説明に用いるフローチャートである。 本発明の実施形態のカード利用システムにおけるカードセンタの発呼処理の動作説明に用いるフローチャートである。 本発明の実施形態のカード利用システムにおける携帯端末の機能ブロック図である。 本発明の実施形態のカード利用システムにおけるATMの機能ブロック図である。 本発明の実施形態のカード利用システムの全体動作説明に用いるシーケンス図である。 一般的に用いられている従来のカード利用システムを示す図である。 本人確認を行う従来のカード利用システムを示す図である。
符号の説明
1a、1b ユーザ
2 携帯端末
3 カード
4 ATM
5 銀行用回線
6 カードセンタ
7 無線基地局
8 移動体通信網
9 不正利用防止装置
10 システム管理者端末
20 ホストコンピュータ
21 顧客情報データベース
22 利用発生状況データベース
23ゲートウェイ
24 情報処理部
25 発呼処理部
26 ユーザ意思表示処理部
27 自動応答音声生成装置
30 表示部
31 操作部
32 制御部
33 着信履歴部
34 発信元名判断部
35 無線通信部
40 カード読取部
41 入力部
42 情報処理部
43 通信部
44 読取装置ID発生部

Claims (4)

  1. 少なくともカードID(以下、本特許請求の範囲で「カードID」というときには、「カードIDまたは口座番号」と読み替えるものとする)を含むユーザのカードと、
    電話機能を有するユーザの携帯端末と、
    挿入されたカードの情報を読み取り、カードセンタからの指示により現金を払い戻すCD(Cash Dispenser)またはATM(Automated Teller Machine)(以下、本特許請求の範囲で「ATM」というときには、「CDまたはATM」と読み替えるものとする)と、
    カードを管理するカードセンタと、
    前記ATMと前記カードセンタを接続する通信網と、
    前記カードセンタと前記ユーザの携帯端末とを接続する通信網と、
    カードの不正利用を防止する不正利用防止装置と
    からなるカード利用システムであって、
    前記ATMは、カードが使用されると、少なくともカードを識別するためのカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を前記カードセンタに送る手段とカードセンタからの指示に従って現金払い戻し処理を実行する手段を含み、
    前記携帯端末は、前記カードセンタからのカード使用確認の発呼を受信する受信手段と、カードセンタからの発呼受電時にユーザの意思表示を前記カードセンタに返信する手段を含み、
    前記カードセンタは、
    前記ATMと通信を行うゲートウェイと、
    口座管理を行うホストコンピュータと、
    システム管理者端末と
    前記ATMから前記ゲートウェイを経由して送信された当該カードIDおよびカード処理要求に従って、ホストコンピュータ内に蓄積された当該カードIDに対応するユーザの口座を管理し、条件によっては当該カードが装着されているATMを使用禁止とする手段を含み、
    前記不正利用防止装置は、
    カードIDと引き落とし確認契約の有無と携帯端末の電話番号とユーザ氏名の対応関係を蓄積する顧客情報データベースと、
    カードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報との対応関係を蓄積する利用発生状況データベースと、
    ユーザへの応答音声情報を自動的に生成する自動応答音声生成装置と、
    ユーザの携帯端末への発呼と応答音声を流す発呼処理部と、
    ユーザが入力したユーザ意志表示を受信するユーザ意志表示処理部と、
    前記顧客情報データベースと利用発生状況データベースと自動応答音声生成装置と発呼処理部とユーザ意思表示処理部の間で発生する信号と処理の順序を管理する情報処理部と、
    を備え、
    前記ATMから送信されたカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を受信し、前記顧客情報データベースにおいてカードIDをキーとしてユーザ氏名情報と携帯端末番号と引き落とし確認契約の有無情報を検索し、
    引き落とし確認契約が有る場合には、自動応答音声生成装置においてユーザへカード利用状況およびユーザ意思表示方法のガイダンスを伝える応答音声情報を自動的に生成して当該情報を前記発呼処理部へ送信し、前記発呼処理部において携帯端末番号へ発呼を行い、受電したユーザに対し、前記自動応答音声生成装置から受信した応答音声情報を流し、前記ユーザ意志表示処理部においてユーザが前記応答音声のガイダンスに従って入力したユーザ意志表示を受信し、
    当該カード利用許可のユーザ意思表示を受信した場合は、前記情報処理部において処理許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、
    当該カード利用不許可のユーザ意思表示を受信した場合もしくはユーザ意思表示が所定時間内に受信できずタイムアウトとなった場合は、前記情報処理部において処理不許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、
    さらにカードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とを含むデータレコードからなる情報を生成して、前記ホストコンピュータおよび前記システム管理者端末に送信すると共に、前記利用発生状況データベースへ送信し、当該情報をデータレコードとして利用発生状況データベースに記録することを特徴とするカード利用システム。
  2. 前記カード使用の応答音声情報には、カード所有者の氏名、カード番号とカードの利用日時、カードの利用支店と利用ATM端末機ID、入力されたカード処理要求、および要求金額の情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のカード利用システム。
