JP2008275784A - ブレード清掃治具 - Google Patents

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英二 西光
Takayuki Yamanaka
隆幸 山中
Masayasu Narimatsu
正恭 成松
Eiichi Kido
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Abstract

【課題】屈曲先端部を設けたトナー層規制ブレードであっても、トナー固着物を完全に取り除くことができるブレード清掃治具を提供する。
【解決手段】ブレード清掃治具10は、現像槽の開口部と現像ローラとの隙間から挿入してトナー層規制ブレードと現像ローラ表面との接触部位に挿入させるクリーニング部2、クリーニング部2の基端部側に設けられた把持部3を備える。クリーニング部2の先端部側の一面には、トナー層規制ブレードを清掃するために研磨体12を設けてある。把持部3には、現像槽の凹溝部に嵌合する嵌合面4を形成してある。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置における現像装置内で使用されるトナー層規制ブレードを清掃するためのブレード清掃治具に関する。
静電電子写真方式を利用した画像形成装置は、一般に帯電、露光、現像、転写、剥離、クリーニング、除電、及び定着などの各工程により画像を形成する。例えば、帯電装置は回転駆動される感光体の表面を均一に帯電し、露光装置は帯電した感光体表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する。続いて、現像装置は感光体上の静電潜像を現像し感光体表面上にトナー像を形成する。転写装置は感光体上のトナー像を転写材上に転写し、その後、定着装置は加熱によって、トナー像を転写材上に固定する。また、感光体表面上に残った転写残留トナーはクリーニング装置により除去され所定の回収部に回収されると共に、クリーニングされた後の感光体表面は、除電装置により残留電荷が除去され次の画像形成に備える。
感光体上の静電潜像を現像する現像剤としては、トナーのみからなる一成分現像剤、あるいはトナーとキャリアとからなる二成分現像剤が一般に用いられる。一成分現像剤はキャリアを使用しないことから、トナーとキャリアを均一に混合するための攪拌機構が不要となり、現像装置の構造が簡単になるといった利点がある。そのため、小型の画像形成装置では、一成分現像剤を使用するものが多い。
一成分現像剤を用いた一成分現像方法は、現像ローラ上に帯電したトナーの薄層を形成し、現像ローラの回転に伴って、形成されたトナーの薄層を潜像が形成された感光体ドラムと対向する現像位置へ搬送して感光体ドラムの静電潜像を現像するものである。一成分現像方法では、現像ローラ上に均一な帯電で、かつ均一な層厚のトナー薄層をいかに安定して形成するということが良好な画像を得るためには重要である。
現像ローラ上に帯電したトナーの薄層を形成するには、所定圧力で現像ローラを押圧するトナー層規制ブレードを用いる。しかし、トナー層規制ブレードを長期間使用した場合、摩擦熱、トナー層規制ブレードに作用する圧力、あるいは装置内温度の上昇等によって、トナー層規制ブレード表面の現像ローラとの接触部位周辺にトナーが強く付着(トナー固着)する。このため、均一な層厚のトナー薄層を形成できず、用紙に記録された画像に白スジ等が生じ画像劣化を招くという問題がある。
そこで、クリーニング部材をトナー層規制ブレードの現像ローラとの接触面と反対側の面に配置し、クリーニング部材をトナー層規制ブレードの背面にかけて摺動移動させることにより、トナー層規制ブレードのトナー固着物を清掃する現像装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2001−249538号公報
