JP2008287144A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コントラストの低下を抑制しつつ動画像視認性の問題を抑制する。
【解決手段】本発明のプロジェクタは、画像を表す画像データに応じて画像を表す画像光を射出する表示用デバイスと、表示用デバイスから入射する画像光のうち、一部の画像光を除く他の画像光を、画像データに基づいて生成される輝度データに応じて変調して射出するとともに、一部の画像光の射出を制限する画像光制限デバイスと、画像光制限デバイスから射出される画像光を投写する投写光学系と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、動画像表示技術に関し、特に、動画像の表示において発生する動画像のボケを抑制するための技術に関する。
動画像表示装置には、画像が常時表示されているホールド型表示装置と、CRTのようなインパルス型表示装置とがある。ホールド型表示装置は、フリッカ(ちらつき感)がないという利点を有する一方で、ディスプレイや人間の目の残像に起因する動画像視認性の問題(動画像ボケ)があるという欠点を有していた。このような欠点を解消するために、たとえばホールド型表示装置において液晶パネルの制御によって、本来の画像表示と黒表示とを行うことにより、擬似的にインパルス型の表示を実現する技術が特許文献1に提案されている。
特開2006−106689号公報
しかし、このような液晶パネルその他のホールド型表示装置の制御方式では、画像の黒レベルを表す光の照度に対して、表示される画像の平均輝度が本来の画像表示と黒表示とを行うことによって低下することになるため、表示される画像のコントラストが低下してしまう、という問題があった。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、コントラストの低下を抑制しつつ動画像視認性の問題を抑制することが可能なプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明は、上記した目的の少なくとも一部を達成するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]画像を投写するプロジェクタであって、
前記画像を表す画像データに応じて前記画像を表す画像光を射出する表示用デバイスと、
前記表示用デバイスから入射する画像光のうち、一部の画像光を除く他の画像光を、前記画像データに基づいて生成される輝度データに応じて変調して射出するとともに、前記一部の画像光の射出を制限する画像光制限デバイスと、
前記画像光制限デバイスから射出される画像光を投写する投写光学系と、
を備えることを特徴とするプロジェクタ。
適用例1の構成によれば、画像光制限デバイスにおいて、表示用デバイスから入射する画像光のうち、一部の画像光の射出を制限することにより、インパルス型の表示を実現することができるので、動画像視認性の問題を抑制することができる。また、他の画像光を輝度データに応じて変調することにより、コントラストの低下を抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載のプロジェクタであって、
前記表示用デバイスは、マトリクス状に配置された複数の表示用画素を有し、各表示用画素が所定のフレーム周期で列方向および行方向に順に走査されて、前記画像データが与えられることにより、前記画像を表す画像光を射出し、
前記画像光制限デバイスは、マトリクス状に配置された複数の輝度変調用画素を有し、各輝度変調用画素は、前記表示用デバイスにおける前記表示用画素の走査に同期して、列方向および行方向に順に走査されて、前記輝度データが与えられることにより、前記所定のフレーム周期内における第1の期間では、与えられた前記輝度データに応じて、前記表示用デバイスから入射する画像光を変調し、前記所定のフレーム周期内における前記第1の期間以外の第2の期間では、固定の暗レベルを有するデータが与えられることにより、前記表示用デバイスから入射する画像光の射出を制限する、
ことを特徴とするプロジェクタ。
適用例2の構成によれば、各輝度変調用画素は、所定のフレーム周期内における第1の期間では、与えられた輝度データに応じて、表示用デバイスから入射する画像光を変調し、所定のフレーム周期内における第2の期間以外の第2の期間では、固定の暗レベルを有するデータが与えられることにより、表示用デバイスから入射する画像光の射出を制限することができるので、効果的に、インパルス型の表示を実現するとともに、コントラストの低下を抑制することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載のプロジェクタであって、
3つの前記表示デバイスを備え、
前記3つの表示デバイスは、それぞれ、互いに異なる色の画像光を射出し、
前記プロジェクタは、さらに、
前記3つの表示用デバイスから射出される3色の画像光を合成して、カラー画像を表す前記画像光として射出する光合成光学系、
を備えることを特徴とするプロジェクタ。
適用例3の構成によれば、カラー画像を表示するプロジェクタにおいて、インパルス型の表示を実現するとともに、コントラストの低下を抑制することができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載のプロジェクタであって、
前記画像光制限デバイスの状態変化に応じた前記画像光制限デバイスの特性変動に起因する輝度変動を抑制するように前記画像光制限デバイスを駆動するデバイス駆動部を備える、
ことを特徴とするプロジェクタ。
