JP2005142673A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 例えばJPEG2000符号化方式のように、Tile毎にウェーブレット変換を行う符号化方式において、Tile分割境界面に不連続面が視認されやすかった。
【解決手段】 奇数画素に対する処理と偶数画素に対する処理を互いに入れ替えた1次元リフティング演算器106、107を用意し、画素ライン毎に切り替えて使用する。これにより、リフティング演算で得られる高周波成分と低周波成分との出現順序がライン毎に逆転し、不連続面の原因となる同一周波数成分の連続を防ぐことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタル信号の変換に関し、特に画像に離散ウェーブレット変換(DWT:Discrete Wavelet Transformation)を行う画像処理に関する。
近年、DWTを用いたJPEG2000という画像符号化がISO/IECにて規格化された(ISO/IEC−15444)。JPEG2000は、入力された2次元画像に2次元のDWT変換を施したのち、量子化して算術符号化による圧縮を行う符号化方式である。なお、以下の説明において、「ウェーブレット変換」とは「離散ウェーブレット変換」の意味で使われる場合がある。
JPEG2000では、1枚の画像をタイル(Tile)と呼ばれる区分領域に分割し、Tile毎に符号化処理を行う。画像全体を1枚のTileとして符号化することもできる。
そして、DWTもTile単位で行われる。JPEG2000に用いられているDWTには、リフティング演算が採用されている。リフティング演算とは、1次元に連なるデータにおいて、あるデータに対し、その前後に存在する1つ以上のデータの和に係数を掛けたものを加える演算を繰り返すことで、フィルタリングとサブサンプリングを同時に行う演算である(JPEG2000におけるリフティング演算については、例えば特許文献1参照)。JPEG2000規格で定められている非可逆フィルタのリフティング演算(順変換)は、下記の漸化式で表される。
Figure 2005142673
ただし、
α=−1.586 134 342 059 924
β=−0.052 980 118 572 961
γ= 0.882 911 075 530 934
δ= 0.443 506 852 043 971
K= 1.230 174 104 914 001
nは整数である。 …(式1)
上述したように、リフティング演算ではあるデータに対する演算を行うために、そのデータの前後に存在するデータが必要であるが、画像の端部のデータに対しては演算に必要な画素が実在しない。そのため、JPEG2000のリフティング演算は、画像の端部で画素列を折り返して、仮想の画素列を補う。補う画素列の個数は、端部の画素の座標が奇数の場合は3画素、偶数の場合は4画素である。
この画素の折り返しを図11により説明する。図11において、アルファベットA〜Fを実在する画素列とし、画素の座標を画素AからFにかけて順に0〜5とすると、偶数アドレスの画素AについてはB,C,D,Eの4画素が逆順で画素Aの左側に、奇数アドレスの画素Fについては、列が折り返したような仮想の画素列が、実在する画素列の端部に補われる。
リフティング演算の結果、画素の座標が偶数(Y(2n))の場合は低周波成分、画素の座標が奇数(Y(2n+1))の場合は高周波成分が表れる。従って、式1におけるstep 2,4,6の演算はローパスフィルタ処理、step 1,3,5の演算はハイパスフィルタ処理と見ることができる。DWTは、式1の漸化式に示されるリフティング演算を1次元方向に繰り返し行い、画像データを低周波成分と高周波成分とに分割する。さらに、この演算を左端から右端に向かう横方向と、上端から下端に向かう縦方向に画素ライン毎に順次適用することで、画像データを2次元のサブバンドに分割する。
図12は、ウェーブレット変換によって縦4画素横4画素の画像がサブバンドに分割される様子を示したものである。図中のL、Hは変換係数に含まれる周波数成分を表しており、Lは低周波成分、Hは高周波成分を表している。また、カッコ内に示された数字は、元画像における画素の座標を表しており、左側の値が上端から下端に向かう縦方向の座標、右側の値が左端から右端へ向かう横方向の座標を表している。
2次元DWTでは、はじめに上端から下端に向かう縦の画素ライン毎に左端から右端まで1次元のリフティング演算が行われる。図12(a)は、縦の画素ライン毎に1次元のリフティング演算を行った結果を示している。リフティング演算の後、演算結果をL、Hの成分ごとにまとめる並び替えを行う。係数を並び替えた結果を図12(b)に示す。続いて、左端から右端に向かう横の画素ライン毎に上端から下端まで1次元のリフティング演算を行う。この結果を図12(c)に示す。続いて、縦の画素ライン毎の演算と同様に、演算結果をL、Hの成分ごとにまとめる並び替えを行う。この結果を図12(d)に示す。結果として、ウェーブレット変換で生成された係数は、図12(e)のようにサブバンドにまとめられる。
図13は、縦4画素横4画素の画像にウェーブレット変換を施して生成されたサブバンドの係数が、元の画像においてどこに位置しているかを示している。図13(a)は上端から下端に向かう縦の画素ライン毎の1次元のDWTにより生成された係数の分布を元の画素の位置関係で示しており、図13(b)は2次元のDWTにより生成された係数の分布を元の画素の位置関係で示している。図13より、画素ラインのアドレスが奇数であるか偶数であるかによって、ウェーブレット変換で生成される係数の周波数成分が異なることがわかる。
上述したように、JPEG2000でウェーブレット変換はTile毎に適用されるので、ここでTileにウェーブレット変換が施されたときの係数の分布について説明する。図14は、縦4画素横8画素の画像を縦横各4画素の2つのTileに分割した場合において、ウェーブレット変換により生成された係数の分布を、元の画素の位置関係で示したものである。図14(a)は、2次元のDWTにより生成された係数の分布を示したものである。また、図14(b)は、図14(a)に示す係数のうち、Tile分割境界の方向と同じ縦方向の周波数成分の分布のみを示したものである。図14(b)より、Tile分割を行うと、Tile分割境界の方向と同じ縦方向の周波数成分に関して、分割境界面に同じ周波数成分の係数が並ぶことがわかる。
