JP2008276004A - 可変表示構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 透光性のあるシート10aに波長の異なる第1光源3の光と第2光源4、及び第3光源5の光を切り換えて投光させ、第1表示12と第2表示13、及び第3表示14を行わせる可変表示構造であって、一つの光源の光を透過させる印刷部分と、複数の光源の光を透過させる印刷部分と、いずれの光源の光も透過させない背景印刷部分10jと、をシート10aにそれぞれの印刷領域として備えた。
【選択図】 図1
Description
図1は実施例1の可変表示構造のスイッチを示す断面図である。図2は実施例1のカラーフィルタの正面図である。図3は図2のA−A断面図である。図4は図2のB−B断面図である。図5は各印刷部分と各光源の波長特性の関係を示す説明図である。図6は、第1表示、第2表示、第3表示を表示させた状態を示す説明図である。
スイッチ1は、まず、矩形枠状のスイッチフィニッシャ2の内部に矩形枠状のガイドハウジング8を設ける(図1参照)。
ガイドハウジング8には、矩形枠状のスイッチフィニッシャ2の開口面から開口面へ向かう方向、つまり、前後面に摺動可能なレール部分を設ける。
スイッチフィニッシャ2及びガイドハウジング8の背面側には、開口を塞ぐ板状の基板7を設ける。
第1光源3及び第2光源4、第3光源5としては、異なる色を発色するLEDがコスト抑制、メンテナンス性から好ましいが、別のものであってもよい。次に、内外で2重の枠部分を有するスライダ9を設ける。スライダ9の内部の枠部分は、第1光源3及び第2光源4側に行くに従って角錐状に内側が狭くなる形状にする。また、スライダ9の内側の枠形状部分は後方に延長し、第1光源3及び第2光源4、第3光源5の側方を覆うようにする。
スライダ9の内側枠部分の前面部分には、カラーフィルタ10を設ける。
カラーフィルタ10の前面部分には、消灯時に外光によって印刷パターンが見えてしまうのを防ぐために全体的に透光性が低くされたスモークレンズ11を設ける。
これにより、スライダ9をタクトスイッチ6に向かって押すと、スライダ9が摺動して傾斜面から下方に突出する形状の係合部9aがタクトスイッチ6を押す構造にする。
また、押された後に、自由状態にすると、タクトスイッチ6の反力で戻る構造にする。
ここで、第1表示12を図6(a)に示す文字の「A」、第2表示13を図6(b)に示す文字の「E」、第3表示14を図6(c)に示す文字の「I」とする。
第1印刷部分10bは、第1表示12である「A」の第2表示13「E」及び第3表示14「I」と重ならない図2の部分であり、赤色光を通過させる赤い色の印刷である。この第1印刷部分10bの波長に対する透過効率の特性は、図5の線21で示す特性となる。
実施例1において、各印刷部分は、それぞれの領域が重ならないように1層の領域を形成するものである(図3、図4参照)。
但し、1層の意味は1種類のインク層を意味するものではない。いずれかの印刷層を形成するのに複数色のインク層を重ねて1層の印刷部分を形成してもよい。また、光の透過率を調整するために、複数回、インク層を重ねて1層の印刷部分を形成してもよい。1層は、複数シートを重ねて複数層を形成することがないことを意味している。
[表示作用]
(a)第1表示
実施例1において、第1表示12を表示させるには、第1光源3を点灯させ、第2光源4、第3光源5を消灯する。
第1光源3から発せられる光は、スライダ9の内側枠で、第1光源3の側方に発散する光を前方に反射する。
このスライダ9の内側枠の内部空間を通るようにして、前面部分からカラーフィルタ10に光が入光する。
第2印刷部分10cでは、図5の線101と線22の関係に示すように第1光源3の光を通過させない。
第3印刷部分10dでは、図5の線101と線23の関係に示すように第1光源3の光を通過させない。
第2調光部印刷部分10fでは、図5の線101と線25の関係に示すように第1光源3の光を通過させない。
第3調光部印刷部分10gでは、図5の線101と線26の関係に示すように第1光源3の光を通過させる。
第4調光部印刷部分10hでは、図5の線101と線27の関係に示すように第1光源3の光を通過させる。
このようにして、光が通過する各部分が明るく表示するにより、第1表示12、つまり、図6(a)に示す「A」が赤色で表示されることになる。
また、スモークレンズ11では、表示光は輝度を一様に抑制されて通過する。このスモーク作用によりやや暗くぼかされて表示光を通過させる。そのため、各印刷部分と各調光印刷部の違いもさらに認識できにくくなり、実際に使用する人が見る距離では、見分けがつきにくくなる。よって第1表示12がより明確に表示される。
