続いて、本発明の浴室設置用電気・電子機器の一実施形態であるオーディオ装置1について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、上下の位置関係については、特に断りのない限りオーディオ装置1を通常の使用形態で設置した状態を示す。
オーディオ装置1は、浴室や台所等のように水を使用する環境下において使用することを想定したものであり、特に高温多湿になりうる浴室においても好適に使用可能なものである。オーディオ装置1は、ユーザーが任意の位置に設置可能な、いわゆるポータブル型の装置である。図1に示すように、オーディオ装置1は、本体部2を有し、本体部の中心軸Vが鉛直方向に向くように設置した状態で使用される。図2に示すように、後に詳述する本体部2の構成部材である脚部3やこれに取り付けられ一体化された内蔵ケース8に対して外装カバー7を被せて装着することにより内部に水密な空間(水密部47)が形成されている。図2に示すように、この空間の内部には、後に詳述する制御基板12a,12bやスピーカー5、電池ボックス6等の電気・電子部材が設けられている。
本体部2は、オーディオ装置1の主要部を構成するものであり、図3や図4に示すように外観が円筒状の外装カバー7と、内蔵ケース8とを備えている。外装カバー7は、透光性を有し、半透明で乳白色の樹脂により形成されている。外装カバー7は、一端側が閉塞された筒状の部材であり、天面15と外周面16(湾曲面)とを有する。すなわち、外装カバー7は、外周面16全体が外側に向けて凸状に湾曲した湾曲面を構成している。
図1〜図3、図7等に示すように、外装カバー7は、天面側から開放端側に向けて徐々にその開口領域が拡張した、いわゆる末広がり状の形状とされている。すなわち、本実施形態で採用されている外装カバー7は、ほぼ全体が天面側から開放端側に向けて断面領域が拡張した形状となっている。
外装カバー7の天面15は、オーディオ装置1の操作部として機能する部分であり、操作用のボタン17が設けられている。また、図7に示すように、外装カバー7の下端側(開放端側)の内周面には、係合溝9が設けられている。
係合溝9は、後に詳述する脚部3の外周に設けられた突起41との組み合わせにより、外装カバー7を脚部3側に係合させるための係合手段として機能するものである。係合溝9は、外装カバー7の周方向に伸びる部分(以下、周溝部9xとも称す)と、外装カバー7の高さ方向に伸びる部分(以下、縦溝部9yとも称す)とが連続した略鈎型の溝である。係合溝9は、外装カバー7の高さ方向に伸びた部分の端部が外装カバー7の開口端(下端)側に解放されている。係合溝9は、外装カバー7の周方向に3箇所設けられており、互いに120度離れた位置関係にある。
図7(a)に示すように、上記した3つの係合溝9のうちの一つ(以下、係合溝9aとも称す)にはリブ11が設けられている。リブ11は、係合溝9aを構成する周溝部9x内に、周溝部9aを縦断するように設けられている。また、リブ11は、外装カバー7の内側に向けて突出している。一方、係合溝9a以外の2つの係合溝9(以下、係合溝9b,9cとも称す)には、リブ11に相当するものは設けられていない。
図2等に示すように、内蔵ケース8は、ケース本体部20と、天部21と、底部22とを有する樹脂製の部材である。内蔵ケース8は、乳白色の樹脂によって形成されている。すなわち、内蔵ケース8は、上記した外装カバー7と透光性の有無の差はあるが、色相が同一の色とされている。
図8(a)に示すように、ケース本体部20は、その主要部をなす主構造部20aと前面カバー部20bとを一体化することによって構成されている。図9に示すように、ケース本体部20は、円弧部23と、これに対向した背面部25によって囲まれた空間Pを有する。この空間P内には、電池ボックス6や制御基板12b、表示装置29等が収容されている。
図3に示すように、円弧部23は、前面カバー部20bによってその大半が構成されており、断面形状が略円弧状となっている。ケース本体部20は、前面カバー部20bに設けられた開口部23aに相当する位置に設けられた表示装置29(表示部)を視認できる構造となっている。さらに詳細に説明すると、ケース本体部20は、円弧部23に正面視が略矩形の開口部23aを有している。
図11に示すように、開口部23aは、ケース本体部20の上下方向に伸びる一対の縁(以下、縦縁部23bとも称す)と、ケース本体部20の周方向に伸びる一対の縁(以下、横縁部23cとも称す)とによって囲まれた開口である。縦縁部23b,23bにおいてケース本体部20の外周側および内周側の双方の面が面取りされている。
具体的には、縦縁部23b,23bおよび横縁部23c,23cは、ケース本体部20の外側において、それぞれ開口部23a側に近づくにつれて徐々にケース本体部20の内側に向けて傾斜するように面取りされている。これに加えて、縦縁部23b,23bについては、ケース本体部20の内側の部分においても、開口部23a側に近づくにつれて徐々にケース本体部20の内側に向けて傾斜するように面取りされている。すなわち、縦縁部23b,23bは、ケース本体部20の外側から内側に向かうに連れてケース本体部20の周方向外側に向けて拡がるように傾斜した傾斜面23d,23dを有する。
