JP2008283975A5 - - Google Patents

Claims (17)

1. ＲＮＡ干渉（ＲＮＡｉ）によりＣ型肝炎ウイルス（ＨＣＶ）ＲＮＡの発現を阻害する化学的に修飾された二本鎖短干渉核酸（ｓｉＮＡ）分子であって，
   ａ） 前記ｓｉＮＡ分子の各鎖は，独立して，１８−２４ヌクレオチドの長さであり，ｓｉＮＡデュープレックスは１７−２３塩基対を含み；
   ｂ） 前記ｓｉＮＡ分子の一方の鎖は前記ＨＣＶ ＲＮＡに対して，ｓｉＮＡ分子がＲＮＡ干渉によりＨＣＶ ＲＮＡの発現を阻害するのに十分な相補性を有するヌクレオチド配列を含み；および
   ｃ） センスおよび／またはアンチセンスｓｉＮＡ鎖の１０個またはそれ以上のピリミジンヌクレオチドは，２’−デオキシ，２’−Ｏ−メチルまたは２’−デオキシ−２’−フルオロヌクレオチドで化学的に修飾されており，かつ，１またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合を有するか，および／または，３’末端，５’末端，または３’および５’末端の両方に末端キャップ分子を有しており，これは同じ鎖または異なる鎖に存在する，
   ことを特徴とするｓｉＮＡ分子。
2. 前記ｓｉＮＡ分子は，ヌクレオチド位置の約５％，１０％，２０％，３０％，４０％または５０％にリボヌクレオチドを含む，請求項１に記載のｓｉＮＡ分子。
3. ｓｉＮＡ分子は２つの別々のオリゴヌクレオチドフラグメントから組み立てられ，一方のフラグメントはセンス領域を含み，第２のフラグメントはアンチセンス領域を含む，請求項１に記載のｓｉＮＡ分子。
4. センス領域中のプリンヌクレオチドは２’−デオキシプリンヌクレオチドであり，センス領域中のピリミジンヌクレオチドは２’−デオキシ−２’−フルオロピリミジンヌクレオチドである，請求項３に記載のｓｉＮＡ分子。
5. センス領域中のピリミジンヌクレオチドは２’−Ｏ−メチルピリミジンヌクレオチドであり，センス領域中のプリンヌクレオチドはプリンリボヌクレオチドであり，センスフラグメントは５’末端および３’末端に末端キャップ成分を含む，請求項３に記載のｓｉＮＡ分子。
6. センス領域を含むフラグメントは，フラグメントの５’末端，３’末端，または５’末端および３’末端の両方に末端キャップ成分を含む，請求項３に記載のｓｉＮＡ分子。
7. アンチセンス領域のピリミジンヌクレオチドは２’−デオキシ−２’−フルオロピリミジンヌクレオチドであり，アンチセンス領域のプリンヌクレオチドは２’−Ｏ−メチルプリンヌクレオチドである，請求項３に記載のｓｉＮＡ分子。
8. アンチセンス領域のプリンヌクレオチドは２’−デオキシプリンヌクレオチドであり，アンチセンス領域のピリミジンヌクレオチドは２’−デオキシ−２’−フルオロピリミジンヌクレオチドである，請求項３に記載のｓｉＮＡ分子。
9. アンチセンス領域は３’末端にホスホロチオエートヌクレオチド間結合を含む，請求項３に記載のｓｉＮＡ分子。
10. ｓｉＮＡ分子の２つのフラグメントはそれぞれ２１ヌクレオチドを含む，請求項３に記載のｓｉＮＡ分子。
11. ｓｉＮＡ分子の各フラグメントの約１９ヌクレオチドはｓｉＮＡ分子の他方のフラグメントの相補的ヌクレオチドと塩基対形成し，各フラグメントの少なくとも２つの３’末端ヌクレオチドは他方のフラグメントのヌクレオチドと塩基対形成しない，請求項１０に記載のｓｉＮＡ分子。
12. アンチセンス領域のヌクレオチドはＨＣＶ ＲＮＡのヌクレオチド配列と相補的である，請求項３に記載のｓｉＮＡ分子。
13. アンチセンス領域を含むフラグメントの５’末端は任意にリン酸基を含んでいてもよい，請求項３に記載のｓｉＮＡ分子。
14. ＨＣＶ ＲＮＡはＨＣＶマイナス鎖ＲＮＡを含む，請求項１に記載のｓｉＮＡ分子。
15. ＨＣＶ ＲＮＡはＨＣＶプラス鎖ＲＮＡを含む，請求項１に記載のｓｉＮＡ分子。
16. 請求項１−１５のいずれかに記載のｓｉＮＡ分子を薬学的に許容しうる担体または希釈剤中に含む組成物。
17. ＨＣＶ感染の治療に用いるための，請求項１−１５のいずれかに記載のｓｉＮＡ分子。