JP2008277381A - 有機薄膜トランジスタの製造方法、表示デバイスの製造方法及び撮像デバイスの製造方法 - Google Patents

有機薄膜トランジスタの製造方法、表示デバイスの製造方法及び撮像デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造で特性ばらつきが抑えられた有機薄膜トランジスタの製造方法を提供する。
【解決手段】基板の上にゲート電極を設ける工程と、前記ゲート電極の上に絶縁層を設ける工程と、前記絶縁層の上にソース電極及びドレイン電極を設ける工程と、前記ソース電極と前記ドレイン電極を結合してチャネルを形成する有機半導体層を設ける工程と、を含む基本有機薄膜トランジスタを形成する基本有機薄膜トランジスタ形成工程と、前記基本有機薄膜トランジスタの前記ゲート電極に所定の電圧を印加するゲート電圧印加工程と、前記ドレイン電極又は前記ソース電極の何れかを流れる電流の大きさを測定する電流測定工程と、前記電流が所定の値を超える場合、前記電流が所定の値となるように前記チャネルを形成する前記有機半導体層の一部を除去する有機半導体層除去工程と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、有機薄膜トランジスタの製造方法、表示デバイスの製造方法及び撮像の製造方法に関する。
近年、次世代の高品質・低価格のフラットパネルディスプレイデバイスあるいは電子ペーパーの画素駆動のためのスイッチング素子として、有機薄膜トランジスタ(有機TFT:Organic Thin Film Transistor;OTFT)が注目されている。
有機薄膜トランジスタは、シリコン薄膜トランジスタと構造的には、ほぼ同じ形態を有するが、半導体活性層領域に、シリコンの代りに有機物を使用するという相違点がある。有機薄膜トランジスタは、製造工程の面において、真空装置を使用せず、インクジェット法、印刷法等により作製できるため、シリコンTFTに比べて簡単且つ低コストであり、衝撃により割れず、曲げたり折り畳むことが可能である電子回路基板に適しているという長所がある。特に、素子を広い面積に製作したり、低い工程温度で製作する必要がある場合、また素子を使用した製品が曲げる必要性がある場合に対して有効であることから大型ディスプレイ用のマトリクス駆動素子、有機ELや電子ペーパーの駆動素子として期待され、各社で開発が進められている。
発光素子と発光素子を駆動する有機薄膜トランジスタとで構成する画素を複数用いて、2次元マトリクス状に配列したディスプレイを考える。ディスプレイをなす各画素において、画素の輝度ムラがあると画素で構成される画像の表示品質が低下する。例えば、暗い画像を表示させている際に、所定の明るさより明るい画素が存在すると、この画素が目立ってしまい表示されている画像を観察している観察者は、画像の表示品質が悪いと感じてしまう。
これに対応するためには、発光素子を駆動する有機薄膜トランジスタの特性のばらつきを少なくすることが考えられる。有機薄膜トランジスタの特性のばらつきは、有機半導体層の状態、絶縁膜の状態、配線のばらつき等に起因して発生する。これらの安定化を製造工程における条件の最適化により改善することはある程度は可能であるが、要望される画像品質を達成することは至難であるのが実情である。
上記のような課題に対して、2次元マトリクス状に配列された各画素の特性のばらつきを、各画素毎にトランジスタ等の素子を配置することにより抑制する方法がある(例えば、特許文献1参照)。この方法では、1画素毎に発光素子とこれを駆動するトランジスタに加えてトランジスタ2個又は3個とコンデンサで構成し、発光素子を駆動するトランジスタのしきい値電圧のばらつきを抑制している。具体的には、発光素子を駆動するトランジスタにおいて、事前にゲート電極とソース電極間に接続されているコンデンサにトランジスタのしきい値電圧に相当する電荷を蓄積させ、その後、本来の信号をゲート電極に加える。このようにして各トランジスタにおけるしきい値電圧のばらつきを抑制し、これらのばらつきに起因した輝度ムラを改善することにより、高品質の画像を表示できる表示装置としている。
また、薄膜トランジスタのON電流のばらつきを薄膜トランジスタ素子間で抑えるため、チャネルを複数の領域に分割した構成としている方法がある(特許文献2参照)。この方法は、チャネルを複数で構成することによって、半導体層でチャネルを形成する際のチャネル幅のばらつきを平均化させて薄膜トランジスタのON電流のばらつきを抑えている。
特開2005−31651号公報 特開2006−261423号公報
しかしながら、特許文献1によるしきい値電圧のばらつきの抑制方法は、回路構成、回路を駆動するための制御方法が複雑である。このため、上記の抑制方法を備えた装置は、製造が煩雑となり、また高価となる。また、1画素当たりの面積を考えた場合、しきい値電圧のばらつきを抑制する回路を構成するために必要な素子が占める割合が大きくなり、相対的に1画素に占める発光素子の割合である開口率が小さなって画像の表示品質が低下してしまう。
また、特許文献2によるチャネルを複数の領域に分割した構成とする方法は、チャネル幅のばらつきによるON電流のばらつきは抑えることができるが、半導体層の状態、絶縁膜の状態、配線のばらつき等の他の要因によるばらつきを抑えることができない。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡単な構造で特性ばらつきが抑えられた有機薄膜トランジスタの製造方法、有機薄膜トランジスタを有することで輝度のばらつきが抑えられた表示デバイスの製造方法、有機薄膜トランジスタを有することで読み出した電荷量のばらつきが抑えられた撮像デバイスの製造方法を提供することである。
上記の課題は、以下の構成により解決される。
1. 基板の上にゲート電極を設ける工程と、前記ゲート電極の上に絶縁層を設ける工程と、前記絶縁層の上にソース電極及びドレイン電極を設ける工程と、前記ソース電極と前記ドレイン電極を結合してチャネルを形成する有機半導体層を設ける工程と、を含む基本有機薄膜トランジスタを形成する基本有機薄膜トランジスタ形成工程と、
前記基本有機薄膜トランジスタの前記ゲート電極に所定の電圧を印加するゲート電圧印加工程と、
前記ドレイン電極又は前記ソース電極の何れかを流れる電流の大きさを測定する電流測定工程と、
前記電流が所定の値を超える場合、前記電流が所定の値となるように前記チャネルを形成する前記有機半導体層の一部を除去する有機半導体層除去工程と、を有することを特徴とする有機薄膜トランジスタの製造方法。
2. 前記有機半導体層除去工程は、前記チャネルを形成する前記有機半藤体層に光を照射することで加熱して飛散させることで該有機半導体層を除去することを特徴とする1に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
3. 前記光はレーザー光であることを特徴とする2に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
4. 前記有機半導体層の上層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする2又は3に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
5. 前記有機半導体層の下層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする2又は3に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
6. 基板の上にゲート電極を設ける工程と、前記ゲート電極の上に絶縁層を設ける工程と、前記絶縁層の上にソース電極及びドレイン電極を設ける工程と、前記ソース電極と前記ドレイン電極を結合してチャネルを形成する有機半導体層を設ける工程と、を含む基本有機薄膜トランジスタを形成する基本有機薄膜トランジスタ形成工程と、
前記基本有機薄膜トランジスタと異なる位置の前記基板上に、該基本有機薄膜トランジスタの前記ドレイン電極又は前記ソース電極の何れかに接続され該基本有機薄膜トランジスタにより駆動される発光素子を形成する発光素子形成工程と、
前記基本有機薄膜トランジスタの前記ゲート電極に所定の電圧を印加するゲート電圧印加工程と、
前記ゲート電極に所定の電圧を印加することで発光する前記発光素子の輝度を測定する工程と、
前記輝度が所定の値を超える場合、該輝度が所定の値となるように前記チャネルを形成する前記有機半導体層の一部を除去する有機半導体層除去工程と、を有することを特徴とする表示デバイスの製造方法。
7. 前記基本有機薄膜トランジスタと前記発光素子が2次元マトリクス状に複数配置していることを特徴とする6に記載の表示デバイスの製造方法。
8. 前記有機半導体層除去工程は、前記チャネルを形成する前記有機半藤体層に光を照射することで加熱して飛散させることで該有機半導体層を除去することを特徴とする6又は7に記載の表示デバイスの製造方法。
