JP2008277873A - 中継接続ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CAN通信線12とFlexRay通信線11からなるバスに接続され、該バスを介して行うメッセージの送受信をプロトコルを変換して中継する中継接続ユニット20であって、時分割されたタイムスロットでFlexRayメッセージを通信するFlexRay通信線11と接続されるFlexRayドライバ21と、ID(識別子)を備えるCANメッセージを通信するCAN通信線12と接続されるCANドライバ22と、FlexRayコントローラ23と、CANコントローラ24と、受信したFlexRayメッセージ及びCANメッセージの送信宛先を記憶した宛先検索テーブル31と宛先検索テーブル31からの送信の要否を検出する判断処理回路を備えたメインコントローラ30と、判断処理回路で送信要とされたメッセージを記憶するメモリ26とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
車載LANの通信プロトコルとして、従来よりCANが広く用いられている。CANはイベントドリブン型であり、通信線に他のECUのメッセージが通信されている間は、自ECUはメッセージを送信できず、通信線が空いている時にはいつでもメッセージを送信することができる。
また、FlexRay通信線からCAN通信線にメッセージを送信するときは、中継接続ユニットは前述した動作とは逆の動作を行い、FlexRayコントローラ100bを介してFlexRayメッセージを受信し、CANメッセージに変換してCAN通信線に送信している。
また、メッセージの送受信において、CPUは同時に両コントローラとメッセージの送受信を行うことはできないため、中継接続ユニットの動作速度が遅くなるという問題がある。
時分割されたタイムスロットでFlexRayメッセージを通信する前記FlexRay通信線と接続され、FlexRayメッセージを送受信するFlexRayドライバと、
ID(識別子)を備えるCANメッセージを通信するCAN通信線と接続され、CANメッセージを送受信するCANドライバと、
前記FlexRayドライバに接続されるFlexRayコントローラと、
前記CANドライバに接続されるCANコントローラと、
前記2つのコントローラに接続され、受信した前記FlexRayメッセージ及びCANメッセージの送信宛先を記憶した宛先検索テーブルと、該宛先検索テーブルからの送信の要否を検出する判断処理回路を備えたメインコントローラと、
前記メインコントローラに接続され、前記判断処理回路で送信要とされたメッセージを記憶するメモリと、
を備えていることを特徴とする車載用中継接続ユニットを提供している。
また、CANメッセージをFlexRay通信線に送信する場合、メインコントローラはCANメッセージをFlexRayメッセージに変換し、FlexRayコントローラ、FlexRayドライバを介してFlexRay通信線に送信している。
このように中継接続ユニットの構成をハードウェアとして一体とすることで、メインコントローラとCANコントローラ及びFlexRayコントローラ間のメッセージの送受信にかかる時間を短縮することができる。
さらに、中継接続ユニットの構成を一体化した半導体とすることで、中継接続ユニットに搭載される半導体の数を減らすことができ、中継接続ユニットを小型化することができる。
前記CAN判断処理回路は、受信したCANメッセージを前記メモリに送信し、
前記FlexRay判断処理回路は、タイムスロットと送信周期を検知して、前記中継接続ユニットに割り当てられFlexRayメッセージを送信することができるタイムスロットと送信周期であることを判断した場合に、前記メモリに記憶されたCANメッセージを順に読み出し、FlexRayメッセージに変換して送信することが好ましい。
具体的には、前記メモリに記憶されたCANメッセージを1または複数結合して前記FlexRayメッセージのペイロードセグメントとし、該ペイロードセグメントにヘッダセグメントを付けて前記CANメッセージからFlexRayメッセージへの変換を行っている。
前記FlexRay判断処理回路は、1または複数のCANメッセージを含んだペイロードセグメントを有するFlexRayメッセージを受信してCANメッセージに変換して前記メモリに送信し、前記CAN判断処理回路は、前記メモリからCANメッセージを読み出して前記CAN通信線に送信する。
前記判断処理回路は、前記CANコントローラと接続されるCAN判断処理回路と、FlexRayコントローラに接続されるFlexRay判断処理回路を備え、
前記CAN判断処理回路は、受信したCANメッセージのIDから前記宛先検索テーブルを参照して、該CANメッセージをFlexRayメッセージに変換して送信する際のFlexRayのタイムスロットのスロット番号及び送信周期を読み出し、該CANメッセージ及びFlexRayのスロット番号及び送信周期を前記メモリに送信し、