しかしながら、特許文献1の装置にあっては、クリーニング部材を配置するためのスペースを現像容器内に確保するとともに、クリーニング部材を摺動可能な構造とする必要があるため、現像装置の構造が簡略化することができない。また、クリーニング部材をトナー層規制ブレードの背面側を摺動移動させる構造であるため、現像ローラとの接触部位に屈曲先端部を設けたトナー層規制ブレードを使用した現像装置では、トナー層規制ブレード表面に強く付着したトナー固着物を完全に取り除くことが困難であった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、現像装置の構造を複雑化することなく、現像ローラとの接触部位に屈曲先端部を設けたトナー層規制ブレードであっても、トナー固着物を完全に取り除くことができるブレード清掃治具を提供することを目的とする。
本発明に係るブレード清掃治具は、現像ローラ表面のトナー層の厚みを規制するトナー層規制ブレードと前記現像ローラ表面との間に挿入して該トナー層規制ブレードを清掃するブレード清掃治具において、弾性を有する板状の支持板と、該支持板の基端部側に設けられた把持部と、前記支持板の先端部側の一面に隙間を有し挿入方向に沿って並設された板状の第1及び第2弾性板と、該第1及び第2弾性板上に架設した研磨体とを備えることを特徴とする。
本発明に係るブレード清掃治具は、前記支持板の先端面と前記第1及び第2弾性板間の隙間との寸法は、挿入方向と直交する方向に沿って変位してあることを特徴とする。
本発明に係るブレード清掃治具は、前記第1及び第2弾性板間の隙間は、直線状に形成してあり、前記隙間の長手方向は、挿入方向と直交する方向に対して1〜30度の傾斜角度を有することを特徴とする。
本発明に係るブレード清掃治具は、前記研磨体は、粒径が0.1〜2μmの研磨粒子を有することを特徴とする。
本発明に係るブレード清掃治具は、前記第1及び第2弾性板は、ウレタン樹脂製であることを特徴とする。
本発明に係るブレード清掃治具は、前記支持板の他面に保護膜を設けてあることを特徴とする。
本発明に係るブレード清掃治具は、前記保護膜を前記支持板の先端面、第1及び第2弾性板を被覆するように前記研磨体の下側に延設してあることを特徴とする。
本発明に係るブレード清掃治具は、前記保護膜は、フッ素樹脂製であることを特徴とする。
本発明に係るブレード清掃治具は、前記把持部は、前記トナー層規制ブレードが固定された現像槽に取り付ける取付け面を有し、前記把持部を取り付けた状態で、前記研磨体が前記トナー層規制ブレードの前記現像ローラ表面との接触部位に当接するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、ブレード清掃治具をトナー層規制ブレードと現像ローラ表面との間に挿入し、トナー層規制ブレードの現像ローラ表面との接触部位に研磨体を当接させる。把持部を現像ローラの回転軸方向に移動させることにより、現像装置の構造を複雑化することなく、トナー層規制ブレードの接触部位全体を清掃することができる。また、トナー層規制ブレードの現像ローラ表面と当接する部分に屈曲先端部を形成したトナー層規制ブレードであっても、第1弾性板と第2弾性板が間隙を有して並設してあるので、第1弾性板と第2弾性板との間隙の位置をトナー層規制ブレードの屈曲先端部に合わせることで、トナー層規制ブレードの屈曲先端部の曲率に合わせて包み込むように研磨体を押圧接触させることができ、トナー固着物を確実に取り除くことができる。
また、本発明にあっては、支持板の先端面と第1及び第2弾性板間の隙間との寸法は、挿入方向と直交する方向に沿って変位させてあるので、現像ローラ及びトナー層規制ブレードに関する寸法精度のバラツキがある場合でも、あるいは、ブレード清掃治具を現像ローラの軸方向に摺動させて清掃する場合において、摺動方向にずれが生じたときでも、第1弾性板と第2弾性板との間隙にトナー層規制ブレードの屈曲先端部を合わせることができ、トナー層規制ブレードの屈曲先端部の曲率に合わせて包み込むように研磨体をトナー層規制ブレードの接触部位に押圧接触させることができ、トナー固着物を確実に取り除くことができる。
