JP2008275981A - 映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】映像信号出力装置との接続時に自動的に選択的に切り替えられるデジタル用とアナログ用のEDIDデータのメモリをそれぞれ有する映像表示装置において、簡単な構成により、大幅なコストの上昇なく、AD変換チップのキャリブレーションデータの確実な保持を実現する。
【解決手段】映像表示装置であるプロジェクタ1は、アナログ信号用のEDIDデータ5を保存するEDIDメモリ11と、デジタル信号用のEDIDデータ7を保存するEDIDメモリ12と、アナログ映像信号をデジタル信号に変換して表示用の映像データを生成するAD変換部13と、デジタル映像信号から表示用の映像データを生成する画像処理部14と、生成された映像データを表示する映像表示部15とを備え、AD変換部13において用いるAD変換キャリブレーション用のデータ6を、EDIDメモリ11,12における互いのアドレスが等しい領域に保存している。
【選択図】図1

Description

本発明は、EDID情報を用いてデジタル映像信号とアナログ映像信号の両方に対応して映像を表示する映像表示装置に関する。
近年、画像や映像を表示する映像表示装置として、デジタル化とマルチメディアに対応した高画質のフラットディスプレイやスクリーンに拡大投影するプロジェクタなどの普及が進んでいる。このような映像表示装置は、図4に示すように、コンピュータ21、STB(セットトップボックス)23、DVDプレーヤ22、ビデオプレーヤなどの装置を映像信号出力源としている。映像表示装置9とこれらの映像信号出力装置とは、専用の接続コードと通信仕様のもとで互いに接続して用いられる。映像表示装置9は、自己の属性情報をEDID(Extended Display Identification Data)と呼ばれる規格化されたデータとして保有している。このEDIDデータが映像信号出力装置との間でやり取りされることにより、表示の最適化が行われる。
上述の映像表示装置が、例えばコンピュータに接続されて映像を表示する場合、コンピュータは、DDC(Display Data Channel)通信機能を用いたプラグアンドディスプレイ(または、プラグアンドプレイ)を実行する。プラグアンドディスプレイ機能は、コンピュータに映像表示装置が接続されたとき、コンピュータが映像表示装置の仕様情報を読み取り、その仕様情報に応じて適切なドライバソフトウェアを選択すると共に、適切な表示が行えるように自動的にコンピュータ内部の設定を行う機能である。仕様情報は上述のEDIDデータによって与えられる。
上述のようなEDIDデータに関わる技術として、以下のようなものがある。EDIDデータは、例えば、水平画面サイズ、垂直画面サイズ、白色温度のX座標値、白色温度のY座標値などであり、これらはユーザによる映像表示装置の操作により変更されることがある。そこで、EDIDデータが変更された場合に、映像信号出力装置側においてその変更を適切に把握することを意図したディスプレイ装置並びに同装置を含むコンピュータシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、映像表示装置は、デジタル映像信号とアナログ映像信号の両方に対応して映像表示可能とされる。EDIDデータは、デジタル映像信号用とアナログ映像信号用とでは内容が異なったものとなる。そこで、映像表示装置は、デジタル用のEDIDとアナログ用のEDIDの2種類のデータを保有する。これらのEDIDデータは、映像表示装置と映像信号出力装置とが接続ケーブルによって接続されたときに、その映像信号の属性、つまりデジタルかアナログかによって自動的に切り替えられる。
上述のEDID切り替えは、例えば、インターフェイス(接続ケーブル)の違いに基づいて行われる。映像表示装置は、デジタル用とアナログ用にそれぞれ対応した2個のEDID格納メモリと、メモリ切り替え替用のマルチプレクサとを備えている。マルチプレクサは、映像信号出力装置から接続ケーブルを介して送られる信号群のうち特定の直流電源ラインの電圧値に応じて前記EDID格納メモリのいずれかに選択的に接続を切り換える(例えば、特許文献2参照)。
また、DDC通信機能を用いたプラグアンドディスプレイ機能の実現には、EDIDデータをDDC対応不揮発性メモリに格納する必要がある。これは、映像表示装置を接続された映像信号出力装置が、映像表示装置の電源がOFFの場合でもEDIDデータを取得可能とするためである。また、映像表示装置に多種類の映像信号出力装置が交互に接続される場合、各種類に応じたEDIDが保有される。ところが、DDC対応不揮発性メモリは一般的な不揮発性メモリよりも高価なことから、DDC対応不揮発性メモリを1個だけとして、映像信号出力装置側から入力する映像信号の種類に応じたEDIDデータを、そのメモリにダイナミックに書き込むようにして低コスト化を図る映像表示装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
