JP4298643B2 - 乗員保護装置の作動制御方法 - Google Patents

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本発明は、車両の衝突を判定して、例えばエアバッグ装置やシートベルト・プリテンショナ等の乗員保護装置を作動させる乗員保護装置の作動制御方法に関する。
従来、例えばドア等の車両の側面部に作用する圧力を検出する圧力センサと、車体に発生する加速度を検出する加速度センサとから出力される各検出信号に基づき乗員保護システムの作動を制御する制御ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2654428号公報
ところで、上記従来技術の一例による制御ユニットでは、圧力センサと加速度センサの各検出信号に基づき乗員保護システムの作動を制御することが記載されているだけであるから、多様な衝突状態に応じて適切に乗員を保護することが困難となる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、衝突の状況に応じた適正な衝突判定を短時間に行うことで、乗員保護装置を迅速かつ適切に作動させることが可能な乗員保護装置の作動制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の乗員保護装置の作動制御方法は、車両のドアに配置され前記車両のドアまたは側壁部に作用する荷重(例えば、実施の形態での荷重F)を検出する荷重検出手段(例えば、実施の形態での圧力センサ14)および車両側面の高剛性部に配置され車体側部に発生する側部加速度(例えば、実施の形態での加速度信号GSIS)を検出する側部加速度検出手段(例えば、実施の形態でのサイドインパクトセンサ13)から出力される各検出信号に基づき乗員保護装置の作動を制御する乗員保護装置の作動制御方法であって、前記荷重に比例する状態量(例えば、実施の形態での圧力Δp)と前記側部加速度に基づき算出される速度変化量(例えば、実施の形態での速度変化ΔVSIS)とを座標軸とする第1の二次元座標(例えば、実施の形態でのΔpΔVSISマップ)上に前記荷重に比例する状態量と前記速度変化量の積に対応する衝突エネルギーの時間変化量に基づき前記第1の二次元座標上に反比例曲線状に所定の第1閾値ライン(例えば、実施の形態での第1閾値TH1)を設定することで該第1閾値ラインを境界とする2つの第1作動領域(例えば、実施の形態での第1作動領域α1)および第1非作動領域(例えば、実施の形態での第1非作動領域α2)を設定し、前記第1の二次元座標上において、前記荷重検出手段により検出される前記荷重に比例する状態量および前記側部加速度検出手段により検出される前記側部加速度に基づき算出される速度変化量の時間変化を示す第1履歴ラインが前記第1閾値ラインを前記第1非作動領域から前記第1作動領域に向かい横切った場合に乗員保護装置(例えば、実施の形態でのエアバッグ装置15b)を作動させることを特徴としている。
上記構成の乗員保護装置の作動制御方法によれば、車両のドアに配置された荷重検出手段により検出される荷重に比例する状態量と車両側面の高剛性部に配置された側部加速度検出手段により検出される側部加速度に基づき算出される速度変化量との相関関係に対して荷重に比例する状態量と速度変化量の積に対応する衝突エネルギーの時間変化量に基づき第1の二次元座標上に反比例曲線状に所定の第1閾値ラインを設定し、この第1閾値ラインによる判定処理に応じて乗員保護装置を作動させることから、例えば荷重検出手段から出力される検出信号と、側部加速度検出手段から出力される検出信号とに対し、個別に判定閾値を設定して互いに独立に判定処理を行う場合に比べて、より詳細に衝突状態を判定することができ、多様な衝突状態を的確に判別して乗員保護装置を迅速かつ適切に作動させることができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の乗員保護装置の作動制御方法では、前記第1閾値ラインは、前記荷重に比例する状態量と前記速度変化量との積が所定値となる反比例曲線、あるいは該反比例曲線上の点を頂点として結んでなるとともに所定角度以上の角度で折れ曲がる折れ線の何れかであることを特徴としている。
上記構成の乗員保護装置の作動制御方法によれば、衝突の激しさを示す状態量である衝突エネルギーの時間に関する一次微分(例えば、単位時間あたりの衝突エネルギーの増大量)は、衝突発生位置での速度変化と衝突発生位置に作用した荷重との積と同等であり、衝突発生位置での速度変化は側部加速度の時間に関する一次積分であることから、第1閾値ラインによる判定処理により、衝突の激しさに応じて乗員保護装置を適切に作動させることができる。
また、第1閾値ラインを、荷重に比例する状態量と側部加速度に基づき算出される速度変化量との積が所定値となる反比例曲線上の点を頂点として結んでなるとともに所定角度以上の角度で折れ曲がる折れ線とすることで、例えば荷重検出手段または側部加速度検出手段に異常が発生した場合等において、検知される荷重に比例する状態量と側部加速度に基づき算出される速度変化量との時間変化を示す第1履歴ラインが発散状態等の異常な挙動を示す場合に、乗員保護装置の作動に対して誤判定が生じることを抑制あるいは防止することができる。