前記FlexRay判断処理回路は、タイムスロットと送信周期を検知して、前記中継接続ユニットに割り当てられFlexRayメッセージを送信することができるタイムスロットと送信周期であることを判断した場合に、前記メモリからタイムスロットのスロット番号及び送信周期に該当するCANメッセージを読み出し、FlexRayメッセージに変換して送信してもよい。
従来技術では、中継接続ユニットがCANメッセージを受信するタイミングに遅延が生じたり順序が変わった場合、CANメッセージを変換したFlexRayメッセージの送信のタイミングも変動することがある。一方、前記構成によれば、CANメッセージのIDごとにFlexRayメッセージを送信する送信周期が定められているため、FlexRayメッセージの送信の時間変動の発生を防ぐことができる。
前記FlexRay判断処理回路は、受信した前記FlexRayメッセージのペイロードセグメントを前記CANメッセージのデータフィールドとすると共に、前記FlexRayメッセージを受信したタイムスロットのスロット番号と送信周期から前記宛先検索テーブルを参照してCANメッセージのIDとデータ長を読み出し、該IDをアービトレーションフィールドに記載し、データ長をコントロールフィールドに記載してCANメッセージに変換して該CANメッセージを前記メモリに送信し、前記CAN判断処理回路は、前記メモリからCANメッセージを読み出して前記CAN通信線に送信している。
該FlexRay判断処理回路は、前記同期信号からFlexRayメッセージ通信用の現在の送信周期を検知する周期管理回路と、前記同期信号からFlexRayメッセージ通信用の現在のタイムスロットのスロット番号を検知するスロット番号管理回路を備え、
前記スロット番号管理回路は、前記中継接続ユニットに割り当てられFlexRayメッセージを送信することができるスロット番号と送信周期を予め備えており、前記周期管理回路は送信周期を前記スロット番号管理回路に送信し、前記スロット番号管理回路は前記現在のスロット番号及び送信周期と前記記憶したスロット番号および送信周期を比較してFlexRayメッセージを送信できるスロットか否かを判断していることが好ましい。
中継接続ユニットのFlexRayメッセージのFlexRay通信線への送信のタイムスケジュールはタイムスロットのスロット番号と送信周期により定められており、スロット番号管理回路は割り当てられたスロット番号と送信周期を予め記憶している。
スロット番号管理回路は記憶したスロット番号と送信周期の情報と、検知した現在のスロット番号と送信周期を比較して、中継接続ユニットがFlexRayメッセージを送信できるスロットか否かを判断している。
該構成によれば、FlexRayコントローラが同期信号をFlexRay判断処理回路に送信しているので、FlexRayプロトコルのタイムスケジュールを管理することができる。
図1乃至図9は本発明の第1実施形態を示す。
本実施形態では、図1中に太線で示すFlexRay通信線11に本発明の中継接続ユニット20(20A、20B)を接続し、各中継接続ユニット20にCAN通信線12を介して夫々複数のECU13(20Aに13Aと13B、20Bに13Cと13D)を接続して車載LAN10を構成している。
前記車載LAN10では、例えば、中継接続ユニット20Aに接続したECU13Aと中継接続ユニット20Bに接続したECU13Cの間でメッセージを送受信する際、ECU13AからCAN通信線12を介して中継接続ユニット20Aに送信し、中継接続ユニット20AからFlexRay通信線11を介して中継接続ユニット20Bへ送信し、該中継接続ユニット20BからCAN通信線12を介して送信相手方のECU13Cに送信している。
即ち、中継接続ユニット20(20A、20B)は通信プロトコルが異なるFlexRay通信線11とCAN通信線12の間で通信プロトコルを変換してメッセージの中継を行う必要がある。
前記CAN通信線12はID(識別子)を備えるCANメッセージを通信するCANに準拠した通信プロトコルで通信を行う通信線であり、伝送速度は最大1Mbpsである。
中継接続ユニット20は、CAN通信線12からCANドライバ22、CANコントローラ24を介してCANメッセージを受信すると、メインコントローラ30により該CANメッセージをメモリ26に記憶する。また、メインコントローラ30は該メモリ26から1または複数のCANメッセージを読み出しFlexRayメッセージに変換し、FlexRayコントローラ23、FlexRayドライバ21を介してFlexRay通信線11に送信する。
CANドライバ22はCAN通信線12と接続し、CANメッセージを送受信するものである。
