JP2008272698A - 集塵脱臭装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚染気体を液体と確実に混合し、液体同士を衝突させることによって、汚染気体から塵や油を取り除くことを効率よく行うことを目的とする。
【解決手段】本発明の集塵脱臭装置1は、汚染物質を含んだ汚染気体を受入れる汚染気体入り口2と、浄化された気体を排出する排出口3を備える筐体4内に、汚染気体入り口2に接続され、汚染気体入り口2から汚染気体を吸引するための送風ファン5と、汚染気体を浄化するための水などの液体6を収容するタンク7と、タンク7内に配置されるとともに送風ファン5の汚染気体排出側8に配管9によって接続され、タンク7により保持される液体6中において、送風ファン5によって供給された汚染気体と液体とを混合する気液混合衝突手段10とを配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は微細な塵や油などの汚染物質を含んだ汚染気体に対して、塵、油や有機物質などの汚染物質を取り除き、脱臭する集塵脱臭装置に関するものである。
空気中の塵や油、あるいは有機物質などで汚染されていないクリーンな環境を必要とする工場等において、汚染気体の集塵あるいは除臭をするためには、汚染気体を浄化用の水などの液体と混合し、あるいは汚染気体を液体中に通過させ、処理する方法が一般的に使用されている。
特許第3717451号公報
上記従来の集塵脱臭装置等においては、単に液体シャワーや液体流で汚染気体を通過させる構成であるため、接触が不十分で有機物質等が汚染気体から充分に取り除かれない場合や、有機物質が浄化後の気体中に残存し臭気となるなどの課題が存在した。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、汚染気体を液体と確実に混合すると共に、液体同士を衝突させることによって、汚染気体から塵や油を取り除くことを効率よく行なえる構造を備えた集塵脱臭装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するための本発明の集塵脱臭装置は、汚染物質を含んだ汚染気体を受入れる汚染気体入り口と、汚染気体入り口に接続され、汚染気体入り口から汚染気体を吸引するための送風ファンと、汚染気体を浄化するための液体を収容するタンクと、タンク内に配置されるとともに送風ファンの汚染気体排出側に接続され、タンクにより保持される液体中において、送風ファンによって供給された汚染気体と液体とを混合する気液混合衝突手段と、気液混合衝突手段を経て液体を通過し浄化された気体を排出する排出口とからなる構成を有する。
また、本発明はさらに、気液混合衝突手段が、送風ファンに接続された汚染気体噴出口が下端部に設けられ、汚染気体噴出口より噴出される空気を微細化する微細気泡発生手段が汚染気体噴出口より上方に配置され、微細気泡発生手段は円筒状の本体と、本体から中心に向かって突き出た複数の突起部とからなる円柱体を、汚染気体噴出口より噴出される空気が上昇する位置に複数個配置した構成を有する。
また、本発明はさらに、微細気泡発生手段における円柱体の複数の突起部は、その各先端が向かい合う中央部において先端が鋭角に成形され、かつ複数の突起部の先端を中央部においてキャビテーション発生用の開口を構成するように所定の長さに設定した構造としてもよい。
本発明によれば、特に気液混合衝突手段により、送風ファンにより供給される汚染気体が液体と充分混ざり合い、かつ、汚染気体の流れによって液体同士が衝突し、結果として水等の液体中に酸化電位が発生し、液体中の有機性の臭気成分が酸化分解され、さらに塵や有機成分を補足した液体自体の腐敗を防ぐことで、汚染気体からの塵や臭気が効率よく除去される。
以下、図を参照しながら、本発明の実施の形態の集塵脱臭装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態の集塵脱臭装置の概略を示す断面図である。集塵脱臭装置1は、汚染物質を含んだ汚染気体を受入れる汚染気体入り口2と、浄化された気体を排出する排出口3を備える筐体4内に、汚染気体入り口2に接続され、汚染気体入り口2から汚染気体を吸引するための送風ファン5と、汚染気体を浄化するための水などの液体6を収容するタンク7と、タンク7内に配置されるとともに送風ファン5の汚染気体排出側8に配管9によって接続され、タンク7により保持される液体6中において、送風ファン5によって供給された汚染気体と液体とを混合する気液混合衝突手段10とを配置した構造となっている。
気液混合衝突手段10は、タンク7内に2基が固定されている。タンク7の上部には、ステンレス製の多孔スクリーン11が3枚配置されている。これはタンク7に塵などが混入するのを防止するものである。気液混合衝突手段10を経て液体6を通過し、浄化された気体は、排出口3から外部へ放出される構成となっている。
次に、気液混合衝突手段10について、図2を用いて詳細に説明する。図2は、気液混合衝突手段10のタンク7内における、断面説明図である。気液混合衝突手段10においては、送風ファン5に配管9を介して接続される汚染気体噴出口102が下端部に設けられ、汚染気体噴出口102より噴出される汚染気体を微細化する微細気泡発生手段103が汚染気体噴出口102より上方に配置されている。この気液混合衝突手段10は、液体6を保持するタンク7内に固定具105等で固定されており、液体6中で使用される。微細気泡発生手段103は、円筒状の外筒106の内部に円柱体107a、107b、107cが外筒106の軸方向に複数個重ねて配置されている。円柱体107a、107b、107cは、円筒状の本体108と、本体108から中心に向かって突き出た複数の突起部109とから構成されている。この突起部109の各先端は鋭角に成形され、複数の突起部109の先端によって、キャビテーション発生用の開口を形成する。なお、円柱体107aは、突起部109の外周に、半径方向の切欠きと軸方向切欠きが形成されている。また円柱体107bは、突起部109の断面が飛行機の翼の断面に類似したブレード状に形成されている。また突起部109の下面には、半径方向に複数のエッジを形成していることが好ましい。
図2においては、突起部109の構造がそれぞれ異なる円柱体107a、107b、107cが、汚染気体噴出口102より噴出される汚染気体が上昇する位置(汚染気体噴出口102より上方)に複数個配置されている。このように異なる円柱体107a、107b、107cを配置することで気泡発生を促進することができるが、いずれかの円柱体107a、107b、107cだけを用いてもよい。外筒106内には、円柱体107a、107b、107cを所定の間隔で配置するためのスペーサ111が適所に配置されている。スペーサ111は、突起部109のない本体108のみで構成されている。このスペーサ111は円柱体107a、107b、107cを積み重ねて配置する際の間隔の維持や、円柱体107a、107b、107cが多いと詰まりなどを起こす場合の詰まり防止、あるいは円柱体107a、107b、107cを積み重ねる数を少なくして、所定の全体の高さを維持する際に使用する。円筒状の外筒106と、その内部に配置され、スペーサ111を適宜挟んで外筒106の軸方向に複数個積み重ねられた円柱体107a、107b、107cとは、上下の2箇所(X,Y)において、各4本のリベット112によって相互に固定されている。また、互いに隣接する円柱体107a、107b、107cは、円柱体107a、107b、107cの軸方向に見た状態で、突起部109が互いに重ならないように、回転方向に適宜(例えば22.5度)ずらせて配置される。
本装置では、微細気泡発生手段103を通過する液体の速度が毎秒5m以上となるよう、汚染気体噴出口102より噴出される汚染気体の圧力が送風ファン5の動作によって調整される。このように、送風ファン5の動作によって汚染気体噴出口102より噴出される汚染気体の圧力によって、液体6が早く移動することによって、液体同士の衝突が生まれ、その結果として、単に水中で塵などの捕捉物を気液接触させるだけでなく、装置内で水などの液体の衝突原理を利用したプラスの電位、すなわち酸化電位が発生する。そして、水の酸化が行われることで、有機物の物理的な酸化分解が行われる。
さらに、ある一定の速度以上で激しく気液を混合させることでキャビテーションを誘発し、超微細気泡を発生させ、その気泡が弾ける力を利用して、有機性の臭気成分などを分解する。このような効果から、塵埃や有機成分を捕捉した水自体の腐敗も防ぐことが可能で、水を循環で1ヶ月以上の長期間、無交換で使用できる特性を持つ。
また、浄化した空気を放出する際に水など接触していることで、適度な湿度の空気が発生することから、塗装ブースなど、塗装対象物に静電気を発生させないために50〜60%の湿度が必要な現場では、集塵と加湿の一石二鳥の効果を発揮する。
さらに、排出口3を備える筐体4内に、殺菌紫外線ランプ(図示せず)を設置することで、室内の空気清浄及び加湿が可能となる。
本発明は、汚染気体の集塵と臭気を行なう集塵脱臭装置であり、乾燥炉から発生する排煙処理や、炭化装置から発生する煤煙処理、塗装ブースの集塵・加湿、機械加工装置から発生するオイルミストと塵埃の除去、パチンコ店や遊技施設などの空気清浄及び加湿、において広く利用可能である。
本発明の一実施の形態における集塵脱臭装置の断面図 同装置の要部の断面説明図
符号の説明
1 集塵脱臭装置
2 汚染気体入り口
3 排出口
4 筐体
5 送風ファン
6 液体
7 タンク
8 気体排出側
9 配管
10 気液混合衝突手段
102 汚染気体噴出口
103 微細気泡発生手段
106 外筒
107 円柱体
108 本体
109 突起部

