JP2008275336A - 評価装置及びプログラム - Google Patents

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一剛 武井
Eiichi Yasuda
栄一 安田
Hidekazu Ono
英一 小野
Shingo Komura
伸吾 香村
Takashi Shirasu
隆 白数
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Abstract

【課題】人間の感覚特性を考慮して、乗員が体感する乗り心地を高精度に評価することができるようにする。
【解決手段】フロア振動の大きさV及び車室音の大きさSに基づいて、以下の式より乗り心地評価値Hを求める。H=a(S)・V+C(Cは切片。)ここで、振動Vの重み係数aを、車室音の大きさSが大きいほど0に漸近し、絶対値が小さくなるように変化させる。これにより、音によって人間が感じる振動の感度の変化を取り入れて、人間が体感する乗り心地を評価する。
【選択図】図7

Description

本発明は、評価装置及びプログラムに係り、特に、車両の振動に基づいて、ドライバが体感する乗り心地を評価する評価装置及びプログラムに関する。
従来より、車両の振動や動揺特性のみを評価する方法が知られている。しかし、この評価方法では、振動に対する人間の感覚特性を考慮していないため、乗り心地という乗員の心地良さを評価することができない。
そこで、人体各部の振動Xiとその影響係数aiとを用いて、乗り心地を評価する感覚値yを、y=a0+Σai・logXiによって求めて、乗り心地を評価するようにした車両における乗り心地評価方法が知られている(特許文献1)。この乗り心地評価方法では、車両の振動ではなく人体の振動を評価量として抽出し、重回帰分析からの影響係数を求めて乗員が感じる振動を評価している。
また、乗り心地現象のうち、ハーシュネス評価を行う方法が知られている(非特許文献2)。この方法では、振動評価量以外に音も感じて評価しているという考え方により、振動量に音を加えた評価方法を行っており、ハーシュネス評価を行う際の振動と騒音とに対する重み係数が示され、以下の式によって評価を行っている。
Total Impact Harshness Merit Value
=0.53×Sound Merit Value+0.61×Vibration Merit Value
Total Vibration Merit Value
=0.67×Steering Merit Value+0.39×Seat Merit Value
また、ハーシュネス現象について、乗員の官能評価に基づく乗り心地評価方法が知られている(非特許文献3)この乗り心地評価方法では、ハーシュネス評価の予測値Jhを、以下の式によって求めている。
Jh=0.393×(シートクッション振動)+0.214×(シートバック振動)+0.372×(突起通過音)
特開2000−121506 SAE PAPER(2005−01−1499、Ford Motor) 豊田中央研究所 R&Dレビュー Vol.30 No3
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、乗員が振動以外に音も感じて乗り心地を評価していることを考慮していないため、精度よく乗員の乗り心地を評価することができない、という問題がある。
また、非特許文献2、3に記載の技術では、振動と音との重み係数が予め決められて、振動と音とは別な因子として取り扱われており、音の大きさによって振動の感じ方が異なるという人間の感覚特性が考慮されていないため、精度よく乗員の乗り心地を評価することができない、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、人間の感覚特性を考慮して、乗員が体感する乗り心地を高精度に評価することができる評価装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために第1の発明に係る評価装置は、車両の振動の大きさを検出する振動検出手段と、前記車両の室内の音の大きさを検出する音検出手段と、前記振動検出手段によって検出された振動の大きさに、前記音検出手段によって検出された音の大きさが大きいほど絶対値が小さくなるように変化させた重み係数を乗じた値に基づいて、前記車両の乗員が体感する乗り心地を評価する評価手段とを含んで構成されている。
第2の発明に係るプログラムは、コンピュータを、車両の振動の大きさを検出する振動検出手段によって検出された振動の大きさに、前記車両の室内の音の大きさを検出する音検出手段によって検出された音の大きさが大きいほど絶対値が小さくなるように変化させた重み係数を乗じた値に基づいて、車両の乗員が体感する乗り心地を評価する評価手段として機能させるためのプログラムである。
第1の発明及び第2の発明によれば、振動検出手段によって、車両の振動の大きさを検出し、音検出手段によって、車両の室内の音の大きさを検出する。
そして、評価手段によって、振動検出手段によって検出された振動の大きさに、音検出手段によって検出された音の大きさが大きいほど絶対値が小さくなるように変化させた重み係数を乗じた値に基づいて、車両の乗員が体感する乗り心地を評価する。
このように、音の大きさが大きいほど絶対値が小さくなるように変化させた重み係数を、振動の大きさに乗じて、重み付けされた振動の大きさに基づいて、乗り心地を評価するため、音の大きさによって振動の感じ方が異なるという人間の感覚特性を考慮して、乗員が体感する乗り心地を高精度に評価することができる。
第1の発明に係る評価手段は、振動検出手段によって検出された振動の大きさに重み係数を乗じた値と、音検出手段によって検出された音の大きさが大きくなるほど乗り心地が悪くなることを示すように変化させた値とに基づいて、乗り心地を評価することができる。これにより、音の大きさが大きくなるほど乗り心地が悪くなることを考慮して、乗員が体感する乗り心地を更に高精度に評価することができる。
第3の発明に係る評価装置は、車両の振動の大きさを検出する振動検出手段と、前記車両の室内の音の大きさを検出する音検出手段と、前記振動検出手段によって検出された振動の大きさに、前記振動検出手段によって検出された振動の大きさと前記音検出手段によって検出された音の大きさとの比に応じて変化させた第1の重み係数を乗じた値と、前記音検出手段によって検出された音の大きさに、前記振動の大きさと前記音の大きさとの比に応じて変化させた第2の重み係数を乗じた値とに基づいて、前記車両の乗員が体感する乗り心地を評価する評価手段とを含んで構成されている。
第4の発明に係るプログラムは、コンピュータを、車両の振動の大きさを検出する振動検出手段によって検出された振動の大きさに、前記車両の室内の音の大きさを検出する振動検出手段によって検出された振動の大きさと前記音検出手段によって検出された音の大きさとの比に応じて変化させた第1の重み係数を乗じた値と、前記音検出手段によって検出された音の大きさに、前記振動の大きさと前記音の大きさとの比に応じて変化させた第2の重み係数を乗じた値とに基づいて、前記車両の乗員が体感する乗り心地を評価する評価手段として機能させるためのプログラムである。
