JP2008279107A - 管状部材及び内視鏡用処置具 - Google Patents

管状部材及び内視鏡用処置具 Download PDF

Info

Publication number
JP2008279107A
JP2008279107A JP2007126625A JP2007126625A JP2008279107A JP 2008279107 A JP2008279107 A JP 2008279107A JP 2007126625 A JP2007126625 A JP 2007126625A JP 2007126625 A JP2007126625 A JP 2007126625A JP 2008279107 A JP2008279107 A JP 2008279107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
tubular member
main body
receiving portion
endoscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007126625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4608518B2 (ja
Inventor
Ko Kimura
耕 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Medical Systems Corp
Original Assignee
Olympus Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Medical Systems Corp filed Critical Olympus Medical Systems Corp
Priority to JP2007126625A priority Critical patent/JP4608518B2/ja
Publication of JP2008279107A publication Critical patent/JP2008279107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4608518B2 publication Critical patent/JP4608518B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】内視鏡用処置具を内視鏡のチャンネルに挿入して使用する際、シースが屈曲変形したり破断したりするのを防止することができる管状部材及び内視鏡用処置具を提供する。
【解決手段】この管状部材6は、第一シース3の先端部3aに接続される略管状をなし、本体部7と、本体部7の少なくともいずれか一方の端部に設けられ、第一シース3の先端部3aの内周側に嵌合される第一シース受け部8と、本体部7と第一シース受け部8との間に設けられ、第一シース3の先端部3aが固定される第一シース接続部10とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡外科手術において内視鏡と共に使用される管状部材及び管状部材を有する内視鏡用処置具に関する。
内視鏡を用いた外科手術では、鉗子等の処置部をシースの先端部に具備した内視鏡用処置具が使用される。このような内視鏡用処置具の処置部とシースの先端部とを接続する接続部材は、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
また、手術の種類によっては、シースの硬さを途中で変化させたりする目的で、異なる種類のシースを接続する場合がある。異なる種類のシースを接続した内視鏡用処置具は、例えば、下記の特許文献2に開示されている。
特開2002−52029号公報 実開平5−15914号公報
ところで、上記のような従来の内視鏡用処置具においては、可撓性を有する2つのシースを、硬質な材料で製作した管状部材を介して接続している。このような内視鏡用処置具を、内視鏡のチャンネルに挿入して使用すると、可撓性を有するシースは湾曲するが、硬質な材料で製作した管状部材は湾曲しない。このため、管状部材とシースとの間には、引き抜こうとする軸力が作用するとともに、曲げが生じる。すなわち、シースには、引き抜きに起因する応力が発生するとともに、曲げに起因する応力が発生する。シースにこのような応力が作用すると、シースが屈曲変形したり、破断したりする可能性がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡用処置具を内視鏡のチャンネルに挿入して使用する際、シースが屈曲変形したり破断したりするのを防止することができる管状部材及び内視鏡用処置具を提供することを目的としている。
本発明の管状部材の第一の態様は、シースの端部に接続される略管状の管状部材であって、本体部と、該本体部の少なくともいずれか一方の端部に設けられ、前記シースの端部の内周側または外周側に嵌合されるシース受け部と、前記本体部と前記シース受け部との間に設けられ、前記シースの端部が固定されるシース接続部とを有する。
本発明の管状部材の第一の態様において、前記シース受け部の外径または内径は、嵌合される前記シースとの間に隙間が形成される大きさに設定されていてもよい。
