JP2008276520A - 情報処理装置および入力処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示画面上の操作対象位置を簡単な操作で効率よく移動することが可能な情報処理装置を実現する。
【解決手段】静電パッド装置60は、タッチ検知エリア上のタッチ位置を検知する。タッチ検知エリア上には、キーボード13内の所定の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを異なる時間間隔で連続的に送信する2つのエリアが定義されている。例えば、タッチ検知エリア上の上方向キーエリア632がタッチされている期間中は、キーボード13内の上矢印キー“↑”に割り当てられたキーコードと同じキーコードが第1の時間間隔で連続的に出力され、また上方向キーエリア631がタッチされている期間中は、上矢印キー“↑”に割り当てられたキーコードと同じキーコードが第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔で連続的に出力される。
【選択図】図2

Description

本発明はパーソナルコンピュータのような情報処理装置および同装置で用いられる入力処理方法に関する。
一般に、パーソナルコンピュータのような情報処理装置においては、入力装置としてキーボードが用いられている。
キーボードにはアルファベットキーや数字キーの他に複数の方向キーも含まれており、これら方向キーの操作により、表示画面上の操作対象位置(またはカーソル位置)を上下左右に移動したり、表示画面を垂直方向または水平方向にスクロールしたり、することができる。
また、情報処理装置においては、マウス、タッチパッドといったポインティングデバイスも入力装置として用いられている。これらポインティングデバイスは、マウスの動き、またはポインティングデバイス上の指の動きに対応した相対座標系列を入力して、表示画面上の特定位置をポインティングするために使用される。
特許文献1には、ポインティングデバイスから発生されるマウスカーソル移動イベントを、キーイベントに変換して出力する装置が開示されている。この装置においては、マウスカーソルの移動方向とキーイベントの種類との関係が定義されており、マウスカーソルの移動方向に応じて、出力されるキーイベントの種類が変更される。
特開平10−11222号公報
しかし、特許文献1の装置においては、キーイベントを発生させるためには、ユーザは、その都度ポインティングデバイスを操作して、マウスカーソルを目的のキーイベントに対応する方向に移動させることが必要となる。したがって、例えば、表示画面をスクロールする場合のように、操作対象位置を大幅に移動させる場合には、ポインティングデバイスを何度も操作しなければならず、十分な操作性を提供することは困難である。
最近のコンピュータにおいては、音楽データ、動画データ、TV放送番組、静止画、ゲーム、インターネットコンテンツ、といった様々な種類のメディアが扱われる。このような、多数の種類のメディアを扱うコンピュータにおいては、メニュー画面を上方向または下方向に必要に応じてスクロールしながら目的のデータアイテムを探し出すとすうナビゲート操作を行うことが必要である。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、表示画面上の操作対象位置を簡単な操作で効率よく移動することが可能な情報処理装置および入力処理方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、複数の方向キーと他の各種キーとを含む複数のキーを備えたキーボードと、タッチ検知エリア上のタッチ位置を検知する静電パッド装置と、前記タッチ検知エリア上の第1のエリアがタッチされている期間中、前記複数の方向キーの内の所定の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを第1の時間間隔で連続的に出力し、前記タッチ検知エリア上の第2のエリアがタッチされている期間中、前記所定の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを前記第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔で連続的に出力する制御手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置は、上下左右の4つの方向キーと他の各種キーとを含む複数のキーを備えたキーボードと、環状のタッチ検知エリア上のタッチ位置を検知する静電パッド装置であって、前記環状のタッチ検知エリアはその円周方向に沿って並んで配設された複数のエリアに区分されており、前記複数のエリアは、第1および第2の上方向キーエリアと第1および第2の下方向キーエリアとを有する垂直方向スクロールエリアと、第1および第2の左方向キーエリアと第1および第2の右方向キーエリアとを有する水平方向スクロールエリアとを含む、静電パッド装置と、前記垂直方向スクロールエリア内の前記第1および第2の上方向キーエリアの一方がタッチされている期間中、前記キーボードの上方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、前記第1および第2の上方向キーエリアそれぞれに対応する第1および第2の異なる時間間隔の内の前記タッチされた上方向キーエリアに対応する一方の時間間隔で連続的に出力する手段と、前記前記垂直方向スクロールエリア内の前記第1および第2の下方向キーエリアの一方がタッチされている期間中、前記キーボードの下方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、前記第1および第2の下方向キーエリアそれぞれに対応する第1および第2の異なる時間間隔の内の前記タッチされた下方向キーエリアに対応する一方の時間間隔で連続的に出力する手段と、前記垂直方向スクロールエリア内の前記第1および第2の上方向キーエリアの一方がタッチされている期間中、前記キーボードの上方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、前記第1および第2の上方向キーエリアそれぞれに対応する第1および第2の異なる時間間隔の内の前記タッチされた上方向キーエリアに対応する一方の時間間隔で連続的に出力する手段と、前記水平方向スクロールエリア内の前記第1および第2の左方向キーエリアの一方がタッチされている期間中、前記キーボードの左方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、前記第1および第2の左方向キーエリアそれぞれに対応する第1および第2の異なる時間間隔の内の前記タッチされた左方向キーエリアに対応する一方の時間間隔で連続的に出力する手段と、前記水平方向スクロールエリア内の前記第1および第2の右方向キーエリアの一方がタッチされている期間中、前記キーボードの右方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、前記第1および第2の右方向キーエリアそれぞれに対応する第1および第2の異なる時間間隔の内の前記タッチされた右方向キーエリアに対応する一方の時間間隔で連続的に出力する手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、表示画面上の操作対象位置を簡単な操作で効率よく移動することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。この情報処理装置は、例えば、バッテリ駆動可能なノートブック型の携帯型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
図1はコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、LCD(Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれており、そのLCD17の表示画面はディスプレイユニット12のほぼ中央に位置されている。LCD17の両側には、一対のスピーカ(ツイータ)20が配置されている。
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に対して、コンピュータ本体11の上面が露出される開放位置と上面がディスプレイユニット12によって覆われる閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ本体11はバッテリが取り外し自在に装着可能な薄い箱形の筐体を有している。
コンピュータ本体11の筐体の上面にはキーボード13、本コンピュータ10をパワーオン/オフするためのパワーボタンスイッチ14、タッチパッド15、オーディオ・ビデオ(AV)操作パネル16、AVコントローラ17、ボリューム制御ダイヤル18、および一対のスピーカ19などが配置されている。キーボード13は、上下左右の4つの方向キーと他の各種キー(アルファベットキー、数字キー、補助キー等)とを含む複数のキーを備えている。
コンピュータ10は、TV放送番組、動画像データ、静止画、音楽といった各種メディアを再生するためのAV機能を有している。AV操作パネル16は、コンピュータ10のAV機能を制御するための複数のボタンを備えている。これらボタンの各々は、静電スイッチから構成されている。各静電スイッチの中央には、LED透光部が配置されている。各静電スイッチに対応して設けられたLEDからの光は、対応するLED透光部を介して外部に放出される。
AV操作パネル16のボタン群には、TVボタン、CD/DVDボタン、LEDオン/オフボタン等が含まれている。TVボタンは、TV放送番組を視聴または録画するためのTV機能の起動を指示するボタンである。CD/DVDボタンは、CDメディアまたはDVDメディアに格納されたコンテンツを再生するためのCD/DVD機能の起動を指示するボタンである。LEDオン/オフボタンは、AV操作パネル16内の各LED、およびAVコントローラ17内に配置されている各LEDを制御するためのボタンである。
AVコントローラ17は本コンピュータ10のAV機能等を制御するための入力装置であり、コンピュータ本体11の筐体によって支持されている。AVコントローラ17は、AV機能の制御等に関する各種コマンドを本コンピュータ10に入力する。
AVコントローラ17は、環状のタッチ検知エリア上のタッチ位置を検知する静電パッド装置60と、この静電パッド装置60の中央に配置された円形のプッシュボタンスイッチ部50とを備えている。AVコントローラ17には、上述のAV機能を実行するAVソフトウェアの制御に必要な様々な機能が割り当てられている。AVコントローラ17の内周内にはプッシュボタンスイッチ部50の複数のプッシュボタンが配置されており、またAVコントローラ17の外周内には静電パッド装置60のタッチ検知エリアが配置されている。このタッチ検知エリアは、複数の機能がそれぞれ割り当てられた複数のエリアに区分されている。ユーザは、AVコントローラ17内の静電パッド装置60およびプッシュボタンスイッチ部50を片手で操作するだけで、キーボード13およびタッチパッド15を操作することなく、AVソフトウェアに対して様々な機能の実行を指示するためのコマンド群を入力することができる。
図2には、AVコントローラ17の構成例が示されている。
プッシュボタンスイッチ部50には、OKボタン(エンターボタン)51、および4つの方向ボタン(矢印ボタン)52〜55が設けられている。
