JP2008275736A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストでコントラスト比、視角特性、色の視角特性などの表示品位が優れた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極22、28と、液晶層26と、一対の上ガラス基板20および下ガラス基板30と、一対の位相差板18、と、一対の偏光板16とを有し、液晶層の厚さdとカイラルピッチpとの比d/pが0.4〜0.8、液晶層の複屈折率Δnが0.13〜0.08、液晶層の厚さdが3.0μm〜6.0μm、螺旋状に配向される液晶分子のツイスト角が90〜270°、下側ガラス基板のラビング角θrが45°〜135°、下側偏光板の吸収軸角θLpolが、ラビング角θrに対し、42°〜48°、下側の透明電極と液晶層との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpが、ガラス基板面に対して80°〜89°である液晶表示装置。
【選択図】図1
【解決手段】配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極22、28と、液晶層26と、一対の上ガラス基板20および下ガラス基板30と、一対の位相差板18、と、一対の偏光板16とを有し、液晶層の厚さdとカイラルピッチpとの比d/pが0.4〜0.8、液晶層の複屈折率Δnが0.13〜0.08、液晶層の厚さdが3.0μm〜6.0μm、螺旋状に配向される液晶分子のツイスト角が90〜270°、下側ガラス基板のラビング角θrが45°〜135°、下側偏光板の吸収軸角θLpolが、ラビング角θrに対し、42°〜48°、下側の透明電極と液晶層との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpが、ガラス基板面に対して80°〜89°である液晶表示装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶表示装置に関し、特に、垂直配向型液晶表示素子において、低コストでコントラスト比、及びその視角特性ならびに、色の視角特性などの表示品位が優れた液晶表示装置に関する。
垂直配向型液晶表示素子は高コントラスト、広視角特性を持つ表示素子として、大型TV、携帯電話などさまざまな分野で利用されている。但し、すべてTFTなどをガラス基板上に形成した、アクティブ駆動方式と呼ばれる方式を用いている。
また、マルチドメインと呼ばれる基板上に特殊な構造あるいは加工を施すことで、多数のドメインを形成し、広視角特性を持たせている。
ここで、より低コストで製造するためには、TFTなどの素子を持たないパッシブ駆動方式を採用し、従来のSTN(Super Twist Nematic)と同様のモノドメイン構造にする方法がある。
従来技術においては、パッシブ駆動方式に必要な“急峻性”を改善することを中心に考えられているが、背反として、コントラストの視角特性、ならびに色の視角特性を犠牲にしている結果となっている。
例えば、電気光学特性の急峻性とコントラストならびに透過率などの表示品質を向上させることを課題とする垂直配向型ECBモード液晶表示素子が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の垂直配向型ECBモード液晶表示素子は、電極と配向処理された垂直配向膜とを表面に形成し、所定間隔で互いに対向配置された一対の基板と、前記一対の基板間に配置される液晶層とを有する液晶セルと、前記液晶セル外側に配置されたクロスニコル配置の一対の偏向子と、を有し、前記配向処理が基板に接する液晶に配向方向を付与し、前記一対の基板上の配向方向間の角度を2等分する方向が、前記一対の偏向子の偏向方向のいずれか、またはクロスニコル配置の偏向方向間の角度を2等分する方向に沿い、前記基板と前記液晶層との界面に存在する液晶分子のプレチルト角が、前記基板面に対して85°〜60°の範囲に設定されている。
特開2004−355032号公報
本発明の目的は、低コストでコントラスト比、及びその視角特性ならびに、色の視角特性などの表示品位が優れた垂直配向型の液晶表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の請求項1に記載の表示装置は、配向処理された配向膜を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極と、前記一対の透明電極間に配置される液晶層と、前記液晶層の外側の前記一対の透明電極上に配置された一対のガラス基板と、前記液晶層の外側の前記一対のガラス基板上に配置された一対の位相差板と、前記液晶層の外側の前記一対の位相差板上に配置され、クロスニコル配置の一対の偏光板とを備え、前記配向処理が前記一対の透明電極間に接する液晶に配向方向を付与し、前記液晶層の厚さdと前記液晶層のカイラルピッチpとの比d/pが0.4〜0.8であり、前記液晶層の複屈折率Δnが0.13〜0.08であり、前記液晶層の厚さdが3.0μm〜6.0μmであり、前記一対の透明電極間に配置される前記液晶層の螺旋状に配向される液晶分子の並び方において、下側の透明電極界面の液晶分子の向きから上側の透明電極界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角が90〜270°であり、前記一対のガラス基板の内、下ガラス基板のラビング角θrが45°〜135°であり、 前記一対の偏光板の内、下偏光板の吸収軸角θLpolが、前記下ガラス基板のラビング角θrに対し、42°〜48°であり、前記一対の透明電極の内、下側の透明電極と前記液晶層との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpが、前記下ガラス基板表面に対して80°〜89°であることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の表示装置は、請求項1に記載の液晶表示装置において、前記液晶層の厚さdと前記液晶層のカイラルピッチpとの比d/pが0.5〜0.7であることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の表示装置は、請求項1または2に記載の液晶表示装置において、前記液晶層の複屈折率Δnが0.11〜0.08であることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の表示装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記液晶層の厚さdが4.0〜5.0μmであることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の表示装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記ツイスト角が160〜200°であることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の表示装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記下ガラス基板のラビング角θrが80°〜100°であることを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の表示装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記下偏光板の吸収軸角θLpolが、前記下ガラス基板のラビング角θrに対し、44°〜46°であることを特徴とする。
本発明の請求項8に記載の表示装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記プレチルト角θpが、前記下ガラス基板表面に対して86°〜89°であることを特徴とする。
本発明の垂直配向型の液晶表示装置によれば、低コストでコントラスト比、及びその視角特性ならびに、色の視角特性などの表示品位が優れた液晶表示を得ることができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置などを下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的構成は、図1に示すように、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的構成は、図1に示すように、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