本発明の管状部材の第一の態様において、前記シース接続部には、前記シース受け部に嵌合された前記シースの端部が当接する段部が形成されていてもよい。
本発明の管状部材の第一の態様において、前記シース接続部は金属で形成され、金属で形成された前記シースを加熱処理によって固定可能であってもよい。
本発明の管状部材の第二の態様は、金属でコイル状に形成されたシースの端部に接続される略管状の管状部材であって、本体部と、該本体部の少なくともいずれか一方の端部に設けられ、前記シースの端部の内周側または外周側に嵌合されたシース受け部と、前記本体部と前記シース受け部との間に設けられ、前記シース受け部に嵌合された前記シースの端部が当接する段部が形成されているとともに、金属で形成され、前記シースの端部を加熱処理によって固定可能であるシース接続部とを有する。
本発明の内視鏡用処置具の第一の態様は、内視鏡のチャンネル内に挿入される可撓性を有するシースと、略管状の管状部材と、処置部とを有する内視鏡用処置具であって、前記管状部材は、本体部と、該本体部の基端部に設けられ、前記シースの先端部の内周側または外周側に嵌合されたシース受け部と、前記本体部と前記シース受け部との間に設けられ、前記シースの先端部が固定されるシース接続部とを有し、前記処置部は、前記管状部材の本体部の先端部に接続される。
本発明の内視鏡用処置具の第一の態様において、前記シース及び前記管状部材は金属で形成され、前記シースの先端部と前記管状部材の前記シース接続部とは、加熱処理によって固定されていてもよい。
本発明の内視鏡用処置具の第二の態様は、内視鏡のチャンネル内に挿入される可撓性を有する複数のシースと、略管状の管状部材とを有する内視鏡用処置具であって、前記管状部材は、隣り合う二つの前記シースの端部に介装される本体部と、前記本体部の両端部に設けられ、前記シースの端部の内周側または外周側に嵌合されたシース受け部と、前記本体部と前記シース受け部との間に設けられ、前記シースの先端部が固定されるシース接続部とを有する。
本発明の内視鏡用処置具の第二の態様において、前記シース及び前記管状部材は金属で形成され、前記シースの端部と前記管状部材の前記シース接続部とは、加熱処理によって固定されていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、内視鏡用処置具を内視鏡のチャンネルに挿入して使用する際、シースが屈曲変形したり破断したりするのを防止することができる。
図1には、本発明に係る内視鏡用処置具の第1の実施形態が示されている。図1に示すように、内視鏡用処置具1は、術者が操作する操作部2と、操作部2から延びる第一シース3と、第一シース3の先端部3aから延びる第二シース4と、第二シース4の先端部4aに設けられる処置部5と、第一シース3と第二シース4とを接続する管状部材6とを有する。
第一シース3及び第二シース4は、ともに外径2mm〜4mm程度、内径0.5mm〜3mm程度の略管状であり、金属でコイル状に形成されている。このため、第一シース3及び第二シース4は、可撓性を有している。また、第一シース3は、板状の線材がコイル状に巻かれた平コイルシースであり、第二シース4は、断面丸形の線材がコイル状に巻かれた丸コイルシースである。両者は、線材の形状や太さが異なっているため、湾曲に対する硬さが相対的に異なっており、第二シース4の方が第一シース3よりも容易に湾曲させることが可能である。
処置部5は、両端に鈎部5aが形成され、基端部にリング5bを形成し折り返されたクリップ本体5cと、略管状のカバー5dと、カバー5dに挿通され、クリップ本体5cのリング5bに接続されている操作ワイヤー5eとを有するクリップである。リング5bの径は、カバー5dの内径よりも大に設定されている。また、カバー5dは基端部において、第二シース4に挿入し、装着することができる。さらに、操作ワイヤー5eは、第一シース3の内部、及び第二シース4の内部にそれぞれ挿通され、第一シース3の基端部3bに設けられた操作部2に接続されている。
図1に示すように、操作部2は、把持部2aと、把持部2a上を軸方向に移動可能なスライダ2bとを有する。スライダ2bには操作ワイヤー5eが接続されている。このため、把持部2a上でスライダ2bを基端側に引くことで、処置部5のリング5bがカバー5dに挿入され、カバー5dの内径に従って縮径する。これによりクリップ本体5cの両端の鈎部5aは閉じられて、所定部位を挟持することができる。
図2に示すように、管状部材6は、略管状の部材であり、金属で形成されている。管状部材6は、第一シース3と第二シース4との間に同軸に配置され、介装される本体部7と、本体部7の基端部に設けられた第一シース受け部8及び第一シース接続部10と、本体部7の先端部に設けられた第二シース受け部9及び第二シース接続部11とを有する。
第一シース受け部8は第一シース3の内周側に嵌合され、第一シース接続部10は本体部7と第一シース受け部8との間に設けられている。また、第二シース受け部9は第二シース4の内周側に嵌合され、第二シース接続部11は本体部7と第二シース受け部9との間に設けられている。第一シース受け部8の外径は、第一シース3の内径と略等しく、軸方向に容易に着脱可能な径に設定されている。また、第二シース受け部9の外径も同様に、第二シース4の内径と略等しく、軸方向に容易に着脱可能な径に設定されている。