また、本発明にあっては、第1及び第2弾性板間の隙間の長手方向は、挿入方向と直交する方向に対して1〜30度の傾斜角度を有することにより、現像ローラ及びトナー層規制ブレードに関する寸法精度のバラツキがある場合でも、あるいは、ブレード清掃治具を現像ローラの軸方向に摺動させて清掃する場合において、摺動方向にずれが生じたときでも、第1弾性板と第2弾性板との間隙にトナー層規制ブレードの屈曲先端部を合わせることができ、トナー層規制ブレードの屈曲先端部の曲率に合わせて包み込むように研磨体をトナー層規制ブレードの接触部位に押圧接触させることができ、トナー固着物を確実に取り除くことができる。
また、本発明にあっては、研磨体は、粒径が0.1〜0.2μmの研磨粒子を有する。研磨粒子の粒径が、0.1μm未満では研磨効果が得られない。また、粒径が2μmを超える場合、トナー層規制ブレードに傷が付きやすくなる。粒径を0.1〜0.2μmとすることにより、トナー層規制ブレードを傷つけることなく、トナー固着物を確実に取り除くことができる。
また、本発明にあっては、第1及び第2弾性板は、ウレタン樹脂製である。屈曲先端部の曲率に合わせて包み込むように研磨体をトナー層規制ブレードの接触部位に押圧接触させることができるとともに、耐久性に優れ、研磨体を交換するだけで、ブレード清掃治具を長期間使用することができる。
また、本発明にあっては、支持板の他面に保護膜を設けてある。ブレード清掃治具を現像ローラ表面とトナー層規制ブレードとの間に挿入した場合でも、現像ローラ表面には保護膜が当接するので、現像ローラ表面の傷や磨耗を防ぎ、現像ローラの寿命を延ばすことができる。
また、本発明にあっては、保護膜を支持板の先端面、第1及び第2弾性板を被覆するように研磨体の下側に延設してある。これにより、ブレード清掃治具を現像ローラ表面とトナー層規制ブレードとの間に挿入した場合に、現像ローラ表面に支持板の先端面が当たっても、現像ローラ表面に傷を付けることを防止できる。
また、本発明にあっては、保護膜は、フッ素樹脂製である。これにより、摩擦力が小さく、異物や汚れが付きにくいことから、異物等による現像ローラ表面の傷や磨耗を防ぐことができる。
また、本発明にあっては、把持部を現像槽に取り付けた状態で、研磨体が接触部位に当接する。把持部は、作業者が把持してブレード清掃治具を操作するための把持機能だけでなく、研磨体(特に、第1及び第2弾性板間の隙間)の位置決め用としての役目も果たす。これにより、作業者は、現像槽の外部からトナー層規制ブレードの位置が見えなくても、研磨体をトナー層規制ブレードの接触部位に確実に当接させることができる。
本発明にあっては、ブレード清掃治具をトナー層規制ブレードと現像ローラ表面との間に挿入し、把持部を現像ローラの回転軸方向に移動させることにより、現像装置の構造を複雑化することなく、トナー層規制ブレードの現像ローラ表面との接触部位全体を清掃することができる。また、第1弾性板と第2弾性板が間隙を有して並設してあるので、第1弾性板と第2弾性板との間隙の位置をトナー層規制ブレードの屈曲先端部に合わせることで、トナー層規制ブレードの屈曲先端部の曲率に合わせて包み込むように研磨体を押圧接触させることができ、トナー固着物を確実に取り除くことができる。
以下、本発明に係るブレード清掃治具を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るブレード清掃治具を使用可能な現像装置20の構造を示す説明図である。現像装置20は非磁性一成分現像装置であり、現像槽25、現像槽25の上側に着脱可能に装着されたトナーカートリッジ24を備えている。トナーカートリッジ24は、トナーを収納しており、トナーをトナー補給口24aから自然落下させて現像槽25内に補給するようになっている。なお、現像ローラ21上部のトナー飛散防止カバーは図示していない。
