JP2008280709A - 角度調整装置及び角度調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1の部材と、これに相対的に傾斜して配設される第2の部材との間に介在して両者の傾斜角度を微調整し且つ第2の部材を支持・補強して、第1の部材に対し確実に固定する角度調整装置及び角度調整方法を提供する。
【解決手段】第1の部材に固定される固定部11A及び11Bから突出した凸状湾曲面13を有する凸状湾曲部12を備えたベース部材10と、凸状湾曲面13と相補した凹状湾曲面53を有し、凸状湾曲部12に着脱可能に固定される凹状湾曲部52と、凹状湾曲面53とは反対側に設けられ、第2の部材を支持・固定する固定部51を備えた支持部材50を有し、凸状湾曲面13に、その湾曲方向に対し斜めに交差して延びる凹凸18を形成し、凹状湾曲面53に、凹凸18と係合した状態で相対的に摺動可能な凹凸58を形成し、この摺動に応じて、第1の部材と第2の部材との配設角度を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】第1の部材に固定される固定部11A及び11Bから突出した凸状湾曲面13を有する凸状湾曲部12を備えたベース部材10と、凸状湾曲面13と相補した凹状湾曲面53を有し、凸状湾曲部12に着脱可能に固定される凹状湾曲部52と、凹状湾曲面53とは反対側に設けられ、第2の部材を支持・固定する固定部51を備えた支持部材50を有し、凸状湾曲面13に、その湾曲方向に対し斜めに交差して延びる凹凸18を形成し、凹状湾曲面53に、凹凸18と係合した状態で相対的に摺動可能な凹凸58を形成し、この摺動に応じて、第1の部材と第2の部材との配設角度を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、第1の部材に第2の部材を相対的に傾斜させた状態で配設する際に、当該傾斜角度を調整する角度調整装置及び角度調整方法に関する。
従来から、例えば、床や地面等に階段を設置する場合、階段の傾斜角度は、通常、階高や、階段部の踏み板間の高さ、及び踏み板の踏み幅寸法等によって決定されている。しかしながら、一つの建物であっても、何種類もの階高があるのが普通であり、それぞれの階高に応じた階段を取り付けなければならないので、階段の傾斜角度をそれぞれ変更しなければならない場合がある。また、住宅等に設置される階段は、住宅の階高や階段の勾配、階段の段数によって、蹴上げの高さや段板の奥行きが異なってくるため、施工する階段毎に、その都度、寸法加工をして前記受具や桁フレーム等を用意しなければならず、手間のかかる作業となっていた。そこで、傾斜角度を容易に変更可能な様々な階段や、蹴上げの高さや段板受けを設ける間隔が異なる階段であっても、階段毎に異なる段板受けを用意する必要がない階段が提案されている。
傾斜角度を容易に変更可能な階段としては、例えば、踏み板、該踏み板を固定して階段部を形成するササラ桁、該ササラ桁の端部を支持固定する踊り場、前記ササラ桁及び前記踊り場に支柱及び立子を介して取り付けられる手摺り、及び前記踊り場を支持する支柱を含む構成部材が、それぞれ互いに予め枢動可能に組み立てられ、前記組み立てられた構成部材が建物等に位置決めして取り付けられるよう、上下方向に調整可能であると共に、角度調節可能に構成し、位置決めされた取り付け状態で全体を一体に固定することができるようにしたものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
また、それぞれ2本の前部傾斜支柱と後部傾斜支柱及び上部連結杆と下部連結杆からなる平面四辺形のリンク機構に、複数枚の踏板を支持軸で所定間隔に軸着し、前記上部連結杆と前部傾斜支柱間の角度を調整して階段の傾斜角度を自在に調節させることができる角度調整機構を備えた折畳式階段も紹介されている。(例えば、特許文献2参照)。
さらにまた、階段部の踏み板とササラ桁、該階段部のササラ桁と前記踊り場を形成するササラ桁、前記階段部及び前記踊り場のササラ桁と前記手摺り及びそのための支柱及び立子とが、それぞれ互いに予め枢動可能に取り付けられて組み立てられ、上下方向に移動可能にかつそれに伴いそれぞれの取り付け部が角度調節可能に構成されると共に、前記踊り場と前記階段 部とのササラ桁の連結部近傍における前記踊り場の両側部には、建物等に対して平行にかつ地面に垂直に支柱が配置され、そして該支柱には前記踊り場を支持するための梁が取り付けられ、前記階段部、前記踊り場、前記手摺り等が組み立てた状態で建物等に対して位置決めすることができ、且つ、この位置決めされた取り付け状態で全体を一体に固定することができるように構成したことを特徴とする階段も紹介されている。(例えば、特許文献3参照)。