特開2002−152045号公報
通常、JPEG2000の非可逆圧縮の量子化では、高周波成分を含む係数は、低周波成分を含む係数より大きな量子化ステップで量子化される。これは、低周波成分の視認性に比べて高周波成分の視認性が劣るという人間の視覚特性を利用して、効率よく符号化するためである。結果として、高周波成分を含む係数の量子化誤差は大きくなり、低周波成分を含む係数より劣化する。そして、上述したように、2次元DWTの変換係数は画素ラインのアドレスに応じて高周波成分と低周波成分が並んだ構成を有するため、画素ラインのアドレスに応じて劣化の大きな画素と小さな画素が並ぶことになる。
また、図12を用いて説明したように、JPEG2000のリフティング演算では画像の端部で画素列を折り返して、仮想の画素列を補う。そのため、不可逆変換を行うと、逆ウェーブレット変換時(復号時)に、仮想の画素列に係る画質劣化が、実際の画素列の生成に影響を与えて、実際の画素列の画質が劣化してしまう。
ここで、仮想の画素列を補間することに伴う画質劣化は、仮想の画素列の影響を最も受ける最端部の画素において最も著しくなる。リフティング演算では補間の必要な画素をその周辺の画素を用いて補間するので、低周波成分の保存性に優れている反面、高周波成分の保存性には優れていない。このため、仮想の画素列を補間したことによる画質劣化は、画像の端部に低周波成分を含む変換係数が生成される場合は軽微であるが、高周波成分を含む変換係数が生成される場合には、復号された画像の端部に著しい画質劣化が生じる可能性がある。
また、図14を用いて説明したように、JPEG2000の非可逆圧縮を行う場合、Tileの境界部分に、境界と同一方向に関して同一の周波数成分を含む係数が並び、特にTile境界の一方に高周波成分を含む係数が一列に並ぶ場合がある。
この場合、Tile分割境界面に、画素補間に起因する画質劣化の著しい画素が並ぶことになり、結果としてTile分割境界面に不連続面が視認されやすくなってしまう。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、ウェーブレット変換において、Tile境界面に異なる周波数成分を含む係数を並ばせることで、画質劣化の視認性を軽減することを主な目的とする。
上述の目的は、2次元画像データに対し、ウェーブレット変換を行う画像処理装置であって、2次元画像データを構成する縦画像ライン又は横画像ライン単位で1次元ウェーブレット変換を行う1次元ウェーブレット変換処理手段を有し、1次元ウェーブレット変換処理手段が、高域周波数成分と低域周波数成分とが交互に出現するように画素ラインを変換するとともに、隣り合う画素ラインにおいては、高周波成分と低周波成分との出現順序を逆転させて変換を行うことを特徴とする画像処理装置によって達成される。
また、上述の目的は、1つのインタレース画像を構成する2つのフィールド画像に独立してウェーブレット変換を行う画像処理装置であって、フィールド画像データを構成する縦画像ライン又は横画像ライン単位で1次元ウェーブレット変換を行う1次元ウェーブレット変換処理手段と、フィールド画像データの一方に対し、各画素の横方向のアドレスに奇数のオフセットを付加するオフセット付加手段とを有し、1次元ウェーブレット変換処理手段が、画素ラインに含まれる画素の横方向のアドレスが奇数である画素に対しては高域周波数成分又は低域周波数成分の一方が出現するように、偶数である画素に対しては他方が出現するように画素ラインを変換することを特徴とする画像処理装置によっても達成される。
さらに、上述の目的は、2次元画像データに対し、ウェーブレット変換を行う画像処理方法であって、2次元画像データを構成する縦画像ライン又は横画像ライン単位で1次元ウェーブレット変換を行う1次元ウェーブレット変換処理ステップを有し、1次元ウェーブレット変換処理ステップが、高域周波数成分と低域周波数成分とが交互に出現するように画素ラインを変換するとともに、隣り合う画素ラインにおいては、高周波成分と低周波成分との出現順序を逆転させて変換を行うことを特徴とする画像処理方法によっても達成される。
加えて、上述の目的は、1つのインタレース画像を構成する2つのフィールド画像に独立してウェーブレット変換を行う画像処理方法であって、フィールド画像データを構成する縦画像ライン又は横画像ライン単位で1次元ウェーブレット変換を行う1次元ウェーブレット変換処理ステップと、フィールド画像データの一方に対し、各画素の横方向のアドレスに奇数のオフセットを付加するオフセット付加ステップとを有し、1次元ウェーブレット変換処理ステップが、画素ラインに含まれる画素の横方向のアドレスが奇数である画素に対しては高域周波数成分又は低域周波数成分の一方が出現するように、偶数である画素に対しては高域周波数成分又は低域周波数成分の他方が出現するように画素ラインを変換することを特徴とする画像処理方法によっても達成される。
また、上述の目的は、本発明の方法をコンピュータに実現させるプログラムや、当該プログラムを格納したコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体によっても達成される。
本発明によれば、画像を複数のTileに分割してウェーブレット変換する際に、同じ周波数成分を含む係数が一列に並ばないようにすることで、Tile分割したことによるTile端部の不連続面の視認性を低下させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づき詳細に説明する。
●<第1の実施形態>
はじめに、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置は、画像データを入力して、その画像データに、所定の分解レベルまで、上端から下端へ向かう縦の画素ラインおよび左端から右端へ向かう横の画素ライン毎に1次元のリフティング演算を繰り返し行うことで2次元の離散ウェーブレット変換を実現し、算出されたサブバンド係数を出力する。