第一シース接続部10には、第一シース受け部8に嵌合された第一シース3の先端部3aが当接する段部10aが形成されている。また、第二シース接続部11にも同様に、第二シース4の基端部4bが当接する段部11aが形成されている。そして、互いに金属で形成された第一シース3と管状部材6とは、第一シース接続部10において、加熱処理として、レーザー溶接にて全周溶接された溶接部12が形成され固定されている。また、同様に第二シース4と管状部材6とは、第二シース接続部11において、レーザー溶接にて全周溶接された溶接部13が形成され固定されている。なお、第一シース受け部8と第一シース接続部10とで、第一シース3に嵌合される軸方向の長さは、1mm〜5mm程度である。また、第二シース受け部9と第二シース接続部11とで、第二シース4に嵌合される軸方向の長さは、1mm〜5mm程度である。
次に、この実施形態の作用について説明する。
図2に示すように、第一シース3は、先端部3aにおいて、管状部材6の第一シース接続部10における溶接部12によって軸方向に引き抜かれないように固定される。さらに、第一シース3は、溶接部12よりも基端側の管状部材6の第一シース受け部8によって、曲げに抵抗するように径方向に支持される。同様に、第二シース4は、基端部4bにおいて、管状部材6の第二シース接続部11における溶接部13によって軸方向に引き抜かれないように固定される。さらに、第二シース4は、溶接部13よりも先端側の管状部材6の第二シース受け部9によって、曲げに抵抗するように径方向に支持される。
内視鏡用処置具1において、このように一体となった第一シース3、管状部材6、第二シース4及び処置部5は、例えば、内視鏡のチャンネル内に挿入され使用される。この際、内視鏡の湾曲に伴って、可撓性を有する第一シース3及び第二シース4は湾曲し、管状部材6は湾曲しない。このため、管状部材6と第一シース3との間、及び管状部材6と第二シース4との間には、引き抜こうとする軸力と、曲げとが作用する。すなわち、第一シース3及び第二シース4のそれぞれには、引き抜きに起因する応力が発生するとともに、曲げに起因する応力が発生する。
図3に示すように、例えば第二シース4は、第二シース受け部9で径方向に支持されているので、曲げに起因する応力は、管状部材6の第二シース受け部9の先端部9aと対応する位置4cで発生する。一方、引き抜きに起因する応力は、第二シース4が固定されている基端部4bの溶接部13で発生する。この際、第二シース4は、第二シース受け部9において、軸方向に拘束されず自由度を有しているので、作用する応力に従ってコイルを形成する線材間に隙間が生じ、第二シース受け部9上で第二シース4が伸張することで、曲げに起因する応力は分散され、緩和される。
これは、第一シース3においても同様であり、図2に示すように、曲げに起因する応力は、第一シース受け部8の基端部8aと対応する位置3cで発生し、引き抜きに起因する応力は、溶接部12で発生する。また、曲げに起因する応力は、第一シース受け部8において分散され、緩和される。
このように、曲げに起因する応力の発生する位置と、引き抜きに起因する応力の発生する位置とをずらし、分散させることができるので、第一シース受け部8の基端部8aと対応する第一シース3の位置3cにおける屈曲変形、破断を防止することができる。同様に、第二シース受け部9の先端部9aと対応する第二シース4の位置4cにおける屈曲変形、破断を防止することができる。
また、本実施形態においては、第一シース3と第一シース接続部10との固定、および第二シース4と第二シース接続部11との固定は、いずれもレーザー溶接によってなされており、この固定方法では高強度、高作業性を得ることができる。その反面、レーザー溶接は加熱処理による固定方法であることから、溶接部12、13及びその近傍においては、加熱により材質が変性し、脆性化してしまう短所もある。しかしながら、曲げに起因する応力が、溶接部12、13及びその近傍に作用しないことで、レーザー溶接による長所を最大限に生かすことができる。
また、第一シース接続部10には段部10aが形成され、第二シース接続部11には段部11aが形成されている。このため、第一シース3の先端部3aを段部10aに当接させることで、第一シース3を第一シース受け部8に確実に嵌合させることができる。また、第二シース4の基端部4bを段部11aに当接させることで、第二シース4を第二シース受け部9に確実に嵌合させることができる。さらに、段部10aにより、第一シース3と第一シース接続部10との接する面積を大きくして、溶接部12の接続強度を高めることができる。また、段部11aにより、第二シース4と第二シース接続部11との接する面積を大きくして、溶接部13の接続強度を高めることができる。
以上のように、管状部材6によって、2つのシースを屈曲変形、破断の恐れなく確実に接続することが可能であることで、内視鏡用処置具の挿入部の延長を長くしたり、術式によって、シースの硬さや材質を変化させたりすることが自在となる。また、本実施形態のようなコイルシース同士の接続で、コイルシースが多重コイルで、互いの線材の本数が異なる場合であったとしても、容易に接続することが可能である。
なお、この実施形態においては、2種類のシースを管状部材6で接続したが、これに限るものでは無い。3種類以上のシースを複数の管状部材で接続するものとしても良い。