第3の発明及び第4の発明によれば、振動検出手段によって、車両の振動の大きさを検出し、音検出手段によって、車両の室内の音の大きさを検出する。
そして、評価手段によって、振動検出手段によって検出された振動の大きさに、前記振動検出手段によって検出された振動の大きさと前記音検出手段によって検出された音の大きさとの比に応じて変化させた第1の重み係数を乗じた値と、前記音検出手段によって検出された音の大きさに、前記振動の大きさと前記音の大きさとの比に応じて変化させた第2の重み係数を乗じた値とに基づいて、前記車両の乗員が体感する乗り心地を評価する。
このように、振動の大きさと音の大きさとの比に応じて変化させた第1の重み係数及び第2の重み係数の各々を、振動の大きさ及び音の大きさの各々に乗じて、重み付けされた振動の大きさ及び重み付けされた音の大きさに基づいて、乗り心地を評価するため、音及び振動に対する人間の感覚特性を考慮して、乗員が体感する乗り心地を高精度に評価することができる。
上記の第1の重み係数を、振動の大きさが小さく、かつ、音の大きさが大きいほど0に近づくように変化させ、第2の重み係数を、振動の大きさが大きく、かつ、音の大きさが小さいほど0に近づくように変化させることができる。これにより、振動の大きさが小さく、かつ、音の大きさが大きいほど、振動の大きさが乗り心地の評価に与える影響を小さくし、振動の大きさが大きく、かつ、音の大きさが小さいほど、音の大きさが乗り心地の評価に与える影響を小さくすることができる。
また、上記の第1の重み係数と第2の重み係数との和を1とすることができる。
また、上記の振動の大きさを、振動のパワースペクトル密度又はパワースペクトルに基づいて表し、音の大きさを、音のパワースペクトル密度又はパワースペクトルに基づいて表わすことができる。
以上説明したように、本発明の評価装置及びプログラムによれば、人間の感覚特性を考慮して、乗員が体感する乗り心地を高精度に評価することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、評価対象となる車両に搭載された乗り心地評価装置に本発明を適用した場合を例に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る乗り心地評価装置10は、評価対象の車両のドライバの耳元に近い位置に設けられ、かつ、車両走行中の車室音を検出するための騒音計12と、騒音計12で検出された車室音データをA/D変換するA/D変換器14と、評価対象の車両のフロア部に設けられ、かつ、車両のフロア部の振動を検出する振動加速度センサ20と、振動加速度センサ20で検出されたフロア振動データを増幅する増幅器22と、増幅されたフロア振動データをA/D変換するA/D変換器24と、A/D変換された車室音データとA/D変換されたフロア振動データとに基づいて、ドライバが体感する乗り心地を評価する処理を行うコンピュータ32と、評価結果を表示する表示装置30とを備えている。
コンピュータ32は、演算処理や表示装置30の制御を行うCPUと、データのワークエリアであるRAMと、後述する評価処理ルーチンを実行するためのプログラムを含む各種制御プログラムが記憶されているROMとを備えている。このように構成されたコンピュータ32は、機能的には次に示すように構成されている。
コンピュータ32は、A/D変換器14でA/D変換された車室音データに対して、人間の聴覚特性に合うように、図2に示すA特性と呼ばれるフィルタを用いたフィルタ処理を行う聴覚特性フィルタ16と、フィルタ処理されたデータをパワースペクトル解析して、車室音の大きさをとして、図3に示すようなパワースペクトル密度(PSD)のオーバーオール値を演算する音演算部18とを備えている。なお、本実施例では、車室音の大きさをオーバーオール値にて求めているが、周波数範囲を定義したパーシャルオーバーオール値を、車室音の大きさとして求めても良い。このパーシャルオーバーオール値を求める場合には、音質を抽出することができるため、車室音の大きさのみではなく、音質による乗り心地評価法への展開も可能である。
また、コンピュータ32は、A/D変換されたフロア振動データに対して、音の処理と同じ考え方で、人間の感覚感度に合うように、図4に示すようなフィルタ特性を用いてフィルタ処理を行う振動演算部26を備えている。本実施例では、ISO2631−1に示される上下振動に対する等感度特性からフィルタ特性(図4参照)を得た。また振動演算部26では、音と同様にパワースペクトル解析を行い、フロア振動の大きさとして、図5のようなパワースペクトル密度(PSD)のオーバーオール値を演算し、ドライバが感じる乗り心地への振動刺激を求める。ここでも、音の場合と同様に、フロア振動の大きさをオーバーオール値にて求めているが、周波数範囲を定義したパーシャルオーバーオール値を、フロア振動の大きさとして求めても良い。
このパーシャルオーバーオール値を求める場合には、フロア振動の大きさを、種々の乗り心地現象を表わす評価物理量とすることができる。すなわち、ふわふわ感やごつごつ感などの乗り心地を評価する用語が表すように、乗り心地現象には種々の周波数帯域振動があるため、各現象によって定義された周波数帯域のパーシャルオーバーオール値を、振動の大きさとして求めれば、結果的に、その現象の評価物理量を抽出することができる。なお、本実施の形態では、音および振動の大きさを求める際に、PSDを用いたが、パワースペクトル(PS)を用いても良い。
また、コンピュータ32は、音演算部18によって演算された車室音のパワースペクトル密度と、振動演算部26によって演算された振動のパワースペクトル密度とに基づいて、乗り心地を表わす乗り心地評価値を演算する乗り心地評価演算部28を備えている。
次に、車室音と振動とが乗り心地に影響する原理について説明する。人が車両の乗り心地を評価する場合には、走行振動だけでなく、車室音も加味している。その一例として、従来技術の上記非特許文献2、3にあるような乗り心地評価式が提案されている。しかし、それらの評価式における振動と音との寄与係数は、所定の走行条件下で求められたものであるため、一定値である。そのため、所定の走行条件以外では、評価式が使えないという課題がある。
例えば、高速道路走行でA車とB車との走行振動が同じであっても、ロードノイズや風きり音等の車室音が大きい車両の方が、乗り心地を悪く感じる。また、走行振動と車室音とも大きいA車と、A車と同じ走行振動で車室音が小さいB車と比較すると、A車よりもB車の方が乗り心地を悪く感じる。すなわち、乗員が期待する乗り心地は、車両のグレードに応じた走行振動と車室音とのバランスによって決定される。
そのため、車両の車室音と走行振動との何れか小さい方を基準として、他方の走行振動や車室音が期待する大きさに対して、許容できる範囲内であれば、乗り心地が悪くならない。しかし、許容範囲を超えた場合には、過敏になりやすく、走行振動や車室音によって、乗り心地を悪くすると考えられる。
言い換えれば、乗り心地の評価における走行振動と車室音との寄与係数は、それぞれのバランスで異なるもので、一定値ではない。このような現象を交互作用と称している。本実施の形態では、この交互作用を加味した評価式を開示するものである。