一方、図11(d),(f)等に示すように、前面カバー部20bに設けられた開口部23aを取り囲む横縁部23c,23cのうち、通常の設置状態において下方側に位置するものについては、ケース本体部20の内側に向く部分が面取りされ、傾斜面23eが形成されている。傾斜面23eは、ケース本体部20の下方側から開口部23aの開口領域に近づくほど肉薄になるように形成されている。このように、縦縁部23b,23bおよび横縁部23c,23cは、それぞれ開口部23aに近づくほど肉薄になるように、前面カバー部20bの表面側および裏面側が面取りされている。
また、縦縁部23b,23bにおいて、ケース本体部20の内側に形成された傾斜面23d,23dは、ケース本体部20の外側に施された面取りよりもケース本体部20の周方向に、広域にわたって形成されている。傾斜面23d,23dは、わずかに湾曲している。傾斜面23d,23dの湾曲の曲率は、円弧部23の外周の曲率よりもわずかに大きい。
上記したように、ケース本体部20内の空間Pには、表示装置29が収容されている。図8(b)に示すように、表示装置29は、表示基板29aとカバー部材29bとプレート部材29cとを有する。表示基板29aは、いわゆるセグメントディスプレイ(Segment Display)を取り付けた電子基板によって構成されている。本実施形態では、表示装置29として7セグメントディスプレイ(Seven-Segment Display)を備えたものが採用されている。表示装置29は、いわゆる14セグメントディスプレイや、16セグメントディスプレイ、ドットマトリクス・ディスプレイ等を備えた構成とされていてもよい。
カバー部材29bは、樹脂製の部材であり、上記した外装カバー7や、ケース本体部20と同系統の色、すなわち色相が同一の色とされている。図8(b)や図10に示すように、カバー部材29bは、円弧状に湾曲した板部29dによって主要部が構成されている。カバー部材29bは、板部29dの上下(長手方向両端部)に設けられた固定片29e,29fをネジ止めしたり係合させる等することにより固定されている。これにより、図8(a)等に示すように、板部29dがケース本体部20の上下方向に沿って立設している。
板部29dは、表示基板29aに設けられたセグメントディスプレイに被せられる部分である。板部29dは、表示基板29aにカバー部材29bを取り付けた状態においてセグメントディスプレイにおいて発光により表示された情報を表示するための表示面として機能する部分である。すなわち、板部29dは、表示装置29の表示面をなす部分である。
板部29dは、隣り合うセグメントから発せられる光同士が互いに干渉するのを防止する機能を有する。すなわち、板部29dには、表示基板29aに設けられたセグメントディスプレイの各セグメントと同一の位置関係となるように透光孔29iが設けられている。板部29dは、表示基板29aに設けられたセグメントディスプレイの各セグメントと各透光孔29iとの位置が合致するように取り付けられる。これにより、各セグメントにおいて発生する光が隣接するセグメント側に漏れるのを防止可能な構成が形成されている。
板部29dの曲率は、上記した円弧部23に設けられた開口部23aを取り囲む縦縁部23bを構成する傾斜面23dの曲率と略同一とされている。すなわち、板部29dの曲率は、上記したケース本体部20を構成する円弧部23の外周面の曲率よりも大きい。
板部29dは、湾曲の外側の面、すなわち表面29j側において、その外縁の部分(以下、側方外縁部29gとも称す)が面取りされている。具体的には、板部29dは、その湾曲方向両端部に位置する部分に側方外縁部29gがあり、これに面取りが施されている。また、板部29dは、表面29j側であって、通常の設置状態において下端側に相当する部分(以下、下方外縁部29kとも称す)にも面取りが施されている。また、側方外縁部29g,29gや下方外縁部29kは、側方外縁部29g,29gの間であって、下方外縁部29kより上方側に位置する板部29dの中心側の領域(以下、中心部29hとも称す)よりも僅かに突出しており、側方外縁部29g,29gや下方外縁部29kと中心部29hとの間に段差が形成されている。
プレート部材29cは、カバー部材29bに設けられた透光孔29iを介して放出された光が透過するエリアを制限すると共に、光を拡散させて均一に発光させるために設けられたものである。プレート部材29cは、組み立て状態において上記したカバー部材29bの板部29dの表面側に両面テープや接着剤等を用いて貼付されている。そのため、プレート部材29cは、カバー部材29bの板部29dに密着している。また、プレート部材29cは、板部29dに沿って湾曲しているため、その曲率がケース本体部20を構成する円弧部23の外周面の曲率よりも大きくなっている。