一方、蹴上げの高さや段板受けを設ける間隔が異なる階段であっても、階段毎に異なる段板受けを用意する必要がない階段としては、例えば、ササラ桁に段板受けが所定間隔で設けられ、該段板受けに段板が取り付けられ、前記ササラ桁には、溝がササラ桁の長手方向に沿って形成され、前記段板受けは、前記溝に、この溝からの抜け出しが防止された状態で溝の長手方向に移動自在に挿入されて所定の位置に位置決めされる挿入部と、この挿入部に立設されて前記溝から突出する脚部と、この脚部の先端部に設けられて段板が取り付けられる段板受け部と、を備えたものが紹介されている。(例えば、特許文献4参照)。
特開平7−197616号公報
特開平8−158574号公報
特開平8−177189号公報
特開2003−172008号公報
しかしながら、前述した特許文献1〜3に記載された階段は、踏み板、ササラ桁、踊り場、手摺り及び支柱等を予め組み立てることで得られる構成部材の傾斜角度を、ボルトの締め具合やラジェット等によって変更するものであり、傾斜角度の微調整を行うことが困難である。また、前記構成部材全体の傾斜角度を変更するためのものであり、例えば、踏み板の水平を維持するために角度を調整する等、部材毎に個別の角度を調整する機能は有していない。そしてまた、前記ボルトやラジェット等は、前記構成部材の上部側を枢動可能に支持するものであり、構成部材を裏面から支えて補強する機能は有していない。
また、前述した特許文献4に記載された階段は、住宅の階高や階段の勾配、階段の段数によって、蹴上げの高さや段板の奥行きが異なったとしても、階段毎に異なる段板受けを用意する必要がなく、当該段板受けを所定間隔で設けることができるようにしたものであり、この階段に設けられた角度調整部材は、予め決定された傾斜角度を有するテーパ面によって角度を変更するものであり、任意の角度に調整するものではない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、第1の部材に第2の部材を相対的に傾斜させた状態で配設する際に、当該第1の部材と第2の部材との間に介在し、前記傾斜角度を微調整可能であると共に、第2の部材を裏面から支持して補強し、第1の部材に対し確実に固定することが可能な角度調整装置及び角度調整方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は、第1の部材に第2の部材を相対的に傾斜させた状態で配設する際に、当該傾斜角度を調整する角度調整装置であって、前記第1の部材に固定される第1の固定部と、当該第1の固定部から湾曲した状態で突出した凸状湾曲面を有する凸状湾曲部と、を備えたベース部材と、前記凸状湾曲面と相補した凹状湾曲面を有し、前記凸状湾曲部に着脱可能に固定される凹状湾曲部と、当該凹状湾曲面とは反対側に設けられ、前記第2の部材を支持し且つ固定する第2の固定部と、を備えた支持部材と、を有し、前記凸状湾曲面に、当該湾曲方向に対し斜めに交差して延びる凹凸を形成し、前記凹状湾曲面に、当該凸状湾曲面に形成された凹凸と係合し且つ係合した状態で相対的に摺動可能な凹凸を形成し、当該相対的な摺動に応じて、前記第1の部材と第2の部材との配設角度を調整する角度調整装置を提供するものである。
この構成を備えた角度調整装置は、ベース部材の凸状湾曲面に形成された当該湾曲方向に対し斜めに交差して延びる凹凸に、支持部材の凹状湾曲面に形成された凹凸を係合させた状態で、前記ベース部材に対し支持部材を相対的に摺動させることで、当該ベース部材に対する支持部材の配設位置が連続的に変わり、これによって、前記第1の部材と第2の部材との配設角度を調整することができる。このため、前記第1の部材に対する第2の部材の相対的な配設角度(傾斜角度)を簡単に微調整することができると共に、調整した角度を確実に維持することができる。また、前記支持部材は、前記第2の部材を支持して固定するため、当該第2の部材を安定した状態で第1の部材に対し確実に固定することができる。
また、本発明にかかる角度調整装置の一実施態様として、前記凸状湾曲面は、例えば、円弧状の面であってもよく、底面が略半円形である半円筒の外周面から構成されていてもよい。特に、前記凸状湾曲面が、底面が略半円形である半円筒の外周面から構成されている場合は、前記利点に加え、さらに強度が向上すると共に、より正確な角度調整を行うことができる。