さらに、請求項3に記載の本発明の乗員保護装置の作動制御方法は、車両の略央部に配置され、前記車両の略央部に作用する加速度を検出する央部加速度検出手段を備え、前記第1の二次元座標上に前記第1閾値ラインよりも原点側にずれた位置で前記荷重に比例する状態量がドアの開閉時に作用する値より大きい所定値となる直線状の第2閾値ライン(例えば、実施の形態での第2閾値TH2)を設定することで該第2閾値ラインを境界とする2つの第2作動領域(例えば、実施の形態での第2作動領域β1)および第2非作動領域(例えば、実施の形態での第2非作動領域β2)を設定し、前記央部加速度検出手段により検出した車体の車幅方向略央部に発生する央部加速度(例えば、実施の形態での加速度信号GUNIT)に基づき算出される央部速度変化量(例えば、実施の形態での速度変化ΔVUNIT)と前記側部加速度に基づき算出される速度変化量とを座標軸とする第2の二次元座標(例えば、実施の形態でのΔVSISΔVUNITマップ)上に衝突物の相対速度が所定値を超えるか否かに対応して設定される所定の第3閾値ライン(例えば、実施の形態での第3閾値TH3)を設定することで該第3閾値ラインを境界とする2つの第3作動領域(例えば、実施の形態での第3作動領域γ1)および第3非作動領域(例えば、実施の形態での第3非作動領域γ2)を設定し、前記第1履歴ラインが前記第2閾値ラインを前記第2非作動領域から前記第2作動領域に向かい横切ると共に、前記第1履歴ラインが前記第1閾値ラインを横切らずに前記第1非作動領域内に存在し、かつ、前記第2の二次元座標上において、央部加速度検出手段(例えば、実施の形態での加速度センサ12)により検出される車体の車幅方向略央部に発生する央部速度変化量(例えば、実施の形態での速度変化ΔVUNIT)および前記側部加速度検出手段により検出される前記速度変化量の時間変化を示す第2履歴ラインが前記第3閾値ラインを前記第3非作動領域から前記第3作動領域に向かい横切った場合に乗員保護装置を作動させることを特徴としている。
上記構成の乗員保護装置の作動制御方法によれば、第1閾値ラインによる判定処理では乗員保護装置の作動が不要であると判定された衝突のうち、荷重に比例する状態量が第2閾値ラインよりも大きく、かつ、車両の略央部に配置され、前記車両の略央部に作用する加速度を検出する央部加速度検出手段により検出した央部加速度に基づき算出される央部速度変化量と側部加速度に基づき算出される速度変化量との相関関係に対して、衝突物の相対速度の大きさに対応して設定された第3閾値ラインによる判定処理では乗員保護装置の作動が必要であると判定された衝突に対して乗員保護装置を適切に作動させることができる。
例えば、車両のドアまたは側壁部の内部への侵入が所定値未満である衝突や車体側部の速度変化が所定値未満である衝突に対しては乗員保護装置が不必要に作動してしまうことを防止することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明の乗員保護装置の作動制御方法によれば、例えば車両のドアに配置された荷重検出手段から出力される検出信号と、車両側面の高剛性部に配置された側部加速度検出手段から出力される検出信号とに対し、個別に判定閾値を設定して互いに独立に判定処理を行う場合に比べて、より詳細に衝突状態を判定することができ、多様な衝突状態を的確に判別して乗員保護装置を迅速かつ適切に作動させることができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の乗員保護装置の作動制御方法によれば、衝突の激しさを示す状態量に係る第1閾値ラインによる判定処理により、衝突の激しさに応じて乗員保護装置を適切に作動させることができる。
また、第1閾値ラインを、荷重に比例する状態量と側部加速度に基づき算出される速度変化量との積が所定値となる反比例曲線上の点を頂点として結んでなるとともに所定角度以上の角度で折れ曲がる折れ線とすることで、例えば荷重検出手段または側部加速度検出手段に異常が発生した場合等において、検知される荷重に比例する状態量と側部加速度に基づき算出される速度変化量との時間変化を示す第1履歴ラインが発散状態等の異常な挙動を示す場合に、乗員保護装置の作動に対して誤判定が生じることを抑制あるいは防止することができる。
