JP2008281534A - 肉厚測定装置および肉厚測定方法 - Google Patents

肉厚測定装置および肉厚測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】円筒体の端部における肉厚を当該円筒体の周方向に沿って連続的に測定することによりこの肉厚の偏りを短時間で検出することができ、しかも作業者に対する負担が軽減されるような簡易なものとすることができる肉厚測定装置および肉厚測定方法を提供する。
【解決手段】円筒体10の内部でこの円筒体10の軸11と直交する平面に沿って当該軸11を中心として内側変位センサ20を回転させ、円筒体10の内周面に対する距離を連続的に検出する。円筒体10の外部で内側変位センサ20が回転する平面と略同一の平面に沿って円筒体10の軸11を中心として外側変位センサ30を回転させ、円筒体10の外周面に対する距離を連続的に検出する。円筒体10の周方向における各位置において、外側変位センサ30および内側変位センサ20により各々検出された距離の合計値に基づいて円筒体10の肉厚を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、グラビア印刷に用いられる版胴等の中空の円筒体の端部における肉厚を当該円筒体の周方向に沿って連続的に測定する肉厚測定装置および肉厚測定方法に関する。
一般的に、図7乃至図9に示すように、刷版工程や印刷工程において、グラビア印刷用の、中空の円筒体からなる版胴10は、モータ等の公知の手段で回転駆動する一対のテーパコーン80を版胴10の両端部にある一対の取付け穴12にそれぞれ挿入することにより固定され、回転されるようになっている。図7は、テーパコーン80が版胴10の取付け穴12に挿入される前の状態を示す概略構成図であり、図8は、図7の版胴10のB−B矢視による側面図であり、図9は、テーパコーン80が版胴10の取付け穴12に挿入されて版胴10が固定されたときの状態を示す概略構成図である。なお、図7および図9における参照符号11は版胴10の軸を示している。
ここで、版胴10の新規製作時において、あるいは版胴10の繰り返しの使用に伴う損傷によって、版胴10の両端部の取付け穴12の周辺の肉厚(半径方向の肉厚)に偏りが生じる場合がある。この肉厚の偏りは、版胴10の回転振れの原因となってしまう。例えば刷版工程における版胴10の回転振れは、機械彫刻式の刷版工程においては彫刻針と版胴10の版面との間の距離の変動につながり、一方レーザ・腐食式の刷版工程においては版胴10の版面に投射されるレーザビーム径の変動につながることとなってしまう。これらの変動は、加工されるセル体積の誤差につながり、面内での刷色の違いによる不良原因となってしまう。
このような版胴10の回転振れの有無の確認が、刷版ラインへの版胴10の導入後に行われた場合には、不良品の版胴10を排出するために刷版ラインを停止しなければならず、このような刷版ラインの停止時間は生産性の低下につながるおそれがある。このため、刷版ラインへ版胴10を導入する直前に、版胴10の肉厚を当該版胴10の周方向に沿って連続的に測定することが望ましい。
ここで、上述のような版胴10等の、金属、樹脂等からなる円筒体の端部における肉厚を測定して記録する方法として、一般的に以下の方法が知られている。すなわち、簡易な方法としては、ノギスやマイクロメータ等の機器を用いた手作業による方法があるが、この方法では肉厚の測定箇所が測定点のみに限られてしまう。このため、円筒体の端部の連続的な形状が把握し難く、測定点を増やした場合には測定時間が長くなってしまう。また、作業者の技量により測定結果が異なるおそれがあり、作業者が代わった場合に再現性が悪いという問題があった。
一方、円筒体の肉厚を高精度で測定する方法としては、円筒体を回転させるとともに触針式等の表面検出手段を円筒体の軸と平行に移動させて表面形状を測定するような測定装置が公知となっている。しかしながら、この方法においても、特に円筒体が長大な場合や測定対象となる円筒体の数が多い場合には、測定装置に対する円筒体の設置作業や、当該円筒体の測定作業において作業者に対する負担が大きかった。また、このような測定装置は一般的に高価であった。