図1において、dは、液晶層の厚さを示し、角度θrは、下ガラス基板30のラビング角を示す。また、図1において、角度θLpolは、下偏光板16−2の吸収軸角を示し、角度θpは、下側の透明電極と液晶層との界面に存在する液晶分子のプレチルト角を示す。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図6に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極22、28と、一対の透明電極22、28間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の一対の透明電極22、28上に配置された一対の上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の一対の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の一対の偏光板16−1および16−2とを備える。
配向処理によって、一対の透明電極22、28間に接する液晶層26内の液晶に配向方向が付与される。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.4〜0.8であり、液晶層26の複屈折率Δnは、0.13〜0.08であり、液晶層26の厚さdは、3.0μm〜6.0μmであることを特徴とする。
また、一対の透明電極22、28間に配置される液晶層26の螺旋状に配向される液晶分子の並び方において、下側の透明電極28界面の液晶分子の向きから上側の透明電極22界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角は、90〜270°であり、下ガラス基板30のラビング角θrは、45°〜135°であり、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolは、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、42°〜48°であり、一対の透明電極22、28の内、下側の透明電極28と液晶層26との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpは、下ガラス基板30表面に対して80°〜89°であることを特徴とする。
また、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、更に限定的に、0.5〜0.7であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の複屈折率Δnは、更に限定的に、0.11〜0.08であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdは、更に限定的に、4.0〜5.0μmであってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、ツイスト角は、更に限定的に、160〜200°であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下ガラス基板30のラビング角θrは、更に限定的に、80°〜100°であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolが、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、更に限定的に、44°〜46°であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、プレチルト角θpは、更に限定的に、下ガラス基板30表面に対して86°〜89°であってもよい。
(臨界点における特性への影響)
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の複屈折率Δnは、0.11を代表値とするが、Δnの値が0.08よりも小さい場合には、コントラストが低下し、0.13よりも大きい場合には、コントラストが低下し、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdは、5μmを代表値とするが、dの値が3μmよりも小さい場合には、コントラストが低下することが確認されている。また、プロセス上の困難性も明らかである。一方、dの値が6μmよりも大きい場合には、応答速度が遅くなり、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置において、ツイスト角は、180°を代表値とするが、ツイスト角の値が90°よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また270°よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置において、下ガラス基板30のラビング角θrは、90°を代表値とするが、45°よりも小さい場合には、視角方向が変化し、また、135°よりも大きい場合においても、視角方向が変化することが確認されている。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置において、下偏光板の吸収軸角θLpolは、45°を代表値とするが、42°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、また、48°よりも大きい場合にも、遮光性が低下することが確認されている。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置において、プレチルト角θpは、89°を代表値とするが、80°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、89°よりも大きい場合には、電圧印加時の液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図6に示すように、上側の透明電極22が分割されセグメント化されたITO膜などの透明電極(SEG ITO)として形成され、一方、下側の透明電極28は、共通のITO膜などの透明電極(COM ITO)として形成されている。
また、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図6に示すように、上ガラス基板20の裏面にもセグメント化された透明電極22が配置され、さらにセグメント化された透明電極22に跨って、ドライバICチップ12がCOG(Chip On Glass)構造で配置され、ドライバICチップ12が接続された透明電極22の一方は、FPC(Flexible Printed Circuit)10に接続されている。
また、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図6に示すように、スペーサ14によって、液晶層26、配向膜24、および透明電極22および28からなる積層構造が封止されている。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置と比較例に係る液晶表示装置との間の各パラメータ値の比較を図2に示す。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置として、図2に示すように、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pの値を0.5、液晶層26の複屈折率Δnの値を0.11、液晶層26の厚さdの値を5μmとし、また、下側の透明電極28界面の液晶分子の向きから上側の透明電極22界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角の値を180°、下ガラス基板30のラビング角θrの値を90°、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolの値を45°、下側の透明電極28と液晶層26との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpの値を89°とした液晶表示装置を作成し、同時に、本発明の第1の実施の形態の比較例に係る液晶表示装置として、図2に示すように、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pの値を0.65、液晶層26の複屈折率Δnの値を0.2、液晶層26の厚さdの値を3.8μmとし、また、下側の透明電極28界面の液晶分子の向きから上側の透明電極22界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角の値を260°、下ガラス基板30のラビング角θrの値を0°、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolの値を0°、下側の透明電極28と液晶層26との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpの値を81°とした場合の液晶表示装置と比較する。