受信回路23aはFlexRayドライバ21を介してFlexRayメッセージを受信する回路であり、送信回路23bはメインコントローラ30から受信したFlexRayメッセージをFlexRayドライバ21を介して送信する回路である。
同期信号発生回路27はFlexRayドライバ21と接続しており、受信したFlexRayメッセージからFlexRayプロトコルのコミュニケーションサイクルの周期の先頭を検出し、同期信号を発生させてメインコントローラ30に送信している。
受信回路24aはCANドライバ22を介してCANメッセージを受信する回路であり、送信回路24bはCANドライバ22を介してCANメッセージを送信する回路である。
宛先検索テーブル31は、CAN判断処理回路33とFlexRay判断処理回路32と接続しており、FlexRayメッセージ及びCANメッセージの送信宛先の通信線を記憶している。
また、図4(C)はFlexRayメッセージをFlexRay通信線11へ送信する場合のテーブルであり、FlexRayプロトコルで中継接続ユニットに割り当てられ、中継接続ユニット20がFlexRay通信線11にFlexRayメッセージの送信が可能であるタイムスロットのスロット番号と送信周期が示されている。
中継処理回路34はCANドライバ22、CANコントローラ24を介してCANメッセージを受信するとCANメッセージのIDから図4(A)に示すような宛先検索テーブル31を参照して、FlexRay通信線11に送信すべきメッセージか否かを判断する。送信すべきメッセージの場合は、該CANメッセージを書込回路33aに送信し、送信不要なメッセージは破棄する。
また、メモリ26に記憶されたCANメッセージをCAN通信線12に送信する場合は、中継処理回路34は読出回路33bを介してメモリ26から読み出したCANメッセージのIDから、図4(B)に示すような宛先検索テーブル31を参照して送信先のCAN通信線12を判別し、CANコントローラ24に該CANメッセージを送信する。
タイミング回路35は周期管理回路36とスロット番号管理回路37を備え、FlexRayコントローラ23の同期信号発生回路27から送信される同期信号を受信している。FlexRayプロトコルでは、タイムスロットのスロット番号と送信周期から中継接続ユニット20のFlexRayメッセージの送信を管理しており、周期管理回路36は同期信号から現在の送信周期を検知すると共に、スロット番号管理回路37は同期信号から現在のタイムスロットのスロット番号を検知している。
図5(A)に示すように、CANメッセージは、CANメッセージのID(識別子)を格納するアービトレーションフィールド41と、データ長(DLC)を格納するコントロールフィールド42と、データを格納するデータフィールド43を備えている。
さらに、ペイロードセグメント45として割り当てられたビット数とCANメッセージの全体のビット数とが異なる場合には、CANメッセージの末尾にゼロを入れて所定のペイロードセグメント長とするパディング処理を行っている。
図5(B)に示すFlexRayメッセージをヘッダセグメント44とペイロードセグメント45に分割し、さらに、ペイロードセグメント45を図5(A)に示すようにCANメッセージごとに分割して取り出している。次いで、該CANメッセージをメモリ26に書込んでいる。
また、中継接続ユニット20にCAN通信線12が2本以上接続されている場合には、CANドライバ22とCANコントローラ24はCAN通信線毎に備え、CAN判断処理回路33は1つとしてもよい。
なお、図4(C)テーブルに記載されていない送信周期とスロット番号においては、中継接続ユニット20は該送信周期のタイムスロットのスロット番号ではFlexRayメッセージをFlexRay通信線11に送信しないことを示している。該送信周期のタイムスロットのスロット番号においては、FlexRay通信線11に接続された他の中継接続ユニット20や電子制御ユニットがメッセージを送信しているか、どの中継接続ユニット20等もメッセージを送信していない状態である。
図6はCAN通信線12から中継接続ユニット20がCANメッセージを受信してメモリ26に記憶する場合に、中継接続ユニット20の動作を示すフローチャートである。
ステップS12では、メインコントローラ30の中継処理回路34がCANメッセージmcA、mcBのアービトレーションフィールド41からIDを読み出し、例えば図4(A)に示す宛先検索テーブル31を参照して送信宛先を判別している。送信先がある場合はステップS13に進み、送信不要である場合はステップS14に進む。
ステップS13では、中継処理回路34が書込回路33aに指令を出し、書込回路33aはCANメッセージmcA、mcBをメモリ26に書き込んでいる。
ステップS14ではCANメッセージを破棄している。