上述のように、EDIDデータを保有する映像表示装置は、映像信号出力装置の種類や、出力信号の種類(デジタルかアナログか)に対応して、適切な表示を行える。ところで、映像表示装置がアナログ映像信号を受信する場合に、映像表示装置は、例えば、AD変換チップを用いてアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換(AD変換)する。この場合、AD変換チップのキャリブレーションデータを保持しておく必要がある。キャリブレーションデータは比較的サイズが小さいので、アナログ映像信号用のEDIDデータを格納しているメモリの空き領域に保存可能である。
そこで、図5(a)に示すように、アナログ映像信号用のEDIDメモリ91には、アドレスa0−a1間にアナログ用のEDIDデータ5が保存され、アドレスa1−a2間にADキャリブレーション用データ6を保存される。また、図5(b)に示すように、デジタル映像信号用のEDIDメモリ92には、アドレスb0−b1間にアナログ用のEDIDデータ7を保存される。このように、ADキャリブレーション用のデータ6を、EDIDデータと共に保存することにより、別途にメモリを設けることなく低コスト化を図ることができる。
特開2000−194346号公報 特開2001−175230号公報 特開2004−102067号公報
しかしながら、上述したような、AD変換チップのキャリブレーションデータをアナログ映像信号用のEDIDデータと共に同じメモリに保存する映像表示装置においては、次のような問題がある。すなわち、映像表示装置にデジタル映像信号を出力する映像信号出力装置が接続された場合、映像表示装置は、電源がONされるとメモリチェックを行うため自動的にデジタル信号用のEDIDデータの読み取りを開始する。ところが、その読み取りの最中に、何らかの事情で、デジタル信号用のEDIDデータが、アナログ信号用のEDIDデータに切り替わった場合、映像表示装置はEDIDデータの不整合性を発見し、当該メモリの内容を予め別途保存しているデフォルトのデジタル信号用のEDIDデータで書き換えてしまう。
すると、アナログ信号用のEDIDデータのメモリに、デジタル信号用のEDIDデータが上書きされることになり、AD変換チップのキャリブレーションデータが消えてしまう。これは、図5(a)(b)に示すように、アドレスb1が、アドレスa2よりも大きい(a2<b1)ことによる。このキャリブレーションデータは、映像表示装置の生産段階で工場において設定されて保存されたものであり、これを復旧するには、映像表示装置を工場に送り戻す必要がある。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、映像信号出力装置との接続時に自動的に選択的に切り替えられるデジタル用とアナログ用のEDIDデータのメモリをそれぞれ有し、大幅なコストの上昇なく、AD変換チップのキャリブレーションデータの確実な保持を実現できる映像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、EDIDデータに基づくデジタル映像信号またはアナログ映像信号を外部の映像信号出力装置から接続ケーブルを介して受信すると共にその映像信号に基づく映像を表示する映像表示装置において、デジタル信号用のEDIDデータを保存するデジタル用EDIDメモリと、アナログ信号用のEDIDデータを保存するアナログ用EDIDメモリと、映像信号出力装置から受信したアナログ映像信号をデジタル信号に変換して表示用の映像データを生成するAD変換部と、映像信号出力装置から受信したデジタル映像信号から表示用の映像データを生成する画像処理部と、前記AD変換部または前記画像処理部によって生成された映像データを表示する映像表示部とを備え、前記AD変換部における映像信号のAD変換の際に用いるAD変換キャリブレーション用のデータを、前記デジタル用EDIDメモリと前記アナログ用EDIDメモリの両方に保存しているものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の映像表示装置において、前記デジタル用EDIDメモリと前記アナログ用EDIDメモリとに保存された前記AD変換キャリブレーション用のデータが互いに同等のデータであり、その保存された領域のアドレスが互いに等しいものである。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の映像表示装置において、前記映像表示部は、光源と、前記AD変換部または画像処理部によって生成された映像データおよび前記光源から入射される光に基づいて投影用の映像を生成するDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)と、投影レンズと、を備え、前記DMDにより生成された映像を前記投影レンズによってスクリーンに投影して表示するものである。