また、プレート部材29cは、樹脂製で、可撓性を有するシート状の部材である。プレート部材29cは、上記したカバー部材29bの板部29dの表面側において、中心部29h内に収まり、中心部29hの略全体を覆う大きさとされている。さらに、プレート部材29cの厚みは、中心部29hに対する側方外縁部29gや下方外縁部29kの突出量、すなわち両者の間に形成された段差の大きさと同等、あるいは、段差よりも薄い。そのため、プレート部材29cは、カバー部材29bの側方外縁部29g,29gや下方外縁部29kの近傍を指等で触れても、プレート部材29cの端の部分には指等が直接的に触れない。
プレート部材29cは、透光性を有する樹脂によって形成されているが、板部29dの表面に貼付した状態において板部29dに設けられた孔に対応する部分以外の部分には外装カバー7や内蔵ケース8等と同系統の色、すなわち乳白色のマスキングが施されている。プレート部材29cは、マスキングが施された部分が透光性を有しない状態とされている。そのため、プレート部材29cは、カバー部材29bの透光孔29iを介して放出された光が透過するエリアを制限することができる。
図3に示すように、上記した表示装置29は、ケース本体部20の組み立て段階において、主構造部20a側に取り付けた状態とされる。さらに具体的には、表示装置29をケース本体部20に取り付ける場合は、両面テープや接着剤、糊等によってカバー部材29bの表面29jに予めプレート部材29cを貼付した状態として準備される。このようにしてカバー部材29bおよびプレート部材29cが準備されると、カバー部材29bの固定片29e,29fをケース本体部20側に係合させたりネジ止めする等して、カバー部材29bが固定される。そして、この状態で図8(a)に示すように前面カバー部20bをケース本体部20に対して取り付けて一体化すると、図3に示すように前面カバー部20bに設けられた開口部23aにおいて表示装置29の主要部が露出した状態になる。
さらに具体的には、ケース本体部20を組み立てた状態において、表示装置29の表面に貼付されたカバー部材29bのうち、ケース本体部20の周方向両端側に位置する外縁部分、すなわち開口部23a側から正面視した状態においてカバー部材29bの左端側、並びに、右端側に相当する部分が開口部23aの縦縁部23b,23bの裏側に隠れた状態になる。また、縦縁部23b,23bに隠れた部分を除く部位は、開口部23aの開口領域内に露出した状態となっている。そのため、ケース本体部20の外側から、表示装置29に表示されるセグメント表示を視認することができる。
さらに、表示装置29は、開口部23aの開口領域内に露出した部分は、ケース本体部20を構成する円弧部23と曲率が略同一である。そのため、開口部23aの周囲を取り囲む縦縁部23b,23b近傍および横縁部23c,23c近傍を除く部分は、円弧部23と略面一となっている。
図4に示すように、ケース本体部20の背面部25には、蓋体26が着脱自在なように設けられている。蓋体26は、ケース本体部20内に設けられた電池ボックス6に相当する位置に設けられている。そのため、ケース本体部20は、本体部2の軸線方向に沿って形成され、本体部2を縦断する境界面X(図2、図3を参照)を想定した場合に、この境界面Xを境として領域Bとは逆側に想定される領域A側から蓋体26を取り外し、電池ボックス6に対して電池を着脱することができる。
図2や図3等に示すように、天部21は、上記したケース本体部20の上端側に設けられた、外観が円筒状の部分である。図2に示すように、天部21の内部空間Qは、上記したケース本体部20の内部空間Pと連通している。天部21の内部空間Qには、オーディオ装置1の制御基板12aが収容されている。図2に示すように、制御基板12aは、内部空間P,Q間にわたって配された配線により、ケース本体部20側に配された制御基板12bに対して電気的に接続されている。
図3に示すように、天部21の天面21aは、平面視が略円形であり、複数の開口27を備えている。天面21aには、図示しない保護シートが貼り付けられており、開口27を介して湯水が侵入できない構造とされている。各開口27は、上記した外装カバー7を内蔵ケース8に装着した際に外装カバー7に設けられた各ボタン17が到来するように位置あわせして設けられている。
図2に示すように、天部21内に収容されている制御基板12aは、オーディオ装置1を作動させるための電子部品に加え、オーディオ装置1の操作を行うための押圧式のスイッチ30や、外部メモリに接続するための接続端子31を備えている。本実施形態では、接続端子31としてUSB(Universal Serial Bus)端子を備えている。スイッチ30は、天部21の天面21aに設けられた開口27を介して操作可能とされている。また、接続端子31は、一般的にUSBメモリやUSBフラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ等と称されるものに代表される外部メモリ33の端子を接続することができるものである。本実施形態では、外部メモリ33の端子を天部21の底面21cに設けられた開口28を介して差し込むことにより、外部メモリ33を制御基板12aに接続可能とされている。