図4及び図5は、この実施形態における第1の変形例を示している。図4に示すように、この変形例の管状部材20は、第一シース受け部21の外径が第一シース3との間に隙間23が形成される大きさに設定されている。また、第二シース受け部22の外径も同様に、第二シース4との間に隙間24が形成される大きさに設定されている。より詳しくは、隙間23、24は、0.2mm以内となるように設定されている。
図5に示すように、この変形例の管状部材20では、例えば第二シース4が湾曲した場合において、隙間24が徐々に狭くなるように変形する。このため、第二シース4の位置4cにおいて曲げに起因して発生する応力を第二シース受け部22の軸方向に分散させることができる。また、図4に示すように、第一シース3においても同様であり、位置3cにおいて曲げに起因して発生する応力を第一シース受け部21の軸方向に分散させることができる。このため、第一シース3の位置3c及び第二シース4の位置4cにおける屈曲変形、破断に対する信頼性をさらに向上させることができる。
図6には、本発明に係る内視鏡用処置具の第2の実施形態が示されている。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6に示すように、この実施形態の内視鏡用処置具30は、操作部2から延びる挿入部であるシース31と、シース31の先端部31aに設けられる処置部32と、シース31と処置部32とを接続する管状部材33とを有する。シース31は、金属でコイル状に形成されていて、可撓性を有している。
図7に示すように、処置部32は、軸32aを中心に開閉可能で、歯部32bが形成された一対のカップ32cと、軸32aを回転可能に支持するカバー32dと、カップ32cと接続され、軸方向に進退することによってカップ32cを開閉させる操作ワイヤー32eとを有する生検鉗子である。図6に示すように、操作ワイヤー32eは、シース31の内部に挿通されており、シース31の基端部31bに設けられた操作部2のスライダ2bと接続されている。すなわち、操作部2の把持部2a上でスライダ2bを進退させることで、操作ワイヤー32eが進退し、一対のカップ32cを開閉させることが可能である。
図7に示すように、管状部材33は、略管状の部材であり、金属で形成されている。管状部材33は、シース31の先端部31aに同軸に配置され、シース31と処置部32との間に介装される本体部34と、本体部34の基端部に設けられ、シース31の内周側に嵌合されたシース受け部35と、本体部34とシース受け部35との間に設けられたシース接続部36とを有する。シース受け部35の外径は、シース31の内径と略等しく、軸方向に容易に着脱可能な径に設定されている。
また、シース接続部36には、シース受け部35に嵌合されたシース31の先端部31aが当接する段部36aが形成されている。そして、シース接続部36において、互いに金属で形成されたシース接続部36とシース31とは、加熱処理として、レーザー溶接にて全周溶接された溶接部37が形成され、固定されている。
本体部34の先端部には、側面から径方向に貫通する貫通孔34aが形成されている。また、処置部32のカバー32dは、管状部材33の先端部に挿入され、本体部34の貫通孔34aと対応する貫通孔32fを有している。本体部34の貫通孔34aと処置部32の貫通孔32fには、ピン38が挿入され、これにより処置部32は管状部材33に固定されている。
次に、この実施形態の作用について説明する。
図7に示すように、シース31は、シース接続部36における溶接部37で軸方向に引き抜かれないように固定されている。さらに、溶接部37よりも基端側の管状部材33のシース受け部35によって、曲げに抵抗するように径方向に支持されている。
シース31が湾曲した場合、第1の実施形態と同様に、管状部材33とシース31との間には、引き抜こうとする軸力と、曲げとが作用する。このため、シース31には、引き抜きに起因する応力と曲げに起因する応力とが発生する。シース31は、シース受け部35で径方向に支持されているので、曲げに起因する応力は、管状部材33のシース受け部35の基端部35aと対応する位置31cで発生する。一方、引き抜きに起因する応力は、シース31が固定されている先端部31aの溶接部37で発生する。この際、シース31は、シース受け部35において、軸方向に拘束されず自由度を有している。このため、シース31は、シース受け部35に支持されている範囲において、作用する応力に従って伸張することで、曲げに起因する応力が分散され、緩和される。
このように、曲げに起因する応力の発生する位置と、引き抜きに起因する応力の発生する位置とをずらし、分散させることができるので、シース受け部35の基端部35aと対応するシース31の位置31cにおける屈曲変形、破断を防止することができる。また、曲げに起因する応力が溶接部37及びその近傍に作用しないことで、レーザー溶接による長所である高強度、高作業性の特徴を最大限に生かすことができる。また、シース接続部36に段部36aが形成されていることで、シース31を段部36aに当接させて確実にシース受け部35に嵌合させることが可能である。さらに、シース31とシース接続部36の接する面積を大きくして、溶接部37の接続強度を高めることができる。
