JP2008277829A - 極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】Sn堆積物のエッチング速度を高めることができる極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニング方法を提供する。
【解決手段】プラズマ源としてSnを用いる極端紫外線リソグラフィーのための光学系をクリーニングするにあたり、HCl/Cl2混合ガスを前記光学系に供給することを特徴とする極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニング方法。前記HCl/Cl2混合ガス中のHCl含有量は0.1〜20体積%であることが好ましい。
【選択図】 図3
【解決手段】プラズマ源としてSnを用いる極端紫外線リソグラフィーのための光学系をクリーニングするにあたり、HCl/Cl2混合ガスを前記光学系に供給することを特徴とする極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニング方法。前記HCl/Cl2混合ガス中のHCl含有量は0.1〜20体積%であることが好ましい。
【選択図】 図3
Description
本発明は、極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニング方法に関する。
現在、32nm以下の特徴サイズを有する半導体装置を製造するために、極端紫外線(EUV)リソグラフィーが開発されつつある。EUVリソグラフィーでは、波長13.5nmのEUVを発光するプラズマ源として主にSnが用いられる。
プラズマ源としてSnを用いる場合、EUVリソグラフィー用光学系たとえばミラー上に、デブリー(debris)と呼ばれるSn堆積が起こる。このミラーの良好な反射率を維持するためには、ミラー上に堆積したSnのドライ洗浄が必要となる。
Boweringらは、EUV用途において、HBr、Br2、Cl2、HClおよびH2からなる群より選択されるエッチャント、特にHBrを用いて堆積したSnを除去することを開示している(特許文献1)。
Bakkerらは、EUV用途において、水素含有ガスたとえばH2とハロゲン含有ガスたとえばI2を用いてSnやSnO2の堆積物を除去することを開示している(特許文献2)。
米国特許第7,109,503号明細書
米国特許出願公開第2006/0175558号明細書
本発明者は、EUVリソグラフィー用光学系上のSn堆積物を除去するためのガスについて検討した。その結果、クリーニングに用いるガスによっては、Sn堆積物のエッチング速度が十分でないため、ガスの消費量が多くなるという問題があることがわかった。また、同時にエッチング速度の増加のため、ガスの圧力を高めることにより、ガスの排気時間の延長やガスによるEUV光の吸収の問題があることもわかった。
本発明の目的は、Sn堆積物のエッチング速度を高めることができる極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニング方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニング方法は、プラズマ源としてSnを用いる極端紫外線リソグラフィーのための光学系をクリーニングするにあたり、HCl/Cl2混合ガスを前記光学系に供給することを特徴とする。
本発明においては、前記HCl/Cl2混合ガス中のHCl含有量が0.1〜20体積%であることが好ましい。混合ガス中のHCl含有量が0.1体積%未満ではSn堆積物のエッチング速度を高めることが困難である。混合ガス中のHCl含有量が20体積%を超えると、パーティクルが発生しやすくなる。
本発明の方法によれば、極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニングにHCl/Cl2混合ガスを用いることにより、Sn堆積物のエッチング速度を高めることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
図1は、比較例として、100%Cl2でSn堆積物をエッチングした後、100sccmの流量でArガスを流してパージしたときの、パージ時間とSn堆積物のクリーニングレート(nm/min)との関係を示す図である。Arガス100sccm、室温においては、パージ時間が2時間までの間はほとんどクリーニングがなされないが、パージ時間が12時間になるとクリーニングレートは2nm/min以上になっている。一方、80℃においては、パージ時間が1時間で5nm/min以上のクリーニングレートが得られることがわかる。図1の結果は、100%Cl2を用いて室温でクリーニングを行った場合、Sn堆積物の表面に水分あるいは酸素等の汚染層が生成し、十分なクリーニングレートが得られないことを示唆している。
図2は、Arガス100sccmで1時間パージを行った後、クリーニング試験を行った例である。100%Cl2、500sccmでSn堆積物をエッチングしたときの、Cl2圧力とSn堆積物のエッチングレートとの関係を示す図である。10TorrのCl2圧力で3.55nm/minのエッチングレートが得られ、60Torr以下のCl2圧力ではエッチングレートがCl2圧力とともにほぼ線形に増加する傾向が認められた。しかし、60Torrを超えるCl2圧力では、エッチングレートがCl2圧力とともに増加する傾向は認められなかった。これは、Cl2圧力が60Torrを超えると、Cl2とSnとの反応により生成する液状のSnCl4がエッチング部をカバーし、エッチング部へのCl2の供給を妨げるためであると考えられる。
なお、Cl2とSnとの反応は非常に激しく、発火を起こすこともあるので高圧でのCl2の導入には注意が必要である(REITP3のカテゴリーB)。一方、EUVリソグラフィー用途でのクリーニング工程はプロセス時間が短いことが要求される。