また、特許文献1には、円筒体の形状に対応した検出器およびプローブの位置合わせを自動的に行うことができる真円度測定装置が開示されている。しかしながら、特許文献1に示すような真円度測定装置であっても、円筒体そのものを当該真円度測定装置に設置するにあたり作業者に対して大きな負担がかかってしまい、とりわけ円筒体が長大な場合や測定対象となる円筒体の数が多い場合には、円筒体を1つずつ真円度測定装置に設置して肉厚の測定後に取り外さなければならないので、作業者に対する負担が非常に大きくなってしまうという問題があった。
特開2003−302218号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、円筒体の端部における肉厚を当該円筒体の周方向に沿って連続的に測定することによりこの肉厚の偏りを短時間で検出することができ、しかも作業者に対する負担が軽減されるような簡易なものとすることができる肉厚測定装置および肉厚測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、中空の円筒体の端部における肉厚を当該円筒体の周方向に沿って連続的に測定する肉厚測定装置であって、前記円筒体の内部において円筒体の軸と直交する平面に沿って当該軸を中心として回転し、前記円筒体の内周面に対する距離を連続的に検出する内側変位センサと、前記円筒体の外部において前記内側変位センサが回転する平面と略同一の平面に沿って円筒体の軸を中心として回転し、前記円筒体の外周面に対する距離を連続的に検出する外側変位センサと、円筒体の周方向における各位置において、前記外側変位センサにより検出された距離および前記内側変位センサにより検出された距離の合計値に基づいて円筒体の肉厚を算出する算出器と、を備えたことを特徴とする肉厚測定装置である。
また、本発明は、中空の円筒体の端部における肉厚を当該円筒体の周方向に沿って連続的に測定する肉厚測定方法であって、前記円筒体の内部において円筒体の軸と直交する平面に沿って当該軸を中心として内側変位センサを回転させ、この内側変位センサにおける前記円筒体の内周面に対する距離を連続的に検出する工程と、前記円筒体の外部において前記内側変位センサが回転する平面と略同一の平面に沿って円筒体の軸を中心として外側変位センサを回転させ、この外側変位センサにおける前記円筒体の外周面に対する距離を連続的に検出する工程と、円筒体の周方向における各位置において、前記外側変位センサにより検出された距離および前記内側変位センサにより検出された距離の合計値に基づいて円筒体の肉厚を算出する工程と、を備えたことを特徴とする肉厚測定方法である。
このような肉厚測定装置および肉厚測定方法によれば、円筒体の端部における肉厚を測定するにあたり、この円筒体を移動させることなく当該円筒体の内部および外部で内側変位センサおよび外側変位センサをそれぞれ円筒体の軸に沿って回転させるようになっている。このように、円筒体の移動を必要としないような簡易なものであるため、作業者に対する負担を軽減させることができる。また、円筒体の軸と外側変位センサとの間の距離から、円筒体の軸と内側変位センサとの間の距離を減じた値(すなわち、外側変位センサと内側変位センサとの間の最短距離)は一定であり、この最短距離から、外側変位センサにより検出された距離および内側変位センサにより検出された距離の合計値を減じると、円筒体の肉厚が算出されるようになっている。このため、円筒体の周方向における各位置において上述の合計値が一定である場合には、円筒体の端部における肉厚に偏りがないことがわかり、肉厚の偏りの検出を短時間で行うことができるようになる。
本発明の肉厚測定装置および肉厚測定方法においては、前記内側変位センサおよび前記外側変位センサは、円筒体の軸を通過しこの円筒体の外周面に直交するようなライン上で並ぶよう、円筒体の軸を中心として一体的に回転することが好ましい。このことにより、外側変位センサにより検出される距離および内側変位センサにより検出される距離が、同時刻における同一の箇所に対するものとなるので、算出器により算出される円筒体の肉厚の測定精度を向上させることができる。
