JP2008283285A - 画像処理装置、画像処理回路、及び、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理回路、及び、画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の画像処理装置によれば、タグツリー構造によって符号化される情報符号の格納アドレスを好適に制御することが可能な画像処理装置を提供すること。
【解決手段】画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データを生成する、画像処理装置であって、前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成手段と、前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成手段と、を有する画像処理装置。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理回路、及び、画像処理方法に関する。
ウェーブレット変換を行う画像符号化及び復号化では、変換係数を含む様々な情報の符号が、サブバンド変換のレベル毎に存在する。そこで、それらの符号を効率良くメモリ等に格納し、又は、メモリ等に格納されたそれらの符号に対するアクセスが容易になる画像処理装置等の技術が開示されている。
例えば、特開2006−287485号公報(特許文献1)には、少なくとも1の処理工程により生成されるデータのビット深さに応じて、データの1単位の記憶のために割り当てるメモリスペースを変化させることにより、メモリ利用効率を向上させる画像処理装置等の技術が開示されている。
また、例えば、特開2004−254298号公報(特許文献2)には、階層毎に分割された圧縮符号を各々分散させて記憶する分散記憶手段を有することにより、高速な処理を実現する画像処理装置等の技術が開示されている。
ところで、JPEG2000に規定される符号化方式では、変換係数を階層毎に分割したコードブロック毎に、そのコードブロックに係る情報をタグツリーと呼ばれるツリー構造を用いて符号化している。タグツリーによれば、親のタグレベルの符号を共用するコードブロック間については、符号を省略することができるので、効率良く符号化を行うことができる。
特開2006−287485号公報 特開2004−254298号公報
しかしながら、タグツリー構造を用いる符号化処理及び復号処理では、一のコードブロックを処理する際に、そのコードブロックの直上の親からルートまでの全てのタグレベルの符号を保持しなくてはならない。
例えば、2次元に配列されたコードブロックを、先ず左上端から右方向、すなわち、x方向に順に処理し、一のコードブロックラインが終了した後、1つ下、すなわちy方向に1コードブロックだけ次のコードブロックラインの処理を行う場合を考えると、左上端のコードブロックの処理を行った後、次のコードブロックラインの処理に移るまで、そのコードブロックの親のタグレベルの符号を全て保持しなくてはならない。
画像の解像度が低い場合には、全てのタグレベルの符号を保持することは、あまり問題にはならないが、画像の解像度が高くなると、全てのタグレベルの符号を保持するためのメモリ容量が膨大となり、その処理を実現する画像処理装置のコストが増大する。
これを解決するために、例えば、全てのタグレベルの符号を、外部メモリに格納し、必要に応じて読み出し及び書き込みを行うと、外部メモリへのアクセスが頻発して処理工程が増大し、全体の処理速度が落ちる。さらに、LSIによって実装される場合には、外部メモリへのアクセスの増大は、消費電力の増大につながる。
そこで、画像内のコードブロックの処理の進行状況に応じて、例えば、高速にアクセス可能なメモリと、大容量な外部メモリとのそれぞれに、格納する符号を好適に制御する必要があるが、上記特許文献1及び2に開示の画像処理装置等の技術では、そのようなことは考慮されていない。
本発明は、上記の点に鑑みて、これらの問題を解消するために発明されたものであり、タグツリー構造によって符号化される情報符号の格納アドレスを好適に制御することが可能な画像処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は次の如き構成を採用した。
本発明の画像処理装置は、画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データを生成する、画像処理装置であって、前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成手段と、前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成手段と、を有する構成とすることができる。
これにより、タグツリー構造によって符号化される情報符号の格納アドレスを好適に制御して画像を符号化する画像処理装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データから、前記情報符号を復号して画像を生成する、画像処理装置であって、前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成手段と、前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成手段と、を有する構成とすることができる。
これにより、タグツリー構造によって符号化される情報符号の格納アドレスを好適に制御して符号データから画像を復号する画像処理装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、さらに、前記結合値の倍数は、異なる情報符号毎に、該情報符号の最大ビット長を前記結合値に乗じたものであるように構成することができる。
これにより、情報符号のビット長にあわせて好適にアドレスを生成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、さらに、前記第一の記憶手段が、第一の所定数の連続するビット毎に読み出し及び/又は書き込みが行われる場合に、前記アドレス生成手段は、前記結合値の倍数のうち下位の前記第一の所定数のビットを除く上位のビットからなる値を、前記情報符号を、前記第一の記憶手段から読み出し及び/又は前記第一の記憶手段に対して書き込みを行う際のオフセット値とするように構成することができる。
これにより、第一の記憶手段における情報符号のアドレス生成を好適に行う画像処理装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、さらに、前記アドレス生成手段は、前記結合値の倍数のうち下位の第二の所定数のビットからなる値を、前記情報符号が格納される前記第一の記憶手段より容量の少ない第二の記憶手段におけるアドレスとして生成するように構成することができる。
これにより、第二の記憶手段における情報符号のアドレス生成を好適に行う画像処理装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、さらに、前記第一の所定数と前記第二の所定数とは同じ値であるように構成することができる。
これにより、第一の記憶手段と第二の記憶手段との間の情報符号の移動を、効率的に行うことができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、さらに、前記情報符号の前記第二の記憶手段におけるアドレスが第一の所定の値の場合に、前記第一の記憶手段から前記情報符号を読み出して前記第二の記憶手段に格納し、及び、前記情報符号の前記第二の記憶手段におけるアドレスが第二の所定の値の場合に、前記第二の記憶手段から前記情報符号を読み出して前記第一の記憶手段に格納する記憶制御手段を有するように構成することができる。
これにより、第一の記憶手段に対するアクセス回数を、好適に減じることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、さらに、前記第一の記憶手段は、当該画像処理装置の外部に設けられ、前記第二の記憶手段は、当該画像処理装置の内部に設けられているように構成することができる。
これにより、画像処理装置の外部に設けられる記憶手段と、内部に設けられる記憶手段とを、好適に使い分けることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置において、さらに、前記タグツリーは、異なる複数の階層であるタグレベルから構成され、一のタグレベルにおける一のコードブロックは、前記一のタグレベルの直下のタグレベルにおける、x方向に多くとも2個、y方向に多くとも2個のコードブロックの親ノードとして構成されるようにすることができる。
これにより、上記のタグツリー構造に基づく情報符号を処理する画像処理装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、さらに、前記符号データは、JPEG2000に規定される符号データであり、前記コードブロックに係る情報は、コードブロック包含情報、又は、ゼロビットプレーン情報、であるように構成することができる。