このため、100%Cl2を用いた場合、Sn堆積物のエッチングレートの向上と、安全性とを両立させることが困難である。
本発明者らは、EUVリソグラフィーのための光学系をクリーニングするために、HCl/Cl2混合ガスを用いることを検討した。
図3に、HCl/Cl2混合ガス中のHCl濃度(体積%)とSn堆積物のエッチングレートとの関係を示す図である。図3にCl2とHClの総流量500sccm、圧力10Torrの条件で試験を行った例を示す。HCl/Cl2混合ガス中のHCl濃度が0.1体積%以上で高いエッチングレートが得られている。なお、HCl/Cl2混合ガス中のHCl濃度が20体積%を超えると、高いエッチングレートが得られるものの、パーティクルの発生が多くなるので好ましくない。HCl/Cl2混合ガス中のHCl含有量が0.1〜20体積%の範囲では、Cl2単独の場合と比較して約10倍以上のエッチングレートを得ることができ、ガス消費量を約1/10以下にすることができる。また、HClの添加によりCl2の分圧を低下させることは、安全性の向上、EUV光の吸収の低減、ガスの排気時間の短縮につながる。
次に、各種のガスを用いてSn堆積物をエッチングしたときのエッチング状態を顕微鏡写真に基づいて比較する。
図4は100%Cl2(500sccm、10Torr)を用いたときのSn堆積物のエッチング状態を示す顕微鏡写真(倍率5000倍)である。
図5は10%HCl/Cl2(500sccm、10Torr)を用いたときのSn堆積物のエッチング状態を示す顕微鏡写真(倍率2000倍)である。
図6は10%HCl/Cl2(500sccm、10Torr)を用いたときのSn堆積物のエッチング状態を示す顕微鏡写真(倍率100倍)である。
図7は100%HCl(500sccm、10Torr)を30秒導入し、100%Cl2(500sccm、10Torr)に切り替えたときのSn堆積物のエッチング状態を示す顕微鏡写真(倍率100倍)である。
図8は100%HCl(500sccm、10Torr)を30秒導入し、ArによってHClをパージし、100%Cl2(500sccm、10Torr)に切り替えたときのSn堆積物のエッチング状態を示す顕微鏡写真(倍率100倍)である。
図4に示されるように、100%Cl2を用いた場合には、Sn堆積物がシャープにエッチングされていることがわかる。100%Cl2によるエッチングでは孔食(pitting)タイプのエッチングが起こっているようである。
図5および図6に示されるように、10%HCl/Cl2を用いた場合には、より一般的な腐食(corrosion)タイプのエッチングが起こっているようである。これは、HClの添加により、Sn堆積物の表面へのCl2の吸着が改善されたためであると考えられる。
しかし、HClのみを用いた場合、SnCl4よりも蒸気圧が低いSnCl2が生成し、SnCl2は室温条件で蒸発しないため、パーティクルになると考えられる。このようなパーティクルは、EUV光学系のミラー上に残留し反射率を低減させる問題や、EUVチャンバーの下流で問題を引き起こす。
図7では、孔食(pitting)タイプのエッチングと、白く見えるパーティクル状の反応生成物が少量観察される。
図8では、白く見えるパーティクル状の反応生成物が多く観察される。
以上の結果から、EUVチャンバーに導入する前に、HClとCl2とを混合しておくことが重要である。
Claims (2)
- プラズマ源としてSnを用いる極端紫外線リソグラフィーのための光学系をクリーニングするにあたり、HCl/Cl2混合ガスを前記光学系に供給することを特徴とする極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニング方法。
- 前記HCl/Cl2混合ガス中のHCl含有量が0.1〜20体積%であることを特徴とする請求項1に記載の極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニング方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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US91587907A | 2007-05-03 | 2007-05-03 |
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JP2008277829A true JP2008277829A (ja) | 2008-11-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008117483A Pending JP2008277829A (ja) | 2007-05-03 | 2008-04-28 | 極端紫外線リソグラフィー用光学系のクリーニング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008277829A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8901524B2 (en) | 2009-02-12 | 2014-12-02 | Gigaphoton Inc. | Extreme ultraviolet light source apparatus |
-
2008
- 2008-04-28 JP JP2008117483A patent/JP2008277829A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8901524B2 (en) | 2009-02-12 | 2014-12-02 | Gigaphoton Inc. | Extreme ultraviolet light source apparatus |
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