図1を用いて装置の大まかな構成を説明すると、本実施形態に係る画像処理装置は、1次元の画素ラインの座標により演算切替器103の出力先を切り替えて、バッファメモリ102から出力された1次元の画素列を、画素補間器A104〜1次元リフティング演算器A106という第1の系統、あるいは画素補間器B105〜1次元リフティング演算器B107という第2の系統で処理することで、画素列に1次元のウェーブレット変換を施し、サブバンド係数を生成する。そして、所定の分解レベルに達するまで、横方向および縦方向において共に低周波成分を含むLL成分を含むサブバンド(LLサブバンド)の係数に2次元の離散ウェーブレット変換を繰り返し行う。
ここで、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置が行う、画素補間器A104〜1次元リフティング演算器A106の第1の系統と、画素補間器B105〜1次元リフティング演算器B107の第2の系統の処理内容について説明する。
本実施形態に係る画像処理装置は、Tileに分割された画像(Tile画像)をリフティング演算するとき、縦方向あるいは横方向の画素の座標が偶数であるか奇数であるかにより、リフティング演算の順序を変更する。すなわち、上端から下端へ向かう縦の画素ライン毎に演算を行う場合は、その画素の横方向の座標(ラインの座標)に従って、また、左端から右端までの横の画素ライン毎に演算を行う場合は、その画素の縦方向の座標に従って、リフティング演算の順序を変更する。
このため、画素ラインの座標が偶数であるときのリフティング演算および演算に応じた画素補間処理と、画素ラインの座標が奇数であるときの同処理との2種類の処理を行う。すなわち、画像処理装置は、画素ラインの座標ごとに演算切替器103の出力先を切り替えながら、画素ラインの座標が偶数であるときは、演算切替器103を通じて第1の系統(画素補間器A104〜1次元リフティング演算器A106)を用い、画素ラインの座標が奇数であるときは、同様にして第2の系統(画素補間器B105〜1次元リフティング演算器B107)を用いる。
はじめに、第1の系統(画素補間器A104〜1次元リフティング演算器A106)での処理について説明する。画素補間器A104は、画素列の始点の座標および終点の座標が奇数であるか偶数であるかに応じて、図11を用いて説明したように、所定の個数の画素を画素列の端に補間する。本実施形態で画素補間器A104が補間する画素の個数は、座標が偶数の場合は4画素、奇数の場合は3画素である。
画素を補間された入力画素列は、1次元リフティング演算器A106にて、1次元のリフティング演算が施される。ここでのリフティング変換の漸化式は次の通りである。
Figure 2005142673
ただし、
α=−1.586 134 342 059 924
β=−0.052 980 118 572 961
γ= 0.882 911 075 530 934
δ= 0.443 506 852 043 971
K= 1.230 174 104 914 001
nは整数
…(式2)
次に、第2の系統(画素補間器B105〜1次元リフティング演算器B107)での処理について説明する。画素補間器B105は、画素列の始点の座標および終点の座標が奇数であるか偶数であるかに応じて、所定の個数の画素を画素列の端に補間する。画素補間器B105において、補間する画素の個数は、端に位置する画素の座標が偶数の場合は3画素、奇数の場合は4画素である。
画素を補間された入力画素列は、1次元リフティング演算器B107にて、1次元のリフティング変換が施される。ここでのリフティング変換の漸化式は次の通りである。
Figure 2005142673
(式3)に示す漸化式は、(式2)に示す漸化式について、1次元の入力画素列における画素の座標が奇数のときの演算処理と偶数のときの演算処理とを入れ替えたものである。従って、(式3)のリフティング演算の結果、画素の座標が偶数(Y(2n))の場合は高周波成分、画素の座標が奇数(Y(2n+1))の場合は低周波成分が表れる。すなわち、(式3)におけるstep 2,4,6の演算はハイパスフィルタ処理、step 1,3,5の演算はローパスフィルタ処理と見ることができ、これは(式2)におけるローパスフィルタ処理とハイパスフィルタ処理を入れ替えたものと見ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置に入力された画像は、まず上端から下端へ向かう縦の画素ライン毎に左端から右端までの1次元のリフティング演算が施される。縦の画素ライン毎のリフティング演算は、左端から右端へ向かう横方向の座標が偶数の画素ラインには(式2)を、奇数の画素ラインには(式3)を用いる。この演算結果を図2(a)に示す。縦の画素ライン毎にリフティング演算を行った後、ウェーブレット変換では、演算結果をL、Hの成分ごとに係数をまとめるために、係数の並び替えを行う。並び替えの結果を図2(b)に示す。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置は、縦の画素ライン毎のリフティング演算に続けて、横の画素ライン毎に上端から下端まで1次元のリフティング演算を行う。横の画素ライン毎のリフティング演算についても、上端から下端に向かう縦方向の座標が偶数の画素ラインには(式2)を、奇数の画素ラインには(式3)を用いる。この演算結果を図2(c)に示す。横の画素ライン毎にリフティング演算を行った後、ウェーブレット変換では、演算結果をL、Hの成分ごとに係数をまとめるために、係数の並び替えを行う。この結果を図2(d)に示す。
図3は、縦4画素横4画素の画像に第1の実施形態に係るウェーブレット変換を施して生成されたサブバンドの係数が、元の画像においてどこに位置しているかを示している。図3(a)は上端から下端に向かう縦の画素ライン毎の1次元のウェーブレット変換により生成された係数の分布を元の位置関係で示しており、図3(b)は第1の実施形態に係る2次元のウェーブレット変換により生成された係数の分布を元の画素の位置関係で示している。
図13との比較から明らかなように、本実施形態の画像処理装置による処理結果は、縦方向あるいは横方向の1次元の周波数成分に関して、ウェーブレット変換で生成された係数の周波数成分は、隣接する係数の周波数成分と異なる成分となっていることがわかる。
次に、本実施形態に係る画像処理装置の構成の詳細について、図1を用いて説明する。