ステップS21では、FlexRayコントローラ23の同期信号発生回路27が同期信号をFlexRay判断処理回路32の周期管理回路36とスロット番号管理回路37に周期的に送信している。
ステップS22では、周期管理回路36が、同期信号からFlexRayプロトコルの現在の送信周期を検知している。
ステップS23では、スロット番号管理回路37は、同期信号からFlexRayプロトコルの現在のスロット番号を検知している。
なお、ステップS22とステップS23は動作を並行して行っていてもよい。
ステップS25では、スロット番号管理回路37が例えば図4(C)に示す宛先検索テーブルを読み込んで、現在のスロット番号及び送信周期情報から中継接続ユニット20がFlexRayメッセージを送信できるスロット番号及び送信周期であるか否かを判断している。送信できる場合にはステップS26に進む。送信できない場合はステップS21に戻る。
ステップS27では、メインコントローラ30はFlexRayメッセージをFlexRayコントローラ23の送信回路23bとFlexRayドライバ21を介してFlexRay通信線11に送信している。
また、ステップS25で中継接続ユニット20がFlexRayメッセージを送信できるスロット番号及び送信周期であっても、メモリ26にCANメッセージが記憶されていなければ、読出回路32bはFlexRayメッセージへの変換は行わず、中継接続ユニット20からFlexRayメッセージの送信は行われない。
さらに、メモリ26に記憶されたCANメッセージを結合させてFlexRayメッセージに変換してもメモリ26にまだCANメッセージが残っている場合には、中継接続ユニット20がメッセージを送信できる次のスロット番号及び送信周期のタイミングで、FlexRayメッセージに変換されて、FlexRay通信線11に送信される。
図1に示すCAN通信線12Bに接続したECU13C、ECU13Dが送信したCANメッセージmcC、mcDを中継接続ユニット20BがFlexRayメッセージに変換してFlexRay通信線11に送信した場合の中継接続ユニット20Aの動作を例として説明する。
ステップS32では、メインコントローラ30のFlexRay判断処理回路32の書込回路32aはFlexRayメッセージをヘッダセグメント44とペイロードセグメント45に分割し、さらにペイロードセグメント45に含まれるCANメッセージを夫々分割する。本実施形態では1つのFlexRayメッセージを2つのCANメッセージmcC、mcDに変換している。
ステップS33では、書込回路32aが各CANメッセージmcC、mcDをメモリ26へ書き込む。
ステップS41では、メインコントローラ30のCAN判断処理回路33がメモリ26に記憶されたCANメッセージmcC、mcDのIDを読み出す。
ステップS42では、CAN判断処理回路33が図4(A)に示す宛先検索テーブル31から該IDに対応する送信宛先のCAN通信線12を読み出し、読出回路33bに読み出しの指令を出す。
ステップS44では、読出回路33bはメモリ26からCANメッセージを読み出し、CANコントローラ24の送信回路24b、CANドライバ22を介してCAN通信線12にCANメッセージを送信する。
第2実施形態の中継接続ユニット20の構成は図2に示す第1実施形態の構成と同様であるが、メインコントローラ30の機能が異なっている。
図10(B)に示すように、CANメッセージのうちデータフィールド43を取り出してFlexRayメッセージのペイロードセグメント45としている。
図11(A)は第1記憶テーブルT1の一例を示し、タイムスロットのスロット番号と送信周期とCANメッセージのIDとの関係を規定している。
図11(B)は第2記憶テーブルT2の一例を示し、CANメッセージのIDとデータ長の関係を規定している。
また、FlexRay通信線11に送信する必要がないと判断した場合は、該CANメッセージを破棄する。
読出回路32bは読み出したCANメッセージからデータフィールド43を取り出し、ヘッダセグメント44を取り付けると共にパディング処理を行ってFlexRayメッセージとしている。
即ち、中継接続ユニット20がCANメッセージをFlexRayメッセージに変換して中継するタイミングは第1記憶テーブルT1により定め、中継接続ユニット20がCANメッセージを受信するタイミングに基づかない。
書込回路32aでは、FlexRayメッセージをヘッダセグメント44とペイロードセグメント45に分割し、ペイロードセグメント45のデータにアービトレーションフィールド41とコントロールフィールド42を付けてIDとデータ長(DLC)を格納してCANメッセージに変換している。さらに、該CANメッセージをメモリ26に記憶させている。
図1に示すCAN通信線12Aに接続したECU13A、ECU13Bが夫々CANメッセージmcA、mcBを送信する場合を例にして説明する。