そしてまた、本発明にかかる角度調整装置の一実施態様として、前記凸状湾曲面に形成された凹凸は、例えば、互いに平行に並設された複数の長溝を有することができる。さらにまた、前記凸状湾曲面に形成された凹凸は、当該凸状湾曲面を円筒形の外面として形成される雄ねじの一部から構成されていてもよい。
また、本発明にかかる角度調整装置の一実施態様として、前記凹状湾曲面に形成された凹凸は、前記長溝に相補する形状を有する複数の凸部を有していてもよく、前記雄ねじに螺合する雌ねじの一部から形成されていてもよい。
そしてまた、前記凹状湾曲面に形成された1つの凹部に、前記凸状湾曲面に形成された複数の凸部が受領されるよう構成することもできる。具体的には、例えば、前記凹状湾曲面に形成された1つの凹部に、凸状湾曲面に形成された凸部、凹部、凸部からなる群が受領(この場合、2つの凸部が受領)されてもよく、凸部、凹部、凸部、凹部、凸部からなる群が受領(この場合、3つの凸部が受領)されてもよい。
そしてまた、本発明にかかる角度調整装置は、前記第1の固定部と、前記凸状湾曲部とが一体的に形成されていてもよく、前記凹状湾曲部と、前記第2の固定部とが一体的に形成されていてもよい。
また、本発明は、第1の部材に第2の部材を相対的に傾斜させた状態で配設する際に、当該傾斜角度を調整する角度調整方法であって、本発明にかかる角度調整装置を用い、前記ベース部材に前記第1の部材を固定する工程と、前記支持部材に第2の部材を固定する工程と、前記第1の部材に固定されたベース部材の凹凸と、前記第2の部材が固定された支持部材の凹凸とを係合させた状態で、前記凹凸に沿って、当該支持部材をベース部材に対して相対的に摺動させ、前記第1の部材と第2の部材との配設角度を調整する工程と、を備えた角度調整方法を提供するものである。
これらの工程を備えた角度調整方法によれば、ベース部材の凹凸に、支持部材の凹凸を係合させた状態で、前記ベース部材に対し支持部材を相対的に摺動させることで、当該ベース部材に対する支持部材の配設位置が連続的に変わり、これによって、前記第1の部材と第2の部材との配設角度を調整することができる。このため、前記第1の部材に対する第2の部材の相対的な配設角度(傾斜角度)を簡単に微調整することができると共に、調整した角度を確実に維持することができる。
本発明にかかる角度調整装置は、ベース部材の凸状湾曲面に形成された凹凸に、支持部材の凹状湾曲面に形成された凹凸を係合させた状態で、前記ベース部材に対し支持部材を相対的に摺動させ、当該ベース部材に対する支持部材の配設位置を連続的に変更することで前記第1の部材と第2の部材との配設角度を微調整するため、正確な配設角度を簡単に得ることができると共に、この角度を確実に維持することができる。また、第1の部材の、前記ベース部材が固定される面の傾斜角度に係わらず、第2の部材の配設角度を決定することができる。そしてまた、第1の部材に第2の部材を配設する際に、予め配設角度を計測する必要がなく、作業時間を短縮することができる。さらにまた、前記支持部材は、前記第2の部材を支持して固定するため、当該第2の部材を安定した状態で第1の部材に対し確実に強固に固定することができるという効果も有する。
また、本発明にかかる角度調整方法は、ベース部材の凹凸に、支持部材の凹凸を係合させた状態で、前記ベース部材に対し支持部材を相対的に摺動させることで、当該ベース部材に対する支持部材の配設位置を連続的に変更することができる。この結果、前記第1の部材に対する第2の部材の相対的な配設角度(傾斜角度)を簡単に微調整することができると共に、調整した角度を確実に維持することができるという効果を有する。
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる角度調整装置及び角度調整方法について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の斜視図、図2は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の正面図、図3は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の側面図、図4は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の分解斜視図、図5は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の構