本発明の肉厚測定装置においては、前記内側変位センサおよび前記外側変位センサは、共通の一の支持機構に取り付けられていることが好ましい。この際に、前記支持機構には、円筒体の軸が鉛直方向を向くようこの円筒体が立てられたときにその外周面に当接するような水平方向位置決めローラが複数設けられており、これらの水平方向位置決めローラにより前記支持機構の水平方向における位置決めがなされるようになっていることが更に好ましい。このことにより、簡易な構成で支持機構の水平方向における位置決めを行うことができるようになるので、内側変位センサや外側変位センサの水平方向における位置決めも容易に行うことができるようになる。
また、前記支持機構には、円筒体の軸が鉛直方向を向くようこの円筒体が立てられたときにその上端側の端面に当接するような鉛直方向位置決めローラが複数設けられており、これらの鉛直方向位置決めローラにより前記支持機構の鉛直方向における位置決めがなされるようになっていることが更に好ましい。このことにより、簡易な構成で支持機構の鉛直方向における位置決めを行うことができるようになるので、内側変位センサや外側変位センサの鉛直方向における位置決めも容易に行うことができるようになる。
また、前記支持機構は、異なる大きさの径を有する様々な円筒体に対応可能となっていることがとりわけ好ましい。
本発明の肉厚測定装置および肉厚測定方法においては、前記円筒体は、グラビア印刷に用いられる版胴であることが好ましい。
本発明の肉厚測定装置および肉厚測定方法によれば、円筒体の端部における肉厚を当該円筒体の周方向に沿って連続的に測定することによりこの肉厚の偏りを短時間で検出することができ、しかも作業者に対する負担が軽減されるような簡易なものとすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図6は、本発明による肉厚測定装置の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本発明の実施の形態における肉厚測定装置の構成の概略を示す斜視図であり、図2は、版胴の周方向に沿った箇所を横軸として、肉厚測定装置の内側変位センサ、外側変位センサによりそれぞれ検出された距離、ならびにこれらの距離の合計値をそれぞれ縦軸として示すグラフである。また、図3は、本発明の実施の形態における肉厚測定装置の支持機構、水平方向位置決めローラおよび垂直方向位置決めローラの構成を示す斜視図であり、図4は、図3に示す肉厚測定装置の支持機構を上方から見た上面図であり、図5は、図4に示す支持機構を、異なる径の版胴に対して適用するときの動作を示す上面図である。また、図6は、図4に示す肉厚測定装置の支持機構および版胴のA−A矢視による縦断面図である。
まず、図1および図2を用いて、本実施の形態における肉厚測定装置および肉厚測定方法の概略について説明する。
本実施の形態の肉厚測定装置は、グラビア印刷用の、中空の円筒体からなる版胴10の端部における肉厚を当該版胴10の周方向に沿って連続的に測定するものである。図1に示すように、本実施の形態の肉厚測定装置により版胴10の肉厚が測定される際に、当該版胴10はその軸11が鉛直方向を向くよう立てられた状態となっている。
肉厚測定装置は、版胴10の内部における取付け穴12で当該版胴10の軸11と直交する平面(すなわち、水平面)に沿って当該軸11を中心として回転する内側変位センサ20と、版胴10の外部において内側変位センサ20が回転する平面と略同一の平面(すなわち、水平面)に沿って版胴10の軸11を中心として回転する外側変位センサ30とを備えている。ここで、内側変位センサ20は、軸11を中心として回転することにより、取付け穴12における版胴10の内周面に対する距離を連続的に検出するようになっている。また、外側変位センサ30は、軸11を中心として回転することにより、取付け穴12における版胴10の外周面に対する距離を連続的に検出するようになっている。さらに、図1に示すように、算出器40が内側変位センサ20および外側変位センサ30に接続されており、内側変位センサ20および外側変位センサ30により検出された結果がそれぞれ算出器40に送られるようになっている。