図12はCAN通信線12から中継接続ユニット20がCANメッセージを受信してメモリ26に記憶する場合に、中継接続ユニット20の動作を示すフローチャートである。
ステップS52では、メインコントローラ30の中継処理回路34がCANメッセージのアービトレーションフィールド41からIDを読み出し、宛先検索テーブル31の第1記憶テーブルT1を参照して、該CANメッセージを変換したFlexRayメッセージをFlexRay通信線11に送信する送信周期とスロット番号を読み出す。第1記憶テーブルT1にCANメッセージのIDが記載されている場合は、送信先があるとしてステップS53に進む。IDが記載されていない場合は、送信不要であるとしてステップS55に進む。
ステップS53では、中継処理回路34は書込回路33aにCANメッセージの書込みの指令を出すと共に、スロット番号と送信周期を書込回路33aに送信している。
ステップS54では、書込回路33aはCANコントローラ24から受信したCANメッセージと、スロット番号及び送信周期をメモリ26に書き込んでいる。
ステップS55ではCANメッセージを破棄している。
ステップS61からステップS65は第1実施形態のステップS21からステップS25と同様であり、FlexRayコントローラ23の同期信号発生回路27が送信する同期信号から周期管理回路36とスロット番号管理回路37が送信周期とスロット番号を検知して、中継接続ユニット20が例えば図11(A)に示す宛先検索テーブルからFlexRayメッセージを送信できるスロット番号及び送信周期であるか否かを判断している。
ステップS67では、読出回路32bはメモリ26に記憶されたスロット番号及び送信周期と一致するCANメッセージを読み出す。
ステップS69では、メインコントローラ30はFlexRayメッセージをFlexRayコントローラ23の送信回路23bとFlexRayドライバ21を介してFlexRay通信線11に送信している。
図1に示すCAN通信線12Bに接続したECU13C、ECU13Dが送信したCANメッセージmcC、mcDを中継接続ユニット20BがFlexRayメッセージに変換してFlexRay通信線11に送信した場合の中継接続ユニット20Aの動作を例として説明する。
ステップS72では、同期信号発生回路27が同期信号をスロット番号管理回路37と周期管理回路36に送信し、スロット番号管理回路37が現在のスロット番号を検知すると共に、周期管理回路36が送信周期を検知し、スロット番号管理回路37に周期管理回路36から送信周期の情報が送信される。
ステップS73では、スロット番号管理回路37は、宛先検索テーブル31の第1記憶テーブルT1を参照して、スロット番号と送信周期からFlexRayメッセージに含まれるCANメッセージのIDを読出している。
ステップS75では、スロット番号管理回路37はIDとDLCを書込回路32aに送信している。
ステップS76では、書込回路32aが受信したFlexRayメッセージのペイロードセグメント45に格納されたデータをCANメッセージのデータフィールド43に格納すると共に、アービトレーションフィールド41とコントロールフィールド42にIDとDLCを格納する。即ち、FlexRayメッセージをCANメッセージに変換している。
ステップS77では書込回路32aはCANメッセージをメモリ26に記憶している。
なお、他の構成および作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
12 CAN通信線
20 中継接続ユニット
21 FlexRayドライバ
22 CANドライバ
23 FlexRayコントローラ
24 CANコントローラ
26 メモリ
27 同期信号発生回路
30 メインコントローラ
31 宛先検索テーブル
35 タイミング回路
36 周期管理回路
37 スロット番号管理回路
Claims (8)
- CAN通信線とFlexRay通信線からなるバスに接続され、該バスを介して行うメッセージの送受信をプロトコルを変換して中継する中継接続ユニットであって、
時分割されたタイムスロットでFlexRayメッセージを通信する前記FlexRay通信線と接続され、FlexRayメッセージを送受信するFlexRayドライバと、
ID(識別子)を備えるCANメッセージを通信するCAN通信線と接続され、CANメッセージを送受信するCANドライバと、
前記FlexRayドライバに接続されるFlexRayコントローラと、
前記CANドライバに接続されるCANコントローラと、
前記2つのコントローラに接続され、受信した前記FlexRayメッセージ及びCANメッセージの送信宛先を記憶した宛先検索テーブルと、該宛先検索テーブルからの送信の要否を検出する判断処理回路を備えたメインコントローラと、
前記メインコントローラに接続され、前記判断処理回路で送信要とされたメッセージを記憶するメモリと、
