JP2008271271A - アンテナのケーブル引き出し構造 - Google Patents

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穣 荒田
Takeshi Sanpo
威 山保
Kazuya Matsunaga
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Abstract

【課題】ケース10の後方と両側方の3方向のいずれにもGPS用とETC用のケーブル16、18を引き出せるようにしたアンテナのケーブル引き出し構造を提供する。
【解決手段】横に並べて配設したGPSアンテナ12とETCアンテナ14の下側に配設したベース部材20の下面に、アンテナ12、14に一端が接続されたケーブル16、18を挿入し得るガイド溝20a、20bを設ける。しかもこれらガイド溝20a、20bを、1本のケーブルに対して、アンテナに一端が接続される側を挿入する一端側の部分を1本の溝で形成し、その途中で3つに分岐させて3つの溝として後方と両側方の3方向に曲げて設ける。ケーブル16、18の引き出し側の部分を、3つに分岐させた溝のいずれか1つに挿入することで、ケース10に対して3方向のいずれにもケーブル16、18を引き出すことができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、アンテナ装置に対して、その下面とほぼ平行な面内で異なる方向のいずれにもケーブルを引き出せるようにしたアンテナのケーブル引き出し構造に関するものである。
特開2001−68912号公報には、GPSアンテナの下面とほぼ平行な水平方向と下面に対してほぼ垂直な下方とのいずれにもケーブルを引き出すことのできる技術が示されている。これは、GPSアンテナを自動車のルーフパネルの中央部等に取付る場合にはケーブルを水平方向に引き出し、GPSアンテナを自動車のルーフパネルの縁で窓に近い部分等に取付る場合にはケーブルを垂直下方に引き出すことで、引き出されて配設されたケーブルの見栄が向上するようにしたものである。
特開2001−68912号公報
近年、GPSアンテナとしての平面アンテナと、ETCアンテナとしての平面アンテナとを、1つの筐体内に収容した複合アンテナ装置が普及している。GPSアンテナにあっては、最大利得となる指向方向が天頂方向となるように配設されるが、ETCアンテナにあっては最大利得となる指向方向が天頂方向から前方に傾いた状態となるように配設される。そこで、かかる複合アンテナ装置は、その設置する方向が規制されてしまう。例えば、自動車のフロントダッシュの上に設置されるとすると、ETCアンテナの最大利得方向が自動車の前方に向けて斜め上方となるように配設されなければならない。ここで、複合アンテナ装置から引き出されるケーブルの引き出し方向は、設置される自動車によってそれぞれに異なる方向が要求される場合がある。
かかるケーブルの異なる引き出し方向の自動車メーカーの要求に対して、ケーブルの引き出し方向が異なるアンテナ装置をそれぞれに準備することは経済的でない。しかも、引き出されたケーブルをアンテナ装置の外側で要求された方向に折り曲げるのでは見栄えが良くない。そこで、異なる引き出し方向の要求に応じて、異なる方向のいずれにもケーブルを引き出せることが望ましい。
本発明は、上述したごとき従来技術の事情に鑑みてなされたもので、アンテナの下側に配設されるベース部材の下面に設けたガイド溝を案内として、下面と平行な面内で異なる方向のいずれにもケーブルを引き出せるようにしたアンテナのケーブル引き出し構造を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のアンテナのケーブル引き出し構造は、アンテナの下側に配設されるベース部材の下面に、前記アンテナに一端が接続されたケーブルを挿入し得るガイド溝を設け、しかもこのガイド溝を、1本のケーブルに対して、前記ケーブルの前記アンテナに接続した側を挿入する部分が1本の溝でその途中で複数の溝に分岐させて異なる方向に曲げて設け、前記ケーブルの引き出し側の部分を前記複数に分岐させた溝のいずれか1つに挿入することで、前記ベース部材に対して前記下面と平行な面内で異なる方向のいずれにも前記ケーブルを引き出せるように構成されている。
また、複数のアンテナの下側に配設される1つのベース部材の下面に、それぞれに前記アンテナに一端が接続された複数のケーブルをそれぞれに挿入し得る複数のガイド溝を設け、しかもこれらのガイド溝を、1本のケーブルに対して、前記ケーブルの前記アンテナに接続した側を挿入する部分が1本の溝でその途中で複数の溝に分岐させて異なる方向に曲げて設け、前記ケーブルの引き出し側の部分を前記複数に分岐させた溝のいずれか1つに挿入することで、前記ベース部材に対して前記下面と平行な面内で異なる方向のいずれにも複数の前記ケーブルを引き出せるように構成しても良い。