OKボタン51はプッシュボタンスイッチから構成されており、キーボード13内のエンターキーに割り当てられたキーコードと同じキーコードをコンピュータ10に入力するために用いられる。4つの方向ボタン52〜55は、一つのカバー内に収容された4つのプッシュボタンスイッチから構成されている。換言すれば、4つの方向ボタン52〜55は一つの十字キースイッチとして実現されている。
方向ボタン52は、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを上方向に移動するための上方向キー機能が割り当てられたプッシュボタンであり、キーボード13内の上矢印キー“↑”に割り当てられたキーコードと同じキーコードをコンピュータ10に入力するために用いられる。
方向ボタン53は、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを右方向に移動するための右方向キー機能が割り当てられたプッシュボタンであり、キーボード13内の右矢印キー“→”に割り当てられたキーコードと同じキーコードをコンピュータ10に入力するために用いられる。
方向ボタン54は、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを下方向に移動するための下方向キー機能が割り当てられたプッシュボタンであり、キーボード13内の下矢印キー“↓”に割り当てられたキーコードと同じキーコードをコンピュータ10に入力するために用いられる。
方向ボタン55は、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを左方向に移動するための左方向キー機能が割り当てられたプッシュボタンであり、キーボード13内の左矢印キー“←”に割り当てられたキーコードと同じキーコードをコンピュータ10に入力するために用いられる。
静電パッド装置60は、プッシュボタンスイッチ部50を取り囲む環状のタッチ検知エリアを有している。具体的には、静電パッド装置60は、タッチ検知エリアとして機能するパッド部と、静電容量の変化に応じて、このパッド部のタッチ検知エリア上におけるユーザの指の位置(タッチ位置)を検知する静電センサとを含んでいる。ユーザが指でタッチ検知エリア上を触れるという操作はタッチ操作と称される。
パッド部は例えば誘電物質から構成されており、そのパッド部の表面がタッチ検知エリアとして機能する。パッド部の表面つまりタッチ検知エリアは、環状且つ円形の形状を有している。このタッチ検知エリアは、その円周方向に沿って並んで配置された4つのエリア61,62,63,64に区分されている。これら4つのエリア61,62,63,64には、互いに異なる機能が割り当てられた入力エリア(ユーザがタッチ操作を行うためのエリア)である。
また、タッチ検知エリア上においては、隣接する各2つのエリア間の境界位置に凸部が形成されている。すなわち、エリア61と62との間には、タッチ検知エリアの半径方向に沿って長手方向が伸びた凸部1が配置されている。またエリア62と63との間には、タッチ検知エリアの半径方向に沿って長手方向が伸びた凸部2が配置されている。同様にエリア63と64との間には、タッチ検知エリアの半径方向に沿って長手方向が伸びた凸部3が配置されている。さらにエリア64と61との間にも、タッチ検知エリアの半径方向に沿って長手方向が伸びた凸部4が配置されている。これら凸部1〜4を設けることにより、ユーザがあるエリアを指でタッチ操作する時に隣のエリアに指が誤って触れたり、指が隣接する2つのエリアに同時に触れることを、防止することができる。
エリア61には、例えば、AVソフトウェアのようなソフトウェア群に対して直前の表示内容に戻ることを指示する“戻る”機能が割り当てられている。つまり、エリア61は、そのエリア61上のタッチ操作に応じて、“戻る”機能の実行を指示するコマンドをコンピュータ10に入力する。エリア61上にユーザの指がタッチされた時、このタッチ操作に応答して、例えば、静電パッド装置60内の静電センサは、エリア61がタッチされたことを示す信号を、ソフトウェア群に対して“戻る”機能の実行を指示するためのコマンドとして出力する。このように、エリア61は“戻る”機能の実行を指示するための“戻る”ボタンとして機能する。
エリア62には、例えば、AVソフトウェアのようなソフトウェア群に対して、表示アイテムに関連するさらに詳細な情報の表示を指示する“MORE INFO”機能が割り当てられている。つまり、エリア62は、そのエリア62上のタッチ操作に応じて、“MORE INFO”機能の実行を指示するコマンドをコンピュータ10に入力する。エリア62上にユーザの指がタッチされた時、このタッチ操作に応答して、静電パッド装置60内の静電センサは、例えば、エリア62がタッチされたことを示す信号を、ソフトウェア群に対して“MORE INFO”機能の実行を指示するためのコマンドとして出力する。このように、エリア62は“MORE INFO”機能の実行を指示するための“MORE INFO”ボタンとして機能する。
エリア63には、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを垂直方向(上または下方向)に移動するための第1の“FAST MOVE BUTTON”機能が割り当てられている。つまり、エリア63は、そのエリア63上のタッチ操作に応じて、第1の“FAST MOVE BUTTON”機能の実行を指示するためのコマンドをコンピュータ10に入力する。
第1の“FAST MOVE BUTTON”機能は、例えば、AVソフトウェアによって表示される操作メニューのような表示データを、エリア63上のタッチ操作に応じて垂直方向にスクロールするための機能として使用される。エリア63上のタッチ操作に応答して、静電パッド装置60内の静電センサは、例えば、エリア63がタッチ操作されたことを示す信号を、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを垂直方向にスクロールすることを指示するコマンドとして出力する。ユーザは、エリア63を指でタッチするだけで、AVソフトウェアによって表示されるメニュー画面を上方向または下方向にスクロールしながらナビゲートすることができる。
第1の“FAST MOVE BUTTON”機能を実現するために、エリア63は、例えば、4つのサブエリア、つまり2つの上方向キーエリア631,632、および2つの下方向キーエリア633,634に区分されている。サブエリア631〜634は、エリア63内で一方向に並んで配置されている。サブエリア631〜634は、それぞれ表示画面上の操作対象位置またはカーソルを上方向または下方向に移動するためのFAST MOVE BUTTONとして機能する。マーク“<<”および”>>”が記されたサブエリアは、マーク“<”および”>”が記されたサブエリアよりも、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを上または下方向に高速で移動させるための機能が割り当てられている。
すなわち、上方向キーエリア631,632の各々は、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを上方向に移動するための上方向キー機能が割り当てられたエリアであり、キーボード13内の上矢印キー“↑”に割り当てられたキーコードと同じキーコードを入力するために用いられる。この場合、上方向キーエリア631には、操作対象位置またはカーソルを、上方向キーエリア632よりも高速で上方向に移動させるための機能が割り当てられている。つまり、上方向キーエリア632がタッチされている期間中は、キーボード13内の上矢印キー“↑”に割り当てられたキーコードと同じキーコードが、第1の時間間隔(リピート間隔とも云う)で繰り返しソフトウェアに入力される。上方向キーエリア631がタッチされている期間中は、キーボード13内の上矢印キー“↑”に割り当てられたキーコードと同じキーコードが第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔で繰り返しソフトウェアに入力される。
このように、上方向キーエリア632は、上方向キーエリア632上のタッチ操作に応じて、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを上方向に第1の速度で移動させることを指示するコマンドをコンピュータ10に入力する。また、上方向キーエリア631は、上方向キーエリア631上のタッチ操作に応じて、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを上方向に第1の速度よりも高速の第2の速度で移動させることを指示するコマンドをコンピュータ10に入力する。静電パッド装置60内の静電センサは、上方向キーエリア632上のタッチ操作に応答して、上方向キーエリア632がタッチされたことを示す検知信号を、操作対象位置またはカーソルを上方向に第1の速度で移動させることをコンピュータ10に指示するためのコマンドとして出力する。静電センサが出力する検知信号は、タッチ検知エリア上のタッチ位置を示す信号である。このコマンドはコンピュータ10内のCPUに送られ、CPUによって実行されるソフトウェアによって当該コマンドに関連付けされた処理が遂行される。
また、上方向キーエリア631上のタッチ操作に応答して、静電パッド装置60内の静電センサは、上方向キーエリア631がタッチされたことを示す検知信号を、操作対象位置またはカーソルを上方向に第2の速度で移動させることをコンピュータ10に指示するためのコマンドとして出力する。
下方向キーエリア633,634の各々は、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを下方向に移動するための下方向キー機能が割り当てられたエリアであり、キーボード13内の下矢印キー“↓”に割り当てられたキーコードと同じキーコードを入力するために用いられる。この場合、下方向キーエリア634には、操作対象位置またはカーソルを、下方向キーエリア633よりも高速で下方向に移動させるための機能が割り当てられている。つまり、下方向キーエリア633がタッチされている期間中は、キーボード13内の下矢印キー“↓”に割り当てられたキーコードと同じキーコードが第1のリピート間隔で繰り返しソフトウェアに入力される。下方向キーエリア634がタッチされている期間中は、キーボード13内の下矢印キー“↓”に割り当てられたキーコードと同じキーコードが第1のリピート間隔よりも短い第2のリピート間隔で繰り返しソフトウェアに入力される。
このように、下方向キーエリア633は、下方向キーエリア633上のタッチ操作に応じて、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを下方向に第1の速度で移動させることを指示するためのコマンドをコンピュータ10に入力する。下方向キーエリア634は、下方向キーエリア634上のタッチ操作に応じて、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを下方向に第1の速度よりも速い第2の速度で移動させることを指示するためのコマンドをコンピュータ10に入力する。静電パッド装置60内の静電センサは、下方向キーエリア633上のタッチ操作に応答して、下方向キーエリア633がタッチされたこと示す検知信号を、操作対象位置またはカーソルを下方向に第1の速度で移動させることを指示するためのコマンドとして出力する。また、下方向キーエリア634上のタッチ操作に応答して、静電パッド装置60内の静電センサは、下方向キーエリア634がタッチされたこと示す検知信号を、操作対象位置またはカーソルを下方向に第2の速度で移動させることを指示するためのコマンドとして出力する。