図2に示された条件で作成された本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置において、図3(a)は、コントラスト視角特性例を示し、図3(b)は、暗状態の色視角特性例を示す。また、図2に示された条件で作成された比較例に係る液晶表示装置において、図4(a)は、コントラスト視角特性例を示し、図4(b)は、暗状態の色視角特性例を示す。
図3(a)と図4(a)を比較すると、コントラストの視角特性は、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置の方が向上している。例えば、比較例における正面コントラストの値は、約600であるのに対して、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置の正面コントラストの値は、約1000である。また、比較例における透過率の値は、約8%であるのに対して、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置の透過率の値は、約16%ある。
また、図3(b)と図4(b)を比較すると、暗状態における色(見た目)の視角特性は、図4(b)に示す比較例では、視角を変えたときに光が抜け易く、また黄色などに着色され易い。このため、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置の方が暗状態における色(見た目)の視角特性は、向上している。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置の液晶表示パネルの写真を、本発明の第1の実施の形態の比較例に係る液晶表示装置の液晶表示パネルの写真と共に以下に示す。すなわち、図5(a)乃至(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置の表示例であって、図5(a)は、左側約30°の角度からの見たときの表示例を示し、図5(b)は、正面からの見たときの表示例を示し、図5(c)は、右側約30°の角度からの見たときの表示例を示す。また、図5(d)乃至(f)は、本発明の比較例に係る液晶表示装置の表示例であって、図5(d)は、左側約30°の角度からの見たときの表示例を示し、図5(e)は、正面からの見たときの表示例を示し、図5(f)は、右側約30°の角度からの見たときの表示例を示す。
図5(b)と図5(e)を比較すると、図5(b)の方がコントラストが高い。また、図5(b)に比較して、左右約30°の角度からみた表示例では、コントラストは低下しているが、視角を変えたときの光が抜けは比較例に比べ少なく、また着色も見られていない。これに対して、比較例においては、図5(e)に比較して、左右約30°の角度からみた表示例では、コントラストは低下し、かつ、視角を変えたときの光の抜けも多く、また黄色などの着色も顕著に見られた。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置によれば、垂直配向型で、低コストでコントラスト比、及びその視角特性ならびに、色の視角特性などの表示品位が優れた液晶表示を得ることができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図7に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図7に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
配向処理によって、一対の透明電極22、28間に接する液晶層26内の液晶に配向方向が付与される。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.4〜0.8であり、液晶層26の複屈折率Δnは、0.13〜0.08であり、液晶層26の厚さdは、3.0μm〜6.0μmであることを特徴とする。
また、一対の透明電極22、28間に配置される液晶層26の螺旋状に配向される液晶分子の並び方において、下側の透明電極22界面の液晶分子の向きから上側の透明電極28界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角は、90〜270°であり、下ガラス基板30のラビング角θrは、45°〜135°であり、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolは、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、42°〜48°であり、下側の透明電極22と液晶層26との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpは、下ガラス基板30面に対して80°〜89°であることを特徴とする。
また、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、更に限定的に、0.5〜0.7であってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の複屈折率Δnは、更に限定的に、0.11〜0.08であってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdは、更に限定的に、4.0〜5.0μmであってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においては、ツイスト角は、更に限定的に、160〜200°であってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下ガラス基板30のラビング角θrは、更に限定的に、80°〜100°であってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolが、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、更に限定的に、44°〜46°であってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においては、プレチルト角θpは、更に限定的に、下ガラス基板30表面に対して86°〜89°であってもよい。
(臨界点における特性への影響)
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の複屈折率Δnは、0.11を代表値とするが、Δnの値が0.08よりも小さい場合には、コントラストが低下し、0.13よりも大きい場合には、コントラストが低下し、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdは、5μmを代表値とするが、dの値が3μmよりも小さい場合には、コントラストが低下することが確認されている。また、プロセス上の困難性も明らかである。一方、dの値が6μmよりも大きい場合には、応答速度が遅くなり、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置において、ツイスト角は、180°を代表値とするが、ツイスト角の値が90°よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また270°よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置において、下ガラス基板30のラビング角θrは、90°を代表値とするが、45°よりも小さい場合には、視角方向が変化し、また、135°よりも大きい場合においても、視角方向が変化することが確認されている。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置において、下偏光板の吸収軸角θLpolは、45°を代表値とするが、42°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、また、48°よりも大きい場合にも、遮光性が低下することが確認されている。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置において、プレチルト角θpは、89°を代表値とするが、80°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、89°よりも大きい場合には、電圧印加時の液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図7に示すように、下側の透明電極22が分割されセグメント化されたITO膜などの透明電極(SEG ITO)として形成され、一方、上側の透明電極28は、共通のITO膜などの透明電極(COM ITO)として形成されている。