適用例4の構成によれば、画像光制限デバイスの状態変化に応じた特性変動に起因する輝度変動を抑制するように画像光制限デバイスが駆動されるので、画像光制限デバイスの状態変化に応じた特性変動に起因する画像表示(たとえば透過率90%)と黒表示(たとえば透過率50%)の輝度の変動を抑制することができる。なお、画像光制限デバイスの状態変化は、たとえば温度変化や経年変化といった光制限デバイスの状態の変化を含む。
[適用例5]適用例4に記載のプロジェクタであって、
さらに、前記画像光制限デバイスの温度を計測する温度センサを備え、
前記デバイス駆動部は、前記温度センサの計測値に応じて前記画像光制限デバイスを駆動する、
ことを特徴とするプロジェクタ。
適用例5の構成によれば、画像光制限デバイスの温度変化に起因するプロジェクタの輝度変動を画像光制限デバイスの駆動内容を調整することにより実現することができる。なお、温度センサとしては、たとえばサーミスタや熱電対を利用可能である。
[適用例6]適用例4または適用例5に記載のプロジェクタであって、
前記デバイス駆動部は、さらに、前記表示用デバイスの状態変化に応じた前記表示用デバイスの特性変動に起因する輝度変動を抑制するように前記画像光制限デバイスを駆動する、
ことを特徴とするプロジェクタ。
適用例6の構成によれば、表示用デバイスの状態変化に応じた表示用デバイスの特性変動に起因するプロジェクタの輝度変動を画像光制限デバイスの駆動内容を調整することにより実現することができる。これにより、たとえばRGBのライトバルブの各々のガンマ補正の内容の調整の省略あるいは簡略化(たとえば色づき抑制のための相対的調整のみ)を実現することができる。
[適用例7]適用例4ないし適用例6のいずれかに記載のプロジェクタであって、
前記デバイス駆動部は、前記画像光制限デバイスの特定の入出力応答の変化に基づいて前記内部環境の変化を推定するとともに、前記推定された内部環境の変化に応じて前記輝度変動を抑制するように前記画像光制限デバイスを駆動する、
ことを特徴とするプロジェクタ。
適用例7の構成によれば、温度センサを省略することができるとともに、温度を介した特性変動の推定でなく特性変動の直接的な計測を実現することができる。
なお、本発明は、プロジェクタに限られず、投写方法や投写制御装置、投写制御方法、投写を制御するためのプログラム(あるいはプログラム製品)といった種々の形態で実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.プロジェクタの構成:
B.画像光制限デバイスの構成と温度補償:
B−1.画像光制限デバイスの構成:
B−2.画像光制限デバイスの温度補償:
C.画像光制限デバイスの駆動動作:
D.変形例:
A.プロジェクタの構成:
図1は、本発明の一実施例としてのプロジェクタの概略構成を示す説明図である。このプロジェクタ1000は、画像を投写するための光学系ブロック100と、画像の投写を制御するための制御系ブロック200とを備えている。
光学系ブロック100は、照明光学系110と、色光分離光学系120と、3つのライトバルブ130R,130G,130Bと、クロスダイクロイックプリズム140と、画像光制限デバイス150と、投写レンズ(投写光学系)160と、を備えている。
照明光学系110は、光源装置111を含み、3つのライトバルブ130R,130G,130Bから画像を表す光(以下、「画像光」と呼ぶ。)を射出するために利用される光、いわゆる照明光を射出する。
色光分離光学系120は、照明光学系110から射出された光を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離し、各色用として割り当てられたライトバルブ130R,130G,130Bへ向けて射出する。
各色用のライトバルブ130R,130G,130Bは、それぞれに入射する色光を対応する色の画像光に変換して、クロスダイクロイックプリズム140へ向けて射出する。これらライトバルブ130R,130G,130Bは、例えば、透過型の液晶パネルと、入射側偏光板および射出側偏光板と、により構成することができる。この液晶パネルは、マトリクス状に配置され、複数の画素を構成する複数の液晶セルを有し、各液晶セルが列方向および行方向に順に走査されて、それぞれに対応する画像データが書き込まれることにより、入射する光を変調して画像光を射出する。なお、これらライトバルブ130R,130G,130Bは、本発明の表示用デバイスに相当し、マトリクス状に配置される複数の画素は、それぞれ表示用画素に相当する。
クロスダイクロイックプリズム140は、各色用のライトバルブ130R,130G,130Bから射出された各色の画像光を合成し、合成光を、カラー画像を表す画像光として射出する。なお、クロスダイクロイックプリズム140は、本発明の光合成光学系に相当する。
画像光制限デバイス150は、クロスダイクロイックプリズム140から射出されて入射する合成光(カラー画像を表す画像光)のうち、一部を除く他の画像光を、各色の画像データを合成することにより生成される輝度データに応じて変調して射出するとともに、一部の画像光の射出を制限する。また、画像光制限デバイス150には、画像光制限デバイス150の温度を計測するための温度センサ153が備えられている。
投写レンズ160は、画像光制限デバイス150から射出された画像光を、スクリーンSC上に投写する。
なお、図1に示すような光学系の各構成および機能のうち、画像光制限デバイス150については、本願の出願人によって開示された特開2006−106689号公報に開示されている液晶パネルを用いることにより構成することができる。また、画像光制限デバイス150以外については、例えば、本願の出願人によって開示された特開2003−270636号公報に詳述されているので、本明細書において詳細な説明は省略する。また、画像光制限デバイス150の構成および機能については、さらに、後述する。