上記したように、制御基板12aは、制御基板12bに電気的に接続されている。そして、制御基板12aの接続端子31に接続されたUSBメモリ等の外部メモリ33に記録されている音声データ、すなわち音声信号をデジタルデータに変換したデータは、制御基板12aに読み込まれ、制御基板12b側に伝達される。具体的には、制御基板12aは、外部メモリ33にWAV形式で記録された音声データや、MP3(MPEG Audio Layer-3)形式やAAC(Advanced Audio Coding)形式に代表される音声圧縮方式で記録された音声データを読み込み、これを制御基板12bに伝達する機能を有する。また、制御基板12bは、制御基板12a側から伝達されてきた音声データをスピーカー5を介して再生する機能を備えている。
図3等に示すように、ケース本体部20の下端側には底部22が設けられている。底部22は、上記したケース本体部20の下方に連続した円筒状の円筒部24aと、フランジ部24bと、係合部24cとを有する。円筒部24aは、外径が上記した天部21よりも小さく、天部21と軸心位置が一致している。底部22は、通常の設置状態において上側となる位置にケース本体部20の背面部25よりも領域A側に張り出した部分があり、当該部分が底部天面22aによって閉塞されている。一方、底部22の下端側の部分は、フランジ部24bの中央にある底部開口24dを介して開放されている。底部22内の空間Rは、後に詳述するスピーカー5のスピーカー本体部40を嵌め込むための空間として機能すると共に、ケース本体部20の空間Pの内外を連通する部分としても機能する。外周面22bは、領域A側の部分に周部開口22cを有する。底部22内の空間Rは、周部開口22cを介してケース本体部20の内部空間Pと連通している。
図3等に示すように、底部22のフランジ部24bの下面側には筒部24eが設けられている。筒部24eは、フランジ部24bから下方に向けて突出した筒状の部分である。係合部24cの内部空間は、上記した底部22の内部空間Rと連続している。筒部24eの内部空間は、前記内部空間Rと同様に、スピーカー5を収容するために使用される。
図2や図6(b)に示すように、フランジ部24bの裏面側、すなわち筒部24eが設けられた側の面には、係合部24cが設けられている。係合部24cは、図6(b)に示すように、後述する脚部3の切欠部3gと係合する部分である。また、フランジ部24bの領域A側の位置であって、係合部24cに相当する位置には、通気用縦貫通孔50が設けられている。通気用縦貫通孔50は、フランジ部24bおよび係合部24cの厚み方向、すなわち内蔵ケース8の軸方向に伸びている。
本体部2において、内蔵ケース8の底部22に対してさらに下方側の位置には、脚部3が取り付けられている。脚部3は、本体部2をオーディオ装置1の設置面から上方に浮かせた状態で支持するための支持体としての機能を有する。これに加えて、脚部3は、スピーカー5を取り付けるためのスピーカ設置手段としての機能を有する。さらに、脚部3は、底部22に取り付けられたスピーカー5から放射される音の反射板としての機能も有する。
図3に示すように、脚部3は、スピーカー収容部3aと、脚天部3bと、脚底部3cと、立設部3dとを有する。スピーカー収容部3aは、図2や図3等に示すように円筒状である。スピーカー収容部3aの外径は、上記した本体部2のフランジ部24bの外径と略同一とされている。図3や図6(a)に示すように、スピーカー収容部3aの内側には切欠部3gが設けられている。切欠部3gは、スピーカ収容部3aの内周壁の一部を切り欠いて形成されたものである。切欠部3gは、スピーカー収容部3aの上方から下方に向かうに従ってスピーカー収容部3aの径方向外側から内側に向けて傾斜した傾斜面3hを有する。傾斜面3hの傾斜は、上記した内蔵ケース8の底部22を構成する係合部24cの下面側の傾斜と略同一とされている。
脚部3の外周には、外装カバー7の内周面に設けられた係合溝9と係合可能な突起41が3つ、脚部3の周方向に略等間隔に形成されている。3つの突起41のうちの一つ(以下、突起41aとも称す)は、上記した内蔵ケース8の底部22において周部開口22cが設けられた側の部分に設けられている。すなわち、脚部3の外周であって、上記した通気用縦貫通孔50が設けられた部位の近傍の位置に突起41aが設けられている。図3に示すように、残りの2つの突起41についても、脚部3の外周に設けられている。この2つの突起41は、それぞれ突起41aに対して時計回り方向および反時計回り方向に120度ずれた位置に設けられている。
上記した3つの突起41a〜41cは、いずれも外装カバー7の内周面に設けられた鈎状の係合溝9a〜9cに沿って摺動し、係合可能な大きさとされている。また特に、図7(b)に示すように、外装カバー7の装着時に係合溝9aと係合する突起41aについては、図5に示すように、残りの2つの突起41とは異なり、その長さ方向(脚部3の周方向)の中途に段部41eが設けられている。段部41eは、係合溝9aの周溝部9x内に設けられたリブ11が係合可能な大きさとされている。
また、図5に示すように、スピーカー収容部3aの外周には、全周にわたって突出した突出部43aを有する。突出部43aの外径は、上記した外装カバー7の内径と略同一とされている。また、突出部43aには、スピーカー収容部3aの全周を取り囲むように設けられた溝43bを有する。溝43bには、Oリング45が装着されている。