現像槽25の内部には、現像槽25の開口部25aにおいて感光体ドラム30と対峙する形で現像ローラ21が水平に配置され、現像ローラ21に接触する形でトナー供給ローラ22が水平に配置してある。また、現像ローラ21には、ローラに付着したトナーの層圧を規制するためのトナー層規制ブレード23が配置してある。
トナー供給ローラ22の上部近傍、及びトナー層規制ブレード23の近傍には、トナーを攪拌搬送するための重り部材であるステンレスシャフト28が水平に配置してある。ステンレスシャフト28は、コイルスプリング27が回動可能、かつその回動角度が所定角度に規制された状態で挿入してある。
現像槽25のフレーム部には、後述するブレード清掃治具の把持部に形成した嵌合面を嵌合するための凹溝部25bを形成してある。
トナー層規制ブレード23の基端部は、現像槽25のフレーム部にネジ29で固定してあり、トナー層規制ブレード23の先端部は、現像ローラ21の回転方向R(図中矢印で示す)の下流側に向かって延設された片持ち状に配置されている。トナー層規制ブレード23の先端部側には、現像ローラ21の表面から離れる向きに、略「く」の字状に屈曲した屈曲先端部23aを有し、屈曲先端部23aは、現像ローラ21の表面に接触部位F1で押圧当接している。
現像ロ―ラ21には、トナー供給ロ一ラ22が圧接触されており、トナー供給ローラ22の回転方向は、現像ローラ21の回転方向と同方向である。すなわち、両ローラの対向部における各ローラ表面の移動方向は互いに逆方向に回転する。
トナー供給ロ―ラ22には、図示しないバイアス電源から所定の電圧が印加され、その電圧は、電気的にトナーを現像ローラ21の方へ押す方向、例えば、トナーが負極性であれば、より負極側に大きなバイアス電圧である。トナーはトナー供給ローラ22によって摩擦接触帯電される。バイアス電圧によって現像ローラ21に供給されたトナーは、現像ローラ21の回転動作によってトナー層規制ブレード23が当接する位置に搬送される。現像ローラ21上のトナーは、トナー層規制ブレード23によって、所定の帯電電荷量と厚みに規制された後、現像領域(静電潜像の形成された感光体ドラム30との対向部)に搬送される。その後現像工程に移行する。
現像工程で使用されなかった現像ローラ21上の未現像トナーは、現像ローラ21の回転によって現像層25内に戻る。トナー供給ローラ22の手前に設置された電荷除電装置26は、現像ローラ21上の残存トナーの帯電電荷を除去する。帯電電荷が除去されたトナーは、トナー供給ローラ22と現像ローラ21との圧接によって剥離回収されて再利用される。
感光体ドラム30は、導電性基材が接地され、表面電位が例えば−550Vに帯電された負帯電ドラムであり、図1に示す矢印方向に周速Va(例えば、150mm/s)で回転する。
現像ローラ21は、円筒状部材の表面に、カーボンブラックなどの導電化剤が添加された導電性ウレタンゴムからなる導電性弾性ローラであり、図1に示す失印方向に周速Vb(例えば、225mm/s)で回転する。現像ローラ21には、不図示の導電性支持体(例えば、ステンレス製、導電性樹脂製など)のシャフトを介して現像バイアス電源により所定の電圧(例えば、−300V)が印加される。
トナー供給ローラ22は、トナー攪拌と現像後のトナー除去を兼ねた導電性ウレタンフォームからなり、図1に示す矢印方向に周速Vc(例えば、133mm/s)で回転する。トナー供給ローラ22には、現像ローラ21と同様の導電性支持体のシャフトを介して供給バイアス電源により所定の電圧(例えば、−400V)が印加される。
供給ローラ22により負に予備帯電され、現像ローラ21の表面に移行した非磁性一成分トナーは、現像ローラ21の回動によりトナー層規制ブレード23が当接する位置へ搬送される。
トナー層規制ブレード23は、厚み0.1mmの導電性(ステンレス、リン青銅、導電性樹脂など)の板状部材であり、上述のとおり片持ち状の板バネ構造を有し、現像ローラ21に対して、例えば、線圧約15〜30gf/cmで当接している。トナー層規制ブレード23には、不図示のバイアス電源により所定の電圧(例えば、−400V)が印加される。