実施例1において、第2表示13を表示させるには、第2光源4を点灯させ、第1光源3、第3光源5を消灯する。
すると、光はシート10aを通過し、第1印刷部分10bでは、図5の線102と線21の関係に示すように第2光源4の光を通過させない。
第2印刷部分10cでは、図5の線102と線22の関係に示すように第2光源4の光を通過させる。
第3印刷部分10dでは、図5の線102と線23の関係に示すように第2光源4の光を通過させない。
第2調光部印刷部分10fでは、図5の線102と線25の関係に示すように第2光源4の光を通過させる。
第3調光部印刷部分10gでは、図5の線102と線26の関係に示すように第2光源4の光を通過させない。
第4調光部印刷部分10hでは、図5の線102と線27の関係に示すように第2光源4の光を通過させる。
このようにして光を通過させる各部分が明るく表示することにより、第2表示13、つまり、図6(b)に示す「B」が青色で表示されることになる。そして、スモークレンズ11を通過する際の輝度抑制により、表示以外の部分が一様に暗く表示に寄与しない部分となることで、より明確に第2表示13である文字「B」が表示される。
実施例1において、第3表示14を表示させるには、第3光源5を点灯させ、第1光源3、第2光源4を消灯する。
すると、光はシート10aを通過し、第1印刷部分10bでは、図5の線103と線21の関係に示すように第1光源3の光を通過させない。
第2印刷部分10cでは、図5の線103と線22の関係に示すように第3光源5の光を通過させない。
第3印刷部分10dでは、図5の線103と線23の関係に示すように第3光源5の光を通過させる。
第2調光部印刷部分10fでは、図5の線103と線25の関係に示すように第3光源5の光を通過させる。
第3調光部印刷部分10gでは、図5の線103と線26の関係に示すように第3光源5の光を通過させる。
第4調光部印刷部分10hでは、図5の線103と線27の関係に示すように第3光源5の光を通過させる。
また、背景印刷部分10jは、第3光源5の光を通過させない。
このようにして、実施例1では、3種類の光源を切換えることにより、同じ位置で3つの意匠を表示することができる。
これにより、確実に1面の表示の一部に輝度ムラが生じることがない。
実施例1では、操作する人がスモークレンズ11を押すと、一体化したスライダ9が摺動し、スライダ9の一部がタクトスイッチ6を押す。
スイッチ1としては、基板7に設けられる図示しない回路によって、どの表示状態において、タクトスイッチ6に入力があったかを判断し、3つの操作入力として使用する。これにより、1つのスイッチにおいて、異なるモードでの操作入力が可能となる。
図7に示すのは、実施例1の可変表示構造を用いたプッシュスタートスイッチの表示例を示す説明図である。
図7に示すプッシュスタートスイッチ50では、スイッチ中央に、3つの意匠、「I−KEY_ID_OK」、「START_ENGINE」、「STOP_ENGINE」を、青、緑、赤の3色で、同じ位置に可変表示する。
次に、ACC電源のオン状態とIGN電源のオン状態に、緑色で「START_ENGINE」を表示する(図7(b)参照)。
次に、エンジン動作中の状態に、赤色で「STOP_ENGINE」を表示する(図7(c)参照)。
図8はプッシュスタートスイッチの表示例を示す説明図である。
プッシュスタートスイッチの表示としては、図8に示すように、中央に変化しない表示を配置し、「Lock」、「Acc」、「ON」を点灯、非点灯で異なる位置に表示するものを考えるが、これに対して、実施例1の応用例である図7に示すもののほうが、明らかに表示が見やすく、車両の状態がわかりやすい。
本実施の形態の可変表示構造にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
(1)透光性のあるシート10aに波長の異なる第1光源3の光と第2光源4、及び第3光源5の光を切り換えて投光させ、第1表示12と第2表示13、及び第3表示14を行わせる可変表示構造であって、一つの光源の光を透過させる印刷部分と、複数の光源の光を透過させる印刷部分と、いずれの光源の光も透過させない背景印刷部分10jと、をシート10aにそれぞれの印刷領域として備えたため、光源点灯時の透過特性が異なる印刷部分の配置組み合わせで表示を形成し、複数の表示を切り替えて表示しつつ、1層の印刷部分を設けるのみにして、1つの表示内での明暗を抑制して表示品質を向上させることができる。
図9は実施例2のカラーフィルタの正面図である。
構成を説明する。