  3. 少なくともカードIDを含むユーザのカードと、電話機能を有するユーザの携帯端末と、挿入されたカードの情報を読み取り、カードセンタからの指示により現金を払い戻すATMと、カードを管理するカードセンタと、カードの不正利用を防止する不正利用防止装置とからなるカード利用システム上で動作するカード利用方法であって、
    前記ATMは、カードが使用されると、少なくともカードを識別するためのカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を前記カードセンタに送る手段とカードセンタからの指示に従って現金払い戻し処理を実行し、
    前記携帯端末は、前記カードセンタからのカード使用確認の発呼を受信する受信手段と、カードセンタからの発呼受電時にユーザの意思表示を前記カードセンタに返信し、
    前記カードセンタは、前記ATMから前記ゲートウェイを経由して送信された当該カードIDおよびカード処理要求に従って、ホストコンピュータ内に蓄積された当該カードIDに対応するユーザの口座を管理し、条件によっては当該カードが装着されているATMを使用禁止とし、
    前記不正利用防止装置は、前記ATMから送信されたカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を受信し、前記顧客情報データベースにおいてカードIDをキーとしてユーザ氏名情報と携帯端末番号と引き落とし確認契約の有無情報を検索し、
    引き落とし確認契約が有る場合には、自動応答音声生成装置においてユーザへカード利用状況およびユーザ意思表示方法のガイダンスを伝える応答音声情報を自動的に生成して当該情報を前記発呼処理部へ送信し、前記発呼処理部において携帯端末番号へ発呼を行い、受電したユーザに対し、前記自動応答音声生成装置から受信した応答音声情報を流し、前記ユーザ意志表示処理部においてユーザが前記応答音声のガイダンスに従って入力したユーザ意志表示を受信し、
    当該カード利用許可のユーザ意思表示を受信した場合は、前記情報処理部において処理許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、
    当該カード利用不許可のユーザ意思表示を受信した場合もしくはユーザ意思表示が所定時間内に受信できずタイムアウトとなった場合は、前記情報処理部において処理不許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、
    さらにカードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とを含むデータレコードからなる情報を生成して、前記ホストコンピュータに送信すると共に、前記システム管理者端末および前記利用発生状況データベースへ送信し、当該情報をデータレコードとして利用発生状況データベースに記録することを特徴とするカード利用方法。
  4. カードIDと引き落とし確認契約の有無と携帯端末の電話番号とユーザ氏名の対応関係を蓄積する顧客情報データベースと、
    カードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報との対応関係を蓄積する利用発生状況データベースと、
    ユーザへの応答音声情報を自動的に生成する自動応答音声生成装置と、
    ユーザの携帯端末への発呼と応答音声を流す発呼処理部と、
    ユーザが入力したユーザ意志表示を受信するユーザ意志表示処理部と、
    前記顧客情報データベースと利用発生状況データベースと自動応答音声生成装置と発呼処理部とユーザ意思表示処理部の間で発生する信号と処理の順序を管理する情報処理部と、
    を備え、
    前記ATMから送信されたカードIDと処理要求と支店IDと読取装置IDを含む情報を受信し、前記顧客情報データベースにおいてカードIDをキーとしてユーザ氏名情報と携帯端末番号と引き落とし確認契約の有無情報を検索し、
    引き落とし確認契約が有る場合には、自動応答音声生成装置においてユーザへカード利用状況およびユーザ意思表示方法のガイダンスを伝える応答音声情報を自動的に生成して当該情報を前記発呼処理部へ送信し、前記発呼処理部において携帯端末番号へ発呼を行い、受電したユーザに対し、前記自動応答音声生成装置から受信した応答音声情報を流し、前記ユーザ意志表示処理部においてユーザが前記応答音声のガイダンスに従って入力したユーザ意志表示を受信し、
    当該カード利用許可のユーザ意思表示を受信した場合は、処理許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、
    当該カード利用不許可のユーザ意思表示を受信した場合もしくはユーザ意思表示が所定時間内に受信できずタイムアウトとなった場合は、処理不許可指示を生成して前記ゲートウェイを経由し前記ATMへ送信し、
    さらにカードIDとカード所有ユーザの携帯電話番号とATMから送信された処理要求と要求金額と支店IDと読取装置IDとATMからの情報受信時刻情報と当該不正利用防止装置からの連絡を受電したユーザの意思表示とユーザの意思表示を受けて当該不正利用防止装置がATMへ送信した処理許可指示もしくは処理不許可指示とATMへの指示送信時刻情報とを含むデータレコードからなる情報を生成して、前記ホストコンピュータに送信すると共に、前記システム管理者端末および前記利用発生状況データベースへ送信し、当該情報をデータレコードとして利用発生状況データベースに記録する
    ことを特徴とする不正利用防止装置。
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