バッファメモリ102は、CPU101からの画像データ入力命令に基づいて、ウェーブレット変換を施す画像データを入力する。バッファメモリ102は、CPU101からのデータ列の出力命令に基づいて、データ列を演算切替器103へ出力する。また、1次元リフティング演算器A106あるいは1次元リフティング演算器B107より出力されたサブバンド係数を一時記憶する。また、バッファメモリ102は、CPU101からの係数出力命令に基づいて、演算を終えた全てのサブバンド係数を出力する。
演算切替器103は、CPU101からの切替情報に基づいて、入力された1次元のデータ列を画素補間器A104あるいは画素補間器B105へ選択的に出力する。
画素補間器A104は、1次元のデータ列とその始点および終点の座標を入力し、(式2)に基づく1次元のリフティング演算に必要な仮想のデータ列を、始点及び終点の座標が奇数か偶数かに応じてデータ列の両端に各々補間し、1次元リフティング演算器A106へ出力する。画素補間器B105は、(式3)に基づく1次元のリフティング演算に必要な仮想のデータ列を、始点及び終点の座標に応じてデータ列の両端に各々補間し、1次元リフティング演算器B107へ出力する。
1次元リフティング演算器A106は、1次元のデータ列を入力し、(式2)に示す漸化式に基づいた1次元のリフティング演算を行い、生成された1次元のサブバンド係数について、低周波成分を含む係数を左側へ、高周波成分を含む係数を右側へ詰めるようにして、サブバンドごとに集まるように並び替えを行い、バッファメモリ102へ出力する。1次元リフティング演算器B107は、(式3)に示す漸化式に基づいて、上記と同様の処理を行う。
CPU101は、はじめに、入力する画像データの画像サイズ情報と、ウェーブレット変換の分解レベル数の情報をたとえば図示しない不揮発性メモリから、あるいは図示しない入力装置等からの設定により、もしくは図示しない外部回路または外部装置から取得した後、画像データに2次元のウェーブレット変換を施すために、バッファメモリ102、演算切替器103、画素補間器A104、画素補間器B105へ、上述した各種の情報や命令を出力する。
次に、上記構成の画像処理装置の動作について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
はじめにステップS401において、CPU101は、入力する画像データの画像サイズ情報と、ウェーブレット変換の分解レベル数の情報を取得する。画像サイズ情報に基づいて、CPU101はバッファメモリ102へ画像サイズ分のメモリ確保命令と画像データの入力命令を送信する。バッファメモリ102は、CPU101より送信されたメモリ確保命令に基づいて、画像サイズ分の領域を確保し、その後、画像データの入力命令を受信すると、画像データを例えばハードディスク等の外部記憶装置から取得し、確保した領域に一時記憶する。
次に、ステップS402において、CPU101は、画像の左端から右端まで(横方向)の座標を順次読み込む。座標を読み込む度に、CPU101は演算切替器103へ入力データの出力先を命令する。
ここで、CPU101が読み込んだ座標が偶数である場合の動作と奇数である場合の動作について説明する。
もし読み込んだ横の画素座標が偶数である場合、CPU101は、バッファメモリ102からの画素列を第1の系統(画素補間器A104)へ出力するように、演算切替器103へ命令する。演算切替器103は、CPU101からの命令に基づいて、入力データが画素補間器A104へ出力するよう、内蔵するスイッチを切り替える。その後、CPU101は、読み込んだ横の画素座標に対応する上端から下端までの縦方向の画素ラインについて、画素列の始点と終点における縦方向の座標を、画素補間器A104へ送信する。その後、CPU101は、その縦方向の画素列を出力するよう、バッファメモリ102へ命令する。バッファメモリ102は、CPU101から送信された命令に基づいて、指定された画素列を演算切替器103へ出力する。
演算切替器103は、バッファメモリ102より送信された画素列を設定に従って画素補間器A104へ出力する。画素列が入力されると画素補間器A104は、CPU101より送信された画素列の始点および終点の座標に基づいて、例えば図11を用いて説明したように、端に位置する画素の座標が偶数の場合は4画素、奇数の場合は3画素を画素列の両端に補間し、1次元リフティング演算器A106へ出力する。画素列が入力されると1次元リフティング演算器A106は、(式2)の漸化式に基づいた1次元のリフティング演算を画素列全体に行い、演算で生成されたサブバンド係数をサブバンド毎に並び替えて、バッファメモリ102へ出力する。バッファメモリ102は入力されたサブバンド係数を一時記憶する。
もし読み込んだ横の画素座標が奇数である場合、CPU101は、バッファメモリ102からの画素列を第2の系統(画素補間器B105)へ出力するように、演算切替器103へ命令する。演算切替器103は、CPU101からの命令に基づいて、入力データが画素補間器B105へ出力するよう、内蔵するスイッチを切り替える。その後、CPU101は、読み込んだ横の画素座標に対応する上端から下端までの縦方向の画素ラインについて、画素列の始点と終点における縦方向の座標を、画素補間器B105へ送信する。その後、CPU101は、その縦方向の画素列を出力するよう、バッファメモリ102へ命令する。バッファメモリ102は、CPU101から送信された命令に基づいて、指定された画素列を演算切替器103へ出力する。
演算切替器103は、バッファメモリ102より送信された画素列を設定に従って画素補間器B105へ出力する。画素列が入力されると画素補間器B105は、CPU101より送信された画素列の始点および終点の座標に基づいて、端に位置する画素の座標が偶数の場合は3画素、奇数の場合は4画素だけ補間し、1次元リフティング演算器B107へ出力する。画素列が入力されると、1次元リフティング演算器B107は、(式3)の漸化式に基づいた1次元のリフティング演算を画素列全体に行い、演算で生成されたサブバンド係数をサブバンド毎に並び替えて、バッファメモリ102へ出力する。バッファメモリ102は入力されたサブバンド係数を一時記憶する。
ステップS402において、以上のような一連の処理を、CPU101が画像の左端から右端まで横方向の画素座標を全てカウントし終えるまで、繰り返し行う。