さらに、請求項3に記載の本発明の乗員保護装置の作動制御方法によれば、車両のドアまたは側壁部の内部への侵入が所定値未満である衝突や車体側部の速度変化が所定値未満である衝突に対して、乗員保護装置が不必要に作動してしまうことを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る乗員保護装置の作動制御方法について添付図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態に係る乗員保護装置の制御装置10は、例えば図1から図3に示すように、車両略央部に配置された電子制御ユニット(ECU)11と、この電子制御ユニット11の内部に具備された加速度センサ12と、サテライトセンサを構成する複数の加速度センサおよび荷重センサ、例えば車両1の前方側右側部と前方側左側部に配置された1対のサイドインパクトセンサ(FRSIS,FLSIS)13,13および車両1の後方側右側部と後方側左側部に配置された1対のサイドインパクトセンサ(RRSIS,RLSIS)13,13を備えて構成される加速度センサ、および、例えば車両1の左右のフロントドア21,21の内部に配置された1対の圧力センサ14,14を備えて構成される荷重センサと、例えば運転席のステアリングハンドル22および助手席前のインストルメントパネル23内に設けられたエアバッグ装置15a,15aおよび各座席のシートバック24内に設けられたエアバッグ装置15b,…,15bおよびシートベルト・プリテンショナ16等の乗員保護装置とを備えて構成されている。
なお、電子制御ユニット11は、例えば図2に示すように、中空筒状に形成された車両1のセンターコンソール25の内部に配置されている。
また、1対のサイドインパクトセンサ(FRSIS,FLSIS)13,13は、車体側部において剛性が所定値以上の高剛性部分、例えば左右のサイドシル26,26の内部であって左右のセンターピラー27,27の下部に配置され、1対のサイドインパクトセンサ(RRSIS,RLSIS)13,13は、車体側部において剛性が所定値以上の高剛性部分、例えば左右のサイドシル26,26の内部であって、例えばリアホイールハウス(図示略)近傍に配置されている。
そして、電子制御ユニット11の内部に具備された加速度センサ12と、各サイドインパクトセンサ13とは、例えば車両1の前後方向や左右方向に作用する加速度(あるいは減速度)の大きさに応じた電圧レベルの加速度信号を出力する。
また、各圧力センサ14は、例えば図3に示すように、フロントドア21を構成するドアパネル(インナー側のパネル)28とドアスキン(アウター側のパネル)29により形成された閉空間内に配置されている。なお、各圧力センサ14は、例えば半導体ダイヤフラムに銅またはニッケル等による合金線、またはピエゾ抵抗体が形成されて構成された感圧素子に作用する圧力の大きさに応じて変化する歪み抵抗を検出する歪みゲージや、例えば感圧素子としての強磁性体に作用する圧力の大きさに応じて変化する磁気異方性に係る電圧変化を検出する磁歪センサや、例えば感圧素子としてのポリマー圧電体からなる圧電フィルムの圧電効果により発生する電圧を変出する圧電素子等とされている。
そして、各サテライトセンサから出力される検出信号は電子制御ユニット11に入力され、電子制御ユニット11は各サテライトセンサから入力される検出信号および電子制御ユニット11の内部に具備された加速度センサ12から入力される検出信号に基づき、乗員保護装置、特に、各座席のシートバック24内に設けられたエアバッグ装置15bの作動を制御する。
そして、電子制御ユニット11は、例えば図4に示すように、ΔVUNIT算出部31と、ΔVSIS算出部32と、Δp算出部33と、ΔpΔVSIS判定部34と、第1ΔV判定部35と、第2ΔV判定部36と、側部侵入判定部37と、A/B作動判定部38とを備えて構成されている。
ΔVUNIT算出部31は、電子制御ユニット11の内部に具備された加速度センサ12から出力される加速度信号GUNITに対し、例えばローパスフィルタ等によってノイズ成分である高周波成分を加速度信号GUNITから除去し、例えば下記数式(1)に示すように、現在時刻tに対する所定の時間幅Δtの時間区間{(t−Δt)〜t}毎に加速度信号GUNITを時間について一次積分して速度変化ΔVUNITを算出し、第1ΔV判定部35および第2ΔV判定部36に出力する。
Figure 0004298643
ΔVSIS算出部32は、各サイドインパクトセンサ13から出力される加速度信号GSISに対し、例えばローパスフィルタ等によってノイズ成分である高周波成分を加速度信号GSISから除去し、例えば下記数式(2)に示すように、現在時刻tに対する所定の時間幅Δtの時間区間{(t−Δt)〜t}毎に加速度信号GSISを時間について一次積分して速度変化ΔVSISを算出し、ΔpΔVSIS判定部34および第1ΔV判定部35および第2ΔV判定部36に出力する。
Figure 0004298643
ここで、ΔVSIS算出部32により算出される速度変化ΔVSISは、例えば図5に示すように、車両1の側部(例えば、フロントドア21等)の適宜の部位(例えば、部位21a等)に荷重(例えば、衝突時の衝突荷重)Fが作用することで側部の全体が車両1の内部に向かい侵入する際の侵入速度(例えば、ドア侵入速度Vi等)に比例する。
Δp算出部33は、各圧力センサ14から出力される検出信号に対し、例えばローパスフィルタ等によってノイズ成分である高周波成分を検出信号から除去し、圧力センサ14に作用した圧力Δpを算出し、ΔpΔVSIS判定部34に出力する。