9. 前記光はレーザー光であることを特徴とする8に記載の表示デバイスの製造方法。
10. 前記有機半導体層の上層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする8又は9に記載の表示デバイスの製造方法。
11. 前記有機半導体層の下層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする8又は9に記載の表示デバイスの製造方法。
12. 基板の上にゲート電極を設ける工程と、前記ゲート電極の上に絶縁層を設ける工程と、前記絶縁層の上にソース電極及びドレイン電極を設ける工程と、前記ソース電極と前記ドレイン電極を結合してチャネルを形成する有機半導体層を設ける工程と、を含む基本有機薄膜トランジスタを形成する基本有機薄膜トランジスタ形成工程と、
前記基本有機薄膜トランジスタと異なる位置の前記基板上に、該基本有機薄膜トランジスタの前記ドレイン電極又は前記ソース電極の何れかに接続される光電変換素子を形成する光電変換素子形成工程と、
前記光電変換素子に所定の照度の光を照射し電荷を発生させる工程と、
前記基本有機薄膜トランジスタの前記ゲート電極に所定の電圧を印加するゲート電圧印加工程と、
前記ゲート電極に所定の電圧を印加して、前記基本有機薄膜トランジスタを駆動して前記光電変換素子で生じた電荷を読み出した電荷量を測定する工程と、
前記電荷量が所定の値を超える場合、前記電荷量が所定の値となるように前記チャネルを形成する前記有機半導体層の一部を除去する有機半導体層除去工程と、を有することを特徴とする撮像デバイスの製造方法。
13. 前記基本有機薄膜トランジスタと前記光電変換素子が2次元マトリクス状に複数配置していることを特徴とする12に記載の撮像デバイスの製造方法。
14. 前記有機半導体層除去工程は、前記チャネルを形成する前記有機半藤体層に光を照射することで加熱して飛散させることで該有機半導体層を除去することを特徴とする12又は13に記載の撮像デバイスの製造方法。
15. 前記光はレーザー光であることを特徴とする14に記載の撮像デバイスの製造方法。
16. 前記有機半導体層の上層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする14又は15に記載の撮像デバイスの製造方法。
17. 前記有機半導体層の下層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする14又は15に記載の撮像デバイスの製造方法。
本発明の有機薄膜トランジスタの製造方法によれば、基本有機薄膜トランジスタのゲート電極に所定の電圧を印加してソース電極又はドレイン電極のいずれかを流れる電流を測定し、この電流値が所定の値を超えた場合、所定の値となるようにチャネルを形成する有機半導体層の一部を除去することが出来る。よって、ゲート電極に電圧を印加してソース電極又はドレイン電極のいずれかを流れる電流を所定の値とすることが出来る。
従って、簡単な構成で特性ばらつきが抑えられた有機薄膜トランジスタの製造方法を提供することができる。
本発明の表示デバイスの製造方法によれば、基本有機薄膜トランジスタに接続した発光素子をゲート電極に所定の電圧を印加して発光素子を発光させて輝度を測定し、この輝度が所定の値を超えた場合、所定の値となるようにチャネルを形成する有機半導体層の一部を除去することが出来る。よって、ゲート電極に所定の電圧を印加して発光する発光素子の輝度を所定の値とすることが出来る。
従って、輝度のばらつきが抑えられた表示デバイスの製造方法を提供することができる。
本発明の撮像デバイスの製造方法によれば、基本有機薄膜トランジスタに接続した光電変換素子に所定の照度の光を照射し、ゲート電極に所定の電圧を印加して光電変換素子で生じた電荷から読み出した電荷量を測定し、この電荷量が所定の値を超えた場合、所定の値となるようにチャネルを形成する有機半導体層の一部を除去することが出来る。よって、所定の照度で照射した光電変換素子で生じる電荷をゲート電極に所定の電圧を印加して読み出した電荷量を所定の値とすることが出来る。
従って、読み出した電荷量のばらつきが抑えられた撮像デバイスの製造方法を提供することができる。
本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限らない。
(第1の実施形態)
発光素子とこれを駆動する本発明に係わる有機薄膜トランジスタ(有機TFT)を有している複数の画素で構成されるアクティブマトリクス型表示装置を例にして説明する。図1にアクティブマトリクス型表示装置(以降、表示装置とも称する。)の構成例を示す。表示装置22は、表示デバイス20と駆動回路21とで構成している。
表示デバイス20は、以下のように構成している。1−(p,q)(p=1〜n、q=1〜m、以降省略)は発光素子であるOLED(Organic Light Emitting Diode)で、2ー(p、q)は発光素子を駆動するための駆動用TFTである。この駆動用TFT2ー(p、q)は、本発明に係わる製造方法で製造されており、これに関しては、以降で詳細に説明する。駆動用TFT2のソースは電源線6へ接続され、ドレインはOLED1−(p、q)のアノードに接続され、ゲートは駆動用TFT2−(p、q)へ入力する信号をON/OFFするためのスイッチング用TFT3−(p、q)のドレインに接続されている。OLED1−(p、q)のカソードは接地されている。スイッチング用TFT3−(p、q)のゲートは、走査バス5−1、5−2、・・・・5−nに接続され、またスイッチング用TFT3−(p、q)のソースは、信号バス7−1、7−2、・・・7−mに接続されている。この表示デバイス20は、OLED1−(p、q)、駆動用TFT2−(p、q)及びスイッチング用TFT3−(p、q)のそれぞれ1個の組み合わせで1つの画素を形成し、合わせてn行×m列の画素を有している。
駆動回路21は、表示出力IC11、ゲートドライバIC12及び駆動電源13を備えている。駆動電源13には、OLED1−(p、q)を駆動するための電流(駆動電流Id)を供給する電源線6が接続されている。走査バス5−1、5−2、・・・5−nは、ゲートドライバIC12の出力端子G1、G2、・・・Gmに接続されている。信号バス7−1、7−2、・・・7−mは、表示出力IC11の出力端子D1、D2、・・・Dmに接続されている。ゲートドライバIC12は、その出力端子G1、G2、・・・Gmから正の電圧を順に出力し走査バス5−1、5−2、・・・5−nを走査する。表示出力IC11は、その出力端子D1、D2、・・・Dmから信号バス7−1、7−2、・・・7−mに表示のための信号を出力する。
OLED1−(p、q)は、有機EL(Electro Luminescent)材料からなる発光層を陽極と陰極の間隙に介在している発光素子で、駆動電流Idに応じた輝度で発光する電流駆動型の素子である。
表示装置22の動作を、図1を用いて説明する。走査バス5−1、5−2、・・・5−nがハイになるとその走査バスに接続されているスイッチング用TFT3−(p、q)がすべてオン状態となる。このとき、表示出力IC11の出力端子D1、D2、・・・DmからはOLED1−(p、q)の表示出力(輝度)に応じた表示信号を信号バス7−1、7−2、・・・7−mに出力する。この表示信号は、ON状態のスイッチング用TFT3−(p、q)を介して駆動用TFT2−(p、q)のゲート電極に印加され、このゲート電圧に応じた駆動電流Idを駆動用TFT2が流すことができる。従って、表示出力IC11から出力される表示信号に応じた輝度でもってOLED1−(p、q)を発光させることができる。
上記の動作により、各画素を構成するOLED1−(p、q)が発光する輝度を変化させることで表示デバイス20に所望の画像を表示することができる。
ここで、この様な画像の表示を行う際、特に最も大きな電力を取り扱う駆動用TFT2−(p、q)の特性がばらついていると、同じ値の表示信号であってもOLED1−(p、q)に対する電流量がばらつくことになる。OLED1−(p、q)は電流駆動素子であるため、電流量のばらつきは輝度のばらつきとなり、各画素が所望の輝度で画像を構成することができないため、画像品質が低下することになる。しかし、駆動用TFT2−(p、q)を本発明に係わる製造方法により製造することで、特性のばらつきを抑えることができるため良好な画像品質を得ることができる。
本発明に係わる駆動用TFT2−(p、q)は、以下のように製造する。まず基本有機薄膜トランジスタ(有機TFT)とする一旦、公知の方法で完成させた有機TFTを得る。ここで、基本有機TFTとは、以降で説明する有機半導体層の一部を除去しない状態の有機TFTを示し、これ以降同じ定義とする。次に、ゲート電極に所定の電圧を印加し、ドレイン電極を流れる電流である駆動電流Idを測定する。測定した電流値が所定の値を超えた場合、チャネルを形成する有機半導体層の一部を除去することで、OLED1−(p、q)を発光させる駆動電流Idを所定の値とする。駆動電流Idが所定の値である場合は、上述の有機半導体層の除去は行わない。すなわち、この場合の駆動用TFT2−(p、q)は基本有機TFTのままの状態である。ゲート電極に印加する所定の電圧及び電流値の所定の値は、それらの許容幅を含めて製造する有機TFTの仕様により適宜決めればよい。以下、特に有機半導体層の除去に関して説明する。