内側変位センサ20および外側変位センサ30は、各々、接触式のセンサであってもよく、あるいは非接触式のセンサであってもよい。ここで、内側変位センサ20や外側変位センサ30として接触式のセンサを用いる場合は、このセンサを版胴10の被測定面に沿って摺動させることとなるため、接触式のセンサの先端が引っ掛かったり跳ねたりしない形状で、かつ被測定面の微細な凹凸にも追従できるようにする必要がある。また、版胴10の外周面は刷版となるので、接触式のセンサはこの刷版を損傷させないような形状、材質とする必要がある。
内側変位センサ20および外側変位センサ30は、版胴10の軸11を通過しこの版胴10の外周面に直交するようなライン14(図1参照)上で並ぶよう、版胴10の軸11を中心として一体的に回転するようになっている。このライン14は水平面に沿ったものであり、より具体的には当該ライン14は版胴10の横断面における半径方向に延びるものである。このような内側変位センサ20および外側変位センサ30の一体的な回転は、後述のように支持機構50に内側変位センサ20および外側変位センサ30を取り付けることにより行われる。ここで、内側変位センサ20および外側変位センサ30は、手動により、あるいはモータ等の公知の回転駆動機構により、軸11を中心として回転させられるようになっている。
算出器40は、内側変位センサ20および外側変位センサ30により検出された結果が送られるようになっており、これらの検出値から版胴10の肉厚を算出するようになっている。より具体的には、版胴10の軸11と外側変位センサ30との間の距離から、版胴10の軸11と内側変位センサ20との間の距離を減じた値、すなわち外側変位センサ30と内側変位センサ20との間の最短距離は一定であり、この最短距離から、外側変位センサ30により検出された距離および内側変位センサ20により検出された距離の合計値を減じると、版胴10の肉厚が算出される。このような算出器40による算出を、内側変位センサ20および外側変位センサ30が版胴10を一周する間、あるいはそれ以上内側変位センサ20および外側変位センサ30が回転する間に行うことにより、版胴10の周方向における一周分の肉厚を測定することができる。図2は、版胴10の周方向に沿った箇所を横軸として、内側変位センサ20、外側変位センサ30によりそれぞれ検出された距離、ならびにこれらの距離の合計値をそれぞれ縦軸として示すグラフである。図2のグラフに示すように、内側変位センサ20、外側変位センサ30によりそれぞれ検出された距離の合計値が一定である場合は、版胴10の肉厚が周方向に沿って一定であることがわかる。一方、内側変位センサ20、外側変位センサ30によりそれぞれ検出された距離の合計値が版胴10の周方向に沿って変化する場合は、版胴10の肉厚が周方向に沿って変化していることがわかる。このように、版胴10の回転速度や回転軌跡に変動や振れがある場合であっても、版胴10の肉厚の変化幅を正確に測定して記録することができるため、例えば内側変位センサ20および外側変位センサ30を手動で動かす場合であっても再現性のある肉厚の測定を行うことができる。
次に、本実施の形態の肉厚測定装置における、上述のような内側変位センサ20および外側変位センサ30を支持する支持機構50を、図3乃至図6を参照して説明する。
図3に示すように、支持機構50は、わずかな隙間を隔てて平行に設けられた2枚の略三角形の板状部材52、54から構成されており、これらの板状部材52、54は3つの連結部材56により連結されている。この支持機構50は版胴10の軸11を中心として手動または図示しない回転駆動機構により回転するようになっている。また、支持機構50には、図3に示すように版胴10の軸11が鉛直方向を向くようこの版胴10が立てられたときにその外周面に当接するような水平方向位置決めローラ60が複数、具体的には例えば3つ設けられており、また、当該版胴10の上端側の端面10aに当接するような鉛直方向位置決めローラ70が複数、具体的には例えば3つ設けられている。