請求項1の発明によれば、AD変換キャリブレーション用のデータを、デジタル用EDIDメモリとアナログ用EDIDメモリの両方に保存しているので、いずれか一方のキャリブレーション用のデータが上書きされて消されても、他方のデータによって復活することができる。AD変換キャリブレーション用のデータは、比較的サイズが小さく(例えば1キロバイト以下)、既存のEDIDメモリの空き領域に保存できるので、コストを上昇させることなく、AD変換に用いるキャリブレーションデータの確実な保持を実現できる。
請求項2の発明によれば、両方のEDIDメモリについて共通の空き領域にAD変換キャリブレーション用のデータを保存するので、映像表示装置の制御プログラムの動作を、この領域については上書きしないように制限することができ、これにより、AD変換に用いるキャリブレーションデータの確実な保持を実現できる。
請求項3の発明によれば、アナログ映像信号に基づく映像表示に際して、AD変換に用いるキャリブレーションデータの消失による表示不可能という事態が発生しない、信頼性の高い映像表示装置としてのプロジェクタを実現できる。
以下、本発明の一実施形態に係る映像表示装置について、図面を参照して説明する。図1は映像表示装置のブロック構成を示す。図中、太実線は、主な電気信号の流れを示し、白抜き矢印は、光路を示す。本実施形態の映像表示装置1は、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を用いたプロジェクタであり、以下においてプロジェクタ1と称する。プロジェクタ1は、EDIDデータに基づくデジタル映像信号またはアナログ映像信号を外部の映像信号出力装置2から接続ケーブル3を介して受信し、その映像信号に基づく映像をスクリーン上に投影表示する。
プロジェクタ1は、アナログ信号用のEDIDデータ5を保存するアナログ用EDIDメモリ11と、デジタル信号用のEDIDデータ7を保存するデジタル用EDIDメモリ12と、映像信号出力装置2から受信したアナログ映像信号をデジタル信号に変換して表示用の映像データを生成するAD変換部13と、映像信号出力装置2から受信したデジタル映像信号から表示用の映像データを生成する画像処理部14と、AD変換部13または画像処理部14によって生成された映像データを表示する映像表示部15とを備えている。
また、プロジェクタ1は、上述のEDIDメモリ11,12、AD変換部13、画像処理部14、および映像表示部15などを制御すると共に、メモリのチェックや信号処理を行う中央制御部(CPU)10を備えている。プロジェクタ1は、ユーザがプロジェクタ1を操作するための操作部10aを有し、操作部10aから入力された操作信号は中央制御部10によって処理される。
さらに、プロジェクタ1は、接続ケーブル3が接続されるコネクタ(レセプタクル)31と、各EDIDメモリ11,12との間にあって、EDIDメモリ11,12のいずれか1つを選択的に切り替える切替部4を備えている。切替部4によって選択されたEDIDメモリが、コネクタ31と接続ケーブル3とを介して、映像信号出力装置2によって読み取られることになる。切替部4は、いわゆるプラグアンドディスプレイに対応する機能を有する。
上述のEDIDメモリ11,12は、AD変換部13における映像信号のAD変換の際に用いるAD変換キャリブレーション用のデータ6を、EDIDデータ5,7と共に保存している。これについては、後に詳述する。
映像表示部15は、光源17と、投影用の映像を生成するDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)18と、投影レンズ19と、DMD18を制御するDMD制御部16と、を備えている。
DMD制御部16は、AD変換部13または画像処理部14によって生成された映像データに基づいてDMD18を制御して、光源17からDMD18に入射される光の反射方向を制御することにより、投影用の映像を生成する。
投影レンズ19は、DMD18によって生成された、その各マイクロミラーを画素とする映像、すなわち各マイクロミラーからの反射光を拡大し、スクリーンに投影して表示する。
次に、プロジェクタ1の動作を説明する。プロジェクタ1に、接続ケーブル3を介して映像信号出力装置2が接続されると、切替部4は、映像信号出力装置2から送られてくる電圧信号に基づいてEDIDメモリ11,12のいずれか1つを選択的に切り替える。図1は、アナログ信号用のEDIDメモリ12が選択接続されている様子を示している。すなわち、図1の例は、映像信号出力装置2が、アナログ映像信号を出力する装置の場合を示している。