図1に示した表示デバイス20の1画素に注目し、これを図2に示す。図2に示す符号は図1で用いた符号のハイフン(−)以下を省略し、図1と同じものを示している。以降、特定の画素を指定しない場合は符号のハイフン(−)以下を省略する。図2で示す回路を具体的に構成している例を図3に示す。図3は、一旦、公知の方法で駆動用TFT2を完成させた状態であって、駆動用TFT2の有機半導体層を除去する前の状態を示している。また、図3に示す符号で、図1と同じ符号は同じものを示しているため説明を省略する。尚、図3から図6では、ゲート電極を示すためゲート絶縁膜を省略している。また、図7は、図3におけるA−A’における断面を模式的に示している。
図3の駆動用TFT2に注目した図を図4(a)に示す。図4(a)において、駆動用TFT2は、ソース電極2S、ドレイン電極2D、ゲート電極2G、有機半導体層21を備えている。有機半導体層21は、ソース電極2Sとドレイン電極2Dの間のゲート電極2Gに覆い被さり、更にソース電極2S及びドレイン電極2Dの一部も覆っている。有機半導体層21を透過して見た場合、ソース電極2Sとゲート電極2Gとの境界及びドレイン電極2Dとゲート電極2Gとの境界をそれぞれ破線で境界23、境界25で示している。この境界23と境界25との距離Lが駆動用TFT2のチャネル長であり、また、距離Wがチャネル幅を示している。チャネル幅Wは、有機TFTを構成するゲート電極2G、ゲート絶縁膜、ソース電極2S、ドレイン電極2D及び有機半導体層21の全てが揃った状態で、有機半導体層21にチャネルを形成できるゲート長Lと直交する方向の幅である。
駆動用TFT2の駆動電流Idは、ソース電極2Sとドレイン電極2Dに結合している有機半導体層2におけるチャネル27に依存しており、その原理を表す式として以下の式(1)、式(2)が知られている(例えば、特開2003−25587号公報3頁)。ドレイン電圧Vdが低い領域(Vd < Vg−Vth)では、式(1)が適用され、この領域は線形領域と呼ばれている。なお、Vgはゲート電圧、Vthはしきい値電圧、ε0は真空誘電率、εrはゲート絶縁膜の比誘電率、dはゲート絶縁膜の厚さ、μは電界効果移動度を表している。
Id=(W/L)×(ε0×εr×μ/d)×((Vg−Vth)×Vd+1/2×Vd2)・・・・(1)
また、ドレイン電圧Vdが高い領域(Vd > Vg−Vth)では、式(2)が適用され、この領域は飽和領域と呼ばれている。
Id=(W/2L)×(ε0×εr×μ/d)×(Vg−Vth)2・・・・(2)
式(1)、式(2)が示しているように、駆動電流Idは、(W/L)に比例する。よって、ゲート電圧Vg、ドレイン電圧Vd及びしきい値電圧Vthを一定とする条件下で、駆動電流Idを調整するためには、チャネル幅W、チャネル長Lを変化させれば良い。チャネル長Lを変化させるためには、ソース電極2Sとドレイン電極2Dとの距離を変えることが必要であるため、基本有機TFTとする一旦製造した駆動用TFT2に適用するには、容易でない。従って、発明者らは、駆動用TFT2の製造後に容易に変更可能なチャネル幅Wに着目した。すなわち、一旦製造した駆動用TFT2のチャネル幅Wを狭くするように有機半導体層21の一部を除去し、その除去範囲を調節することによりに駆動電流Idを所定の値にすることができる。
図4(a)で示した駆動用TFT2において、有機半導体層21を除去した例を図4(b)に示す。このように、駆動電流Idを減少させるためには、図4(a)で示すチャネル幅Wを図4(b)で示すチャネル幅W’のように狭くすれば良く、また有機半導体層21を除去した状態は図4(b)に示すような形状に限定されない。例えば図5(a)から(d)に示すように、有機半導体層21がソース電極2Sとドレイン電極2D間で連結しない状態(有機半導体層21のチャネル27の形成を妨げる状態)であれば良い。
また、ソース電極2Sを図6(a)に示すように櫛の歯状に、または図6(b)に示すようにゲート電極2Gを梯子状して、駆動電流Idの調整を離散的にできるようにしてもよい。図6における有機半導体層21は、電極部との関係が分かりやすいように外形枠のみを示している。図6(a)では、ソース電極2Sを櫛の歯状としているが、ドレイン電極2Dに施しても良いし、両方の電極に施してもよい。櫛の歯や梯子の段のピッチや幅は必要に応じて適宜決めればよく、歯や段の間隔を等間隔にする必要はない。また、有機半導体層21を除去した例を図4、5、6に示したが、これらを単独で行ってもよいし、組み合わせて行ってもよい。尚、図6におけるチャネル幅Wは、有機TFTを構成している櫛の歯、梯子の段のそれぞれの幅Waの総和、Wbの総和である。
有機半導体層21を除去範囲は、以下の様にして決めることができる。まず、図1で示す構成と同じように基本有機TFTである一旦完成させた駆動用TFT2を備えた表示デバイス20に駆動回路21を設けて表示装置22とする。次に、ゲートドライバIC12によりスイッチング用TFT3をON状態にし、表示出力ICから同じ表示信号を所定の電圧として各スイッチング用TFT3を介して駆動用TFT2のゲートに印加する。このようにして各OLED1を全て同一の条件で発光させ、各OLED1の輝度を測定する。OLED1の輝度と駆動電流Idとはほぼ比例関係となるが、予め輝度と駆動電流Idとの関係を求めておくことが好ましい。
次に、測定した輝度が所定の輝度を超える場合、該当するOLED1の輝度が所定の値となるように有機半導体層21の除去範囲を決める。除去する形状が図4の様にチャネル幅Wが明かな場合は、現状のチャネル幅Wと輝度との関係から所望の輝度となるおおよそのチャネル幅Wを予測可能でこれを参考に決めることができ、また実験により決めることもできる。図5に示した様な形状で有機半導体層21を除去して輝度を調整する場合は、実験により除去範囲を決めればよい。
次に、有機半導体層21を除去する方法に関して説明する。有機半導体層21を除去する方法は、特に限定しない。除去方法の例としては、レーザー等による光の照射、精密加工用ドリル、FIB(Focused Ion Beam)を挙げることができる。必要に応じてこれらから選択して用いればよい。有機半導体層は、熱で分解したり特定の波長の光を照射することで特定の化学結合を開裂させることができることから、これら熱や光を用いて加熱し昇華や燃焼によるものも含めて飛散させて除去するのが好ましい。光の照射による除去の場合、有機半導体に加える温度が200℃以下とすると有機半導体層21以外の部分に影響を及ぼすことなく、また機械的ストレスを生じないため好ましい。光源としては、赤外線、紫外線等のランプやレーザー光が挙げられる。特にレーザー光は、強度が高く集光性が優れていることからより好ましい。
有機半導体層21を成す材料として最も広く用いられているペンタセンは、波長500nmから700nmの範囲において吸収帯を有している。この波長帯のレーザー光(例えばYAGレーザーの第2高調波:532nm)を集光光学系を用いてペンタセンからなる有機半導体層21に照射すれば、比較的安価で精度良く効率的に有機半導体層21を除去することができる。また、エキシマレーザーを用いたレーザーアブレーションを利用しても良い。
また、有機半導体層21をなす材料が照射される光の波長に対応する光吸収帯を有していない場合、有機半導体層21の上層又は下層に使用する光に対応した光吸収層を形成することが好ましい。光吸収層を設けることで、有機半導体層21の光による加熱を効果的に行うことが出来る。光吸収層としては、カーボンなど黒色の材料(顔料)を分散させた樹脂材料や染料を含んだ樹脂材料が挙げられる。この時、黒色(発色)材料は光を吸収するものであれば、黒色に限らず、例えばYAGレーザー(532nm)の場合、赤色に着色されている材料も500nm近傍に吸収を持っているので光吸収層の材料とすることが出来る。このほか、ペリレン系顔料など、有機顔料や基板がガラスであれば基板上に黒色クロメート処理を施しても良い。
また、厚み方向の有機半導体層21は、絶縁層の上で、特にソース電極2Sとドレイン電極2Dとの間が繋がっている状態の残渣がないように除去することが好ましい。残渣があると、有機TFTの動作が不安定になったり、リーク電流が多くなったり等の不具合の原因となる。
また、基本有機TFTである駆動用TFT2のチャネル幅Wは、特に制限されることはないが、製造時のばらつきを十分に吸収することができ、所定のゲート電圧における、必要な駆動電流Idを確保することができるように製造当初のチャネル幅Wを予め大きく設定しておくのが好ましい。但し、製造当初のチャネル幅Wを大きくし過ぎると開口率が小さくなり画質が低下するので、画質を配慮して決めるのが好ましい。