図2は、制御系ブロックの概略構成を示す説明図である。制御系ブロック200は、入力信号処理部210と、画像信号処理部220と、輝度信号処理部230と、タイミング制御部235と、ライトバルブ駆動部240と、画像光制限デバイス駆動部250と、制御部260と、を備えている。なお、画像光制限デバイス駆動部250は、本発明のデバイス駆動部に相当する。
制御部260は、図示しないCPUやメモリを含み、メモリに記憶されている制御プログラムや処理条件を読み込んで実行することにより、入力信号処理部210、画像信号処理部220、輝度信号処理部230、タイミング制御部235、ライトバルブ駆動部240および画像光制限デバイス駆動部250の動作等を制御する。
入力信号処理部210は、入力される映像信号を処理して、画像信号処理部220に入力するデジタルの画像データ信号WVDSを出力するとともに、輝度信号処理部230に入力するデジタルの輝度データ信号WYDSを出力する。デジタルの輝度データは、赤色(R),緑色(G),青色(B)の各画像データを合成することにより生成することができる。なお、アナログの映像信号の場合には、映像信号に含まれている同期信号に同期して、映像信号に含まれているアナログの画像信号をデジタルの画像データ信号に変換するとともに、デジタルの輝度データ信号を生成する。また、デジタルの映像信号の場合には、その信号の種類に応じて、映像信号に含まれているデジタルの画像データ信号を画像信号処理部220で処理可能な形式の信号に変換するとともに、デジタルの輝度データ信号を生成する。
画像信号処理部220は、入力信号処理部210から出力されたデジタルの画像データ信号WVDSに含まれている各フレームの画像データを、画像データ信号WVDSとともに出力される同期信号WSYNCに基づいて、画像信号処理部220内に備えるフレームメモリ(不図示)に順に書き込む。なお、同期信号WSYNCには、垂直同期信号や水平同期信号、クロック信号が含まれている。
また、画像信号処理部220は、タイミング制御部235から供給される読み出し用のタイミング信号RVSYNCに基づいて、フレームメモリに記憶された画像データを読み出すことにより、ライトバルブ駆動部240に読み出し画像データ信号RVDSを出力する。なお、読み出し用のタイミング信号RVSYNCには、垂直同期信号に基づく垂直開始信号や水平同期信号に基づく水平開始信号、クロック信号が含まれている。また、読み出し用の垂直開始信号の周波数は、フレームメモリに書き込まれる映像信号の書き込み用の垂直同期信号の周波数(フレーム周期の逆数)と同じに設定されている。
輝度信号処理部230は、入力信号処理部210から出力されたデジタルの輝度データ信号WYDSに含まれる各フレームの輝度データを、入力信号処理部210から輝度データ信号WYDSとともに出力される同期信号WSYNCに基づいて、輝度信号処理部230内に備えるフレームメモリ(不図示)に順に書き込む。
また、輝度信号処理部230は、タイミング制御部235から供給される読み出し用のタイミング信号RYSYNCに同期して、フレームメモリに記憶された画像データを読み出すことにより、画像光制限デバイス駆動部250に読み出し輝度データ信号RYDSを出力する。なお、読み出し用のタイミング信号RYSYNCは、タイミング制御部235から画像信号処理部220に供給される読み出し用のタイミング信号RVSYNCと等価である。
ライトバルブ駆動部240は、画像信号処理部220から供給される読み出し画像データ信号RVDSに基づいて、各色用のライトバルブ130R,130G,130Bを駆動する駆動画像データ信号DVDSを生成し、出力する。
画像光制限デバイス駆動部250は、画像光制限デバイス150を駆動するために、読み出し輝度データ信号RYDSに基づいて駆動輝度データ信号DYDSを生成するとともに、固定の暗レベルを有するデータ(以下、「暗レベルデータ」と呼ぶ)を表す暗レベルデータ信号DBDSを生成し、画像光制限デバイス150へ出力する。
タイミング制御部235は、画像信号処理部220へ供給するタイミング信号RVSYNC、輝度信号処理部230へ供給するタイミング信号RYSYNC、ライトバルブ130R,130G,130Bへ供給するタイミング信号DVSYNC、および、画像光制限デバイス150へ供給するタイミング信号DYSYNCを生成し、出力する。なお、ライトバルブ130R,130G,130Bへ供給するタイミング信号DVSYNCには、水平開始信号,垂直開始信号、クロック信号、および、イネーブル信号等が含まれる。また、画像光制限デバイス150へ供給するタイミング信号DYSYNCには、タイミング信号DVSYNCと等価な信号に加えて、第2の垂直開始信号および行選択切替信号が含まれる。
B.画像光制限デバイスの構成と温度補償:
B−1.画像光制限デバイスの構成:
図3は、画像光制限デバイスの構成について示す説明図である。画像光制限デバイス150は、図3に示すように、液晶パネル151と、その光入射面側に設けられた入射側偏光板152iと、その光射出面側に設けられた射出側偏光板152oと、を備えている。入射側偏光板152iおよび射出側偏光板152oは、液晶パネル151と間隔を空けた位置に配置されている。もちろん、液晶パネル151に接した位置に配置されていてもよい。