スピーカー収容部3aにはスピーカー5が収容されている。スピーカー5は、上記した制御基板12bに対して電気的に接続されている。スピーカー5は、制御基板12bからの電気信号を受けて、振動板38から放射される音を下方に向けて放射可能なように取り付けられている。すなわち、スピーカー5は、図2や図3に示すように、振動板38が下方を向き、スピーカー5を構成する図示しないコイルや磁石を内蔵したスピーカー本体部40が上方を向く姿勢とされ、スピーカ収容部3aの内部に上方から挿入され、収容されている。
脚天部3bは、平面視が略環状で、その外径が上記したスピーカー収容部3aの外径よりもやや大きな平板状の部分である。脚天部3bの略中央部には、貫通孔3eが設けられている。貫通孔3eの開口径は、上記したスピーカー収容部3aの開口径よりもやや小さい。そのため、スピーカ収容部3aに収容されているスピーカー5は、脚天部3bによって振動板38の外周部分が支持された状態となっている。
スピーカー収容部3aおよび脚天部3bには、通気用縦貫通孔51および通気用横穴52が設けられている。通気用縦貫通孔51は、上下方向に貫通した貫通孔である。通気用縦貫通孔51は、本体部2の組み立て状態において、上記した通気用縦貫通孔50と連通して一連の通路(以下、主通気路55aとも称す)を形成する。また、通気用横穴52は、主通気路55aに合流する通路を形成する。
通気用縦貫通孔51は、一方側の端部が脚天部3bに開口しており、他方側の端部が切欠部3gの傾斜面3hに開口している。また、図5に示すように、通気用横穴52は、上記した突起41aに対して、脚部3の周方向にずれた位置に設けられている。
また、通気用横穴52は、スピーカー収容部3aと脚天部3bとの境界部分近傍、具体的には図6(c)に示すように、上記した突出部43aであって溝43bに対して下方側に外れた部分に開口領域の一部がさしかかるように設けられている。通気用横穴52は、スピーカー収容部3aの径方向に伸びており、上記した通気用縦貫通孔51と連通している。
スピーカー収容部3aの内周面に設けられた切欠部3gの傾斜面3hには、通気用縦貫通孔51の開口を閉塞するように通気膜57(膜体)が貼り付けられている。通気膜57は、空気の通過を許容するが、水の通過を許容しない特性を有するものである。そのため、通気用縦貫通孔51は、仮に脚天部3bの下面側の開口部分から湯水が浸入してきても、通気膜57によって水の移動が阻止され、スピーカー収容部3a側の開口部分から上方に向けて抜けることができない。
脚底部3cは、平面視が略円形の板体の略中央部に外観が略山形の円錐部3fを有する形状とされている。円錐部3fは、その頂部が貫通孔3eの中央を通る中心軸上に位置するように略全周にわたって同一の傾斜で傾斜している。立設部3dは、脚天部3bと脚底部3cを繋ぐように両者の間に立設された部分であり、脚部3の周方向に2つ、互いに180度ずれた位置に設けられている。脚部3は、立設部3dが設けられた位置を除く脚底部3cの外周部分において、脚天部3bと脚底部3cとの間の空間が脚部3の周方向外側に向けて開放された状態となっている。
図2や図6(b)に示すように、脚部3は、スピーカー収容部3aにスピーカー5を収容した状態において、上記した内蔵ケース8の下端部に設けられたフランジ部24bをスピーカー収容部3aに対して上方から突き合わせた状態とされる。また、フランジ部24bの下側に設けられた係合部24cは、通気膜57を介してスピーカー収容部3aに設けられた切欠部3gに突き合わせた状態とされる。この状態でフランジ部24bとスピーカー収容部3aとをネジ止めすることにより、脚部3が本体部2と一体化されている。
上記したようにして内蔵ケース8と脚部3とが一体化されると、上記した通気用縦貫通孔50,51が通気膜57を介して上下方向に連続した状態になる。これにより、通気用縦貫通孔50,51および通気用横穴52からなる通気路55が形成される。
また、本体部2の底部22と脚部3とを一体化すると、本体部2側に取り付けられたスピーカー5の振動板38が脚天部3bに設けられた貫通孔3eを介して脚底部3cに設けられた円錐部3fに対向した状態になる。そのため、スピーカー5から放射された音は、脚底部3cに設けられた円錐部3fに当たって反射し、脚部3の側方に設けられた開放部分から外側に向けて拡がることとなる。
本実施形態のオーディオ装置1は、上記したようにして本体部2と脚部3とを一体化すると共に、本体部2の上方から外装カバー7を被せて、周方向に回転させることにより形成される。外装カバー7は、内側に形成された係合溝9a〜9cのそれぞれに脚部3の外周に設けられた突起41a〜41cを係合させることにより取り付けられる。具体的には、外装カバー7を装着する際は、先ず脚部3に設けられた突起41aと、外装カバー7に設けられた係合溝9aの縦溝部9yとが位置合わせされる。また、他の2つの突起41,41についても、それぞれ係合溝9b,9cの縦溝部9yに位置合わせされる。この状態で外装カバー7を脚部3側に向けて押し込むと、突起41a〜41cがそれぞれ各係合溝9a〜9cの縦溝部9y内を上方に向けて摺動する。