以上のように、管状部材33によって、シース31と処置部32とを屈曲変形、破断の恐れなく確実に接続することが可能である。なお、処置具として生検鉗子を例に挙げたがこれに限ることは無い。生検鉗子以外にも、把持鉗子や鋏鉗子などの鉗子類とすることが可能であり、また鉗子類以外にも、高周波スネア、あるいはクリップなど様々の処置部を管状部材33によって確実に接続することができる。
図8は、この実施形態における第1の変形例を示している。図8に示すように、この変形例では、管状部材33のシース受け部35の外径よりもシース39の内径の方が小さい場合を示している。シース39は、先端部39aにおいて、内周面39bが研削処理され、シース受け部35に嵌合可能な径に加工されている。このように管状部材とシースとが嵌合可能となるように、シース39の先端部39aを加工するものとしても良い。
図9は、この実施形態における第2の変形例を示している。図9に示すように、この変形例では、管状部材40のシース接続部41に段部が形成されていない。このような管状部材40においても、シース接続部41において、レーザー溶接により溶接部42を形成し固定することで、同様の効果を得ることができる。
図10は、この実施形態における第3の変形例を示している。図10に示すように、この変形例では、管状部材45のシース受け部46の内径が、シース31の外径と略等しく、軸方向に容易に着脱可能な大きさに設定されている。また、シース接続部47の段部47aが内周側に形成されている。このため、シース受け部46は、シース31の外周側に嵌合され、シース31の先端部31aは段部47aに当接している。また、シース接続部47において、シース31の先端部31aは、シース接続部47の外周側からのレーザー溶接によって、円周方向に複数箇所、不連続に溶接され、溶接部48が形成されている。
このように、管状部材45のシース受け部46がシース31の外周側に嵌合されるものとしても、同様の効果を得ることができる。また、この場合においては、シース31と管状部材45のシース接続部47との溶接部48がシース接続部47の内周側にあるが、レーザー溶接なので外周側からの溶接が可能である。また、本変形例のように、溶接部48は、軸方向の強度を確保可能であるならば、全周溶接でなく、円周方向に不連続に溶接するものとしても良い。
また、図11は、この実施形態における第4の変形例を示している。図11に示すように、この変形例では、シース50及び管状部材51は樹脂で形成されている。そして、シース50の先端部50aと管状部材51のシース接続部52とは、超音波溶着によって溶着されることで、溶着部53が形成され固定されている。このように、シース50が樹脂である場合には、管状部材51も樹脂で形成し、溶着によって固定することで、シース50と管状部材51とを固定可能である。また、シース50が湾曲した場合に、曲げに起因する応力が発生する位置50bと、溶着部53との軸方向の位置をずらすことができ、同様の効果を得ることができる。
さらに、図12においては、この実施形態における第5の変形例を示している。図12に示すように、この変形例は、管状部材51のシース接続部52において、外周側に嵌合されたシース50の先端部50aのさらに外周側に金属で形成されたリング54を嵌合させている。そして、図示しない真棒をシース50の内部に挿入した上で、リング54をシース50の中心方向に外周側から押圧し塑性変形させることで、シース50の先端部50aをシース接続部52に圧着し、固定している。このような固定方法においても、同様の効果を得ることをできる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された事項によってのみ限定される。
例えば、各実施形態において、シースの先端部と管状部材のシース接続部との接続方法について説明したが、これらの接続方法に限られるものでは無い。少なくとも、シースと管状部材とを、シース接続部の限定された範囲において、所定の強度を確保して固定可能な方法であれば良い。
本発明は、内視鏡のチャンネル内に挿入される可撓性を有するシースと、略管状の管状部材と、処置部とを有する内視鏡用処置具に関する。前記管状部材は、本体部と、該本体部の基端部に設けられ、前記シースの先端部の内周側または外周側に嵌合されたシース受け部と、前記本体部と前記シース受け部との間に設けられ、前記シースの先端部が固定されるシース接続部とを有する。前記処置部は、前記管状部材の本体部の先端部に接続される。
本発明によれば、内視鏡用処置具を内視鏡のチャンネルに挿入して使用する際、シースが屈曲変形したり破断したりするのを防止することができる。