成要素である支持部材の平面図、図6は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の構成要素である支持部材の側面図、図7は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の構成要素である支持部材の底面図、図8は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の構成要素である支持部材の底面の一部を拡大して示す断面図、図9は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の構成要素であるベース部材の側面図、図10は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の構成要素であるベース部材の平面図、図11は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の構成要素であるベース部材の上面の一部を拡大して示す断面図、図12は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の使用状態を示す側面図、図13は、本発明の実施の形態にかかる角度調整装置の他の使用状態を示す側面図である。
なお、前記各図では、説明を判りやすくするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。また、本発明にかかる角度調整装置は、第1の部材に第2の部材を相対的に傾斜させた状態で配設する際に、当該傾斜角度を調整するものであり、本実施の形態では、第1の部材として階段桁を用い、第2の部材として階段の踏み板を用いた場合を例にとって説明する。
図1〜図13に示すように、本実施の形態にかかる角度調整装置1は、第1の部材としての階段桁100に固定されるベース部材10と、ベース部材10に着脱可能に固定されると共に、ベース部材10に固定される側と反対側の面で第2の部材としての踏み板200を支持して固定する支持部材50を備えて構成されている。
ベース部材10は、階段桁100に固定される固定部11A及び11Bと、固定部11Aと固定部11Bとの間に位置し、これらから連続して円弧状に湾曲した状態で突出した凸状湾曲部12を備えている。
固定部11A及び11Bの略中央部には、階段桁100にベース部材10を固定するためのボルト14A及び14Bが各々貫通するボルト孔15A及び15Bが、それぞれ形成されている。そして、このボルト孔15A及び15Bを貫通したボルト14A及び14Bには、ナット19A及び19Bが各々螺合されるようになっている。
凸状湾曲部12は、中空の円筒を軸芯に沿って2分割した形状(底面が略半円形である半円筒形状)を有しており、凸状湾曲部12の略中央部分には、凸状湾曲部12の周方向に沿って長い長孔から形成されたボルト孔17が形成されている。このボルト孔17には、後に詳述する支持部材50を固定するためのボルト16が貫通されるようになっている。また、凸状湾曲部12の凸状湾曲面13の略中央部であって、ボルト孔17が形成されている領域よりも広い領域には、複数の凹凸18が形成されている。これらの凹凸18は、凸状湾曲面13を円筒形の外面として形成される雄ねじの一部から構成されている。すなわち、複数の凹凸18は、互いに平行に並設された螺旋を構成可能な複数の長溝を有している。さらに具体的には、本実施の形態では、特に図11に示すように、雄ねじの谷の角度が66度であり、雄ねじの山の頂点と、この山に隣接した山の頂点とのなす角が6度である凹凸18を形成した。
支持部材50は、ベース部材10の凸状湾曲面13と相補した湾曲形状の凹状湾曲面53を有し、ベース部材10の凸状湾曲部12に着脱可能に固定される凹状湾曲部52と、凹状湾曲部52に連続して形成され且つ凹状湾曲面53とは反対側に設けられ、踏み板200を支持・固定する固定部51を備えている。