考え方としては、振動や音の単独刺激に対して、その刺激変化を弁別できる最小刺激の大きさ、すなわち弁別閾値が、人の感覚特性として存在する。振動や音のそれぞれの弁別閾値は、お互いの刺激の大きさにより変化することで、刺激に対する感覚感度も変化する。ここで、振動の弁別閾値は、振動が変化する前の大きさに対して、所定の比率の変化、すなわちウェーバ比Wb(=変化した分の大きさ/変化前の大きさ)で整理でき、Wb=0.1〜0.2程度である。
また、音の大きさに関しては、純音における音の大きさの弁別閾値が、周波数や40dB SL以上で異なるものの、振動と同様に、ウェーバ比Wbで、Wb=0.1〜0.2程度である(難波精一郎,“聴覚ハンドブッグ”,ナカニシヤ出版,P99)。あるいは、音の大きさの弁別閾値は、1dBとも言われている。
実験室において、車両の走行振動と車室音とを、加振機とヘッドフォンとで再現し、車室音Sをオーバーオール値で約3dB下げる場合、図6に示すように、走行振動のパワースペクトラム密度のオーバーオール値Vで、0dBに対して、約−2dB(Wb≒−0.2)と+2dB(Wb≒0.25)との変化を、被験者は弁別でき、正確に評価できる。しかし、反対に車室音Sをオーバーオール値で約3dB上げると、上記の振動変化を感じられなくなることが判明した。すなわち、車室音Sが6dB以上変化すると、走行振動で±2dBの大きさの違いを弁別できなくなることから、振動の弁別閾値が4dB(Wb≒0.58)以上になったと考えられる。
このことから、走行振動の大きさVが±2dB変化する場合における乗り心地評価値Hを求める式は、以下の(1)式のように表すことができる。
H=a(S)・V+C ・・・(1)
ここで、振動Vの重み係数aを、上記図6を基に車室音の大きさSで整理すると、図7に示すように、車室音の大きさSが、基準より3dBより小さくなると、停車時の暗騒音における走行振動の大きさVに対して乗り心地評価値Hが算出されるように重み係数aがa0に漸近する。また、車室音の大きさSが、基準より+3dBを超えると、重み係数aが0に漸近するように、重み係数aの特性が累積正規分布型のオージブ曲線(G.A.Geschider著、宮岡徹 監訳、“心理的物理学 方法・理論・応用”、北大路書房、P61−66)となる。すなわち、振動Vの重み係数aは、車室音の大きさSが大きいほど0に漸近し、絶対値が小さくなるように変化する車室音Sの関数となる。
また、上記図7に示したように、車室音の大きさが大きくなると車室音のみで評価し、逆に車室音の大きさを小さくしていくと、車室音に惑わされずに振動のみで評価していることが分かる。したがって、車室音の大きさによって人間の知覚感度が変化する領域が存在し、振動へ影響している。
また、音の大きさS毎に、乗り心地評価値の絶対レベルの変化を調べると、車室音Sが小さくなるほど、乗り心地評価値の絶対レベルが減少し、乗り心地が良くなることもわかる。一方、上記(1)式で示した評価法では、音の大きさに応じて、振動の大きさを評価する感度が変化するのみである。したがって、車室音が小さくなるほど、乗り心地評価の絶対レベルを下げる必要がある。
そこで、この乗り心地評価の絶対レベル(上記(1)式の切片C)が、音の大きさに応じて変化していることに着目し、音の大きさ毎に絶対レベルの変化を調べると、図8のように車室音の大きさSに比例し、車室音の大きさSが大きくなるほど、乗り心地が悪くなることを示すように、乗り心地評価の絶対レベルが上がるように変化することがわかった。すなわち、上記(1)式は、以下の(2)式のように表すことができる。
H=a(S)・V+b・S ・・・(2)
ただし、上記図8において絶対レベルの特性が直線で近似されるため、係数bは、一定値である。
上記(2)式に示したb・Sは、図6が示すデータから求められる絶対値レベルの変化を、音の大きさの関数として表したものであり、感度変化a(S)と併せて用いることにより、音によって影響を受ける人間の振動感覚を考慮した乗り心地の評価を、数式によって定義することができた。したがって、上記(2)式によれば、音によって人間が感じる振動の感度の変化を取り入れて、人間が体感する乗り心地を評価することができる。
乗り心地評価演算部28では、上記図7に示した振動の重み係数aを求めるため、横軸に示される音の大きさSに応じた重み係数aの値を求める。この演算では、重み係数aが、音の大きさSの関数(a(S))となっており、音の大きさによって人間の振動感度が変化する影響を求める。さらに、乗り心地評価演算部28では、図8に示した乗り心地の切片Cを求めるため、横軸に示される音の大きさSに応じた切片Cの値を求める。この演算についても、切片Cは音の大きさSの関数(C(S)=b・S)となっており、音の大きさによって変化する乗り心地評価値の絶対レベルを求める。そして、求めた重み係数aと切片Cとを用いて、上記(1)式に示した評価式に基づいて、乗り心地評価値Hを求める。
次に、第1の実施の形態に係る乗り心地評価装置10の作用について説明する。なお、評価対象の車両が、粗面路を通過している場合を例に説明する。
まず、騒音計12によって粗面路通過時の車室音を検出し、また、振動加速度センサ20によって、粗面路通過時の車両のフロア部の振動を検出する。
そして、コンピュータ32で、図9に示す評価処理ルーチンが実行される。まず、ステップ100で、騒音計12からA/D変換器14を介して車室音データを取得し、ステップ102で、振動加速度センサ20から増幅器22及びA/D変換器24を介してフロア振動データを取得する。
そして、ステップ104において、上記ステップ100で取得した車室音データに基づいて、車室音の大きさSとして車室音のパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出し、ステップ106において、上記ステップ102で取得したフロア振動データに基づいて、フロア振動の大きさVとしてフロア振動のパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出する。
次のステップ108では、ステップ104で算出された車室音の大きさSに基づいて、係数a(S)を算出し、ステップ110で、切片C(=b・S)を算出し、ステップ112で、上記ステップ106で算出されたフロア振動の大きさV、上記ステップ108で算出された係数a、及び上記ステップ110で算出された切片Cを用いて、上記(1)式より、乗り心地評価値を算出する。
そして、ステップ114において、上記ステップ112で算出された乗り心地評価値を表示装置30に表示させて、評価処理ルーチンを終了する。なお、乗り心地評価値を表示する場合には、乗り心地評価値の大きさを10段階評価に換算して表示してもよい。また、所定時間ごとの演算過程の数値と乗り心地評価値とをテキストファイルとして保存するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、フロア振動の大きさとして、パワースペクトル密度のオーバーオール値を用いているが、対象とする周波数帯域の乗り心地評価では、フロア振動の大きさとして、対象周波数領域における帯域積分値であるパーシャルオーバーオール値を用いてもよい。