これにより、JPEG2000に規定される符号データを処理する画像処理装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理回路は、画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データを生成する、画像処理回路であって、前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成手段と、前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成手段と、を有する構成とすることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理回路は、画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データから、前記情報符号を復号して画像を生成する、画像処理回路であって、前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成手段と、前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成手段と、を有する構成とすることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理回路は、さらに、前記アドレス生成手段は、前記結合値の倍数のうち下位の第二の所定数のビットからなる値を、前記情報符号が格納される前記第一の記憶手段より容量の少ない第二の記憶手段におけるアドレスとして生成するように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理回路は、さらに、前記情報符号の前記第二の記憶手段におけるアドレスが第一の所定の値の場合に、前記第一の記憶手段から前記情報符号を読み出して前記第二の記憶手段に格納し、及び、前記情報符号の前記第二の記憶手段におけるアドレスが第二の所定の値の場合に、前記第二の記憶手段から前記情報符号を読み出して前記第一の記憶手段に格納する記憶制御手段を有する構成とすることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理回路は、さらに、前記タグツリーは、異なる階層であるタグレベルから構成され、前記タグレベル毎に対応するトグルレジスタを有し、前記トグルレジスタが所定の値を保持する場合に、前記記憶制御手段は、対応するタグレベルの情報符号を、前記第一の記憶手段から読み出して前記第二の記憶手段に格納し又は前記第二の記憶手段から読み出して前記第一の記憶手段に格納し、さらに、前記トグルレジスタが保持する値を更新するように構成することができる。
なお、上記課題を解決するため、本発明は、さらに、上記画像処理装置が有する各手段の機能を実行させる画像処理方法としてもよい。
本発明の画像処理装置によれば、タグツリー構造によって符号化される情報符号の格納アドレスを好適に制御することが可能な画像処理装置を提供することが可能になる。
本発明の実施の形態の説明に先んじて、本発明の理解を容易にするために、タグツリーを用いる画像符号化処理及び復号処理について説明する。
(JPEG2000による画像符号化の処理の説明)
図1は、JPEG2000による画像符号化処理を説明するフロー図である。図1では、画像に対して複数の処理が順に行われることにより、JPEG2000に規定される符号データが生成される。図1のステップS11では、画像データが画像処理を行う装置等に入力される。ステップS11では、さらに、画像データが複数の色コンポーネントからなる場合には、色コンポーネント毎に画像データを分割してもよく、またさらに色空間の変換、画素値に対して所定の値を加算するレベルシフト等の処理を行ってもよい。ステップS11では、さらに、画像データを、タイルと呼ばれる矩形領域に分割してもよい。
ステップS11に続いてステップS12に進み、画像データ又はタイルに分割された画像データに対してウェーブレット変換を行う。ステップS12に続いてステップS13に進み、ウェーブレット変換を行って得られた解像度レベル毎の変換係数に対し、MQ符号化を行う。
ステップS13に続いてステップS14に進み、ステップS13において生成されたMQ符号に、所定のヘッダ情報等を付加して、符号データを形成する。ここで形成される符号データは、例えば、JPEG2000規格に従う符号データである。ステップS14に続いてステップS15に進み、ステップS14において形成された符号データが出力される。
(JPEG2000による符号データを復号する処理の説明)
図2は、JPEG2000による画像復号処理を説明するフロー図である。図2では、符号化された画像データ(以下、「符号データ」という。)に対して、複数の処理が順に行われることにより、JPEG2000に規定される符号データから画像が復号される。図2のステップS21では、符号データが、画像復号を行う装置等に入力される。ステップS21に続いてステップS22に進み、符号データに含まれるパケット又はそのパケット等の解析を行うことにより、解像度レベル毎の変換係数のMQ符号及びそれらに付随するパラメータ等を得る。
ステップS22に続いてステップS23に進み、ステップS22で得られたMQ符号を復号することにより、変換係数を得る。ステップS23に続いてステップS24に進み、ステップS23で得られた変換係数に対し、逆ウェーブレット変換を行うことにより、画素毎の値を得る。ステップS24に続いてステップS25に進み、ステップS24で得られた画素値に対し、色空間変換又は逆レベルシフト等の処理を行い、画像を出力する。
(符号データの構成の例)
図3は、符号データの構成の例を説明する図である。図3では、JPEG2000による符号データの例である。符号データの冒頭には、SOC(Start of Codestream)マーカー(1)があり、それに続いてメインヘッダ(2)がある。メインヘッダ(2)には、符号化のパラメータや量子化パラメータが含まれている。
メインヘッダ(2)に続いて、実際の符号データがある。実際の符号データは、SOT(Start of Tile−Part)マーカー(3)、タイル部分ヘッダ(4)、SOD(Start of Data)マーカー(5)、タイルデータ(6)が含まれる。 SOTマーカー(3)は、タイルに係るデータの始まりを表し、タイル部分ヘッダ(4)は、タイルのサイズ等の情報が含まれている。SODマーカー(5)は、実際のタイル符号の開始を表す。SOTマーカ(3)からタイルデータ(6)までは、符号データに含まれるタイルの数だけ繰り返される。
符号データの終端には、EOC(End of Codestream)マーカー(7)がある。
(サブバンド、プリシンクト、コードブロックの説明)
図4は、ウェーブレット変換によって得られる解像度レベルのうちの一の解像度レベルにおける、サブバンド、プリシンクト、及び、コードブロックを説明する図である。一度の2次元サブバンド変換により、水平方向低域垂直方向低域成分(以下、「LL成分」という。)、水平方向低域垂直方向高域成分(以下、「LH成分」という。)、水平方向高域垂直方向低域成分(以下、「HL成分」という。)、水平方向高域垂直方向高域成分(以下、「HH成分」という。)の4つの成分、すなわち、サブバンドが得られる。LL成分に対してさらにサブバンド変換を行うことにより、解像度の異なる成分の組が得られる。
図4は、HL成分、LH成分、及び、HH成分の3つの成分について説明するが、解像度が最も低い解像度レベルでは、この3つの成分に加えてLL成分も符号化される。
なお、本実施の形態においては、解像度の高い方が「解像度レベル」が低い、すなわち、解像度レベルを表す数字が小さい。また、解像度の低い方が「解像度レベル」が高い、すなわち、解像度レベルを表す数字が大きい。換言すれば、解像度が最も高い「原画像」が、解像度レベルが最低の値0に対応する。
図4の各成分、すなわち、サブバンドは、コードブロックと呼ばれる矩形の領域に分割されて、符号化される。コードブロックは、x方向及びy方向に所定の数の変換係数からなる矩形領域である。また、各成分は、プリシンクトと呼ばれる矩形領域に分割された後、プリシンクト毎にコードブロックに分割されてもよい。図4では、一のプリシンクトが4つのコードブロックからなる例が示されている。
例えば、HL成分のプリシンクトaは、4つのコードブロックを有している。MQ符号化の処理は、プリシンクト内のコードブロックを、左上から右方向に順に処理し、最上段のコードブロックの処理が全て終了した後、次の段のコードブロックを、同様に、左から右に向かって処理する。すなわち、図の水平方向をx方向、垂直方向をy方向とすると、x方向に1コードブロックライン処理をした後、次のコードブロックラインの処理を行う。
なお、コードブロックラインとは、y方向に1個コードブロックからなる複数のコードブロックがx方向に並んだものである。