(表示デバイスの製造方法)
図1に示す表示デバイス20の製造に関して説明する。表示デバイス20は、主に電極、絶縁層及び有機半導体層を有する駆動用TFT2及びスイッチング用TFT3と、電極と発光層を含む有機半導体層を有するOLED1と、これらを接続するバス等の配線及びこれらを形成するベースとなる基板で構成している。これらの表示デバイス20を構成する材料、形成方法に関して以下に説明する。
(基板)
基板は、特に限定されることはなく、例えば、ソーダガラス、無アルカリガラスなどのガラスやフレキシブルなプラスチックフィルム等の樹脂製シートを用いることができる。プラスチックフィルムとしては、具体的には、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、ボリカーボネート(PC)、セルローストリアセテート(TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)等からなるフィルム等が挙げられる。このようなプラスチックフィルムを用いることで、ガラス基板を用いる場合に比べて軽量化を図ることができ、可搬性を高めることができるとともに、衝撃に対する耐性を向上させることができる。
(駆動用TFT及びスイッチング用TFT)
ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極及び信号バス、走査バス、電源線等の配線に関して説明する。上記の電極、バス等は公知の材料、製造方法にて、電極、バス等何れも同様に形成することができるので、ゲート電極を例にして説明する。
ゲート電極の形成方法は、まず、ゲート電極となる導電薄膜を基板の上に形成する。導電薄膜は、導電性材料であれば特に限定されず、導電性が十分確保できる金属材料が好ましい。例えば、Au、Al、Cr、Ag、Moやこれらにドーピングを加えた材料等が挙げることができる。
上述の導電性薄膜の形成方法としては、上述の材料を原料として公知の蒸着やスパッタリング等の方法を用いることができる。この後、公知のフォトリソグラフィ処理(レジスト塗布、露光、現像)及びエッチング処理を用いて導電性薄膜をパターニングすることでゲート電極を形成することができる。
ソース電極、ドレイン電極、信号バス、走査バス及び電源線も上記のゲート電極と同様な方法にて形成することができる。
絶縁膜に関して説明する。絶縁膜は、特に限定されることはなく、種々の絶縁膜を用いることができる。特に比誘電率の高い無機酸化物皮膜が好ましい。無機酸化物としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化チタン等が挙げられる。窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の無機窒化物も好適に用いることができる。
絶縁膜の形成方法としては、ドライプロセスやウェットプロセスがある。ドライプロセスは、例えば、真空蒸着法、CVD法、スパッタリング法、大気圧プラズマ法等が挙げられる。また、ウェットプロセスは、塗布による方法、印刷やインクジェットなどのパターニングによる方法等が挙げられる。ゲート電極を覆う絶縁膜以外で、電極層間の絶縁膜等であっても上記と同様な方法で形成すれば良い。
有機半導体層に関して説明する。有機半導体層を形成する材料は、特に限定されることは無く、例えば、ペンタセン、ポリチオフェン、オリゴチオフェン、P3HT(ポリ3−ヘキシルチオフェン)、フタロシアニン、又はその誘導体を用いることができる。有機半導体層を形成する方法は、特に限定されることは無く、公知の方法で形成することができ、例えば、抵抗加熱等による真空蒸着法や塗布や印刷やインクジェットなどのウェットプロセスがある。
(OLED)
有機EL発光素子(OLED)の構成は、陽極上に有機高分子薄膜を積層する、代表的な積層構造をとり、例えば、
(1)陽極(透明電極)/正孔注入層/有機発光層/陰極(電極)
(2)陽極(透明電極)/有機発光層/電子注入層/陰極(電極)
(3)陽極(透明電極)/正孔注入層/有機発光層/電子注入層/陰極(電極)
等がある。
有機発光層は、一層構造であっても良いし、複数層の構成であっても良い。例えば、陽極から正孔が注入される正孔輸送層、及び、陰極から電子が注入される電子輸送層からなり正孔輸送層と電子輸送層のいずれかが発光層となる。また、混合一層構成で正孔輸送層、電子輸送層、蛍光層を兼ねた構成等がある。各層に用いることのできる材料、形成方法は、公知のもので良く、以下で説明する内容に限定されない。
ホール(正孔)注入層に用いることができるホール注入材料としては、フタロシアニン系の化合物が有効であり、フタロシアニン、銅フタロシアニン等を用いることができる。
ホール輸送層に用いることができるホール輸送材料としては、芳香族アミン系化合物が好適であり、α−NPBなどを用いることができる。
電子輸送層に用いることができる電子輸送材料としては、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq3)などの金属錯体が挙げられる。
電子注入層に用いることができる電子注入材料としては、上述したAlq3などの電子輸送材料を用いることができる。
次に、発光性の有機化合物として、特に限定することはなく、いかなる発光性の有機化合物を用いても良い。例えば青緑色〜緑色の発光は、クマリン30、クマリン6などのクマリン系色素をゲスト材料として用い、適当なホスト材料に分散させることによって得られる。
これまでのホール(正孔)注入層から電子注入層の各層の形成方法は、真空蒸着法などの公知の方法により成膜して形成することができる。
陽極を構成する材料としては、仕事関数の大きい導電性材料を用いることが好ましい。また、陽極側から光を取り出す場合は、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)等の透明導電性材料を用いればよい。また、陽極を遮光性とする場合は、陽極はTiN、ZrN、Ti、Ni、Pt等の単層膜の他、窒化チタンとアルミニウムを主成分とする膜との積層等を用いることができる。
陰極を構成する材料としては、仕事関数の小さい導電性材料を用いることが好ましく、具体的には、LiやCs等のアルカリ金属、およびMg、Sr等のアルカリ土類金属、およびこれらを含む合金(Mg:Ag、Al:Liなど)の他、YbやEr等の希土類金属を用いて形成することもできる。陰極側を光の取り出し方向とする場合は、LiやCs等のアルカリ金属、およびMg、Sr等のアルカリ土類金属を含む超薄膜と、透明導電膜(ITO、IZO、ZnO等)との積層構造を用いればよい。
陽極及び陰極の製造方法は、公知の真空蒸着やスパッタリング等の方法を用いることができる。この後、公知のフォトリソグラフィ処理(レジスト塗布、露光、現像)及びエッチング処理を行うことで画素電極を形成することができる。
上記の材料、製造方法を用いて、図3で示すような基本有機TFTである駆動用TFT2、スイッチング用TFT2及びOLED1から構成する画素を図1に示すようにn行×m列に配置し、各画素を走査バス5−1、5−2、・・・5−n、信号バス7−1、7−2、・・・7−m、電源線6等で接続して表示デバイス20を一旦形成する。
上記の様にして一旦完成した表示デバイス20のOLED1は、例えば図7に示すように、最下層から順に、701はアノード電極(ITO)、702はホール注入層、703はホール輸送層、704は発光層、705は電子注入層、706はカソード電極とする構成を示している。また、駆動用TFT2を示す符号は図4(a)と同じであり、また、ゲート電極2Gを2層構成とし、710は絶縁層を示している。駆動用TFT2のドレイン電極2DはOLED1のアノード電極701と接続してある。
次に、上記のようにして一旦形成して得た表示デバイス20に別途用意する駆動回路21を接続する。駆動回路21には、表示出力IC11、ゲートドライバIC12、駆動電源13が備えてある。
ゲートドライバIC12で、その出力端子G1、G2、・・・Gmから正の電圧を順に出力して行のスイッチング用TFT3を列方向に順次ON状態にする。これと平行して、表示出力IC11の出力端子D1、D2、・・・Dmから全ての画素に対して同じ輝度で発光するように同じ電圧の信号を出力する。
ここで、上記の通り各画素に対して同一の信号(所定の電圧)で基本有機TFT状態の駆動用TFT2を駆動させた状態で各画素の発光素子の輝度を測定する。輝度が所定の値を超える場合、該当発光素子の輝度が所定の値となるように該当画素を構成する駆動用TFT2の有機半導体層の除去範囲を決める。次に、有機半導体層の決めた除去範囲に、例えばレーザー光を照射し、有機半導体層の一部を除去する。このようにして画素を構成する駆動用TFT2の有機半導体層の一部を除去することで、発光素子の輝度を所定の値とすることが出来き、輝度ばらつきが抑えられた表示デバイスを得ることが出来る。ここで、ゲート電極に印加する所定の電圧及び輝度の所定の値は、それらの許容幅を含めて製造する表示デバイスの仕様により適宜決めればよい。