このようなEDIDメモリの選択的切替は、プロジェクタ1の電源が投入されていない状態でも、映像信号出力装置2からの作用によって行われる。映像信号出力装置2は、これにより、信号出力のために必要なEDIDデータをプロジェクタ1から取得することができる。
プロジェクタ1に電源が投入されると、中央制御部10は、コネクタ31のEDIDメモり切り替え用の信号線から信号電圧を読み取って、いずれのEDIDメモリが選択されているかを調べて、選択されているEDIDメモリのメモリチェックを行う。これは、プロジェクタ1の自己診断であり、電源投入時に行うように設定されている。このメモリチェックについては、図3を参照して、後述する。
上述の自己診断、ユーザによる操作部10aを介して行うプロジェクタ1の所定の操作、および映像信号出力装置2の所定の操作などが完了すると、プロジェクタ1が映像表示を開始する。今の場合、映像信号出力装置2からプロジェクタ1に、アナログ映像信号が入力されるので、中央制御部10は、AD変換部13を介して、アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換する。
AD変換部は、AD変換用の専用ICチップを備えており、そのAD変換用のチップのキャリブレーション用のデータ6が、上述したようにEDIDメモり11,12に保存されている。ADキャリブレーションデータ6は、大量生産される個々のAD変換チップの特性を補正するためのものであり、各プロジェクタ1毎に異なるデータとなっている。中央制御部10は、EDIDメモリ11から、このADキャリブレーションデータ6を読み取って、AD変換部13に送り、AD変換部13は、これに基づいてAD変換を行う。
AD変換部13によって、デジタル映像信号とされた信号は、中央制御部10によって映像表示部15に送られ、映像表示部15によって投影表示される。
次に、図1と異なって、映像信号出力装置2がデジタル映像信号を出力する場合を説明する。この場合、切替部4は、プロジェクタ1に映像信号出力装置2が接続されると、デジタル信号用のEDIDメモリ11を選択して接続ケーブル3に接続する。また、プロジェクタ1は、電源投入時に、上述同様に自己診断を行う。
プロジェクタ1が映像表示を開始すると、映像信号出力装置2からプロジェクタ1に、デジタル映像信号が入力される。デジタル映像信号は、画像処理部14を経て、中央制御部10によって映像表示部15に送られ、映像表示部15によって投影表示される。
次に、図2(a)(b)を参照して、プロジェクタ1におけるEDIDメモリ11,12のEDIDデータ5,7とADキャリブレーションデータ6を説明する。アナログ映像信号用のEDIDメモリ11には、アドレスa0−a1間にアナログ用のEDIDデータ5が保存され、アドレスa3−a4間にADキャリブレーション用データ6が保存されている。
また、デジタル映像信号用のEDIDメモリ12には、アドレスb0−b1間にアナログ用のEDIDデータ7が保存され、アドレスb1−b2間にADキャリブレーション用データ6が保存されている。アナログ用EDIDメモリ11とデジタル用EDIDメモリ12とに保存されたAD変換キャリブレーション用のデータ6は、互いに同等のデータであり、その保存された領域のアドレスが互いに等しくされている。すなわち、各アドレス値について、a3=b1、a4=b2、従って、a4−a3=b2=b1、である。
なお、ADキャリブレーションデータ6は、アナログ映像信号の各RGB信号をデジタル化するのに必要であり、このデータが消失すると映像を表示できなくなる。この点、EDIDデータについては、映像表示できないという深刻な問題が発生することはない。
上述のように、AD変換キャリブレーション用のデータ6を、デジタル用EDIDメモリ11とアナログ用EDIDメモリ12の両方に保存しているので、いずれか一方のキャリブレーション用のデータが上書きされて消されても、他方のデータによって復活することができる。AD変換キャリブレーション用のデータは、比較的サイズが小さく(例えば1キロバイト以下)、既存のEDIDメモリの空き領域に保存できるので、コストを上昇させることなく、AD変換に用いるキャリブレーションデータの確実な保持を実現できる。
さらに、両方のEDIDメモリ11,12について、共通の空き領域にAD変換キャリブレーション用のデータ6を保存するので、プロジェクタ1の制御プログラムの動作を、この領域については上書きしないように制限することにより、AD変換に用いるキャリブレーションデータ6の上書きによる消失を防止でき、キャリブレーションデータ6の確実な保持を実現できる。