プリシンクトaでは、コードブロック0、1、2、3の順に処理が行われる。
(レイヤの説明)
図5は、図4におけるHL成分のプリシンクトaを、レイヤに分解して符号化する例を説明する図である。プリシンクトaが有するコードブロック0から3は、それぞれ、コーディングパス毎に対応するレイヤに割り当てられる。コーディングパスとは、一のビットプレーンを符号化する際に、所定の基準に基づいて選択されたビットからなるビット列であり、一のビットプレーンに対し、異なる3つの基準によって最大3つのコーディングパスが生成される。
図5では、各々のコードブロックのコーディングパスが、レイヤ1から10の何れかに対応している。ここで、例えば、一のレイヤに含まれるコーディングパスの変換係数におけるビット位置は、コードブロック毎に異なっていてよい。
一のコードブロックにおいて、一のレイヤの情報に対応する符号の単位をパケットという。
(パケットヘッダとパケットデータの説明)
図6は、パケットヘッダとパケットデータとを説明する図である。図6の符号データは、「CFE・・・」であり、そのバイナリ表現が「1100、1111、1110、・・・」となっている。
バイナリ表現のうち、区間1に対応する部分が、「ゼロ長パケット」、区間2に対応する部分が、「コードブロック包含情報」、区間3に対応する部分が、「ゼロビットプレーン情報」、区間4に対応する部分が、「符号パス数」、区間5に対応する部分が、「Lブロック」、区間6に対応する部分が、「コードブロック符号長」、区間7に対応する部分が「バイト調整」、区間8に対応する部分が、「パケットデータ」である。区間1から区間7が、「パケットヘッダ」に対応する。
これらのデータのうち、後述のタグツリーによって符号化されるものは、区間2の「コードブロック包含情報」、及び、区間3の「ゼロビットプレーン情報」であるので、ここでは、それらについて説明し、他は省略する。
コードブロック包含情報は、注目パケット以前にそのコードブロックが含まれていない場合には、そのコードブロックが最初に包含されるレイヤ番号である。このレイヤ番号は、タグツリーによって表される。注目パケット以前にそのコードブロックが含まれている場合には、注目レイヤにコードブロックが含まれるときに1、そうで無いときに0を付加する。ゼロビットプレーン情報は、MSB側から連続する全て0であるビットプレーンの数を表す。
(タグツリーの説明)
図7は、タグツリーによる情報符号の生成を説明する図である。タグツリーは、非負の整数を要素とする2次元配列を階層的に表現することで、符号化効率を向上させる手法である。2次元の原配列からスタートし、最大で4個の配列要素を一つのグループとして、その中の最小値をそのグループの代表値として一つ下のタグレベルの要素とする。なお、最大で4個とは、縦に2個、横に2個である。この操作を、要素数が1になるまで繰り返すことにより、最後の要素をルートとして各レベルの節、すなわち、ノードがツリー構造を形成する。
なお、タグレベルを表す数字は、小さいほど高いタグレベルを表す。
図7では、横6個、縦3個の要素からなる2次元配列がタグツリーで表現されている。タグレベル0が、符号化するコードブロック群に対応する。図7の例では、タグツリーレベル0から3までの4階層のタグツリーとなっている。
図中、qi(m,n)は、i番目のレベルにおける左からm番目、上からn番目のノード位置の情報を表している。すなわち、その解像度におけるコードブロックのサイズを一単位として、mは、そのコードブロックのx座標、nは、そのコードブロックのy座標である。タグレベル0における各ノードの値q0(m,n)は、二次元配列の各要素の情報そのものである。
図7において、タグツリーにより、q0(m,n)を符号化する場合について、説明する。ここで、例えば、qi(m,n)が、そのノード位置の情報の有無を表す包含情報であるとし、情報がある場合は値1、無い場合は値0を有するとする。図中、タグレベル0において、情報のあるノードは1、情報のないノードは0が、各ノードの矩形領域の右上に付されている。
(1)タグレベル1の各ノードの値
まず、タグレベル1の各ノードの値について、説明する。タグレベル1では、ノードq1(0,0)の下位ノード(q0(0,0), q0(1,0), q0(0,1), q0(1,1))には一つ以上の包含情報がある。すなわち、値1を有するノードが含まれている。そこで、ノードq1(0,0)の値は、1となる。ノードq1(1,0)の下位ノード(q0(2,0), q0(3,0), q0(2,1), q0(3,1))には一つの包含情報もない。すなわち、全てのノードの値が0である。そこで、ノードq1(1,0)の値は0となる。同様の手順により、ノードq1(0,1)の値は0、ノードq1(1,1)の値は1、ノードq1(2,0)の値は0、ノードq1(2,1)の値は0となる。
(2)タグレベル2の各ノードの値
次に、タグレベル2の各ノードの値について説明する。タグレベル2では、ノードq2(0,0)の下位ノード(q1(0,0), q1(1,0), q1(0,1), q1(1,1))には、値1を有するノードがある。そこで、ノードq2(0,0)の値が1となる。ノードq2(1,0)の下位ノード(q1(2,0),q1(2,1))は、全て値0である。そこで、ノードq2(1,0)の値が0となる。
(3)タグレベル3の各ノードの値
最後に、タグレベル3では、ノードq3(0,0)の下位ノード(q2(0,0), q2(1,0))には値1を有するノードがあるから、ノードq2(0,0)の値が1となる。
以上の手順により、全てのタグレベルにおける全てのノードの値、すなわち、包含情報が求められる。
(4)タグツリーによる情報符号の生成
タグツリーを用いた、qi(m,n)の一行目の各要素の情報符号について、説明する。
q0(0,0)は配列の最初の要素であるから、その情報符号は、最上位タグであるタグレベル3から最下位タグであるタグレベル0までを結合した値となり、「1111」となる。q0(1,0)は配列の2番目の要素であり、タグレベル3から1までの親ノードは、q0(0,0)と同一であるので、その部分は省略する。したがって、q0(1,0)の情報符号は自身の値のみとなり、「0」となる。
q0(2,0)は配列の3番目の要素で、タグレベル3から2までの親ノードは、q0(0,0)と同一である。そこで、タグレベル1の値及び自身の値を結合した値を考えると00となる。しかし、直上であるタグレベル1の値は0であることから、その下層のタグの値は全て0であることが自明である。したがって、q0(2,0)の情報符号はタグレベル1の値である「0」となる。q0(3,0)は配列の4番目の要素であり、タグレベル3から1までの親ノードはq0(2,0)と同一である。したがって、q0(3,0)の情報符号は自身の値のみとなり、「0」となる。
q0(4,0)は配列の5番目の要素で、タグレベル3の包含情報はq0(0,0)と同一である。そこで、タグレベル2からタグレベル0までを結合した値を考えると000となる。しかし、上位のタグレベル2の値は0であり、それより下層のタグの値は全て0であることが自明であるため、q0(4,0)の情報符号はタグレベル2の値である「0」となる。
q0(5,0)は配列の6番目の要素で、タグレベル3から1までの親ノードはq0(4,0)と同一であるので、その情報符号は自身の値のみとなり、「0」となる。
(タグツリー情報の格納場所の制御方法)
タグツリーによって表現される情報符号を処理する際に、その情報符号をメモリ等格納する方法について、以下説明する。なお、タグツリーによって表現される情報符号を「タグツリー情報」という。
符号化処理の際に、MQ符号化されたMQ符号からJPEG2000の符号を生成する処理、又は、復号処理の際に、JPEG2000の符号データからMQ符号を取り出す処理において、パケットヘッダに記述されているコードブロックのタグツリー情報を解析する。その際、解析したタグツリー情報を、内部バッファ及び/又は外部メモリに格納して解析を行う。
内部バッファは、例えば、読み出し及び書き込みを高速に行うことができる記憶回路であり、外部メモリは、例えば、内部バッファに比べて読み出し及び書き込みの速度やバス幅等の条件があるが、記憶容量が大きな記憶回路である。
ここで、以下の2通りの格納方法が考えられる。一つは、全てのタグツリー情報を内部バッファに保存し、符号解析が終了した後に、外部メモリに書き込む方法である。以下、これを、「タグツリー情報の一括リード・ライト方法」という。もう一つは、タグツリー情報を、外部メモリに格納し、符号解析に必要な時に、内部バッファに読み出す方法である。以下、これを「タグツリー情報の随時リード・ライト方法」という。
タグツリー情報の一括リード・ライト方法では、プリシンクトを使用しない場合、サブバンドの符号解析時にコードブロックのタグツリー情報を内部バッファに記録していき、サブバンドの符号解析終了時に内部バッファに格納されている情報を外部メモリに一括して書き込む。このようにしてJPEG2000符号ストリーム内の色コンポーネント毎及び解像度レベル毎のサブバンドの解析を順次行っていく。プリシンクトを使用する時は、色コンポーネント毎及び解像度レベル毎に、符号化される全てのサブバンドのコードブロックのタグツリー情報を格納できる内部バッファを保持し、符号ストリーム解析開始時にこれらの情報を外部メモリから一括して読み出して内部バッファに格納し、符号ストリーム解析終了時に内部バッファに格納されている情報を外部メモリに一括して書き込む。