外装カバー7の下端部が脚部3に突き当たるまで押し込まれると、その後外装カバー7が脚部3に対して時計回り方向に相対回転される。これにより、突起41a〜41cのそれぞれが、係合溝9a〜9cを構成する周溝部9xに沿って摺動する。そして、さらに外装カバー7を相対回転させると、やがて係合溝9aに設けられたリブ11が突起41aに設けられた段部41eと係合した状態になる。これにより、外装カバー7が、本体部2を構成する脚部3と一体化された状態になる。
上記したようにして外装カバー7を装着すると、外装カバー7の内周面が脚部3を構成するスピーカ収容部3aの外周に設けられた突出部43aにほぼ面接触した状態になると共に、溝43bに設けられたOリング45によってシールされた状態になる。これにより、本体部2の内部に水密な空間(水密部47)が形成される。
また逆に、内部にセットされている外部メモリ33の着脱や、電池ボックス6にセットされている電池の交換等を行う際は、上記したのと逆の手順により外装カバー7を取り外すことができる。
図6(b)に示すように、外装カバー7を装着した状態において、外装カバー7の下端部と脚部3の脚天部3bとの間に若干の隙間60が形成される。また、脚部3の外周面に設けられた通気用横穴52は、開口部分が段違いになっており、脚部3を外側から観察した状態において突出部43aよりも下側の部分が上側の部分よりも奥側、すなわち脚部3の径方向内側に位置している。そのため、外装カバー7を装着した状態において、通気用横穴52の開口の一部、すなわち開口のうち下側の部分は外装カバー7から離れている。さらに、通気用横穴52は、隙間60が形成された部分よりもやや上方に開口している。そのため、オーディオ装置1は、図6(b)や図6(d)に矢印で示すように、隙間60から通気用横穴52に至る空気が通過可能な通気領域65を有する。また、通気領域65は、図6(b)や図6(d)に矢印で示すように、隙間60から内側に向かって流入する空気を一旦上方に立ち上げた後、通気用横穴52に案内可能な形状とされている。
また、オーディオ装置1は、外装カバー7を内蔵ケース8および脚部3に対して覆い被さるように装着し、外装カバー7と脚部3とを相対回転させることにより両者が係合した状態となり、内部に水密部47が形成される。そして、このように外装カバー7と脚部3とが係合するまで相対回転させると、外装カバー7の天面15に設けられた各ボタン17が、内蔵ケース8の天面21aに設けられた各開口27に相当する位置に到来する。
すなわち、本実施形態のオーディオ装置1において、天面15に設けられた各ボタン17、並びに、内蔵ケース8の天面21aに設けられた開口27の配置は、外装カバー7と脚部3とを係合した状態になることではじめて互いに対応した位置に到来するように調整されている。従って、オーディオ装置1は、脚部3に設けられた突起41aが外装カバー7の内側に設けられた係合溝9aに嵌る状態にならないと、外装カバー7と脚部3とを係合させたり、外装カバー7の天面15に設けられたボタン17により制御基板12aに設けられた各スイッチ30を操作することができない構造となっている。
上記したようにして外装カバー7を装着し、オーディオ装置1を組み立てた状態とすると、外装カバー7の外周面16側から内蔵ケース8を構成するケース本体部20の円弧部23に設けられた表示装置29を外装カバー7の外周面16を通して視認することができる。
本実施形態のオーディオ装置1では、表示装置29において表示面をなす板部29dが外装カバー7の外周面16(湾曲面)に沿うように湾曲している。また、プレート部材29cが板部29dに沿う形状に弾性変形して湾曲した状態で配されている。そのため、プレート部材29cの端部には、表示装置29の板部29dから離れようとする方向に弾性力が作用している。しかし、上記したように、プレート部材29cの外縁部分のうち、前記した湾曲方向の一端側および他端側に相当する部分は、内蔵ケース8の円弧部23に設けられた開口部23aと表示装置29との隙間から内蔵ケース8の内側に侵入し、内蔵ケース8の内側に隠れた状態になっている。すなわち、プレート部材29cの外縁部分が、開口部23aを構成する縦縁部23b,23bの裏側に回り込んだ状態になっている。そのため、オーディオ装置1は、例えば外部メモリ33の着脱や電池の交換等のために外装カバー7を着脱する場合等、仮にユーザーの手等が内蔵ケース8やプレート部材29cに触れるような機会があっても、プレート部材29cの端部に手等がひっかかってプレート部材29cが剥がれるような不具合が起こりにくい。
また、オーディオ装置1は、外装カバー7の内部に表示装置29を収容し、さらにプレート部材29cの端部を内蔵ケース8の内側に配した構成とされている。そのため、本実施形態のオーディオ装置1は、浴室のような湿度が高く、水で濡れるような場所で使用されても、プレート部材29cの端部が濡れたり、湿気にさらされる可能性が極めて低い。そのため、本実施形態のオーディオ装置1は、プレート部材29cが湿度等の影響により剥がれる可能性が極めて低い。
