JP2008277074A - ヒューズ端子構造およびこれを内蔵したヒューズ端子箱 - Google Patents

ヒューズ端子構造およびこれを内蔵したヒューズ端子箱 Download PDF

Info

Publication number
JP2008277074A
JP2008277074A JP2007118173A JP2007118173A JP2008277074A JP 2008277074 A JP2008277074 A JP 2008277074A JP 2007118173 A JP2007118173 A JP 2007118173A JP 2007118173 A JP2007118173 A JP 2007118173A JP 2008277074 A JP2008277074 A JP 2008277074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuse
terminal
claw
terminals
row
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007118173A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Akimoto
慎吾 秋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2007118173A priority Critical patent/JP2008277074A/ja
Publication of JP2008277074A publication Critical patent/JP2008277074A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fuses (AREA)

Abstract

【課題】 従来の爪付ヒューズ端子構造よりも小型化でき、小型化しても爪付ヒューズの取付、取り外しを容易に短時間で行えるヒューズ端子構造、およびこれを内蔵するヒューズ端子箱を提供する。
【解決手段】 電源側のヒューズ取付端子の列と、当該列に略平行に配設され、前記電源側のヒューズ取付端子のそれぞれと対をなし、これらとの間で爪付ヒューズが取り付けられる負荷側のヒューズ取付端子の列とを有しており、これら各列において互いに隣り合うヒューズ取付端子の前記爪付ヒューズ両端の爪部が固定具によって固定される端子面は、それぞれ傾斜方向が略合致する略平行な傾斜面として形成されてなることを特徴とするヒューズ端子構造、およびこれを内蔵するヒューズ端子箱。
【選択図】 図1