ここで、縦の画素列毎に左端から右端まで行われる横方向の1次元ウェーブレット変換を処理し終えたときにおける、バッファメモリ102に一時記憶されているサブバンド係数は、1次元リフティング演算器A106あるいは1次元リフティング演算器B107にてサブバンドごとに並び替えが行われるため、図2(b)に示したような、サブバンドごとに係数が集められた状態で一時記憶されている。
次に、ステップS403において、横の画素ラインの座標ごとに上端から下端まで縦方向の画素列について行ったステップS402の処理を、上端から下端まで縦の画素ラインの座標ごとに左端から右端まで横方向の画素列に対して同様に行う。
ここで、横の画素ラインの座標ごとに上端から下端まで行われる縦方向の1次元ウェーブレット変換を処理し終えたときにおける、バッファメモリ102に一時記憶されているサブバンド係数は、サブバンドごとに並び替えて記憶されているため、図2(d)に示したような、サブバンドごとに係数が集められた状態で一時記憶されている。
次に、ステップS404において、CPU101は、ステップS401にて取得した分解レベル数の情報に基づいて、2次元のウェーブレット変換により所定の分解レベルに達したかどうか判断する。もし、所定の分解レベルに達したと判断した場合は、ステップS405へ進み、メモリバッファ102に一時記憶されている全てのサブバンド係数を出力する。もし、所定の分解レベルに達したと判断しなかった場合は、メモリバッファ102に一時記憶されているサブバンド係数のうち、横方向および縦方向において共に低周波成分を含むLLサブバンドについて、再度、ステップS402とステップS403の処理を行う。
ここで、上述したウェーブレット変換がTileに施されたときの係数の分布について説明する。図5は、縦4画素横8画素の画像を縦横各4画素の2つのTileに分割した場合において、本実施形態に係る画像処理装置によって生成されたウェーブレット変換係数の分布を、元の画素の位置関係で示したものである。図5(a)は、本実施形態に係る画像処理装置による2次元ウェーブレット変換により生成された係数の分布を示したものである。また、図5(b)は、図5(a)に示す係数のうち、Tile分割境界の方向と同じ縦方向の周波数成分の分布のみを示したものである。図5(b)より、Tile分割を行うと、Tile分割境界の方向と同じ縦方向の周波数成分に関して、分割境界面に異なる周波数成分の係数が交互に並ぶことがわかる。
以上の動作を行うことにより、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置は、複数のTileに分割された画像をJPEG2000符号化する際に、縦方向および横方向の画素ラインの座標が偶数であるか奇数であるかにより、リフティング演算の順序を変更することで、同じ周波数成分を含む係数が1列に並ばないようにすることができる。
●<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置について説明する。
本実施形態に係る画像処理装置は、インターレース画像を構成する第1のフィールド画像あるいは第2のフィールド画像を入力し、フィールド画像を独立してJPEG2000方式で圧縮する場合に、一方のフィールド画像に対し、JPEG2000方式で定義されるReference gridと呼ばれる座標系に関して横方向のオフセットを付与してJPEG2000方式の圧縮を行うことで、フィールド画像からインターレース画像を構成したときに、インターレース画像における上端から下端へ向かう縦方向の1次元の周波数成分に関して、同じ周波数成分を含む係数が1列に並ばないようにするものである。
ここで、図6を用いて本実施形態に係る画像処理装置の大まかな構成を説明する。図6において、図1と同じ構成には同じ参照数字を付してある。本実施形態に係る画像処理装置は、バッファメモリ102から出力された1次元の画素列が、CPU601から出力される入力画像の座標情報に基づいて、画素補間器A104〜1次元リフティング演算器A106で処理されることで、画素列に1次元のウェーブレット変換が施され、サブバンド係数が生成される。Reference gridにCPU601がオフセットを付与するフィールド画像が入力画像である場合、オフセットを付与された座標情報がCPU601より画素補間器A104と1次元リフティング演算器A106へ送信される。本実施形態に係る画像処理装置は、所定の分解レベルに達するまで、LL成分を含むサブバンド係数に2次元のウェーブレット変換を繰り返し行う。
この処理について、図7に示す縦8画素横4画素のインターレース画像を用いて詳細に説明する。図7は、第2フィールド画像のReference gridに横方向のオフセットを1だけ付与して、画像を2次元のウェーブレット変換し、サブバンドに分割する処理を説明するための模式図である。図7(a)は、入力されるフィールド画像で構成される元画像のインターレース画像である。また、インターレース画像から分割された第1のフィールド画像と第2のフィールド画像を図7(b)に示す。なお、図7中にある“元画像 line No.”とは、インターレース画像における上端から下端に向かう縦のアドレス番号である。また、カッコ内に示された数字は、各フィールド画像におけるオフセット付与後の画素の座標を表しており、左側の値が上端から下端に向かう縦方向の座標、右側の値が左端から右端に向かう横方向の座標を表している。図7(b)に示すように、第2フィールド画像は横方向に+1のオフセットが付与されている。
図7(b)の上段が図7(a)のインタレース画像(フレーム画像)を構成する第1フィールド画像であり、下段が同じく第2フィールド画像である。画像処理装置に入力された所定のフレーム画像は、各フィールド画像毎にまず上端から下端に向かう縦方向の画素ライン毎に左端から右端まで(式2)を用いた1次元リフティング演算が施される。この演算結果を図7(c)に示す。縦の画素ライン毎にリフティング演算を行った後、ウェーブレット変換では、演算結果をL、Hの成分ごとに係数をまとめるために、係数の並び替えを行う。並び替えの結果を図7(d)に示す。