ユーザは、第1の“FAST MOVE BUTTON”機能が割り当てられたエリア63内の4つのサブエリア631,632、633,634を選択的に指で触れるだけで、AVソフトウェアによって表示されるメニュー画面を上方向または下方向に好みの速度でスクロールしながら、メニュー画面をナビゲートすることができる。
また、エリア63においては、図3に示すように、隣接する2つのサブエリア間に、タッチされたことが検知されないエリア(不感帯)が配置されている。すなわち、エリア63においては、3つの不感帯が配置されている。一つはサブエリア631と632との間に位置し、もう一つはサブエリア632と633との間に位置し、さらに別の一つはサブエリア633と634との間に位置している。3つの不感帯の中の中央の不感帯、つまりサブエリア632と633との間に位置する不感帯のエリアは、他の2つの不感帯よりも広い。
静電パッド装置60内の静電センサは、ユーザの指が不感帯上に移動された時に、例えば、ユーザの指がエリア63上から離れたことを示す信号を出力する。したがって、隣接する2つサブエリア間に不感帯を配置することにより、ユーザは、指をエリア63から離すことなく、単にエリア63上に指を置いたまま指の位置をスライドさせるだけで、操作対象位置またはカーソルを移動させたり、その移動を一時的に停止させたり、することができる。また、ユーザの指が同時に隣接する2つサブエリアに同時に触れることによる誤動作を防止することもできる。
特に、中央の不感帯は広いので、中央の不感帯は、操作対象位置またはカーソルが移動されないニュートラルな指位置として有効に使用することができる。ユーザは、中央の不感帯上に指を置き、そこから上方向または下方向に指を動かすことで、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを上方向または下方向に移動させることができる。また、ユーザは、サブエリア631と632との間の不感帯上に指を置き、そこから上方向または下方向に指をスライドするだけで、表示画面上の操作対象位置またはカーソルの上方向への移動速度を自由に変えることができる。同様に、ユーザは、サブエリア633と634との間の不感帯上に指を置き、そこから上方向または下方向に指をスライドするだけで、表示画面上の操作対象位置またはカーソルの下方向への移動速度を自由に変えることができる。
エリア64には、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを水平方向(左または右方向)に移動するための第2の“FAST MOVE BUTTON”機能が割り当てられている。つまり、エリア64は、そのエリア64上のタッチ操作に応じて、第2の“FAST MOVE BUTTON”機能の実行を指示するためのコマンドをコンピュータ10に入力する。
第2の“FAST MOVE BUTTON”機能は、例えば、AVソフトウェアによって表示される操作メニューのような表示データを、エリア64上のタッチ操作に応じて水平方向にスクロールするための機能として使用される。エリア64上のタッチ操作に応答して、静電パッド装置60内の静電センサは、例えば、エリア64がタッチ操作されたことを示す信号を、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを水平方向にスクロールすることを指示するコマンドとして出力する。ユーザは、エリア64を指でタッチするだけで、AVソフトウェアによって表示されるメニュー画面を左方向または右方向にスクロールしながらナビゲートすることができる。
第2の“FAST MOVE BUTTON”機能を実現するために、エリア64は、図2に示すように、例えば、4つのサブエリア、つまり2つの左方向キーエリア641,642、および2つの右方向キーエリア643,644に区分されている。サブエリア641〜644は、エリア64内で一方向に並んで配置されている。サブエリア641〜644は、それぞれ表示画面上の操作対象位置またはカーソルを左方向または右方向に移動するためのFAST MOVE BUTTONとして機能する。マーク“<<”および”>>”が記されたサブエリアは、マーク“<”および”>”が記されたサブエリアよりも、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを左または右方向に高速で移動させるための機能が割り当てられている。
すなわち、左方向キーエリア641,642の各々は、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを左方向に移動するための左方向キー機能が割り当てられたエリアであり、キーボード13内の左矢印キー“←”に割り当てられたキーコードと同じキーコードを入力するために用いられる。この場合、左方向キーエリア641には、操作対象位置またはカーソルを、左方向キーエリア642よりも高速で左方向に移動させるための機能が割り当てられている。つまり、左方向キーエリア642がタッチされている期間中は、キーボード13内の左矢印キー“←”に割り当てられたキーコードと同じキーコードが第1のリピート間隔で繰り返しソフトウェアに入力される。左方向キーエリア641がタッチされている期間中は、キーボード13内の左矢印キー“←”に割り当てられたキーコードと同じキーコードが第1のリピート間隔よりも短い第2のリピート間隔で繰り返しソフトウェアに入力される。
このように、左方向キーエリア642は、その左方向キーエリア642上のタッチ操作に応じて、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを左方向に第1の速度で移動させることを指示するコマンドをコンピュータ10に入力する。また、左方向キーエリア641は、その左方向キーエリア641上のタッチ操作に応じて、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを左方向に第1の速度よりも高速の第2の速度で移動させることを指示するコマンドをコンピュータ10に入力する。静電パッド装置60内の静電センサは、左方向キーエリア642上のタッチ操作に応答して、左方向キーエリア642がタッチされたことを示す検知信号を、操作対象位置またはカーソルを左方向に第1の速度で移動させることを指示するためのコマンドとして出力する。また、左方向キーエリア641上のタッチ操作に応答して、静電パッド装置60内の静電センサは、左方向キーエリア641がタッチされたことを示す検知信号を、操作対象位置またはカーソルを上方向に第2の速度で移動させることを指示するためのコマンドとして出力する。
右方向キーエリア643,644の各々は、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを右方向に移動するための右方向キー機能が割り当てられたエリアであり、キーボード13内の右矢印キー“→”に割り当てられたキーコードと同じキーコードを入力するために用いられる。この場合、右方向キーエリア644には、操作対象位置またはカーソルを、右方向キーエリア643よりも高速で右方向に移動させるための機能が割り当てられている。つまり、右方向キーエリア643がタッチされている期間中は、キーボード13内の右矢印キー“→”に割り当てられたキーコードと同じキーコードが第1のリピート間隔で繰り返しソフトウェアに入力される。右方向キーエリア644がタッチされている期間中は、キーボード13内の右矢印キー“→”に割り当てられたキーコードと同じキーコードが第1のリピート間隔よりも短い第2のリピート間隔で繰り返しソフトウェアに入力される。
このように、右方向キーエリア643は、右方向キーエリア643上のタッチ操作に応じて、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを右方向に第1の速度で移動させることを指示するコマンドをコンピュータ10に入力する。また、右方向キーエリア644は、右方向キーエリア644上のタッチ操作に応じて、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを右方向に第1の速度よりも高速の第2の速度で移動させることを指示するコマンドをコンピュータ10に入力する。静電パッド装置60内の静電センサは、右方向キーエリア643上のタッチ操作に応答して、右方向キーエリア643がタッチされたことを示す検知信号を、操作対象位置またはカーソルを右方向に第1の速度で移動させることを指示するためのコマンドとして出力する。また、右方向キーエリア644上のタッチ操作に応答して、静電パッド装置60内の静電センサは、右方向キーエリア644がタッチされたことを示す検知信号を、操作対象位置またはカーソルを右方向に第2の速度で移動させることを指示するためのコマンドとして出力する。
ユーザは、第2の“FAST MOVE BUTTON”機能が割り当てられたエリア64内の4つのサブエリア641,642、643,644を選択的に指で触れるだけで、AVソフトウェアによって表示されるメニュー画面を左方向または右方向に好みの速度でスクロールしながら、メニュー画面をナビゲートすることができる。
また、エリア64においても、図3に示すように、隣接する2つのサブエリア間に、タッチ操作が検知されないエリア(不感帯)が配置されている。すなわち、エリア64においては、3つの不感帯が配置されている。一つはサブエリア641と642との間に位置し、もう一つはサブエリア642と643との間に位置し、さらに別の一つはサブエリア643と644との間に位置している。3つの不感帯の中の中央の不感帯、つまりサブエリア642と643との間に位置する不感帯のエリアは、他の2つの不感帯よりも広い。
静電パッド装置60内の静電センサは、ユーザの指が不感帯上に移動された時に、ユーザの指がエリア64上から離れたことを示す信号を出力する。したがって、ユーザは、指をエリア64から離すことなく、単にエリア64上に指を置いたままの状態で指の位置を動かすだけで、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを左方向または右方向に希望の速度で移動させたり、操作対象位置またはカーソルの移動を一時的に停止させたり、することができる。特に、中央の不感帯は広いので、中央の不感帯は、操作対象位置またはカーソルが移動されないニュートラルな指位置として有効に使用することができる。ユーザは、中央の不感帯上に指を置き、そこから左方向または右方向に指を動かすことで、表示画面上の操作対象位置またはカーソルを左方向または右方向に移動させることができる。また、ユーザは、サブエリア641と642との間の不感帯上に指を置き、そこから左方向または右方向に指をスライドするだけで、表示画面上の操作対象位置またはカーソルの左方向への移動速度を自由に変えることができる。同様に、ユーザは、サブエリア643と644との間の不感帯上に指を置き、そこから左方向または右方向に指をスライドするだけで、表示画面上の操作対象位置またはカーソルの右方向への移動速度を自由に変えることができる。