Description

本発明は、小型化が可能で、しかも爪付ヒューズの取り付けおよび取り外しが容易なヒューズ端子構造、およびこれを内蔵したヒューズ端子箱に関する。
架空電線路においては、電柱などの支持物に引込端子箱を設け、そこで前記架空電線路から複数条の架空引込線(以下、「引込線」という。)を分岐し、当該分岐した引込線を電力需要家の引込口まで架設することが行われる。この場合、各引込線の引込端子箱寄りには、当該引込線に過電流や短絡電流が流れた場合にこの引込線路を自動的に遮断するために電線ヒューズが設けられるのが一般的である。この電線ヒューズは、通常、ヒューズエレメントを樹脂製の円筒形ケッチホルダーで密閉し、充電部が露出しない構造とされたものである。このホルダーの両端からはそれぞれ離隔する方向に導線が引き出され、その一方は引込端子箱内の所定の端子に接続され、他方が引込線の端部に接続される。この他方の導線と引込線の端部との接続は、通常、電線の種別に合致するスリーブを用意し、このスリーブの両端に当該端部および前記ケッチホルダーの一端から引き出された導線の端部の導体部分をそれぞれ挿入して所定の圧縮工具または圧着工具を用いて当該スリーブの所定の位置を圧縮または圧着することにより行う必要がある。
しかし、低圧架空電線路から分岐する引込線を新設、張替えまたはヒューズ取替えなどを行う場合、その都度スリーブおよび電線ヒューズを用意しておき、前記のような圧縮接続作業または圧着接続作業を行わなければならず、作業が煩雑になり、長時間を要するという問題があった。
一方、この電線ヒューズと同等の溶断特性を備え、種々の電気機器などの過電流保護のために使用される非包装ヒューズとして爪付ヒューズがある。この爪付ヒューズは、可撓性のあるヒューズエレメントとその両端にそれぞれ一体に固定された剛性のある爪部とからなり、この両端の爪部をねじなどを用いてそれぞれ1対のヒューズ取付端子(以下、ヒューズ取付端子ということがある。)の端子面にそれぞれ締め付け固定されるものである。前記のような引込線新設などの場合に、この爪付ヒューズを電線ヒューズの代わりに用いることで、ヒューズ接続作業が容易となり、作業時間も短縮できるだけでなく、この爪付ヒューズは包装されていない分電線ヒューズよりも安価となる利点が期待される。
しかし、この爪付ヒューズを屋外に使用する場合、電源入力端子と電気的に接続された電源側のヒューズ取付端子と、負荷側端子を備える負荷側のヒューズ取付端子との対を分岐される引込線数と同等またはそれ以上内蔵したヒューズ端子箱を各相ごとに設置する必要がある。公知のヒューズ取付端子では、これをヒューズ端子箱内に複数対設ける場合、爪付ヒューズの取り付けおよび取り外しに必要な空間を確保するように、ヒューズ取付端子の各対間の間隔をある程度大きくとる必要があることから、分岐される引込線数が増すほど、当該ヒューズ端子箱が大型化せざるを得ないという問題があった。特に、前記のような架空電線路に設けられた電柱などの腕金に分岐接続部としてこのような大型のヒューズ端子箱を各相ごと設置することは実際上困難であった。
特開2000−228142号公報 特開2006−269435号公報 特開平9−23537号公報
本発明は、前記事情に鑑み、従来のヒューズ端子構造よりも小型化が可能であり、しかも小型化しても爪付ヒューズの取付および取り外しを容易に短時間で行えるヒューズ端子構造、および当該ヒューズ端子構造を内蔵する小型化が可能なヒューズ端子箱を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のヒューズ端子構造は、電源側のヒューズ取付端子の列と、当該列に略平行に配設され、前記電源側のヒューズ取付端子のそれぞれと対をなし、これらとの間で爪付ヒューズが取り付けられる負荷側のヒューズ取付端子の列とを有しており、これら各列において隣り合うヒューズ取付端子の前記爪付ヒューズ両端の爪部が固定具によって固定される端子面は、それぞれ傾斜方向が略合致する略平行な傾斜面として形成され、両者の垂直距離は、前記爪付ヒューズの爪部を前記端子面に固定した場合の当該端子面からの前記固定具の高さと略同等またはそれ以上に設定されてなることを特徴とする。
また、本発明のヒューズ端子箱は、分岐接続部に設置され、前記ヒューズ端子構造を内蔵し、前記電源入力端子および前記負荷側端子に接続される電源側導体および負荷側導体を引き込む開口が器壁に設けられたことを特徴とする。
本発明のヒューズ端子構造によれば、電源側および負荷側のヒューズ取付端子の各列における隣り合うヒューズ取付端子の端子面を略平行な傾斜面として3次元的に形成したので、爪付ヒューズを前記端子面に沿って何ら支障なく取り付けおよび取り外すことができ、その結果従来のヒューズ端子構造のように爪付きヒューズの取り付けおよび取り外しのための空間を確保する必要がなく、端子構造自体の小型化が図れ、しかも爪付ヒューズの取付および取り外しが容易となる。
また、本発明のヒューズ端子箱は、前記ヒューズ端子構造を内蔵することとしたので、コンパクト化を図ることができ、しかも爪付ヒューズの取付および取り外しが容易に行える。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について具体的に説明する。以下に示す実施形態では、本発明のヒューズ端子構造を電源側導線から4本の分岐線に分岐し、各分岐線に爪付ヒューズを介在させる分岐接続部に適用する場合について説明する。なお、各添付図面では、同一の各部には同一の符号を用いている。
[ヒューズ端子構造]
まず、本発明のヒューズ端子構造の実施形態について説明する。図1は、本発明のヒューズ端子構造の実施形態の一例を示している。この図における本発明のヒューズ端子構造1は、これを分岐接続部に適用した場合を示している。
(1)電源入力端子11、13を備え、これらに挟まれるように設けられ、これらと電気的に導通する電源側のヒューズ取付端子14〜17の列12を有する電源側端子列10と、
(2)電源側のヒューズ取付端子14〜17のそれぞれと対をなし、これらとの間で爪付ヒューズが取り付けられる負荷側のヒューズ取付端子31、33、35、37を有する負荷側ヒューズ端子の列30と、
(3)負荷側のヒューズ取付端子31、33、35、37のそれぞれと電気的に導通する負荷側端子51、53、55、57を有する負荷側端子列50と、
を備えている。これら電源側端子列10、負荷側ヒューズ端子の列30および負荷側端子列50は、それぞれ電源側のヒューズ取付端子14〜17および負荷側のヒューズ取付端子31、33、35、37の各対間に取り付けられる爪付ヒューズの長さ方向に直角に配設されている。なお、図1では、2個の爪付ヒューズ80が電源側のヒューズ取付端子14、15と負荷側のヒューズ取付端子31、33との間にそれぞれ取り付けられた状態を示している。