本実施形態に係る画像処理装置は、縦の画素ライン毎のリフティング演算に続けて、横の画素ライン毎に上端から下端まで(式2)を用いた1次元リフティング演算を行う。この演算結果を図7(e)に示す。ここで、第1のフィールド画像については、reference gridの座標値にオフセットを付与しなかったため、左端から右端に向かう横方向のアドレスは0つまり偶数で始まる。したがって、リフティング演算で生成される第1のフィールド画像のサブバンド係数に関して、係数に含まれる縦方向の1次元の周波数成分は、上端から下端にかけてLを先頭にL、H、L、・・・と並ぶ。これに対して、第2フィールド画像については、横方向にオフセット値1を付与したため、横方向のアドレスは1つまり奇数で始まる。したがって、リフティング演算で生成される第2のフィールド画像のサブバンド係数に関して、係数に含まれる縦方向の1次元周波数成分は、上端から下端にかけてHを先頭にH、L、H、・・・と並ぶ。
よって、図7(e)より、同じサイズの画像であっても、Reference gridへオフセットを付与するか付与しないかにより、リフティング演算により生成されるサブバンド係数の出方が異なることがわかる。横の画素ライン毎にリフティング演算を行った後、ウェーブレット変換では、演算結果をL、Hの成分ごとに係数をまとめるために、係数の並び替えを行う。この結果を図7(f)に示す。
図8は、図7に示す第1及び第2フィールドの変換係数が、元の縦8画素横4画素のフレーム画像においてどこに位置しているかを示している。図8(a)は上端から下端に向かう縦の画素ライン毎の(横方向の)1次元のウェーブレット変換により生成された係数の分布を元の位置関係で示している。また、図8(b)は同様に2次元のウェーブレット変換により生成された係数の分布を元の画素の位置関係で示している。
図7(e)に示すように、オフセットが付与されてない第1のフィールド画像では、縦の画素ライン毎に左端から右端にかけてL、H、L、HとLを先頭にとサブバンド係数が並び、オフセットが付与された第2のフィールド画像では、縦の画素ライン毎に左端から右端にかけてH、L、H、LとHを先頭にサブバンド係数が並んでいるので、第1のフィールド画像を偶数ラインに、第2のフィールド画像を奇数ラインに配置した図8(b)のインターレース画像における縦方向の1次元の周波数成分は、LとHが交互に現れる。これらのことから、図8より、上端から下端へ向かう縦方向の1次元の周波数成分に関して、ウェーブレット変換で生成された係数の周波数成分は、隣接する係数の周波数成分と異なる成分となっていることがわかる。
なお、上述した説明ではReference gridに横方向のオフセットを1だけ付与していたが、これに限らず、オフセットは任意の正の奇数であれば良い。また、第2のフィールド画像ではなく、第1のフィールド画像にオフセットを付与しても良い。また、オフセットの差が奇数となれば、両方のフィールド画像にオフセットを付与しても良い。
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成の詳細について、図6を用いて説明する。なお、図6において、本発明の第1の実施形態と同等の機能を有する構成部を同一番号で表している。
バッファメモリ102は、CPU601からの画像データ入力命令に基づいて、ウェーブレット変換を施す画像データを入力する。バッファメモリ102は、CPU601からのデータ列の出力命令に基づいて、データ列を画素補間器A104へ出力する。また、1次元リフティング演算器A106より出力されたサブバンド係数を一時記憶する。また、バッファメモリ102は、CPU601からの係数出力命令に基づいて、演算を終えた全てのサブバンド係数を出力する。
画素補間器A104および1次元リフティング演算器A106は、第1の実施形態と同様の処理を行い、バッファメモリ102より出力されたデータ列に1次元のウェーブレット変換を施す。
CPU601は、はじめに、入力する画像データの画像サイズ情報と、ウェーブレット変換の分解レベル数の情報と、入力画像が第1のフィールド画像であるか第2のフィールド画像であるかを判別するフィールド区分情報を入力する。CPU601は、画像データに2次元のウェーブレット変換を施すために、バッファメモリ102、演算切替器103、画素補間器A104、画素補間器B105へ、既に上述した各種の情報や命令を各々へ出力する。もし、入力画像のReference gridのオフセットが値を付与されるフィールド画像である場合、CPU601は画像のReference gridにおける横方向の座標に所定のオフセット値を付与する。
次に、図9に示すフローチャートを用いて本実施形態に係る画像処理装置の動作について説明する。なお、図9において、第1の実施形態と同等の処理を行うステップを同一番号で表している。また、以下の説明においては、これまでの説明と合わせてReference gridの横方向の座標に付与するオフセットは1、オフセットを付与するフィールド画像は第2のフィールド画像のみとしている。
はじめにステップS901において、CPU601は、画像データの画像サイズ情報と、ウェーブレット変換の分解レベル数の情報と、入力画像が第1のフィールド画像であるか第2のフィールド画像であるかを判別するフィールド区分情報を取得する。画像サイズ情報に基づいて、CPU601は、バッファメモリ102へ画像サイズ分のメモリ確保命令と画像データの入力命令を送信する。バッファメモリ102は、CPU601より送信されたメモリ確保命令に基づいて、画像サイズ分の領域を確保し、その後、画像データの入力命令を受信すると、画像データを入力する。
次に、ステップS902において、CPU601は、取得したフィールド区分情報が第1のフィールド画像を示すものであるか、第2のフィールド画像を示すものであるかを判断する。もし、フィールド区分情報が第2のフィールド区分画像を示すものであれば、ステップS903へ進む。もし、入力されたフィールド区分情報が第1のフィールド区分画像を示すものであれば、ステップS904へ進む。
ステップS903において、CPU601は、第2のフィールド画像のReference gridの横方向の座標にオフセット値1を付与する。
ステップS904において、CPU601は、画像サイズの左端から右端まで横の画素座標を順次読み込む。また、CPU601は、読み込んだ横の画素座標に対応する上端から下端までの縦方向の画素列について、画素列の始点と終点における縦方向の座標を、画素補間器A104および1次元リフティング演算器A106へ送信する。その後、CPU601は、読み込んだ横の画素座標に対応する縦方向の画素列を出力する命令を、バッファメモリ102へ送信する。