また、AVコントローラ17においては、静電パッド装置60内の4つのエリア61,62,63,64それぞれに隣接して4つの発光部(LED)71,72,73,74が設けられている。静電パッド装置60はプッシュボタンスイッチとは異なり、ユーザが各エリア61,62,63,64を指でタッチしても、そのタッチ操作に対する各エリアからの反応はない。4つのLED71,72,73,74は、4つのエリア61,62,63,64それぞれがタッチ操作されたことをユーザに通知するために用いられる。4つのLED71,72,73,74の各々は、対応するエリア上のタッチ操作に応答して点灯または消灯する。4つのLED71,72,73,74は、例えば、静電パッド装置60の環状のタッチ検知エリアの外周側に配置されている。具体的には、環状のタッチ検知エリアの外周側には、環状のLED透光部70が配置されている。このLED透光部70の下側に、4つのエリア61,62,63,64それぞれに対応する4つのLED71,72,73,74が配置されている。環状のLED透光部70は、各LEDからの光を外部に放出する。
なお、4つのLED71,72,73,74を、環状のタッチ検知エリアの内周側に配置してもよい。
次に、図4および図5を参照して、AVコントローラ17の構造の例を説明する。図4はAVコントローラ17の外観を示す斜視図であり、図5はAVコントローラ17の分解斜視図である。
スイッチ基板100上にはプッシュボタンスイッチ部50が設けられており、また静電センサ基板101上には環状のパッド部600が設けられている。環状のパッド部600の表面が上述のタッチ検知エリアとして使用される。環状のパッド部600の表面上には、プッシュボタンスイッチ部50を囲むように、環状の凸部601がパッド部のタッチ検知エリアの内周に沿って形成されている。この環状の凸部601により、ユーザが4つの方向ボタン(矢印ボタン)52〜55のいずれかを押すときに、ユーザの指が誤ってタッチ検知エリアに触れることを防止することができる。静電センサ基板101と静電センサ基板101上に配置される環状のパッド部600とによって静電パッド装置60が構成されている。
静電センサ基板101の中央には、環状のパッド部600中央に設けられた円形の開口と同じサイズの円形の開口が設けられている。静電パッド装置60は、静電センサ基板101中央の開口内にプッシュボタンスイッチ部50が挿入されるように、スイッチ基板100上に配置されている。
静電センサ基板101表面上には、環状のパッド部600の裏面に対向するように複数の静電センサ電極E1〜E10が配置されている。これら静電センサ電極E1〜E10は、静電センサ基板101中央に設けられた円形の開口の周りに沿った円周上に並んで配置されている。隣接する静電センサ電極間には一定の隙間が配されている。これら静電センサ電極E1〜E10は、静電センサ基板101の例えば裏面側に設けられたコントロール回路302と共同して、上述の静電センサとして機能する。
AVコントローラ17は2つの独立した部品、つまり静電パッド装置60およびプッシュボタンスイッチ部50から構成されている。これら2つの部品とコンピュータ10との間のインタフェースを簡単化するために、静電パッド装置60およびプッシュボタンスイッチ部50の各々と本コンピュータ10との間のインタフェースは、静電センサ基板101裏面上に設けられた上述の一つのコントロール回路302を用いて実行される。すなわち、コントロール回路302はプッシュボタンスイッチ部50と静電パッド装置60とに共通のコントロール回路として使用され、プッシュボタンスイッチ部50から出力されるスイッチ信号および静電パッド装置60から出力される検知信号は、コントロール回路302を介してコンピュータ10に送られる。
AVコントローラ17内のあるボタン(OKボタン51、方向ボタン52,52,53,54,54、“戻る”ボタン61、“MORE INFO”ボタン62、FAST MOVE BUTTON群631〜634,641〜644)が押された時、コントロール回路302は、例えば、押されたボタンを示す信号(ON信号)を出力する。このON信号は、押されたボタンを識別するボタン番号、または押されたボタンの座標位置を示す。また、“MORE INFO”ボタン62、またはFAST MOVE BUTTON群631〜634,641〜644から指が離されると、コントロール回路302は、指が離されたボタンを示す信号(OFF信号)を出力する。このOFF信号も、押されたボタンを識別するボタン番号、または押されたボタンの座標位置を示す。
静電センサ電極E1〜E4は、上述の第1の“FAST MOVE BUTTON”機能が割り当てられたエリア63上における、指の位置および指の動きを検知するための電極群であり、環状のパッド部600のエリア63の裏面に対向している。静電センサ電極E1〜E4は、エリア63内のサブエリア631〜634および不感帯のいずれにユーザの指が位置しているかを検知するために用いられる。指の位置がサブエリア631〜634のいずれであるか、および指が不感帯上に置かれている否かの検知は、例えば、静電センサ電極E1〜E4それぞれによって検出される静電容量の分布等に基づいて行うことができる。もちろん、エリア63内に配置すべき各電極の形状、エリア63内に配置すべき電極の個数、およびこれら電極それぞれの配置位置、等は上記の例に制限されるものでなく、サブエリア631〜634および不感帯のいずれにユーザの指が位置しているかを検知可能な構造のものであればよい。例えば、エリア63内にサブエリアの個数である4を超える数の多数の電極を配置する構成や、サブエリア631〜634それぞれ下側にのみ電極を配置し、且つ不感帯の下側には電極を配さない構成でもよい。また、サブエリア631〜634それぞれに対応する4個の電極と3つの不感帯に対応する3つの電極との計7個の電極を使用して、エリア63内のサブエリア631〜634および不感帯のいずれにユーザの指が位置しているかを検知することもできる。
静電センサ電極E5〜E8は、上述の第2の“FAST MOVE BUTTON”機能が割り当てられたエリア64上の指の位置および動きを検知するための電極群であり、環状のパッド部600のエリア64の裏面に対向している。静電センサ電極E5〜E8は、エリア64内のサブエリア641〜644および不感帯のいずれにユーザの指が位置しているかを検知するために用いられる。静電センサ電極E5〜E8の構成も、図5の例に限られるものではない。
静電センサ電極E9は上述の“戻る”機能が割り当てられたエリア61の裏面に対向しており、エリア61上が指によってタッチされたかどうかを検知する。また静電センサ電極E10は上述の“MORE INFO”機能が割り当てられたエリア62の裏面に対向しており、エリア62上が指によってタッチされたかどうかを検知する。
また、静電センサ基板101表面上には、上述のLED71〜74が設けられている。なお、LED71〜74を静電センサ基板101の裏面側に配置し、静電センサ基板101に設けられた4つの貫通孔を介してLED71〜74からの光を静電パッド装置60の表面に導くようにしてもよい。
以上のように、本実施形態においては、静電パッド装置60のタッチ検知エリア上のタッチ操作に応じて、キーボード13内の所定の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを所定の時間間隔で連続的に出力することができる。しかも、タッチ検知エリア上のタッチ位置に応じて、所定の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、異なる時間間隔で連続的に出力することができる。したがって、ユーザは、キーボード13、タッチパッド15を操作せずとも、一つの静電パッド装置60を片手の指でタッチするという簡単な操作を行うのみで、表示画面上の操作対象位置を簡単な操作で効率よく所望の速度で移動することが可能となる。
また、静電パッド装置60には、垂直スクロール機能が割り当てられたエリアと、水平スクロール機能が割り当てられたエリアとが設けられているので、ユーザは、容易に、AVソフトウェアによって表示されるメニュー画面等を垂直方向または水平方向にスクロールしながら、メニュー画面をナビゲートすることができる。
さらに、タッチ検知エリアの中央にはエンターボタンと複数の方向ボタンとを含むプッシュボタンスイッチ部50が配置されているので、多くの機能を一つのAVコントローラ17によって提供することができる。
例えば、ナビゲートによってメニュー画面上の目的のデータアイテムが選択された状態で、OKボタン51を押すことにより、当該データアイテムの再生等を行うことができる。また、方向ボタン52〜55の各々プッシュボタンであり、クリック感があるので、キーボード13内の方向キー群と同じ操作感で操作することができる。よって、カーソル位置を上下左右方向に少しだけ移動させる場合においては、方向ボタン52〜55は静電ボタン60よりも好適に利用することができる。
さらに、静電ボタン60においては、垂直スクロール機能が割り当てられたエリア63内のタッチ位置に応じて、カーソル移動速度および移動方向が自動的に変更される。よって、ユーザは、上または下方向への速いカーソル移動(高速スクロール)と上または下方向への遅いカーソル移動(低速スクロール)とを容易に使い分けることができる。同様に、水平スクロール機能が割り当てられたエリア64内においても、そのタッチ位置に応じて、カーソル移動速度および移動方向が自動的に変更される。よって、ユーザは、左または右方向への速いカーソル移動(高速スクロール)と左または右方向への遅いカーソル移動(低速スクロール)とを容易に使い分けることができる。
次に、図6を参照して、本コンピュータ10のシステム構成について説明する。
本コンピュータ10は、CPU111、ノースブリッジ114、主メモリ115、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)116、サウスブリッジ117、BIOS−ROM120、ハードディスクドライブ(HDD)121、光ディスクドライブ(ODD)122、サウンドコントローラ123、TVチューナ124、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)140、および電源回路141等を備えている。
CPU111は本コンピュータ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、HDD121からシステムメモリ115にロードされる、オペレーティングシステム、およびAVソフトウェアのような各種アプリケーションプログラムを実行する。また、CPU111は、AVコントローラ17を制御するためのプログラムであるAVコントローラドライバユーティリティ112も実行する。さらに、CPU111は、BIOS−ROM120に格納されたBIOS(Basic Input Output System)も実行する。
ノースブリッジ114はCPU111のローカルバスとサウスブリッジ117との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ114には、主メモリ115をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ114は、PCI Expressバスなどを介してグラフィクスプロセッシングユニット(GPU)116との通信を実行する機能も有している。
グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)116は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。GPU116は、OSまたはアプリケーションプログラムによってビデオメモリ(VRAM)116Aに書き込まれた表示データから、LCD17に表示すべき画面イメージを形成する映像信号を生成する。