また、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図7に示すように、下ガラス基板30の上面にもセグメント化された透明電極22が配置され、さらにセグメント化された透明電極22に跨って、ドライバICチップ12がCOG構造で配置され、ドライバICチップ12が接続された透明電極22の一方は、FPC10に接続されている。
また、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図7に示すように、スペーサ14によって、液晶層26、配向膜24、および透明電極22および28からなる積層構造が封止されている。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置においても、第1の実施の形態と同様に、コントラストの視角特性は、比較例に比べて向上する。また、第1の実施の形態と同様に、暗状態における色(見た目)の視角特性も、比較例に比べて向上する。
本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置によれば、垂直配向型で、低コストでコントラスト比、及びその視角特性ならびに、色の視角特性などの表示品位が優れた液晶表示を得ることができる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図8に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図8に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
配向処理によって、一対の透明電極22、28間に接する液晶層26内の液晶に配向方向が付与される。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.4〜0.8であり、液晶層26の複屈折率Δnは、0.13〜0.08 であり、液晶層26の厚さdは、3.0μm〜6.0μm であることを特徴とする。
また、一対の透明電極22、28間に配置される液晶層26の螺旋状に配向される液晶分子の並び方において、下側の透明電極22界面の液晶分子の向きから上側の透明電極28界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角は、90〜270°であり、下ガラス基板30のラビング角θrは、45°〜135°であり、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolは、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、42°〜48°であり、下側の透明電極22と液晶層26との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpは、下ガラス基板30表面に対して80°〜89°であることを特徴とする。
また、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、更に限定的に、0.5〜0.7であってもよい。
また、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の複屈折率Δnは、更に限定的に、0.11〜0.08であってもよい。
また、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdは、更に限定的に、4.0〜5.0μmであってもよい。
また、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においては、ツイスト角は、更に限定的に、160〜200°であってもよい。
また、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下ガラス基板30のラビング角θrは、更に限定的に、80°〜100°であってもよい。
また、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolが、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、更に限定的に、44°〜46°であってもよい。
また、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においては、プレチルト角θpは、更に限定的に、下ガラス基板30表面に対して86°〜89°であってもよい。
(臨界点における特性への影響)
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の複屈折率Δnは、0.11を代表値とするが、Δnの値が0.08よりも小さい場合には、コントラストが低下し、0.13よりも大きい場合には、コントラストが低下し、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdは、5μmを代表値とするが、dの値が3μmよりも小さい場合には、コントラストが低下することが確認されている。また、プロセス上の困難性も明らかである。一方、dの値が6μmよりも大きい場合には、応答速度が遅くなり、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置において、ツイスト角は、180°を代表値とするが、ツイスト角の値が90°よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また270°よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置において、下ガラス基板30のラビング角θrは、90°を代表値とするが、45°よりも小さい場合には、視角方向が変化し、また、135°よりも大きい場合においても、視角方向が変化することが確認されている。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置において、下偏光板の吸収軸角θLpolは、45°を代表値とするが、42°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、また、48°よりも大きい場合にも、遮光性が低下することが確認されている。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置において、プレチルト角θpは、89°を代表値とするが、80°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、89°よりも大きい場合には、電圧印加時の液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図8に示すように、下側の透明電極22が分割されセグメント化されたITO膜などの透明電極(SEG ITO)として形成され、一方、上側の透明電極28は、共通のITO膜などの透明電極(COM ITO)として形成されている。
また、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図8に示すように、下ガラス基板30の上面にもセグメント化された透明電極22が配置され、透明電極22の一部は、FPC10に接続されている。ドライバICチップ12は、FPC12上に配置され、COF(Chip On Film)構造或いはTAB(Tape Automated Bonding)構造が形成されている。
また、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図8に示すように、スペーサ14によって、液晶層26、配向膜24、および透明電極22および28からなる積層構造が封止されている。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置においても、第1の実施の形態と同様に、コントラストの視角特性は、比較例に比べて向上する。また、第1の実施の形態と同様に、暗状態における色(見た目)の視角特性も、比較例に比べて向上する。
本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置によれば、垂直配向型で、低コストでコントラスト比、及びその視角特性ならびに、色の視角特性などの表示品位が優れた液晶表示を得ることができる。