電源側端子列10における電源入力端子11、13は、図1に示すように直方体状を呈し、その側壁には導体挿入孔11a、13aがそれぞれ穿設されている。これらの導体挿入孔11a、13aのいずれかに不図示の電源側導線の導体部分を露出させた端部が挿入され、この挿入された導体部分をねじ18または23によって押さえることで、電源側導線が電源入力端子11または13に電気的に接続されるようになっている。電源側導線が接続されない側の電源入力端子(13または11)は、さらに別途設置された本発明のヒューズ端子構造や他の端子構造などと電気的に接続して分岐回路を増設する必要がある場合などに、電源側端子列同士を電気的に接続する渡し線の一端を固定するのに使用できる。なお、電源入力端子11、13としてはこのような外形形状のものに限定されず、公知の種々の形状を備えた端子を用いることができ、用いる端子の種類によって電源側導線も当該種類に適合した方法で接続することができる。
前記電源入力端子11,13によって挟まれるように配置されるヒューズ取付端子14〜17は、それぞれ表面に爪付ヒューズの取付方向に直角な方向に一方の側縁から他方の側縁に向けて傾斜方向が略合致し、互いに略平行な傾斜面として形成された端子面14a、15a、16a、17aを備えている。これらの端子面14a、15a、16a、17aの略中央には、それぞれねじ孔14c、15c、16c、17cが穿設されており、これらのねじ孔14c、15c、16c、17cに固定具としての端子ねじ19〜22がそれぞれ螺合するようになっている。前記各端子ねじ19〜22には、必要であれば、その軸部に平座金などを緩装しておくことができる。なお、電源側ヒューズ取付端子の列12は、本実施形態では、電源側のヒューズ取付端子4個(14〜17)が一体に形成された構造とされているが、個々に分離、連結が可能な構造であってもよい。
各端子面14a〜17aの傾斜角度については、爪付ヒューズを取り付けまたは取り外す際に隣接するヒューズ取付端子やそこから突出する端子ねじの頭部が邪魔にならず、また取り付けた爪付ヒューズの爪部を固定するために端子ねじを回転させるのに支障にならない程度で(使用される端子ねじの呼び径にもよるが、通常、これらの端子面の傾斜角度は45度以下にて)適宜設定できる。ここで、本明細書では、用語「傾斜角度」を本発明のヒューズ端子構造が取り付けられる基台面(本発明のヒューズ端子構造が端子箱内に収容され、取り付け面に直接取り付けられる場合には、当該取り付け面)に対する端子面の角度の意味で使用することとする。
これらの端子面14a、15a、16a、17a相互間の垂直距離は、それぞれ前記爪付ヒューズ一端の爪部を前記端子面に固定した場合の当該端子面からの前記端子ねじ20の高さと略同等またはそれ以上に設定されている。すなわち、図2(a)に示すように、端子面14a、15a間の垂直距離をD1で示し、爪付ヒューズ81の爪部81aを端子面15aに固定した場合の当該端子面15aからの端子ねじ20の突出高さをH1で示しており、D1>=H1とされている。
隣り合うヒューズ取付端子の端子面14aと15a、15aと16a、16aと17aとの間には、それぞれこれらの端子面14a、15a、16a、17aに略直角にこれらを連結する連結面14b、15b、16bが設けられており、これらの端子面14a〜17aおよび連結面14b〜16bで構成されるヒューズ取付端子の列は、爪付ヒューズの取付方向に平行な方向から見た場合に略鋸刃状を呈している(図2参照)。好ましくは、端子面と連結面とのなす角度は90°(直角)に設定するのがよい。例えば端子面の傾斜角度に拘らず連結面を基台面に直角に設けるなど、この角度を鋭角に設定することで、さらに省スペース化を図れる可能性があるが、この場合、使用される爪付ヒューズの大きさおよび端子ねじの呼び径によっては逆に各端子面をこれらの配列方向に長くする必要があるので、前記爪付ヒューズの大きさなどに適合した大きさのヒューズ取付端子をそれぞれ製造する必要が生じ、製造工程が複雑化する可能性がある。よって、ニューズ取付端子の大きさを統一することで製造工程を単純化することができる。
前記負荷側ヒューズ端子の列30は、前記電源側のヒューズ取付端子14〜17に対向してこれらと対をなす負荷側のヒューズ取付端子31、33、35、37と、隣り合う負荷側のヒューズ取付端子31、33;33、35;35、37の間にそれぞれ介在させた仕切り部材32、34、36とから構成されている。
負荷側のヒューズ取付端子31、33、35、37は、それぞれ表面に爪付ヒューズの取付方向に直角な方向に一方の側縁から他方の側縁に向けて傾斜方向が略合致し、互いに略平行な傾斜面として形成された端子面31a、33a、35a、37aを備えている。各端子面31a、33a、35a、37aの略中央にはねじ孔31c、33c、35c、37cが穿設されており、これらのねじ孔に端子ねじ38〜41がそれぞれ螺合するようになっている。前記各端子ねじ38〜41には、前記電源側の端子ねじ19〜22と同様に、その軸部に平座金などを緩装しておくことができる。端子面31a、33a、35a、37aの傾斜角度については、爪付ヒューズを取り付けまたは取り外す際に隣接するヒューズ取付端子やそこから突出する端子ねじの頭部が邪魔にならず、また取り付けた爪付ヒューズの爪部を固定するのに端子ねじを回転させるのに支障にならない程度で(使用される端子ねじの呼び径にもよるが、通常、これらの端子面の傾斜角度は45度以下にて)適宜設定できる。
電源側のヒューズ取付端子の列12および負荷側のヒューズ取付端子の列30において対をなすヒューズ取付端子の端子面14a、31a;15a、33a;16a、35a;17a、37aについては前記範囲内で異なる傾斜角度に設定することもできるが、好ましくは略一致させるのがよい。これにより、爪付ヒューズにねじりなどの変形を加えずにこれらの端子面に取り付けることができ、当該爪付ヒューズの溶断特性を低下させることがないという利点を有する。
また、これらの端子面31a、33a、35a、37a相互間の垂直距離は、それぞれ前記爪付ヒューズ80一端の爪部を前記端子面に固定した場合の当該端子面からの前記端子ねじ39の高さと略同等またはそれ以上に設定されている。すなわち、図2(b)に示すように、端子面31a、33a間の垂直距離をD2で示し、爪付ヒューズ81の爪部81bを端子面33aに固定した場合の当該端子面33aからの端子ねじ39の突出高さをH1で示しており、D2>=H2とされている。
仕切り部材32、34、36はそれぞれ公知の絶縁性材料によって形成され、隣り合う負荷側のヒューズ取付端子31、33;33、35;35、37相互間を電気的に絶縁するために設けられている。これら各仕切り部材32、34、36は、これらをそれぞれ挟むように配置された負荷側のヒューズ取付端子31、33;33、35;35、37の対向する面と略同等の大きさの面をそれぞれ平行に備える略台形短柱状の外形形状を備えており、この負荷側ヒューズ端子の列30は、電源側のヒューズ取付端子の列12と略同形の外形形状とされている(図2参照)。なお、仕切り部材32、34、36は、ヒューズ取付端子31、33、35,37が電源側のヒューズ端子14〜17のそれぞれに対向するように隣り合うヒューズ取付端子31、33;33、35;35、37間の間隔を変えなければ、このような外形形状に限定されず、種々の外形形状をとることができる。また、仕切り部材32、34、36とこれらのそれぞれを挟むように配置される負荷側のヒューズ端子31,33、35、37とは適宜公知の方法によって連結することができる。
