JP2008270424A - 撮像素子、カラーフィルタの製造方法、及び、撮像素子用カラーフィルタ層 - Google Patents

撮像素子、カラーフィルタの製造方法、及び、撮像素子用カラーフィルタ層 Download PDF

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Abstract

【課題】カラーフィルタを形成するときにカラーフィルタ材料に起因する残渣の発生を防止することができ、良好な分光特性を得ることができる撮像素子、カラーフィルタの製造方法及び撮像素子用カラーフィルタ層を提供する。
【解決手段】カラーフィルタを備えた撮像素子であって、基板上に形成された平坦化層と、平坦化層上に、Rのカラーフィルタ3rと、Gのカラーフィルタ3gと、Bのカラーフィルタ3bとを市松状に配置してなるカラーフィルタ層3とを備え、Gのカラーフィルタ3gとBのカラーフィルタ3bのそれぞれの上方に、Rのカラーフィルタ3rを形成する際に、残渣の発生を防止するための撥水層6が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、カラーフィルタを備えた撮像素子及びカラーフィルタの製造方法に関し、特に、カラーフィルタを製造する際に残渣が生じることを防止することができる撮像素子、カラーフィルタの製造方法、及び、撮像素子用カラーフィルタ層に関する。
固体撮像素子などの撮像素子を製造する際には、半導体基板上にフォトダイオードなどの光電変換部を形成する工程と、半導体基板に透明な平坦化層を形成する工程と、平坦化層上における光電変換部の上方にカラーフィルタを形成する工程とが行われる。
図6は、カラーフィルタを平面視した状態を模式的に示す図である。カラーフィルタは、平面視において、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタを2次元平面に行方向及び列方向に配列して構成されている。従来、カラーフィルタは、Gのカラーフィルタを平坦化層上の全面に形成し、所定のマスクパターンを用いてB及びRのカラーフィルタを形成する領域に存在するGのカラーフィルタをエッチング除去する。次に、BとRのカラーフィルタをパターンエッチングにより形成し、R,G,Bのカラーフィルタの上面に更に平坦化層を形成し、撮像素子の構成に応じて平坦化層の上面にトップマイクロレンズを形成する。カラーフィルタの形成に関する従来技術としては、例えば、下記特許文献に示すものがある。
特開平10−209410号公報 特開2003−75625号公報 特開2006−222290号公報 特開2006−292842号公報
ところで、従来のカラーフィルタの製造工程では、所定の色のカラーフィルタを形成した後に残渣がカラーフィルタの表面に発生してしまうことがあった。カラーフィルタ材料は、色素として顔料を含んでおり、感光性樹脂組成物に不溶性であって、粒状で分散する顔料であるためである。特に、Rのカラーフィルタの材料は、アルカリ現像液に溶けにくく、現像時に残渣になりやすいという性質を有しているため、Rのカラーフィルタ形成後に、残渣が発生していた。
上記特許文献1は、最初にRのカラーフィルタをパターン形成するため、G,Bのカラーフィルタを形成する領域にRのカラーフィルタに含まれる顔料に起因する残渣が生じることがある。すると、残渣が生じたG,Bのカラーフィルタにおいて、入射光の分光が適正に行われなくなってしまう問題がある。このため、撮像素子の微細化、多画素化が進んだ撮像素子では残渣の影響が大きくなり、分光特性上好ましくなかった。
上記特許文献2は、1色目のカラーフィルタを形成した後に、無機質保護膜を形成すると、微細画素を前提とする凹部分に他の材料が埋め込まれ2色目以降のカラーフィルタを形成する際に、適正な膜厚に仕上げることができなくなるという問題があった。