さらに、複数の前記ケーブルをそれぞれに挿入する複数の前記ガイド溝を、並行に配設して構成しても良い。
そして、前記ガイド溝の一部に、前記ガイド溝の開口側を狭くするように形成した抜け止め部を設けて構成することも可能である。
そしてまた、前記ガイド溝の一部に前記ガイド溝の幅を狭くするように形成した狭持部を設けて構成することも可能である。
そしてさらに、前記抜け止め部を、前記ケーブルの前記アンテナに接続した側を挿入する1本の溝の部分に設けて構成することもできる。
そしてまた、前記狭持部を、前記ガイド溝に間隔を開けて複数箇所設けて構成することもできる。
さらにまた、1本のケーブルに対して、前記ガイド溝を途中で3つに分岐させて異なる3方向に曲げて設け、前記ケーブルの引き出し側の部分を前記3つに分岐させた溝のいずれか1つに挿入することで、前記ベース部材に対して3方向のいずれにも前記ケーブルを引き出せるように構成しても良い。
また、前記ガイド溝に前記ケーブルを挿入した状態で、前記ベース部材の下面に鋼板からなるブラケットを配設して、前記ケーブルが前記ガイド溝から抜け出るのを規制するように構成することも可能である。
そして、樹脂材からなりレドームとして作用するケースに、下側からアンテナを配設し、前記アンテナの下側にベース部材を配設し、このベース部材の下面に前記アンテナに一端が接続されたケーブルを挿入し得るガイド溝を設け、しかもこのガイド溝を、1本のケーブルに対して、前記ケーブルの前記アンテナに接続した側を挿入する部分が1本の溝でその途中で複数の溝に分岐させて異なる方向に曲げて設け、前記ケーブルの引き出し側の部分を前記複数に分岐させた溝のいずれか1つに挿入することで、前記ベース部材に対して前記下面と平行な面内で異なる方向のいずれにも前記ケーブルを引き出せるようにし、前記ケースには複数に分岐された溝に対応して前記ケーブルを挿通させ得るケーブル挿通孔を設け、前記ガイド溝に前記ケーブルを挿入した状態で、前記ベース部材の下面に鋼板からなるブラケットを配設して構成することもできる。
請求項1記載のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、ベース部材の下面に設けられた一端側が1本の溝で途中で複数の溝に分岐されたガイド溝で、複数に分岐された溝のいずれにケーブルを挿入するかで、ケーブルの引き出し方向を選択することができる。そこで、異なる引き出し方向の要求に、簡単に対応することができる。
また、請求項2記載のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、複数のアンテナのそれぞれのケーブルが挿入されるガイド溝が、ベース部材の下面に設けられており、これらのガイド溝は一端側が1本の溝で途中で複数の溝に分岐されており、複数に分岐された溝のいずれにそれぞれのケーブルを挿入するかで、複数のケーブルの引き出し方向を選択することができる。複数のアンテナが設けられた複合アンテナ装置等のケーブル引き出し構造に好適である。
さらに、請求項3記載のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、複数のケーブルをそれぞれに挿入する複数のガイド溝を、並行に配設しているので、ガイド溝に挿入されて配線された複数のケーブルが整然とする。
そして、請求項4記載のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、ガイド溝の一部に、ガイド溝の開口側を狭くするように形成した抜け止め部を設けているので、ガイド溝の挿入されたケーブルに対してベース部材の下方に引っ張る力が作用しても、ケーブルが開口側の狭い部分で係止されるために、ケーブルがガイド溝から抜け出るようなことがない。
そしてまた、請求項5記載のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、ガイド溝の一部にガイド溝の幅を狭くするように形成した狭持部を設けているので、ガイド溝に挿入されたケーブルに対して、幅の狭い部分でケーブルが狭持されていて、ケーブルを長さ方向に引っ張る力が作用しても、大きな摩擦抵抗力が生じてケーブルが長さ方向に引き出されることがない。
そしてさらに、請求項6記載のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、抜け止め部を、ガイド溝のケーブルのアンテナに接続した側を挿入する1本の溝の部分に設けているので、ケーブルを予めこの1本の溝の部分のガイド溝にのみ挿入した状態とし、異なる引き出し方向の要求に応じて分岐された部分の溝にケーブルを挿入することで、要求に簡単に対応することができる。