ここで、Δp算出部33により算出される圧力Δpは、例えば図6に示すように、車両1の側部(例えば、フロントドア21等)の適宜の部位(例えば、部位21a等)に荷重(例えば、衝突時の衝突荷重)Fが作用することで、この部位(例えば、部位21a等)が車両1の内部に向かい窪むようにして変形する際の変形速度(例えば、ドア変形速度Vd等)と、荷重Fが作用する面積である衝突面積(例えば、断面積A等)との積(例えば、A×Vd)に比例すると共に、衝突面積に作用する荷重Fに比例することになる。
ΔpΔVSIS判定部34は、例えば図7に示すように、圧力Δp(∝荷重F)と速度変化ΔVSISとの相関関係を示すΔpΔVSISマップ(例えば、速度変化ΔVSISを横軸、圧力Δpを縦軸とする直交座標)上において、衝突の激しさに応じて乗員保護装置の作動許可を指定する第1作動領域α1および作動不許可を指定する第1非作動領域α2の境界値である所定の第1閾値TH1を設定する。
この第1閾値TH1は、衝突の激しさを示す状態量である衝突エネルギーの時間に関する一次微分(例えば、単位時間あたりの衝突エネルギーの増大量)に係る閾値であって、衝突エネルギーの時間に関する一次微分は、速度変化ΔVSISと荷重F(∝圧力Δp)との積(ΔVSIS×F)∝(ΔVSIS×Δp)と同等である。
そして、ΔpΔVSIS判定部34は、Δp算出部33から入力される圧力ΔpとΔVSIS算出部32から入力される速度変化ΔVSISとの積(ΔVSIS×Δp)が第1閾値TH1よりも大きいか否かを判定し、この判定結果が「YES」の場合、つまりΔpΔVSISマップ上において圧力Δpおよび速度変化ΔVSISの時間変化を示す第1履歴ラインが第1閾値TH1を第1非作動領域α2から第1作動領域α1に向かい横切った場合には、エアバッグ装置15bの作動許可を示す作動許可信号をA/B作動判定部38へ出力する。
また、ΔpΔVSIS判定部34は、例えば図7に示すように、ΔpΔVSISマップ上において、荷重F(∝圧力Δp)のみに応じて乗員保護装置の作動許可を指定する第2作動領域β1および作動不許可を指定する第2非作動領域β2の境界値である所定の第2閾値TH2を設定する。つまり、第2閾値TH2は荷重Fに比例する圧力Δpに対する閾値として設定される。なお、この第2閾値TH2は、例えば車両1において剛性が所定値以上の高剛性部分での縁石の跳ね返りや衝突エネルギーが所定値未満の軽衝突等のように、乗員保護装置の作動が不要とされる衝突時に作用する荷重や、運転席のステアリングハンドル22および助手席前のインストルメントパネル23内に設けられたエアバッグ装置15a,15aの展開時に作用する荷重や、ドアの開閉時に作用する荷重等を排除することができる程度の値に設定される。
そして、ΔpΔVSIS判定部34は、Δp算出部33から入力される圧力Δpが第2閾値TH2を超えたか否かを判定し、この判定結果が「YES」の場合、つまりΔpΔVSISマップ上において圧力Δpおよび速度変化ΔVSISの時間変化を示す第1履歴ラインが第2閾値TH2を第2非作動領域β2から第2作動領域β1に向かい横切った場合には、エアバッグ装置15bの作動許可を示す作動許可信号を側部侵入判定部37へ出力する。
第1ΔV判定部35は、例えば図8に示すように、速度変化ΔVSISと速度変化ΔVUNITとの相関関係を示すΔVSISΔVUNITマップ(例えば、速度変化ΔVUNITを横軸、速度変化ΔVSISを縦軸とする直交座標)上において、車両1に衝突した物体の相対速度の大きさに応じて乗員保護装置の作動許可を指定する第3作動領域γ1および作動不許可を指定する第3非作動領域γ2の境界値である所定の第3閾値TH3を設定する。
この第3閾値TH3は、例えばΔVSISΔVUNITマップ上において速度変化ΔVUNITを変数として、速度変化ΔVUNITがゼロから所定の値#V1まで増大することに伴い減少傾向に変化し、速度変化ΔVUNITが所定の値#V1となったときに所定の極小値#V2となり、さらに速度変化ΔVUNITが所定の値#V1から増大することに伴い増大傾向に変化するように設定されている。
そして、第1ΔV判定部35は、ΔVSIS算出部32から入力される速度変化ΔVSISが、ΔVUNIT算出部31から入力される速度変化ΔVUNITに応じた第3閾値TH3の値よりも大きいか否かを判定し、この判定結果が「YES」の場合、つまりΔVSISΔVUNITマップ上において、速度変化ΔVSISおよび速度変化ΔVUNITの時間変化を示す第2履歴ラインが第3閾値TH3を第3非作動領域γ2から第3作動領域γ1に向かい横切った場合には、エアバッグ装置15bの作動許可を示す作動許可信号を側部侵入判定部37へ出力する。一方、この判定結果が「NO」の場合には乗員保護装置の作動が不要とされる低速衝突であると判定する。
第2ΔV判定部36は、例えば図9に示すように、速度変化ΔVSISと速度変化ΔVUNITとの相関関係を示すΔVSISΔVUNITマップ(例えば、速度変化ΔVUNITを横軸、速度変化ΔVSISを縦軸とする直交座標)上において、車両1に衝突した物体の相対速度の大きさに応じて乗員保護装置の作動許可を指定する第4作動領域δ1および作動不許可を指定する第4非作動領域δ2の境界値である所定の第4閾値TH4を設定する。