バッファメモリ102は、CPU601から送信された命令に基づいて、指定された画素列を画素補間器A104へ出力する。画素補間器A104に画素列が入力されると、画素補間器A104は、CPU601より送信された画素列の始点および終点の座標値に基づいて、例えば図11を用いて説明したように、端に位置する画素の座標が偶数の場合は4画素、奇数の場合は3画素を画素列の両端に補間し、1次元リフティング演算器A106へ出力する。画素列が入力されると、1次元リフティング演算器A106は、(式2)の漸化式に基づいた1次元リフティング演算を画素列全体に行い、演算で生成されたサブバンド係数はさらにサブバンド毎に並び替えて、バッファメモリ102へ出力する。バッファメモリ102は入力されたサブバンド係数を一時記憶する。
ステップS904において、以上のような一連の処理を、CPU601が画像の左端から右端まで横方向の座標を全てカウントし終えるまで、繰り返し行う。この結果を図7(c)に示す。なお、図7(c)において、上段の図が第1のフィールド画像の場合、下段の図が第2のフィールド画像の場合の様態である。
ここで、縦の画素列毎に左端から右端まで行われる横方向の1次元ウェーブレット変換を処理し終えたときにおける、バッファメモリ102に一時記憶されているサブバンド係数の様態を図7(d)に示す。なお、図7(d)において、上段の図が第1のフィールド画像の場合、下段の図が第2のフィールド画像の場合の様態である。サブバンド係数は、1次元リフティング演算器A106にてサブバンドごとに並び替えが行われるため、サブバンド毎に係数が集められた状態で一時記憶されている。
次に、ステップS905において、横の画素ラインの座標ごとに上端から下端まで縦方向の画素列について行ったステップS904の処理を、縦の画素座標ごとに左端から右端まで横方向の画素列で同様に行う。この結果を図7(e)に示す。なお、図7(e)において、上段の図が第1のフィールド画像の場合、下段の図が第2のフィールド画像の場合の様態である。
ここで、横の画素列毎に上端から下端まで行われる縦方向の1次元ウェーブレット変換を処理し終えたときにおける、バッファメモリ102に一時記憶されているサブバンド係数を図7(f)に示す。サブバンド係数は、サブバンドごとに並び替えて記憶されるため、サブバンドごとに係数が集められた状態で一時記憶されている。なお、図7(f)において、上段の図が第1のフィールド画像の場合、下段の図が第2のフィールド画像の場合の様態である。
次に、ステップS404において、第1の実施形態と同様に、CPU601は、ステップS901にて取得した分解レベル数の情報に基づいて、2次元のウェーブレット変換により所定の分解レベルに達したかどうかを判断する。もし、所定の分解レベルに達したと判断した場合は、ステップS405へ進み、メモリバッファ102に一時記憶されている全てのサブバンド係数を出力する。もし、所定の分解レベルに達したと判断しなかった場合は、メモリバッファ102に一時記憶されているサブバンド係数のうち、横方向および縦方向において共に低周波成分を含むLLサブバンドについて、再度、ステップS904とステップS905の処理を行う。
ここで、本実施形態における画像処理装置が実施するウェーブレット変換がTileに施されたときの係数の分布について、縦8画素横8画素のインターレース画像を用いて説明する。図10は、このインターレース画像を縦8画素横4画素の2つのTileに分割された場合において、本実施形態で実施するウェーブレット変換により生成された係数の分布を、元の画素の位置関係で示したものである。図10(a)は、本実施形態における2次元のウェーブレット変換により生成された係数の分布を示したものである。また、図10(b)は、図10(a)に示す係数のうち、Tile分割境界の方向と同じ縦方向の周波数成分の分布のみを示したものである。図10(b)より、Tile分割を行うと、Tile分割境界の方向と同じ縦方向の周波数成分に関して、分割境界面に異なる周波数成分の係数が交互に並ぶことがわかる。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理装置は、インターレース画像を構成する第1のフィールド画像あるいは第2のフィールド画像を入力してそれぞれを独立してJPEG2000方式の符号化を行う場合、Reference gridに横方向のオフセットの差が正の奇数となるよう、少なくとも一方のフィールド画像にオフセットを付与し、JPEG2000方式の符号化を行うことで、上端から下端へ向かう縦方向の1次元周波数成分について、同じ周波数成分を含む係数が1列に並ばないようにすることができる。
<他の実施形態>
上述の実施形態においては、1つの機器から構成される画像処理装置についてのみ説明したが、同等の機能を複数の機器から構成されるシステムによって実現しても良い。
尚、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いて当該プログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを実行することによって同等の機能が達成される場合も本発明に含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイル等、クライアントコンピュータ上で本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムデータファイル)を記憶し、接続のあったクライアントコンピュータにプログラムデータファイルをダウンロードする方法などが挙げられる。この場合、プログラムデータファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに配置することも可能である。
つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムデータファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるサーバ装置も本発明に含む。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件を満たしたユーザに対して暗号化を解く鍵情報を、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給し、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置によるサブバンド分割を説明する図である。 図2のサブバンド分割において、サブバンドの各係数が元画像のどこに位置しているかを示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 縦方向にTile分割した画像を第1の実施形態に係る画像処理装置で処理した際、ウェーブレット変換係数に含まれる周波数成分が元画像のどこに位置しているかを示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置によるサブバンド分割を説明する図である。 図7のサブバンド分割において、サブバンドの各係数が元画像のどこに位置しているかを示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 縦方向にTile分割した画像を第2の実施形態に係る画像処理装置で処理した際、ウェーブレット変換係数に含まれる周波数成分が元画像のどこに位置しているかを示す模式図である。 JPEG2000方式の画素補間方法を説明する模式図である。 JPEG2000方式のウェーブレット変換におけるサブバンド分割を説明する図である。 図12のサブバンド分割において、サブバンドの各係数が元画像のどこに位置しているかを示す模式図である。 縦方向にTile分割した画像をJPEG2000方式に基づいて処理した際、ウェーブレット変換係数に含まれる周波数成分が元画像のどこに位置しているかを示す模式図である。

Claims (8)

  1. 2次元画像データに対し、ウェーブレット変換を行う画像処理装置であって、
    前記2次元画像データを構成する縦画像ライン又は横画像ライン単位で1次元ウェーブレット変換を行う1次元ウェーブレット変換処理手段を有し、
    前記1次元ウェーブレット変換処理手段が、
    高域周波数成分と低域周波数成分とが交互に出現するように前記画素ラインを変換するとともに、
    隣り合う画素ラインにおいては、前記高周波成分と前記低周波成分との出現順序を逆転させて変換を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記1次元ウェーブレット変換処理手段が、処理対象の画素ラインに含まれる画素毎に、当該画素の値に1つ以上の隣接画素の値に所定の係数を乗じた値を加算する演算により前記ウェーブレット変換を行い、
    前記演算が高周波成分を得るための第1の演算と、低周波成分を得るための第2の演算とから構成され、前記1次元ウェーブレット変換処理手段が前記画素ライン毎に前記第1の演算と前記第2の演算の順序を入れ替えた演算を施すことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 1つのインタレース画像を構成する2つのフィールド画像に独立してウェーブレット変換を行う画像処理装置であって、
    前記フィールド画像データを構成する縦画像ライン又は横画像ライン単位で1次元ウェーブレット変換を行う1次元ウェーブレット変換処理手段と、
    前記フィールド画像データの一方に対し、各画素の横方向のアドレスに奇数のオフセットを付加するオフセット付加手段とを有し、
    前記1次元ウェーブレット変換処理手段が、
    前記画素ラインに含まれる画素の横方向のアドレスが奇数である画素に対しては高域周波数成分又は低域周波数成分の一方が出現するように、偶数である画素に対しては他方が出現するように前記画素ラインを変換することを特徴とする画像処理装置。
  4. 2次元画像データに対し、ウェーブレット変換を行う画像処理方法であって、
    前記2次元画像データを構成する縦画像ライン又は横画像ライン単位で1次元ウェーブレット変換を行う1次元ウェーブレット変換処理ステップを有し、
    前記1次元ウェーブレット変換処理ステップが、
    高域周波数成分と低域周波数成分とが交互に出現するように前記画素ラインを変換するとともに、
    隣り合う画素ラインにおいては、前記高周波成分と前記低周波成分との出現順序を逆転させて変換を行うことを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記1次元ウェーブレット変換処理ステップが、処理対象の画素ラインに含まれる画素毎に、当該画素の値に1つ以上の隣接画素の値に所定の係数を乗じた値を加算する演算により前記ウェーブレット変換を行い、
    前記演算が高周波成分を得るための第1の演算と、低周波成分を得るための第2の演算とから構成され、前記1次元ウェーブレット変換処理ステップが前記画素ライン毎に前記第1の演算と前記第2の演算の順序を入れ替えた演算を施すことを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
  6. 1つのインタレース画像を構成する2つのフィールド画像に独立してウェーブレット変換を行う画像処理方法であって、
    前記フィールド画像データを構成する縦画像ライン又は横画像ライン単位で1次元ウェーブレット変換を行う1次元ウェーブレット変換処理ステップと、
    前記フィールド画像データの一方に対し、各画素の横方向のアドレスに奇数のオフセットを付加するオフセット付加ステップとを有し、
    前記1次元ウェーブレット変換処理ステップが、
    前記画素ラインに含まれる画素の横方向のアドレスが奇数である画素に対しては高域周波数成分又は低域周波数成分の一方が出現するように、偶数である画素に対しては高域周波数成分又は低域周波数成分の他方が出現するように前記画素ラインを変換することを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるプログラム。
  8. 請求項7記載のプログラムを格納したコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体。
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