そしてまた、請求項7記載のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、狭持部を、ガイド溝に間隔を開けて複数箇所設けているので、ケーブルを長さ方向に引っ張る力が作用しても、狭持部毎に引っ張る力がそれぞれに減衰され、全体として大きな摩擦抵抗力が生じる。その結果、ケーブルが長さ方向に引き出されることがなく、ケーブルの一端がアンテナに接続された接続部に、ケーブルを引っ張る力が作用することがない。
さらにまた、請求項8記載のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、1本のケーブルに対して、溝を途中で3つに分岐させて異なる3方向に曲げて設け、ベース部材に対して3方向のいずれにもケーブルを引き出せるようにしたので、アンテナに対して平面図で、例えば後方および両側方のいずれにもケーブルを引き出すことができる。
また、請求項9記載のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、前記ガイド溝に前記ケーブルを挿入した状態で、前記ベース部材の下面に鋼板からなるブラケットを配設されるので、前記ケーブルが前記ガイド溝から抜け出るのを確実に規制することができる。しかも、このブラケットがアンテナに対してグランド電極としても作用し得る。
そして、請求項10記載のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、ケースとブラケットからなる筐体内にアンテナが収納され、そのケースからブラケットの下面とほぼ平行な面内で、異なる複数の方向のいずれにもケーブルを引き出すことができる。
以下、本発明の一実施例を図1ないし図9を参照して説明する。図1は、本発明のアンテナのケーブル引き出し構造の一実施例が適用されたアンテナ装置を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A断面矢視図である。図2は、図1に示すアンテナ装置の外観斜視図である。図3は、図1に示すアンテナ装置を下側斜めから見た分解斜視図である。図4は、図1のアンテナ装置を構成するベース部材の外観斜視図であり、(a)は下面の斜視図であり、(b)は上面の斜視図である。図5は、ケーブルをアンテナ装置の後方に引き出して配線した状態のベース部材の下面を示す図である。図6は、ケーブルをアンテナ装置の一方の側方に引き出して配線した状態のベース部材の下面を示す図である。図7は、ケーブルをアンテナ装置の他方の側方に引き出して配線した状態のベース部材の下面を示す図である。図8は、ベース部材のガイド溝に設けれた抜け止め部の断面拡大図である。図9は、ベース部材のガイド溝に設けられた狭持部を示し、(a)は図4(a)のB矢印方向に見た拡大図であり、(b)は図4(a)のC矢印方向に見た拡大図である。
アンテナ装置は、樹脂材からなりレドームとしても作用するケース10内に、下側からGPSアンテナ12とETCアンテナ14が横に並べた状態でそれぞれ収納配設される。GPSアンテナ12は、GPS基板12aの上面にパッチアンテナ12bが搭載され、GPS基板12aの下面に図示していない低雑音増幅回路が設けられ、この回路を覆うようにシールドカバー12cが配設されて構成されている。GPS基板12aに、GPS用ケーブル16の一端が半田付け等により適宜に電気的接続されるとともに固定されている。また、ETCアンテナ14は、ETC基板14aの上側に間隔を開けて並行に平面アンテナエレメント14bが配設されて構成されている。ETC基板14aに、ETC用ケーブル18の一端が半田付け等により適宜に電気的接続されるとともに固定されている。そして、GPSアンテナ12とETCアンテナ14の下側に、樹脂材からなるベース部材20が配設され、このベース部材20の下面に設けたガイド溝20a、20bにより、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18が案内されて適宜に配線される。さらに、ベース部材20の下面に接して鋼板からなるブラケット22が配設され、ガイド溝20a、20bに挿入されたGPS用ケーブル16とETC用ケーブル18の抜けが規制されている。