本発明に係る内視鏡用処置具の第1の実施形態の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態において、管状部材の構成及び隣り合うシース同士の接続の状態を示す一部を破断した側面図である。 本発明の第1の実施形態において、シースが湾曲した時のシースと管状部材との接続の状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態における管状部材及びシースの接続方法の第1の変形例を示す一部を破断した側面図である。 本発明の第1の実施形態において、シースが湾曲した時のシースと管状部材との接続の状態を示す断面図である。 本発明に係る内視鏡用処置具の第2の実施形態の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態において、管状部材の構成及び処置部とシースとの接続の状態を示す一部を破断した側面図である。 本発明の第2の実施形態における管状部材及びシースの接続方法の第1の変形例を示す一部を破断した側面図である。 本発明の第2の実施形態における管状部材及びシースの接続方法の第2の変形例を示す一部を破断した側面図である。 本発明の第2の実施形態における管状部材及びシースの接続方法の第3の変形例を示す一部を破断した側面図である。 本発明の第2の実施形態における管状部材及びシースの接続方法の第4の変形例を示す一部を破断した側面図である。 本発明の第2の実施形態における管状部材及びシースの接続方法の第5の変形例を示す一部を破断した側面図である。
符号の説明
1…内視鏡用処置具、3…第一シース、4…第二シース、6…管状部材、7…本体部、8…第一シース受け部、9…第二シース受け部、10…第一シース接続部、10a…段部、11…第二シース接続部、11a…段部、12…溶接部、13…溶接部

Claims (9)

  1. シースの端部に接続される略管状の管状部材であって、
    本体部と、
    該本体部の少なくともいずれか一方の端部に設けられ、前記シースの端部の内周側または外周側に嵌合されるシース受け部と、
    前記本体部と前記シース受け部との間に設けられ、前記シースの端部が固定されるシース接続部とを有する管状部材。
  2. 請求項1に記載の管状部材であって、
    前記シース受け部の外径または内径は、嵌合される前記シースとの間に隙間が形成される大きさに設定されている。
  3. 請求項1に記載の管状部材であって、
    前記シース接続部には、前記シース受け部に嵌合された前記シースの端部が当接する段部が形成されている。
  4. 請求項1に記載の管状部材であって、
    前記シース接続部は金属で形成され、金属で形成された前記シースを加熱処理によって固定可能である。
  5. 金属でコイル状に形成されたシースの端部に接続される略管状の管状部材であって、
    本体部と、
    該本体部の少なくともいずれか一方の端部に設けられ、前記シースの端部の内周側または外周側に嵌合されたシース受け部と、
    前記本体部と前記シース受け部との間に設けられ、前記シース受け部に嵌合された前記シースの端部が当接する段部が形成されているとともに、金属で形成され、前記シースの端部を加熱処理によって固定可能であるシース接続部とを有する管状部材。
  6. 内視鏡のチャンネル内に挿入される可撓性を有するシースと、略管状の管状部材と、処置部とを有する内視鏡用処置具であって、
    前記管状部材は、本体部と、該本体部の基端部に設けられ、前記シースの先端部の内周側または外周側に嵌合されたシース受け部と、前記本体部と前記シース受け部との間に設けられ、前記シースの先端部が固定されるシース接続部とを有し、
    前記処置部は、前記管状部材の本体部の先端部に接続される内視鏡用処置具。
  7. 請求項6に記載の内視鏡用処置具であって、
    前記シース及び前記管状部材は金属で形成され、前記シースの先端部と前記管状部材の前記シース接続部とは、加熱処理によって固定されている。
  8. 内視鏡のチャンネル内に挿入される可撓性を有する複数のシースと、略管状の管状部材とを有する内視鏡用処置具であって、
    前記管状部材は、隣り合う二つの前記シースの端部に介装される本体部と、前記本体部の両端部に設けられ、前記シースの端部の内周側または外周側に嵌合されたシース受け部と、前記本体部と前記シース受け部との間に設けられ、前記シースの先端部が固定されるシース接続部とを有する内視鏡用処置具。
  9. 請求項8に記載の内視鏡用処置具であって、
    前記シース及び前記管状部材は金属で形成され、前記シースの端部と前記管状部材の前記シース接続部とは、加熱処理によって固定されている。
JP2007126625A 2007-05-11 2007-05-11 管状部材及び内視鏡用処置具 Active JP4608518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007126625A JP4608518B2 (ja) 2007-05-11 2007-05-11 管状部材及び内視鏡用処置具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007126625A JP4608518B2 (ja) 2007-05-11 2007-05-11 管状部材及び内視鏡用処置具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008279107A true JP2008279107A (ja) 2008-11-20
JP4608518B2 JP4608518B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=40140431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007126625A Active JP4608518B2 (ja) 2007-05-11 2007-05-11 管状部材及び内視鏡用処置具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4608518B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010074079A1 (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡用処置具