上記特許文献3は、最初にRのカラーフィルタをエッチング法によって形成することで残渣の低減を図るものであるが、Gのカラーフィルタをドライエッチングで加工する必要があるものである。既存のRのカラーフィルタの材料では目的とする残渣の除去ができず、G,Rのカラーフィルター上の残渣が画質に与える影響を軽減できないという問題があった。また、特許文献4も、特許文献3と同様に、最初にGのカラーフィルタを選択的にエッチングして形成し、その後、Gのカラーフィルタが除去された領域にR及びBのカラーフィルタをリフローによって埋め込むことで形成するものであるが、Rの残渣が生じる問題を解決するものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、カラーフィルタを形成するときにカラーフィルタ材料に起因する残渣の発生を防止することができ、良好な分光特性を得ることができる撮像素子、カラーフィルタの製造方法、及び、撮像素子用カラーフィルタ層を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成によって達成される。
(1)カラーフィルタを備えた撮像素子であって、
基板上に形成された平坦化層と、
前記平坦化層上に、複数のカラーフィルタを所定のパターンで配置してなるカラーフィルタ層とを備え、
前記Gのカラーフィルタと前記Bのカラーフィルタのそれぞれの上方に、前記Rのカラーフィルタを形成する際に、残渣の発生を防止するための撥水層が形成されていることを特徴とする撮像素子。
(2)半導体基板上に複数の光電変換部と、前記光電変換部で発生した信号電荷を転送する電荷転送電極とを備え、前記複数の光電変換部の上方に前記カラーフィルタ層が配置された固体撮像素子の構成を有することを特徴とする(1)に記載の撮像素子。
(3)半導体基板の裏面側から光を照射し、前記光に応じて前記半導体基板内で発生した信号電荷を、前記半導体基板の表面側から読み出して撮像を行う裏面照射型撮像素子であって、裏面側に、前記カラーフィルタ層を備えていることを特徴とする(1)に記載の撮像素子。
(4)前記カラーフィルタ層が、前記平坦化層上に、Rのカラーフィルタと、Gのカラーフィルタと、Bのカラーフィルタとを市松状に配置してなることを特徴とする上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の撮像素子。
(5)基板上に平坦化層を形成し、前記平坦化層上に、Gのカラーフィルタと、Bのカラーフィルタとをそれぞれパターン形成するステップと、
前記Gのカラーフィルタ及びBのカラーフィルタの上方に撥水層を形成するステップと、
前記Gのカラーフィルタ及びBのカラーフィルタを形成した後で、前記Gのカラーフィルタ及びBのカラーフィルタが形成されていない領域にRのカラーフィルタを塗布し、Rの画素領域以外に塗布されたRのカラーフィルタを除去するステップとを有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
(6)前記Gのカラーフィルタ及びBのカラーフィルタが形成されていない領域に塗布されたRのカラーフィルタを、エッチング法又はCMP法によって除去することを特徴とする(5)に記載のカラーフィルタの製造方法。
(7)前記Rのカラーフィルタを形成した後、R,G,Bのカラーフィルタ上に平坦化層を形成するステップと、前記平坦化層上にマイクロレンズを形成するステップとを有することを特徴とする(5)に記載のカラーフィルタの製造方法。
(8)基板上に平坦化層を形成し、前記平坦化層上に、R以外のカラーフィルタをパターン形成するステップと、
前記R以外のカラーフィルタの上方に撥水層を形成するステップと、
その後、Rの画素領域にRのカラーフィルタを塗布し、前記Rの画素領域以外に塗布されたRのカラーフィルタを除去するステップとを有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
(9)Rのカラーフィルタと、R以外のカラーフィルタとを備えた、撮像素子用カラーフィルタ層であって、
前記R以外のカラーフィルタ上に、撥水層が設けられていることを特徴とする撮像素子用カラーフィルタ層。
(10)前記撥水層の上端の高さ位置が、前記Rのカラーフィルタの上端の高さ位置と同じであることを特徴とする上記(9)に記載の撮像素子用カラーフィルタ層。
(11)前記R以外のカラーフィルタが、Bのカラーフィルタ及びGのカラーフィルタの少なくとも一方を含むことを特徴とする上記(9)に記載の撮像素子用カラーフィルタ層。
(12)前記撥水層が、前記Rのカラーフィルタの材料をはじく成分を含むことを特徴とする上記(9)に記載の撮像素子用カラーフィルタ層。
(13)前記撥水層が、前記Rのカラーフィルタの顔料をはじく成分を含むことを特徴とする。上記(9)に記載の撮像素子用カラーフィルタ層。