ここで、アンテナ装置に対して、GPSアンテナ12は、垂直上方を指向方向とするように配設され、ETCアンテナ14は、前方斜め上方を指向方向とするように配設されることは、従来技術と同様である。そこで、かかる複数のアンテナが配設されたアンテナ装置にあっては、前述したように、自動車のダッシュボード上に配設するならば、ETCアンテナ14が自動車の前方となるように配置しなければならず、アンテナ装置を配設する姿勢が規制される。そして、自動車メーカーの要望により、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18を引き出す方向は、必ずしもケース10の後方とは限られていない。そこで、本発明にあっては、後述のごとくして、ベース部材20の下面に設けたガイド溝20a、20bにより、自動車メーカーの要望に応じて、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18の引き出し方向を後方と両側方のいずれか1つに任意に選択できるようにしている。
ベース部材20の下面に設けられた一方のガイド溝20aは、GPS用ケーブル16を挿入して配線を案内するものであり、GPSアンテナ12に一端が接続された側が挿入される一端側の部分が1本の溝で形成され、それが途中から3本の溝に分岐されてそれぞれケース10の後方と両側方に到るように形成されている。また、他方のガイド溝20bは、ETC用ケーブル18を挿入して配線を案内するものであり、ETCアンテナ14に一端が接続された側が挿入される一端側の部分が1本の溝で形成され、それが途中から3本の溝に分岐されてそれぞれケース10の後方と両側方に到るように形成されている。そして、2本のガイド溝20a、20bは、1本で形成された部分および3本に分岐された部分のいずれの箇所でもほぼ並行に形成されている。
さらに、ガイド溝20a、20bの1本の溝で形成された部分には、抜け止め部20c、20cがそれぞれに設けられている。この抜け止め部20c、20cは、図8に示すごとく、ガイド溝20a、20bの開口側が狭くなるように溝の縁部の両側から対向して設けた係止突部で形成されている。この係止突部は、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18をガイド溝20a、20bに挿入し易いように上面側にはテーパー面等が設けられ、内側にはGPS用ケーブル16とETC用ケーブル18が抜け出さないように溝の深さ方向と略直交する面が設けられている。また、2本のガイド溝20a、20bには、間隔を開けて狭持部20d、20d…がそれぞれに複数箇所設けられている。この狭持部20d、20dは、図9に示すごとく、ガイド溝20a、20bの溝の幅が狭くなるように溝の両側に対向して溝の深さ方向に設けられたリブ状突部で形成されている。このリブ状突部は、ケーブル被覆を適宜に弾性変形させてGPS用ケーブル16とETC用ケーブル18がガイド溝20a、20bに挿入されるように設定されている。
なお、ベース部材20は、樹脂成型により量産されるが、樹脂のひけ等による成型不良を無くすために、図4(b)に示すごとく、いずれの箇所でも一様な厚さとなるようになされるとともに、補強リブ等により所望の機械的強度が確保されている。さらに、抜け止め部20c、20cが形成される箇所では、ガイド溝20a、20bの底部に孔20e、20eが設けられていて、成型金型の抜き等にも充分に配慮された形状とされている。
そして、図5に示すごとく、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18を、ベース部材20のガイド溝20a、20bに挿入し、分岐されて後方に到る溝に挿入することで、ケース10の後方に引き出される。また、図6に示すごとく、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18を、ベース部材20のガイド溝20a、20bに挿入し、分岐された一方の側方に到る溝に挿入することで、ケース10の一方の側方に引き出される。そして、図7に示すごとく、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18を、ベース部材20のガイド溝20a、20bに挿入し、分岐された他方の側方に到る溝に挿入することで、ケース10の他方の側方に引き出される。ケース10には、ベース部材20のガイド溝20a、20bの分岐されて後方と両側方に到る溝に対応して、ケーブル挿通孔10a、10a…が設けられていることは勿論である。なお、図5ないし図7は、いずれもブラケット22を取り外して下側から見た図である。