3つの水平方向位置決めローラ60は、それぞれ版胴10の外周面に対して等間隔で当接するようになっており、これらの3つの水平方向位置決めローラ60は水平面における仮想三角形の頂点の位置にそれぞれ配置されるようになっている。一対の板状部材52、54からなる支持機構50が軸11を中心として回転すると、これらの水平方向位置決めローラ60も版胴10の外周面に沿って軸11を中心として回転する。このようにして、3つの水平方向位置決めローラ60により支持機構50の水平方向における位置決めがなされるようになっている。これらの水平方向位置決めローラ60は各々鉛直方向に延びる連結部材56の下端に取り付けられている。
3つの鉛直方向位置決めローラ70は、それぞれ版胴10の上端側の端面10a上で等間隔で当接するようになっており、これらの3つの鉛直方向位置決めローラ70は水平面における仮想三角形の頂点の位置にそれぞれ配置されるようになっている。一対の板状部材52、54からなる支持機構50が軸11を中心として回転すると、これらの鉛直方向位置決めローラ70も版胴10の上端側の端面10a上で軸11を中心として回転する。このようにして、3つの鉛直方向位置決めローラ70により支持機構50の鉛直方向における位置決めがなされるようになっている。これらの鉛直方向位置決めローラ70は一の円板形状の取付部材72に一括して取り付けられており、この取付部材72は下側の略三角形の板状部材54の下方に取り付けられている(図6参照)。
略三角形の板状部材52、54には、それぞれ3つの長穴52a〜52c、54a〜54cが形成されている。これらの長穴52a〜52c、54a〜54cはそれぞれ板状部材52、54を貫通するようになっている。
更に詳しく説明すると、板状部材52に形成される3つの長穴52a〜52cは、それぞれ板状部材52の三角形の各頂点の近傍の位置から、それぞれ三角形の辺と平行に延びるよう形成されている。同様に、板状部材54に形成される3つの長穴54a〜54cは、それぞれ板状部材54の三角形の各頂点の近傍の位置から、それぞれ三角形の辺と平行に延びるよう形成されているが、板状部材52における各長穴52a〜52cに対応する辺とは異なる辺に沿って延びている。すなわち、板状部材54に形成される各長穴54a〜54cは、それぞれ板状部材52に形成される各長穴52a〜52cに対して各々60°の角度を有している。
また、図6に示すように、略三角形の板状部材52、54の間には、これらの板状部材52、54をその重心を中心として回転自在に連結する例えばベアリング等の回転機構53が設けられている。そして、鉛直方向に延びる3つの連結部材56のうち一の連結部材56が長穴52a、54aを貫通し、他の連結部材56が長穴52b、54bを貫通し、更に他の連結部材56が長穴52c、54cを貫通し、各連結部材56がそれぞれ板状部材52、54にクランプレバー等により取り付けられることにより、一対の板状部材52、54が連結されて支持機構50が構成されることとなる。
ここで、一般的にグラビア印刷に用いられる版胴10は、様々な版の周長(=版胴10の外径×π)を有するが、本実施の形態における支持機構50は、異なる大きさの径を有する様々な版胴10に対応可能となっている。すなわち、図4においては比較的大きな径を有する版胴10に対して本実施の形態の肉厚測定装置を適用した場合を示しているが、ここで肉厚の測定対象を径が小さな版胴10に取り替える場合には、各連結部材56を各板状部材52、54から取り外し、図5に示すように回転機構53により板状部材54に対して板状部材52を相対的に回転させ、各長穴52a〜52c、54a〜54cに対する連結部材56の位置を変える。このことにより、当該連結部材56の下端に取り付けられる各水平方向位置決めローラ60の位置も変化するので、より径が小さな版胴10に対しても各水平方向位置決めローラ60を当接させることができるようになる。
下側の略三角形の板状部材54にはガイド機構55が設けられており、外側変位センサ30はこのガイド機構55により版胴10の半径方向に沿って水平方向に案内されるようになっている。また、外側変位センサ30の下端には外側変位センサ位置決めローラ75が設けられており、この外側変位センサ位置決めローラ75は版胴10の外周面に当接するようになっている。このような外側変位センサ位置決めローラ75により、外側変位センサ30の位置決めが行われるようになっている。また、内側変位センサ20は前述の取付部材72に取り付けられており、この取付部材72により、版胴10を挟んで内側変位センサ20と外側変位センサ30とが対向するよう内側変位センサ20の高さレベルが調整されるようになっている。