ここで、本実施の形態の手法による評価結果と官能評価実験による評価結果との比較を図10に示す。本実施の形態の手法による評価結果と官能評価実験による評価結果とで、ほぼ同じ評価値となっている。本実施の形態の手法では、乗り心地評価値の算出式に、音による人間が感じる振動の感度の変化及び音による絶対レベルの変化を取り入れたことにより、乗り心地評価値を高精度に算出していることが分かった。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る乗り心地評価装置によれば、車室音の大きさが大きいほど0に漸近するように変化させた重み係数を、振動の大きさに乗じて、重み付けされた振動の大きさに基づいて、乗り心地を評価するため、音の大きさによって振動の感じ方が異なるという人間の感覚特性を考慮して、乗員が体感する乗り心地を高精度に評価することができる。
また、車室音の大きさが大きくなるほど乗り心地が悪くなることを考慮して、車室音が大きいほど乗り心地評価値の絶対レベルが上がるようにした算出式を用いて、乗り心地評価値を算出するため、乗員が体感する乗り心地を更に高精度に評価することができる。
また、人間が振動を評価する場合に、例えば大きな音を聞くと振動が大きくなったように感じる特性に着目し、車室音の大きさによって、フロア振動の重み係数を変化させて、音によって乗り心地評価に対するフロア振動の影響度を変化させるため、音による人間の振動の感度変化を表すことができる。
なお、上記の実施の形態では、上記(1)式において乗り心地評価値の絶対レベルを決定する切片Cを用いた場合を例に説明したが、以下の式のように、切片を用いずに、重み付けされたフロア振動の大きさを乗り心地評価値Hとして計算するようにしてもよい。
H=a(S)・V
また、上記(2)式において、切片Cが、音の大きさSの関数となっている場合を例に説明したが、切片Cが一定値となっていてもよい。
次に、第2の実施の形態に係る乗り心地評価装置について説明する。なお、第2の実施の形態に係る乗り心地評価装置は、第1の実施の形態と同様の構成となっているため、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、人間の振動感度が変化する領域において、音の大きさによって振動の重み係数の変化量が変化することを考慮して、乗り心地評価値を算出している点が第1の実施の形態と異なっている。
第2の実施の形態に係る乗り心地評価装置では、上記(1)式の重み係数a(S)を求める場合に、図11に示すように、車室音の大きさSが小さな領域では、振動変化に対する感度が高いために、図11中に示すAのような特性として重み係数aの変化量を小さくし、音の大きさSが大きな領域では、Bのような特性として、重み係数aの変化量を小さくしている。これにより、音の大きさによって、重み係数を求めるための関数の特性が変化している。すなわち、重み係数を求めるための関数について、人間の振動感度が変化する領域で、音の大きさによって振動の重み係数の変化量が変化している。
第2の実施の形態に係る評価処理ルーチンでは、上記のような特性を持つ関数a(S)に基づいて、振動の重み係数aを算出し、算出された重み係数aを用いて、上記(1)式より乗り心地評価値を算出する。
このように、例えば、音の大きさが路面や車速などによって変化した場合に、人間の振動感度が変化する領域において、音の大きさによって振動の重み係数の変化量が変化することを考慮することができるため、より広範囲な乗り心地現象に対応して、乗り心地を評価することができる。
次に、第3の実施の形態に係る乗り心地評価装置ついて説明する。なお、第3の実施の形態に係る乗り心地評価装置の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、ドライバが感じる車両の振動として、フロア振動のほかに、ハンドルからドライバに伝達される振動を検出している点が第1の実施の形態と異なっている。
ハンドルからの振動は、ドライバに不快感を与える他、路面状態を感じるための重要な物理量である。このハンドル振動についても、音の大きさに対する人間の振動の感覚特性は、上記図7と同様にS字特性となり、音の大きさによって振動の感度が変化する。
第3の実施の形態に係る乗り心地評価装置は、騒音計12と、A/D変換器14と、車両のフロア部に設けられ、かつ、フロア振動を検出するフロア用の振動加速度センサ20と、フロア用の振動加速度センサ20で検出されたフロア振動データを増幅する増幅器22と、増幅されたフロア振動データをA/D変換するA/D変換器24と、ハンドルに設けられ、かつ、ステリング振動を検出するステリングホイール用の振動加速度センサ(図示省略)と、ハンドル用の振動加速度センサで検出されたステリング振動データを増幅する増幅器(図示省略)と、増幅されたハンドル振動データをA/D変換するA/D変換器(図示省略)と、コンピュータ32と、表示装置30とを備え、コンピュータ32は、A/D変換された車室音データとA/D変換されたフロア振動データ及びハンドル振動データとに基づいて、乗り心地を評価する処理を行う。
コンピュータ32では、ハンドル振動に対する人間の感覚感度に合わせるために、ハンドル振動データに対して、掌の感受特性から求めたフィルタによるフィルタ処理を行い、また、フィルタ処理されたハンドル振動データに基づいて、ステアリング振動の大きさとして、ハンドル振動のパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出する。
また、コンピュータ32の乗り心地評価演算部28は、以下の(3)式によって、乗り心地評価値Hを算出している。
H=a(S)・V+a(S)・V+b・S ・・・(3)
ここで、Vはフロア振動の大きさ(パワースペクトル密度のオーバーオール値)、Vはハンドル振動の大きさ(パワースペクトル密度のオーバーオール値)を示している。また、a(S)及びa(S)は、音の大きさSの関数として表された重み係数であり、重み係数a(S)を用いることによって、音の大きさに対するハンドル振動の感覚特性を考慮した乗り心地評価値を算出している。
次に、第3の実施の形態に係る評価処理ルーチンについて図12を用いて説明する。なお、第1の実施の形態と同様の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
まず、ステップ100で、車室音データを取得し、ステップ102で、フロア振動データを取得し、ステップ300で、ハンドル用の振動加速度センサから増幅器及びA/D変換器を介してハンドル振動データを取得する。
そして、ステップ104において、車室音の大きさとしてパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出し、ステップ106において、上記ステップ102で取得したフロア振動データに基づいて、フロア振動の大きさとしてパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出し、ステップ302で、上記ステップ300で取得したハンドル振動データに基づいて、ハンドル振動の大きさとしてパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出する。