かかる構成において、本発明のアンテナのケーブル引き出し構造にあっては、ガイド溝20a、20bの分岐されたいずれの方向に到る溝にGPS用ケーブル16とETC用ケーブル18を挿入するかで、その引き出し方向を適宜に選択して設定することができる。そして、ガイド溝20a、20bに設けた狭持部20d、20d…により、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18のケーブル被覆が弾性変形されてガイド溝20a、20bに挿入されるために、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18をその長さ方向に引っ張る力に対して大きな摩擦抵抗力を生ずる。しかも、狭持部20d、20d…が間隔を開けて複数設けられているので、それぞれの狭持部20d、20d…における摩擦抵抗力でその長さ方向に引っ張る力が相殺されて減衰し、長さ方向に引っ張る力がGPS用ケーブル16とETC用ケーブル18の一端がGPS基板12aとETC基板14aにそれぞれ接続された部分に作用することがない。一例として、外径寸法が3.0mmのケーブルに対して、ガイド溝20a、20bの溝幅は3.1mmであり、狭持部20d、20d…の対向する間の幅が2.6mmに設定されている。また、ガイド溝20a、20bに設けた抜け止め部20c、20cにより、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18をベース部材20の下面と直交する下側に引っ張る力に対して、溝の開口側に係止突部により抜けが阻止される。一例として、係止突部の対向する幅は、2.4mmに設定されている。
さらに、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18を、ガイド溝20a、20bに設けた抜け止め部20c、20cに挿入した状態では、ベース部材20の下方に引っ張る多少の力が作用してもGPS用ケーブル16とETC用ケーブル18はガイド溝20a、20bから抜け出ることがない。そこで、予め、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18をガイド溝20a、20bに設けた抜け止め部20c、20cに挿入した状態まで組み付け、自動車メーカーの要望によりGPS用ケーブル16とETC用ケーブル18の引き出し方向が決定した時点で、分岐された溝のいずれかに挿入して組み付けるようにしても良い。自動車メーカーの要望に対応した製品を迅速に製造することができる。そして、ベース部材20の下面にブラケット22を配設して、GPS用ケーブル16とETC用ケーブル18がガイド溝20a、20bから抜け出ないようにしている。
なお、上述のアンテナ装置は、GPSアンテナ12とETCアンテナ14が1つのケース10内に収容された複合アンテナ装置であるが、GPSアンテナ12またはETCアンテナ14が単独でケース10内に収容されたアンテナ装置にあっても、本発明のアンテナのケーブル引き出し構造を適用できることは容易に理解されるであろう。この場合には、引き出されるケーブルは当然に1本である。また、アンテナは、GPSアンテナ12またはETCアンテナ14に限られたものでなく、他の用途のアンテナであっても良い。そして、ケーブルの引き出し方向は、ケース10の後方と両側方の3方向に限られず、ベース部材20の下面と平行な面内で適宜に2方向以上に形成されれば良い。そしてまた、ガイド溝20a、20bの経路についても使用するアンテナと必要とされるケーブル引き出し位置との関係から適宜に設定されれば良い。さらに、ケース10に設けられるケーブル挿通孔10a、10a…は、予めケーブル16、18が挿通できるように開口されていても良いが、当初は肉薄部材等で閉塞されていて、ケーブル16、18の引き出し方向に応じて肉薄部材等を切り欠いてケーブル16、18が挿通できるようにしても良い。
本発明のアンテナのケーブル引き出し構造の一実施例が適用されたアンテナ装置を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A断面矢視図である。 図1に示すアンテナ装置の外観斜視図である。 図1に示すアンテナ装置を下側斜めから見た分解斜視図である。 図1のアンテナ装置を構成するベース部材の外観斜視図であり、(a)は下面の斜視図であり、(b)は上面の斜視図である。 ケーブルをアンテナ装置の後方に引き出して配線した状態のベース部材の下面を示す図である。 ケーブルをアンテナ装置の一方の側方に引き出して配線した状態のベース部材の下面を示す図である。 ケーブルをアンテナ装置の他方の側方に引き出して配線した状態のベース部材の下面を示す図である。 ベース部材のガイド溝に設けれた抜け止め部の断面拡大図である。 ベース部材のガイド溝に設けられた狭持部を示し、(a)は図4(a)のB矢印方向に見た拡大図であり、(b)は図4(a)のC矢印方向に見た拡大図である。
