JP2008274733A - 回転浮上式堤防 - Google Patents

Abstract

【課題】津波被害の予測がなされる中で、観光地に於いては風光明媚を阻害される堤防のかさ上げは観光地によっては死活問題です。半世紀に一度、百年に一度と云われる大地震時の津波に対処する為に堤防のかさ上げ等は観光地によっては許されません。更に、安全対策を放置すれば、人は来なくなります。
【解決手段】その問題を解決するには堤防を回転・浮上式を採用する他に解決の手だてはありません。堤防のかさ上げ必要部分を水平な回転・浮上式プラットフォーム型にすれば、眺望上も安全上も解決します。津波の力を利用して自然に回転・浮上すれば問題は解決します。更に、観光地に於いてはプラットフォームは、快適空間をもたらします。
【選択図】図４

Description

本発明は特に古くからある観光地等では眺望の為に堤防の高さが成約される為に常時はフラットでかさ上げ状態にせず，プラットフォーム状態にして災害時のみ自然力で回転浮上する堤防。

古くからある観光地等では、観光上堤防が低めがちに高さが抑えられている感もあり、昨今の予測技術の進歩で津波の重大危険が予測され、対応に苦慮している。

発明が解決しようとする課題

観光地等では特に眺望的にも、既存の堤防をかさ上げ等して高くは出来ないが、危険が指摘されている地域では、観光客が来なくなりやすい。そこで、堤防を高くせずに、常時はプラットフォーム状にしておき、津波の際には津波の力で回転浮上する堤防が解決策となる。

課題を解決する為の手段

堤防の高さを抑えたい高さと必要高さとの差の部分を回転浮上式の堤防とする。

発明を実施する為の最良の形態

請求項に示した手法で、眺望的に高く出来ない、新規・既存の堤防に於いて当回転・浮上式の堤防建設手法を探用すれば津波、海面上昇に対して眺望を損なう事なく安全を確保出来る。

発明の効果

津波の危険予知が公表されている観光地では堤防をかさ上げすれば伝統の風光明媚が損なわれ、堤防をかさ上げせずプラットフォーム化すれば観光用デッキとして、デメリットをメリットに変えられ、その上、安全が確保されます。

断面図 立面図 平面図 斜視図

符号の説明

１．回転式プラットフォーム型堤防 ２．母体の堤防
３．回転式堤防を支える母体側のブラケット
４．母体の堤防と回転式プラットフォーム型堤防とを結ぶヒンジン
５．回転式堤防の津波による衝撃を和らげ、且つ海面上昇に合わせて浮上させる為の緩衝材兼浮力材
６．回転式堤防の津波の力を活用する斜めの手摺り
７．回転式堤防を回転時に受ける斜めメイン柱
８．ショックアブソーバー ９．回転式堤防を回転時に受ける斜め中間柱
１０．海側の地盤 １１．陸側の地盤

Claims (3)

1. 国内での津波の被害の恐ろしさが実感として希薄な中で、海外での津波の被害の恐ろしさがＴＶを通じて実感させられています。
   一方、新聞には津波対策・日本も課題、堤防高さ不足２割、災害地図なし９割、国土交通省、点検・改修強化へと報道されています。
   既存の堤防の上にも可能で、眺望を損なわずに、津波の際に津波の力で回転して自ら津波の被害を防御する回転・浮上式堤防。
2. プラットフォーム状の回転式堤防の先端の手摺りを斜めにして、津波の力を回転・立ち上がり作用の力に転換する。
3. プラットフォーム状の回転式堤防の下部に耐久性があり、緩衝性が高く、比重の少ない材料を構造的に支障の無い隙間にはめ込み、緩やかな海面上昇に対しても浮力で海面上昇に合わせて回転して浮上する。
   緩衝材は津波の衝撃力の緩和にも役立つ。回転時には強い衝撃を受ける事があり、ショックアブソーバーも設置する。
   尚、パネル両端のヒンジ側の受け柱以外にも巾が広い場合には中間受け柱を設ける。何れの受け柱も、立ち上がり時の安定性と衝撃力を幾分流して緩和する為にも多少、内側に斜めにする。
   平時用に復旧するには重機にて、フックを付けておいて対応。
   津波対策以外の水位上昇への対策が必要な場合等に対しては、斜め受け柱側にはパネルとの接点に漏水止めを兼ねたクッションを取り付ける。パネルとパネル間及び堤防とパネル間にも漏水止めにクッション材を取り付ける。

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