JP2008278556A - 棒状導体への孔形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】省スペースで、コイル端末の挿入が容易であり、安定した溶接が可能な棒状導体への孔形成方法を提供することにある。
【解決手段】第1の工程では、棒状導体1の外周部を型9,10にて拘束した状態で、棒状導体1の軸線に対して垂直方向に、押圧治具11により押圧し、塑性変形により、押圧部に穴2を形成すると共に、押圧部と反対方向に突起部3を形成する。第2の工程では、突起部3の中心に穿孔治具12により、突起部3の底部方向より、貫通孔6を形成する。これにより、棒状導体1の軸線と垂直方向に突起部3と貫通孔6とを形成する。
【選択図】図5
【解決手段】第1の工程では、棒状導体1の外周部を型9,10にて拘束した状態で、棒状導体1の軸線に対して垂直方向に、押圧治具11により押圧し、塑性変形により、押圧部に穴2を形成すると共に、押圧部と反対方向に突起部3を形成する。第2の工程では、突起部3の中心に穿孔治具12により、突起部3の底部方向より、貫通孔6を形成する。これにより、棒状導体1の軸線と垂直方向に突起部3と貫通孔6とを形成する。
【選択図】図5
Description
本発明は、棒状導体への孔形成方法に係り、特に、金属製の棒状導体にコイルを組付け、電気的接続を得るための、突起付き棒状導体への貫通孔の形成方法に関する。
従来、モータの固定子においては、複数の固定子コイルの端部を接続するために、棒状導体である結線リングが用いられている。固定子コイルの端部は、結線リング(棒状導体)に形成した貫通孔に挿入され、溶接等により固定される。ここで、貫通孔の形成方法は、貫通孔を形成する個所をプレス加工により潰し、軸方向に面する平面部を形成してから、その平面部に貫通孔を形成するものが知られている(例えば、特許文献1の図14参照)。
しかしながら、特許文献1記載のものでは、平面部を形成することにより、その平面部で結線部が横方向(固定子の径方向)に拡がり、隣り合う他の結線リングとの絶縁距離を確保するためのスペースが過大となるという問題が発生する。その結果、モータが大型化せざるを得ないものである。
また、貫通孔の周りが平面であるため、コイルの端部を挿入しづらいことや、コイルの端部を結線リングに溶接する際、溶融させるコイル端末に比べ、貫通孔周りの溶融部分の体積が大きく、熱バランスがとれず、溶接が困難となるという問題がある。
本発明の目的は、省スペースで、コイル端末の挿入が容易であり、安定した溶接が可能な棒状導体への孔形成方法を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、棒状導体の外周部を成形型にて拘束した状態で、押圧治具により前記棒状導体の軸線に対して垂直方向から、塑性変形圧を加えて、押圧部に穴を形成すると共に、前記押圧部と反対方向に突起部を形成する第1の工程と、前記突起部の中心部に穿孔治具により、貫通孔を形成する第2の工程とを備えるようにしたものである。
かかる方法により、棒状導体を型にて拘束した状態で突起部及び貫通孔を形成するので、棒状導体を幅方向に広げることがなく、コンパクトな導体結線部が形成でき、また、突起部の先端の体積を接続するコイル端末の体積に近づけられるので、安定した接合が可能となる。
かかる方法により、棒状導体を型にて拘束した状態で突起部及び貫通孔を形成するので、棒状導体を幅方向に広げることがなく、コンパクトな導体結線部が形成でき、また、突起部の先端の体積を接続するコイル端末の体積に近づけられるので、安定した接合が可能となる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記貫通孔は、前記突起部の底部方向から穿孔されるものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記第2の工程において、前記貫通孔の形成時に、前記貫通孔の入口側に面取り部を形成するようにしたものである。
かかる方法により、孔部には、面取り部が設けられているので、結線するコイル端末を容易に挿入できるものである。
かかる方法により、孔部には、面取り部が設けられているので、結線するコイル端末を容易に挿入できるものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記第2の工程において、前記突起部の上面を拘束した状態で、前記貫通孔を形成するようにしたものである。