次のステップ108では、ステップ104で算出された車室音の大きさSに基づいて、係数a(S)を算出し、ステップ304において、係数a(S)を算出し、ステップ110で、切片C(=b・S)を算出する。
そして、ステップ306において、上記ステップ106で算出されたフロア振動の大きさ、上記ステップ302で算出されたハンドル振動の大きさ、上記ステップ108で算出された係数a、上記ステップ304で算出された係数a、及び上記ステップ110で算出された切片Cを用いて、上記(3)式より、乗り心地評価値を算出し、ステップ114で、上記ステップ112で算出された乗り心地評価値を表示装置30に表示させて、評価処理ルーチンを終了する。
このように、車室音の大きさが大きいほど0に漸近するように変化させた重み係数を、ハンドル振動の大きさ及びフロア振動の大きさの各々に乗じて、重み付けされたフロア振動の大きさ及び重み付けされたハンドル振動の大きさに基づいて、乗り心地を評価するため、音の大きさによってフロア振動やハンドル振動の感じ方が異なるという人間の感覚特性を考慮して、乗員が体感する乗り心地を高精度に評価することができる。
なお、上記の実施の形態では、フロア振動やハンドル振動を検出する場合を例に説明したが、アクセルペダルまたはフットレストから伝達される振動も検出するようにしてもよい。この場合には、ドライバが感じるアクセルペダル振動やフットレスト振動と音の関係を調べ、音の関数となる重み係数によって重み付けしたアクセルペダル振動やフットレスト振動の大きさを、上記(3)式に追加すればよい。
また、車両の振動のみを検出する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、人体各部の振動を検出するようにしても良い。すなわち、音によって人間が感じる振動の感覚感度が変化するという考え方によれば、人体各部の振動を用いることにより、乗員またはドライバが感じる乗り心地評価値を精度良く求めることができる。
次に、第4の実施の形態に係る乗り心地評価装置について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第4の実施の形態では、音の大きさと振動の大きさとの比に応じた重み係数を音の大きさ及び振動の大きさに乗じて、重み付けされた音の大きさ及び重み付けされた振動の大きさに基づいて、乗り心地評価値を求めている点が第1の実施の形態と異なっている。
図13に示すように、第4の実施の形態に係る乗り心地評価装置410は、ドライバの耳元に近い位置に設けられ、車両走行中の車室音を検出するための騒音計12と、騒音計12で検出された車室音データを、12kHzのサンプリング周波数でA/D変換するA/D変換器14と、車両のフロア部に設けられ、かつ、車両のフロア部の上下加速度を検出してフロア振動を検出する振動加速度センサ20と、振動加速度センサ20で検出されたフロア振動データを増幅する増幅器22と、増幅されたフロア振動データを12kHzのサンプリング周波数でA/D変換するA/D変換器24と、A/D変換された車室音データとA/D変換されたフロア振動データとに基づいて、乗り心地を評価する処理を行うコンピュータ432と、評価結果を表示する表示装置30とを備えている。
コンピュータ432は、演算処理や表示装置30の制御を行うCPUと、データのワークエリアであるRAMと、後述する評価処理ルーチンを実行するためのプログラムを含む各種制御プログラムが記憶されているROMとを備えている。このように構成されたコンピュータ432は、機能的には次に示すように構成されている。
コンピュータ432は、A/D変換器14でA/D変換された車室音データに対して、人間の聴覚特性に合うように上記図2に示すA特性と呼ばれるファイタを用いてフィルタ処理を行う聴覚特性フィルタ16と、フィルタ処理された車室音データをパワースペクトル解析して、上記図3に示すようなパワースペクトル密度(PSD)を10秒毎に演算して、分析周波数帯域の積分値、すなわちオーバーオール値を演算し、車室音の大きさSとする音演算部18とを備えている。
また、コンピュータ432は、A/D変換されたフロア振動データに対して、音の処理と同じ考え方で、フロア振動に対する人間の感覚感度に合うように、上記図4に示すようなフィルタ特性を用いてフィルタ処理を行う等感度特性フィルタ426と、10秒毎にフロア振動のパワースペクトラム密度を演算して、分析周波数帯域の積分値、すなわちオーバーオール値を演算し、フロア振動の大きさVとする振動演算部427とを備えている。
なお、本実施の形態では、音および振動のデータ処理方法としてPSDを用いたが、パワースペクトル(PS)を用いても良い。
また、コンピュータ432は、音演算部18によって演算された車室音の大きさSと、振動演算部427によって演算されたフロア振動の大きさVとに基づいて、乗り心地を表わす乗り心地評価値を演算する乗り心地評価演算部428を備えている。
次に、車室音と振動とが乗り心地に影響する原理について説明する。
走行振動の大きさVの変化幅が小さい場合の乗り心地評価は、上記の第1の実施の形態で示した(2)式で対応できる。しかし、走行振動の大きさVの変化幅が大きい場合や、走行振動の絶対値が大きい場合には、車室音Sの変化幅や車室音の大きさも大きくなり、VとSとのバランスの乗り心地への影響が大きくなるため、上記(2)式で対応できなくなる。
そこで、VとSとのバランスを取り入れた乗り心地評価値Hを算出するための評価式を以下の(4)式に示す。
H=H+H=a(S/V)・V+b(S/V)・S ・・・(4)
ここで、Vは、フロア振動の大きさであり、Sは、ドライバの耳元における車室音の大きさである。
上記(4)式では、乗り心地評価値Hを、フロア振動の評価Hと車室音の評価Hとの和で示し、振動の大きさVの重み係数a及び車室音の大きさSの重み係数bの各々を、振動の大きさVに対する車室音の大きさSの比であるS/Vで変化させている。
上記(2)式と比較して異なるのは、フロア振動Vの係数aと車室音Sの係数bとを、それぞれS/Vの関数としている点である。振動や音の刺激に対する人の弁別閾値が、ウェーバ比で整理できることから、上記(4)式において、人間が絶対値でなく比を知覚していることを考慮している。すなわち、フロア振動Vに対して車室音Sが大きくなれば、車室音Sを主体とした評価になり、車室音Sの乗り心地評価への寄与が大きくなる。反対に車室音Sに対して、フロア振動Vが大きくなれば、フロア振動Vの乗り心地評価への寄与が大きくなる。前者の場合には、S/Vの比が大きくなるにつれて、車室音Sの重み係数bを大きくし、その分、フロア振動Vの重み係数aを小さくして、車室音の乗り心地評価への寄与を大きくする。また、後者の場合には、S/Vの比が小さくなるにつれて、フロア振動Vの重み係数aを大きくし、その分、車室音Sの重み係数bを小さくして、フロア振動の乗り心地評価への寄与を大きくする。