次に、図3を参照して、プロジェクタ1の中央制御部10が行う自己診断のうち、EDIDメモリのメモリチェックについて説明する。プロジェクタ1は、電源投入時に、装置状態の把握のためEDIDメモリ11,12のメモリチェックを行う。このメモリチェックは、プロジェクタ1が電源投入された時点において、映像信号出力装置2に接続されているEDIDメモリについて行われる。
そこで、中央制御部10は、まず、どちらのメモリが選択されているかを確認する(S1)。この確認は、上述したように、コネクタ31のEDIDメモり切り替え用の信号線から信号電圧を読み取ることにより行われる。
次に、中央制御部10は、選択されているEDIDメモリの読込を行う(S2)。中央制御部10は、所定のアドレス、すなわちアドレスa1またはアドレスb1まで読み込んだ後、再度、上述の選択メモリの確認、すなわちステップS1と同様の確認を行い、メモリ読み込み開始時のメモリと現在選択されているメモリとが同じかどうかを確認する(S3)。これは、ステップS2におけるメモリの読込中に、接続ケーブル3が抜き差しされることによるEDIDメモリの選択状体の変化を想定した確認動作である。
ステップS3において、現在選択されているメモリが読み込み開始時のメモリと異なっている場合(S3でNo)、再度ステップS1から処理が繰り返えされる。
また、ステップS3において、現在選択されているメモリが読み込み開始時のメモリと同じである場合(S3でYes)、EDIDデータが正常かどうかを確認する(S4)。この確認は、ヘッダ部分やデータ中の固定値(デフォルト値)部分の比較で行われる。
EDIDデータが正常でない場合(S4でNo)、現在対象としているEDIDデータを、予め保存してあるデフォルト値によって上書きする(S5)。この後、処理はステップS6に進む。同様に、EDIDデータが正常な場合(S4でYes)、処理はステップS6に進む。
次に、中央制御部10は、ADキャリブレーションデータ6を読み込んで、そのデータが正常かどうかを確認する(S6)。ADキャリブレーションデータ6は、図2(a)(b)に示すように、両方のEDIDメモリ11,12に共通のアドレスに保存されいるので、EDIDメモリ11,12の選択状態に関わらず、それぞれのメモリから読み込まれる。正常かどうかの確認は、ヘッダ部分やデータ中の固定値(デフォルト値)部分の比較、および取り得る値の範囲との比較などによって行われる。
ADキャリブレーションデータ6が正常でない場合(S6でNo)、ADキャリブレーションデータ6部分にそのデフォルト値を上書きする(S7)。通常、このようなデータ異常(S6でNo)は発生しない。もし発生するとすれば、メモリチップが部分的に破損したりする場合である。異常の発生が判明した場合は、無駄なデータは上書きで消してしまう。その後、プロジェクタ1を工場に回送するなどの処置が行われることになる。
そこで、通常、ADキャリブレーションデータ6が正常との判断の後(S6でYes)、自己診断としてのメモリチェックが終了する。
なお、上述のステップS7において、デフォルト値によって上書きする替わりに、現在選択していないEDIDメモリからADキャリブレーションデータ6を読み込んで、そのデータが正常である場合、そのデータで上書きするようにしてもよい。
ここで、ステップS2におけるデータ読込中の接続ケーブルの抜き差しについて補足説明する。データ読込中に、例えば、複数回のメモリ選択切替が発生して、最終的にステップS3において、現在選択されているメモリが読み込み開始時のメモリと同じである(S3でYes)という事態が起こり得る。例えば、ユーザが接続ケーブル3のコネクタ31を操作することにより接触不安定な状態が発生して短時間に電気接点の開閉が起こった場合、信号電圧の変化によって複数回のメモリ切替が発生するので、このような事態が発生する。
このような場合に、EDIDメモリ内のEDIDデータ6,7やADキャリブレーションデータ6が正常であるにも関わらず、デフォルト値で上書きされる事態が発生する。そこで、従来の図5(a)(b)に示したメモリ構造において、ADキャリブレーションデータ6の消失という問題が発生していた。
本願発明のプロジェクタ1における図2(a)(b)に示したEDIDのメモリ構造では、上述したように、ADキャリブレーションデータ6が、いずれのEDIDデータ5,7のメモリ領域とも重なっていないので、EDIDデータの上書きによって消失することはない。
また、従来のメモリ構造では、ADキャリブレーション用のデータ6のつもりで、EDIDデータ7を読み込むことにより、上述のステップS6において、ADキャリブレーション用のデータ6が正常でないとして(S6でNo)、ADキャリブレーション用のデータ6をそのデフォルト値で上書きしてしまう可能性がある。これに対し、本願発明におけるEDIDのメモリ構造では、ADキャリブレーションデータ6と誤認して、EDIDデータを読み込み、間違った判断をするという事態は、発生しない。