凹状湾曲部52の凹状湾曲面53の略中央部には、凹状湾曲面53の周方向に対し略垂直な方向に沿って長い長孔から形成されたボルト孔57が形成されている。このボルト孔57には、支持部材50をベース部材10に固定するためのボルト16が貫通されるようになっている。そして、このボルト孔57を貫通したボルト16には、ナット59が螺合されるようになっている。また、凹状湾曲面53には、ベース部材10に形成された凹凸18と螺合する複数の凹凸58が形成されている。これらの凹凸58は、凹状湾曲面53を円筒形の内面として形成される雌ねじの一部から構成されている。すなわち、凹凸58は、互いに平行に並設された螺旋を構成可能な複数の長溝を有している。さらに具体的には、本実施の形態では、特に図8に示すように、雌ねじの山の角度が64度であり、雌ねじの山の頂点と、この山に隣接した山の頂点とのなす角が18度である凹凸58を形成した。したがって、本実施の形態では、凹状湾曲面53に形成された凹凸58のうちの1つの凹部に、凸状湾曲面13に形成された凹凸18のうちの凸部、凹部、凸部からなる群が受領されることになる。
固定部51は、凹状湾曲部52の凹状湾曲面53を底面とし、支持部材50を水平な面上に載置した際に、当該水平な面に対して傾斜する傾斜面54を有している。傾斜面54の略中央部には、傾斜面54の長手方向に沿って長い長孔から形成された固定用孔55が形成されている。この固定用孔55には、例えば、ボルトや螺子等の図示しない固定部材によって、固定部51に踏み板200を固定する際に、固定部材が貫通されるようになっている。
次に、本実施の形態にかかる角度調整装置1の具体的動作について説明する。
先ず、ベース部材10に形成されたボルト孔15A及び15Bを、階段桁100の所定位置に形成されたボルト孔101A及び101Bに各々合わせ、これらの孔にボルト14A及び14Bを各々貫通させる。次に、これらのボルト14A及び14Bにナット19A及び19Bを各々螺合させ、図12に示すように、階段桁100にベース部材10を固定する。なお、図12に示すように、この階段桁100は、水平面Hに対し角度αで傾斜するよう配設されている。
次に、図12に示すように、支持部材50の傾斜面54に踏み板200を、所望の方法により固定する。次いで、踏み板200の上面が水平になるようにしながら、踏み板200に固定された支持部材50のボルト孔57と、階段桁100に固定されたベース部材10のボルト孔17とを一致させ、さらに、支持部材50に形成された凹凸58と、ベース部材10に形成された凹凸18とを螺合させ、これらのボルト孔17及び57にボルト16を貫通させ、ナット59で仮止めする。この時、ボルト孔17は、凸状湾曲面13の周方向に沿って長い長孔から構成されているため、この仮止めの状態では、ボルト孔17の範囲内において、支持部材50はベース部材10に対し、凸状湾曲面13の周方向に沿って移動可能である。したがって、先ず、踏み板200の上面が水平になるように、ベース部材10に対し、支持部材50を凸状湾曲面13の周方向に沿って移動させて、適切な位置を決定する。また、ボルト孔57は、凹状湾曲面53の周方向に対し略垂直な方向に沿って長い長孔から構成されているため、支持部材50は、ボルト孔57の範囲内おいて、凹凸18と凹凸58に沿って摺動可能である。したがって、ベース部材10に対し、支持部材50を摺動させることで、ベース部材10に対する支持部材50の配設位置を連続的に変更することができる。この結果、階段桁100と、踏み板200との配設角度を、簡単且つ高精度で微調整することができる。また、この角度は確実に維持されるため、踏み板200を簡単に水平に配設することができる。そしてまた、踏み板200は、支持部材50の傾斜面54によって支持されているため、階段桁100に対し安定した状態で確実に固定することができる。
また、図13に示すように、図12に示す角度αとは異なった角度βで傾斜するよう配設された階段桁100に踏み板200を配設する場合も、前記と同様の方法で、踏み板200が水平となるように、簡単且つ高精度で微調整することができる。このように、ベース部材10が固定される面の傾斜角度に係わらず、踏み板200の配設角度を決定することができる。そしてまた、第1の部材に第2の部材を配設する際に、予め配設角度を計測する必要がなく、作業時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態では、第1の部材として階段桁100を用いた場合について説明したが、これに限らず、第1の部材は、特に限定されるものではなく、水平面に対し所定の角度で傾斜して配設された部材でもよく、水平に配設された部材であってもよい。具体的には、図14に示すように、第1の部材が、例えば、水平な床300であり、第2の部材が、床300に対し、所定の角度で傾斜させて配設される階段桁100であっても、階段桁100の配設角度を簡単且つ高精度で微調整することもできる。また、水平面に対し所定の角度で傾斜して配設される部材としては、例えば、階段桁100の他、梁、柱、壁、パネル、滑り台等、種々の部材が挙げられる。また、水平に配設される部材としては、階段の踏み板200の他、床、棚板、天井、机等の作業面、あるいは計測機器等、種々の部材が挙げられる。