Claims (6)

  1. 汚染物質を含んだ汚染気体を受入れる汚染気体入り口と、
    前記汚染気体入り口に接続され、前記汚染気体入り口から前記汚染気体を吸引するための送風ファンと、
    前記汚染気体を浄化するための液体を収容するタンクと、
    前記タンク内に配置されるとともに前記送風ファンの汚染気体排出側に接続され、前記タンクにより保持される前記液体中において、前記送風ファンによって供給された前記汚染気体と前記液体とを混合する気液混合衝突手段と、
    前記気液混合衝突手段を経て前記液体を通過し浄化された気体を排出する排出口とからなる、
    ことを特徴とする集塵脱臭装置。
  2. 前記気液混合衝突手段は、前記送風ファンに接続された汚染気体噴出口が下端部に設けられ、前記汚染気体噴出口より噴出される空気を微細化する微細気泡発生手段が前記汚染気体噴出口より上方に配置され、前記微細気泡発生手段は円筒状の本体と、前記本体から中心に向かって突き出た複数の突起部とからなる円柱体を、前記汚染気体噴出口より噴出される空気が上昇する位置に複数個配置した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の集塵脱臭装置。
  3. 前記微細気泡発生手段における前記円柱体の複数の前記突起部は、その各先端が向かい合う中央部において先端が鋭角に成形され、かつ複数の前記突起部の前記先端を前記中央部においてキャビテーション発生用の開口を構成するように所定の長さに設定した、
    ことを特徴とする請求項2に記載の集塵脱臭装置。
  4. 前記気液混合衝突手段において、前記送風ファンより吐出される前記汚染気体の空気流によって、前記気液混合衝突手段を通過する液体の速度が毎秒5m以上となる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の集塵脱臭装置。
  5. 前記微細気泡発生手段は、前記円柱体の軸方向に前記円柱体が複数配置され、かつ互いに隣接する前記円柱体においては、前記軸方向に見た突起部が互いに重ならないように配置された、
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の集塵脱臭装置。
  6. 前記タンクの上部には多孔スクリーンが配置された、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の集塵脱臭装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111001638A (zh) * 2019-12-10 2020-04-14 芜湖市创源新材料有限公司 一种汽车尾裙外板成型用装置

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