ADキャリブレーション用のデータ6を、EDIDメモリ11,12に保存することについてさらに補足説明する。プロジェクタ1において、AD変換部13とEDIDメモリ11,12とは、同じ回路基板上に配置されている。従って、ADキャリブレーション用のデータ6を必要とするAD変換部13が配置された基板にADキャリブレーション用のデータ6が保存されるので、プロジェクタ1の修理に際して、基板交換を行う場合に、AD変換部13とADキャリブレーション用のデータ6とを常に一体として扱うことができるという効果がある。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、映像信号出力装置2として、図4に示したように、コンピュータ21、STB(セットトップボックス)23、DVDプレーヤ22、ビデオプレーヤなどの装置を接続できる。また、上記において、EDID用のメモリ11,12は、切替部4による選択切替可能なメモリで有ればよい。例えば、DDC機能対応のEEPROMを用いることができる。
また、映像表示装置1は、上記ではプロジェクタ1について説明したが、EDIDデータを用いて、アナログ映像信号とデジタル映像信号とに対応して映像表示する装置であればよく、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどのフラットディスプレイとすることができる。この場合、図1における映像表示部15が、それぞれ液晶表示板やプラズマ表示板とによって構成される。
また、接続ケーブル3は、例えば、DVI−Iケーブルや、M1−DAケーブルを用いることができる。
本発明の一実施形態に係る映像表示装置のブロック構成図。 (a)は同上表示装置におけるアナログ映像信号用のEDIDデータのメモリ内配置図、(b)は同デジタル映像信号用のEDIDデータのメモリ内配置図。 同上映像表示装置が行うEDIDメモリのメモリチェックの処理フロー図。 一般的な映像表示装置および映像表示装置に接続される映像信号出力装置の例の斜視図。 (a)は従来の映像表示装置におけるアナログ映像信号用のEDIDデータのメモリ内配置図、(b)は同デジタル映像信号用のEDIDデータのメモリ内配置図。
符号の説明
1 プロジェクタ(映像表示装置)
2 映像信号出力装置
5 EDIDデータ(アナログ用)
6 ADキャリブレーションデータ
7 EDIDデータ(デジタル用)
11 EDID用メモリ(デジタル用)
12 EDID用メモリ(アナログ用)
13 AD変換部
14 画像処理部
15 映像表示部
17 光源
18 DMD
19 投影レンズ

Claims (3)

  1. EDIDデータに基づくデジタル映像信号またはアナログ映像信号を外部の映像信号出力装置から接続ケーブルを介して受信すると共にその映像信号に基づく映像を表示する映像表示装置において、
    デジタル信号用のEDIDデータを保存するデジタル用EDIDメモリと、
    アナログ信号用のEDIDデータを保存するアナログ用EDIDメモリと、
    映像信号出力装置から受信したアナログ映像信号をデジタル信号に変換して表示用の映像データを生成するAD変換部と、
    映像信号出力装置から受信したデジタル映像信号から表示用の映像データを生成する画像処理部と、
    前記AD変換部または前記画像処理部によって生成された映像データを表示する映像表示部と、を備え、
    前記AD変換部における映像信号のAD変換の際に用いるAD変換キャリブレーション用のデータを、前記デジタル用EDIDメモリと前記アナログ用EDIDメモリの両方に保存していることを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記デジタル用EDIDメモリと前記アナログ用EDIDメモリとに保存された前記AD変換キャリブレーション用のデータが互いに同等のデータであり、その保存された領域のアドレスが互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記映像表示部は、光源と、前記AD変換部または画像処理部によって生成された映像データおよび前記光源から入射される光に基づいて投影用の映像を生成するDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)と、投影レンズと、を備え、
    前記DMDにより生成された映像を前記投影レンズによってスクリーンに投影して表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101961841B1 (ko) * 2017-11-13 2019-07-17 주식회사 카이 영상 장치 및 영상 장치의 동작 방법

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