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図9に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図9に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
配向処理によって、一対の透明電極22、28間に接する液晶層26内の液晶に配向方向が付与される。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.4〜0.8であり、液晶層26の複屈折率Δnは、0.13〜0.08 であり、液晶層26の厚さdは、3.0μm〜6.0μm であることを特徴とする。
また、一対の透明電極22、28間に配置される液晶層26の螺旋状に配向される液晶分子の並び方において、下側の透明電極22界面の液晶分子の向きから上側の透明電極28界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角は、90〜270°であり、下ガラス基板30のラビング角θrは、45°〜135°であり、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolは、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、42°〜48°であり、下側の透明電極22と液晶層26との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpは、下ガラス基板30面に対して80°〜89°であることを特徴とする。
また、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、更に限定的に、0.5〜0.7であってもよい。
また、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の複屈折率Δnは、更に限定的に、0.11〜0.08であってもよい。
また、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdは、更に限定的に、4.0〜5.0μmであってもよい。
また、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、ツイスト角は、更に限定的に、160〜200°であってもよい。
また、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下ガラス基板30のラビング角θrは、更に限定的に、80°〜100°であってもよい。
また、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolが、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、更に限定的に、44°〜46°であってもよい。
また、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、プレチルト角θpは、更に限定的に、下ガラス基板30表面に対して86°〜89°であってもよい。
(臨界点における特性への影響)
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の複屈折率Δnは、0.11を代表値とするが、Δnの値が0.08よりも小さい場合には、コントラストが低下し、0.13よりも大きい場合には、コントラストが低下し、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdは、5μmを代表値とするが、dの値が3μmよりも小さい場合には、コントラストが低下することが確認されている。また、プロセス上の困難性も明らかである。一方、dの値が6μmよりも大きい場合には、応答速度が遅くなり、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置において、ツイスト角は、180°を代表値とするが、ツイスト角の値が90°よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また270°よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置において、下ガラス基板30のラビング角θrは、90°を代表値とするが、45°よりも小さい場合には、視角方向が変化し、また、135°よりも大きい場合においても、視角方向が変化することが確認されている。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置において、下偏光板の吸収軸角θLpolは、45°を代表値とするが、42°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、また、48°よりも大きい場合にも、遮光性が低下することが確認されている。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置において、プレチルト角θpは、89°を代表値とするが、80°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、89°よりも大きい場合には、電圧印加時の液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図9に示すように、下側の透明電極22が分割されセグメント化されたITO膜などの透明電極(SEG ITO)として形成され、一方、上側の透明電極28は、共通のITO膜などの透明電極(COM ITO)として形成されている。
また、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図9に示すように、下ガラス基板30の上面にもセグメント化された透明電極22が配置され、さらにセグメント化された透明電極22に跨って、ドライバICチップ12がCOG構造で配置され、ドライバICチップ12が接続された透明電極22の一方は、リードピン32に接続されている。
また、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図9に示すように、スペーサ14によって、液晶層26、配向膜24、および透明電極22および28からなる積層構造が封止されている。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においても、第1の実施の形態と同様に、コントラストの視角特性は、比較例に比べて向上する。また、第1の実施の形態と同様に、暗状態における色(見た目)の視角特性も、比較例に比べて向上する。
本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置によれば、垂直配向型で、低コストでコントラスト比、及びその視角特性ならびに、色の視角特性などの表示品位が優れた液晶表示を得ることができる。
[第5の実施の形態]
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図10に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図10に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
配向処理によって、一対の透明電極22、28間に接する液晶層26内の液晶に配向方向が付与される。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.4〜0.8であり、液晶層26の複屈折率Δnは、0.13〜0.08であり、液晶層26の厚さdは、3.0μm〜6.0μmであることを特徴とする。
また、一対の透明電極22、28間に配置される液晶層26の螺旋状に配向される液晶分子の並び方において、下側の透明電極22界面の液晶分子の向きから上側の透明電極28界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角は、90〜270°であり、下ガラス基板30のラビング角θrは、45°〜135°であり、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolは、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、42°〜48°であり、下側の透明電極22と液晶層26との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpは、下ガラス基板30面に対して80°〜89°であることを特徴とする。
また、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、更に限定的に、0.5〜0.7であってもよい。
