JP2008271949A - 小胞体局在化シグナル付スフィンゴリピッドδ4−デサチュラーゼを用いた形質転換細胞におけるセラミドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1)酵母細胞の形質転換によって、スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1)の3’末端に酵母の小胞体局在化シグナルをコードする塩基配列を付加した小胞体局在化シグナル付スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1m)を導入すること;及び 2)酵母細胞の形質転換によって、酵母スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SUR2)の発現を欠失させることを含む方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、遺伝子組み換え技術と真核生物のセラミド合成・代謝および輸送システムを巧く制御することにより、機能性の高いヒト型セラミドを効率的に生産する系を開発する。そのため遺伝子操作が比較的容易であり、しかも伝統的に食品製造に利用されている出芽酵母を宿主として用いる。
1)酵母細胞の形質転換によって、スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1)の3’末端に酵母の小胞体局在化シグナルをコードする塩基配列を付加した小胞体局在化シグナル付スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1m)を導入すること;及び
2)酵母細胞の形質転換によって、酵母スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SUR2)の発現を欠失させること
を含む、前記製造方法を提供する。
3)セラミドNSが水酸化されないように酵母スフィンゴ脂質 α−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SCS7)の発現を欠失させること;及び/又は
4)酵母アルカリジヒドロセラミダーゼ遺伝子(YDC1)の発現を欠失させること。
(態様1)
ヒト型セラミドを酵母細胞内で製造する方法であって、
1)酵母細胞の形質転換によって、スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1)の3’末端に酵母の小胞体局在化シグナルをコードする塩基配列を付加した小胞体局在化シグナル付スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1m)を導入すること;及び
2)酵母細胞の形質転換によって、酵母スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SUR2)の発現を欠失させること
を含む、前記製造方法。
(態様2)
小胞体局在化シグナルのアミノ酸配列が、2個以上のリジン残基を含む4又は5個のアミノ酸残基からなる、態様1に記載の製造方法。
(態様3)
小胞体局在化シグナルのアミノ酸配列が、VKKEK(Vはバリン残基を、Kはリジン残基を、Eはグルタミン酸を表す)である、態様1又は2に記載の製造方法。
(態様4)
スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1)が、配列番号2のアミノ酸配列又は配列番号2において1またはそれ以上のアミノ酸残基が欠失、付加または置換しているアミノ酸配列を有しており、かつ、スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ活性を有するタンパク質をコードする、態様1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
(態様5)
小胞体局在化シグナル付スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1m)が配列番号4のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする、態様1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
(態様6)
酵母スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SUR2)が、配列番号6のアミノ酸配列又は配列番号6において1またはそれ以上のアミノ酸残基が欠失、付加または置換しているアミノ酸配列を有しており、かつ、スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ活性を有するタンパク質をコードする、態様1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
(態様7)
さらに、酵母細胞の形質転換によって、酵母スフィンゴ脂質 α−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SCS7)の発現を欠失させることを含む、態様1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
(態様8)
酵母スフィンゴ脂質 α−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SCS7)が、配列番号8のアミノ酸配列又は配列番号8において1またはそれ以上のアミノ酸残基が欠失、付加または置換しているアミノ酸配列を有しており、かつ、スフィンゴ脂質 α−ヒドロキシラーゼ活性を有するタンパク質をコードする、態様7に記載の方法。