この第4閾値TH4は、例えばΔVSISΔVUNITマップ上において速度変化ΔVSISを変数として、速度変化ΔVSISが所定の値#V4である場合に所定値#V3以上の値となり、速度変化ΔVSISが所定の値#V4から増大することに伴い所定値#V3となるように設定されている。
そして、第2ΔV判定部36は、ΔVUNIT算出部31から入力される速度変化ΔVUNITが所定の値#V3よりも大きく、かつ、ΔVSIS算出部32から入力される速度変化ΔVSISが所定値#V4よりも大きいか否かを判定し、この判定結果が「YES」の場合、つまりΔVSISΔVUNITマップ上において、速度変化ΔVSISおよび速度変化ΔVUNITの時間変化を示す第2履歴ラインが第4閾値TH4を第4非作動領域δ2から第4作動領域δ1に向かい横切った場合には、車室内での乗員移動量が所定値以上となる可能性があって乗員保護装置の作動が必要とされる衝突(例えば、車両1の側部の内部への侵入量が所定値未満である高速側面衝突等)であると判定し、エアバッグ装置15bの作動許可を示す作動許可信号をA/B作動判定部38へ出力する。
側部侵入判定部37は、ΔpΔVSIS判定部34から入力される判定結果および第1ΔV判定部35から入力される判定結果が、乗員保護装置の作動が必要とされる衝突であることを示すか否かを判定し、この判定結果が「YES」の場合には、エアバッグ装置15bの作動許可を示す作動許可信号をA/B作動判定部38へ出力する。
A/B作動判定部38は、ΔpΔVSIS判定部34および第2ΔV判定部36および側部侵入判定部37の少なくとも何れかからエアバッグ装置15bの作動許可を示す作動許可信号が入力されているか否かを判定し、この判定結果が「YES」の場合には、エアバッグ装置15bを作動させるための指令信号を出力する。
本実施の形態に係る乗員保護装置の制御装置10は上記構成を備えており、次に、乗員保護装置の作動制御方法について説明する。
先ず、図10に示すステップS01においては、各圧力センサ14から出力される検出信号から各圧力センサ14に作用した圧力Δpを算出する。
次に、ステップS02においては、上記数式(2)に示すように、各サイドインパクトセンサ13から出力される加速度信号GSISを、現在時刻tに対する所定の時間幅Δtの時間区間{(t−Δt)〜t}毎に時間について一次積分して速度変化ΔVSISを算出する。
次に、ステップS03においては、上記数式(1)に示すように、電子制御ユニット11の内部に具備された加速度センサ12から出力される加速度信号GUNITを、現在時刻tに対する所定の時間幅Δtの時間区間{(t−Δt)〜t}毎に時間について一次積分して速度変化ΔVUNITを算出する。
次に、ステップS04においては、算出した圧力Δpと速度変化ΔVSISとの積(ΔVSIS×Δp)が、ΔpΔVSISマップ上で第1閾値TH1よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS06に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS05に進む。
そして、ステップS05においては、エアバッグ装置15bの作動を許可して、一連の処理を終了する。
また、ステップS06においては、算出した圧力ΔpがΔpΔVSISマップ上で第2閾値TH2よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS08に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS07に進む。
そして、ステップS07においては、算出した速度変化ΔVSISが、ΔVSISΔVUNITマップ上で速度変化ΔVUNITに応じた第3閾値TH3の値よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS08に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS05に進む。
そして、ステップS08においては、算出した速度変化ΔVSISが、ΔVSISΔVUNITマップ上で速度変化ΔVUNITに応じた第4閾値TH4の値よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS05に進む。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS09に進む。
そして、ステップS09においては、エアバッグ装置15bの作動を不許可として、一連の処理を終了する。
以上により、例えば図11に示すように、例えば車両1において剛性が所定値以上の高剛性部分での縁石の跳ね返りや衝突エネルギーが所定値未満の軽衝突等のように、速度変化ΔVSISおよび速度変化ΔVUNITが相対的に大きな値を示すが車両1の変形は僅かであって、フロントドア21で検知される圧力Δpが第2閾値TH2未満となって、乗員保護装置を起動させる必要は無いと判断できる衝突では、乗員保護装置の作動が不必要な状態でありながら乗員保護装置が作動されてしまうことを防止することができる。