また、本実施の形態では、ベース部材10の凸状湾曲部12を、半円筒形状とした場合について説明したが、これに限らず、凸状湾曲部12の形状は、凸状の湾曲面を有し、凹凸18と凹凸58とを係合させた状態で、ベース部材10に対し支持部材50を相対的に摺動可能であって、ベース部材10が固定された第1の部材と、支持部材50が固定された第2の部材との配設角度を調整することが可能であれば、例えば、側面形状が、任意の円弧状等、他の形状を有していてもよい。
また、本実施の形態では、凹凸18が雄ねじの一部から構成された場合について説明したが、これに限らず、凹凸18は、例えば、凸状湾曲面13の周方向(湾曲方向)に対し斜めに交差して延びる長溝と、この長溝を画定するバンクとが交互に平行に複数形成されたものであってもよい。これは、凹凸58も同様である。
1 角度調整装置
10 ベース部材
11A、11B 固定部
12 凸状湾曲部
13 凸状湾曲面
18、58 凹凸
50 支持部材
51 固定部
52 凹状湾曲部
53 凹状湾曲面
100 階段桁
200 踏み板
300 床
10 ベース部材
11A、11B 固定部
12 凸状湾曲部
13 凸状湾曲面
18、58 凹凸
50 支持部材
51 固定部
52 凹状湾曲部
53 凹状湾曲面
100 階段桁
200 踏み板
300 床
Claims (9)
- 第1の部材に第2の部材を相対的に傾斜させた状態で配設する際に、当該傾斜角度を調整する角度調整装置であって、
前記第1の部材に固定される第1の固定部と、当該第1の固定部から湾曲した状態で突出した凸状湾曲面を有する凸状湾曲部と、を備えたベース部材と、
前記凸状湾曲面と相補した凹状湾曲面を有し、前記凸状湾曲部に着脱可能に固定される凹状湾曲部と、当該凹状湾曲面とは反対側に設けられ、前記第2の部材を支持し且つ固定する第2の固定部と、を備えた支持部材と、
を有し、
前記凸状湾曲面に、当該湾曲方向に対し斜めに交差して延びる凹凸を形成し、前記凹状湾曲面に、当該凸状湾曲面に形成された凹凸と係合し且つ係合した状態で相対的に摺動可能な凹凸を形成し、当該相対的な摺動に応じて、前記第1の部材と第2の部材との配設角度を調整する角度調整装置。 - 前記凸状湾曲面は、円弧状の面である請求項1記載の角度調整装置。
- 前記凸状湾曲面は、底面が略半円形である半円筒の外周面からなる請求項1または請求項2記載の角度調整装置。
- 前記凸状湾曲面に形成された凹凸は、互いに平行に並設された複数の長溝を有してなる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の角度調整装置。
- 前記凸状湾曲面に形成された凹凸は、前記凸状湾曲面を円筒形の外面として形成される雄ねじの一部からなる請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の角度調整装置。
- 前記凹状湾曲面に形成された凹凸は、前記長溝に相補する形状を有する複数の凸部を有してなる請求項4記載の角度調整装置。
- 前記凹状湾曲面に形成された凹凸は、前記雄ねじに螺合する雌ねじの一部からなる請求項5記載の角度調整装置。
- 前記凹状湾曲面に形成された1つの凹部に、前記凸状湾曲面に形成された複数の凸部が受領される請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の角度調整装置。
- 第1の部材に第2の部材を相対的に傾斜させた状態で配設する際に、当該傾斜角度を調整する角度調整方法であって、
請求項1記載の角度調整装置を用い、
前記ベース部材に前記第1の部材を固定する工程と、
前記支持部材に第2の部材を固定する工程と、
前記第1の部材に固定されたベース部材の凹凸と、前記第2の部材が固定された支持部材の凹凸とを係合させた状態で、前記凹凸に沿って、当該支持部材をベース部材に対して相対的に摺動させ、前記第1の部材と第2の部材との配設角度を調整する工程と、
を備えた角度調整方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007124634A JP2008280709A (ja) | 2007-05-09 | 2007-05-09 | 角度調整装置及び角度調整方法 |
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