サウスブリッジ117は、ハードディスクドライブ(HDD)121および光ディスクドライブ(ODD)122を制御するための、IDE(Integrated Drive Electronics)コントローラやSerial ATAコントローラを内蔵している。
サウンドコントローラ123は音源デバイスであり、各種オーディオデータに対応する音をスピーカ群19,20から出力するための処理を実行する。TVチューナ124は、TV放送信号によって放送される放送番組データを受信する。
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)140は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13およびタッチパッド15を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。EC/KBC140には、本コンピュータ10が電源オフされた状態においても、電源回路141から常に動作電源が供給される。また、EC/KBC140は、AV操作パネル16およびAVコントローラ17を制御するためのコントローラとして機能する。EC/KBC140とAVコントローラ17との間の通信は、例えば、シリアルバス等を介して実行される。
またEC/KBC140は、ユーザによるパワーボタンスイッチ14の操作に応じて本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。本コンピュータ10のパワーオン/パワーオフの制御は、EC/KBC140と電源回路141との共同動作によって実行される。電源回路141は、コンピュータ本体11に装着されたバッテリ142からの電力、またはコンピュータ本体11に外部電源として接続されるACアダプタ143からの電力を用いて、各コンポーネントへの動作電源を生成する。
次に、図7を参照して、AVコントローラ17を制御するための、ハードウェアとソフトウェアとの関係について説明する。
上述したように、キーボード13、AV操作パネル16、およびAVコントローラ17はEC/KBC140に接続されている。EC/KBC140は、AVコントローラファームウェア113を実行することにより、AV操作パネル16およびAVコントローラ17を制御する。キーボード13上の押下キーに対応するキーコードは、EC/KBC140およびオペレーティングシステム(OS)を介してAVソフトウェアのようなアプリケーションプログラムに送られる。一方、AVコントローラ17から出力される信号は、例えば、EC/KBC140、BIOS、OS、およびAVコントローラドライバユーティリティプログラム112を介して、AVソフトウェアのようなアプリケーションプログラムに送られる。この場合、AVコントローラ17から出力される信号は、EC/KBC140内のAVコントローラフォームウェア113、またはAVコントローラドライバユーティリティプログラム112によって、アプリケーションプログラムが解釈可能なコマンド(例えば、キーコードのようなコードデータ)に変換される。もちろん、この変換動作は、AVコントローラ17内のコントロール回路302内で実行してもよい。以下では、この変換動作を、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112によって実行する場合を想定する。
図8には、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112の機能構成が示されている。
AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、その機能実行モジュールとして、モード設定部801、タッチエリア/タッチ位置判別部802、およびコード発生部803を備えている。
モード設定部801はAVコントローラ17の動作環境を設定するためのソフトウェアモジュールであり、AVコントローラ設定部900、音量設定部901、LED設定部902、感度設定部903、およびMove Speed設定部904を備えている。
AVコントローラ設定部900は、AVコントローラ制御部1001と共同して、AVコントローラ17の機能をオン(イネーブル)またはオフ(ディスエーブル)に設定するための処理を実行する。AVコントローラ制御部1001は、例えば、EC/KBC140(AVコントローラファームウェア113)によって、またはEC/KBC140(AVコントローラファームウェア113)とBIOS等とによって実現されている。
音量設定部901は、静電パッド装置60のエリア61〜64のいずれかがタッチされた時にスピーカから出力すべき音(タッチ音)の音量を設定する。プッシュボタンスイッチ部50内のボタン51〜55の押下操作時には、押下操作に対する反応が指に伝わるが、静電パッド装置60のエリア61〜64のタッチ操作時には、タッチ操作に対する反応はない。よって、タッチ音はエリア61〜64のいずれかがタッチされた時のみ再生され、たとえボタン51〜55のいずれかが押下されても、タッチ音は再生されない。
LED設定部902は、上述のLED71〜74の点灯/消灯を制御するためのLEDモードを、予め用意された2つのLEDモード(第1のLEDモード、第2のLEDモード)間で切り替える。
第1のLEDモードにおいては、LED71〜74それぞれの初期状態は点灯である。静電パッド装置60のエリア61〜64のいずれかがユーザの指によってタッチされた時、そのタッチされたエリアに対応する、LED71〜74の1つが消灯される。例えば、エリア63がタッチされると、LED73のみが消灯される。ユーザの指がエリア63から離れてから所定期間経過した後に、LED73は再び点灯する。ユーザの指がエリア63から離れた時のみならず、ユーザの指がエリア63内の不感帯に移動した時も、LED73は一定期間消灯される。
第2のLEDモードにおいては、LED71〜74それぞれの初期状態は消灯である。静電パッド装置60のエリア61〜64のいずれかがユーザの指によってタッチされた時、そのタッチされたエリアに対応する、LED71〜74の1つが点灯される。例えば、エリア63がタッチされると、LED73が点灯される。ユーザの指がエリア63から離れてから所定期間経過した後に、LED73は再び消灯する。ユーザの指がエリア63から離れた時のみならず、ユーザの指がエリア63内の不感帯に移動した時も、LED73は一定期間点灯される。
感度設定部903は、AVコントローラ制御部1001と共同して、静電パッド装置60のエリア61〜64の感度を設定する処理を実行する。静電パッド装置60の静電センサは、エリア61〜64のいずれかの静電容量の値が閾値を超えた時、静電容量の値が閾値を超えたエリアがタッチされたことを検知する。感度の変更は、例えば、閾値の値を変更することによって行うことができる。
Move Speed設定部904は、第1の“FAST MOVE BUTTON”機能が割り当てられたエリア63がタッチされた場合における表示データの垂直方向へのスクロール速度、および第2の“FAST MOVE BUTTON”機能が割り当てられたエリア64がタッチされた場合における表示データの水平方向へのスクロール速度を変更する。具体的には、エリア63内の各サブエリアに対応するカーソル移動速度(または操作対象位置)、つまりエリア63内の各サブエリアがタッチされた時に上矢印キー“↑”または下矢印キー“↓”のキーコードを連続的に発行すべき時間間隔(リピート間隔)が変更される。また、同時に、エリア64内の各サブエリアに対応するカーソル移動速度(または操作対象位置)、つまりエリア64内の各サブエリアがタッチされた時に左矢印キー“←”または右矢印キー“右”のキーコードを連続的に発行すべき時間間隔(リピート間隔)も変更される。“FAST MOVE BUTTON”機能におけるカーソル移動速度の変更は、OSによって実行されるキーボート13上の各キーのリピート間隔の設定処理とは、独立して実行される。
モード設定部801によってLCD17に表示されるモード設定画面の例を図9に示す。
設定1(AVコントローラのON/OFF設定):
“Enable AV Controller”チェックボックスがユーザによってチェックされたならば、AVコントローラ17の機能がオン(イネーブル)になる。“Enable AV Controller”チェックボックスのチェックがユーザによって外されたならば、AVコントローラ17の機能がオフ(ディセーブル)になる。デフォルトはオンである。
設定2(LED ON/OFF設定):
“Turn on LED”チェックボックスがユーザによってチェックされたならば、LEDモードは第1のLEDモードに設定される。“Turn on LED”チェックボックスのチェックがユーザによって外されたならば、LEDモードは第2のLEDモードに設定される。デフォルトは、第1のLEDモードである。AV操作パネル16のLEDオン/オフボタンがユーザによってタッチされた時も、LEDモードの切り替えが行われる。ユーザがLEDオン/オフボタンを押す度に、LEDモードは第1のLEDモードと第2のLEDモードとの間で切り替わる。
設定3(クリックボリューム設定):
ユーザは、ボリューム設定用スライダーの位置を左右に動かすことにより、クリック音の音量を変更することができる。
設定4(感度設定):
ユーザは、感度設定用スライダーの位置を左右に動かすことにより、静電パッド装置60の各エリア61〜64の感度を変更することができる。
設定5(移動速度MOVE SPEED設定):
ユーザは、移動速度設定用スライダーの位置を左右に動かすことにより、ユーザがFAST MOVE BUTTONをタッチした時のカーソル移動速度(操作対象位置移動速度)を変更することができる。移動速度設定用スライダーの位置が右に移動されると、低速スクロール用のFAST MOVE BUTTONがタッチされた時のキーリピート間隔、および高速スクロール用のFAST MOVE BUTTONがタッチされた時のキーリピート間隔はそれぞれ所定量だけ短く設定される。また、移動速度設定用スライダーの位置が左に移動されると、低速スクロール用のFAST MOVE BUTTONがタッチされた時のキーリピート間隔、および高速スクロール用のFAST MOVE BUTTONがタッチされた時のキーリピート間隔はそれぞれ所定量だけ長く設定される。
図8のタッチエリア/タッチ位置判別部802およびコード発生部803は、AVコントローラ制御部1001(例えばEC/KBC140)と共同して、静電パッド装置60とプッシュボタンスイッチ部50とを含むAVコントローラ17を制御するための制御モジュール810として機能する。
この制御モジュール810は、例えば、静電パッド装置60の各タッチされたエリアに対応する機能の実行を指示する信号を発生する。例えば、静電パッド装置60のエリア63がタッチ操作された場合、制御モジュール810は、表示画面上に表示される表示データを垂直方向にスクロールするための信号(コマンド)をOSまたはアプリケーションプログラムに発行し、またエリア64がタッチ操作された場合、前記表示画面上に表示される表示データを水平方向にスクロールするための別の信号(コマンド)をOSまたはアプリケーションプログラムに発行する。
また、制御モジュール810は、エリア63内に定義され2つの上方向キーエリア631,632のいずれがタッチされたかに応じて、上方向キーと同じキーコードを連続的に発生する時間間隔を自動的に変更する機能、およびエリア63内に定義され2つの下方向キーエリア633,634のいずれがタッチされたかに応じて、下方向キーと同じキーコードを連続的に発生する時間間隔を自動的に変更する機能を有している。