一方、タグツリー情報の随時リード・ライト方法では符号データの解析処理の間、サブバンド内の一のコードブロックの処理に必要なタグツリー情報を、外部メモリから読み出し、また、そのコードブロックの処理中に生成されたタグツリー情報を、内部バッファから読み出して外部メモリに書き込む。このようにしてJPEG2000符号データ内の色コンポーネント毎及び解像度レベル毎のサブバンドの解析を順次行っていく。
本発明の実施の形態は、タグツリー情報の随時リード・ライト方法において、外部メモリへの読み出し及び書き込みのタイミングを好適に制御するものである。以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
〔第一の実施の形態〕
(本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の機能構成の例(その1))
図8は、本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の機能構成の例を説明する図である。図8の画像処理装置1は、入力される画像データを、複数の処理手段によって処理して、符号データを生成する。画像処理装置1は、例えば、符号形成手段140を有し、さらに、入力画像データ処理手段110、ウェーブレット変換手段120、MQ符号生成手段130、又は、第二の記憶手段150を有してもよい。
符号形成手段140は、MQ符号化された変換係数に付随する様々なパラメータを生成し、それらの符号と変換係数とを含むパケットとして構成する。さらにパケットを所定の順に並べて所定のヘッダ情報を付加することにより、符号データを生成する。
符号形成手段140は、例えば、情報符号生成手段141、座標生成手段142、及び、アドレス生成手段143を有する。符号形成手段140は、さらに、記憶制御手段144又はレジスタ145を有してもよい。
情報符号生成手段141は、タグツリーによって表現される情報符号であるタグツリー情報を生成する手段である。情報符号生成手段141は、例えば、上記「(4)タグツリーによる情報符号の生成」に記載の手順により、タグツリー情報を生成する。
座標生成手段142は、解像度毎に、コードブロックのサイズを一単位として、各コードブロックのx座標及びy座標を生成する手段である。アドレス生成手段143は、タグツリー情報を記憶手段に格納する際のアドレスを生成する手段である。
また、記憶制御手段144は、レジスタ145の値を設定し、さらにレジスタ145の値に基づき、第二の記憶手段150、第一の記憶手段190のそれぞれに格納する情報符号を決定し、読み出し又は書き込みを行う。
レジスタ145は、記憶手段144によって値が設定される。レジスタ145が保持する値は、異なるタグツリー情報毎に、それぞれ、読み出し、又は、書き込みを行うタイミングを制御するものである。
第二の記憶手段150は、符号形成手段140によって処理されるタグツリー情報を格納する手段である。第二の記憶手段150は、例えば、高速に読み出し及び書き込みが可能な、画像処理装置1の内部バッファとして構成される。
入力画像データ処理手段110は、入力される画像データを処理する手段である。入力画像データ処理手段110は、例えば、図1のステップS11における処理を実行する。ウェーブレット変換手段120は、画像データに対して、2次元ウェーブレット変換を行う手段である。ウェーブレット変換手段120は、例えば、図1のステップS12における処理を実行する。MQ符号生成手段130は、ウェーブレット変換によって生成された変換係数を、MQ符号化する手段である。MQ符号生成手段130は、例えば、図1のステップS13における処理を実行する。
第一の記憶手段190は、画像処理装置1が処理するデータを格納する記憶手段であって、例えば、第二の記憶手段150よりも、大容量のデータを格納し、所定のバス幅によって読み出し及び/又は書き込みが可能なSDRAMとして構成される。第二の記憶手段は、例えば、画像データ、変換係数、又は、タグツリー情報を格納する。
(本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の機能構成の例(その2))
図9は、本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の機能構成の例を説明する図である。図9の画像処理装置2は、入力される符号データを、複数の処理手段によって処理して、画像を復号した画像データを生成する。画像処理装置2は、例えば、符号解析手段240を有し、さらに、出力画像データ処理手段210、逆ウェーブレット変換手段220、MQ復号手段230、又は、第二の記憶手段250を有してもよい。
符号解析手段240は、入力された符号データから、メインヘッダ、タイル部分ヘッダ等のヘッダ情報を解析してパケットを取り出し、タグツリー情報を復号する。符号解析手段240は、さらに、MQ符号を取り出し、MQ復号手段230に出力する。
符号解析手段240は、例えば、情報符号解析手段241、座標生成手段242、及び、アドレス生成手段243を有する。符号解析手段240は、さらに、記憶制御手段244又はレジスタ245を有してもよい。
情報符号解析手段241は、タグツリーによって表現される情報符号であるタグツリー情報を解析して復号する手段である。情報符号解析手段241は、例えば、上記「(4)タグツリーによる情報符号の生成」に記載の手順の逆の手順により、タグツリー情報から包含情報等の値を取得する。
座標生成手段242は、解像度毎に、コードブロックのサイズを一単位として、各コードブロックのx座標及びy座標を生成する手段である。アドレス生成手段243は、タグツリー情報を記憶手段に格納する際のアドレスを生成する手段である。
また、記憶制御手段244は、レジスタ245の値を設定し、さらにレジスタ245の値に基づき、第二の記憶手段250、第一の記憶手段290のそれぞれに格納する情報符号を決定し、読み出し又は書き込みを行う。
レジスタ245は、記憶手段244によって値が設定される。レジスタ245が保持する値は、異なるタグツリー情報毎に、それぞれ、読み出し、又は、書き込みを行うタイミングを制御するものである。
第二の記憶手段250は、符号解析手段240によって処理されるタグツリー情報を格納する手段である。第二の記憶手段250は、例えば、高速に読み出し及び書き込みが可能な、画像処理装置2の内部バッファとして構成される。
出力画像データ処理手段210は、出力される画像データを処理する手段である。出力画像データ処理手段210は、例えば、図2のステップS25における処理を実行する。逆ウェーブレット変換手段220は、変換係数に対して、2次元逆ウェーブレット変換を行う手段である。逆ウェーブレット変換手段220は、例えば、図2のステップS24における処理を実行する。MQ復号手段230は、MQ符号を復号して、ウェーブレット変換によって得られた変換係数を取得する手段である。MQ復号手段230は、例えば、図2のステップS23における処理を実行する。
第一の記憶手段290は、画像処理装置2が処理するデータを格納する記憶手段であって、例えば、第二の記憶手段250よりも、大容量のデータを格納し、所定のバス幅によって読み出し及び/又は書き込みが可能なSDRAMとして構成される。第二の記憶手段は、例えば、画像データ、変換係数、又は、タグツリー情報を格納する。
なお、図8の画像処理装置1と図9の画像処理装置2とは、一の画像処理装置として構成されてもよい。例えば、入力画像データ処理手段110と出力画像データ処理手段210とは、同一又は一部を共有する回路又は装置等の手段によって実現されてもよい。ウェーブレット変換手段120と逆ウェーブレット変換手段220、MQ符号生成手段130とMQ復号手段230、符号生成手段140と符号解析手段240も、同様に、それぞれ、同一又は一部を共有する回路又は装置等の手段によって実現されてよい。
さらに、第二の記憶手段150と第二の記憶手段250、第一の記憶手段190と第一の記憶手段290も、同様に、それぞれ、同一又は一部を共有する回路又は装置等の手段によって実現されてよい。
なお、第二の記憶手段150又は第二の記憶手段150は、必ずしも画像処理装置の内部に設けられなくてよい。また、第一の記憶手段190又は第一の記憶手段290も、同様に、必ずしも画像処理装置の外部に設けられなくてよい。
(タグツリー情報の随時リード・ライト方法の例のフロー図)
図10は、本発明の一実施の形態に係るタグツリー情報の随時リード・ライト方法の処理の概略の例のフロー図である。図10は、復号処理の例であるが、符号化処理の場合のタグツリー情報の随時リード・ライト方法は、図8及び図9より、復号時の処理から容易に理解できるので、ここでは説明を省略する。