この後の表示デバイスにおいて、有機半導体層の上に水分の吸収や酸化等による劣化から有機半導体を保護するための保護層を設けるのが好ましい。保護層は、酸化シリコン、窒化シリコンなどの無機膜や、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルフェノール(PVP)、アクリル系、ポリエステル系の有機膜などを用いることができる。
このようにして得た表示デバイス20は、複雑な回路構成や駆動回路を必要とせず、簡単な構成で全画素の発光素子の輝度ばらつきを抑えることができ、高品質の画像を表示する表示デバイス20を製造することができ、この表示デバイス20を用いて高品質の表示装置22を構成することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施形態として、基板の上に、2次元マトリクス状に本発明に係わる読み出し用有機薄膜トランジスタ(以下、薄膜トランジスタはTFTと称する。)、有機化合物を使用した光電変換素子を形成したイメージセンサを有する撮像装置について説明する。
図8は、イメージセンサ200及びこれを駆動する駆動回路部210を備えた撮像装置100の構成の例を示している。
イメージセンサ200は、以下のように構成している。101−(p、q)(p=1〜n、q=1〜m、以降、省略)は光電変換素子、108−(p、q)は光電変換素子から生じる電荷を蓄積するコンデンサ、107−(p、q)はコンデンサ108−(p、q)が蓄積している電荷を読み出すための読み出し用TFTである。この読み出し用TFT107−(p、q)は、本発明に係わる製造方法で製造されており、これに関しては、以降で詳細に説明する。イメージセンサ200は、上記の光電変換素子101−(p、q)、コンデンサ108−(p、q)及び読み出し用TFT107−(p、q)それぞれ1個の組み合わせで1つの画素を形成し、合わせてn行×m列の画素を有している。
光電変換素子101−(p、q)の収集電極はコンデンサ108−(p、q)の一方の電極及び読み出し読み出し用TFT107−(p、q)のドレイン電極に接続し、コンデンサ108−(p、q)の他方の電極は接地している。
走査線104−pは読み出し用TFT107−(p、1)〜107(p、m)のゲート電極に接続してあり、読み出し線102−pは読み出し用TFT107−(p、1)〜107(p、m)のソース電極に接続してある。
読み出し線102−1〜102−mに、初期化用のトランジスタ103−1〜103−mのドレイン電極を接続し、このトランジスタ103−1〜103−mのソース電極は接地している。また、トランジスタ103−1〜103−mのゲート電極はリセット線105と接続している。
走査線104−1〜104−nとリセット線105は、走査駆動回路120の端子S1〜SnとRSTに接続してあり、読み出し線102−1〜102−mは、信号変換回路110の端子R1〜Rmに接続している。
撮像装置100の動作を説明する。イメージセンサ200の前に結像光学系(不図示)を設けて、撮影対象の光学像をイメージセンサ200の面に結像する場合を考える。イメージセンサ200に結像することで、各画素の光電変換素子101−(1、1)〜101−(p、m)においては、光量に応じた電荷が発生し、この電荷がコンデンサ108−(1、1)〜108−(p、m)に蓄積される。ここで光量とは、照度と時間の積とする。
走査駆動回路120から走査線104−1〜104−nのうちの1つの走査線104−p(pは1〜nのいずれかの値)に読み出し信号が供給されると、この走査線104−pに接続された読み出し用有機TFT107−(p,1)〜107−(p,m)がON状態となって、コンデンサ108−(p、1)〜108−(p、m)に蓄積された電荷が読み出し線102−1〜102−mに読み出される。読み出し線102−1〜102−mは信号変換回路110の端子R1〜Rmに接続されており、信号変換回路110は読み出された電荷量に比例する電圧信号に変換する。具体的には、信号変換回路110は、電流積分機能を備えており、電荷による読み出し電流Irが入力されるとこの読み出し電流Irを一定時間(例えば、読み出し用有機TFT107がON状態の期間)積分することで電荷量に比例した電圧を出力する。走査線104−pが次に読み出し信号が供給されるまでの期間は、光電変換素子が電荷を生じる期間とすることが出来る。
走査線104−1〜104−n各々に、走査駆動回路120の端子S1〜Snを介して走査信号を供給して行の画素走査を行い、走査線毎の画素信号を取り出すことができる。例えば、この走査線104−1〜104−n毎の各画素信号を、A/D変換によりデジタル信号に変換しメモリ上に蓄積して2次元画像データを得ることができる。
また、走査駆動回路120の端子RSTからリセット信号をリセット線105に供給して、リセット用TFT103−1〜103−nをON状態とする。これとともに、走査線104−1〜104−nに読み出し信号を供給して読み出し用TFT107−(1,1)〜107−(m、n)をON状態にして、コンデンサ108−(1,1)〜108−(m、n)に蓄えた電荷がトランジスタ103−1〜103−nを介して放出されて、イメージセンサ200の初期化を行うことができる。また、電荷の読み出しを終了する毎にリセット信号を供給して、その1走査線104−pに接続されるコンデンサコンデンサ108−(p、1)〜108−(p、m)を初期化するようにしても良い。
ここで、この様な画像入力を行う際、画像を構成する各画素信号としてコンデンサ108に蓄積した電荷を読み出す読み出し用TFT107の特性がばらついていると、蓄積された電荷量が同じであっても読み出される電荷量がばらつくことになる。すなわち、同じ光量で照射された画素の光電変換素子によりコンデンサに蓄積された同じ電荷量が、読み出し用TFT107から同じ大きさの信号として読み出すことができなくなる。よって、画像を構成する各画素から出力される読み出し信号は、本来の各画素の照度を反映した信号として得ることができないため、撮像装置により得られる画像品質が低下することになる。しかし、読み出し用TFT108−(p、q)を本発明に係わる製造方法により製造することで、特性のばらつきを抑えることができるため良好な画像品質を得ることができる。以下、読み出し用TFT108−(p、q)に関して説明する。
図8に示したイメージセンサ200の1画素に注目し、この1画素を具体的に構成している例を図9に示す。図9は、基本有機TFTである一旦、公知の方法で読み出し用TFT107を完成させた状態であって、読み出し用TFT107の有機半導体層を除去する前の状態を示している。また、図9に示す符号(ハイフン(−)以下を省略)で、図8と同じ符号は同じものを示しているため説明は省略する。また、以降、特定の画素を指定しない場合は符号のハイフン(−)以下を省略する。図10は図9において注目した読み出し用TFT107を示す。図11は、図9におけるB−B’における断面を模式的に示している。尚、図9、図10では、ゲート電極を示すためゲート絶縁膜を省略している。
図10で示す読み出し用TFT107は、図4(a)で示した駆動用TFT2と同じ様に考えることができ、第1の実施形態で式(1)、(2)を示して説明した駆動電流Idを読み出し電流Irに置き換えることができる。すなわち、式(1)、(2)が示しているように、読み出し電流Irは、(W/L)に比例する。よって、ゲート電圧Vg、ドレイン電圧Vd及びしきい値電圧Vthを一定とする条件下で、読み出し電流Irを調整するためには、チャネル幅Wを変化させれば良い。基本有機TFTである一旦製造した読み出し用TFT107のチャネル幅Wを狭くするように有機半導体層21を除去し、その除去範囲を調節することによりに読み出し電流Irを調整することができる。
読み出し用TFT107において、有機半導体層21を除去した例、ソース電極、ドレイン電極、ゲート電極の形状それぞれは、第1の実施の形態で図5を用いて説明した内容、図6を用いて説明した内容と同じである。また、有機半導体層を除去する方法、光吸収層に関しても第1の実施形態で説明した内容と同じである。
有機半導体層21を除去範囲は、以下の様にして決める。図8で示したイメージセンサ200が完成し、これに駆動回路210を設けて撮像装置100とした状態で、光電変換素子101を全て同一の照度で照射し、各画素から読み出した電荷量に比例する電圧信号を信号変換回路110から得る。この電圧信号が所定の電圧値を超える場合、電圧信号が所定の電圧値となるように該当画素の読み出し用TFT107の有機半導体層21の除去範囲を決める。実際に除去する場合は、図4〜図6に示した第1の実施形態と同じように除去する形状を考慮して除去範囲を決めればよく、有機半導体層21を除去する方法、除去(残渣を含む)状態は、第1の実施形態と同じである。