また、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の複屈折率Δnは、更に限定的に、0.11〜0.08であってもよい。
また、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdは、更に限定的に、4.0〜5.0μmであってもよい。
また、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置においては、ツイスト角は、更に限定的に、160〜200°であってもよい。
また、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下ガラス基板30のラビング角θrは、更に限定的に、80°〜100°であってもよい。
また、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolが、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、更に限定的に、44°〜46°であってもよい。
また、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置においては、プレチルト角θpは、更に限定的に、下ガラス基板30表面に対して86°〜89°であってもよい。
(臨界点における特性への影響)
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の複屈折率Δnは、0.11を代表値とするが、Δnの値が0.08よりも小さい場合には、コントラストが低下し、0.13よりも大きい場合には、コントラストが低下し、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdは、5μmを代表値とするが、dの値が3μmよりも小さい場合には、コントラストが低下することが確認されている。また、プロセス上の困難性も明らかである。一方、dの値が6μmよりも大きい場合には、応答速度が遅くなり、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置において、ツイスト角は、180°を代表値とするが、ツイスト角の値が90°よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また270°よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置において、下ガラス基板30のラビング角θrは、90°を代表値とするが、45°よりも小さい場合には、視角方向が変化し、また、135°よりも大きい場合においても、視角方向が変化することが確認されている。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置において、下偏光板の吸収軸角θLpolは、45°を代表値とするが、42°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、また、48°よりも大きい場合にも、遮光性が低下することが確認されている。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置において、プレチルト角θpは、89°を代表値とするが、80°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、89°よりも大きい場合には、電圧印加時の液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図10に示すように、下側の透明電極22が分割されセグメント化されたITO膜などの透明電極(SEG ITO)として形成され、一方、上側の透明電極28は、共通のITO膜などの透明電極(COM ITO)として形成されている。
また、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図10に示すように、下ガラス基板30の上面に配置された透明電極22の一部は、リードピン32に接続されている。
また、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図10に示すように、スペーサ14によって、液晶層26、配向膜24、および透明電極22および28からなる積層構造が封止されている。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置においても、第1の実施の形態と同様に、コントラストの視角特性は、比較例に比べて向上する。また、第1の実施の形態と同様に、暗状態における色(見た目)の視角特性も、比較例に比べて向上する。
本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置によれば、垂直配向型で、低コストでコントラスト比、及びその視角特性ならびに、色の視角特性などの表示品位が優れた液晶表示を得ることができる。
[第6の実施の形態]
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図11に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図11に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
配向処理によって、一対の透明電極22、28間に接する液晶層26内の液晶に配向方向が付与される。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.4〜0.8であり、液晶層26の複屈折率Δnは、0.13〜0.08であり、液晶層26の厚さdは、3.0μm〜6.0μmであることを特徴とする。
また、一対の透明電極22、28間に配置される液晶層26の螺旋状に配向される液晶分子の並び方において、下側の透明電極22界面の液晶分子の向きから上側の透明電極28界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角は、90〜270°であり、下ガラス基板30のラビング角θrは、45°〜135°であり、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolは、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、42°〜48°であり、下側の透明電極22と液晶層26との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpは、下ガラス基板30面に対して80°〜89°であることを特徴とする。
また、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、更に限定的に、0.5〜0.7であってもよい。
また、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の複屈折率Δnは、更に限定的に、0.11〜0.08であってもよい。
また、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdは、更に限定的に、4.0〜5.0μmであってもよい。
また、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においては、ツイスト角は、更に限定的に、160〜200°であってもよい。
また、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下ガラス基板30のラビング角θrは、更に限定的に、80°〜100°であってもよい。
また、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolが、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、更に限定的に、44°〜46°であってもよい。
また、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においては、プレチルト角θpは、更に限定的に、下ガラス基板30表面に対して86°〜89°であってもよい。
(臨界点における特性への影響)