現像ローラ21上のトナー層は、トナー層規制ブレード23により、トナー付着量及びトナー帯電量が所定量に規制され、現像ローラ21の回動により感光体ドラム30と接触対向する現像領域へと搬送され、接触反転現像を行う。
図2は本発明に係るブレード清掃治具10の外観斜視図である。ブレード清掃治具10は、現像槽25の開口部25aと現像ローラ21との隙間から挿入してトナー層規制ブレード23と現像ローラ21表面との接触部位F1に挿入させるクリーニング部2、クリーニング部2の基端部側に設けられた把持部3などを備える。クリーニング部2の先端部側の一面には、トナー層規制ブレード23を清掃するために研磨体12を設けてある。把持部3には、現像槽25の凹溝部25bに嵌合する嵌合面4を形成してある。以下、ブレード清掃治具10の詳細について説明する。
図3は本発明に係るブレード清掃治具10の側面図であり、図4は図3の矢印方向Aから見た要部拡大図であり、図5は図4のV−V線断面図であり、図6は図5のVI−VI線断面図である。図5に示すように、クリーニング部2は、弾性を有する薄板状の支持板11、支持板11の一面(上面側)の先端部近傍に両面テープ14で固定された第1弾性部材15a、間隙16を有して第1弾性部材15aから離隔して並設するように両面テープ14で固定された第2弾性部材15b、支持板11の他面(下面側)、先端面及び第1弾性部材15a及び第2弾性部材15bを被覆するように添着された保護部材13、保護部材13で被覆された第1弾性部材15a及び第2弾性部材15bの上側に両面テープ14で固定された研磨体12などを備えている。
クリーニング部2をトナー層規制ブレード23と現像ローラ21表面との接触部位F1に挿入した場合、トナー層規制ブレード23の接触部位F1(屈曲先端部23a)が第1弾性部材15aと第2弾性部材15bとの間の間隙16に位置するようにしてある。これにより、トナー層規制ブレード23の接触部位(屈曲先端部23a)が第1弾性部材15aと第2弾性部材15bとの間の間隙16に介挿され、研磨体12がトナー層規制ブレード23の接触部位(屈曲先端部23a)を包み込むように押圧させることができ、研磨体12により、トナー層規制ブレード23に固着した固着トナーを確実に除去することが可能となる。
支持板11は、現像ローラ21の表面に沿って変形し易くするため、弾性を有する材質を用いる。また、支持板11の厚み及び材質は、トナー層規制ブレード23と現像ローラ21表面との接触部位F1に挿入する際、及びクリーニングを行う際(現像ローラ21幅方向に移動させる際)に、トナー層規制ブレード23が変形しないような機械的強度を有することに着目して決定することが重要である。従って、支持板11の厚み及び材質は、トナー層規制ブレード23の厚み及び材質と同程度のものが望ましく、例えば、厚みが0.1mmのステンレス製の短冊状の薄板部材、あるいは厚みが1mmのポリエチレンテレフタレート(PET)製の短冊状の薄板部材を使用することができる。なお、これは一例であって、材質、厚みは限定されるものではない。
第1弾性部材15a、第2弾性部材15bは、例えば、厚みが0.5〜5.0mmのウレタンフォーム材である。ウレタンフォームは耐久性に優れ、研磨体を交換すればトナー層規制ブレード23を長期間使用することができる。第1弾性部材15a、第2弾性部材15bの厚みは、クリーニング部2をトナー層規制ブレード23と現像ローラ21との間に挿入する際に、トナー層規制ブレード23が非可逆的に変形しないように設定することができる。
研磨体12は、トナー層規制ブレード23に固着(あるいは融着)したトナー材料を取り除くために、研磨剤を表面に有するサンドペーパーなどの研磨体が使用される。サンドペーパー等に含まれる研磨剤の粒径としては、0.1μm未満では研磨効果が得られにくく、2μmを超えるとトナー層規制ブレード23に傷が付きやすくなるので、0.1μm以上2μm以下の粒径が好ましい。