図10は、JPEG2000による符号データのメインヘッダ及びタイル部分ヘッダの解析が終了し、取得されたパケットの内部を解析する処理の例である。パケット解析とは、パケットヘッダを解析する処理とパケットデータを取得する処理が含まれる。図10の処理は、例えば、図9の画像処理装置2によって実行される。
なお、「リード」とは、外部メモリである第一の記憶手段290から、タグツリー情報を読み出すことであり、「ライト」とは、外部メモリである第一の記憶手段290に対し、タグツリー情報を書き込むことである。また、図中「メモリ」とは「第一の記憶手段290」をいう。
図10のステップS101では、符号解析手段240が、そのパケットが含まれるコードブロックの処理を開始する。ステップS101に続いてステップS102に進み、記憶制御手段244が、第一の記憶手段190から、既に解析が終了したタグツリー情報を取得する必要があるか否かを判断する。必要がある場合には、ステップS103に進み、必要が無い場合には、ステップS104に進む。なお、必要の有無は、例えば、レジスタ245に格納されたパラメータ等の値を参照して判断してもよい。
ステップS102に続くステップS103では、記憶制御手段244が、タグツリー情報を第一の記憶手段290から読み出す。ステップS103又はステップS102に続くステップS104では、記憶制御手段244が、ステップS103で読み出されたタグツリー情報を、内部バッファである第二の記憶手段250に格納する。
ステップS104に続いてステップS105に進む。なお、ステップS104とステップS105との間に、タグツリー情報からコードブロックに係る情報を復号してもよい。コードブロックに係る情報とは、例えば、JPEG2000規格における、ゼロビットプレーン情報、及び/又は、コードブロック包含情報である。
ステップS105では、記憶制御手段244が、第二の記憶手段250に格納されているタグツリー情報のうち、第一の記憶手段290に書き込むタグツリー情報の有無を判断する。書き込むタグツリー情報がある場合には、ステップS106に進み、無い場合には、ステップS107に進む。なお、書き込むタグツリー情報の有無の判断は、例えば、レジスタ245に格納されたパラメータ等を参照して判断してもよい。
ステップS105に続くステップS106では、記憶制御手段244が、第二の記憶手段250に格納されたタグツリー情報のうち、ステップS105で、書き込むと判断されたタグツリー情報を、第二の記憶手段250から読み出して、第一の記憶手段290に書き込む。
ステップS105又はステップS106に続いてステップS107に進み、符号解析手段240が、そのコードブロックの処理を終了する。
(コードブロックの処理と、タグツリー情報の格納状態を説明する図)
図11は、コードブロックの処理と、タグツリー情報の格納状態を説明する図であって、例えば、図7で説明されたタグツリー構造によるタグツリー情報を解析する場合の処理の例である。なお、タグツリー情報を生成する場合の処理において、外部メモリから読み出して内部バッファに格納し、又は、内部バッファから読み出して外部メモリに格納する処理は、タグツリー情報を解析する処理から容易に理解できるので、ここでは説明を省略する。
また、図11において、外部メモリとは、例えば、図9における第一の記憶手段290であり、内部バッファとは、例えば、図9における第二の記憶手段250である。内部バッファは、また例えば、タグレベル毎に格納場所が定められている。図11の例では、タグレベル3からタグレベル1に対して1ビットずつ、タグレベル0に対して2ビットが割り当てられる。
図11では、コードブロックCB1からCB8までの8個のコードブロックに対し、それぞれのコードブロックに係る情報の情報符号が解析され取得される。図11の例では、例えば、図示しない制御部等によって、コードブロック毎に所定の処理時間が割り当てられている。図示しない制御部は、処理時間毎に、処理するコードブロックを指定し、それぞれの処理手段に対し、処理を実行させる。
まず、処理時間t1において、コードブロックCB1のタグツリー情報の解析が行われる。ここでは、情報符号解析手段241が、タグツリー情報を順に解析して取得し、内部バッファに格納する。処理時間t1における処理は、より詳細には、次の順で行われる。まず、タグレベル3の包含情報が解析されて内部バッファに格納される。ここで、タグレベル3の格納場所の全てに、包含情報が格納される。すなわち状態がFULLである。
続いて、タグレベル2の包含情報が解析されて内部バッファに格納される。ここで、タグレベル2の格納場所の格納場所の全てに、包含情報が格納される。すなわち状態がFULLである。さらに、タグレベル1の包含情報が解析されて内部バッファに格納される。ここで、タグレベル1の格納場所の格納場所の全てに、包含情報が格納される。すなわち状態がFULLである。
最後に、タグレベル0の包含情報が解析されて内部バッファに格納される。タグレベル0の格納場所は、2ビットであるため、ここでは、まだ状態はFULLではない。
次に、コードブロックCB2の処理を行う処理時間t2に移る。コードブロックCB2は、コードブロックCB1と、タグレベル1からタグレベル3までの包含情報を共有している。そこで、タグレベル3の包含情報のみが解析され、内部バッファに格納される。ここで、タグレベル3の格納場所の格納場所の全てに、包含情報が格納され、状態がFULLとなる。
処理時間t2において、内部バッファの各タグレベルに対応する格納場所の状態が、全てFULLになった後、内部バッファに格納されている包含情報を、外部メモリに書き込む。これにより、内部バッファの容量が再び回復され、次の処理を行うことができる。
処理時間t3からt8においても、処理時間t1及びt2と同様に、内部バッファに格納された包含情報を、所定のタイミングで、外部メモリとに書き込むことにより、タグツリー情報の随時リード・ライト方法が実現される。
(タグツリー情報を格納するアドレスの説明)
図12は、タグツリー情報を格納するアドレスを説明する図である。図12では、解像度レベルおよびプリシンクト情報をもとに、サブバンド内コードブロックの空間的座標位置(x、y)から一定ビット幅の値だけを取り出し再構成することにより、内部バッファのメモリアドレスオフセットおよび当該コードブロックタグツリー情報のバッファ内位置を同時かつ簡単に決定することができる。
図12のアドレス生成は、座標生成手段142及びアドレス生成手段143、又は、座標生成手段242及びアドレス生成手段243によって実現される。
図12では、コードブロックのサイズを一単位とするアドレスによって、座標生成手段142又は座標生成手段242によって、コードブロック毎にアドレス(cb_x_cnt,cb_y_cnt)が割り当てられている。また、rb_ti1は、cb_x_cntとcb_y_cntをビット結合した結合値である。
cb_x_cnt及びcb_y_cntのビット長は、処理するサブバンドの解像度レベル又はプリシンクトの解像度によって異なる。一方、rb_ti1は、内部バッファの容量及び、外部メモリにアクセスする際のバス幅に基づく、固定長の値である。図12の例では、rb_ti1のビット長は13ビットである。
例えば、縦横それぞれ32個の変換係数からなるコードブロックを処理する場合、プリシンクトのサイズが縦横それぞれ128個の変換係数からなる場合には、一のプリシンクトには、縦4個、横4個の計16個のコードブロックが含まれる。そこで、cb_x_cnt及びcb_y_cntのビット長は、それぞれ2ビットあればよい。この場合、アドレス生成手段143又はアドレス生成手段243によって、rb_ti1の下位4ビットに、cb_x_cnt及びcb_y_cntをビット結合した結合値が代入され、残る上位の9ビットには値0が代入される。
また例えば、コードブロックのサイズが同様に縦横32個の変換係数であり、プリシンクトのサイズが縦横それぞれ256個の変換係数からなる場合には、一のプリシンクトには、縦8個、横8個の計64個のコードブロックが含まれる。そこで、cb_x_cnt及びcb_y_cntのビット長は、それぞれ3ビットあればよい。この場合、rb_ti1の下位6ビットに、cb_x_cnt及びcb_y_cntをビット結合した結合値が代入され、残る上位の7ビットには値0が代入される。
図12の例では、内部バッファの容量が32ビットである。したがって、内部バッファ内のアドレスを表現するには、5ビットあればよい。そこで、アドレス生成手段143又はアドレス生成手段243は、rb_ti1の下位5ビットを、内部バッファにおけるアドレスとする。
さらに、外部メモリが、例えば、SDRAMとして構成される場合には、所定のバス幅の単位で、読み出し又は書き込みが行われる。rb_ti1から、このバス幅、すなわち、バーストレングスに相当するビット長分だけ、下位ビットを除いた残りのビットによって構成される値を、外部メモリにアクセスする際のアドレスオフセット値とすることにより、効率良く外部メモリに対してアクセスを行うことができる。