入射側偏光板152iは、この画像光制限デバイス150に入射する画像光のうち、設定されている偏光軸と同じ偏光方向の光のみを透過する。従って、液晶パネル151には、入射側偏光板152iを透過した直線偏光光のみが入射する。なお、光の利用効率を高めるため、通常、入射側偏光板152iの偏光軸は、各色用のライトバルブ130R,130G,130Bから射出され、クロスダイクロイックプリズム140で合成された画像光の偏光方向に等しくなるように、設定されている。液晶パネル151に入射した画像光は、入力される駆動信号に従って、その偏光方向が変調される。そして、液晶パネル151から射出された変調光は、射出側偏光板152oに入射する。射出側偏光板152oは、設定されている偏光軸と同じ偏光方向を有する直線偏光光のみを画像光として射出する。
図4は、画像光制限デバイスに含まれる液晶パネルの機能的構成を示す説明図である。
液晶パネル151は、セルアレイ340と、セルアレイの動作を制御する行駆動回路350および列駆動回路360と、を備えている。
セルアレイ340は、紙面横方向(水平方向)に沿って並列に配線されたn本(nは2以上の整数)の走査線RV1〜RVnと、紙面縦方向(垂直方向)に沿って配線されたm本(mは2以上の整数)のデータ線RH1〜RHmと、を備えて、各走査線とデータ線との交点の各部分には、(m×n)個の液晶セル342(CH1V1〜CHmVn)が、マトリクス状に配置されている。各液晶セル342は、一点鎖線で示した円内に拡大して示すように、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、「TFT」と呼ぶ。)343を介して、各交点を形成する走査線とデータ線とに接続されている。具体的には、TFT343のゲート電極が走査線に接続され、ソース電極がデータ線に接続され、ドレイン電極が液晶セル342の電極に接続されている。なお、液晶セル342が本発明の輝度変調用画素に相当する。
ここで、各色用のライトバルブ130R,130G,130Bは、上述したように、マトリクス状に配置されたn行m列の液晶セルにより構成されるn行m列の画素を有する液晶パネルと、入射側偏光板および射出側偏光板と、により構成されており、タイミング信号DVSYNCに基づいて、各画素が列方向および行方向に順に走査されて、それぞれ対応する画像データが書き込まれることにより、画像を表す画像光が射出されるものであることを前提とする。そして、各液晶セル342の大きさは、画像光の表す画像の各画素の画像光に対応する大きさに設定されていることとする。
あるTFT343に接続されている走査線に走査信号が与えられると、そのTFT343は導通状態となり、そのTFT343に接続されている液晶セル342には、データ線から、その液晶セルに書き込むべき輝度データに対応する電圧(以下、「輝度電圧」とも呼ぶ)あるいは暗レベルデータ(「輝度制限データ」とも呼ぶ)に対応する電圧(以下、「暗レベル電圧」あるいは「輝度制限電圧」とも呼ぶ)が印加される。輝度電圧あるいは輝度制限電圧が与えられた液晶セル342は、入射側偏光板および射出側偏光板との組み合わせにより、その電圧に対応した光の透過率に変化する。結果として、画像光制限デバイス150は、各液晶セル342に書き込まれた輝度データに対応して、入射する画像光を変調することができ、暗レベルデータ(輝度制限データ)に対応して、入射する画像光の射出を制限することができる。
列駆動回路360には、各液晶セル342に与えるための輝度データを含む駆動輝度データ信号DYDSおよび暗レベルデータを含む暗レベルデータ信号DBDSと、タイミング信号DYSYNCのうち、列駆動回路360の動作を制御するための水平開始信号DYHs、イネーブル信号DYEnb、および、水平クロック信号DYHCKが入力される。また、行駆動回路350には、タイミング信号DYSYNCのうち、行駆動回路350の動作を制御するための2種類の垂直開始信号DYVs1,DYVs2、垂直クロック信号DYVCK、および、行選択切替信号SELRが入力される。なお、第1の垂直開始信号DYVs2および行選択切替信号SELRを除くタイミング信号DYSYNCは、ライトバルブ130R,130G,130Bに供給されるタイミング信号と等価である。また、第2の垂直開始信号DYVS2は、垂直クロック信号DYVCKに同期し、第1の垂直開始信号DYVS1と同じ周期の信号であるが、開始タイミングの位相が異なる信号である。行選択切替信号SELRは、水平開始信号DYHsの基準となる水平同期信号の水平帰線期間に対応する期間を示す信号である。
行駆動回路350は、第1の垂直開始信号DYVs1および垂直クロック信号DYVCKに基づいて、n本の走査線RV1〜RVnに対して順に走査信号を与えて活性化する。このとき、走査信号が与えられて活性化された行のm列の液晶セル342に対して、列駆動回路360が、水平開始信号DYHs、イネーブル信号DYEnb、および、水平クロック信号DYHCKに基づいて動作し、各データ線RH1〜RHmを順に選択して、それぞれに対応する輝度データに応じた輝度電圧を印加することにより、それぞれに対応する輝度データが書き込まれる。ここで、第2の垂直開始信号DYVs1および行選択切替信号SELRを除くタイミング信号DYSYNCは、ライトバルブ130R,130G,130Bのタイミング信号と等価であるので、ライトバルブ130R,130G,130Bにおける各表示用画素(液晶セル)の走査にリンクして、輝度変調用画素としての各液晶セル342が順に走査されて、輝度データが書き込まれることになる。これにより、輝度データが与えられた液晶セル342では、液晶ライトバルブ130R,130G,130Bから射出された画像光を、輝度データに応じて変調して射出することができる。