負荷側端子列50は、負荷側のヒューズ取付端子31、33、35、37のそれぞれと電気的に導通する負荷側端子51、53、55、57と、これらの間51、53;53、55;55、57に介在し、絶縁性材料からなる仕切り部材52、54、56とから構成されている。各負荷側端子51、53、55、57と負荷側のヒューズ取付端子31、33、35、37とはそれぞれ相互に電気的に導通していればよいので、これら相互の連結は適宜公知の方法によって行うことができる。また、仕切り部材52、54、56は、図1および図2では、これらを挟むように配置される負荷側端子の対向する面のそれぞれと略同等の大きさを備えた直方体状の外形形状を備えたものとして示しているが、このような外形形状に制限されず、隣り合う負荷側端子51、53、55、57の間に介在させてこれら相互の絶縁が図れる限り、種々の外形形状をとりうる。これらの仕切り部材52,54,56と負荷側端子51、53,55、57との間についても、公知の方法によって連結することができる。
爪付ヒューズ80を取り付ける場合、電源側ヒューズ取付端子14の端子ねじ19および負荷側ヒューズ端子31の端子ねじ38をそれぞれ緩めた状態にしておき、爪付ヒューズ80をヒューズ取付端子の対14、31の端子面14a、31aの斜め上方から当該面に平行に近づけ、負荷側ヒューズ取付端子31の端子ねじ38の頭部(または平座金の下面)と端子面31aとの間に爪付ヒューズ80の爪部80bを差し込む。そうして、この端子ねじ38の軸部を支点として端子面31aに沿って爪付ヒューズ80を反時計方向に回転させて電源側ヒューズ取付端子の端子ねじ19の頭部(または平座金の下面)と端子面14aとの間に爪付ヒューズ80の他方の爪80aを差し込む。その後、端子ねじ19,38を締め付けることで、爪付ヒューズ80は電源側のヒューズ取付端子14と負荷側ヒューズ取り付け端子31とに固定される。このように、爪付ヒューズ80を電源側および負荷側の端子面に沿って移動させるので、隣の端子面の端子ねじ20、39の頭部に爪付ヒューズ80が当たったりすることがない。電源側ヒューズ取付端子15〜17および負荷側ヒューズ取付端子33、35,37についても、同様の操作を繰り返すことで、爪付ヒューズ81やさらに別の爪付ヒューズ(不図示)を取り付けることができる。
また、逆に、爪付ヒューズ80を取り外す場合には、端子ねじ19、38を緩めておき、端子面14aに沿って爪付ヒューズ80の爪80aを時計方向に回転させ、端子ねじ19から爪部80aを抜いた上で、爪部80bの開口方向に平行でかつ端子ねじ38から離隔する方向に移動させればよい。爪付ヒューズ81やその他の不図示の爪付ヒューズについても同様の操作を繰り返すことで、これらのヒューズを取り外すことができる。
以上説明したように、本発明のヒューズ端子構造では、電源側および負荷側のヒューズ取付端子の各列における隣り合うヒューズ取付端子の端子面を3次元的に傾斜面として形成したので、爪付ヒューズを前記端子面に沿って何ら支障なく取り付けおよび取り外すことができ、その結果従来のヒューズ端子構造のように爪付きヒューズの取り付けおよび取り外しのための空間を確保する必要がなく、端子構造自体の小型化が図れ、しかも容易に爪付ヒューズの取付および取り外しができる。
[ヒューズ端子箱]
次に、本発明のヒューズ端子箱の実施形態について説明する。図3は、本発明のヒューズ端子箱の実施形態の一例を示す斜視図である。この図に示すヒューズ端子箱2は、内部奥側の背面に絶縁性材料からなる基板5が固定されており、この基板5の前面に図1に示すヒューズ端子構造1が端子面を表面側に向けて取り付けられた構造を備えている。このヒューズ端子構造1については、すでに説明しているので、ここではその説明を省略する。
ヒューズ端子箱2の側面には、電源側導線を導入する開口2aが設けられており、底面にはヒューズ端子構造1の負荷側端子51、53、55、57にそれぞれ一端が接続された分岐線を引き出すための開口2b、2c、2d、2eがそれぞれ所定の間隔で穿設されている。これらの開口2a、2b、2c、2d、2eには、通常、ゴム製などのシール材がそれぞれ設けられ、雨水などの浸入を防止するようにしてある。これらの開口は、前記位置に限定されず、ヒューズ端子箱2の適宜の位置に設けることができる。
本発明のヒューズ端子箱2は、その内部に本発明のヒューズ端子構造を内蔵しているので、従来の過電流保護に爪付ヒューズを用いるヒューズ端子箱よりも小型化することができる。これにより、本発明のヒューズ端子箱を例えば電柱上の腕金にも各相ごと架設して引き込み端子箱として用いることができる。この場合、従来の電線ヒューズのようにスリーブと電線ヒューズとを所定の工具を用いて圧縮接続するなどの煩雑な作業が不要となり、引込線の増設やヒューズ取替えに要する作業時間を短縮できる。また、安価な爪付ヒューズを使用できるため、長期的にコストを抑えつつ確実に電路の過電流保護が図れる。
以上、本発明のヒューズ端子構造およびヒューズ端子箱の実施形態の例を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で種々異なる形態および用途で実施することができることはいうまでもない。
本発明のヒューズ端子構造の実施形態の一例を示す斜視図である。 図1に示す実施形態における第1および負荷側のヒューズ取付端子の列の爪付ヒューズ端子面の傾斜方向を示す図である。 図1に示すヒューズ端子構造を内蔵したヒューズ端子箱の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 ヒューズ端子構造
2 ヒューズ端子箱
5 基板
10 電源側端子列
11、13 電源入力端子
11a、13a 電源側導線の導体部分挿入孔
12 電源側ヒューズ取付端子の列
14〜17 電源側ヒューズ取付端子
14a、15a、16a、17a 端子面
14c、15c、16c、17c ねじ孔
18〜23 端子ねじ
30 負荷側ヒューズ端子の列
31、33、35、37 負荷側ヒューズ取付端子
31a、33a、35a、37a 端子面
31c、33c、35c、37c ねじ孔
32、34、36 仕切り部材
38〜41 端子ねじ
42、43 仕切り部材
50 負荷側端子列
51、53、55、57 負荷側端子
51a、53a、55a、57a 導体挿入孔
52、54、56 仕切り部材
58〜61 端子ねじ
62、63 仕切り部材