また、フロア振動の大きさVの重み係数aと、車室音の大きさSの重み係数bとは、フロア振動の大きさVに対する車室音の大きさSの比R(R=S/V)を用いて、図14に示す特性により表される。
S/Vが大きい場合には、振動の大きさVの重み係数aを、S/Vの大きさに応じて連続的に0に近づくように変化させる。また、S/Vが小さい場合には、S/Vの大きさに応じて連続的に1に近づくように変化させる。また、車室音の大きさSの重み係数bは、b=1−aとなるように変化させる。
ここで、ヘッドフォンを装着した被験者を、加振機が設置されたシートに座らせ、また、実車で計測した所定評価路のフロア振動データと車室音データとを参照してRを変更した加工データを用いて、加振すると共に車室音を聴かせて、乗り心地を評価する実験を行った。
その結果、累積正規分布型のオージブ曲線(G.A.Geschider著 宮岡徹 監訳,“心理的物理学 方法・理論・応用”,北大路書房,P61−P66)で、上記図14に示した重み係数a、bの特性を代用できることがわかった。なお、高周波振動における乗り心地評価において、DC〜400Hzのフロア振動のパワースペクトラム密度のパーシャルオーバーオール値と、4〜6kHzの車室音のパワースペクトラム密度のパーシャルオーバーオール値とを共にdBで演算した場合には、重み係数a、bがそれぞれ0.5(a=b=0.5)となるR=Rrの値は、R=S−Vとなり、Rr≒0.8であった。
乗り心地評価演算部428では、上記図14に示した振動への重み係数a及び車室音への重み係数bを求めるため、横軸に示されるフロア振動Vに対する車室音Sの比S/Vに応じた重み係数a、bの値を求める。この演算では、重み係数a、bが、比S/Vの関数となっているため、フロア振動に対する車室音の比によって人間の振動感度及び音感度が変化する影響を求める。さらに、乗り心地評価演算部428では、求めた重み係数a、bを用いて、上記(4)式に示した評価式に基づいて、乗り心地評価値Hを求める。
次に、第4の実施の形態に係る乗り心地評価装置410の作用について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
まず、騒音計12によって粗面路通過時の車室音を検出して、振動加速度センサ20によって、粗面路通過時のフロア振動を検出する。そして、コンピュータ432で、図15に示す評価処理ルーチンが実行される。まず、ステップ100で、騒音計12からA/D変換器14を介して車室音データを取得し、ステップ102で、振動加速度センサ20から増幅器22及びA/D変換器24を介してフロア振動データを取得する。
そして、ステップ104において、上記ステップ100で取得した車室音データに基づいて、車室音の大きさSとして、車室音のパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出し、ステップ106において、上記ステップ102で取得したフロア振動データに基づいて、フロア振動の大きさVとして、フロア振動のパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出する。
次のステップ450では、上記ステップ104で算出された車室音の大きさSと、上記ステップ106で算出されたフロア振動の大きさVとに基づいて、振動Vの重み係数a(S/V)を算出し、ステップ452で、車室音Sの重み係数b(S/V)を算出し、ステップ454で、上記ステップ104で算出された車室音の大きさS、上記ステップ106で算出されたフロア振動の大きさV、上記ステップ450で算出された重み係数a、及び上記ステップ452で算出された重み係数bを用いて、上記(4)式より、乗り心地評価値を算出する。
そして、ステップ114において、上記ステップ454で算出された乗り心地評価値を表示装置30に表示させて、評価処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第4の実施の形態に係る乗り心地評価装置によれば、フロア振動の大きさと車室音の大きさとの比に応じて変化させた2つの重み係数の各々を、フロア振動の大きさ及び車室音の大きさの各々に乗じて、重み付けされたフロア振動の大きさ及び重み付けされた車室音の大きさに基づいて、乗り心地を評価するため、音及び振動に対する人間の感覚特性を考慮して、乗員が体感する乗り心地を高精度に評価することができる。
また、フロア振動の大きさが小さく、かつ、車室音の大きさが大きいほど、フロア振動の大きさが乗り心地の評価に与える影響を小さくすると共に、車室音の大きさが乗り心地の評価に与える影響を大きくし、フロア振動の大きさが大きく、かつ、車室音の大きさが小さいほど、車室音の大きさが乗り心地の評価に与える影響を小さくし、フロア振動の大きさが乗り心地の評価に与える影響を大きくすることができる。また、あらゆる走行路面に対して、車室音とフロア振動との交互作用を有する人の感覚評価を定量的に評価することができ、また、走行場面に応じて、一つの定量評価式で種々の乗り心地評価を正確に行うことができる。
次に、第5の実施の形態に係る乗り心地評価装置について説明する。なお、第1の実施の形態及び第4の実施の形態と同様の構成の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第5の実施の形態では、ドライバが感じる車両の振動として、フロア振動のほかに、シートから伝達される振動とハンドルから伝達される振動とを検出している点が第4の実施の形態と異なっている。
図16に示すように、第5の実施の形態に係る乗り心地評価装置510は、騒音計12と、A/D変換器14と、フロアの上下加速度を検出してフロア振動を検出するフロア用の振動加速度センサ20と、増幅器22と、A/D変換器24と、車両のシートに設けられ、かつ、シートの上下加速度を検出してシート振動を検出するシート用の振動加速度センサ520と、シート用の振動加速度センサ520で検出されたシート振動データを増幅する増幅器522と、増幅されたシート振動データを12kHzのサンプリング周波数でA/D変換するA/D変換器524と、車両のハンドル部に設けられ、かつ、ハンドルの周方向の加速度を検出してハンドル振動を検出するハンドル用の振動加速度センサ530と、ハンドル用の振動加速度センサ530で検出されたハンドル振動データを増幅する増幅器534と、増幅されたハンドル振動データを12kHzのサンプリング周波数でA/D変換するA/D変換器536と、A/D変換された車室音データとA/D変換されたフロア振動データ、シート振動データ、及びハンドル振動データとに基づいて、乗り心地を評価する処理を行うコンピュータ532と、評価結果を表示する表示装置30とを備えている。
コンピュータ532は、CPUと、RAMと、後述する評価処理ルーチンを実行するためのプログラムを含む各種制御プログラムが記憶されているROMとを備えている。このように構成されたコンピュータ532は、機能的には次に示すように構成されている。