また、行選択回路350は、第2の垂直開始信号DYVS2および垂直クロック信号DYVCKに基づいて、n本の走査線RV1〜RVnに対して順に走査信号を与えて活性化する。このとき、走査信号が与えられた行のm列の液晶セル342に対して、列駆動回路360が、暗レベルデータ(輝度制限データ)に応じた暗レベル電圧(輝度制限電圧)を、水平開始信号DYHs、イネーブル信号DYEnb、水平クロック信号DYHCK、行選択切替信号SELRに基づいて、データ線RH1〜RHmの全てを同時に選択して印加することにより、暗レベルデータ(輝度制限データ)が書き込まれることになる。これにより、暗レベルデータが与えられた液晶セル342では、液晶ライトバルブ130R,130G,130Bから射出された画像光の射出を、暗レベルデータに応じて制限することができる。
暗レベル電圧の印加動作は、前の行の各液晶セル342への輝度電圧の印加が終了してから、次の行の各液晶セル342への輝度電圧の印加が開始されるまでの所定の期間(「水平帰線期間」と呼ばれる)内における所定の時間に、実行される。なお、この水平帰線期間は、行選択切替信号SELRによって示される。
画像光制限デバイス150は、以上の構成を有することにより、ライトバルブ130R,130G,130Bから入射する画像光のうち、一部の画像光を除く他の画像光を、輝度データに応じて変調して射出するとともに、一部の画像光の射出を制限する機能を実現する。なお、このような画像光制限デバイス150を実現する液晶パネルの詳細な構成および動作は、本願発明の説明上特に必要ではなく、上記公報に記載されているのでその図示および説明は省略する。
なお、画像光制限デバイス150の駆動動作については、さらに後述する。
B−2.画像光制限デバイスの温度補償:
図5は、本発明の実施例における画像光制限デバイスの温度特性を示す説明図である。図5から分かるように、画像光制限デバイス150の温度に応じて、輝度出力と画像データ入力値の関係が変動している。このように、画像光制限デバイス150の特性が温度に応じて変動するので、本実施例では、ガンマ補正の内容を規定するガンマテーブル(図示せず)も温度に応じて変更させている。
図6は、本発明の実施例におけるガンマ補正設定処理の処理ルーチンを示す説明図である。ステップS100では、制御部260(図2)は、画像光制限デバイス150の近傍に装備された温度センサ153の出力値を読み取る。なお、温度センサ153の代わりに、たとえば、画像光制限デバイス150が備える所定の回路のRC遅延の変動といった特定の入出力応答の変化に基づいて、画像光制限デバイス150の特性変化を推定するようにしても良い。こうすれば、温度センサ153を省略することができるとともに、温度を介した特性変動の推定でなく特性変動の直接的な計測を実現することができる。また、温度センサとしては、たとえばサーミスタや熱電対を利用可能である。
ステップS200では、制御部260は、この出力値と温度判定表(図示せず)とを比較して判定温度を決定する。温度判定表は、本実施例では、温度センサ153の出力電圧と温度センサ153の温度とを対比させたとして構成されている。
ステップS300では、制御部260は、判定温度よりも高い温度に対して設定されたガンマテーブル(図示せず)と、判定温度よりも低い温度に対して設定されたガンマテーブル(図示せず)とを読み取る。具体的には、たとえば制御部260が0度〜100度までの範囲で10度毎にガンマテーブルを格納している場合において、判定温度が53度のときには、50度のガンマテーブルと60度のガンマテーブルとが読み取られる。
ステップS400では、制御部260は、読み取られた2つのガンマテーブルの補間演算を行うことによって判定温度のガンマテーブルを算出する。ステップS500では、制御部260は、算出された判定温度のガンマテーブルに基づいてガンマ補正用のルックアップテーブルを設定する。このように、補間演算を行うのは、予め準備する温度毎のガンマテーブルの数を削減して、ガンマテーブルを格納するメモリ(図示せず)の消費量を削減するためである。
このような処理は、投影が終了するまで所定の更新レート(たとえば10秒毎)に繰り返して実行される(ステップS600)。
このように、本実施例では、画像光制限デバイス150の温度に応じてガンマ補正の内容が設定されるので、映像表示(たとえば透過率90%)と黒表示(たとえば透過率50%)の画像光制限デバイス150の温度変化に応じた輝度の変動を抑制することができる。
なお、上述の実施例では、画像光制限デバイス150の温度変化に起因する特性の変動に着目してガンマ補正の内容が設定されているが、さらに、ライトバルブ130R、130G、130Bの温度変化に起因する特性の変動にも着目してガンマ補正の内容を設定するようにしても良い。こうすれば、温度変化に起因するプロジェクタ1000の輝度変動を画像光制限デバイス150のガンマ補正の内容の調整だけで実現することができる。これにより、ライトバルブ130R、130G、130Bの各々のガンマ補正の内容の調整の省略あるいは簡略化(色づき抑制のための相対的調整のみ)を実現することができる。
なお、ライトバルブ130R、130G、130Bの温度変化に起因する特性の変動は、ライトバルブ130R、130G、130Bに温度センサを設けるようにしても良いし、画像光制限デバイス150の温度変化に応じて推定しても良いし、あるいはライトバルブ130R、130G、130Bの特定の入出力応答の変化に基づいて特性変化を推定するようにしても良い。
また、上述の実施例では、温度変化に起因する特性の変動にのみ着目しているが、たとえば経年変化に起因する輝度低下といった他のプロジェクタの内部環境の変化に着目してガンマ補正の内容を設定するようにしても良い。