(14)前記撥水層が、フッ素を含む材料又はフッ化処理された材料を含むことを特徴とする上記(9)に記載の撮像素子用カラーフィルタ層。
本発明は、カラーフィルタの製造する際に、GのカラーフィルタとBのカラーフィルタの上部に撥水層を形成した後で、Rのカラーフィルタを形成する。このとき、Rのカラーフィルタを形成する領域の周囲の領域が撥水層で覆われており、Rの残渣が、G,Bのカラーフィルタ上に付着してしまうことを防止することができる。このため、本発明によれば、カラーフィルタの材料に起因する残渣の発生を防止でき、分光特性を劣化させることがない。また、画素の面積を小さく構成する際にカラーフィルタを形成する領域が縮小した場合に、撥水層を形成することで残渣の発生を防止することができるため、撮像素子の微細化、多画素化に適用する場合に分光特性の点で好ましい。
本発明によれば、カラーフィルタを形成するときにカラーフィルタ材料に起因する残渣の発生を防止することができ、良好な分光特性を得ることができる撮像素子、カラーフィルタの製造方法、及び、撮像素子用カラーフィルタ層を提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
最初に、本発明にかかるカラーフィルタの製造方法について説明する。
図1から図3は、本発明にかかるカラーフィルタの製造方法の手順を説明する図である。カラーフィルタは、R,G,Bのカラーフィルタを図6に示すように市松状に配置する。
図1(a)〜(c)は、図6のA−A線断面を示している。図1(a)に示すように、半導体基板などの基板1に透明な下地層2を形成し、下地層2の上に、最初に形成する色のカラーフィルタ(本実施形態では、Bのカラーフィルタ3b)を塗布する。エッチング停止層として、下地層2とカラーフィルタ3bとの間に他の透明層を形成することが望ましい。エッチング停止層により、エンドポイントを用いた安定したエッチングが可能となり、2色目以降のカラーフィルタの膜厚の均一性をより一層改善することができる。
Bのカラーフィルタ3bを形成した後、平坦化層4を形成し、更に平坦化層4の上面にエッチング用のレジストRを塗布する。図1(b)に示すように、レジストRを形成した後、Bのカラーフィルタ3bのパターンが形成されたマスクを用いてフォトリソグラフィ処理を行い、その後、エッチングすることでBのカラーフィルタ3bをパターニング形成する。このとき、レジストRは、エッチングによって除去されるように厚さが設定される。本方式により、レジストRを薬液で除去する必要がなくなり、カラーフィルタ3bのハガレやレジストRの残りを防止することができる。
Bのカラーフィルタ3bを形成した後、Gのカラーフィルタ3gを形成する。なお、Bのカラーフィルタ3bとGのカラーフィルタ3gとを形成する順番はこれに限定されず、先にGのカラーフィルタ3gを形成した後で、Bのカラーフィルタ3bを形成してもよい。
Gのカラーフィルタ3gが、下地層2及びBのカラーフィルタ3bを覆うように全面に塗布される。その後、Gのカラーフィルタ3gを薬液又はエッチング又はCMP(Chemical Mechanical Polishing、化学機械研磨)によって、Bのカラーフィルタ3bの上面より低くなるように処理し、熱硬化させる。そして、熱硬化したGのカラーフィルタ3gの上に平坦化層5を形成する。
図2(a)から(c)は、図6のB−B線断面で見た状態を示している。
図2(a)に示すように、平坦化層5の上面に撥水層6を形成する。撥水層6としては、例えば、フッ素を含有した透明膜や、フッ化処理された透明膜を用いることができる。また、撥水層6は、Rのカラーフィルタ3rの材料をはじく成分を含むもの、または、Rのカラーフィルタ3rの顔料をはじく成分を含むものを用いる。さらに、撥水層6は、フッ素を含む材料又はフッ化処理された材料を含むものを用いることができる。
撥水層6の上面に、Gのカラーフィルタ3gのパターンを有するマスクを介して、レジストRをパターン形成する。そして、図2(b)に示すように、Gのカラーフィルタ3gをフォトリソグラフィ工程を用いて露光現像し、エッチングによりパターン形成する。このとき、レジストRは、エッチングによって除去されるように厚さが設定される。このとき、Gのカラーフィルタ3gの上面には、撥水層6が、平坦化膜4及び5を介して撥水層6の厚みが目減りした状態で残存している。