コンピュータ532は、聴覚特性フィルタ16と、音演算部18と、A/D変換されたフロア振動データに対して、上記図4のようなフィルタ特性を用いてフィルタ処理を行う等感度特性フィルタ426と、A/D変換されたシート振動データに対して、フロア振動と同様に、シート振動に対する人間の感覚感度に合うように上記図4のようなフィルタ特性を用いてフィルタ処理を行う等感度特性フィルタ538と、A/D変換されたハンドル振動データに対して、後述する掌の等感度特性のフィルタを用いてフィルタ処理を行う等感度特性フィルタ540とを備えている。
ここで、掌の等感度特性のフィルタについて説明する。図17に示すように、皮膚の触覚受容器の閾値特性(前野隆司:ヒト指腹部と触覚受容器の構造と機能、日本ロボット学会誌,Vol18.No6.p722−775,2000)から加速度換算し、メルケル盤、マイスナー小体、及びパチニ小体の閾値特性のなかで、最も加速度の小さい特性を皮膚の等感度特性と見なし、図18に示すように、その皮膚の等感度特性の逆特性を、掌の等感度特性フィルタとしている。
また、コンピュータ532は、10秒毎に、フロア振動、シート振動、ハンドル振動の各々のパワースペクトラム密度を演算して、分析周波数帯域の積分値、すなわちオーバーオール値を各々演算し、フロアの振動の大きさV、シートの振動の大きさV、及びハンドルの振動の大きさVとする振動演算部527と、音演算部18によって演算された車室音の大きさSとしてのパワースペクトル密度のオーバーオール値と、振動演算部527によって演算されたフロア振動の大きさVとしてのパワースペクトル密度のオーバーオール値、シート振動の大きさVとしてのパワースペクトル密度のオーバーオール値、及びハンドル振動の大きさVとしてのパワースペクトル密度のオーバーオール値とに基づいて、乗り心地を表わす乗り心地評価値を演算する乗り心地評価演算部528を備えている。
乗り心地評価演算部528では、上記図14に示したフロア振動の大きさの重み係数aを、シート振動の重み係数とハンドル振動の重み係数とに分割し、以下の(5)式によって、乗り心地評価値Hを算出する。
H=a(V/V、S/V)・V+a(V/V、S/V)・V+b(S/V)・S ・・・(5)
ただし、Vはフロア振動の大きさ、Vはハンドル振動の大きさ、Vはシート振動の大きさを示している。また、aはシート振動の重み係数、aはハンドル振動の重み係数、bは車室音の重み係数である。
図19に示すように、シート振動の重み係数aの特性は、上記図14に示したフロア振動の重み係数aの特性に対して、シート振動の大きさVに対するハンドル振動の大きさVの比R(=V/V)の軸を増やした3次元で表現される。また、同様に、図20に示すように、ハンドル振動の重み係数aの特性は、上記図14に示した特性に対して、シート振動の大きさVに対するハンドル振動の大きさVの比Rの軸を増やした3次元で表現される。
すなわち、a及びaの各々の特性は、累積正規分布型のオージブ曲線が適用され、かつ、aとaとを、フロア振動の重み係数aの値をRの大きさに応じて分割したもので表される。従って、aとaとは、V/V及びS/Vの関数である。
また、車室音の大きさSの重み係数bは、図21に示すように、S/Vが大きい場合に、S/Vの大きさに応じて連続的に1に近づくように変化し、また、S/Vが小さい場合に、S/Vの大きさに応じて連続的に0に近づくように変化する特性で表される。
次に、第5の実施の形態に係る乗り心地評価装置510の作用について説明する。なお、第1の実施の形態及び第4の実施の形態と同様の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
まず、騒音計12によって粗面路通過時の車室音を検出し、フロア用の振動加速度センサ20によって、粗面路通過時のフロア振動を検出し、また、シート用の振動加速度センサ520によって、粗面路通過時のシート振動を検出し、ハンドル用の振動加速度センサ530によって、粗面路通過時のハンドル振動を検出する。そして、コンピュータ532で、図22に示す評価処理ルーチンが実行される。まず、ステップ100で、騒音計12からA/D変換器14を介して車室音データを取得し、ステップ102で、フロア用の振動加速度センサ20から増幅器22及びA/D変換器24を介してフロア振動データを取得する。
そして、ステップ550で、シート用の振動加速度センサ520から増幅器522及びA/D変換器524を介してシート振動データを取得し、次のステップ552で、ハンドル用の振動加速度センサ530から増幅器534及びA/D変換器536を介してハンドル振動データを取得する。
そして、ステップ104において、上記ステップ100で取得した車室音データに基づいて、車室音の大きさSとして、車室音のパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出し、ステップ106において、上記ステップ102で取得したフロア振動データに基づいて、フロア振動の大きさVとして、フロア振動のパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出する。
そして、ステップ554において、上記ステップ550で取得したシート振動データに基づいて、シート振動の大きさVとして、シート振動のパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出し、ステップ556において、上記ステップ552で取得したハンドル振動データに基づいて、ハンドル振動の大きさVとして、ハンドル振動のパワースペクトル密度のオーバーオール値を算出する。
次のステップ558では、上記ステップ104で算出された車室音の大きさSと、上記ステップ106で算出されたフロア振動の大きさVと、上記ステップ554で算出されたシート振動の大きさVと、上記ステップ556で算出されたハンドル振動の大きさVとに基づいて、シート振動Vの重み係数a(V/V、S/V)を算出し、次のステップ560で、ハンドル振動Vの重み係数a(V/V、S/V)を算出する。
また、ステップ452において、車室音の大きさSと、フロア振動の大きさVとに基づいて、車室音Sの重み係数b(S/V)を算出し、ステップ562で、上記ステップ104で算出された車室音の大きさS、上記ステップ106で算出されたフロア振動の大きさV、上記ステップ554で算出されたシート振動の大きさV、上記ステップ556で算出されたハンドル振動の大きさV、上記ステップ558で算出された重み係数a、上記ステップ560で算出された重み係数a、及び上記ステップ452で算出された重み係数bを用いて、上記(5)式より、乗り心地評価値を算出する。
そして、ステップ114において、上記ステップ454で算出された乗り心地評価値を表示装置30に表示させて、評価処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第5の実施の形態に係る乗り心地評価装置によれば、フロア振動の大きさと車室音の大きさとの比に応じて変化させたハンドル振動の重み係数、シート振動の重み係数、及び車室音の重み係数の各々を、ハンドル振動の大きさ、シート振動の大きさ、及び車室音の大きさの各々に乗じて、重み付けされたハンドル振動の大きさ、重み付けされたシート振動の大きさ、及び重み付けされた車室音の大きさに基づいて、乗り心地を評価するため、音、ハンドル振動、及びシート振動に対する人間の感覚特性を考慮して、乗員が体感する乗り心地を高精度に評価することができる。