上述したように、本実施の形態による乗員保護装置の作動制御方法によれば、圧力センサ14により検出される荷重に係る圧力Δpとサイドインパクトセンサ13により検出される加速度信号GSISに係る速度変化ΔVSISとの相関関係に対して所定の第1閾値TH1を設定し、この第1閾値TH1による判定処理に応じて乗員保護装置を作動させることから、例えば圧力センサ14から出力される検出信号と、サイドインパクトセンサ13から出力される検出信号とに対し、個別に判定閾値を設定して互いに独立に判定処理を行う場合に比べて、より詳細に衝突状態を判定することができ、多様な衝突状態を的確に判別して乗員保護装置を迅速かつ適切に作動させることができる。
しかも、サイドインパクトセンサ13を車体側部において剛性が所定値以上の高剛性部分に設けることで、例えばドアの開閉時等のように乗員保護装置の作動が不必要とされる状況で過剰に大きな加速度信号GSISが検出されてしまうことを抑制することにより、衝突時においても高剛性部分が変形を開始するまでは加速度信号GSISが増大しないようになっている状態であっても、フロントドア21の内部に設けられた圧力センサ14によって乗員保護装置の作動が必要とされる衝突の発生を迅速に検知することができ、相対的に検出結果に対する信頼度が高いサイドインパクトセンサ13と、相対的に迅速に衝突発生を検知可能な圧力センサ14とにより、衝突状態を適切に判定することができる。
さらに、第1閾値TH1による判定処理では乗員保護装置の作動が不要であると判定された衝突のうち、圧力Δpが第2閾値TH2よりも大きく、かつ、第3閾値TH3による判定処理では乗員保護装置の作動が必要であると判定された衝突に対して乗員保護装置を適切に作動させることができる。すなわち、第2閾値TH2により、例えば車両1において剛性が所定値以上の高剛性部分での縁石の跳ね返りや衝突エネルギーが所定値未満の軽衝突等のように、乗員保護装置の作動が不要とされる衝突が発生した場合や、運転席のステアリングハンドル22および助手席前のインストルメントパネル23内に設けられたエアバッグ装置15a,15aが展開した場合や、ドアの開閉時等においては、エアバッグ装置15bが不必要に作動してしまうことを防止することができる。また、第3閾値TH3により、例えばフロントドア21が路上のポール等に衝突することで圧力Δpが第2閾値TH2よりも大きくなる状態であっても、車体側部の高剛性部分で検出される速度変化ΔVSISが所定値未満となる低速衝突等においては、エアバッグ装置15bが不必要に作動してしまうことを防止することができる。
さらに、第4閾値TH4により、例えばフロントドア21に作用する荷重が所定値未満であってフロントドア21の変形量が僅かであったり、車両1の側部の内部への侵入量が僅かであっても、車両略央部で検出される速度変化ΔVUNITが所定値以上となる高速衝突等においては、車室内での乗員移動量が所定値以上となる可能性があって乗員保護装置の作動が必要とされる衝突であると判定して、エアバッグ装置15bを作動させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、ΔpΔVSISマップ上の第1閾値TH1を、例えば図7に示すように、速度変化ΔVSISと荷重F(∝圧力Δp)との積(ΔVSIS×F)が所定値となる反比例曲線としたが、これに限定されず、この反比例曲線上の適宜の位置で所定角度(例えば、90°等)以上の角度で折れ曲がる折れ線、例えば図12に示すように、反比例曲線TH1(例えば、図12に示す太実線TH1)上の適宜の位置、例えば反比例曲線TH1と適宜の比例直線L1(例えば、図12に示す破線L1)との交点Qa1から速度変化ΔVSISの横軸正方向および圧力Δpの縦軸正方向に延びる互いに直交する各軸平行直線からなる第1閾値TH1a(例えば、図12に示す一点鎖線TH1a)としてもよい。
また、第1閾値TH1を、反比例曲線TH1上の適宜の位置、例えば反比例曲線TH1と適宜の比例直線L1との交点Qb1から速度変化ΔVSISの横軸の略正方向および圧力Δpの縦軸の略正方向に延びる互いに略鈍角θに交差する2直線からなる第1閾値TH1b(例えば、図12に示す二点鎖線TH1b)としてもよい。
また、第1閾値TH1を、反比例曲線TH1上の適宜の複数(例えば、3つ)の位置Qc1,Qc2,Qc3を順次接続する複数の直線からなる第1閾値TH1c(例えば、図12に示す点線TH1c)としてもよい。
これらの変形例によれば、例えば各センサ13,14に異常が発生した場合等において、検知される速度変化ΔVSISと圧力Δp(∝荷重F)との時間変化を示す第1履歴ラインが発散状態等の異常な挙動を示す場合に、乗員保護装置の作動に対して誤判定が生じることを抑制あるいは防止することができる。