(態様9)
さらに、酵母細胞の形質転換によって、酵母アルカリジヒドロセラミダーゼ遺伝子(YDC1)の発現を欠失させることを含む、態様1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
(態様10)
酵母アルカリジヒドロセラミダーゼ遺伝子(YDC1)が、配列番号10のアミノ酸配列又は配列番号10において1またはそれ以上のアミノ酸残基が欠失、付加または置換しているアミノ酸配列を有しており、かつ、アルカリジヒドロセラミダーゼ活性を有するタンパク質をコードする、態様9に記載の方法。
(態様11)
酵母が、サッカロミセス属の酵母から選択される、態様1ないし10のいずれか1項に記載の方法。
本発明の方法は構成要件1)として、酵母細胞の形質転換によって、スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1)の3’末端に酵母の小胞体局在化シグナルをコードする塩基配列を付加した小胞体局在化シグナル付スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1m)を導入することを含む。
本発明の、小胞体局在化シグナル付スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1m)は、上述したスフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1)の3’末端に酵母の小胞体局在化シグナルをコードする塩基配列を付加した遺伝子である。「酵母の小胞体局在化シグナル」は、当業者において周知であり、本発明の方法において、任意の小胞体局在化シグナルを利用可能である。
J Cell Biol. 127:653-665, 1994(非特許文献16)
Science. 263:1629-1631, 1994(非特許文献17)
Cell. 79:1199-1207, 1994(非特許文献18)
Eur J Cell Biol. 64:211-216, 1994(非特許文献19)
Annu Rev Cell Dev Biol. 12:27-54, 1996(非特許文献20)
アミノ酸配列HDELを有するタンパク質がゴルジ体より小胞体に回収されることを記載している。HDELと同様にKDELも小胞体局在化シグナルとして公知である。
膜貫通ドメイン中の決定因子(群)が、小胞体への回収に機能していることを開示している。
ゴルジ体膜タンパク質の一種が、小胞体膜タンパク質における膜貫通ドメイン中の回収シグナルと相互作用して、小胞体への回収に関与することを記載している。
本発明の方法は構成要件2)として、酵母細胞の形質転換によって、酵母スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SUR2)の発現を欠失させることを含む。
本発明の方法はさらに、酵母細胞の形質転換によって、酵母スフィンゴ脂質 α−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SCS7)の発現を欠失させることを含んでもよい。SCS7は、例えば図3又は図7のフィトセラミド、ジヒドロセラミド、セラミドNSのスフィンゴイド塩基にアミド結合した脂肪酸のα位の炭素に水酸基を付加し、各々Cer(AP)、Cer(ASa)、Cer(AS)を合成する活性を有する。SCS7活性の存在により、所望のジヒドロセラミド、セラミドNSが合成されても、さらに水酸化されてしまう。よって、本発明は好ましくは、SCS7の発現を欠失させることを含む。
本発明の方法はさらに、酵母細胞の形質転換によって、酵母アルカリジヒドロセラミダーゼ遺伝子(YDC1)の発現を欠失させることを含んでもよい。
本発明において、酵母細胞内におけるDES1mの発現は限定されず、公知の方法を用いて行うことが可能である。好ましくは、DES1mを含む発現ベクターで宿主酵母細胞を形質転換し、そして、核酸の発現を可能にする条件下で形質転換酵母細胞を培養する、ことを含む。
本発明の方法は、酵母細胞の形質転換によって、酵母スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SUR2)の発現を欠失させること、を含む。
酵母細胞の形質転換によって、酵母スフィンゴ脂質 α−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SCS7)の発現を欠失させること;及び
酵母細胞の形質転換によって、酵母アルカリジヒドロセラミダーゼ遺伝子(YDC1)の発現を欠失させること
のいずれか、あるいはこれらの組み合わせを含む。
例えば、本明細書中の実施例では各遺伝子の上流及び下流の塩基配列、及び選択マーカーを連結させたDNA断片を用い、酵母の天然のゲノム配列との相同組換えによって、各遺伝子を欠失させた。
本発明の方法によって、製造されたヒト型セラミド(セラミドNS)は、公知の方法を用いることによって、抽出・精製することができる。本発明の方法は、酵母細胞を使用するため、大量の培養、セラミドの簡便かつ迅速な抽出・精製が可能である。精製されたセラミドは、公知のスフィンゴイド分析のための方法を用いて確認することが可能である。分析方法は、例えば、図4に示すTLCやHPLC、マススペクトル(例えば、LC−MS、LC−MS/MS、FT−MS)等を含む。