また、基本有機TFTである読み出し用TFT107のチャネル幅Wは、特に制限されることはないが、製造時のばらつきを十分に吸収することができ、所定のゲート電圧における、必要な読み出し電流Irを確保することができるように製造当初のチャネル幅Wを予め大きく設定しておくのが好ましい。但し、製造当初のチャネル幅Wを大きくし過ぎると開口率が小さくなり画質が低下するので、画質を配慮して決めるのが好ましい。
(撮像デバイスの製造方法)
図8に示す撮像デバイスの製造に関して説明する。イメージセンサ200は、読み出し用TFT107、光電変換素子101、コンデンサ108、これらを接続するバス等の配線及びこれらを形成するベースとなる基板で構成されている。これらイメージセンサ200を構成する材料、形成方法に関して以下に説明するが、基板、読み出し用TFT107、リセット用トランジスタ103及び走査線等の配線は、第1の実施形態の表示デバイス20で説明した内容と同じとして良くここでの説明は省略する。
コンデンサ108を構成する電極108a、108c(図11)、誘電体108b(図11)は、特に限定されることはなく、読み出し用TFT107を構成する電極材料、絶縁膜材料から適宜選択して使用することができる。
光電変換素子101は、図11に示すように、例えば光入射側から、透明電極膜911、正孔伝導層912、電荷発生層913、電子伝導層914、導電層915が設けられている。ここで、電荷発生層913は、光によって電子や正孔を発生し得る化合物を含有するものであり、光電変換を円滑に行うためにいくつかの機能分離された層を有することができる。
透明電極膜911は、例えば、インジウムチンオキシド(ITO)、SnO2、ZnOなどの導電性透明材料を用いて形成される。
導電層915は、例えば、クロムなどで形成されている。また、一般の金属電極若しくは透明電極の中から選択可能であるが、良好な特性を得るためには仕事関数の小さい(4.5eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが好ましい。このような電極物質の具体例としては、マグネシウム、リチウム、アルミニウム、希土類金属などが挙げられる。
この透明電極膜911、導電層915の形成では、蒸着やスパッタリング等の方法を用いて薄膜を形成できる。また、フォトリソグラフィ法で所望の形状のパターンを形成してもよく、或いは高いパターン精度を必要としない場合(10μm以上程度)は、上記電極物質の蒸着やスパッタリング時に所望の形状のマスクを介してパターンを形成してもよい。
電荷発生層913は、入射した光によって電子と正孔が発生する。ここで発生した正孔は正孔伝導層912に集められ、電子は電子伝導層914に集められる。なお、本構造において、正孔伝導層912と電子伝導層914は必ずしも必須なものではない。
電荷発生層913は、有機EL素子の構成を適用することができ、有機EL素子はその構成材料が低分子系のものでも高分子系のものいわゆる、ライトエミッティングポリマーでもよい。有機EL素子で用いられる化合物例としては、「有機EL材料とディスプレイ(2001年2月28日株式会社シー・エム・シー発行)」の第190頁〜第203頁に記載されている化合物や、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の第81頁〜第99頁に記載されている化合物などが挙げられる。
電荷発生層913に変換効率や電極へのキャリア受け渡し効率を向上させるために添加剤を加えてもよい。この添加剤を別の層として設けて正孔伝導層912と電子伝導層914を形成してもよい。添加剤としては、有機EL素子で使用される公知の正孔注入材料や正孔輸送材料,電子輸送材料,電子注入材料等を適用することができる。
正孔伝導層912、電荷発生層913、電子伝導層914の形成方法は、特に限定されることは無く、公知の方法で形成することができ、例えば、抵抗加熱や電子ビーム等による真空蒸着法がある。
上記のようにして基本有機TFTを備える一旦形成して得たイメージセンサ200に別途用意する駆動回路210を接続する。駆動回路210には、走査駆動回路120、信号変換器110が備えてある。
イメージセンサ200の全ての光電変換素子101に同じ照度の光を照射した状態で、走査駆動回路120で、その端子S1〜Snから同じ値の正の電圧を順に走査線104−1〜104−nに出力して行の読み出し用TFT107を列方向に順次ON状態にする。これと平行して、読み出し線102−1〜102−mから信号変換回路110の端子R1、R2、・・・、Rmに全ての画素の電荷による読み出し電流Irを入力する。信号変換回路110は、入力された電流Irを積分して読み出された電荷量に比例した電圧を信号として出力する。
ここで、上記の通り各画素の読み出し用TFT107に対して同じ値(所定の電圧)のゲート電圧でONさせ、各画素の電荷による読み出し電流Irを信号変換回路110に入力させ、読み出された電荷量に比例した電圧に変換された信号電圧値を測定する。次に、この信号電圧値が所定の電圧を超える場合、信号電圧が所定の値になるように該当画素を構成する読み出し用TFT107の有機半導体層21の除去範囲を決める。次に、有機半導体層の決めた除去範囲に、例えばレーザー光を照射し有機半導体層の一部を除去する。このようにして画素を構成する読み出し用TFT107の有機半導体層21の一部を除去することで、画素を構成する光電変換素子で生じる電荷を読み出した電荷量を所定の値とすることができ、読み出した電荷量のばらつきが抑えられた撮像デバイスを得ることができる。ここで、ゲート電極に印加する所定の電圧及び電荷量に相当する信号電圧の所定の値は、それらの許容幅を含めて製造する撮像デバイスの仕様により適宜決めればよい。
この後の撮像デバイスにおいて、有機半導体層21の上に水分の吸収や酸化等による劣化から有機半導体を保護するための保護層を設けるのが好ましい。保護層は、酸化シリコン、窒化シリコンなどの無機膜や、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルフェノール(PVP)、アクリル系、ポリエステル系の有機膜などを用いることができる。
このようにして全画素において読み出し信号を所定の値としたイメージセンサ200は、複雑な回路構成や駆動回路を必要とせず、簡単な構成で全画素の感度を揃えることができ、高品質の画像を入力するイメージセンサ200を製造することができ、このイメージセンサ200を用いて撮像装置100を構成することができる。
(実施例1)
アルカリガラス(STN液晶グレード)を基板として、この基板の上に図4(a)に示すような有機TFT2を20個作製した。これに関して図4を用いて以下に説明する。
厚み130nmのCrをスパッタ法により成膜した後、フォトリソグラフィ(レジスト塗布、露光、現像)技術及びエッチング技術を用いてゲート電極2Gを形成した。次に、ゲート絶縁膜(図示しない)として大気圧プラズマCVD法にてテトラエトキシシラン(TEOS)を液体原料として厚み300nmのSiO2膜を設けた。
更に、厚み130nmのAuをマスクを用いたスパッタ法によりソース電極2S及びドレイン電極2Dを形成した。ソース電極2S及びドレイン電極2Dの大きさは200μm×50μmとし、ソース電極2Sとドレイン電極2Dとの間を10μmとした。この後、有機半導体層21としてマスクを用いて真空蒸着法により厚み50nmのペンタセンをゲート絶縁膜の上にソース電極2Sとドレイン電極2Dとを結合するように設けた。このようにして完成した基本有機TFT状態の有機TFT2のチャネル幅Wは200μm、チャネル長Lは10μmとなる。
上記のようにして製造した各有機TFT2のゲート電極2G、ソース電極2S、ドレイン電極2Dに測定用プローブを設け、このプローブを測定機である半導体デバイス・アナライザB1500A(Agilent製)に接続した。次に、ソース基準でドレイン電極2Dに−100V(=Vd)、ゲート電極2Gに所定の電圧として−80V(=Vg)を印加してドレイン電極を流れる電流Idを測定した。その結果、20個の有機TFT2のドレイン電流Idの最小値が18μAであったため、ドレイン電流Idの許容幅を2μAとし、所定の値を20μAに設定した。この所定の値を超えるものが8個あった。この8個の有機TFT2に対して、測定したドレイン電流から有機半導体層21の除去範囲を予め行った実験で得ているドレイン電流Idと除去範囲との関係より決めた。
次に、XY移動テーブルの上に上記の有機TFT2を一個づつ固定し各有機TFT2で決めた除去範囲にレーザー光を照射して除去した。使用したレーザー光は、波長532nmのYAGレーザーを使用し、照射するスポット径(半値幅)は約5μmとした。また、レーザー光の照射エネルギーは、絶縁膜や電極が損傷すること無く、また有機半導体層を残渣なく除去出来る条件を予め実験によりレーザー出力と照射時間とで調整して決めた。
有機半導体層21の一部を除去した有機TFT2の8個について、再度同じ条件でドレイン電流Idを測定したところ全て18μA以上20μA以下の範囲内であった。従って、製作した有機TFTの20個全てをVg=−80V、Vd=−100Vの条件下でドレイン電流Idを18μA以上20μA以下にすることが出来たを確認した。