なお、黒表示の透過率は、透過率を小さくすれば動画像ボケを顕著に抑制できる一方、輝度やコントラスト比の低下の要因となるというトレードオフの関係にあるが、透過率を30%程度低下させれば動画像ボケの効果が飽和し始めることが発明者の実験によって確認されている。ただし、後述の画像光制限デバイスの駆動動作の説明では、説明を分かりやすくするために、単純に映像表示(透過率100%)と黒表示(透過率0%)として説明している。
C.画像光制限デバイスの駆動動作:
図7は、画像光制限デバイスの駆動動作について示す説明図である。図7(a)はNフレーム目(Nは1以上の整数)の期間において、画像信号処理部220においてフレームメモリ(不図示)から読み出されて表示されるべき表示対象画像について示している。図7(b)は、Nフレーム目の期間において、各色用のライトバルブ130R,130G,130Bにそれぞれ与えられ、画像光として射出される駆動画像データについて示している。なお、各色用のライトバルブ130R,130G,130Bは、入射される光の色が異なること、および、ライトバルブ駆動部240から与えられる駆動画像データ信号が、それぞれの色に対応する画像データ信号であること、を除いて全く同じであるので、図7(b)は、説明を容易にするため、R,G,Bを区別することなく、1つのライトバルブ130に、カラー画像光を射出するための駆動画像データが書き込まれていることとして示している。図7(c)は、Nフレーム目の期間で、画像光制限デバイス150を構成する液晶パネル151のセルアレイ340に与えられ、画像光の輝度を変調する駆動輝度データおよび画像光の射出を制限する輝度制限データについて示している。図7(d)は、Nフレーム目の期間において、画像光制限デバイス150から射出され、投写レンズ160により投写される画像光の表す画像(表示画像)について示している。なお、説明を容易にするため、ライトバルブの画素(表示用画素)および画像光制限デバイスの画素(輝度変調用画素)の行数nを「6」とした。
ライトバルブ130では、各フレームの期間内において、1行目〜6行目までの各画素に対して、図7(b)に示すように、垂直方向(行方向)の各行ごとに、それぞれ水平方向(列方向)に並ぶ各列の画素に対して順に、それぞれ対応する駆動画像データが与えられ、行単位で変化する6段階の駆動画像データPM[N(1)],PM[N(2)],・・・PM[N(6)]に対応する画像光が射出される。
画像光制限デバイス150では、ライトバルブ130において各行に駆動画像データが与えられている期間にリンクして、1行目〜6行目までの各行の液晶セル(輝度変調用画素)342に対して、図7(c)に示すように、垂直方向(行方向)の各行ごとに、それぞれ水平方向(列方向)に並ぶ各列の画素(輝度変調用画素)に対して順に、それぞれ対応する駆動輝度データが書き込まれる。また、図7(c)に示すように、駆動輝度データが与えられている行(走査されている行)とは、一定の間隔を有する行のそれぞれ水平方向(列方向)に並ぶ全ての画素に対して、輝度制限データが書き込まれる。これにより、1行目〜6行目までの各行の液晶セル342に対して、行単位で変化する6段階の画像光制限データPM[N(1)],PM[N(2)],・・・PM[N(6)]が与えられ、駆動輝度データが与えられている行では、入射する画像光を、その駆動輝度データに応じて変調して射出し、輝度制限データが与えられている行では、入射する画像光の射出を制限する。なお、輝度制限データは、画像光の透過を遮断するデータ(黒画像データに相当する)である。例えば、図7の例では、ライトバルブ130で1行目の液晶セルに対して駆動画像データの書き込みが実行される場合には、画像光制限デバイス150では、同様に、1行目の液晶セルに対して駆動輝度データの書き込みが実行されるとともに、1行目の書き込みが実行される前の水平帰線期間内の所定の時間に、2行目の液晶セルに対して、輝度制限データの書き込みが実行される。輝度制限データが書き込まれている行は、クロスハッチングで示されている。次に、2行目に駆動画像データの書き込みが実行される場合には、画像光制限デバイス150では、同様に、2行目の液晶セルに対して駆動輝度データの書き込みが実行されるとともに、2行目の書き込みが実行される前に、3行目の液晶セルに対して、輝度制限データの書き込みが実行される。そして、画像光制限デバイス150では、以下同様にして、駆動輝度データおよび輝度制限データの書き込みが繰り返され、最後の6行目に駆動画像データの書き込みが実行される場合には、画像光制限デバイス150では、同様に、6行目の液晶セルに対して駆動輝度データの書き込みが実行されるとともに、6行目の書き込みが実行される前に、1行目の液晶セルに対して、輝度制限データの書き込みが実行される。
画像光制限デバイス150が上記のように動作することにより、画像光制限デバイス150から射出され、投写レンズ160により投写される画像光の表す画像は、図7(d)に示すように、画像光制限デバイス150において輝度制限データが書き込まれている行からの画像光の射出を遮断し、その行についての表示を黒画像とすることができる。なお、画像光の射出が遮断されている行は、クロスハッチングで示されている。
ここで、ある1行の画素について着目してみると、あるフレーム周期において、ライトバルブ130に書き込まれた駆動画像データに応じて表示される画像が、次のフレーム周期において更新される前に、一旦画像光制限デバイス150の対応する行に輝度制限データが書き込まれることにより、次の駆動画像データの書き込みが開始されるまでの期間において、画像光の射出が遮断されて黒画像が表示されることになる。これにより、黒画像表示前に表示されていた画像の視覚的な影響が実効的に消去された後で、次のフレーム周期で書き換えられた新たな画像を表示することができるので、各画素の表示を擬似的にインパルス型とすることが可能となり、従来技術で説明したような、液晶のようなホールド型の電気光学素子で各画素が構成されていることに起因して発生する動画像ボケを抑制することができる。