公開されているデータベース中のヒト スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ(sphingoid Δ4−desaturase)遺伝子(DES1)の塩基配列(GenBanKTM: accession number AF466375)(配列番号40、そのうちのCDSは配列番号1)を参考にプライマーdes1F(配列番号11)およびdes1R(配列番号12)を作製した。
配列番号12:5’−CCTTCGAATTCCCCGGGCCAGGGGAGCTTCTGAGCATCACTGGTC−3’
公開されている酵母ゲノムデータベース(SGD(Saccharomyces Genome Database, http://www.yeastgenome.org/))中の酵母スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ(sphinganine C4−hydroxylase)遺伝子(SUR2)の塩基配列(配列番号5)とその上流および下流領域を含む配列(配列番号41)を参考にプライマーsur2F(配列番号13)およびsur2R(配列番号14)を作製した。
配列番号14:5’−GGATAATAAATACAAACGTGGGAAGTCGGAGACATTGCCTTTACCCAGCAAGCTAGCTTGGCTGCAGG−3’
配列番号16: 5’−GGAAGTCGGAGACATTGCCTTTACCCAG−3’
公開されている酵母ゲノムデータベース(SGD)中の酵母スフィンゴ脂質 α−ヒドロキシラーゼ(sphingolipid alpha−hydroxylase)遺伝子(SCS7)の塩基配列(配列番号7)とその上流および下流領域を含む配列(配列番号42)を参考にプライマーscs7up280F(配列番号17)およびscs7up280R_G418(配列番号18)、scs7down280F_G418(配列番号19)およびscs7down280R(配列番号20)を作製した。
配列番号18:5’−CTCCATGTCGCTTACCACCGCTTTTAGTGC−3’
配列番号19:5’−CGCTATACTGCAGCCTCGTCCAAAATTGTCA−3’
配列番号20:5’−CGAATTCTTGCCAACCTGATCTGTGAA−3’
配列番号22:5’−ATACGCGATCGCTGTTAAAAGGACA−3’
公開されている酵母ゲノムデータベース(SGD)中の酵母アルカリジヒドロセラミダーゼ(alkaline dihydroceramidase)遺伝子(YDC1)の塩基配列(配列番号9)とその上流および下流領域を含む配列(配列番号43)を参考に、プライマーydc1up280F(配列番号23)および ydc1up280R(配列番号24)、ydc1down250F(配列番号25)およびydc1down250R(配列番号26)を作製した。
配列番号24:5’−TGGATGGCACGGATCCGAAAGGCACACCTGTCATTATGG−3’
配列番号25:5’−TGTGCCTTTCGGATCCGTGCCATCCATTTGAATC−3’
配列番号26:5’−CGAATTCCTTTTATGATGGGAGTAACTGCT−3’
配列番号28: 5’−TTTCCTGCAGGCTTTTATGATGGGAGTAACTGCTGCATGTGT−3’
配列番号29: 5’−TAAGATCTGACATGGAGGCCCAGAATAC−3’
配列番号30: 5’−TAAGATCTCGCACTTAACTTCGCATCTG−3’
配列番号32:5’−GGTAAATAGAACTTTTATGTGCCGC−3’
酵母の小胞体局在酵素であるSUR2タンパクのC末端アミノ酸配列VKKEK(小胞体局在化シグナル)をhDES1のC末端側に結合する形になるように、以下方法にてベクターを構築した。
配列番号34:5’− TTCCTGCAGGTTTTCCCAGTCACGACGTT−3’
配列番号35:5’− ATGGTGCTGGAGGTAAAGAAAGAGAAATAAATATCATTAGTGCCAAAG−3’
配列番号36:5’− TAATGATATTTATTTCTCTTTCTTTACCTCCAGCACCATCTCTCCTTT−3’
上記実施例3、4で得られた各遺伝子の破壊株を用いてDES1遺伝子(実施例1)あるいはDES1m遺伝子(実施例5)発現株を作製した。
II. SUR2/SCS7二重破壊(実施例3)+DES1m遺伝子発現
III. SUR2/SCS7二重破壊(実施例3)+空ベクター
IV. SUR2/SCS7/YDC1三重破壊(実施例4)+DES1遺伝子発現
V. SUR2/SCS7/YDC1三重破壊(実施例4)+DES1m遺伝子発現
VI. SUR2/SCS7/YDC1三重破壊(実施例4)+空ベクター
配列番号39:5’−AGTGGGTCTACACCGACCAG−3’
上記実施例6のセラミド合成系・代謝系形質転換株をヒスチジン、ロイシン、リジン、アデニン、およびトリプトファンを添加したウラシルを含まない最少液体培地で25℃、150rpmで24時間振盪培養した後、酵母を回収し、最少液体培地に懸濁させた懸濁液0.5ml(16OD600units/ml)を調製した。トリチウム標識(3H)したD−エリスロ−ジヒドロスフィンゴシンを10μl(10μCi)加え、一晩25℃で培養を行った(Zanolari et al., The EMBO Journal, 19, 2824,2000)。250mMのNaFと250mMのNaN3を200μl加え、反応を停止させた後、氷冷した滅菌水で3度洗浄し、菌体を66μlの滅菌水に懸濁させた。
hDES1と小胞体局在化シグナルを付けたhDES1mが酵母の細胞中でどこに局在しているのか調べるため、本実施例では、それぞれのhDES1のN末端側にEGFPを結合させたコンストラクトを作製した。