次に、図2(c)に示すように、Gのカラーフィルタ3g,Bのカラーフィルタ3bが形成されていないRの画素領域に、Rのカラーフィルタ3rを、塗布し、例えば現像工程、硬化工程により形成する。このとき、Gのカラーフィルタ3g及びBのカラーフィルタ3bの上面には撥水層6が形成されているため、Rのカラーフィルタ3rの材料に含まれる顔料成分がはじかれることで、残渣の発生を防止することができる。また、Rのカラーフィルタ3rは、エッチング法又はCMP法によって表面を平坦化処理によって除去することで、残渣の発生をより一層低減させることができる。こうすることで、R,G,Bのカラーフィルタ3r,3g,3bからなるカラーフィルタ層3を形成することができる。
図3(a)に示すように、R,G,Bのカラーフィルタ3r,3g,3bを形成した後、カラーフィルタ層3上に平坦化層7を形成する。そして、図3(b)に示すように、平坦化層7の上面に、上方に凸面が突出しているマイクロレンズ層8を形成する。なお、上記実施形態では、平坦化層7がマイクロレンズ層8を形成する場合に、下地層として機能しているが、混色が発生しない場合など必要に応じて平坦化層7を形成しないで省略することもできる。
図3(a)及び図3(b)に示す、基板1にカラーフィルタ層を備えた構成をカラーフィルタアレイとして、カラーイメージセンサとして用いられる撮像素子に組みあせて用いることもできる。このとき、次の実施形態で説明するように、組み合わせる撮像素子の構成に応じて、カラーフィルタアレイのマイクロレンズ層8は適宜省略することができる。
図4は、カラーフィルタアレイを固体撮像素子に適用した構成を示す断面図である。
シリコンなどの半導体基板11に不純物イオンをドーピングすることで、フォトダイオードなどの光電変換部12や、図示しない転送チャネル領域を形成する。本実施形態では、光電変換部12が入射光を受光することで信号電荷を生成する光電変換部として機能する。半導体基板11の撮像面の面方向に複数の光電変換部12が配列されている。
半導体基板11上には、ゲート絶縁膜13が熱酸化やCVD法(化学気相成長法)などによって形成される。ゲート絶縁膜13は、例えば、酸化シリコン(SiO)膜、窒化シリコン(SiN)膜、酸化シリコン膜を順に積層してなる多層構造、又は、酸化シリコン(SiO)膜、窒化シリコン(SiN)膜を積層してなる2層構造を有している。
半導体基板11上には、ゲート絶縁膜13を介して、光電変換部12で発生した信号電荷を転送するための電荷転送電極14が形成されている。電荷転送電極14を形成するときには、ゲート絶縁膜13の上面にCVD法によって導電性のシリコン膜(例えば、ポリシリコンやアモルファスシリコン)を形成し、このシリコン膜をフォトリソグラフィ工程を用いてパターニングする。電荷転送電極14は光電変換部である光電変換部13で発生した信号電荷を転送するように撮像面の縦方向及び横方向に沿って延設されており、固体撮像素子の構成を有する半導体素子において電荷転送部の機能を有する。なお、電荷転送電極14は、第1電荷転送電極と第2電荷転送電極とを互いにゲート絶縁膜上に並べた構成や、第1電荷転送電極上に第2電荷転送電極の一部が積層された多層電極構成とすることができる。
また、ゲート絶縁膜13上に該電荷転送電極14を覆うようにSiO,Siからなる層間絶縁膜15をCVD法によって形成し、フォトリソグラフィ工程のパターニングによって、電荷転送電極14の側面及び上面に層間絶縁膜15を残すことで形成する。電荷転送電極14の上面にタングステンなどの遮光膜16を形成する。そして、フォトリソグラフィ工程のパターニングによって、光電変換部12の上部の遮光膜16を除去することで開口が形成されている。
半導体基板11及び遮光膜16の上に、透明の絶縁層17が形成されている。
絶縁層17の上面には、カラーフィルタ層3、平坦化層7、マイクロレンズ層8とが順に積層されたカラーフィルタアレイCが貼り合わされている。ここで、カラーフィルタアレイCは、上記実施形態の手順で製造することで、光電変換部12や電荷転送電極14が形成された素子基板側とは別に製造することができる。
こうすれば、カラーフィルタアレイCと素子基板とを別々に製造して後から貼り合わせる製造工程とすれば、カラーフィルタアレイC及び素子基板のいずれか一方の歩留まりに影響されることないため、製造コストを削減させることができる。絶縁層17は、B(ボロン)やP(リン)を含んだSiO膜を熱リフローさせて容易に形成され、周辺回路部の金属配線を保護するため、SiN膜により保護される積層構造が一般的であり、また、凹凸がある場合にはカラーフィルタアレイを平坦に形成するため、更に透明の平坦化層を形成することが知られている。
