JP2008276433A - オペレーティングシステム及びマルチディスプレイ出力分配装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの目的に沿ったディスプレイ環境を提供する。
【解決手段】マルチディスプレイ出力分配装置において、ウィンドウごとに出力ディスプレイを分配し、ユーザが意図する出力ディスプレイの構成を実現させる。まず複数のウィンドウについて、ウィンドウごとに出力させるディスプレイを指定する。このウィンドウごとの出力装置に関する情報は出力装置の割り振り機能部にて指定された出力装置へと分配される。また、各ディスプレイに対応して設置されたウィンドウシステムが、出力情報を各出力端子を通って、各出力ディスプレイ上に出力される。
【選択図】図1
【解決手段】マルチディスプレイ出力分配装置において、ウィンドウごとに出力ディスプレイを分配し、ユーザが意図する出力ディスプレイの構成を実現させる。まず複数のウィンドウについて、ウィンドウごとに出力させるディスプレイを指定する。このウィンドウごとの出力装置に関する情報は出力装置の割り振り機能部にて指定された出力装置へと分配される。また、各ディスプレイに対応して設置されたウィンドウシステムが、出力情報を各出力端子を通って、各出力ディスプレイ上に出力される。
【選択図】図1
Description
本発明はパーソナルコンピュータ(PC)等のアプリケーション(ウインドウ)で作成されたデータをアプリケーション(ウインドウ)毎に複数のディスプレイに表示可能なオペレーティングシステムに関する。
従来、1つの画像データを複数のデータに分割し、該分割画像データを複数の表示部に表示するものがある。しかし、予めアプリケーションのウィンドウごとに出力させる装置を指定し、その情報を基にオペレーティングシステムが出力情報の割り振ることまでは考慮されていない。
従来のコンピュータでは、概念上、コンピュータと出力ディスプレイが1:1の構成となるように作られている。これは、ユーザ要求という観点から考えた場合、必ずしも、その要求を満たしているとは限らない。下記に従来のコンピュータ構成について、その課題を記述する。
(1)一つのディスプレイ上に複数のウィンドウを表示(起動)させる場合の課題について図2を用いて説明する。
(1)一つのディスプレイ上に複数のウィンドウを表示(起動)させる場合の課題について図2を用いて説明する。
図2のように一つのディスプレイ上に複数のウィンドウを表示(起動)させた場合、複数のウィンドウが一つのディスプレイ上に混在してしまう。このような場合、ユーザはその作業のたびに目的のウィンドウをディスプレイ上に呼び出し、表示させる必要が出てくる。例えば、このような作業が頻発した場合には、ユーザにとって非常に操作しづらいものとなる。特に、複数の作業(複数のアプリケーション(ウィンドウ)間に及ぶ作業)を同時並行的に行うユーザにとって、このような作業上の課題は、業務効率などに影響を及ぼす可能性がある。
(2)複数のディスプレイ上に表示させる内容が全て同一である場合の課題について図3を用いて説明する。
(2)複数のディスプレイ上に表示させる内容が全て同一である場合の課題について図3を用いて説明する。
現在のコンピュータ構成では、コンピュータ:ディスプレイ=1:N(多数)となる構成が実現されている。しかし、このような構成をとるのは、「(i)全ての出力端子に同じ情報を出力表示させる場合(図3)」と「(ii)一つの出力情報を複数の出力情報に分割し、その出力情報を各ディスプレイ上に出力させる場合(図4)」の2つの機能について主に提供されている。このうち、上記(i)における機能では、図3に示したようにコンピュータから出力ディスプレイ8へ渡される出力情報が全て同一である為、利便性という観点から考えて、必ずしもユーザのニーズを満たすとは限らない。例えば、現在のプレゼンテーション用アプリケーションでは、発表者が操作する操作用のディスプレイと視聴者用のディスプレイが全く同じ出力情報を表示させる仕組みとなっている。この為、視聴者には見せたくないメモやタイマなどの情報について、発表者はこの操作用のディスプレイに表示させることができない(特開2005-345636参照)。尚、上記の(ii)の項目については、次で説明する。
(3)従来技術の分割表示機能における課題について図4を参照して説明する。
(3)従来技術の分割表示機能における課題について図4を参照して説明する。
