JP2008270005A - 車載用ｌｅｄ照明装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ＬＥＤプレートを装置本体に直接貼着することで、照明用ハウジング内の空間を有効に利用し、また該ＬＥＤプレートと該装置本体とを着脱自在にすることで、設置後の微調整を容易にしたＬＥＤ照明装置を提供する。
【解決手段】ＬＥＤ照明装置１０は、ＬＥＤプレート１１と装置本体１２とを、電線１３で接続して構成される。ＬＥＤプレートは、平板状の基板からなる。ＬＥＤプレートの上面側に、複数個のＬＥＤを所定の配列パターンで配置した。そして、ＬＥＤプレートの下面側に、全面に亘って面ファスナ１４ａを接着した。一方、装置本体１２は、その両端に照明用ハウジングに予め配設された照明装置用のソケットに係合する口金１５を設けた。そして、該装置本体の外側面全周囲に亘って、面ファスナ１４ｂを接着した。そのうえで、装置本体の面ファスナ１４ｂにＬＥＤプレートの面ファスナ１４ａを貼着して、ＬＥＤ照明装置１０を構成した。
【選択図】図６

Description

本発明は、発光ダイオード（以下「ＬＥＤ」という）を用いたＬＥＤ照明装置に関する。

実用新案登録第３１２０８４８号公報には、ＬＥＤ照明装置を各形式の自動車の車内灯の座体に組み込むことができる車両用室内ＬＥＤ照明装置が開示されている。該ＬＥＤ照明装置は、複数個のＬＥＤを基板上に配したＬＥＤ照明装置板と、ソケットに係合する口金及びコネクタを設けた接続端子と別個に形成し、該ＬＥＤ照明装置板と該接続端子とをハーネスで連結し、コネクタ接続したものである。
実用新案登録第３１２０８４８号公報

しかしながら、上記のＬＥＤ照明装置板と接続端子とを別個に形成したＬＥＤ照明装置は、ＬＥＤ照明装置板を、照明装置用のソケットが配設され、反射板を兼ねる湾曲した内側面を有するハウジングに固定する必要がある。この場合、ＬＥＤ照明装置板は、ネジ止めして固定するか、若しくは、接着剤や両面粘着テープで該反射板に直接貼り着けて固定されている。

そのため、上記の固定方法では、以下のような問題がある。
第一に、ネジ止めの場合は内装に穴を開けることになる。また、接着剤を用いた場合は直接ハウジング等に接着剤が塗布される。そのため、一度位置決めして固定するとやり直しすることができないという問題がある。
第二に、照明装置用のハウジングは光源から照射される光束を一定方向に指向させるための反射板を兼ねていることから、その内側面が湾曲している。そこへ、両面粘着テープで貼着しようとした場合、ＬＥＤ照明装置板と、ハウジング内側面との間に隙間が生じる。そのため、十分な固着力で固定できないという問題がある。
第三に、上記ＬＥＤ照明装置板を直接設置場所へ貼着した場合、交換する際に板材が割れるおそれがある等、容易に交換することができないという問題がある。
またその他、固定する力が弱かった場合、ＬＥＤ照明装置板が設置箇所から外れ、ハーネス等で引っ張られた接続端子がソケットから外れるおそれがある等の問題がある。

そこで、本発明は、上記の課題を解決するものであって、ＬＥＤプレートを装置本体に直接貼着することで、ハウジング内の空間を有効に利用し、また該ＬＥＤプレートと該装置本体とを着脱自在にすることで、設置後の微調整を容易にした車載用ＬＥＤ照明装置を提供することを目的とする。

請求項１に記載の発明に係る車載用ＬＥＤ照明装置は、平板状の基板の上面に複数個の発光ダイオードを配設した少なくとも一枚のＬＥＤプレートと、予め所定の設置場所に配設された照明装置用ソケットへ係合する口金を具備する円筒形の装置本体とを、電線で接続して構成した車載用ＬＥＤ照明装置において、前記ＬＥＤプレートの下面と前記円筒形の装置本体の外周面とに面ファスナを貼着して、該ＬＥＤプレートが、該装置本体へ面ファスナによって着脱自在に固定されるようにしたことを特徴とする。

本発明の車載用ＬＥＤ照明装置によれば、ＬＥＤプレートの下面と、該ＬＥＤプレートと別体に形成し、予め照明用ハウジング内に配設された照明装置用のソケットに係合する口金を有する円筒形の装置本体の外周面とに面ファスナを貼着して、該ＬＥＤプレートが、該円筒形の装置本体へ着脱自在に直接固定されるようにした。
そのため、ＬＥＤプレートが円筒形の装置本体に着脱自在に固定されるから、円筒形の装置本体の口金をソケットに係合させた後に、円筒形の装置本体の曲面にしたがって、ＬＥＤプレートの傾斜を自在に調整することができ、該ＬＥＤプレート上に配されたＬＥＤの照射角度を自在に設定することができる。また、円筒形の装置本体にＬＥＤプレートを面ファスナを介して直接固定するから、照明用ハウジングに、ＬＥＤプレートを直接貼付する必要がなく、容易に固定することができる。
さらに、ソケットに係合した円筒形の装置本体の外周面へＬＥＤプレートを固定したことから、該ＬＥＤプレートは、照明用ハウジング内の中心付近に配される。そのため、ハウジング内の空間を有効に利用することができる。
加えて、貼着手段が、面ファスナであるので、ＬＥＤプレートを装置本体への固定を容易にすることができる。さらに、面ファスナはループにフックを掛合する構造を有することから、装置本体よりＬＥＤプレートに伝わる振動を吸収することができる。