実施例2と3で得られたSUR2破壊株とSUR2/SCS7二重破壊株および実施例2に記載のFK113株にEGFP−hDES1遺伝子(実施例8)あるいはEGFP−hDES1m遺伝子(実施例8)発現ベクターを常法に従って形質転換した。形質転換体の選抜はヒスチジン、ロイシン、リジン、アデニン、およびトリプトファンを添加したウラシルを含まない最少平板培地を用いて行った。
II. SUR2破壊株(実施例2)+EGFP−hDES1遺伝子発現
III. SUR2/SCS7二重破壊株(実施例3)+EGFP−hDES1遺伝子発現
IV. FK113株(実施例2)+EGFP−hDES1m遺伝子発現
V. SUR2破壊株(実施例2)+EGFP−hDES1m遺伝子発現
VI. SUR2/SCS7二重破壊株(実施例3)+EGFP−hDES1m遺伝子発現
実施例9で得られたI.EGFP−hDES1遺伝子発現酵母FK113株、II.EGFP−hDES1遺伝子発現酵母SUR2破壊株、III.EGFP−hDES1遺伝子発現酵母SUR2/SCS7二重破壊株、IV.EGFP−hDES1m遺伝子発現酵母FK113株、V.EGFP−hDES1m遺伝子発現酵母SUR2破壊株、VI.EGFP−hDES1m遺伝子発現酵母SUR2/SCS7二重破壊株をそれぞれヒスチジン、ロイシン、リジン、アデニン、およびトリプトファンを添加したウラシルを含まない最少液体培地で一晩25℃で振盪培養後した。蛍光顕微鏡(OLMPUS BX51)によりEGFP融合タンパク質の局在をGFP用フィルターを用いて観察した。
Claims (11)
- ヒト型セラミドを酵母細胞内で製造する方法であって、
1)酵母細胞の形質転換によって、スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1)の3’末端に酵母の小胞体局在化シグナルをコードする塩基配列を付加した小胞体局在化シグナル付スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1m)を導入すること;及び
2)酵母細胞の形質転換によって、酵母スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SUR2)の発現を欠失させること
を含む、前記製造方法。 - 小胞体局在化シグナルのアミノ酸配列が、2個以上のリジン残基を含む4又は5個のアミノ酸残基からなる、請求項1に記載の製造方法。
- 小胞体局在化シグナルのアミノ酸配列が、VKKEK(Vはバリン残基を、Kはリジン残基を、Eはグルタミン酸を表す)である、請求項1又は2に記載の製造方法。
- スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1)が、配列番号2のアミノ酸配列又は配列番号2において1またはそれ以上のアミノ酸残基が欠失、付加または置換しているアミノ酸配列を有しており、かつ、スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ活性を有するタンパク質をコードする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
- 小胞体局在化シグナル付スフィンゴリピッド Δ4−デサチュラーゼ遺伝子(DES1m)が配列番号4のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
- 酵母スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SUR2)が、配列番号6のアミノ酸配列又は配列番号6において1またはそれ以上のアミノ酸残基が欠失、付加または置換しているアミノ酸配列を有しており、かつ、スフィンガニン C4−ヒドロキシラーゼ活性を有するタンパク質をコードする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
- さらに、酵母細胞の形質転換によって、酵母スフィンゴ脂質 α−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SCS7)の発現を欠失させることを含む、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
- 酵母スフィンゴ脂質 α−ヒドロキシラーゼ遺伝子(SCS7)が、配列番号8のアミノ酸配列又は配列番号8において1またはそれ以上のアミノ酸残基が欠失、付加または置換しているアミノ酸配列を有しており、かつ、スフィンゴ脂質 α−ヒドロキシラーゼ活性を有するタンパク質をコードする、請求項7に記載の方法。
- さらに、酵母細胞の形質転換によって、酵母アルカリジヒドロセラミダーゼ遺伝子(YDC1)の発現を欠失させることを含む、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
- 酵母アルカリジヒドロセラミダーゼ遺伝子(YDC1)が、配列番号10のアミノ酸配列又は配列番号10において1またはそれ以上のアミノ酸残基が欠失、付加または置換しているアミノ酸配列を有しており、かつ、アルカリジヒドロセラミダーゼ活性を有するタンパク質をコードする、請求項9に記載の方法。
- 酵母が、サッカロミセス属の酵母から選択される、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の方法。
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