現在のオペレーティングシステムでは、表示される画像を分割し、その分割された出力情報を複数の出力ディスプレイ間にまたがって表示させるマルチディスプレイという機能が提供されている(特開2006-349791、特開9−292868)。しかし、このような機能だけでは、本当にユーザの意図するディスプレイ上に出力情報を表示できるとは限らない。つまり、従来のマルチディスプレイでは、図4に示すように、その構成自体は複数のディスプレイ9間にまたがる構成をとっているものの、全体としては、一つの出力情報を分割させて出力したものに過ぎない。この為、コンピュータ10側から見た場合の処理としては、一つの出力情報を扱っているものと同じことを意味する事になる。このことは、例えば、上記した(1)、(2)の課題について、本項のマルチディスプレイ機能により解決を図ろうと考えても、ユーザの要求に従って柔軟に各出力情報を割り振ることが出来ない為、ユーザニーズに合致した出力機能を提供することができない。
(4)コスト的な課題
従来のコンピュータ構成は、上記したように、概念上、コンピュータ:出力ディスプレイ=1:1となるように作られている。このような構成はコストという点において、必ずしも最適なものとはいえない。例えば、あるシステムにおいて、出力装置が複数必要となる場合、従来のコンピュータ構成では基本的に、その出力装置の数分だけコンピュータ端末を用意しなければならなかった。このような構成の場合、例えば、各出力装置の内、いくつかが極めて単純な作業しかしないものであれば、その出力装置に対して単独の、つまり、必要以上の性能を有したコンピュータ端末を設置させることはコスト的な無駄を生む原因となる。
(4)コスト的な課題
従来のコンピュータ構成は、上記したように、概念上、コンピュータ:出力ディスプレイ=1:1となるように作られている。このような構成はコストという点において、必ずしも最適なものとはいえない。例えば、あるシステムにおいて、出力装置が複数必要となる場合、従来のコンピュータ構成では基本的に、その出力装置の数分だけコンピュータ端末を用意しなければならなかった。このような構成の場合、例えば、各出力装置の内、いくつかが極めて単純な作業しかしないものであれば、その出力装置に対して単独の、つまり、必要以上の性能を有したコンピュータ端末を設置させることはコスト的な無駄を生む原因となる。
上記課題を解決する手段として、図1に示したマルチディスプレイ出力分配装置1がある。マルチディスプレイ出力分配装置1では、まず複数のウィンドウ2について、ウィンドウごとに出力させるディスプレイを指定する。このウィンドウごとの出力装置に関する情報は出力装置の割り振り機能部3に渡され、指定された出力装置へと分配される。分配の際には、図7のテーブル15,19を用いてハードウェアアドレスへの対応付けが行われる。また、分配された出力情報の制御に関しては、各ディスプレイに対応して設置された図1のウィンドウシステム4が、その制御を行う。ウィンドウシステムにより制御された出力情報は、各出力端子5を通って、各出力ディスプレイ上6、7に出力される。また、出力ディスプレイの内、一台を制御用のディスプレイ6として指定し、ユーザは、このディスプレイを通して、マルチなディスプレイ環境をコントロールする。
本発明は、ユーザの目的に沿ったディスプレイ環境が提供できる。具体的には実施例の効果として次の効果を挙げることができる。
(1)本発明により、各ウィンドウの出力情報は、各出力ディスプレイに分配される。このような分配は、ユーザの作業効率を向上させる為などに行われるものであり、例えば、予め、必要なウィンドウを、特定の出力ディスプレイ上に静的に表示させておけば、作業のたびにウィンドウをディスプレイ上に表示させるという作業をする必要がなくなる。このことは、例えば、分析用のデータを複数扱うような作業の際に、その必要となるデータを静的に特定のディスプレイ上に出力表示させることが出来る為、よりユーザの目的に沿ったディスプレイ環境が提供されることになる。
(2)本発明では、ウィンドウごとに出力装置を指定することが出来る。この為、出力先のディスプレイでは、よりユーザの要求に沿った画面構成が提供される。例えば、プレゼンテーション用アプリケーションでは、視聴者には見せたくないメモやタイマ等の情報をウィンドウという単位で管理し、発表者用の出力ディスプレイにのみ表示させることが可能である。