ここで、バーストレングスと内部バッファの容量とを同一にすることにより、外部メモリから一度に読み出す情報を全て内部バッファに格納することができ、又は、内部バッファに格納された値を全て、一度に外部メモリに書き込むことができ、効率良く外部メモリに読み出し又は書き込みを行うことができる。
なお、タグツリー情報の種類が複数の場合には、異なるタグツリー情報毎に割り当てられた内部バッファ内の容量と、バーストレングスとを同一にすることにより、タグツリー情報毎に、外部メモリから一度に読み出す情報を、全て内部バッファに格納することができる。
図13は、図12のアドレス生成を実現する、ハードウェア記述言語によるレジスタ転送レベルの表現例である。図13において、Pre_okはプリシンクト使用の有無、Presizeはプリシンクトのサイズ、levelnは解像度レベルnを表す。また、rb_ti1、rb_zi1、rb_zn1はタグレベル1における、cb_x_cnt及びcb_y_cntをビット結合した結合値であって、それぞれ、コードブロック包含情報、ゼロビットプレーン包含情報、及び、ゼロビットプレーン情報である。なお、ゼロビットプレーン包含情報とは、ゼロビットプレーン情報を含むか否かを表す情報である。
(コードブロック包含情報の格納の制御の説明)
図14は、タグツリー情報を内部バッファから読み出して外部メモリに書き込み、又は、外部メモリから読み出して内部バッファに格納するタイミングの制御を説明する図であり、図15は、図14の処理を実現する、ハードウェア記述言語によるタイミング判定の表現例である。
図14は、タグレベル3のコードブロックの、コードブロック包含情報のタイミングの例である。図14において、コードブロック包含情報を内部バッファから読み出して外部メモリに書き込むタイミングは、図中の斜線でハッチングされたコードブロックにおけるタグツリー情報の処理が終了した後である。内部バッファにおけるタグレベル3の格納場所の状態がFULLになった時に、内部バッファから外部メモリに情報を移すことにより、一の情報毎に内部バッファから外部メモリへ移す場合よりも、外部メモリへのアクセス回数を少なくし、全体の処理を高速にすることができる。
コードブロック包含情報は、1ビットで表される。そこで、内部バッファが32ビットの容量の場合に、その状態がFULLになるのは、32個のコードブロックを処理する毎である。コードブロック包含情報の内部バッファにおけるアドレスは、図12に基づいて説明したように、順にコードブロックが処理されるのに対応して、内部バッファ内で、1ずつ加算された値が割り当てられる。
そこで、図15では、記憶制御手段144又は記憶制御手段244が、内部バッファの所定のアドレスにタグツリー情報が格納された場合に、外部メモリへの書き込みを実行する。すなわち、タグツリー情報が書き込まれた内部バッファのアドレスが所定の値であるか否かを判断している。
図15では、内部バッファの格納場所のアドレスが0から31の数で表される場合に、31で表されるアドレスに情報が格納された時を、外部メモリへの書き込みタイミングとする。図15の式(1)では、matwti3の値が0では無い場合に、外部メモリへの書き込みが行われる。
但し、
packet_hdは、パケットヘッダの処理期間、
packet_dtはパケットヘッダとパケットデータの処理期間、
lay_firstはレイヤ情報、
rn_enbはタグレベルnの包含情報の有無、
bn_timはタグレベルmのコードブロック包含情報のバッファ内位置、
T3ucdは、そのコードブロックが、タグレベル3において最初のコードブロックラインに含まれているか否かを表す情報、
である。
なお、「処理期間」とは、図15の処理を実現する回路等において、図示しない制御部によって制御される、そのデータを処理している時間をいう。また、レイヤ情報とは、そのレイヤが、そのコードブロックの最初のレイヤか否かを表す情報である。
図14に戻り、外部メモリからコードブロック包含情報を読み出して、内部バッファに格納するタイミングは、図中のグレーでハッチングされたコードブロックにおけるタグツリー情報の処理の前である。ここで、内部バッファの容量に等しいだけのコードブロック包含情報をまとめて読み出すことにより、一のコードブロックの処理毎に読み出すよりも、外部メモリへのアクセス回数を減じ、全体の処理を高速にすることができる。
コードブロック包含情報は、1ビットで表されるので、内部バッファが32ビットの容量の場合には、コードブロック32個分のコードブロック包含情報を一括して読み出すとよい。コードブロック包含情報の内部バッファにおけるアドレスは、図12に基づいて説明したように、順にコードブロックが処理されるのに対応して、内部バッファ内で、1ずつ加算された値が割り当てられる。
そこで、図15の式(2)では、内部バッファの格納場所のアドレスが0から31の数で表される場合に、0で表されるアドレスのコードブロック包含情報を処理する時を、外部メモリからの読み出しタイミングとする。図15では、matrti3の値が0では無い場合に、外部メモリからの読み出しが行われる。但し、変数名の意味は、式(1)と同じである。
(ゼロビットプレーン包含情報の格納の制御の説明)
図16及び図17は、ゼロビットプレーン包含情報の格納の制御を説明する図である。ゼロビットプレーン包含情報は、コードブロック包含情報と同じく、1ビットであらわされる。そこで、コードブロック包含情報と同じタイミングで、外部メモリからの読み出し、又は、外部メモリへの書き込みを行うとよい。
図16において、外部メモリからの読み出すタイミングのコードブロックは、グレーのハッチングで表され、外部メモリへの書き込みタイミングのコードブロックは斜線のハッチングで表される。これらのタイミングは、図14と同一であるので、ここでは説明を省略する。
図17は、図16の処理を実現する、ハードウェア記述言語によるタイミング判定の表現例である。図17の式(3)では、matwzi3の値が0では無い場合に、外部メモリへの書き込みが行われ、式(4)では、matrzi3の値が0では無い場合に、外部メモリからの読み出しが行われる。但し、bn_zimはタグレベルmのゼロビットプレーン包含情報のバッファ内のアドレスを表し、その他の変数名の意味は、式(1)及び式(2)と同一である。図17の式(3)及び式(4)によって制御されるタイミングは、それぞれ、図15の式(1)及び式(2)と同一である。
(ゼロビットプレーン情報の格納の制御の説明)
図18及び図19は、ゼロビットプレーン情報の格納の制御を説明する図である。ゼロビットプレーン情報は、コードブロック包含情報及びゼロビットプレーン包含情報と異なり、多ビットで表される。そこで、コードブロック包含情報等よりも、外部メモリとのアクセスが増える。しかし、内部バッファの容量と処理するコードブロックとに基づいて、外部メモリにアクセスすることにより、一のコードブロック毎にアクセスするよりも、外部メモリとのアクセスの頻度を減らすことができ、全体の処理速度を高めることができる。
図19は、図18の処理を実現する、ハードウェア記述言語によるタイミング判定の表現例である。図19の式(5)では、matwzn3の値が0では無い場合に、外部メモリへの書き込みが行われ、式(6)では、matrzn3の値が0では無い場合に、外部メモリからの読み出しが行われる。但し、bn_znmはタグレベルmのゼロビットプレーン情報の内部バッファ内のアドレスを表し、その他の変数名の意味は、式(1)及び式(2)と同一である。
(メモリアクセスリストによる外部メモリからの読み出しタイミングの制御の例)
図20は、メモリアクセスリストに基づく、外部メモリからの読み出しタイミングの制御のフロー図である。メモリアクセスリストとは、図14から図19で説明した、コードブロックの処理期間に対応する外部メモリへのアクセス制御に、さらに、その処理期間において、どのタグレベルのタグツリー情報が必要となるかを判断するものである。
例えば、図7において、q0(0,0)を処理する場合には、q1(0,0)からq3(0,0)までの全ての親ノードのタグツリー情報を読み出す必要がある。しかし、q0(1,0)は、タグレベル1からタグレベル3までの親ノードが、q0(0,0)と同一であるために、自身のタグツリー情報のみ読み出されればよい。
図20は、メモリアクセスリストに基づき、記憶制御手段244が、レジスタ245の値を設定することにより、そのコードブロックを処理する際に必要なタグツリー情報の読み出しの制御を行う。レジスタ245は、トグルレジスタとして構成されてもよい。トグルレジスタとは、所定のビット長の値を保持し、1の入力毎に、その値が1ずつ加算され、そのビット長における最大の値になった場合に、その次の値は、そのビット長における最小の値に戻るレジスタである。
図20のステップS201では、図示しない制御部等によって、現在処理しているコードブロックの処理期間において、外部メモリからの読み出しの判定が開始される。ここで、レジスタ245の値は、記憶制御手段244により「OFF1」に設定される。ステップS201に続いてステップS202に進み、記憶制御手段244が、図14から図19において説明された外部メモリからの読み出しタイミングの制御に基づき、読み出すタグツリー情報があると判断される場合には、レジスタ245の値を「ON1」に設定し、ステップS203に進む。読み出すタグツリー情報が無い場合には、ステップS209に進む。