以上のように本実施の形態の肉厚測定装置および肉厚測定方法によれば、版胴10の内部において版胴10の軸11と直交する平面に沿って当該軸11を中心として内側変位センサ20を回転させ、この内側変位センサ20における版胴10の内周面に対する距離を連続的に検出し、また、版胴10の外部において内側変位センサ20が回転する平面と略同一の平面に沿って版胴10の軸11を中心として外側変位センサ30を回転させ、この外側変位センサ30における版胴10の外周面に対する距離を連続的に検出し、版胴10の周方向における各位置において、外側変位センサ30により検出された距離および内側変位センサ20により検出された距離の合計値に基づいて版胴10の肉厚を算出するようになっている。
すなわち、版胴10の端部における肉厚を測定するにあたり、この版胴10を移動させることなく当該版胴10の内部および外部で内側変位センサ20および外側変位センサ30をそれぞれ版胴10の軸11に沿って回転させるようになっている。このように、本実施の形態の肉厚測定装置および肉厚測定方法は版胴10の移動を必要としないような簡易なものであるため、作業者に対する負担を軽減させることができる。また、版胴10の軸11と外側変位センサ30との間の距離から、版胴10の軸11と内側変位センサ20との間の距離を減じた値(すなわち、外側変位センサ30と内側変位センサ20との間の最短距離)は一定であり、この最短距離から、外側変位センサ30により検出された距離および内側変位センサ20により検出された距離の合計値を減じると、版胴10の肉厚が算出されるようになっている。このため、版胴10の周方向における各位置において上述の合計値が一定である場合には、版胴10の端部における肉厚に偏りがないことがわかり、肉厚の偏りの検出を短時間で行うことができるようになる。
また、内側変位センサ20および外側変位センサ30は、版胴10の軸11を通過しこの版胴10の外周面に直交するようなライン14上で並ぶよう、版胴10の軸11を中心として一体的に回転するようになっている。このことにより、外側変位センサ30により検出される距離および内側変位センサ20により検出される距離が、同時刻における同一の箇所に対するものとなるので、算出器40により算出される版胴10の肉厚の測定精度を向上させることができる。
なお、本発明による肉厚測定装置および肉厚測定方法は、上述の構成に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。例えば、肉厚の測定対象となるのはグラビア用の版胴10に限定されることはなく、中空の円筒体であれば他の部材を肉厚の測定対象とすることができる。また、支持機構50としては、図4に示すような一対の略三角形の板状部材52、54からなるものに限定されることはなく、異なる大きさの径を有する様々な版胴10に対応可能となっているものであれば、他の構成のものを用いることもできる。
本発明の実施の形態における肉厚測定装置の構成の概略を示す斜視図である。 版胴の周方向に沿った箇所を横軸として、肉厚測定装置の内側変位センサ、外側変位センサによりそれぞれ検出された距離、ならびにこれらの距離の合計値をそれぞれ縦軸として示すグラフである。 本発明の実施の形態における肉厚測定装置の支持機構、水平方向位置決めローラおよび垂直方向位置決めローラの構成を示す斜視図である。 図3に示す肉厚測定装置の支持機構を上方から見た上面図である。 図4に示す支持機構を、異なる径の版胴に対して適用するときの動作を示す上面図である。 図4に示す肉厚測定装置の支持機構および版胴のA−A矢視による縦断面図である。 テーパコーンが版胴の取付け穴に挿入される前の状態を示す概略構成図である。 図7の版胴のB−B矢視による側面図である。 テーパコーンが版胴の取付け穴に挿入されて版胴が固定されたときの状態を示す概略構成図である。
符号の説明
10 版胴
10a 端面
11 軸
12 取付け穴