(3)従来のマルチディスプレイ機能では、単に一つ出力情報を複数に分割し、複数の出力ディスプレイ上に表示させている(図4に例示)。この為、必ずしもユーザの要求に沿ったディスプレイ構成が実現できているとはいえなかった。本発明では、アプリケーションのウィンドウごとに出力装置を割り振ることが出来る為、ユーザが意図した出力装置へ、このウィンドウに関する情報を出力させることができる。このことは、つまり、より柔軟にユーザ要求に応じることが出来ることを意味する。
(4)本発明では、コンピュータ端末の数は出力ディスプレイの数に依存しない。この為、出力ディスプレイが複数必要となる場合でも、そのシステム全体が要求する能力に応じた「コンピュータ端末」を用意すればよい事になる。このことは、つまり、システム構築時におけるコスト削減効果について期待できることを意味する。特に、現在のコンピュータ端末は、処理能力、メモリ量等の向上が実現されており、上記のような構成についても、その実現性が期待できる。
(1)本発明により、各ウィンドウの出力情報は、各出力ディスプレイに分配される。このような分配は、ユーザの作業効率を向上させる為などに行われるものであり、例えば、予め、必要なウィンドウを、特定の出力ディスプレイ上に静的に表示させておけば、作業のたびにウィンドウをディスプレイ上に表示させるという作業をする必要がなくなる。このことは、例えば、分析用のデータを複数扱うような作業の際に、その必要となるデータを静的に特定のディスプレイ上に出力表示させることが出来る為、よりユーザの目的に沿ったディスプレイ環境が提供されることになる。
(2)本発明では、ウィンドウごとに出力装置を指定することが出来る。この為、出力先のディスプレイでは、よりユーザの要求に沿った画面構成が提供される。例えば、プレゼンテーション用アプリケーションでは、視聴者には見せたくないメモやタイマ等の情報をウィンドウという単位で管理し、発表者用の出力ディスプレイにのみ表示させることが可能である。
(3)従来のマルチディスプレイ機能では、単に一つ出力情報を複数に分割し、複数の出力ディスプレイ上に表示させている(図4に例示)。この為、必ずしもユーザの要求に沿ったディスプレイ構成が実現できているとはいえなかった。本発明では、アプリケーションのウィンドウごとに出力装置を割り振ることが出来る為、ユーザが意図した出力装置へ、このウィンドウに関する情報を出力させることができる。このことは、つまり、より柔軟にユーザ要求に応じることが出来ることを意味する。
(4)本発明では、コンピュータ端末の数は出力ディスプレイの数に依存しない。この為、出力ディスプレイが複数必要となる場合でも、そのシステム全体が要求する能力に応じた「コンピュータ端末」を用意すればよい事になる。このことは、つまり、システム構築時におけるコスト削減効果について期待できることを意味する。特に、現在のコンピュータ端末は、処理能力、メモリ量等の向上が実現されており、上記のような構成についても、その実現性が期待できる。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
まず、一つあるいは複数のアプリケーションが起動されており、そこに複数のウィンドウが起動されている場合について記述する(図6に例示)。図6では、アプリケーション11が起動されており、その出力情報が本発明であるマルチディスプレイ出力分配装置12により適切なディスプレイ13上に分配されている様子が示されている。続いて、図6に記述したディスプレイ構成を実現する方法について図7を用いて説明をする。
上述してきたように、本発明では最終的に各アプリケーションのウィンドウをユーザの目的に沿った出力装置に分配出力させることが目的となる。このような装置を実現させる為には、次の機能を備える装置を実現する必要がある。まず初めに、アプリケーションのウィンドウごとに出力させる装置を指定する。具体的には、アプリケーションの各ウィンドウごとに出力装置との対応テーブル15を作成する。対応テーブルは、アプリケーション作成時にプログラマーが記述する。あるいはユーザ自らが記述する事により実現される。尚、このような対応テーブルは、アプリケーション自身が所持しても、あるいは独立した対応テーブルとしてアプリケーションと切り離してもよいものとする。これは、実際の分配処理は、次に記述するオペレーティングシステム17により行われるものであり、アプリケーション14自身は、分配処理自体に関与しない為である。但し、本文では、アプリケーションがこのテーブル情報を所持しているものとして記述する。