符号の説明
10 ケース
10a ケーブル挿通孔
12 GPSアンテナ
12a GPS基板
12b パッチアンテナ
12c シールドカバー
14 ETCアンテナ
14a ETC基板
14b 平面アンテナエレメント
16 GPS用ケーブル
18 ETC用ケーブル
20 ベース部材
20a、20b ガイド溝
20c 抜け止め部
20d 狭持部
20e 孔
22 ブラケット

Claims (10)

  1. アンテナの下側に配設されるベース部材の下面に、前記アンテナに一端が接続されたケーブルを挿入し得るガイド溝を設け、しかもこのガイド溝を、1本のケーブルに対して、前記ケーブルの前記アンテナに接続した側を挿入する部分が1本の溝でその途中で複数の溝に分岐させて異なる方向に曲げて設け、前記ケーブルの引き出し側の部分を前記複数に分岐させた溝のいずれか1つに挿入することで、前記ベース部材に対して前記下面と平行な面内で異なる方向のいずれにも前記ケーブルを引き出せるように構成したことを特徴とするアンテナのケーブル引き出し構造。
  2. 複数のアンテナの下側に配設される1つのベース部材の下面に、それぞれに前記アンテナに一端が接続された複数のケーブルをそれぞれに挿入し得る複数のガイド溝を設け、しかもこれらのガイド溝を、1本のケーブルに対して、前記ケーブルの前記アンテナに接続した側を挿入する部分が1本の溝でその途中で複数の溝に分岐させて異なる方向に曲げて設け、前記ケーブルの引き出し側の部分を前記複数に分岐させた溝のいずれか1つに挿入することで、前記ベース部材に対して前記下面と平行な面内で異なる方向のいずれにも複数の前記ケーブルを引き出せるように構成したことを特徴とするアンテナのケーブル引き出し構造。
  3. 請求項2記載のアンテナのケーブル引き出し構造において、複数の前記ケーブルをそれぞれに挿入する複数の前記ガイド溝を、並行に配設して構成したことを特徴とするアンテナのケーブル引き出し構造。
  4. 請求項1ないし3記載のいずれかのアンテナのケーブル引き出し構造において、前記ガイド溝の一部に、前記ガイド溝の開口側を狭くするように形成した抜け止め部を設けて構成したことを特徴とするアンテナのケーブル引き出し構造。
  5. 請求項1ないし3記載のいずれかのアンテナのケーブル引き出し構造において、前記ガイド溝の一部に前記ガイド溝の幅を狭くするように形成した狭持部を設けて構成したことを特徴とするアンテナのケーブル引き出し構造。
  6. 請求項4記載のアンテナのケーブル引き出し構造において、前記抜け止め部を、前記ケーブルの前記アンテナに接続した側を挿入する1本の溝の部分に設けて構成したことを特徴とするアンテナのケーブル引き出し構造。
  7. 請求項5記載のアンテナのケーブル引き出し構造において、前記狭持部を、前記ガイド溝に間隔を開けて複数箇所設けて構成したことを特徴とするアンテナのケーブル引き出し構造。
  8. 請求項1ないし3記載のいずれかのアンテナのケーブル引き出し構造において、1本のケーブルに対して、前記ガイド溝を途中で3つの溝に分岐させて異なる3方向に曲げて設け、前記ケーブルの引き出し側の部分を前記3つに分岐させた溝のいずれか1つに挿入することで、前記ベース部材に対して3方向のいずれにも前記ケーブルを引き出せるように構成したことを特徴とするアンテナのケーブル引き出し構造。
  9. 請求項1または2記載のアンテナのケーブル引き出し構造において、前記ガイド溝に前記ケーブルを挿入した状態で、前記ベース部材の下面に鋼板からなるブラケットを配設して、前記ケーブルが前記ガイド溝から抜け出るのを規制するように構成したことを特徴とするアンテナのケーブル引き出し構造。
  10. 樹脂材からなりレドームとして作用するケースに、下側からアンテナを配設し、前記アンテナの下側にベース部材を配設し、このベース部材の下面に前記アンテナに一端が接続されたケーブルを挿入し得るガイド溝を設け、しかもこのガイド溝を、1本のケーブルに対して、前記ケーブルの前記アンテナに接続した側を挿入する部分が1本の溝でその途中で複数の溝に分岐させて異なる方向に曲げて設け、前記ケーブルの引き出し側の部分を前記複数に分岐させた溝のいずれか1つに挿入することで、前記ベース部材に対して前記下面と平行な面内で異なる方向のいずれにも前記ケーブルを引き出せるようにし、前記ケースには複数に分岐された溝に対応して前記ケーブルを挿通させ得るケーブル挿通孔を設け、前記ガイド溝に前記ケーブルを挿入した状態で、前記ベース部材の下面に鋼板からなるブラケットを配設して構成したことを特徴とするアンテナのケーブル引き出し構造。
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