さらに、制御モジュール810は、エリア64内に定義され2つの左方向キーエリア641,642のいずれがタッチされたかに応じて、左方向キーと同じキーコードを連続的に発生する時間間隔を自動的に変更する機能、およびエリア64内に定義され2つの右方向キーエリア643,644のいずれがタッチされたかに応じて、右方向キーと同じキーコードを連続的に発生する時間間隔を自動的に変更する機能を有している。
AVコントローラ制御部1001は、プッシュボタン/静電パッド判別機能部を有している。すなわち、AVコントローラ制御部1001のプッシュボタン/静電パッド判別機能部は、AVコントローラファームウェア113等を介してAVコントローラ17からの信号(ON信号/OFF信号)を受信する。AVコントローラ制御部1001のプッシュボタン/静電パッド判別機能部は、受信されたON信号によって示されるボタン番号または座標情報に従って、プッシュボタンスイッチ部50および静電パッド装置60のいずれがユーザによって操作されたかを判別する。
プッシュボタンスイッチ部50が操作されたならば、つまりOKボタン51、方向ボタン52,52,53,54,54のいずれかがユーザによって押されたならば、AVコントローラ17からの信号はプッシュボタン/静電パッド判別機能部を介してコード発生部803に送られる。コード発生部803は、AVコントローラ17からの信号によって示されるボタンに対応するコマンド(キーコード等)を、CPU111によって実行されるOSまたはアプリケーションプログラムに送出する。
静電パッド装置60が操作されたならば、つまりエリア61〜64のいずれかがユーザの指によってタッチされたならば、AVコントローラファームウェア113を介して入力されるAVコントローラ17からのON信号は、プッシュボタン/静電パッド判別機能部を介してタッチエリア/タッチ位置判別部802に送られる。
タッチエリア/タッチ位置判別部802は、AVコントローラ17からの信号によって示されるボタン番号または座標位置に従って、エリア61〜64のいずれかがタッチされたか決定する。もしタッチ検知エリア上のタッチ位置がエリア63またはエリア64であるならば、タッチエリア/タッチ位置判別部802は、さらに、タッチ検知エリア上のタッチ位置が、どのサブエリアであるかを、AVコントローラ17からの信号によって示されるボタン番号または座標位置に応じて決定する。
タッチ検知エリア上のタッチ位置がエリア61であることがタッチエリア/タッチ位置判別部802によって判定されたならば、コード発生部803は、エリア61に割り当てられた“戻る”機能に対応するコマンドを、CPU111によって実行されるOSまたはアプリケーションプログラムに送出する。またタッチ検知エリア上のタッチ位置がエリア62であることがタッチエリア/タッチ位置判別部802によって判定されたならば、コード発生部803は、エリア62に割り当てられた“MORE INFO”機能に対応するコマンドを、CPU111によって実行されるOSまたはアプリケーションプログラムに送出する。
タッチ検知エリア上のタッチ位置がエリア63内のサブエリア631〜634のある1つであることがタッチエリア/タッチ位置判別部802によって判定されたならば、コード発生部803は、そのタッチされたサブエリアに対応するキーコード(上矢印キーコード、または下矢印キーコード)を、タッチされたことが検知された当該サブエリアに対応する所定のリピート間隔で連続的に発生し、それらキーコードそれぞれを順次、CPU111によって実行されるOSまたはアプリケーションプログラムに送出する。キーコードを連続して出力する動作は、タッチされたサブエリアから指が離されるまでの間、つまりOFF信号が入力されるまでの間、継続して実行される。
タッチ検知エリア上のタッチ位置がエリア64内のサブエリア641〜644のある1つであることがタッチエリア/タッチ位置判別部802によって判定されたならば、コード発生部803は、そのタッチされたサブエリアに対応するキーコード(左矢印キーコード、または右矢印キーコード)を、タッチされたサブエリアに対応する所定のリピート間隔で繰り返し発生し、それらキーコードそれぞれを順次、CPU111によって実行されるOSまたはアプリケーションプログラムに送出する。キーコードを連続して出力する動作は、タッチされたサブエリアから指が離されるまでの間、つまりOFF信号が入力されるまでの間、継続して実行される。
LED制御部1002は、LED71〜74の点灯/消灯を制御する。LED制御部1002は、例えば、EC/KBC140(AVコントローラファームウェア113)によって、またはEC/KBC140(AVコントローラファームウェア113)とBIOS等とによって実現されている。LED制御部1002は、例えばタッチエリア/タッチ位置判別部802によってエリア61〜64のいずれかがタッチされたことが判定された時、そのタッチされたエリアに隣接するLEDの点灯または消灯を指示する信号をAVコントローラ17に送出する。LEDの点灯または消灯のどちらを指示するかは、現在のLEDモードによって決定される。
サウンド制御部1003は、例えばタッチエリア/タッチ位置判別部802によってエリア61〜64のいずれかがタッチされたことが判定された時、サウンドコントローラ123を制御して、所定のタッチ音に対応する音をスピーカから出力する。このサウンド制御部1003も、例えば、EC/KBC140(AVコントローラファームウェア113)によって、またはEC/KBC140(AVコントローラファームウェア113)とBIOS等とによって実現することができる。
次に、図10および図11を参照して、静電パッド装置60の操作に応じて表示画面上の操作対象位置またはカーソルを移動するための指示を入力する処理について説明する。
ユーザがあるFAST MOVE BUTTON(サブエリア631〜634、サブエリア641〜644)を指で触れると、そのFAST MOVE BUTTONがタッチされたことを示す検知信号が静電パッド装置60から出力される。この検知信号は、当該FAST MOVE BUTTONのボタン番号または座標位置を示すON信号として、EC/KBC140のAVコントローラファームウェア113を介してAVコントローラドライバユーティリティプログラム112に入力される。
AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、ON信号で示されるFAST MOVE BUTTONに割れ当てられた機能に対応するキーコードを連続して発行する処理を開始する。この場合、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、ON信号で示されるFAST MOVE BUTTONの種類(高速カーソル移動用ボタン群、通常カーソル移動用ボタン群)に応じてキーコードの発生間隔(キーリピート間隔)を変更する。マーク“<<”または”>>”が記された高速カーソル移動用ボタン群に対応するキーリピート間隔は、マーク“<”または”>”が記された通常カーソル移動用ボタン群に対応するキーリピート間隔よりも短い。さらに、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、高速カーソル移動用ボタン群に対応するキーリピート間隔の値、および通常カーソル移動用ボタン群に対応するキーリピート間隔の値の双方を、図9を用いて設定されたMOVE SPEEDにしたがって、変更することができる。
ユーザがFAST MOVE BUTTONから指を離した時、またはユーザの指がFAST MOVE BUTTONから不感帯に移動した時、指が離されたことを示すOFF信号、例えば、指が離されたFAST MOVE BUTTONのボタン番号または座標位置を示すOFF信号が、EC/KBC140のAVコントローラファームウェア113を介してAVコントローラドライバユーティリティプログラム112に入力される。この時、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、キーコードの発生を停止する。
図12には、垂直スクロールに対応するユーザの指の動きの例が示されている。
ユーザの指が静電パッド装置60のエリア63の上部(サブエリア631)に触れると、キーボード13内の上矢印キー“↑”と同じキーコードがある短いリピート間隔で連続的に発生され、これによりカーソル(または操作対象位置)が上方向に高速に移動する(上方向高速スクロール)。ユーザの指の位置が静電パッド装置60のエリア63内のサブエリア631からサブエリア632にスライドされると、スライド前よりも長いリピート間隔で、キーボード13内の上矢印キー“↑”と同じキーコードが連続的に発生される。これにより、カーソルを上方向にゆっくり移動させることができる(上方向スクロール)。
ユーザの指の位置が静電パッド装置60のエリア63の中央(不感帯)にスライドされると、キーコードの発生は停止され、カーソルの移動は停止される。さらに、ユーザの指の位置がエリア63のサブエリア633にスライドされると、キーボード13内の下矢印キー“↓”と同じキーコードが連続的に発生され、これによりカーソルが下方向に移動する(下方向スクロール)。
このように、本実施形態においては、ユーザは、キーボード13内の複数の矢印キーの操作ではなく、静電パッド装置60に指を触れるという簡単な操作で、キーボード13よりも容易にカーソル移動(スクロール)操作を行うことが可能となる。
また、カーソル信号発行間隔が異なる複数のエリア(サブエリア)が同じ静電パッド装置60に用意されているので、速いカーソル移動、遅いカーソル移動を、特別な設定変更操作無しで、使い分けることが可能となる。また各エリアの間に不感帯が設けられているので、指をパッド上から離さずともカーソル移動を停止することが可能となり、また目的のエリアとは異なる別のエリアが誤って指でタッチされること等を防止することも可能となる。さらに、FAST MOVE BUTTONに対応するキーコードの発行間隔の設定を変更する機能が設けられているので、キーボード13のカーソルリピート速度とは異なる任意のリピート速度でカーソル移動を行うことが出来る。
図13には、制御部810の機能をAVコントローラドライバユーティリティプログラム112ではなく、EC/KBC140のAVコントローラファームウェア113に設けた場合に対応する構成例が示されている。
ユーザがあるFAST MOVE BUTTONを指で触れると、そのFAST MOVE BUTTONを示すON信号、具体的にはそのFAST MOVE BUTTONのボタン番号または座標位置を示すON信号が、AVコントローラ17からEC/KBC140のAVコントローラファームウェア113に入力される。AVコントローラファームウェア113は、ON信号で示されるFAST MOVE BUTTONに割れ当てられたキーコードを連続して発行する処理を開始する。この場合、AVコントローラファームウェア113は、ON信号で示されるFAST MOVE BUTTONの種類(高速カーソル移動用ボタン群、通常カーソル移動用ボタン群)に応じてキーコードの発生間隔(キーリピート間隔)を変更する。上述したように、高速カーソル移動用ボタン群に対応するキーリピート間隔は、通常カーソル移動用ボタン群に対応するキーリピート間隔よりも短い。さらに、AVコントローラファームウェア113は、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112からのリピート間隔変更指示に応じて、高速カーソル移動用ボタン群に対応するキーリピート間隔の値、および通常カーソル移動用ボタン群に対応するキーリピート間隔の値の双方を変更する。