次に、ウィンドウに関して、実際の出力ディスプレイへの割り振り方法について記述する。オペレーティングシステムに渡された各ウィンドウの出力装置に関する対応テーブル15は、オペレーティングシステムによる実際の出力装置の割り振りに利用される。具体的には、アプリケーションから渡されたウィンドウと出力装置の対応に関するテーブル情報15は、オペレーティングシステム17が保持しているハードウェアアドレスに関する対応テーブル19との照合により、各ウィンドウは適切なハードウェアアドレスへと対応付けられる事になる。適切な出力端子に割り振られた各ウィンドウは、適切な出力装置へと出力される。また、この際、例えば、一画面上に複数のウィンドウが出力された際、どのウィンドウを優先表示(前面に表示)させるかなど、ウィンドウの制御に関する機能については、オペレーティングシステム内に設置されたウィンドウシステム20が行う事になる。この為、ウィンドウシステム20は出力ディスプレイ18、21と対応する形で、同数、設けられ、各出力情報を制御する事になる。尚、ウィンドウシステム20は現在の汎用的なオペレーティングシステムにおいて、標準で備わっている機能であり、今回の発明では、このウィンドウシステム20を複数用意する事により、マルチなディスプレイ環境にも対応できるようにする。
次に、同一種類のアプリケーションについて、そのアプリケーションに属する複数のウィンドウが複数のディスプレイ上に分散して表示された場合について記述する。このような場合、同一種類のアプリケーションに属する各ウィンドウが複数のディスプレイ上に展開されて出力される為、どのウィンドウを制御可能な(アクティブ)状態とするかなど、その制御方法についての問題が生じる事となる。このような問題に関して、次のような制御に関する対策を考える。例えば、ある一つの出力ディスプレイを制御用出力ディスプレイ18として指定する。この制御用出力ディスプレイ18では、従来型のディスプレイ(ウィンドウごとに出力装置の配分を行わない時)と同様に、コンピュータからの出力情報を全て出力させる事になる。例えば、この制御用出力ディスプレイにおいて、あるアプリケーションのウィンドウをアクティブ状態にすると、そのアクティブ状態となったウィンドウが属するアプリケーションで起動されているウィンドウのみが、その割り振られた各出力装置上で優先的に表示されることとなる(図6参照)。具体的には、この制御用出力ディスプレイにおいて、アクティブ状態となったアプリケーションについて、そのアプリケーションに属するウィンドウの優先度を全て、「ACTIVE」に再設定させる(16)。本実施例では図5に示された値が優先度として設定されており、優先度が高いほど、各ディスプレイ上で優先的に表示される事になる。但し、仮に各ディスプレイ上で、優先度が最高のウィンドウが複数、存在する場合には、更に優先度を細かく設定できるようにする(図5に記載された3段階の優先度をより細かく設定できるようにする)やユーザが任意のタイミングで優先的に出力させるウィンドウを指定する(例えば、優先度が最高のウィンドウが重複した際には、オペレーティングシステム側からユーザへメッセージを送り、ユーザに出力ウィンドウの指定を行わせる方法が考えられる)などの方法により、出力させるウィンドウを指定する方法について提示する。これは以下に示す実施例2においても同様の方法により管理する。
続いて、上記実施例1に関連した実施例として、ある特定の出力ディスプレイ上にユーザが指定したウィンドウを静的に出力させる場合について記述する。このような場合の例として、次の2つを挙げる。まず、1つ目としては、ユーザが複数のデータを用いてデータ分析する際に、そのデータ照合等の作業の為、ある特定のデータだけを静的に特定の出力ディスプレイ上に出力させる場合が考えられる。また、2つ目としては、ユーザがコンピュータを通して地上デジタル放送やビデオ等を視聴する際に、このようなマルチメディアに関する出力情報を、ユーザが使用している作業用の出力ディスプレイと切り離して、他のディスプレイ上に静的に出力させるなどの場合について考えることができる。このような例を概念的に表すと、図8のような図によって、その概要を表すことができる。図8では、アプリケーション22の「Application:A」がアクティブ状態となっており、「マルチディスプレイ出力分配装置24は、このアクティブ状態にあるアプリケーションに属するウィンドウを各ディスプレイ25上に優先して表示させている。但し、ディスプレイ27に関しては、上記例にあるように、指定されたウィンドウ28が静的に出力表示されるように設定されており、その様子が表されている。また、この場合、元々、ディスプレイ27の「Display:3」上に出力表示されるよう設定されていたアクティブ状態のアプリケーション22の「Application:A」のウインドウ23の「Window:3」については、未指定状態(対応テーブル15や30について、どのウィンドウからも指定されていないディスプレイ)にあったディスプレイ29の「Display:4」上に出力表示されることとなる。次に上記事項に対して、その実現方法を記述する。