図5は、カラーフィルタアレイを裏面照射型の撮像素子に適用した構成を示す断面図である。
図5に示す裏面照射型撮像素子は、p型のシリコン層(以下、p層という)31とp層31よりも不純物濃度の高いp++型のシリコン層(以下、p++層という)32とからなるp型の半導体基板(以下、p基板という)60を備える。裏面照射型撮像素子は、図中下方から上方に向かって光を入射させて撮像を行うものである。本明細書では、p基板60の光入射方向に対して垂直な2つの面のうち、光入射側の面を裏面といい、その反対面を表面という。又、裏面照射型撮像素子100を構成する各構成要素を基準にしたときに、入射光が進む方向を、その構成要素の上方と定義し、入射光が進む方向の反対方向を、その構成要素の下方と定義する。又、p基板60の裏面及び表面に直交する方向を垂直方向、p基板60の裏面及び表面に平行な方向を水平方向と定義する。
p層31内の、p基板60表面近傍の水平方向に延びる同一面上には、入射光に応じてp基板60内で発生した電荷を蓄積するためのn型の不純物拡散層(以下、n層という)34が複数配列されている。n層34は、p基板60の表面側に形成されたn層34aと、n層34aの下に形成されたn層34aよりも不純物濃度の低いn−層34bとの2層構造となっているが、これに限らない。n層34で発生した電荷と、このn層34に入射する光の経路上でp基板60内に発生した電荷とが、n層34に蓄積される。
各n層34上にはp基板60表面に発生する暗電荷が各n層34に蓄積されるのを防ぐための高濃度のp型の不純物拡散層(以下、p+層という)35が形成されている。各p+層35内部には、p基板60の表面からその内側に向かってn層34よりも高濃度のn型の不純物拡散層(以下、n+層という)36が形成されている。n+層36は、n層34に蓄積される不要な電荷を排出するためのオーバーフロードレインとして機能し、p+層35が、このオーバーフロードレインのオーバーフローバリアとしても機能する。図示したように、n+層36は、p基板60の表面に露出する露出面を有している。
p+層35及びn層34の右隣には、少し離間してn層34よりも高濃度のn型不純物拡散層からなる電荷転送チャネル42が形成され、電荷転送チャネル42の周囲にはp+層35よりも濃度の低いp層41が形成されている。
p+層35及びn層34と電荷転送チャネル42との間のp層41及びp層31には、n層34に蓄積された電荷を電荷転送チャネル42に読み出すための電荷読み出し領域(図示せず)が形成されている。電荷転送チャネル42と電荷読み出し領域の上方には、シリコン酸化膜やONO膜等からなるゲート絶縁膜20を介して、電荷転送チャネル42に電圧を供給して電荷転送動作を制御するための電荷転送電極と、電荷読み出し領域に読み出し電圧を供給して電荷読み出し動作を制御するための電荷読み出し電極とを兼ねたポリシリコン等からなる電極43が形成されている。電極43の周囲には酸化シリコン等の絶縁膜44が形成されている。電荷転送チャネル42とその上方の電極43とにより、CCDが構成される。
隣接するn層34同士の間には、p層41の下にp型不純物拡散層からなる素子分離層45が形成されている。素子分離層45は、n層34に蓄積されるべき電荷が、その隣のn層34に漏れてしまうのを防ぐためのものである。
p基板60の表面上にはゲート絶縁膜20が形成されており、ゲート絶縁膜20上には酸化シリコン等の絶縁層39が形成されており、この絶縁層39内に電極43及び絶縁膜44が埋設されている。
なお、n+層36に移動した電荷を、n+層36の露出面に接続された図示しない電極に移動させることで、n+層36をオーバーフロードレインとして機能させることができる。
p基板60の裏面から内側には、p基板60の裏面で発生する暗電荷がn層34に移動するのを防ぐために、p++層32が形成されている。p++層32には端子が接続され、この端子に所定の電圧が印加できるようになっている。p++層32の濃度は、例えば1×1017/cm〜1×1020/cmである。