ユーザがFAST MOVE BUTTONから指を離した時、またはユーザの指がFAST MOVE BUTTONから不感帯に移動した時、指が離されたFAST MOVE BUTTONを示すOFF信号、具体的には指が離されたFAST MOVE BUTTONのボタン番号または座標位置を示すOFF信号が、AVコントローラ17からEC/KBC140のAVコントローラファームウェア113に入力される。AVコントローラファームウェア113は、キーコードの発生を停止する。
次に、図14のフローチャートを参照して、AVコントローラファームウェア113またはAVコントローラドライバユーティリティプログラム112によって実行されるカーソル移動処理の手順の例を説明する。以下では、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112が、キーコードの連続発生を伴うカーソル移動処理を行う場合を想定する。
AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、AVコントローラファームウェア113を介してAVコントローラ17からのON信号を受信すると、タッチされたエリアが垂直スクロールエリア(エリア63)または水平スクロールエリア(エリア64)のいずれであるか否かを判別する(ステップS11,S12)。
垂直スクロールエリア(エリア63)がタッチされたならば(ステップS11のYES)、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、垂直スクロールエリア(エリア63)内のどのFAST MOVE BUTTONエリア(サブエリア)がタッチされたかを判別する(ステップS12)。
マーク“<<”が記されたサブエリア631がタッチされたならば、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、サブエリア631がタッチされている期間中、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、上矢印キー“↑”と同じキーコードを短いリピート間隔(第1のリピート間隔)で連続的に送出する(ステップS13)。
マーク“<”が記されたサブエリア632がタッチされたならば、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、サブエリア632がタッチされている期間中、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、上矢印キー“↑”と同じキーコードを第1のリピート間隔よりも長いリピート間隔(第2のリピート間隔)で連続的に送出する(ステップS14)。
マーク“>”が記されたサブエリア633がタッチされたならば、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、サブエリア633がタッチされている期間中、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、下矢印キー“↓”と同じキーコードを上述の第2のリピート間隔で連続的に送出する(ステップS15)。
マーク“>>”が記されたサブエリア634がタッチされたならば、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、サブエリア634がタッチされている期間中、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、下矢印キー“↓”と同じキーコードを上述の第1のリピート間隔で連続的に送出する(ステップS16)。
水平スクロールエリア(エリア64)がタッチされたならば(ステップS12のYES)、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、水平スクロールエリア(エリア64)内のどのFAST MOVE BUTTONエリア(サブエリア)がタッチされたかを判別する(ステップS18)。
マーク“<<”が記されたサブエリア641がタッチされたならば、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、サブエリア641がタッチされている期間中、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、左矢印キー“←”と同じキーコードを上述の第1のリピート間隔で連続的に送出する(ステップS19)。
マーク“<”が記されたサブエリア642がタッチされたならば、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、サブエリア642がタッチされている期間中、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、左矢印キー“←”と同じキーコードを上述の1のリピート間隔よりも長い上述の第2のリピート間隔で連続的に送出する(ステップS20)。
マーク“>”が記されたサブエリア643がタッチされたならば、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、サブエリア643がタッチされている期間中、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、右矢印キー“→”と同じキーコードを上述の第2のリピート間隔で連続的に送出する(ステップS21)。
マーク“>>”が記されたサブエリア644がタッチされたならば、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、サブエリア644がタッチされている期間中、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、右矢印キー“→”と同じキーコードを上述の第1のリピート間隔で連続的に送出する(ステップS22)。
なお、以上の説明では、垂直スクロールエリア(エリア63)および水平スクロールエリア(エリア64)の各々に、カーソル移動速度および移動方向が互いに異なる複数のサブエリアを設ける例を説明したが、垂直スクロールエリア(エリア63)および水平スクロールエリア(エリア64)の各々における指のスライド方向および指のスライド速度に応じて、垂直および水平スクロールを実行することもできる。この場合の処理手順を図15のフローチャートに示す。
AVコントローラ17は、垂直スクロールエリア(エリア63)または水平スクロールエリア(エリア64)上のおける指の動き(スライド)に応じて、例えば、指の位置(座標位置)を示す信号を順次出力する。AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、AVコントローラ17から送出される指の位置を示す信号をAVコントローラファームウェア113を介して受信すると、タッチされたエリアが垂直スクロールエリア(エリア63)または水平スクロールエリア(エリア64)のいずれであるか否かを判別する(ステップS21,S22)。
垂直スクロールエリア(エリア63)がタッチされたならば(ステップS21のYES)、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、例えば、受信した信号それぞれが示す座標位置、およびそれら座標位置の単位時間当たりの変化量に基づいて、指のスライド方向および指のスライド速度(移動速度)を検出する(ステップS22)。
そして、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、指がスライドされる方向が垂直スクロールエリア(エリア63)の下から上への方向であるか否かを判別する(ステップS23)。指が垂直スクロールエリア(エリア63)の下から上向きにスライドしたことが判別された場合(ステップS23のYES)、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、上矢印キー“↑”と同じキーコードを、指のスライド速度に対応するリピート間隔で連続的に送出する(ステップS24)。指のスライド速度が速いほど、リピート間隔は短くなる。また、ユーザの指が垂直スクロールエリア(エリア63)に触れたまま下から上に移動され、垂直スクロールエリア(エリア63)の上端で停止された場合でも、上矢印キー“↑”のキーコードの連続送信は停止されずに継続して実行される(慣性移動)。ユーザの指が垂直スクロールエリア(エリア63)から離れると、上矢印キー“↑”のキーコードの連続送信は停止される。
指が垂直スクロールエリア(エリア63)の上から上向きに移動したことが判別された場合(ステップS23のNO)、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、下矢印キー“↓”と同じキーコードを、指のスライド速度に対応するリピート間隔で連続的に送出する(ステップS25)。指のスライド速度が速いほど、リピート間隔は短くなる。また、ユーザの指が垂直スクロールエリア(エリア63)に触れたまま上から下に移動され、垂直スクロールエリア(エリア63)の下端で停止された場合でも、下矢印キー“↓”のキーコードの連続送信は停止されずに継続して実行される。ユーザの指が垂直スクロールエリア(エリア63)から離れると、下矢印キー“↓”のキーコードの連続送信は停止される。
なお、指の上下方向のスライド速度を検出する代わりに指の上下方向の移動量(スライド量)を検出し、その移動量に応じてリピート間隔を変更してもよい。
水平スクロールエリア(エリア64)がタッチされたならば(ステップS26のYES)、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、例えば、受信した信号それぞれが示す座標位置、およびそれら座標位置の単位時間当たりの変化量に基づいて、指のスライド方向および指のスライド速度(移動速度)を検出する(ステップS27)。
そして、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、指がスライドされる方向が水平スクロールエリア(エリア64)の右から左への方向であるか否かを判別する(ステップS28)。指が水平スクロールエリア(エリア64)の右から左向きにスライドしたことが判別された場合(ステップS28のYES)、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、左矢印キー“←”と同じキーコードを、指のスライド速度に対応するリピート間隔で連続的に送出する(ステップS29)。指のスライド速度が速いほど、リピート間隔は短くなる。また、ユーザの指が水平スクロールエリア(エリア64)に触れたまま右から左に移動され、水平スクロールエリア(エリア64)の左端で停止された場合でも、左矢印キー“←”のキーコードの連続送信は停止されずに継続して実行される(慣性移動)。ユーザの指が水平スクロールエリア(エリア64)から離れると、左矢印キー“←”のキーコードの連続送信は停止される。