かかる方法により、突起部の上面を拘束した状態で貫通孔を形成するので、安定して、突起部形状が成形され、また、突起部上面の平面度が得られるので、コイル端末との接合も安定する。
かかる方法により、突起部の上面を拘束した状態で貫通孔を形成するので、安定して、突起部形状が成形され、また、突起部上面の平面度が得られるので、コイル端末との接合も安定する。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記突起部の根元の前記棒状導体の外周部に膨らみ部を形成するようにしたものである。
かかる方法により、突起部近傍の棒状導体外周部に膨らみ部を形成しており、突起部形成の押圧工程や貫通孔形成の穿孔工程での導体材料の逃げ部として作用し、棒状導体の軸方向への伸びを抑えられる。
かかる方法により、突起部近傍の棒状導体外周部に膨らみ部を形成しており、突起部形成の押圧工程や貫通孔形成の穿孔工程での導体材料の逃げ部として作用し、棒状導体の軸方向への伸びを抑えられる。
本発明によれば、省スペースで、コイル端末の挿入が容易であり、安定した溶接が可能となる。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の一実施形態による棒状導体への孔成形方法について説明する。
最初に、図1〜図4を用いて、本実施形態による棒状導体への孔成形方法により貫通孔の形成された棒状導体の形状について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による棒状導体への孔成形方法により貫通孔の形成された棒状導体の断面斜視図である。図2は、本発明の一実施形態による棒状導体への孔成形方法により貫通孔の形成された棒状導体の外観形状を示す斜視図である。図3は、図2の上面図である。図4は、図2の軸線に対し、直角方向の断面図である。なお、各図において、同一符号は、同一部分を示している。
最初に、図1〜図4を用いて、本実施形態による棒状導体への孔成形方法により貫通孔の形成された棒状導体の形状について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による棒状導体への孔成形方法により貫通孔の形成された棒状導体の断面斜視図である。図2は、本発明の一実施形態による棒状導体への孔成形方法により貫通孔の形成された棒状導体の外観形状を示す斜視図である。図3は、図2の上面図である。図4は、図2の軸線に対し、直角方向の断面図である。なお、各図において、同一符号は、同一部分を示している。
図1に示す棒状導体1は、銅,アルミ等の塑性加工に適する電気導体である。棒状導体1には、塑性変形により、棒状導体1の軸線に対し、ほぼ垂直方向に、穴部2と、穴部2の延長方向に突起部3と、更に、穴部2の底面4から突起部3の上面5へ貫通する貫通孔6とが一体に成形されている。
また、穴部2と突起部3と貫通孔6は、ほぼ同軸状に成形されている。
図2〜図4に示すように、突起部3の付け根部と棒状導体1の外周の交差部分には、膨らみ部7が形成されている。また、図4に示すように、貫通孔6の穴部2の側の入り口に、R形状面取り部8が形成されている。
次に、図5及び図6を用いて、本発明の一実施形態による棒状導体への孔成形方法について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による棒状導体への孔成形方法を示す正面断面図である。図5は、棒状導体の軸方向断面を示している。図6は、本発明の一実施形態による棒状導体への孔成形方法を示す側面断面図である。
図5は、本発明の一実施形態による棒状導体への孔成形方法を示す正面断面図である。図5は、棒状導体の軸方向断面を示している。図6は、本発明の一実施形態による棒状導体への孔成形方法を示す側面断面図である。
図5(A)において、最初に、棒状導体1を、第1の上型9と第1の下型10にて挟み込み、拘束する。
次に、図5(B)に示すように、押圧工具11を棒状導体1に対し、棒状導体1の軸線に対して垂直方向より押圧し、棒状導体1の塑性変形により、穴部2を形成されると同時に、突起部3が突き出し、形成される。