を備えていることを特徴とする車載用中継接続ユニット。 - 前記判断処理回路は、前記CANコントローラと接続されるCAN判断処理回路と、FlexRayコントローラに接続されるFlexRay判断処理回路を備え、
前記CAN判断処理回路は受信したCANメッセージを前記メモリに送信し、
前記FlexRay判断処理回路は、タイムスロットと送信周期を検知して、前記中継接続ユニットに割り当てられFlexRayメッセージを送信することができるタイムスロットと送信周期であることを判断した場合に、前記メモリに記憶されたCANメッセージを順に読み出し、FlexRayメッセージに変換して送信する請求項1に記載の車載用中継接続ユニット。 - 前記メモリに記憶されたCANメッセージを1または複数結合して前記FlexRayメッセージのペイロードセグメントとし、該ペイロードセグメントにヘッダセグメントを付けて前記CANメッセージからFlexRayメッセージへの変換を行っている請求項2に記載の車載用中継接続ユニット。
- 前記FlexRay判断処理回路は、1または複数のCANメッセージを含んだペイロードセグメントを有するFlexRayメッセージを受信してCANメッセージに変換して前記メモリに送信し、前記CAN判断処理回路は、前記メモリからCANメッセージを読み出して前記CAN通信線に送信する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車載用中継接続ユニット。
- 前記メインコントローラの前記宛先検索テーブルは、FlexRayメッセージ通信用の時分割されたタイムスロット及び送信周期毎に前記CANメッセージのIDを割り当てており、
前記判断処理回路は、前記CANコントローラと接続されるCAN判断処理回路と、FlexRayコントローラに接続されるFlexRay判断処理回路を備え、
前記CAN判断処理回路は、受信したCANメッセージのIDから前記宛先検索テーブルを参照して、該CANメッセージをFlexRayメッセージに変換して送信する際のFlexRayのタイムスロットのスロット番号及び送信周期を読み出し、該CANメッセージ及びFlexRayのスロット番号及び送信周期を前記メモリに送信し、
前記FlexRay判断処理回路は、タイムスロットと送信周期を検知して、前記中継接続ユニットに割り当てられFlexRayメッセージを送信することができるタイムスロットと送信周期であることを判断した場合に、前記メモリからタイムスロットのスロット番号及び送信周期に該当するCANメッセージを読み出し、FlexRayメッセージに変換して送信する請求項1に記載の車載用中継接続ユニット。 - 前記CANメッセージのデータフィールドを前記FlexRayメッセージのペイロードセグメントとし、該ペイロードセグメントにヘッダセグメントを付けて前記CANメッセージからFlexRayメッセージへの変換を行っている請求項5に記載の車載用中継接続ユニット。
- 前記宛先検索テーブルにはCANメッセージのIDに対応するデータ長が記憶されており、
前記FlexRay判断処理回路は、受信した前記FlexRayメッセージのペイロードセグメントを前記CANメッセージのデータフィールドとすると共に、前記FlexRayメッセージを受信したタイムスロットのスロット番号と送信周期から前記宛先検索テーブルを参照してCANメッセージのIDとデータ長を読み出し、該IDをアービトレーションフィールドに記載し、データ長をコントロールフィールドに記載してCANメッセージに変換して該CANメッセージを前記メモリに送信し、前記CAN判断処理回路は、前記メモリからCANメッセージを読み出して前記CAN通信線に送信する請求項1、5、6のいずれか1項に記載の車載用中継接続ユニット。 - 前記FlexRayコントローラは同期信号を前記FlexRay判断処理回路に送信する同期信号発生回路を備え、
該FlexRay判断処理回路は、前記同期信号からFlexRayメッセージ通信用の現在の送信周期を検知する周期管理回路と、前記同期信号からFlexRayメッセージ通信用の現在のタイムスロットのスロット番号を検知するスロット番号管理回路を備え、
前記スロット番号管理回路は、前記中継接続ユニットに割り当てられFlexRayメッセージを送信することができるスロット番号と送信周期を予め備えており、前記周期管理回路は送信周期を前記スロット番号管理回路に送信し、前記スロット番号管理回路は前記現在のスロット番号及び送信周期と前記記憶したスロット番号および送信周期を比較してFlexRayメッセージを送信できるスロットか否かを判断している請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の車載用中継接続ユニット。
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