Claims (4)

  1. 電源側のヒューズ取付端子の列と、当該列に略平行に配設され、前記電源側のヒューズ取付端子のそれぞれと対をなし、これらとの間で爪付ヒューズが取り付けられる負荷側のヒューズ取付端子の列とを有しており、これら各列において隣り合うヒューズ取付端子の前記爪付ヒューズの爪部を固定する端子面は、それぞれ傾斜方向が略合致する略平行な傾斜面として形成され、これらの端子面間の垂直距離は、前記爪付ヒューズの爪部を前記端子面に固定した場合の当該端子面からの前記固定具の突出高さと略同等またはそれ以上に設定されてなることを特徴とするヒューズ端子構造。
  2. さらに前記電源側のヒューズ取付端子および前記負荷側のヒューズ取付端子の各対における前記端子面が、それぞれ傾斜方向が略合致する傾斜面として形成されてなる請求項1に記載のヒューズ端子構造。
  3. 分岐接続部に設置され、前記請求項1または2に記載のヒューズ端子構造を内蔵し、前記電源入力端子および前記負荷側端子に接続される電源側導体および負荷側導体を引き込む開口が器壁に設けられたことを特徴とするヒューズ端子箱。
  4. 引込端子箱として電柱腕金に取り付けられるものである請求項4に記載のヒューズ端子箱。
JP2007118173A 2007-04-27 2007-04-27 ヒューズ端子構造およびこれを内蔵したヒューズ端子箱 Pending JP2008277074A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007118173A JP2008277074A (ja) 2007-04-27 2007-04-27 ヒューズ端子構造およびこれを内蔵したヒューズ端子箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007118173A JP2008277074A (ja) 2007-04-27 2007-04-27 ヒューズ端子構造およびこれを内蔵したヒューズ端子箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008277074A true JP2008277074A (ja) 2008-11-13