14 ライン
20 内側変位センサ
30 外側変位センサ
40 算出器
50 支持機構
52 板状部材
52a〜52c 長穴
53 回転機構
54 板状部材
54a〜54c 長穴
55 ガイド機構
56 連結部材
60 水平方向位置決めローラ
70 鉛直方向位置決めローラ
72 取付部材
75 外側変位センサ位置決めローラ
80 テーパコーン

Claims (10)

  1. 中空の円筒体の端部における肉厚を当該円筒体の周方向に沿って連続的に測定する肉厚測定装置であって、
    前記円筒体の内部において円筒体の軸と直交する平面に沿って当該軸を中心として回転し、前記円筒体の内周面に対する距離を連続的に検出する内側変位センサと、
    前記円筒体の外部において前記内側変位センサが回転する平面と略同一の平面に沿って円筒体の軸を中心として回転し、前記円筒体の外周面に対する距離を連続的に検出する外側変位センサと、
    円筒体の周方向における各位置において、前記外側変位センサにより検出された距離および前記内側変位センサにより検出された距離の合計値に基づいて円筒体の肉厚を算出する算出器と、
    を備えたことを特徴とする肉厚測定装置。
  2. 前記内側変位センサおよび前記外側変位センサは、円筒体の軸を通過しこの円筒体の外周面に直交するようなライン上で並ぶよう、円筒体の軸を中心として一体的に回転するようになっていることを特徴とする請求項1記載の肉厚測定装置。
  3. 前記内側変位センサおよび前記外側変位センサは、共通の一の支持機構に取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の肉厚測定装置。
  4. 前記支持機構には、円筒体の軸が鉛直方向を向くようこの円筒体が立てられたときにその外周面に当接するような水平方向位置決めローラが複数設けられており、これらの水平方向位置決めローラにより前記支持機構の水平方向における位置決めがなされるようになっていることを特徴とする請求項3記載の肉厚測定装置。
  5. 前記支持機構には、円筒体の軸が鉛直方向を向くようこの円筒体が立てられたときにその上端側の端面に当接するような鉛直方向位置決めローラが複数設けられており、これらの鉛直方向位置決めローラにより前記支持機構の鉛直方向における位置決めがなされるようになっていることを特徴とする請求項3または4記載の肉厚測定装置。
  6. 前記支持機構は、異なる大きさの径を有する様々な円筒体に対応可能となっていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の肉厚測定装置。
  7. 前記円筒体は、グラビア印刷に用いられる版胴であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の肉厚測定装置。
  8. 中空の円筒体の端部における肉厚を当該円筒体の周方向に沿って連続的に測定する肉厚測定方法であって、
    前記円筒体の内部において円筒体の軸と直交する平面に沿って当該軸を中心として内側変位センサを回転させ、この内側変位センサにおける前記円筒体の内周面に対する距離を連続的に検出する工程と、
    前記円筒体の外部において前記内側変位センサが回転する平面と略同一の平面に沿って円筒体の軸を中心として外側変位センサを回転させ、この外側変位センサにおける前記円筒体の外周面に対する距離を連続的に検出する工程と、
    円筒体の周方向における各位置において、前記外側変位センサにより検出された距離および前記内側変位センサにより検出された距離の合計値に基づいて円筒体の肉厚を算出する工程と、
    を備えたことを特徴とする肉厚測定方法。
  9. 前記内側変位センサおよび前記外側変位センサは、円筒体の軸を通過しこの円筒体の外周面に直交するようなライン上で並ぶよう、円筒体の軸を中心として一体的に回転することを特徴とする請求項8記載の肉厚測定方法。
  10. 前記円筒体は、グラビア印刷に用いられる版胴であることを特徴とする請求項8または9記載の肉厚測定方法。
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