上記のような機能を実現する方法を表したのが図9である。図9では、各テーブルに記載された情報により各ウィンドウが制御され、指定されたディスプレイ上に出力される様子が示されている。また、この制御方法に関しては、実施例1で示した方法と同様の方法により実現される。つまり、テーブル30により、予めウィンドウとディスプレイとの対応テーブルを作成し、このテーブル情報がオペレーティングシステムに渡されると、この情報とテーブル32に表されたハードウェアアドレスとの照合により、それぞれ指定されたディスプレイへ各ウィンドウ情報が割り振られる事になる。但し、実施例2における出力情報の割り振りでは、実施例1の際には記載されていなかった、優先度に関するテーブル31が新たに記載されている。このテーブル31に記載された情報は、複数のアプリケーションが起動された際に、ディスプレイごとに優先度に応じた並び替えが行われており、優先度が最大となるウィンドウをディスプレイごとの項目において、最上位となるように並び替えが行われている。例えば、このテーブルにより最上位となったウィンドウは、テーブル32のハードウェアアドレスとの対応により目的の出力ディスプレイ上に優先的に出力表示されることとなる。
次に、図8に記述した例に従って、特定のウィンドウを指定されたディスプレイ上に静的に出力させる様子について記述する。図8の場合では、アプリケーション26の「Application:C」のウインドウ28の「Window:3」をディスプレイ27の「Display:3」に優先的に表示させている。このような機能を実現する為に、テーブル30の表中にあるテーブル33の項目について、その優先度を「HIGHT」に設定させる必要が出てくる。この事により、例えば、出力させたいウィンドウがアクティブ状態でなくなったとしても、静的に、その指定された出力ディスプレイ上に表示させることが出来る(図5に記述された優先度において、その優先度が最高に設定されている為)。
また、図8の場合では、アプリケーション22の「Application:A」のウインドウ23の「Window:3」が、その指定されたディスプレイ27の「Display:3」に出力されない代わりに、未指定状態(対応テーブル15や30について、どのウィンドウからも指定されていないディスプレイ)にあったディスプレイ29の「Display:4」に出力されている。これは、未指定状態にあるディスプレイについては、他の出力ディスプレイにおいて出力されなったウィンドウの内、優先度が最大となるウィンドウを優先して出力させるように設定した為である。このような機能を実現させる方法として、各ウィンドウのテーブル情報を、図10に従ったフローにより管理する方法を提示する。つまり、ステップ34により、指定されたディスプレイ上に表示されるウィンドウが決定すると、ステップ35によって、未指定状態にあるディスプレイの存否について判断されることとなる。仮にこのステップ35の分岐により未指定状態のディスプレイが存在すると判断された場合には、上記、出力ウィンドウの指定ステップ34により出力されなかったウィンドウの出力先ディスプレイを、この「未指定状態にあるディスプレイ」に指定する事になる(ステップ36)。この事により、ステップ34によって出力されなかった各々のウィンドウは、その出力先として、この未指定状態にあるディスプレイと対応付けられることとなる。そして、この未指定状態のディスプレイについて、図10のフローに従った出力ウィンドウの指定が行われた際、仮に優先度が他のウィンドウより高ければ、優先して、この未指定状態にあるディスプレイ上に出力表示される仕組みとなる。尚、実際に図10による出力ウィンドウの指定が行われるタイミングというのは、ユーザが制御用ディスプレイ上において、アクティブアプリケーションの変更を行った際となる。この時に全てのディスプレイに関して、出力ウィンドウの再指定が行われる。詳細については、実施例4に記述する。