保護部材13は、一般に樹脂材料を使用することができるが、汚れにくいフッ素樹脂からなるテープが好ましい。フッ素樹脂からなるテープを用いることにより、テープへのトナー材料等の固着が防止でき、現像ローラ21表面の傷付き防止効果が高まる。また、保護部材13を支持板11の下面(第1弾性部材15a及び第2弾性部材15bを設けてある側)から先端面を経て上面(第1弾性部材15a及び第2弾性部材15bを設けていない側)まで包み込むように折り曲げて添着されているため、クリーニング部2を挿入した際に、現像ローラ21の表面に支持板11の先端にある角が当たって場合でも、現像ローラ21の表面を傷付けることを防止できる。
把持部3は、全体として略台形状の箱型をなし、塩化ビニル樹脂又はポリプロピレン樹脂等の合成樹脂により形成される。図3に示すように、側面より見て下側にあたる下部外壁面6に、クリーニング部2の基端部側をネジ5により支持固定している。クリーニング部2を現像ローラ21とトナー層規制ブレード23との接触部位F1に挿入し、研磨体12がトナー層規制ブレード23の屈曲先端部23aとの接触位置に達した場合、嵌合面4が現像槽20の凹溝部20bに嵌合するようにしてある。
図6に示すように、第1弾性部材15aと第2弾性部材15bとの間の間隙16は、その長手方向(すなわち、間隙16の中心線16aの方向)が、クリーニング部2の挿入方向と直交する方向(すなわち、クリーニング部2の幅方向H)に対して、略20度の角度になるように間隙16を設けてある。
次に、ブレード清掃治具10を用いて現像装置20のトナー層規制ブレード23の接触部位(屈曲先端部23a)に固着したトナーを除去する手順について説明する。図7はブレード清掃治具10を挿入する直前の状態を示す説明図であり、図8はブレード清掃治具10を挿入した状態を示す説明図である。図7に示すように、作業者は、ブレード清掃治具10の把持部3を持って、現像槽25の開口部25aと現像ローラ21との間の隙間からクリーニング部2の挿入を開始する。図7で矢印Xの方向が挿入方向である。
図7で示す状態からさらにクリーニング部2を挿入していくと、クリーニング部2の先端がトナー層規制ブレード23と現像ローラ21との接触部位F1に到達する。このとき、クリーニング部2の支持板11が弾性を有する薄板状であるので、クリーニング部2の先端は、トナー層規制ブレード23と現像ローラ21との間の接触部位F1の間に滑らかに挿入される。そして、クリーニング部2の先端が、トナー層規制ブレード23と現像ローラ21との間の接触部位F1に所定の長さだけ挿入される(図8参照)。
図8に示すように、この状態では、把持部3の嵌合面4が現像槽25の凹溝部25bに勘合し、クリーニング部2の位置決めがなされる。すなわち、把持部3が現像槽25の凹溝部25bに当接するまで、クリーニング部2を挿入することで、接触部位F1間に挿入させるクリーニング部2の挿入位置が決定されるようになっている。
この場合、トナー層規制ブレード23の屈曲先端部23aに、研磨体12が位置するように設定されている。より具体的には、トナー層規制ブレード23の屈曲先端部23aは、第1弾性部材15aと第2弾性部材15bとの間の間隙16に介挿されるような位置に設定されている。
図9は屈曲先端部23aと研磨体12との接触状態を例示する断面図である。図9に示すように、屈曲先端部23aの凸部先端が、第1弾性部材15aと第2弾性部材15bとの間隙16に位置するように配置される。第1弾性部材15a及び第2弾性部材15bは、例えば、ウレタンフォーム材であり、所要の弾性を有するので、屈曲先端部23aの凸部先端が間隙16に介挿される際に間隙16を挟んで第1弾性部材15a及び第2弾性部材15bの対向する部分は、厚みが小さくなる方向に変形する。これにより、この位置関係において、研磨体12と屈曲先端部23aとの接触面積が広くなり、屈曲先端部23a周辺に固着したトナーを確実に掃除することができる。