Family

ID=40054803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007118173A Pending JP2008277074A (ja) 2007-04-27 2007-04-27 ヒューズ端子構造およびこれを内蔵したヒューズ端子箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008277074A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50156748U (ja) * 1974-06-13 1975-12-25
JP2007059141A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Chugoku Electric Power Co Inc:The ヒューズ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50156748U (ja) * 1974-06-13 1975-12-25
JP2007059141A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Chugoku Electric Power Co Inc:The ヒューズ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110018376A1 (en) Busbar terminal, busbar unit, and motor
US10483687B2 (en) Tolerance absorbing structure of power supply distribution box and vehicle circuit body
JP2002159118A (ja) 電気接続箱
JP2009099405A (ja) プラグイン回路遮断器
JP2016018591A (ja) 回転コネクタ
US9106007B2 (en) Electrical junction box
JP2014050238A (ja) 回転電機
US6793534B2 (en) Power distribution outlet with fuse
US7798868B2 (en) Electrical switching apparatus and terminal connector assembly therefor
JP2011234427A (ja) 電気接続箱
JP2008277074A (ja) ヒューズ端子構造およびこれを内蔵したヒューズ端子箱
JP5347176B2 (ja) 壁を通して配線を導く電気端子
JP2006121866A (ja) 寸法調整接続ユニット
US10869399B2 (en) Electric device
WO2011155369A1 (ja) 電池接続プレート
JP6806608B2 (ja) 分岐構造及び分岐ボックス
US6457981B1 (en) Wiring unit and electric junction box
JP2016207428A (ja) 配線部材
JP2002025724A (ja) アース用ジョイントコネクタ
JP2007318875A (ja) 住宅用分電盤
US10636605B2 (en) Fusible link unit
JP2006166622A (ja) 避雷器付分電盤
JP6555889B2 (ja) ヒューズユニット
JP6160984B2 (ja) 温度フューズ取付用端子台
KR102292822B1 (ko) 가스절연개폐장치의 도체 연결 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20100427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111020

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20120112

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120403

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02