上記では、有機半導体層を除去するために照射した光をレーザー光としたが、紫外線や赤外線ランプを用いて集光することで、レーザー光と同様に有機半導体層を除去することができ、その結果、得られた有機TFTの特性もレーザー光を用いた場合と同じである。
(実施例2)
基板の上に図1で示す回路構成で具体的には図3に示す画素構成で画素ピッチ150μm×150μm、有効画素部(発光領域部)130μm×130μmの画素を8×8を有する表示デバイス20を作製した。図3から図7を参照しながら以下に説明する。
アルカリガラス(STN液晶グレード)700にITO(下層)およびAl(上層)を積層した基板を用意し、フォトリソグラフィ(レジスト塗布、露光、現像)技術及びエッチング技術を用いて走査バス5および各TFTのゲート電極2GをITO/Alで、画素電極701をITOにて作製した。
次に、大気圧プラズマCVD法にてテトラエトキシシラン(TEOS)を液体原料としてゲート絶縁膜710を形成した後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてパターニングを行った。その上にスパッタ法によりAl膜を形成した後フォトリソグラフィ処理及びエッチング処理によりパターニングを行って、信号バス7およびスイッチングトランジスタ3のソース電極およびドレイン電極を形成した。
信号バス7の上に絶縁膜を上記と同様にTEOS膜の形成した後フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてパターニングした後、上記と同様にその上にスパッタ法によりAl膜を形成した後フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてパターニングを行って、電力バス6および駆動用トランジスタのソース電極2Sおよびドレイン電極2Dを形成した。
更に、上記の電力バス6を絶縁膜にて保護した後、マスクを用いた真空蒸着法で有機半導体層21である厚み50nmのペンタセンを駆動用トランジスタのソース電極2Sおよびドレイン電極2D間に蒸着し基本有機TFT状態の有機TFTを一旦完成させた。スイッチングトランジスタ3も同様にして完成させた。
引き続き、画素電極(ITO)701上に、銅フタロシアニン702(10nm)、α−NPB703(40nm)、Alq3とクマリンと混合層704(60nm)、Li705(5nm)を真空蒸着し、最後に画素電極706及び接地線GNDとしてAlを真空蒸着して受光素子を完成させると伴に、表示デバイス20を一旦完成させた。
この、表示デバイス20を駆動回路21を用いて駆動した。ゲートドライバIC12で、その出力端子G1、G2、・・・Gmから正の電圧を順に出力して行のスイッチング用TFT3を列方向に順次ON状態にする。これと平行して、表示出力IC11の出力端子D1、D2、・・・Dmから全ての画素に対して同じ輝度で発光するように同じ電圧(所定の電圧)の表示信号を出力してOLEDを点灯した。
各画素の輝度をクローズアップレンズN0.110を装着した輝度計LS−100(コニカミノルタ製)を用いて測定した。最も暗い画素を基準に全画素の輝度の幅が3%以内に入る様にするため、最も暗い画素の輝度より3%高い値を所定の値の上限値として、この値を超える輝度の画素を選別した。
当該画素の図4(a)に示す駆動用TFT2の有機半導体層21に対し輝度が所定の値(許容値幅3%)となるように、図4(b)に示す様にチャネル幅Wが狭くなるようにレーザー光を照射して有機半導体層21の除去を行った。レーザー光、照射方法及び照射エネルギーは、実施例1と同じとした。実際の除去作業は、測定した輝度を参考にして、除去の都度、画素の輝度を確認しながら3回に分けて行った。この結果、全画素の発光素子の輝度を3%以内の均一な状態にすることができる表示デバイス20を得ることができた。さらに、表示信号の電圧を上記の所定の電圧の75%、50%、25%として、全画素の輝度を測定したところ、各表示信号レベルにおいて、全画素の輝度のばらつきが5%以内となることが確認出来た。
(実施例3)
基板の上に図8で示す回路構成で具体的には図10に示す画素構成で画素ピッチ150μm×150μm、有効画素部(受光領域部)130μm×130μmの画素を8×8を有する撮像デバイス100を作製した。図8から図11を参照しながら以下に説明する。
アルカリガラス(STN液晶グレード)800にAl膜を形成し基板を用意し、フォトリソグラフィ(レジスト塗布、露光、現像)技術及びエッチング技術を用いてGND、ゲート電極21G、コンデンサ電極108Cを作製した。
次に、大気圧プラズマCVD法にてテトラエトキシシラン(TEOS)を液体原料として読み出し用TFT107のゲート絶縁膜710、リセット用TFT103のゲート絶縁膜(不図示)及びコンデンサの誘電体層108bを形成した後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてパターニングを行った。その上にスパッタ法によりAl膜を形成した後フォトリソグラフィ処理及びエッチング処理によりパターニングを行って、走査線104、リセット線105を形成した。
走査線104、リセット線105の上に絶縁膜を上記と同様にTEOS膜の形成した後フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてパターニングした後、上記と同様にその上にスパッタ法によりAl膜を形成した後フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてパターニングを行って、読み出し線102および読み出し用TFT107のソース電極2Sおよびドレイン電極2Dを形成した。
更に、マスクを用いた真空蒸着法で有機半導体層21である厚み50nmのペンタセンを読み出し用TFT107のソース電極2Sおよびドレイン電極2D間に蒸着し基本有機TFT状態の読み出し用TFT107を一旦完成させた。リセットTFT103も同様にして完成させた。
引き続き、画素電極920上に、光電変換素子101として以下を積層した。下から順に陰極MgAg、導電性ポリマー層BCP12nm、n層C60(フラーレン)30nm、i層ZnPcとフラーレン(C60)の混合層15nm、p層ZnPc5nm、導電性ポリマー層PEDOT/PSS(ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸)30nm、陽極ITO150nmを真空蒸着にて設け、光電変換素子101を完成させた。これで、撮像デバイス100を一旦完成させた。
この撮像デバイス100を別途用意した駆動回路210を接続する。所定の照度で撮像デバイス100を照射した状態で、走査駆動回路120の端子S1〜Snから同じ値の正の電圧(所定の電圧)を順に走査線104−1〜104−nに出力して行の読み出し用TFT107を列方向に順次ON状態にする。これと平行して、読み出し線102−1〜102−mから信号変換回路110の端子R1、R2、・・・、Rmに全ての画素の光電変換素子で生じた電荷による読み出し電流Irを順次入力し、読み出した電荷量に比例する電圧に変換した値(出力電圧)を測定した。
測定した出力電圧のうち最も低い電圧を基準に、全画素の出力電圧の幅が3%以内に入る様にするため、最も低い電圧より3%高い値を所定の値の上限として、この値を超える出力電圧の画素を選別した。
次に当該画素の図10に示す読み出し用TFT107の有機半導体層21に対し出力電圧が所定の値(許容値幅5%)となるように、実施例2と同様にチャネル幅Wが狭くなるようにレーザー光を照射して有機半導体層21の除去を行った。レーザー光、照射方法及び照射エネルギーは、実施例1と同じとした。
実際の除去作業は、測定した出力電圧を参考にして、除去の都度、画素の出力電圧を確認しながら3回に分けて行った。この結果、全画素の出力電圧が3%以内となる均一な状態にすることができるイメージセンサ100を得ることができた。さらに、端子S1〜Snからの電圧を所定の電圧の75%、50%、25%として、全画素の出力電圧を測定したところ、端子S1〜Snからの各電圧レベルにおいて、全画素の出力電圧のばらつきが5%以内となることが確認出来た。
(参考例)
アルカリガラス(STN液晶グレード)を基板として、この基板の上に図4(a)に示すような有機TFTを1つ作製した。これに関して図4を用いて以下に説明する。
厚み130nmのCrをスパッタ法により成膜した後、フォトリソグラフィ(レジスト塗布、露光、現像)技術及びエッチング技術を用いてゲート電極2Gを形成した。次に、ゲート絶縁膜(図示しない)として大気圧プラズマCVD法にてテトラエトキシシラン(TEOS)を液体原料として厚み300nmのSiO2膜を設けた。