ステップS202に続くステップS203では、記憶制御手段244が、読み出すことを設定しても良いか否かを判断する。設定しても良い場合には、レジスタ245の値を「ON2」に設定し、ステップS204に進む。一方、設定することができない場合には、ステップS203を繰り返す。
ステップS203に続くステップS204では、記憶制御手段244が、メモリアクセスリストに基づき、対象となるコードブロック毎に、読み出すタグレベルを判定する。読み出すタグレベルがある場合には、ステップS205に進み、読み出すタグレベルが無い場合には、ステップS204を繰り返す。
ステップS204に続くステップS205では、タグレベルnの順番か否かを判定する。ここでは、タグレベルnの順番になるまでステップS205を繰り返し、タグレベルnの順になった場合に、ステップS206に進む。
ステップS205に続くステップS206では、タグレベルnのタグツリー情報を、外部メモリから読み出す。ステップS206に続いてステップS207に進み、タグレベルnの読み出しが終了したか否かを判断する。終了していない場合には、読み出しを続け、終了した場合には、記憶制御手段244が、レジスタの値を「OFF2」にした後、ステップS208に進む。
ステップS208等に続くステップS209では、図示しない制御部等によって、現在処理しているコードブロックの処理期間において、外部メモリからの読み出しの判定が終了される。
(メモリアクセスリストによる外部メモリへの書き込みタイミングの制御の例)
図21は、メモリアクセスリストに基づく、外部メモリへの書き込みタイミングの制御のフロー図である。所定の判断に基づき実行される処理が、図20では「外部メモリからの読み出し」であるのに対し、図21では「外部メモリへの書き込み」である他は、図20と図21とで、判断の基準等は同一である。したがって、図21のフローは、図20のフローの説明から容易に理解できるので、ここでは説明を省略する。
(本発明の実施の形態による効果)
上記の実施の形態による効果について考察する。
図22は、原画像の画像サイズが8192画素×8192画素、サブバンドを繰り返すことによって生じる解像度レベルが8、コードブロックサイズが32のデータを説明する図である。ここで、一のコードブロックのタグツリー包含情報は1ビット、ゼロビットプレーン包含情報は1ビット、ゼロビットプレーン情報は4ビットである。
(A)「タグツリー情報の一括リード・ライト方法」における、内部バッファの容量と外部メモリへのアクセス回数
プリシンクトを使用しない場合は、コードブロックのタグツリー包含情報を解析するのに必要な内部バッファの容量は16384である。これにゼロビットプレーン包含情報とゼロビットプレーン情報を加えると98304となる。
内部バッファ情報をメモリにリード又はライトする時のアクセス回数はレイヤ1枚で32ビット幅バス使用の場合のとき次のようになる。
各解像度レベル全サブバンドのコードブロックのタグツリー包含情報は(1+(1+1+2+8+32+128+512)×3)=2053回、ゼロビットプレーン包含情報は(1+(1+1+2+8+32+128+512)×3)=2053回、ゼロビットプレーン情報は(1+(1+2+8+32+128+512+2048)×3)=8194、であり、合計で12300回である。色コンポーネントの数が3の場合は、さらに、、アクセス回数は36900回となる。また、レイヤが2枚以上あるときは、36900×N(Nはレイヤ数)回となる。
プリシンクトを使用する場合は、色コンポーネント毎及び解像度レベル毎に、全サブバンドの情報が必要で、この時コードブロックのタグツリー包含情報を解析するのに必要な内部バッファの数は65535。これにゼロビットプレーン包含情報とゼロビットプレーン情報を加えると393210となる。
(B)「タグツリー情報の随時リード・ライト方法」における、内部バッファの容量と外部メモリへのアクセス回数
解像度レベル毎に処理するために必要な内部バッファの容量は、コードブロック包含情報が1×8=8ビット、ゼロビットプレーン包含情報が1×8=8ビット、ゼロビットプレーン包含情報が4×8=32ビットで、合計48ビットとなる。したがって、タグツリー情報の一括リード・ライト方法の所要バッファサイズに対し、プリシンクトなしの場合に、1/2048、プリシンクトありの場合に1/8192となる。
一方、外部メモリへのアクセスは、レイヤが一枚の場合に、一のコードブロックにおいて、コードブロック包含情報のリード/ライトは8×2=16回、ゼロビットプレーン包含情報のリード/ライトは8×2=16回、ゼロビットプレーン包含情報のリード/ライトは8×2=16回で、合計で48回となる。
解像度レベル毎の各サブバンドにおいて、全てのコードブロックに対応する外部メモリへのアクセス回数は、(1+(1+4+16+64+256+1024+4096+16384)×3)×16 = 1048576 回となる。さらに色コンポーネントの数が3の場合には、全部で3145728回の外部メモリへのアクセスが必要となる。したがって、タグツリー情報の一括リード・ライト方法に比して、所要アクセス回数は、約85倍まで増えたことになる。
(C)本発明の実施の形態における、内部バッファの容量と外部メモリへのアクセス回数
コードブロック包含情報を格納する内部バッファの容量は、タグレベル7から0までの8つのタグレベルのサイズの合計である、1+4+16+32+32+32+32+32 = 181ビットであり、ゼロビットプレーン包含情報及びゼロビットプレーン情報を格納するのに必要な容量を加えて、合計1086ビットとなる。
外部メモリへのアクセス回数は、レイヤ1枚で32ビット幅バス使用の場合に、コードブロック包含情報のリード・ライトは(1+(1+1+1+2+8+32+128+512)×3)×2=4112回、ゼロビットプレーン包含情報のリード・ライトは(1+(1+1+1+2+8+32+128+512)×3)×2=4112回、ゼロビットプレーン情報のリード・ライトは(1+(1+1+2+8+32+128+512+1024)×3)×2=10250回であり、合計で18474回となる。色コンポーネントの数が3の場合は、全部で55422回のメモリーアクセスが必要となる。
(A)のタグツリー情報の一括リード・ライト方法と比較して、必要となる内部バッファのサイズが約1/90〜1/362に縮減している。外部メモリへのアクセス回数は、約1.5倍になる。
(B)のタグツリー情報の随時リード・ライト方法と比較して。必要となる内部バッファのサイズは(B)の6ビットに対し(C)の1086ビットと増えたが、外部メモリへのアクセス回数は、(B)の3145728回に対し、(C)は、55422回になり、約1/56まで減らされている。
なお、内部バッファサイズを変更すれば外部メモリへのアクセス回数も変わるので、本発明の手段を用いて仕様に合わせて選択的にシステムを構成することができる。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
JPEG2000による画像符号化処理を説明するフロー図。 JPEG2000による画像復号処理を説明するフロー図。 符号データの構成の例を説明する図。 ウェーブレット変換によって得られる解像度レベルのうちの一の解像度レベルにおける、サブバンド、プリシンクト、及び、コードブロックを説明する図。 プリシンクトを、レイヤに分解して符号化する例を説明する図。 パケットヘッダとパケットデータとを説明する図。 タグツリーによる情報符号の生成を説明する図。 本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の機能構成の例(その1)。 本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の機能構成の例(その2)。 本発明の一実施の形態に係るタグツリー情報の随時リード・ライト方法の処理の概略の例のフロー図。 コードブロックの処理と、タグツリー情報の格納状態を説明する図。 タグツリー情報を格納するアドレスを説明する図。 アドレス生成を実現する、ハードウェア記述言語によるレジスタ転送レベルの表現例。 コードブロック包含情報の格納の制御を説明する図。 ハードウェア記述言語によるコードブロック包含情報の格納のタイミング判定の表現例。 ゼロビットプレーン包含情報の格納の制御を説明する図。 ハードウェア記述言語によるゼロビットプレーン包含情報の格納のタイミング判定の表現例 ゼロビットプレーン情報の格納の制御を説明する図。 ハードウェア記述言語によるゼロビットプレーン情報の格納のタイミング判定の表現例 メモリアクセスリストに基づく、外部メモリからの読み出しタイミングの制御のフロー図。 メモリアクセスリストに基づく、外部メモリへの書き込みタイミングの制御のフロー図。 原画像から、サブバンドを繰り返すことによって生じる解像度レベル、コードブロックを説明する図。