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0681504U (ja) * 1993-05-11 1994-11-22 オリンパス光学工業株式会社 内視鏡用処置具
JPH09149905A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用処置具
JPH11155871A (ja) * 1997-12-02 1999-06-15 Fuji Photo Optical Co Ltd 内視鏡用処置具
JP2000271133A (ja) * 1999-03-24 2000-10-03 Fuji Photo Optical Co Ltd 内視鏡用鉗子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0681504U (ja) * 1993-05-11 1994-11-22 オリンパス光学工業株式会社 内視鏡用処置具
JPH09149905A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用処置具
JPH11155871A (ja) * 1997-12-02 1999-06-15 Fuji Photo Optical Co Ltd 内視鏡用処置具
JP2000271133A (ja) * 1999-03-24 2000-10-03 Fuji Photo Optical Co Ltd 内視鏡用鉗子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010074079A1 (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡用処置具
US8696657B2 (en) 2008-12-22 2014-04-15 Olympus Medical Systems Corp. Treatment tool

Also Published As

Publication number Publication date
JP4608518B2 (ja) 2011-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8961434B2 (en) Medical guidewire
JP5246884B2 (ja) ガイドワイヤ
JP4889062B2 (ja) ガイドワイヤ
JP6411745B2 (ja) 医療機器
US20100318001A1 (en) Medical guidewire
JP5325520B2 (ja) 内視鏡用処置具
EP2689795A1 (en) Guidewire
EP1872730B1 (en) Endoscopic treatment instrument
JP4608518B2 (ja) 管状部材及び内視鏡用処置具
EP3298973B1 (en) Endoscopic treatment instrument
KR100852809B1 (ko) 관 형상 부재 및 내시경용 처치구
JP2013176488A (ja) ガイドワイヤ
JP4725787B2 (ja) 内視鏡用部材の連結構造
EP1985329A1 (en) Tubular member and endoscopic instrument
US20070112246A1 (en) Tubular member and endoscopic instrument
JP2006181180A (ja) 連結ガイドワイヤおよび連結ガイドワイヤの製造方法
US20240065722A1 (en) Methods for coupling device components and related devices having such components
JP2004041319A (ja) 医療器具用ワイヤー
WO2020136755A1 (ja) 内視鏡用処置具
WO2020090049A1 (ja) 内視鏡
US20210153886A1 (en) Endoscopic grasping forceps
JP2012055731A5 (ja)
JPH10201704A (ja) 操作ワイヤ
JP2006122311A (ja) ガイドワイヤ
JP2016073568A (ja) ガイドワイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100914

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101008

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4608518

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250