実施例2では、図9に示すように、第1印刷部分10b,第2印刷部分10c,第3印刷部分10d,第1調光印刷部10e,第2調光印刷部10fをシート10aに設けるようにし、これを第1光源3、第2光源4、第3光源5で背後から投光する構成にする。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
[表示作用]
図10及び図11は実施例2の可変表示構造の表示の説明図である。
実施例2では、第1光源3を点灯させると、第1印刷部分10b及び第1調光印刷部10eで光を透過して、赤い第1表示12を表示する(図11(a)参照)。
第2光源4を点灯させると、第2印刷部分10cと第1調光印刷部10e及び第2調光印刷部10fで光を透過して、青い第2表示13を表示する(図11(b)参照)。
そして、第3光源5を点灯させると、第3印刷部分10d及び第2調光印刷部10fで光を透過して、緑の第3表示14を表示する(図11(c)参照)。
すると、第1印刷部分10bでは、赤い第1表示12が表示され、第2印刷部分10cでは、青い第2表示13が表示される。そして、第1調光印刷部10eでは、第1光源3と第2光源4の光が透過するために、第1光源3と第2光源4の混合色で、この部分が表示され第4表示15を表示する(図10(a)参照)。
すると、第2印刷部分10cでは、青い第2表示13が表示され、第3印刷部分10dでは、緑の第3表示14が表示され、第2調光印刷部10fでは、第2光源4と第3光源5の光が透過するために、第2光源4と第3光源5の混合色で、この部分が表示され第5表示16を表示する(図10(b)参照)。
このように、3つの光源のうちの2つを同時に点灯させることにより図10、図11に示す5種類の表示を切り替えることができる。
実施例2の可変表示構造にあっては、上記(1),(2)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(5)複数の光源を同時に点灯させるようにしたため、第1光源3と第2光源4の光が透過する第1調光印刷部10eで、第1表示12と第2表示13に加えて第4表示15を表示させることができ、第2光源4と第3光源5の光が透過する第2調光印刷部10fで、第2表示13と第3表示14に加えて第5表示16を表示させることができ、表示の自由度を向上させ、ひいては表示品質を向上させることができる。
図12は実施例3のカラーフィルタの正面図である。
構成を説明する。
実施例3では、図12に示すように、第1印刷部分10b,第2印刷部分10c,第3印刷部分10d,第1調光印刷部10e,第2調光印刷部10f,第3調光印刷部10gをシート10aに設けるようにし、これを第1光源3、第2光源4、第3光源5で背後から投光する構成にする。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
[表示作用]
図13〜図15は実施例3の可変表示構造の表示の説明図である。
実施例3では、第1光源3を点灯させると、第1印刷部分10bと第1調光印刷部10e及び第3調光印刷部10gで光を透過して、赤い第1表示12を表示する(図15(a)参照)。
第2光源4を点灯させると、第2印刷部分10cと第1調光印刷部10e及び第2調光印刷部10fで光を透過して、青い第2表示13を表示する(図15(b)参照)。
そして、第3光源5を点灯させると、第3印刷部分10dと第2調光印刷部10f及び第3調光印刷部10gで光を透過して、緑の第3表示14を表示する(図15(c)参照)。
すると、第1印刷部分10bでは、赤い第1表示12が表示され、第2印刷部分10cでは、青い第2表示13が表示される。そして、第1調光印刷部10eでは、第1光源3と第2光源4の光が透過するために、第1光源3と第2光源4の混合色で、この部分が表示され第4表示15を表示する(図14(c)参照)。
すると、第2印刷部分10cでは、青い第2表示13が表示され、第3印刷部分10d及び第3調光印刷部10gでは、緑の第3表示14が表示され、第2調光印刷部10fでは、第2光源4と第3光源5の光が透過するために、第2光源4と第3光源5の混合色で、この部分が表示され第5表示16を表示する(図14(b)参照)。
すると、第1印刷部分10bでは、赤い第1表示12が表示され、第3印刷部分10d及び第2調光印刷部10fでは、緑の第3表示14が表示され、第3調光印刷部10gでは、第1光源3と第2光源4の光が透過するために、第1光源3と第2光源4の混合色で、この部分が表示され第6表示17を表示する(図14(c)参照)。
すると、第1印刷部分10bでは、赤い第1表示12が表示され、第2印刷部分10cでは、青い第2表示13が表示され、第3印刷部分10dでは、緑の第3表示14が表示される。