例えば、図12に示すように、検知された速度変化ΔVSISと圧力Δp(∝荷重F)との時間変化を示す第1履歴ラインD1が、適宜の位置Q0(#Va0,#pa0)に到達した時点で、例えば圧力センサ14に異常が発生して、速度変化ΔVSISが適宜の値#Va0で固定された状態で圧力センサ14の検出信号に応じた圧力Δpのみが増大傾向に変化する異常な発散挙動を示す場合であっても、この第1履歴ラインD1は、上述した各第1閾値TH1a,TH1b,TH1cを横切ることが抑制あるいは防止されることから、乗員保護装置の作動許可が誤って出力されてしまうことを抑制することができる。
また、上述した実施の形態においては、ΔpΔVSISマップ上の第2閾値TH2を、例えば図7に示すように、単に、圧力Δpが所定値となる直線としたが、これに限定されず、例えば図13に示すように、この直線TH2(例えば、図13に示す一点鎖線TH2)上の適宜の位置Ra(#Vb1,#pb1)から速度変化ΔVSISの横軸正方向および圧力Δpの縦軸正方向に延びる互いに直交する各軸平行直線からなる第2閾値TH2a(例えば、図13に示す一点鎖線TH2および二点鎖線TH2a)としてもよい。
この変形例によれば、例えば、図13に示すように、検知された速度変化ΔVSISと圧力Δp(∝荷重F)との時間変化を示す第1履歴ラインD2が、適宜の位置R0(#Vb0,#pb0)に到達した時点で、例えば圧力センサ14に異常が発生して、速度変化ΔVSISが適宜の値#Vb0で固定された状態で圧力センサ14の検出信号に応じた圧力Δpのみが増大傾向に変化する異常な発散挙動を示す場合であっても、この第1履歴ラインD2は、上述した第2閾値TH2aを横切ることが防止されることから、乗員保護装置の作動許可が誤って出力されてしまうことを防止することができる。
また、上述した実施の形態においては、ΔVSISΔVUNITマップ上の第3閾値TH3を、例えば図8に示すように、速度変化ΔVUNITがゼロから所定の値#V1まで増大することに伴い原点に向かい凸状の曲線状に減少傾向に変化する減少曲線部TH3と、速度変化ΔVUNITが所定の値#V1での所定の極小値#V2と、速度変化ΔVUNITが所定の値#V1から増大することに伴い、適宜の比例直線AS1に沿って直線状に増大傾向に変化する増大直線部TH3とを備えて構成したが、これに限定されず、例えば図14に示すように、減少曲線部TH3(例えば、図14に示す二点鎖線TH3)および増大直線部TH3(例えば、図14に示す二点鎖線TH3)上の適宜の位置、例えば極小点Sa1(#V1,#V2)から速度変化ΔVSISの縦軸正方向に延びる直線および増大直線部TH3からなる第3閾値TH3a(例えば、図14に示す一点鎖線TH3aおよび二点鎖線TH3)としてもよい。
また、第3閾値TH3を、減少曲線部TH3および増大直線部TH3上の適宜の位置、例えば極小点Sb1(#V1,#V2)から速度変化ΔVSISの縦軸の略正方向(例えば、速度変化ΔVSISの縦軸正方向に対して所定角度φをなす方向に延びる直線および増大直線部TH3からなる第3閾値TH3b(例えば、図14に示す実線TH3bおよび二点鎖線TH3)としてもよい。なお、この第3閾値TH3bにおいて増大直線部TH3と直線(例えば、図14に示す実線TH3b)とのなす角は、第3閾値TH3aにおいて増大直線部TH3と直線(例えば、図14に示す一点鎖線TH3a)とのなす角よりも大きくなるように設定されている。
また、第3閾値TH3を、減少曲線部TH3上の適宜の複数(例えば、2つ)の位置Sc1,Sc2を順次接続する複数の直線および増大直線部TH3からなる第3閾値TH3c(例えば、図14に示す点線TH3cおよび二点鎖線TH3)としてもよい。
これらの変形例によれば、例えば各センサ12,13に異常が発生した場合等において、検知される速度変化ΔVUNITと速度変化ΔVSISとの時間変化を示す第2履歴ラインが発散状態等の異常な挙動を示す場合に、乗員保護装置の作動に対して誤判定が生じることを抑制あるいは防止することができる。
例えば、図14に示すように、検知された速度変化ΔVUNITと速度変化ΔVSISとの時間変化を示す第2履歴ラインD3が、適宜の位置S0(#Vc0,#Vc2)に到達した時点で、例えばサイドインパクトセンサ13に異常が発生して、速度変化ΔVUNITが適宜の値#Vc0で固定された状態でサイドインパクトセンサ13の検出信号に応じた速度変化ΔVSISのみが増大傾向に変化する異常な発散挙動を示す場合であっても、この第2履歴ラインD3は、上述した各第3閾値TH3a,TH3b,TH3cを横切ることが抑制あるいは防止されることから、乗員保護装置の作動許可が誤って出力されてしまうことを抑制あるいは防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図10に示すように、ステップS01からステップS09の一連の処理を実行するとしたが、これに限定されず、例えばステップS01からステップS03までの一連の処理と、ステップS04からステップS09までの一連の処理とを、互いに並列的に実行してもよい。