p++層32の下には、酸化シリコンや窒化シリコン等の入射光に対して透明な絶縁層33が形成されている。絶縁層33の下には、絶縁層33とp基板60との屈折率差に起因するp基板60の裏面での光の反射を防止するために、窒化シリコンやダイヤモンド構造炭素膜等の入射光に対して透明な高屈折率透明層46が形成されている。高屈折率透明層46としては、プラズマCVDや光CVD等の400℃以下の低温形成が可能なアモルファス窒化シリコン等のn=1.46を超える屈折率の層とすることが好ましい。
高屈折率透明層46の下には、カラーフィルタアレイCが貼り合わされている。カラーフィルタアレイCは、高屈折率透明層46側から順にカラーフィルタ層3、平坦化層7、マイクロレンズ層8を順に積層させた構成である。カラーフィルタアレイは、上記実施形態の手順によって製造することができる。
このように構成された裏面照射型撮像素子では、カラーフィルタアレイCの1つのマイクロレンズに入射した光が、そのマイクロレンズ上方のカラーフィルタ層3に入射し、ここを透過した光が、カラーフィルタの色に対応するn層34へと入射される。このとき、p基板60のうち入射光の経路となる部分でも電荷が発生するが、この電荷は、光電変換領域に形成されたポテンシャルスロープを介してn層34へと移動し、ここで蓄積される。n層34に入射してここで発生した電荷も、ここに蓄積される。n層34に蓄積された電荷は、電荷転送チャネル42に読み出されて転送され、出力アンプによって信号に変換されて外部に出力される。
本発明にかかるカラーフィルタの製造方法を固体撮像素子に適用する場合には、エッチングダメージが導入されると暗時の特性劣化が懸念されるが、裏面照射型固体撮像素子のリッドとなる材料上に本技術を応用してカラーフィルタを形成することができる。
また、裏面照射型固体撮像素子の場合、オプティカルブラック部をどのように形成するかが問題となる。例えば、金属遮光材料を予め形成した後に、本技術を応用してカラーフィルタを形成することが可能となる。特に、カラーフィルタを平坦化手法のCMPにおいて研磨停止層として機能させることも可能である。この場合、金属遮光膜の厚さまでカラーフィルタの膜厚を薄くすることが可能となるため、高感度化が実現できる。例えば、タングステン遮光膜の厚さと同等の200nmとすることができる。極度なカラーフィルタ膜厚の薄層化は色再現性の劣化が懸念されるものの、カラーフィルタ材料中の顔料を高濃度とすることで熱硬化型材料を用いることや、画像信号処理の工夫により色再現性を劣化を軽減することが可能である。
ここで、カラーフィルタアレイCは、上記実施形態の手順で製造することで、光電変換領域が形成された素子基板側とは別に製造することができる。こうすれば、カラーフィルタアレイCと素子基板とを別々に製造して後から貼り合わせる製造工程とすることができ、カラーフィルタアレイC及び素子基板のいずれか一方の歩留まりに影響されることないため、製造コストを削減させることができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
例えば、カラーフィルタアレイを貼り合わせる撮像素子の構成としては、上記実施形態のものに限定されない。
例えば、上記実施形態では、カラーフィルタ層が平坦化層上にRのカラーフィルタと、Gのカラーフィルタと、Bのカラーフィルタとを市松状に配置してなる構成としたが、これに限定されない。カラーフィルタ層は、R,G,Bのカラーフィルタの3色に、更にW(白)等の他のカラーフィルタを備え、これら複数のカラーフィルタを所定のパターンで配置してなる構成としてもよい。このような構成のカラーフィルタを製造する方法としては、基板上に平坦化層を形成し、平坦化層上に、R以外のカラーフィルタをパターン形成するステップと、R以外のカラーフィルタの上方に撥水層を形成するステップと、その後、Rの画素領域にRのカラーフィルタを塗布し、Rの画素領域以外に塗布されたRのカラーフィルタを除去するステップとを有する。
カラーフィルタの製造方法の手順を説明する図である。 カラーフィルタの製造方法の手順を説明する図である。 カラーフィルタの製造方法の手順を説明する図である。 カラーフィルタアレイを固体撮像素子に適用した構成を示す断面図である。 カラーフィルタアレイを裏面照射型の撮像素子に適用した構成を示す断面図である。 カラーフィルタを平面視した状態を模式的に示す図である。
符号の説明
1 基板(半導体基板)
2 平坦化層
3 カラーフィルタ層
3r R(赤)のカラーフィルタ
3g G(緑)のカラーフィルタ
3b B(青)のカラーフィルタ