ここで、図6(A)は、図5(B)の工程における加工状態を、棒状導体1の横断面から見たものである。図6(A)に示すように、第1の上型9には、突起部3の根元近傍の、棒状導体1の外周部に対応して逃げ部17を設けている。
次に、図5(C)に示すように、上型を、図5(A),(B)に示す第1の上型9から、図5(C)に示す第2の上型13に交換する。第2の上型13は、突起部3の上面を受ける拘束面15が構成されている。そして、棒状導体1を第2の上型13と第1の下型10により拘束した状態で、穿孔工具12を、図5(B)に示す工程にて形成した穴部2の側より挿入し、押圧することにより、棒状導体1及び突起部3に貫通孔6を形成する。なお、穿孔工具12は、段付き形状となっており、先端部は、貫通孔6を形成し、段付き部に設けたR部にて、貫通孔6の入り口にR形状の面取り部16を形成している。
ここで、図6(B)は、図5(C)の工程における加工状態を、棒状導体1の横断面から見たものである。図6(B)に示すように、第2の上型13には、突起部3の根元近傍の、棒状導体1の外周部に対応して逃げ部18を設けている。
なお、図5及び図6の加工工程では、押圧工具11及び穿孔工具12は、下方から移動する様に説明しているが、天地を逆にし、上方から移動しても同一の加工が可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、平面部を形成せずに、貫通孔を形成できるので、棒状導体1が横に拡がること無く、コンパクトな結線部を形成することが可能である。
また、貫通孔6には、R形状の面取り部16が設けられているので、結線するコイル端末を容易に挿入できる。なお、R形状でなく、テーパ形状でも同様の効果がえられる。
さらに、本実施形態による突起部の形成により、突起部先端は、結線するコイルと同程度の接合面積とすることが可能となり、熱バランスがとれて、安定した接合(溶接)が可能となる。
また、突起部3の根元近傍に逃げ部7を設けることで、押圧工程において、棒状導体の軸方向への伸びを低減できる。更に、穿孔工程において、突起部3の上面を型にて拘束しているので、穿孔時に突起部3の根元部が引きちぎられるという不具合が解消される。
また、突起部3の上面を拘束することで、突起部上面の平面度が得られ、結線時の接合(溶接)が安定する。
1…棒状導体
2…穴部
3…突起部
4…底面
5…上面
6…貫通孔
7…膨らみ部
8…面取り部
9…第1の上型
10…第1の下型
11…押圧工具
12…穿孔工具
13…第2の上型
16…R形状の面取り部
17,18…逃げ部
2…穴部
3…突起部
4…底面
5…上面
6…貫通孔
7…膨らみ部
8…面取り部
9…第1の上型
10…第1の下型
11…押圧工具
12…穿孔工具
13…第2の上型
16…R形状の面取り部
17,18…逃げ部
Claims (5)
- 棒状導体の外周部を成形型にて拘束した状態で、押圧治具により前記棒状導体の軸線に対して垂直方向から、塑性変形圧を加えて、押圧部に穴を形成すると共に、前記押圧部と反対方向に突起部を形成する第1の工程と、
前記突起部の中心部に穿孔治具により、貫通孔を形成する第2の工程とを備えることを特徴とする棒状導体への孔形成方法。 - 請求項1記載の棒状導体への孔形成方法において、
前記貫通孔は、前記突起部の底部方向から穿孔されることを特徴とする棒状導体への孔形成方法。 - 請求項1記載の棒状導体への孔形成方法において、
前記第2の工程において、前記貫通孔の形成時に、前記貫通孔の入口側に面取り部を形成することを特徴とする棒状導体への孔形成方法。 - 請求項1記載の棒状導体への孔形成方法において、
前記第2の工程において、前記突起部の上面を拘束した状態で、前記貫通孔を形成することを特徴とする棒状導体への孔形成方法。 - 請求項1記載の棒状導体への孔形成方法において、
前記突起部の根元の前記棒状導体の外周部に膨らみ部を形成することを特徴とする棒状導体への孔形成方法。
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JP2007115661A JP2008278556A (ja) | 2007-04-25 | 2007-04-25 | 棒状導体への孔形成方法 |
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