続いて、実施例3として、発明が解決しようとする課題にあったプレゼンテーション用アプリケーションの機能に関して、本発明による改善例を記述する。従来のプレゼンテーション用アプリケーションでは、視聴者用の出力情報と発表者用の出力情報が同じ情報を出力表示させているため、メモやタイマなどの視聴者には表示させたくない情報を出力させることが出来なかった。このような課題に関して、次のような解決策を挙げることができる。まず、メモやタイマなどの情報を表示する機能部分を各々のウィンドウとして独立させる。そして、メモ、タイマにあたるウィンドウに関しては、発表者用の出力装置にのみ出力させるようにテーブル情報を書き換える。具体的には、図12に示したように、「Display:1」に全データを出力させ、「Display:2」にスライドのみを出力表示させる為に、テーブル37を書き換える。この事により、発表者は、「メモ」「タイマ」等の情報を視聴者に隠した状態でプレゼンテーションを行うことができる(図11参照)。
最後にマルチディスプレイ出力分配装置に関して、その各部の構成例を図13に、また、その構成例に関連したフローチャートを図14に記述する。特に本実施例4では、実施例1〜実施例3に関して、その構成的な面から記述を行う事にする。また、記述を行うに際して、アクティブ状態にあるアプリケーションが変更された際に、いかに各ディスプレイ上の出力ウィンドウが変更されるか(実施例2でも述べたように、各ディスプレイ上の出力ウィンドウの変更は、アクティブ状態にあるアプリケーションが変更された際に行われるものとしてある。)に関して記述を行う。まず、図14のフローチャートの51における記述に関して、ユーザは入力装置40により、アクティブ状態にあるアプリケーションを変更させる(図13では、アプリケーション41の「Application:3」をアクティブ状態に設定)。次いで、このアクティブ状態にあるアプリケーションの変更により、52に記述したアプリケーションによる各動作が行われる。次に、ステップ53により各種、画像データ割り振りのための情報が取得され、その情報を基にして、画像データ情報と出力先のハードウェアアドレスが対応付けられる事となる(ステップ54)。また、これら画像データと出力先ディスプレイに関する情報は、ステップ55において画像データ取得部45が適切な画像データを取得する際に利用される。以降、ステップ56、57、58の順に、各ウィンドウに関する情報が渡され、目的のディスプレイ上にその指定されたウィンドウが出力表示される事となる。
以下のことが考えられる。データ分析等、複数のウィンドウに表示されたデータの比較や照合を行う作業の補助。例えば、地上デジタル放送等、マルチメディアアプリケーションを特定の出力ディスプレイに出力表示させる事によるユーザの利便性向上効果。プレゼンテーション用アプリケーションにおいて、出力ディスプレイの画面構成を制御する事による発表者に対する支援。コンピュータの端末数が出力ディスプレイ数に依存しなくなることによる、コスト的な効果。
1:マルチディスプレイ出力分配装置
2:ウィンドウ
3:出力装置の割り振り機能
4:ウィンドウシステム
5:出力端子
6:制御用ディスプレイ
7:ディスプレイ
8:実際の出力ディスプレイ(全て同じ出力情報を表示)
9:実際の出力ディスプレイ(4つのディスプレイに分割)
10:概念上の出力ディスプレイ
11:起動されているアプリケーション
12:マルチディスプレイ出力分配装置
13:出力先ディスプレイ
14:アプリケーション
15:ウィンドウと「力ディスプレイとの対応表
16:ウィンドウごとの優先度
17:オペレーティングシステム
18:制御用出力ディスプレイ
19:ディスプレイ番号とハードウェアアドレスとの対応表
20:ウィンドウシステム
21:出力先ディスプレイ
22:「Application:A」
23:「Application:A」に属する「Window:3」
24:マルチディスプレイ出力分配装置
25:出力先ディスプレイ
26:「Application:C」
27:「Display:3」
28:「Application:C」に属する「Window:3」
29:「Display:4」
30:「ウィンドウ」と「出力ディスプレイ」との対応表
31:各ウィンドウを優先度に従って並び替えた表
32:「ディスプレイ番号」と「ハードウェアアドレス」との対応表
33:「Application:C」に属する「Window:3」の優先度を「HIGHT」に設定した例
34:最も優先度の高いウィンドウの選択し出力する
35:未指定状態の出力ディスプレイの存否
36:ウィンドウの出力情報を未指定状態にあるディスプレイへ書き換える
37:「ウィンドウ」と「出力ディスプレイ」との対応表
38:画像データの取得