更に、厚み130nmのAuをマスクを用いたスパッタ法によりソース電極2S及びドレイン電極2Dを形成した。ソース電極2S及びドレイン電極2Dの大きさは200μm×50μmとし、ソース電極2Sとドレイン電極2Dとの間を10μmとした。この後、有機半導体層21としてマスクを用いて真空蒸着法により厚み50nmのペンタセンをゲート絶縁膜の上にソース電極2Sとドレイン電極2Dとを結合するように設けた。このようにして完成した有機TFT2のチャネル幅Wは200μm、チャネル長Lは10μmとなる。
上記のようにして製造した有機TFT2のゲート電極2G、ソース電極2S、ドレイン電極2Dに測定用プローブを設け、このプローブを測定機である半導体デバイス・アナライザB1500A(Agilent製)に接続し、当初のId−Vds(Vg=−100V)特性を測定した。次に、XY移動テーブルの積載チャネル幅Wを40μmずつ有機半導体層21にレーザー光を照射して図4(b)に示すように有機半導体層21を部分的に除去し、その都度Id−Vds(Vg=−100V)特性を測定した。使用したレーザー光は、波長532nmのYAGレーザーを使用し、照射するスポット径(半値幅)は約5μmとした。また、レーザー光の照射エネルギーは、絶縁膜や電極が損傷すること無く、また有機半導体層を残渣なく除去出来る条件を予め実験によりレーザー出力と照射時間とで調整して決めた。この測定と有機半導体層の除去を4回繰り返した。この結果を図12に示す。図12において、特性Aは製造当初でチャネル幅が200μm、特性Bはチャネル幅が160μm、特性Cはチャネル幅が120μm、特性Dはチャネル幅が80μm、特性Eはチャネル幅が40μmの場合の、Id−Vd特性を示している。
この結果、有機半導体層を部分的に除去することで、ゲート電圧Vgを一定とした状態で、ドレイン電流Idを調整できることが確認できた。
アクティブマトリクス型表示装置の構成例を示す図である。 表示デバイスの1画素の構成を示す図である。 表示デバイスの1画素の具体的な構成例を模式的に示す図である。 (a)は表示デバイスの1画素の具体的な構成例の中の駆動用TFTを模式的に示す図である。(b)は(a)で示した駆動用TFTにおける有機半導体層の一部を除去した状態を示す図である。 駆動用TFTにおいて、有機半導体層を除去した例を示す図である。 (a)はソース電極2Sを櫛の歯状として有機半導体層を除去した例を示す図である。(b)はゲート電極2Gを梯子状して有機半導体層を除去した例を示す図である。 表示デバイスの1画素の具体的な構成例で駆動用TFT及びOLED部分の断面構造を模式的に示す図である。 2次元マトリクス状に読み出し用TFT、光電変換素子を備えたイメージセンサを有する撮像装置の構成例を示す図である。 イメージセンサの1画素の具体的な構成例を模式的に示す図である。 イメージセンサの1画素の具体的な構成例の中の読み出し用TFTを模式的に示す図である。 イメージセンサの1画素の具体的な構成例で読み出し用TFT及び光電変換素子部分の断面構造を模式的に示す図である。 参考として有機半導体層の一部を段階的に除去した時の有機TFTの特性を示す図である。
符号の説明
2 駆動用TFT
2S ソース電極
2D ドレイン電極
2G ゲート電極
23、25 境界
27 チャネル
21 有機半導体層
W チャネル幅
L チャネル長

Claims (17)

  1. 基板の上にゲート電極を設ける工程と、前記ゲート電極の上に絶縁層を設ける工程と、
    前記絶縁層の上にソース電極及びドレイン電極を設ける工程と、前記ソース電極と前記ドレイン電極を結合してチャネルを形成する有機半導体層を設ける工程と、を含む基本有機薄膜トランジスタを形成する基本有機薄膜トランジスタ形成工程と、
    前記基本有機薄膜トランジスタの前記ゲート電極に所定の電圧を印加するゲート電圧印加工程と、
    前記ドレイン電極又は前記ソース電極の何れかを流れる電流の大きさを測定する電流測定工程と、
    前記電流が所定の値を超える場合、前記電流が所定の値となるように前記チャネルを形成する前記有機半導体層の一部を除去する有機半導体層除去工程と、
    を有することを特徴とする有機薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記有機半導体層除去工程は、前記チャネルを形成する前記有機半藤体層に光を照射することで加熱して飛散させることで該有機半導体層を除去することを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 前記光はレーザー光であることを特徴とする請求項2に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 前記有機半導体層の上層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 前記有機半導体層の下層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 基板の上にゲート電極を設ける工程と、前記ゲート電極の上に絶縁層を設ける工程と、
    前記絶縁層の上にソース電極及びドレイン電極を設ける工程と、前記ソース電極と前記ドレイン電極を結合してチャネルを形成する有機半導体層を設ける工程と、を含む基本有機薄膜トランジスタを形成する基本有機薄膜トランジスタ形成工程と、
    前記基本有機薄膜トランジスタと異なる位置の前記基板上に、該基本有機薄膜トランジスタの前記ドレイン電極又は前記ソース電極の何れかに接続され該基本有機薄膜トランジスタにより駆動される発光素子を形成する発光素子形成工程と、
    前記基本有機薄膜トランジスタの前記ゲート電極に所定の電圧を印加するゲート電圧印加工程と、
    前記ゲート電極に所定の電圧を印加することで発光する前記発光素子の輝度を測定する工程と、
    前記輝度が所定の値を超える場合、該輝度が所定の値となるように前記チャネルを形成する前記有機半導体層の一部を除去する有機半導体層除去工程と、
    を有することを特徴とする表示デバイスの製造方法。
  7. 前記基本有機薄膜トランジスタと前記発光素子が2次元マトリクス状に複数配置していることを特徴とする請求項6に記載の表示デバイスの製造方法。
  8. 前記有機半導体層除去工程は、前記チャネルを形成する前記有機半藤体層に光を照射することで加熱して飛散させることで該有機半導体層を除去することを特徴とする請求項6又は7に記載の表示デバイスの製造方法。
  9. 前記光はレーザー光であることを特徴とする請求項8に記載の表示デバイスの製造方法。
  10. 前記有機半導体層の上層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の表示デバイスの製造方法。
  11. 前記有機半導体層の下層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の表示デバイスの製造方法。
  12. 基板の上にゲート電極を設ける工程と、前記ゲート電極の上に絶縁層を設ける工程と、
    前記絶縁層の上にソース電極及びドレイン電極を設ける工程と、前記ソース電極と前記ドレイン電極を結合してチャネルを形成する有機半導体層を設ける工程と、を含む基本有機薄膜トランジスタを形成する基本有機薄膜トランジスタ形成工程と、
    前記基本有機薄膜トランジスタと異なる位置の前記基板上に、該基本有機薄膜トランジスタの前記ドレイン電極又は前記ソース電極の何れかに接続される光電変換素子を形成する光電変換素子形成工程と、
    前記光電変換素子に所定の照度の光を照射し電荷を発生させる工程と、
    前記基本有機薄膜トランジスタの前記ゲート電極に所定の電圧を印加するゲート電圧印加工程と、
    前記ゲート電極に所定の電圧を印加して、前記基本有機薄膜トランジスタを駆動して前記光電変換素子で生じた電荷を読み出した電荷量を測定する工程と、
    前記電荷量が所定の値を超える場合、前記電荷量が所定の値となるように前記チャネルを形成する前記有機半導体層の一部を除去する有機半導体層除去工程と、を有することを特徴とする撮像デバイスの製造方法。
  13. 前記基本有機薄膜トランジスタと前記光電変換素子が2次元マトリクス状に複数配置していることを特徴とする請求項12に記載の撮像デバイスの製造方法。
  14. 前記有機半導体層除去工程は、前記チャネルを形成する前記有機半藤体層に光を照射することで加熱して飛散させることで該有機半導体層を除去することを特徴とする請求項12又は13に記載の撮像デバイスの製造方法。
  15. 前記光はレーザー光であることを特徴とする請求項14に記載の撮像デバイスの製造方法。
  16. 前記有機半導体層の上層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする請求項14又は15に記載の撮像デバイスの製造方法。
  17. 前記有機半導体層の下層に光吸収層を設ける工程を有することを特徴とする請求項14又は15に記載の撮像デバイスの製造方法。
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