さらに、第1調光印刷部10eでは、第1光源3と第2光源4の光が透過するために、第1光源3と第2光源4の混合色で、この部分が表示され第4表示15を表示する。また、第2調光印刷部10fでは、第2光源4と第3光源5の光が透過するために、第2光源4と第3光源5の混合色で、この部分が表示され第5表示16を表示する。そして、第3調光印刷部10gでは、第1光源3と第2光源4の光が透過するために、第1光源3と第2光源4の混合色で、この部分が表示され第6表示17を表示する(図13参照)。
このように、3つの光源のうちの2つ又は3つを同時に点灯させることにより図13〜図15に示す7種類の表示を切り替えることができる。
実施例2の可変表示構造にあっては、上記(1),(2),(3)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(5)´複数の光源を同時に点灯させるようにしたため、第1光源3と第2光源4の光が透過する第1調光印刷部10eで、第1表示12と第2表示13に加えて第4表示15を表示させることができ、第2光源4と第3光源5の光が透過する第2調光印刷部10fで、第2表示13と第3表示14に加えて第5表示16を表示させることができ、第1光源3と第2光源4の光が透過する第3調光印刷部10gで、第6表示17を表示させることができ、表示の自由度を向上させ、ひいては表示品質を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態を実施例1〜実施例3に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
第1表示12、第2表示13、第3表示14は他の色であってもよい。
印刷には、シルク印刷、凸版印刷、インクジェット印刷、熱転写印刷があり、いずれの印刷によるものでもよい。また、他の印刷によるものであってもよい。
「それぞれの印刷領域」は、重ならない配置で全体として1層の印刷面を形成することを意味するが、印刷の工程上、領域間に隙間が生じないように重ねるよう領域端を処理する部分は、「それぞれの印刷領域」の意味に含まれるものとする。
2 スイッチフィニッシャ
3 第1光源
4 第2光源
5 第3光源
6 タクトスイッチ
7 基板
8 ガイドハウジング
9 スライダ
9a 係合部
10 カラーフィルタ
10a シート
10b 第1印刷部分
10c 第2印刷部分
10d 第3印刷部分
10e 第1調光印刷部
10f 第2調光印刷部
10g 第3調光印刷部
10h 第4調光印刷部
10j 背景印刷部分
11 スモークレンズ
12 第1表示
13 第2表示
14 第3表示
15 第4表示
16 第5表示
17 第6表示
21〜27 (波長透過特性を示す)線
50 プッシュスタートスイッチ
101 (第1光源の特性を示す)線
102 (第2光源の特性を示す)線
103 (第3光源の特性を示す)線
Claims (5)
- 透光性のあるシートに波長の異なる第1光源の光と第2光源、及び第3光源の光を切り換えて投光させ、
第1表示と第2表示、及び第3表示を行わせる可変表示構造であって、
一つの光源の光を透過させる単光透過印刷部分と、
複数の光源の光を透過させる複数光透過印刷部分と、
いずれの光源の光も透過させない背景印刷部分と、
を前記シートにそれぞれの印刷領域として備えた、
ことを特徴とする可変表示構造。 - 請求項1に記載の可変表示構造において、
前記第1光源の波長のみを透過させる第1印刷部分と、
前記第2光源の波長のみを透過させる第2印刷部分と、
前記第3光源の波長のみを透過させる第3印刷部分と、
前記第1表示と前記第2表示の重複する部分で、第1光源及び第2光源の光を透過する第1調光印刷部と、
前記第2表示と前記第3表示の重複する部分で、第2光源及び第3光源の光を透過する第2調光印刷部と、
を備えることを特徴とする可変表示構造。 - 請求項2に記載の可変表示構造において、
前記第1表示と前記第3表示の重複する部分で、第1光源及び第3光源の光を透過する第3調光印刷部を備えた、
ことを特徴とする可変表示構造。 - 請求項3に記載の可変表示構造において、
前記第1表示と前記第2表示及び前記第3表示の重複する部分で、第1光源と第2光源及び第3光源の光を透過する第4調光印刷部を備えた、
ことを特徴とする可変表示構造。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の可変表示構造において、
複数の光源を同時に点灯させるようにした、
ことを特徴とする可変表示構造。
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