さらに、上記したようにオーディオ装置1は、プレート部材29cの剥がれや浮き上がりが起こりにくいため、外装カバー7の内側にあるプレート部材29cが外装カバー7に陰として写り込む等して外観が損なわれる可能性が低い。また、オーディオ装置1は、プレート部材29cの剥がれた状態になりにくいため、板部29dで発生する光が予期せぬ方向に漏洩したり反射することがなく、板部29dに表示される発光の視認性が良い。
本実施形態のオーディオ装置1では、内蔵ケース8に設けられた開口部23aを取り囲む縁の一部をなす縦縁部23b,23bを構成する傾斜面23d,23dが内蔵ケース8の内側に向き、内蔵ケース8の外側から内側に向かうに連れて開口部23aに対して内蔵ケース8の周方向外側に向けて拡がるように傾斜した形状とされている。そして、この傾斜面23d,23dにカバー部材29bの板部29dが内蔵ケース8の内側からプレート部材29cを介して当接している。これにより、開口部23aに取り付けられた表示装置29を正面視した場合に、内蔵ケース8の外周面と表示装置の板部29dとがなだらかに連続したように見える。そのため、オーディオ装置1は、表示装置29の正面側からしても開口部23aの縁と板部29bとの間の隙間が目立たない。
また、本実施形態のオーディオ装置1では、開口部23aの下方側に位置する横縁部23cに沿うようにケース本体部20の内側に向く面にも傾斜面23eがある。そして、この傾斜面23eにおいてカバー部材29bを構成する板部29dの下端側に位置する下方外縁部29kが、ケース本体部20の内側から近接し、対向している。そのため、開口部23aに取り付けられた表示装置29の下端側の部分についても内蔵ケース8の外周面と表示装置の板部29dとがなだらかに連続したように見える。そのため、オーディオ装置1は、表示装置29の正面側からしても開口部23aの下端部分と板部29bとの間の隙間が目立たない。
さらに、プレート部材29cは、少なくとも端部の曲率が、内蔵ケース8を構成する円弧部23の曲率や、外装カバー7の曲率よりも大きくなっている。これにより、外装カバー7を装着した状態において、プレート部材29cの中央の領域、すなわち発光により文字等が表示される部分は外装カバー7の内周面に近く、プレート部材29cの湾曲方向一端側および他端側の部分は、前記した中央の領域よりも外装カバー7の内周面から離れた位置に存在している。そのため、オーディオ装置1では、表示装置29を構成する板部29dが縁取られたように見えるような不具合が起こりにくく、表示装置29における発光による表示を鮮明に視認することができる。
オーディオ装置1は、外装カバー7を内蔵ケース8に被せた状態で、外装カバー7を内蔵ケース8に対して所定の回動方向に回動させることにより外装カバー7を固定したり、取り外したりすることができる。また、プレート部材29cの端部のうち、少なくとも前記回動方向に位置する部分、すなわちプレート部材29cの湾曲方向の一端側および他端側に相当する部分が内蔵ケース8の開口部23aと表示装置29との隙間を介して内蔵ケース8の内側に侵入している。そのため、オーディオ装置1は、仮に外装カバー7を回動させる際に、プレート部材29cに外装カバー7が擦れ合うようなことがあったとしても、プレート部材29cが端部から剥がれていくような不具合が起こらない。
オーディオ装置1は、外装カバー7、内蔵ケース8、表示装置29のプレート部材29c、板部29dが全て乳白色であり、色相が統一されている。そのため、内蔵ケース8に設けられた開口部23aの縁部と表示装置29の板部29dとの間に幾ばくかの隙間や段差ができたとしても、これが外装カバー7側から見て目立たない。
本発明のオーディオ装置1は、外装カバー7の色相と、これに内蔵される内蔵ケース8等とが同一の色相に着色されたものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、外装カバー7の色相と、内蔵ケース8や表示装置29のプレート部材29c、板部29dのように外装カバー7内に収容される構成部材との色相が不一致であってもよい。このような構成とする場合についても、外装カバー7内に収容されている内蔵ケース8や表示装置29のプレート部材29c、板部29dの色相を統一すれば、各部材の間に形成される隙間や段差が外装カバー7の外側から見て目立たず、これらの隙間等によって外観が損なわれるのを防止することができる。
上記したオーディオ装置1では、プレート部材29cの湾曲方向の一端側および他端側のみを開口部23aとカバー部材29bとの隙間を介してケース本体部20の内側に収容した構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、カバー部材29bの上端側の部分や下端側の部分についてもケース本体部20の内側に収容された構成としてもよい。すなわち、カバー部材29bの上端部や下端部が、開口部23aを取り囲む横縁部23c,23cによって覆われた構成であってもよい。