図10は屈曲先端部23aと研磨体12との接触状態の他の例を示す断面図である。図10は、例えば、現像槽25の生産時の寸法精度のバラツキ等により、屈曲先端部23aの凸部先端が、第1弾性部材15aと第2弾性部材15bとの間隙16からずれた場合における断面図である。図10(a)に示すように屈曲先端部23aの凸部先端が支持板11の基端部側にずれた場合、あるいは、図10(b)に示すように屈曲先端部23aの凸部先端が支持板11の先端部側にずれた場合、研磨体12と屈曲先端部23aとの接触面積が狭くなり、屈曲先端部23a周辺に固着したトナーを十分に掃除することができなくなるおそれがある。しかし、本発明では、図6に示すように、第1弾性部材15aと第2弾性部材15bとの間に形成される間隙16の中心線16aは、クリーニング部2の幅方向Hに対して20度の角度を有していることから、寸法精度に多少のバラツキのある現像槽25においても、屈曲先端部23aの凸部先端が、幅方向Hのどこかの箇所で間隙16の位置と重ねることができ、屈曲先端部23a周辺に固着したトナーを掃除することができる。
クリーニング部2の幅方向Hに対する間隙16の中心線16aの角度θが、例えば、1度未満である場合、屈曲先端部23aの凸部先端が、第1弾性部材15aと第2弾性部材15bとの間隙16からずれたときに、屈曲先端部23a周辺に固着したトナーを十分に掃除することができなくなる。また、角度θが30度を超えた場合、研磨体12に不規則な三次元的な変形が生じ、均一な押圧接触ができなくなり、屈曲先端部23a周辺に固着したトナーを十分に掃除することが難しくなる。従って、クリーニング部2の幅方向Hに対する間隙16の中心線16aの角度θは、1度以上30度以下が好ましい。
また、クリーニング部2の長さは、その先端部がトナー供給ローラ22の表面に達しない長さに設定してある。これは、トナー供給ローラ22の表面が導電性ウレタンゴムで形成されていることから、クリーニング部2の先端がトナー供給ローラ22の表面に当たって傷を付けないようにするためである。
すなわち、把持部3は、作業者が把持してクリーニング部2を操作するための把持機能だけでなく、クリーニング部2の挿入位置の位置決め用としての役目も果たしている。そして、図8に示す状態において、作業者は、ブレード清掃治具10を現像ローラ21の幅方向(図示しない回転軸芯に沿う方向)に摺動(移動)させる。摺動回数は、1往復程度で十分である。これにより、トナー層規制ブレード23の屈曲先端部23a周辺に固着しているトナーがクリーニング部2の研磨体12によって除去され、その後の良好な画像形成が可能となる。
上述の実施の形態では、ブレード清掃治具10を使用する際、現像槽25内にトナーが入っている状態で使用しているが、これに限定されるものではなく、まず、現像装置10自体を逆さまにする等して、現像槽25内のトナーをトナーカートリッジ24側に戻し、現像槽25内のトナーを無くしてから清掃作業を行うようにしてもよい。この場合、ブレード清掃治具10を摺動させるときに、現像槽25内のトナーによってブレード清掃治具10に不要な負荷又は圧力がかからないので、清掃作業をスムーズに行うことができ、しかも、固着トナーをより効率的に除去することができる。
上述の実施の形態では、第1弾性部材15aと第2弾性部材15bとの間に形成される間隙16は直線状であったが、これに限定されるものではない。例えば、間隙が曲線状、U字状、V字状、S字状など、支持板11の先端面と隙間との寸法を、クリーニング部2の幅方向H(クリーニング部2の挿入方向と直交する方向)に沿って変位するように形成することもできる。この場合でも、現像ローラ21及びトナー層規制ブレード23に関する寸法精度のバラツキがある場合でも、あるいは、ブレード清掃治具10を現像ローラ21の軸方向に摺動させて清掃する場合において、摺動方向にずれが生じたときでも、第1弾性部材15aと第2弾性部材15bとの間隙16にトナー層規制ブレード23の屈曲先端部23aを合わせることができ、トナー層規制ブレード23の屈曲先端部23aの曲率に合わせて包み込むように研磨体12をトナー層規制ブレード23の接触部位F1に押圧接触させることができ、トナー固着物を確実に取り除くことができる。