また、ドライバは、乗員と異なり、ハンドルからの振動入力に対しても敏感であることを考慮して、振動の評価量として、シートとハンドルからの振動を用いることにより、より細かな評価が可能となり乗り心地評価の精度が向上する。
なお、上記の実施の形態では、フロア及びシートの振動を検出するために、上下の加速度のみを検出して、それぞれの振動の大きさを求める場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、前後と左右の加速度を検出し、それぞれISO2631−1に示されている前後と左右方向の人の振動感受特性フィルタを適用して、各方向のパワースペクトラムの帯域積分値のベクトル和を評価量V、V、Vとしてもよい。
また、コンピュータの機能として等感度特性フィルタと聴覚特性フィルタとを備えた場合を例に説明したが、これらのフィルタは必須の構成ではないため、等感度特性フィルタ及び聴覚特性フィルタの機能を備えない構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る乗り心地評価装置の構成を示す概略図である。 音のA特性フィルタを示すグラフである。 車室音のパワースペクトル密度を示すグラフである。 人間のフロア振動の感覚特性を示すグラフである。 フロア振動のパワースペクトル密度を示すグラフである。 車室音の大きさの各々について、フロア振動の大きさと乗り心地評価値との関係を示すグラフである。 車室音の大きさとフロア振動の重み係数との関係を示すグラフである。 車室音の大きさと切片との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る乗り心地評価装置のコンピュータにおける評価処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の手法による評価結果と官能評価実験による評価結果とを示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態における車室音の大きさとフロア振動の重み係数との関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態に係る乗り心地評価装置のコンピュータにおける評価処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る乗り心地評価装置の構成を示す概略図である。 重み係数a、bと、フロア振動の大きさに対する車室音の大きさの比との関係を示すグラフである。 本発明の第4の実施の形態に係る乗り心地評価装置のコンピュータにおける評価処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る乗り心地評価装置の構成を示す概略図である。 皮膚の触覚受容器の閾値特性を示すグラフである。 掌の等感度特性フィルタを示すグラフである。 シート振動の重み係数と、フロア振動の大きさに対する車室音の大きさの比と、シート振動の大きさに対するハンドル振動の大きさの比との関係を示すグラフである。 ハンドル振動の重み係数と、フロア振動の大きさに対する車室音の大きさの比と、シート振動の大きさに対するハンドル振動の大きさの比との関係を示すグラフである。 重み係数bと、フロア振動の大きさに対する車室音の大きさの比との関係を示すグラフである。 本発明の第5の実施の形態に係る乗り心地評価装置のコンピュータにおける評価処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10、410、510 乗り心地評価装置
12 騒音計
18 音演算部
20、520、530 振動加速度センサ
26、427、527 振動演算部
28、428、528 乗り心地心地評価演算部
30 表示装置
32、432、532 コンピュータ

Claims (8)

  1. 車両の振動の大きさを検出する振動検出手段と、
    前記車両の室内の音の大きさを検出する音検出手段と、
    前記振動検出手段によって検出された振動の大きさに、前記音検出手段によって検出された音の大きさが大きいほど絶対値が小さくなるように変化させた重み係数を乗じた値に基づいて、前記車両の乗員が体感する乗り心地を評価する評価手段と、
    を含む評価装置。
  2. 前記評価手段は、前記振動検出手段によって検出された振動の大きさに前記重み係数を乗じた値と、前記音検出手段によって検出された音の大きさが大きくなるほど乗り心地が悪くなることを示すように変化させた値とに基づいて、前記乗り心地を評価する請求項1記載の評価装置。
  3. 車両の振動の大きさを検出する振動検出手段と、
    前記車両の室内の音の大きさを検出する音検出手段と、
    前記振動検出手段によって検出された振動の大きさに、前記振動検出手段によって検出された振動の大きさと前記音検出手段によって検出された音の大きさとの比に応じて変化させた第1の重み係数を乗じた値と、前記音検出手段によって検出された音の大きさに、前記振動の大きさと前記音の大きさとの比に応じて変化させた第2の重み係数を乗じた値とに基づいて、前記車両の乗員が体感する乗り心地を評価する評価手段と、
    を含む評価装置。
  4. 前記第1の重み係数を、前記振動の大きさが小さく、かつ、前記音の大きさが大きいほど0に近づくように変化させ、
    前記第2の重み係数を、前記振動の大きさが大きく、かつ、前記音の大きさが小さいほど0に近づくように変化させた請求項3記載の評価装置。
  5. 前記第1の重み係数と前記第2の重み係数との和を1とする請求項3又は4記載の評価装置。
  6. 前記振動の大きさを、前記振動のパワースペクトル密度又はパワースペクトルに基づいて表し、
    前記音の大きさを、前記音のパワースペクトル密度又はパワースペクトルに基づいて表した請求項1〜請求項5の何れか1項記載の評価装置。
  7. コンピュータを、
    車両の振動の大きさを検出する振動検出手段によって検出された振動の大きさに、前記車両の室内の音の大きさを検出する音検出手段によって検出された音の大きさが大きいほど絶対値が小さくなるように変化させた重み係数を乗じた値に基づいて、車両の乗員が体感する乗り心地を評価する評価手段
    として機能させるためのプログラム。
  8. コンピュータを、
    車両の振動の大きさを検出する振動検出手段によって検出された振動の大きさに、前記車両の室内の音の大きさを検出する振動検出手段によって検出された振動の大きさと前記音検出手段によって検出された音の大きさとの比に応じて変化させた第1の重み係数を乗じた値と、前記音検出手段によって検出された音の大きさに、前記振動の大きさと前記音の大きさとの比に応じて変化させた第2の重み係数を乗じた値とに基づいて、前記車両の乗員が体感する乗り心地を評価する評価手段
    として機能させるためのプログラム。
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