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の複屈折率Δnは、0.11を代表値とするが、Δnの値が0.08よりも小さい場合には、コントラストが低下し、0.13よりも大きい場合には、コントラストが低下し、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdは、5μmを代表値とするが、dの値が3μmよりも小さい場合には、コントラストが低下することが確認されている。また、プロセス上の困難性も明らかである。一方、dの値が6μmよりも大きい場合には、応答速度が遅くなり、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置において、ツイスト角は、180°を代表値とするが、ツイスト角の値が90°よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また270°よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置において、下ガラス基板30のラビング角θrは、90°を代表値とするが、45°よりも小さい場合には、視角方向が変化し、また、135°よりも大きい場合においても、視角方向が変化することが確認されている。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置において、下偏光板の吸収軸角θLpolは、45°を代表値とするが、42°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、また、48°よりも大きい場合にも、遮光性が低下することが確認されている。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置において、プレチルト角θpは、89°を代表値とするが、80°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、89°よりも大きい場合には、電圧印加時の液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図11に示すように、下側の透明電極22が分割されセグメント化されたITO膜などの透明電極(SEG ITO)として形成され、一方、上側の透明電極28は、共通のITO膜などの透明電極(COM ITO)として形成されている。
また、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図11に示すように、下ガラス基板30の上面に配置された透明電極22の一部は、リードピン、FPC或いはICチップなどには接続されていない。
また、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図11に示すように、スペーサ14によって、液晶層26、配向膜24、および透明電極22および28からなる積層構造が封止されている。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置においても、第1の実施の形態と同様に、コントラストの視角特性は、比較例に比べて向上する。また、第1の実施の形態と同様に、暗状態における色(見た目)の視角特性も、比較例に比べて向上する。
本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置によれば、垂直配向型で、低コストでコントラスト比、及びその視角特性ならびに、色の視角特性などの表示品位が優れた液晶表示を得ることができる。
[第7の実施の形態]
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図12に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置の模式的断面構造は、図12に示すように、配向処理された配向膜24を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極28、22と、一対の透明電極28、22間に配置される液晶層26と、液晶層26の外側の透明電極28、22上にそれぞれ配置された上ガラス基板20および下ガラス基板30と、液晶層26の外側の上ガラス基板20および下ガラス基板30上にそれぞれ配置された上位相差板18−1および下位相差板18−2と、液晶層26の外側の上位相差板18−1および下位相差板18−2上にそれぞれ配置され、クロスニコル配置の偏光板16−1および16−2とを備える。
配向処理によって、一対の透明電極22、28間に接する液晶層26内の液晶に配向方向が付与される。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.4〜0.8であり、液晶層26の複屈折率Δnは、0.13〜0.08であり、液晶層26の厚さdは、3.0μm〜6.0μmであることを特徴とする。
また、一対の透明電極22、28間に配置される液晶層26の螺旋状に配向される液晶分子の並び方において、下側の透明電極22界面の液晶分子の向きから上側の透明電極28界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角は、90〜270°であり、下ガラス基板30のラビング角θrは、45°〜135°であり、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolは、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、42°〜48°であり、下側の透明電極22と液晶層26との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpは、下ガラス基板30面に対して80°〜89°であることを特徴とする。
また、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、更に限定的に、0.5〜0.7であってもよい。
また、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の複屈折率Δnは、更に限定的に、0.11〜0.08であってもよい。
また、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、液晶層26の厚さdは、更に限定的に、4.0〜5.0μmであってもよい。
また、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、ツイスト角は、更に限定的に、160〜200°であってもよい。
また、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下ガラス基板30のラビング角θrは、更に限定的に、80°〜100°であってもよい。
また、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、下偏光板16−2の吸収軸角θLpolが、下ガラス基板30のラビング角θrに対し、更に限定的に、44°〜46°であってもよい。
また、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、プレチルト角θpは、更に限定的に、下ガラス基板30表面に対して86°〜89°であってもよい。
(臨界点における特性への影響)
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdと液晶層26のカイラルピッチpとの比d/pは、0.5を代表値とするが、比d/pの値が0.4よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また0.8よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の複屈折率Δnは、0.11を代表値とするが、Δnの値が0.08よりも小さい場合には、コントラストが低下し、0.13よりも大きい場合には、コントラストが低下し、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置において、液晶層26の厚さdは、5μmを代表値とするが、dの値が3μmよりも小さい場合には、コントラストが低下することが確認されている。また、プロセス上の困難性も明らかである。一方、dの値が6μmよりも大きい場合には、応答速度が遅くなり、かつ着色が見られることが確認されている。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置において、ツイスト角は、180°を代表値とするが、ツイスト角の値が90°よりも小さい場合には、視野角が狭くなり、また270°よりも大きい場合には、液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置において、下ガラス基板30のラビング角θrは、90°を代表値とするが、45°よりも小さい場合には、視角方向が変化し、また、135°よりも大きい場合においても、視角方向が変化することが確認されている。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置において、下偏光板の吸収軸角θLpolは、45°を代表値とするが、42°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、また、48°よりも大きい場合にも、遮光性が低下することが確認されている。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置において、プレチルト角θpは、89°を代表値とするが、80°よりも小さい場合には、遮光性が低下し、89°よりも大きい場合には、電圧印加時の液晶の配向が乱れることが確認されている。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図12に示すように、下側の透明電極22が分割されセグメント化されたITO膜などの透明電極(SEG ITO)として形成され、一方、上側の透明電極28は、共通のITO膜などの透明電極(COM ITO)として形成されている。