また、上記実施形態では、プレート部材29cの湾曲方向の一端側および他端側の部分全体を開口部23aを構成する縦縁部23b,23bで覆う構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一部がケース本体部20の外側に露出した構成であってもよい。
上記実施形態では、外装カバー7が円筒状であり、略全周にわたって外側に向けて凸状に湾曲したものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、外装カバー7は、表示装置29に対向した部分以外の部位が平坦な形状であったり、内側に向けて凸形状であってもよい。
オーディオ装置1は、浴室のように高温になる場所に設置しても、その設置雰囲気の温度等によらず、本体部2の内外が略同圧となる。すなわち、上記したように、オーディオ装置1は、本体部2の底側を閉塞している脚部3の脚天部3bに、通気路55を構成する通気用縦貫通孔51が開口しており、これを介して本体部2の内外が設置状態を基準として上下方向に連通している。また、通気路55を構成する通気用横穴52は、脚部3を構成する脚天部3bの外周面に開口しており、通気用縦貫通孔50,51が連通して形成される上下方向に伸びる通路に連通している。さらに、通気用横穴52は、図6(b)などに示すように、脚天部3bと外装カバー7の間に形成された隙間60や通気領域65を介してオーディオ装置1の外部と連通している。そのため、オーディオ装置1は、通気路55を介して本体部2が通気可能な状態となっている。従って、オーディオ装置1は、浴室のように室温の変化の大きい雰囲気下に設置されても、本体部2の内外が略同圧に維持される。よって、オーディオ装置1は、浴室のように室温の変化の大きい雰囲気下で使用されても、スピーカー5が動作不良を起こしたり、スピーカー5が故障するといったような不具合が起こりにくい。
上記した実施形態では、スピーカー5として、振動板38の形状によりコーン型に分類されるものを採用した例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ドーム形の振動板を使ったドーム型スピーカーや平面型、ベンディングウェーブ型等に分類されるものであってもよい。また、スピーカー5は、変換方式による分類によりダイナミック型に分類されるものや、マグネティック型、コンデンサ型(静電型)、圧電型等、従来公知のものから適宜選択することができる。スピーカー5は、振動の放射方式による分類や再生帯域による分類においても適宜のものを選択することができる。
上記実施形態で示したオーディオ装置1は、通気膜57を主通気路55aに対して傾斜するように取り付けることにより、通気膜57の横断面積を大きくとるものであったが本発明はこれに限定されるものではなく、通気膜57を主通気路55aに対して略直交するように取り付けた構成としてもよい。また、オーディオ装置1は、主通気路55aの中途に拡径部51aを設け、これに通気膜57を取り付けた構成であったが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、拡径部51aを持たない構成等としてもよい。
上記したオーディオ装置1は、本体部2の外観が略円筒状のものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、オーディオ装置1は、例えば断面形状が正方形や矩形、多角形の筒等であってもよい。
上記実施形態のオーディオ装置1は、外部メモリ33としていわゆるUSBメモリを採用した例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばSDメモリーカード(Secure Digital memory card)やハードディスク等、適宜のものを採用することができる。また、オーディオ装置1は、外部の通信網や装置と有線あるいは無線で接続可能な構成とし、外部の通信網や装置から送信されてきた音声データをスピーカー5を介して再生できるものであってもよい。また、オーディオ装置1は、音声データだけでなく、表示装置29を介して動画データや静止画データを表示(再生)可能なものであってもよい。
オーディオ装置1は、制御基板12aに接続された外部メモリ33から読み込まれた音声データを適宜再生可能なものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、オーディオ装置1は、ラジオチューナーやテレビチューナーを備えており当該チューナーで受信したラジオ放送やテレビ放送を視聴可能なものであったり、従来公知のカセットテープやCD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)から音声データや画像データを読み込み、これをスピーカー5や表示装置29により再生可能なものであってもよい。
上記実施形態では、外装カバー7の取り付け不良により電気・電子部材が故障等するのを防止すべく、外装カバー7がしっかりと取り付けられてはじめてボタン17を押圧することによりスイッチ30を操作可能な構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、このような構成を採用していないものであってもよい。