指が水平スクロールエリア(エリア64)の左から右向きに移動したことが判別された場合(ステップS28のNO)、AVコントローラドライバユーティリティプログラム112は、OSまたはアプリケーションプログラムに対して、右矢印キー“→”と同じキーコードを、指のスライド速度に対応するリピート間隔で連続的に送出する(ステップS30)。指のスライド速度が速いほど、リピート間隔は短くなる。また、ユーザの指が水平スクロールエリア(エリア64)に触れたまま左から右に移動され、水平スクロールエリア(エリア64)の右端で停止された場合でも、右矢印キー“→”のキーコードの連続送信は停止されずに継続して実行される。ユーザの指が水平スクロールエリア(エリア64)から離れると、右矢印キー“→”のキーコードの連続送信は停止される。
なお、水平スクロールにおいても、指の左右方向のスライド速度を検出する代わりに指の左右方向の移動量(スライド量)を検出し、その移動量に応じてリピート間隔を変更してもよい。
なお、AVコントローラ17は静電パッド装置60のみで構成してもよく、この場合でも、静電パッド装置60のみの操作で様々な機能の実行をコンピュータ10に指示することができる。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係るコンピュータの概観を示す斜視図。 図1のコンピュータに設けられた、静電パッド装置を含むAVコントローラを上面側から見た平面図。 図2のAVコントローラのタッチ検知エリアに配置された不感帯を説明するための図。 図2のAVコントローラの外観を示す斜視図。 図2のAVコントローラの分解斜視図。 図1のコンピュータのシステム構成の例を示すブロック図。 図2のAVコントローラを制御するための、ハードウェアとソフトウェアとの関係を説明するための図。 図2のAVコントローラを制御するためのプログラムの機能構成を示すブロック図。 図8のプログラムによって表示させるAVコントローラ設定画面の例を示す図。 図2のAVコントローラ17に設けられた静電パッド装置のタッチ操作に応じて、カーソル移動処理を実行するためのソフトウェア構成の例を示すブロック図。 図8のプログラムによって実行されるキーコード発生リピート処理の様子を示す図。 図2のAVコントローラ17に設けられた静電パッド装置に対するタッチ操作とそのタッチ操作に対応するカーソル移動処理との関係を示す図。 図2のAVコントローラ17に設けられた静電パッド装置のタッチ操作に応じて、カーソル移動処理を実行するためのソフトウェア構成の例を示すブロック図。 図8のプログラムによって実行されるカーソル移動処理の手順の例を示すフローチャート。 図8のプログラムによって実行されるカーソル移動処理の手順の他の例を示すフローチャート。
符号の説明
10…コンピュータ、11…コンピュータ本体、17…AVコントローラ、プッシュボタンスイッチ部50、60…静電パッド装置、61〜64…タッチ検知エリア、111…CPU、112…AVコントローラドライバユーティリティ、631〜634…垂直スクロール用サブエリア、641〜644…水平スクロール用サブエリア。

Claims (10)

  1. 複数の方向キーと他の各種キーとを含む複数のキーを備えたキーボードと、
    タッチ検知エリア上のタッチ位置を検知する静電パッド装置と、
    前記タッチ検知エリア上の第1のエリアがタッチされている期間中、前記複数の方向キーの内の所定の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを第1の時間間隔で連続的に出力し、前記タッチ検知エリア上の第2のエリアがタッチされている期間中、前記所定の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを前記第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔で連続的に出力する制御手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第1のエリアおよび前記第2のエリアは前記タッチ検知エリア上に隣接して配置され、且つ前記第1のエリアと前記第2のエリアとの間には、タッチされたことが検知されない第1の不感帯が配置されていることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記タッチ検知エリア上の第3のエリアがタッチされている期間中、前記複数の方向キーの内で前記所定の方向キーとは逆方向の向きの別の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを前記第1の時間間隔で連続的に出力し、前記タッチ検知エリア上の第4のエリアがタッチされている期間中、前記別の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを前記第1の時間間隔よりも短い前記第2の時間間隔で連続的に出力する手段を含み、
    前記第3のエリアおよび前記第4のエリアは前記タッチ検知エリア上に隣接して配置され、且つ前記第3のエリアと前記第4のエリアとの間には、タッチされたことが検知されない第2の不感帯が配置されていることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記第1のエリア、前記第2のエリア、前記第3のエリアおよび前記第4のエリアは前記タッチ検知エリア上において一方向に並んで配置されており、前記第2のエリアと前記第3のエリアとの間には、タッチされたことが検知されない第3の不感帯が配置されており、前記第3の不感帯は、前記第1および第2の不感帯よりも広いサイズを有することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記制御手段によって連続的に出力される前記キーコードの時間間隔を、前記キーボードのキーリピート間隔とは独立して変更する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の情報処理装置。
  6. 上下左右の4つの方向キーと他の各種キーとを含む複数のキーを備えたキーボードと、
    環状のタッチ検知エリア上のタッチ位置を検知する静電パッド装置であって、前記環状のタッチ検知エリアはその円周方向に沿って並んで配設された複数のエリアに区分されており、前記複数のエリアは、第1および第2の上方向キーエリアと第1および第2の下方向キーエリアとを有する垂直方向スクロールエリアと、第1および第2の左方向キーエリアと第1および第2の右方向キーエリアとを有する水平方向スクロールエリアとを含む、静電パッド装置と、
    前記垂直方向スクロールエリア内の前記第1および第2の上方向キーエリアの一方がタッチされている期間中、前記キーボードの上方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、前記第1および第2の上方向キーエリアそれぞれに対応する第1および第2の異なる時間間隔の内の前記タッチされた上方向キーエリアに対応する一方の時間間隔で連続的に出力する手段と、
    前記前記垂直方向スクロールエリア内の前記第1および第2の下方向キーエリアの一方がタッチされている期間中、前記キーボードの下方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、前記第1および第2の下方向キーエリアそれぞれに対応する第1および第2の異なる時間間隔の内の前記タッチされた下方向キーエリアに対応する一方の時間間隔で連続的に出力する手段と、
    前記垂直方向スクロールエリア内の前記第1および第2の上方向キーエリアの一方がタッチされている期間中、前記キーボードの上方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、前記第1および第2の上方向キーエリアそれぞれに対応する第1および第2の異なる時間間隔の内の前記タッチされた上方向キーエリアに対応する一方の時間間隔で連続的に出力する手段と、
    前記水平方向スクロールエリア内の前記第1および第2の左方向キーエリアの一方がタッチされている期間中、前記キーボードの左方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、前記第1および第2の左方向キーエリアそれぞれに対応する第1および第2の異なる時間間隔の内の前記タッチされた左方向キーエリアに対応する一方の時間間隔で連続的に出力する手段と、
    前記水平方向スクロールエリア内の前記第1および第2の右方向キーエリアの一方がタッチされている期間中、前記キーボードの右方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを、前記第1および第2の右方向キーエリアそれぞれに対応する第1および第2の異なる時間間隔の内の前記タッチされた右方向キーエリアに対応する一方の時間間隔で連続的に出力する手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
  7. 前記第1および第2の上方向キーエリアと前記第1および第2の下方向キーエリアは前記垂直方向スクロールエリア上に一方向で並んで配置されており、前記第1および第2の上方向キーエリア間にはタッチされたことが検知されない第1の不感帯が配置され、前記前記第1および第2の下方向キーエリア間にはタッチされたことが検知されない第2の不感帯が配置され、前記第2の上方向キーエリアと前記第1の下方向エリアとの間には、第1および第2の不感帯よりも広いサイズを有する第3の不感帯が配置されていることを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  8. 前記第1および第2の左方向キーエリアと前記第1および第2の右方向キーエリアは前記水平方向スクロールエリア上に一方向で並んで配置されており、前記第1および第2の左方向キーエリア間にはタッチされたことが検知されない第4の不感帯が配置され、前記前記第1および第2の右方向キーエリア間にはタッチされたことが検知されない第5の不感帯が配置され、前記第2の左方向キーエリアと前記第1の右方向エリアとの間には、第4および第5の不感帯よりも広いサイズを有する第6の不感帯が配置されていることを特徴とする請求項6または7のいずれか1項記載の情報処理装置。
  9. 情報処理装置に設けられた静電パッド装置の操作に応じて表示画面上の操作対象位置を移動するための指示を入力する入力処理方法であって、
    前記静電パッド装置によって検知されるタッチ検知エリア上のタッチ位置が前記タッチ検知エリア上の第1のエリアおよび第2のエリアのいずれであるかを判別するステップと、
    前記タッチ検知エリア上のタッチ位置が前記第1のエリアである場合、前記第1のエリアがタッチされている期間中、前記情報処理装置に設けられたキーボード内の所定の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを第1の時間間隔で連続的に出力するステップと、
    前記タッチ検知エリア上のタッチ位置が前記第2のエリアである場合、前記第2のエリアがタッチされている期間中、前記所定の方向キーに割り当てられたキーコードと同じキーコードを第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔で連続的に出力するステップとを具備することを特徴とする入力処理方法。
  10. 前記連続的に出力されるキーコードの時間間隔を、前記キーボードのキーリピート間隔とは独立して変更するステップをさらに具備することを特徴とする請求項9記載の入力処理方法。
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