また、画像光制限デバイス150において駆動輝度データが書き込まれている行から射出される画像光は、ライトバルブ130から射出された画像光を、駆動輝度データに応じて変調した光となる。これにより、表示画像におけるコントラストは、ライトバルブ130により実現されるコントラスト(例えば、500対1)と、画像光制限デバイス150により実現されるコントラストを掛け合わせた総合コントラストとなる。従って、上記のように動画像ボケを抑制するために画像光の射出を制限することにより、平均的な輝度が低下してコントラストの低下(例えば30%〜40%)が発生したとしても、非常に高いコントラスト(例えば15万対1以上)の表示を実現することが可能である。
また、動画像ボケの改善効果を発揮するには、画像光制限デバイス150を構成する液晶パネルのみを応答速度の高速(例えば5ms以下)な液晶を使用したものとすればよく、ライトバルブ130は、従来の上記高速な液晶よりも応答速度の低い従来の液晶を用いた液晶パネルを用いることができる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
D1.変形例1:
図8は、変形例としての画像光制限デバイスの駆動動作について示す説明図である。図7に示した実施例における画像光制限デバイス150の駆動動作では、現在の走査期間において、駆動輝度データの書き換えが行われている行の1つ下の行、すなわち、次の走査期間で駆動輝度データの書き換えが行われる行の画像光の射出を遮断して黒画像を表示するように、1つ下の行に対して輝度制限データの書き込みが行われている。しかしながら、図8に示すように、1つ下の行を含む複数行の画像光の射出を遮断して黒画像を表示するように、複数下の行に対して輝度制限データの書き込みを行うようにしてもよい。
具体的には、図8では、ライトバルブにおける1行目の駆動画像データの書き換え時において、画像光制限デバイスでは、2,3行目の2行に輝度制限データが書き込まれている。次に、2行目の駆動画像データの書き換え時において、画像光制限デバイスでは、3,4行目の2行に輝度制限データが書き込まれている。そして、画像光制限デバイスでは、以下同様にして、各行の駆動画像データの書き換えごとに、輝度制限データの書き込みが繰り返され、最後の6行目の駆動画像データの書き換え時おいて、画像光制限デバイスでは、1,2行目の2行に輝度制限データが書き込まれている。
また、図8に示した変形例では、ライトバルブにおいて駆動画像データの書き換えが行われている行の1つ下および2つ下の2行に対して輝度制限データの書き込みが行われている場合を例に説明しているが、3行以上の複数行に輝度制限データが書き込まれるようにしてもよい。
なお、このような複数行に対して輝度制限データを書き込むことは、実施例の画像光制限デバイス150に入力する第2の垂直開始信号のタイミングを調整することにより容易に実行することが可能である。このように複数行に対して輝度制限データを書き込むことにより、1フレーム周期において、画像光が射出されている第1の期間の長さと、画像光の射出が制限される第2の期間の長さの比を変化させることができ、この長さの比を適切な大きさとすることにより、動画像ボケの抑制を適切に実行することが可能となる。また、この変更を画像の動き量を検出することにより、その検出した動き量に応じて行うようにしてもよい。このようにすれば、画像光を遮光する行数を動き量に応じて最適な値に変更して動画像のボケの発生を抑制することができる。
D2.変形例2:
図9は、別の変形例としての画像光制限デバイスの駆動動作について示す説明図である。この変形例の駆動動作は、1フレームの期間を2つのサブフレーム期間に分割し、前半のサブフレーム1の期間および後半のサブフレーム2の期間で、実施例の1フレームの期間で行う動作を2回繰り返す動作を示している。この場合には、1フレームの期間で2回同じ画像を表示することができるので、1フレームの期間で1回画像を表示する場合に比べてフリッカの発生を抑制する効果がある。なお、外部から入力される映像信号がインタレース方式の映像信号の場合に、第1フィールドをサブフレーム1とし第2フィールドをサブフレーム2として動作させることも可能である。
また、1フレームの期間を3つ以上のサブフレーム期間に分割するようにしてもよい。サブフレーム数を多くすれば、フリッカの発生の抑制にはより効果的である。
D3.変形例3:
上記実施例では、画像光制限デバイス150において、輝度制限データが書き込まれた行の画像光の射出を遮断することとして説明しているが、完全に遮断しなくてもよく、画像光の射出が制限される前に射出されていた画像光の表す画像の視覚的な影響を実効的に消去できる程度に、制限できればよい。
D4.変形例4:
上記実施例のプロジェクタ1000では、透過型の液晶パネルによる透過型の画像光制限デバイス150を用いた場合を例に説明しているが、図10に示すプロジェクタ1000Bのように、反射型の画像光制限デバイス150Bを用いるようにしてもよい。反射の画像光制限デバイス150Bとしては、上記公報で示した機能を有する反射型の液晶パネルが利用可能である。
D5.変形例5:
上記実施例では、表示用デバイスである透過型の液晶パネルをライトバルブとして用いたプロジェクタを例に説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、反射型の液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス等の非発光型の表示用デバイス、PDP,EL,LED等の発光型の表示用デバイス等の種々のホールド型の電気光学素子を用いた表示用デバイスを用いたプロジェクタにおいても適用可能である。