本発明に係るブレード清掃治具を使用可能な現像装置の構造を示す説明図である。 本発明に係るブレード清掃治具の外観斜視図である。 本発明に係るブレード清掃治具の側面図である。 図3の矢印方向Aから見た要部拡大図である。 図4のV−V線断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 ブレード清掃治具を挿入する直前の状態を示す説明図である。 ブレード清掃治具を挿入した状態を示す説明図である。 屈曲先端部と研磨体との接触状態を例示する断面図である。 屈曲先端部と研磨体との接触状態の他の例を示す断面図である。
符号の説明
2 クリーニング部
3 把持部
4 嵌合面
10 ブレード清掃治具
11 支持板
12 研磨体
15a 第1弾性部材(第1弾性板)
15b 第2弾性部材(第2弾性板)
16 間隙
16a 中心線
20 現像装置
21 現像ローラ
22 トナー供給ローラ
23 トナー層規制ブレード
23a 屈曲先端部
24 トナーカートリッジ
24a トナー補給口
25 現像槽
25a 開口部
25b 凹溝部
30 感光体ドラム
F1 接触部位

Claims (9)

  1. 現像ローラ表面のトナー層の厚みを規制するトナー層規制ブレードと前記現像ローラ表面との間に挿入して該トナー層規制ブレードを清掃するブレード清掃治具において、
    弾性を有する板状の支持板と、
    該支持板の基端部側に設けられた把持部と、
    前記支持板の先端部側の一面に隙間を有し挿入方向に沿って並設された板状の第1及び第2弾性板と、
    該第1及び第2弾性板上に架設した研磨体と
    を備えることを特徴とするブレード清掃治具。
  2. 前記支持板の先端面と前記第1及び第2弾性板間の隙間との寸法は、挿入方向と直交する方向に沿って変位してあることを特徴とする請求項1に記載のブレード清掃治具。
  3. 前記第1及び第2弾性板間の隙間は、直線状に形成してあり、
    前記隙間の長手方向は、挿入方向と直交する方向に対して1〜30度の傾斜角度を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブレード清掃治具。
  4. 前記研磨体は、
    粒径が0.1〜2μmの研磨粒子を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のブレード清掃治具。
  5. 前記第1及び第2弾性板は、
    ウレタン樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のブレード清掃治具。
  6. 前記支持板の他面に保護膜を設けてあることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のブレード清掃治具。
  7. 前記保護膜を前記支持板の先端面、第1及び第2弾性板を被覆するように前記研磨体の下側に延設してあることを特徴とする請求項6に記載のブレード清掃治具。
  8. 前記保護膜は、フッ素樹脂製であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のブレード清掃治具。
  9. 前記把持部は、
    前記トナー層規制ブレードが固定された現像槽に取り付ける取付け面を有し、
    前記把持部を取り付けた状態で、前記研磨体が前記トナー層規制ブレードの前記現像ローラ表面との接触部位に当接するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載のブレード清掃治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014010131A1 (ja) * 2012-07-09 2014-01-16 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

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