6 撥水層
C カラーフィルタアレイ

Claims (14)

  1. カラーフィルタを備えた撮像素子であって、
    基板上に形成された平坦化層と、
    前記平坦化層上に、複数のカラーフィルタを所定のパターンで配置してなるカラーフィルタ層とを備え、
    前記Gのカラーフィルタと前記Bのカラーフィルタのそれぞれの上方に、前記Rのカラーフィルタを形成する際に、残渣の発生を防止するための撥水層が形成されていることを特徴とする撮像素子。
  2. 半導体基板上に複数の光電変換部と、前記光電変換部で発生した信号電荷を転送する電荷転送電極とを備え、前記複数の光電変換部の上方に前記カラーフィルタ層が配置された固体撮像素子の構成を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 半導体基板の裏面側から光を照射し、前記光に応じて前記半導体基板内で発生した信号電荷を、前記半導体基板の表面側から読み出して撮像を行う裏面照射型撮像素子であって、裏面側に、前記カラーフィルタ層を備えていることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  4. 前記カラーフィルタ層が、前記平坦化層上に、Rのカラーフィルタと、Gのカラーフィルタと、Bのカラーフィルタとを市松状に配置してなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の撮像素子。
  5. 基板上に平坦化層を形成し、前記平坦化層上に、Gのカラーフィルタと、Bのカラーフィルタとをそれぞれパターン形成するステップと、
    前記Gのカラーフィルタ及びBのカラーフィルタの上方に撥水層を形成するステップと、
    前記Gのカラーフィルタ及びBのカラーフィルタを形成した後で、前記Gのカラーフィルタ及びBのカラーフィルタが形成されていない領域にRのカラーフィルタを塗布し、Rの画素領域以外に塗布されたRのカラーフィルタを除去するステップとを有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  6. 前記Gのカラーフィルタ及びBのカラーフィルタが形成されていない領域に塗布されたRのカラーフィルタを、エッチング法又はCMP法によって除去することを特徴とする請求項5に記載のカラーフィルタの製造方法。
  7. 前記Rのカラーフィルタを形成した後、R,G,Bのカラーフィルタ上に平坦化層を形成するステップと、前記平坦化層上にマイクロレンズを形成するステップとを有することを特徴とする請求項5に記載のカラーフィルタの製造方法。
  8. 基板上に平坦化層を形成し、前記平坦化層上に、R以外のカラーフィルタをパターン形成するステップと、
    前記R以外のカラーフィルタの上方に撥水層を形成するステップと、
    その後、Rの画素領域にRのカラーフィルタを塗布し、前記Rの画素領域以外に塗布されたRのカラーフィルタを除去するステップとを有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  9. Rのカラーフィルタと、R以外のカラーフィルタとを備えた、撮像素子用カラーフィルタ層であって、
    前記R以外のカラーフィルタ上に、撥水層が設けられていることを特徴とする撮像素子用カラーフィルタ層。
  10. 前記撥水層の上端の高さ位置が、前記Rのカラーフィルタの上端の高さ位置と同じであることを特徴とする請求項9に記載の撮像素子用カラーフィルタ層。
  11. 前記R以外のカラーフィルタが、Bのカラーフィルタ及びGのカラーフィルタの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項9に記載の撮像素子用カラーフィルタ層。
  12. 前記撥水層が、前記Rのカラーフィルタの材料をはじく成分を含むことを特徴とする請求項9に記載の撮像素子用カラーフィルタ層。
  13. 前記撥水層が、前記Rのカラーフィルタの顔料をはじく成分を含むことを特徴とする。請求項9に記載の撮像素子用カラーフィルタ層。
  14. 前記撥水層が、フッ素を含む材料又はフッ化処理された材料を含むことを特徴とする請求項9に記載の撮像素子用カラーフィルタ層。
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