39:「画像データ」と「ハードウェアアドレス」の対応に関する設定部
40:入力装置
41:「Application:3」
42:アクティブアプリケーションの変更に関する通知
43:「ウィンドウ」と「ディスプレイ」の対応テーブル(変更後)情報の取得
44:「ハードウェア」アドレス取得部
45:画像データ取得部
46:ウィンドウシステム
47:出力端子
48:ディスプレイ
49:「ウィンドウ」と「ディスプレイ」の対応テーブル情報の取得
50:変更テーブルの蓄積
51:アクティブ状態にあるアプリケーションの変更
52:アプリケーションによる動作
53:各種情報の取得
54:「ウィンドウ」と「ハードウェアアドレス」の対応付け
55:目的画像データの取得
56:ウィンドウシステムによる取得データの制御
57:各出力端子への出力
58:各出力ディスプレイへの出力
2:ウィンドウ
3:出力装置の割り振り機能
4:ウィンドウシステム
5:出力端子
6:制御用ディスプレイ
7:ディスプレイ
8:実際の出力ディスプレイ(全て同じ出力情報を表示)
9:実際の出力ディスプレイ(4つのディスプレイに分割)
10:概念上の出力ディスプレイ
11:起動されているアプリケーション
12:マルチディスプレイ出力分配装置
13:出力先ディスプレイ
14:アプリケーション
15:ウィンドウと「力ディスプレイとの対応表
16:ウィンドウごとの優先度
17:オペレーティングシステム
18:制御用出力ディスプレイ
19:ディスプレイ番号とハードウェアアドレスとの対応表
20:ウィンドウシステム
21:出力先ディスプレイ
22:「Application:A」
23:「Application:A」に属する「Window:3」
24:マルチディスプレイ出力分配装置
25:出力先ディスプレイ
26:「Application:C」
27:「Display:3」
28:「Application:C」に属する「Window:3」
29:「Display:4」
30:「ウィンドウ」と「出力ディスプレイ」との対応表
31:各ウィンドウを優先度に従って並び替えた表
32:「ディスプレイ番号」と「ハードウェアアドレス」との対応表
33:「Application:C」に属する「Window:3」の優先度を「HIGHT」に設定した例
34:最も優先度の高いウィンドウの選択し出力する
35:未指定状態の出力ディスプレイの存否
36:ウィンドウの出力情報を未指定状態にあるディスプレイへ書き換える
37:「ウィンドウ」と「出力ディスプレイ」との対応表
38:画像データの取得
39:「画像データ」と「ハードウェアアドレス」の対応に関する設定部
40:入力装置
41:「Application:3」
42:アクティブアプリケーションの変更に関する通知
43:「ウィンドウ」と「ディスプレイ」の対応テーブル(変更後)情報の取得
44:「ハードウェア」アドレス取得部
45:画像データ取得部
46:ウィンドウシステム
47:出力端子
48:ディスプレイ
49:「ウィンドウ」と「ディスプレイ」の対応テーブル情報の取得
50:変更テーブルの蓄積
51:アクティブ状態にあるアプリケーションの変更
52:アプリケーションによる動作
53:各種情報の取得
54:「ウィンドウ」と「ハードウェアアドレス」の対応付け
55:目的画像データの取得
56:ウィンドウシステムによる取得データの制御
57:各出力端子への出力
58:各出力ディスプレイへの出力
Claims (8)
- 複数のアプリケーション上で起動されているウィンドウを、そのウィンドウごとに管理し、予め指定されたディスプレイ上に出力させる機能を基本機能とするオペレーティングシステムにおいて、
ウィンドウごとの出力情報を割り振るための出力装置の割り振り機能部と、
その出力装置の割り振り機能部により割り振られた出力情報を、その指定されたディスプレイ上に出力して表示させる為の機能として、各出力ディスプレイに対応して設置されたウィンドウシステム部と
を有し、そのウィンドウシステムにより制御された出力情報を、各出力端子を通して、各ディスプレイ上に出力し、各ウィンドウをその指定された出力ディスプレイ上に表示させるように構成したことを特徴とするオペレーティングシステム。 - 上記請求項1における出力装置の割り振り機能部が、各アプリケーションのウィンドウごとに、その出力先ディスプレイに関する情報を設定する設定部を有し、ウィンドウごとに出力先ディスプレイに関する情報を設定し、且つ、その設定された情報を読み出すテーブル情報を有することを特徴とするマルチディスプレイ出力分配装置。