本発明の一実施例としてのプロジェクタの概略構成を示す説明図である。 制御系ブロックの概略構成を示す説明図である。 画像光制限デバイスの構成について示す説明図である。 画像光制限デバイスに含まれる液晶パネルの機能的構成を示す説明図である。 本発明の実施例における画像光制限デバイスの温度特性を示す説明図である。 本発明の実施例におけるガンマ補正設定処理の処理ルーチンを示す説明図である。 画像光制限デバイスの駆動動作について示す説明図である。 変形例としての画像光制限デバイスの駆動動作について示す説明図である。 別の変形例としての画像光制限デバイスの駆動動作について示す説明図である。 変形例としてのプロジェクタの概略構成を示す説明図である。
符号の説明
100…光学系ブロック
100B…光学系ブロック
110…照明光学系
111…光源装置
120…色光分離光学系
130…ライトバルブ
130R,130G,130B…ライトバルブ
140…クロスダイクロイックプリズム
150…画像光制限デバイス
150B…画像光制限デバイス
151…液晶パネル
152i…入射側偏光板
152o…射出側偏光板
153…温度センサ
160…投写レンズ(投写光学系)
200…制御系ブロック
210…入力信号処理部
220…画像信号処理部
230…輝度信号処理部
235…タイミング制御部
240…ライトバルブ駆動部
250…画像光制限デバイス駆動部
251…温度センサ
260…制御部
340…セルアレイ
342…液晶セル
350…行駆動回路
360…列駆動回路
1000…プロジェクタ
1000B…プロジェクタ
SC…スクリーン

Claims (7)

  1. 画像を投写するプロジェクタであって、
    前記画像を表す画像データに応じて前記画像を表す画像光を射出する表示用デバイスと、
    前記表示用デバイスから入射する画像光のうち、一部の画像光を除く他の画像光を、前記画像データに基づいて生成される輝度データに応じて変調して射出するとともに、前記一部の画像光の射出を制限する画像光制限デバイスと、
    前記画像光制限デバイスから射出される画像光を投写する投写光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタであって、
    前記表示用デバイスは、マトリクス状に配置された複数の表示用画素を有し、各表示用画素が所定のフレーム周期で列方向および行方向に順に走査されて、前記画像データが与えられることにより、前記画像を表す画像光を射出し、
    前記画像光制限デバイスは、マトリクス状に配置された複数の輝度変調用画素を有し、各輝度変調用画素は、前記表示用デバイスにおける前記表示用画素の走査に同期して、列方向および行方向に順に走査されて、前記輝度データが与えられることにより、前記所定のフレーム周期内における第1の期間では、与えられた前記輝度データに応じて、前記表示用デバイスから入射する画像光を変調し、前記所定のフレーム周期内における前記第1の期間以外の第2の期間では、固定の暗レベルを有するデータが与えられることにより、前記表示用デバイスから入射する画像光の射出を制限する、
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタであって、
    3つの前記表示デバイスを備え、
    前記3つの表示デバイスは、それぞれ、互いに異なる色の画像光を射出し、
    前記プロジェクタは、さらに、
    前記3つの表示用デバイスから射出される3色の画像光を合成して、カラー画像を表す前記画像光として射出する光合成光学系、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプロジェクタであって、
    前記画像光制限デバイスの状態変化に応じた前記画像光制限デバイスの特性変動に起因する輝度変動を抑制するように前記画像光制限デバイスを駆動するデバイス駆動部を備える、
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項4に記載のプロジェクタであって、
    さらに、前記画像光制限デバイスの温度を計測する温度センサを備え、
    前記デバイス駆動部は、前記温度センサの計測値に応じて前記画像光制限デバイスを駆動する、
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項4または請求項5に記載のプロジェクタであって、
    前記デバイス駆動部は、さらに、前記表示用デバイスの状態変化に応じた前記表示用デバイスの特性変動に起因する輝度変動を抑制するように前記画像光制限デバイスを駆動する、
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれかに記載のプロジェクタであって、
    前記デバイス駆動部は、前記画像光制限デバイスの特定の入出力応答の変化に基づいて前記内部環境の変化を推定するとともに、前記推定された内部環境の変化に応じて前記輝度変動を抑制するように前記画像光制限デバイスを駆動する、
    ことを特徴とするプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010145431A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Victor Co Of Japan Ltd 光学システム及び投射型表示装置

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