符号の説明
1、2 画像処理装置
110 入力画像データ処理手段
120 ウェーブレット変換手段
130 MQ符号生成手段
140 符号形成手段
141 情報符号生成手段
142 座標生成手段
143 アドレス生成手段
144 記憶制御手段
145 レジスタ
150 第二の記憶手段
190 第一の記憶手段
210 出力画像データ処理手段
220 逆ウェーブレット変換手段
230 MQ復号手段
240 符号解析手段
241 情報符号解析手段
242 座標生成手段
243 アドレス生成手段
244 記憶制御手段
245 レジスタ
250 第二の記憶手段
260 第一の記憶手段

Claims (20)

  1. 画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データを生成する、画像処理装置であって、
    前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成手段と、
    前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データから、前記情報符号を復号して画像を生成する、画像処理装置であって、
    前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成手段と、
    前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を有する画像処理装置。
  3. 前記結合値の倍数は、異なる情報符号毎に、該情報符号の最大ビット長を前記結合値に乗じたものである請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記第一の記憶手段が、第一の所定数の連続するビット毎に読み出し及び/又は書き込みが行われる場合に、
    前記アドレス生成手段は、前記結合値の倍数のうち下位の前記第一の所定数のビットを除く上位のビットからなる値を、前記情報符号を、前記第一の記憶手段から読み出し及び/又は前記第一の記憶手段に対して書き込みを行う際のオフセット値とする請求項1ないし3何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記アドレス生成手段は、前記結合値の倍数のうち下位の第二の所定数のビットからなる値を、前記情報符号が格納される前記第一の記憶手段より容量の少ない第二の記憶手段におけるアドレスとして生成する請求項1ないし4何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第一の所定数と前記第二の所定数とは同じ値である請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記情報符号の前記第二の記憶手段におけるアドレスが第一の所定の値の場合に、前記第一の記憶手段から前記情報符号を読み出して前記第二の記憶手段に格納し、及び、前記情報符号の前記第二の記憶手段におけるアドレスが第二の所定の値の場合に、前記第二の記憶手段から前記情報符号を読み出して前記第一の記憶手段に格納する記憶制御手段を有する請求項5記載の画像処理装置。
  8. 前記第一の記憶手段は、当該画像処理装置の外部に設けられ、
    前記第二の記憶手段は、当該画像処理装置の内部に設けられている請求項5ないし7何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記タグツリーは、異なる複数の階層であるタグレベルから構成され、
    一のタグレベルにおける一のコードブロックは、前記一のタグレベルの直下のタグレベルにおける、x方向に多くとも2個、y方向に多くとも2個のコードブロックの親ノードとして構成される請求項1ないし8何れか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記符号データは、JPEG2000に規定される符号データであり、
    前記コードブロックに係る情報は、コードブロック包含情報、又は、ゼロビットプレーン情報、である請求項1記載の画像処理装置。
  11. 画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データを生成する、画像処理回路であって、
    前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成手段と、
    前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を有する画像処理回路。
  12. 画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データから、前記情報符号を復号して画像を生成する、画像処理回路であって、
    前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成手段と、
    前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成手段と、
    を有する画像処理回路。
  13. 前記アドレス生成手段は、前記結合値の倍数のうち下位の第二の所定数のビットからなる値を、前記情報符号が格納される前記第一の記憶手段より容量の少ない第二の記憶手段におけるアドレスとして生成する請求項11又は12記載の画像処理回路。
  14. 前記情報符号の前記第二の記憶手段におけるアドレスが第一の所定の値の場合に、前記第一の記憶手段から前記情報符号を読み出して前記第二の記憶手段に格納し、及び、前記情報符号の前記第二の記憶手段におけるアドレスが第二の所定の値の場合に、前記第二の記憶手段から前記情報符号を読み出して前記第一の記憶手段に格納する記憶制御手段を有する請求項13記載の画像処理回路。
  15. 前記タグツリーは、異なる階層であるタグレベルから構成され、
    前記タグレベル毎に対応するトグルレジスタを有し、
    前記トグルレジスタが所定の値を保持する場合に、
    前記記憶制御手段は、
    対応するタグレベルの情報符号を、前記第一の記憶手段から読み出して前記第二の記憶手段に格納し又は前記第二の記憶手段から読み出して前記第一の記憶手段に格納し、さらに、前記トグルレジスタが保持する値を更新する請求項14記載の画像処理回路。
  16. 画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データを生成する、画像処理方法であって、
    前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成ステップと、
    前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成ステップと、
    を有する画像処理方法。
  17. 画像に対しウェーブレット変換を行って生成する異なる階層毎にコードブロックに分割し、前記コードブロック毎に、該コードブロックに係る情報の情報符号を、前記階層毎に対応するタグツリーにより生成して前記画像が符号化された符号データから、前記情報符号を復号して画像を生成する、画像処理方法であって、
    前記階層毎に、x方向及びy方向に、一のコードブロックの大きさを一単位として前記コードブロック毎のx座標及びy座標を生成する座標生成ステップと、
    前記コードブロック毎のy座標及びx座標をビット結合した結合値の倍数により、前記コードブロックに対応する情報符号を第一の記憶手段に格納するためのアドレスを生成するアドレス生成ステップと、
    を有する画像処理方法。
  18. 前記第一の記憶手段が、第一の所定数の連続するビット毎に読み出し及び書き込みが行われる場合に、
    前記アドレス生成ステップは、前記結合値の倍数のうち下位の前記第一の所定数のビットを除く上位のビットからなる値を、前記情報符号を、前記第一の記憶手段から読み出し、又は、前記第一の記憶手段に対して書き込みを行う際のオフセット値として生成する請求項16又は17記載の画像処理方法。
  19. 前記アドレス生成ステップは、前記結合値の倍数のうち下位の第二の所定数のビットからなる値を、前記情報符号が格納される前記第一の記憶手段より容量の少ない第二の記憶手段におけるアドレスとして生成する請求項16ないし18何れか一項に記載の画像処理方法。
  20. 前記情報符号の前記第二の記憶手段におけるアドレスが第一の所定の値の場合に、前記第一の記憶手段から前記情報符号を読み出して前記第二の記憶手段に格納するステップと、
    前記情報符号の前記第二の記憶手段におけるアドレスが第二の所定の値の場合に、前記第二の記憶手段から前記情報符号を読み出して前記第一の記憶手段にするステップと、
    を有する請求項19記載の画像処理方法。
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