また、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図12に示すように、下ガラス基板30の上面にもセグメント化された透明電極22が配置され、さらにセグメント化された透明電極22に跨って、ドライバICチップ12がCOG構造で配置され、ドライバICチップ12が接続された透明電極22の一方は、FPC10に接続されている。
また、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図12に示すように、バックライト34によって、光量を確保している。
また、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においては、図12に示すように、スペーサ14によって、液晶層26、配向膜24、および透明電極22および28からなる積層構造が封止されている。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置においても、第1の実施の形態と同様に、コントラストの視角特性は、比較例に比べて向上する。また、第1の実施の形態と同様に、暗状態における色(見た目)の視角特性も、比較例に比べて向上する。
本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置によれば、垂直配向型で、低コストでコントラスト比、及びその視角特性ならびに、色の視角特性などの表示品位が優れた液晶表示を得ることができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、本発明は第1乃至第7の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
上記のように、本発明は第1乃至第7の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施の形態に係る液晶表示装置は、車載向けオーディオ、エアコン制御表示パネル、インスツルメントパネル、DVDプレーヤ、音楽プレーヤなどの表示、炊飯器や電子レンジなどの白物家電用ディスプレイなどの幅広い分野に適用可能である。
10…FPC
12…ドライバICチップ
14…スペーサ
16−1…上偏光板
16−2…下偏光板
18−1…上位相差板
18−2…下位相差板
20…上ガラス基板
22,28…透明電極
24…配向膜
26…液晶層
30…下ガラス基板
32…リードピン
34…バックライト
12…ドライバICチップ
14…スペーサ
16−1…上偏光板
16−2…下偏光板
18−1…上位相差板
18−2…下位相差板
20…上ガラス基板
22,28…透明電極
24…配向膜
26…液晶層
30…下ガラス基板
32…リードピン
34…バックライト
Claims (8)
- 配向処理された配向膜を表面に有し、所定間隔で互いに対向配置された一対の透明電極と、
前記一対の透明電極間に配置される液晶層と、
前記液晶層の外側の前記一対の透明電極上に配置された一対のガラス基板と、
前記液晶層の外側の前記一対のガラス基板上に配置された一対の位相差板と、
前記液晶層の外側の前記一対の位相差板上に配置され、クロスニコル配置の一対の偏光板と
を備え、前記配向処理が前記一対の透明電極間に接する液晶に配向方向を付与し、
前記液晶層の厚さdと前記液晶層のカイラルピッチpとの比d/pが0.4〜0.8であり、
前記液晶層の複屈折率Δnが0.13〜0.08であり、
前記液晶層の厚さdが3.0μm〜6.0μmであり、
前記一対の透明電極間に配置される前記液晶層の螺旋状に配向される液晶分子の並び方において、下側の透明電極界面の液晶分子の向きから上側の透明電極界面の液晶分子の向きとの間のツイスト角が90〜270°であり、
前記一対のガラス基板の内、下ガラス基板のラビング角θrが45°〜135°であり、
前記一対の偏光板の内、下偏光板の吸収軸角θLpolが、前記下ガラス基板のラビング角θrに対し、42°〜48°であり、
前記一対の透明電極の内、下側の透明電極と前記液晶層との界面に存在する液晶分子のプレチルト角θpが、前記下ガラス基板表面に対して80°〜89°であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1に記載の液晶表示装置において、
前記液晶層の厚さdと前記液晶層のカイラルピッチpとの比d/pが0.5〜0.7であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1または2に記載の液晶表示装置において、
前記液晶層の複屈折率Δnが0.11〜0.08であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記液晶層の厚さdが4.0〜5.0μmであることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記ツイスト角が160〜200°であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記下ガラス基板のラビング角θrが80°〜100°であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記下偏光板の吸収軸角θLpolが、前記下ガラス基板のラビング角θrに対し、44°〜46°であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記プレチルト角θpが、前記下ガラス基板表面に対して86°〜89°であることを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007116742A JP2008275736A (ja) | 2007-04-26 | 2007-04-26 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007116742A JP2008275736A (ja) | 2007-04-26 | 2007-04-26 | 液晶表示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2008275736A true JP2008275736A (ja) | 2008-11-13 |
Family
ID=40053793
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JP2007116742A Withdrawn JP2008275736A (ja) | 2007-04-26 | 2007-04-26 | 液晶表示装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008275736A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI563321B (en) * | 2013-07-10 | 2016-12-21 | Innolux Corp | Liquid crystal display device |
-
2007
- 2007-04-26 JP JP2007116742A patent/JP2008275736A/ja not_active Withdrawn
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TWI563321B (en) * | 2013-07-10 | 2016-12-21 | Innolux Corp | Liquid crystal display device |
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