- 上記割り振り機能部は、オペレーティングシステムにより行われ、また、この「割り振り」を行うにあたって、オペレーティングシステムは、ウィンドウごとの画像データとウィンドウ」と「ディスプレイ」の対応に関するテーブル情報、各ディスプレイのアドレスに関する情報とを取得し、これら情報から各ウィンドウと出力先ディスプレイとの対応付けを行う請求項2記載のマルチディスプレイ出力分配装置。
- マルチなディスプレイ環境での制御を可能とするため、ある特定のディスプレイを制御用出力ディスプレイとして指定し、その制御用出力ディスプレイを通して、各ディスプレイに表示させるウィンドウの指定などを行うことを特徴とする請求項2記載のマルチディスプレイ出力分配装置。
- 指定された制御用ディスプレイ上でアクティブ状態にさせたアプリケーションに属するウィンドウを他のディスプレイ上においても優先して出力させることを特徴とする請求項4記載のマルチディスプレイ出力分配装置。
- ウィンドウごとに優先度を設定し、アクティブ状態にあるウィンドウ以外に関しても、優先して、その指定された出力ディスプレイ上に出力させるように出来ることを特徴とした請求項5記載のマルチディスプレイ出力分配装置。
- 各ディスプレイ上での出力ウィンドウを設定する手段を備え、各ディスプレイ上における出力ウィンドウ決定する請求項2記載マルチディスプレイ出力分配装置)。
- 各ディスプレイ上の出力ウィンドウの再指定が行われるタイミングとしてアクティブアプリケーションの変更時とする請求項2記載のマルチディスプレイ出力分配装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007117953A JP2008276433A (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | オペレーティングシステム及びマルチディスプレイ出力分配装置 |
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JP2007117953A JP2008276433A (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | オペレーティングシステム及びマルチディスプレイ出力分配装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2008276433A true JP2008276433A (ja) | 2008-11-13 |
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JP2007117953A Pending JP2008276433A (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | オペレーティングシステム及びマルチディスプレイ出力分配装置 |
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---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010039700A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Lenovo Singapore Pte Ltd | 情報処理装置、そのウィンドウ表示方法、およびコンピュータが実行可能なプログラム |
WO2013031658A1 (ja) | 2011-08-26 | 2013-03-07 | シャープ株式会社 | 表示装置、受信装置、表示方法、テレビジョン受像機、表示システム、プログラムおよび記録媒体 |
JP2014182546A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Casio Comput Co Ltd | 情報表示制御装置、表示態様切替え処理プログラムおよび表示態様切替え処理システム |
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2007
- 2007-04-27 JP JP2007117953A patent/JP2008276433A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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