JP2008281411A - タンパク質データベース検索法および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タンパク質を消化酵素でフラグメント化してペプチド群にし、内部標準法で高い質量精度を達成できる質量分析計を用いてそのマススペクトルを測定し、得られたマススペクトルデータを外部標準法で質量校正した後、タンパク質データベースに収められた各種タンパク質フラグメントのマススペクトルデータと比較して、より多くのペプチドピークがマッチするタンパク質をリストアップ出力表示するように構成されたタンパク質データベース検索法において、リストアップされた各タンパク質に対して、マッチしたペプチド群の観測値の理論値からの質量誤差を規格化されたヒストグラムに変換する工程、該ヒストグラムの最大値Rがある閾値T1より高い値であるか否かに基づいてタンパク質の類似度の高低を判断する工程、を備えた。
【選択図】図6
Description
タンパク質を消化酵素でフラグメント化してペプチド群にし、内部標準法で高い質量精度を達成できる質量分析計を用いてそのマススペクトルを測定し、得られたマススペクトルデータを外部標準法で質量校正した後、タンパク質データベースに収められた各種タンパク質フラグメントのマススペクトルデータと比較して、より多くのペプチドピークがマッチするタンパク質をリストアップ出力表示するように構成されたタンパク質データベース検索法において、
リストアップされた各タンパク質に対して、マッチしたペプチド群の観測値の理論値からの質量誤差を規格化されたヒストグラムに変換する工程、
該ヒストグラムの最大値Rがある閾値T1より高い値であるか否かに基づいてタンパク質の類似度の高低を判断する工程、
を備えたことを特徴としている。
リストアップされた各タンパク質に対して、マッチしたペプチド群の観測値の理論値からの質量誤差を2軸の関係に取って直線近似し、理論値からの質量誤差を得られた近似直線からの質量誤差へと変換後、規格化されたヒストグラムに変換する工程、
該ヒストグラムの最大値Rがある閾値T2より高い値であるか否かに基づいてタンパク質の類似度の高低を判断する工程、
を備えたことを特徴としている。
タンパク質を消化酵素でフラグメント化してペプチド群にし、内部標準法で高い質量精度を達成できる質量分析計を用いてそのマススペクトルを測定し、得られたマススペクトルデータを外部標準法で質量校正した後、タンパク質データベースに収められた各種タンパク質フラグメントのマススペクトルデータと比較して、より多くのペプチドピークがマッチするタンパク質をリストアップ出力表示するように構成されたタンパク質データベース検索法において、
リストアップされた各タンパク質に対して、マッチしたペプチド群の観測値の理論値からの質量誤差を規格化されたヒストグラムに変換する工程、
該ヒストグラムの最大値Rがある閾値T1より高い値であるか否かに基づいてタンパク質の類似度の高低を判断する工程、
を備えたので、
タンパク質同定精度を向上させることが可能になった。
前記タンパク質データベース検索法を実行するプログラムを格納したので、
タンパク質同定精度を向上させることが可能になった。
(1)近似直線L1からのペプチドの誤差の標準偏差を求める。標準偏差が3ppm以内であれば終了。そうでなければ(2)へ。
(2)近似直線L1から最も誤差の大きいペプチドを排除する。
(3)排除したペプチドを除いたペプチド群でさらに近似直線L2を引く。
(4)(1)へ。
この(1)〜(4)の作業後に得られた結果(排除前のペプチド数をN1、排除後のペプチド数をN2、両者の比をN2/N1とする)を図14に示す。
Claims (9)
- タンパク質を消化酵素でフラグメント化してペプチド群にし、内部標準法で高い質量精度を達成できる質量分析計を用いてそのマススペクトルを測定し、得られたマススペクトルデータを外部標準法で質量校正した後、タンパク質データベースに収められた各種タンパク質フラグメントのマススペクトルデータと比較して、より多くのペプチドピークがマッチするタンパク質をリストアップ出力表示するように構成されたタンパク質データベース検索法において、
リストアップされた各タンパク質に対して、マッチしたペプチド群の観測値の理論値からの質量誤差を規格化されたヒストグラムに変換する工程、
該ヒストグラムの最大値Rがある閾値T1より高い値であるか否かに基づいてタンパク質の類似度の高低を判断する工程、
を備えたことを特徴とするタンパク質データベース検索法。 - 前記内部標準法で高い質量精度を達成できる質量分析計は、らせん軌道飛行時間型質量分析計であることを特徴とする請求項1記載のタンパク質データベース検索法。
- タンパク質を消化酵素でフラグメント化してペプチド群にし、内部標準法で高い質量精度を達成できる質量分析計を用いてそのマススペクトルを測定し、得られたマススペクトルデータを外部標準法で質量校正した後、タンパク質データベースに収められた各種タンパク質フラグメントのマススペクトルデータと比較して、より多くのペプチドピークがマッチするタンパク質をリストアップ出力表示するように構成されたタンパク質データベース検索法において、
リストアップされた各タンパク質に対して、マッチしたペプチド群の観測値の理論値からの質量誤差を2軸の関係に取って直線近似し、理論値からの質量誤差を得られた近似直線からの質量誤差へと変換後、規格化されたヒストグラムに変換する工程、
該ヒストグラムの最大値Rがある閾値T2より高い値であるか否かに基づいてタンパク質の類似度の高低を判断する工程、
を備えたことを特徴とするタンパク質データベース検索法。 - 前記内部標準法で高い質量精度を達成できる質量分析計は、らせん軌道飛行時間型質量分析計であることを特徴とする請求項3記載のタンパク質データベース検索法。
- 前記近似直線の傾きに対し、ある閾値T3を設定することによりタンパク質の類似度の高低を判断するようにしたことを特徴とする請求項3または4記載のタンパク質データベース検索法。
- 前記近似直線からの観測値の誤差のRMS(root mean square)値がある閾値以下になるまで、最大誤差のペプチドの排除と近似直線の再計算を繰り返し、最初のペプチド数をN1、再計算後のペプチド数をN2としたときに、N2とN2/N1のうち、少なくとも一方にある閾値を設定することによりタンパク質の類似度の高低を判断するようにしたことを特徴とする請求項3、4または5記載のタンパク質データベース検索法。
- 前記タンパク質データベース検索法で得られた類似度の高いタンパク質中のマッチしたペプチドピークを少なくとも1つ用いて、前記マススペクトルの質量軸を内部標準法にて再校正後、データベースの再検索を行なうようにしたことを特徴とする請求項6記載のタンパク質データベース検索法。
- 前記タンパク質データベース検索法で得られた類似度の高いタンパク質中のマッチしたペプチドピークを少なくとも1つ用いて、前記マススペクトルの質量軸を内部標準法にて再校正し、再校正後の質量情報をMS/MS測定を行なう際のプリカーサイオンの質量として採用するとともに、該プリカーサイオンをMS/MS測定により開裂させて得たMS/MSスペクトルのデータベース検索の際に、前記質量をプリカーサイオンの質量条件として入力するようにしたことを特徴とする請求項6記載のタンパク質データベース検索法。
- 前記タンパク質データベース検索法を実行するプログラムを格納した記録媒体。
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