本発明の一実施形態に係る乗員保護装置の制御装置を搭載した車両の構成図である。 図1に示す車両の要部を破断して示す斜視図である。 図1に示す車両のフロントドアの断面図である。 本発明の一実施形態に係る乗員保護装置の制御装置の構成図である。 車両の側部の適宜の部位に荷重が作用することで側部の全体が車両の内部に向かい侵入する状態を概念的に示す図である。 車両の側部の適宜の部位に荷重が作用することで、この部位が車両の内部に向かい窪むようにして変形する状態を概念的に示す図である。 ΔpΔVSISマップ上に設定された第1閾値TH1および第2閾値TH2の一例を示す図である。 ΔVSISΔVUNITマップ上に設定された第3閾値TH3の一例を示す図である。 ΔVSISΔVUNITマップ上に設定された第4閾値TH4の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る乗員保護装置の作動制御方法のフローチャートである。 車両の相対的に剛性が高い部分での縁石の跳ね返りや衝突等のように、速度変化ΔVSISおよび速度変化ΔVUNITが相対的に大きな値を示すが車両の変形は僅かである状態を概念的に示す図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るΔpΔVSISマップ上に設定された第1閾値TH1a、TH1b、TH1cを示す図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るΔpΔVSISマップ上に設定された第2閾値TH2aを示す図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るΔVSISΔVUNITマップ上に設定された第3閾値TH3a、TH3b、TH3cを示す図である。
符号の説明
10 乗員保護装置の制御装置
13 サイドインパクトセンサ(側部加速度検出手段)
14 圧力センサ(荷重検出手段)
15b エアバッグ装置(乗員保護装置)

Claims (3)

  1. 車両のドアに配置され前記車両のドアまたは側壁部に作用する荷重を検出する荷重検出手段および車両側面の高剛性部に配置され車体側部に発生する側部加速度を検出する側部加速度検出手段から出力される各検出信号に基づき乗員保護装置の作動を制御する乗員保護装置の作動制御方法であって、
    前記荷重に比例する状態量と前記側部加速度に基づき算出される速度変化量とを座標軸とする第1の二次元座標上に前記荷重に比例する状態量と前記速度変化量の積に対応する衝突エネルギーの時間変化量に基づき前記第1の二次元座標上に反比例曲線状に所定の第1閾値ラインを設定することで該第1閾値ラインを境界とする2つの第1作動領域および第1非作動領域を設定し、
    前記第1の二次元座標上において、前記荷重検出手段により検出される前記荷重に比例する状態量および前記側部加速度検出手段により検出される前記側部加速度に基づき算出される速度変化量の時間変化を示す第1履歴ラインが前記第1閾値ラインを前記第1非作動領域から前記第1作動領域に向かい横切った場合に乗員保護装置を作動させることを特徴とする乗員保護装置の作動制御方法。
  2. 前記第1閾値ラインは、前記荷重に比例する状態量と前記速度変化量との積が所定値となる反比例曲線、あるいは該反比例曲線上の点を頂点として結んでなるとともに所定角度以上の角度で折れ曲がる折れ線の何れかであることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置の作動制御方法。
  3. 車両の略央部に配置され、前記車両の略央部に作用する加速度を検出する央部加速度検出手段を備え、
    前記第1の二次元座標上に前記第1閾値ラインよりも原点側にずれた位置で前記荷重に比例する状態量がドアの開閉時に作用する値より大きい所定値となる直線状の第2閾値ラインを設定することで該第2閾値ラインを境界とする2つの第2作動領域および第2非作動領域を設定し、
    前記央部加速度検出手段により検出した車体の車幅方向略央部に発生する央部加速度に基づき算出される央部速度変化量と前記側部加速度に基づき算出される速度変化量とを座標軸とする第2の二次元座標上に衝突物の相対速度が所定値を超えるか否かに対応して設定される所定の第3閾値ラインを設定することで該第3閾値ラインを境界とする2つの第3作動領域および第3非作動領域を設定し、
    前記第1履歴ラインが前記第2閾値ラインを前記第2非作動領域から前記第2作動領域に向かい横切ると共に、前記第1履歴ラインが前記第1閾値ラインを横切らずに前記第1非作動領域内に存在し、かつ、前記第2の二次元座標上において、央部加速度検出手段により検出される車体の車幅方向略央部に発生する央部速度変化量および前記側部加速度検出手段により検出される前記速度変化量の時間変化を示す第2履歴ラインが前記第3閾値ラインを前記第3非作動領域から前記第3作動領域に向かい横切った場合に乗員保護装置を作動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗員保護装置の作動制御方法。
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