本発明を構成する実施例を、添付した図面にしたがって説明する。図１は本実施例の車載用ＬＥＤ照明装置１０を示した平面図である。図２に該車載用ＬＥＤ照明装置１０の側面図を示し、図３に該車載用ＬＥＤ照明装置１０の底面図を示した。

車載用ＬＥＤ照明装置１０は、ＬＥＤプレート１１と装置本体１２とを、図１から図３に示すように、電線１３で接続して構成される。
ＬＥＤプレート１１は、平板状の基板からなる。ＬＥＤプレート１１の上面側には、８個のＬＥＤが４個ずつ２列で整列配置されている。そして、ＬＥＤプレート１１の下面側には、整流回路、制御回路等を構成する抵抗、ダイオード、集積回路等の素子が配設され（図示せず）、さらに、それらの素子を覆うように、ＬＥＤプレート１１の下面全面に面ファスナ１４ａが接着されている。
また、ＬＥＤプレート１１の所定箇所には、電線１３の一端１３ａが固着されている。

本実施例では、ＬＥＤプレート１１上のＬＥＤが、２×４個の配列パターンによって配置されたものを示した。しかし、ＬＥＤプレート１１上に配するＬＥＤの数は、上記に限定されるものではなく任意である。また、配置されるＬＥＤの発光色、発光パターンは、自由に設定することができる。

円筒形に形成された装置本体１２は、その両端に照明装置用ソケットに係合する口金１５が設けられている。口金１５は、金属製の円錐形のキャップに金属製の円筒を連設して形成されている。
ここで、照明装置用のソケットとは、反射板を兼ねる湾曲した内側面を具備する照明装置用のハウジングに予め設けられているものを示す。そして、該口金１５は、照明装置用のソケットの規格に準拠して、複数のサイズが設けられている。

装置本体１２の内部には、一端１３ａがＬＥＤプレート１１に接続された電線１３の他端１３ｂが固着されている。また、上記のＬＥＤプレート１１の下面側に配設した整流回路、制御回路等は、該ＬＥＤプレート１１が小さく、それら回路を設ける場所が確保できない等の場合、装置本体１２の内部に設けることもできる。
さらに、装置本体１２の外側面の全周囲に亘って、面ファスナ１４ｂが接着されている。

図４及び図５には、本実施例の車載用ＬＥＤ照明装置１０の回路構成の概略をブロック図で示した。図４は、電源が直流である場合であって、図５は、電源が交流である場合である。図示したように、ＬＥＤプレート１１は、並列に接続して、増設することができる。
そのため、複数枚のＬＥＤプレート１１を連設すれば、各ＬＥＤプレートの照射方向を変えてハウジング内に設置することができる。

上記のように構成した車載用ＬＥＤ照明装置１０は、以下のように使用することができる。図６及び図７は、車載用ＬＥＤ該照明装置１０の使用方法を斜視図を示したものである。
装置本体１２は、照明装置用ハウジング内に予め配設された照明装置用のソケットに口金１５を係止して固定される。そして、図６に示したように、装置本体１２の長手方向と、ＬＥＤプレート１１の長手方向との方向を一致させて、装置本体１２の面ファスナ１４ｂにＬＥＤプレート１１の面ファスナ１４ａを貼着させる。また、車載用ＬＥＤ照明装置１０が収められるハウジングの形状によっては、装置本体１２の長手方向に対して余裕がなく、幅方向に対して余裕がある場合もある。そのときは、図７に示したように、ＬＥＤプレート１１の縦横を入れ替えて、装置本体１２に貼着して対応することができる。

ここで、照明装置用のハウジングは、一般的に光を効率よく反射させるために縦断面が伏せ椀状となるように形成されている。本実施例においては、装置本体１２にＬＥＤプレート１１を直接貼着するようにした。そのため、上記の伏せ椀状の底部分に直接固定若しくは貼着する従来のＬＥＤ照明装置板と比べて、ＬＥＤプレート１１は、ハウジング内の空間に設置されるので、該空間を有効に利用して、より大きなＬＥＤプレート１１を設置することができる。

また、装置本体１２にＬＥＤプレート１１を面ファスナ１４ａ，１４ｂによって着脱自在に貼着するようにした。そのため、容易に固定することができ、同時に、固定後も取付位置、取付角度等の微調整を容易に行うことができる。さらに、面ファスナの構造によって、車体からハウジング、若しくはソケットを通して伝わる細かな振動を、ある程度吸収させることができる。

本発明の車載用ＬＥＤ照明装置１０によれば、複数個のＬＥＤを配したＬＥＤプレート１１を、装置本体１２に面ファスナ１４ａ，１４ｂを介して、着脱自在に固定した。
そのため、第一に、照明用ハウジング内に設置されている照明装置用のソケットを流用することができる。第二に、円筒形の装置本体１２の外周面にＬＥＤプレート１１を固定する構成であることから、照明用ハウジング内に直接貼着するに比して、該照明用ハウジング内の空間を有効に利用することができる。第三に、ＬＥＤプレート１１を着脱自在に構成したので、該ＬＥＤプレート１１の固定後も、取付位置、取付角度の微調整を容易にすることができる。

実施例１に係る照明装置の平面図である。 実施例１に係る照明装置の側面図である。 実施例１に係る照明装置の底面図である。 実施例１に係る照明装置の回路構成の概略を示したブロック図である。 実施例１に係る照明装置の回路構成の概略を示したブロック図である。 実施例１に係る照明装置の使用方法の一例を示した斜視図である。 実施例１に係る照明装置の使用方法の一例を示した斜視図である。

符号の説明

１０…照明装置、１１…ＬＥＤプレート、１２…装置本体、１３…電線、１３ａ，１３ｂ…電線の端部、１４ａ，１４ｂ…面ファスナ、１５…口金、１６…台座。

Claims (2)

1. 平板状の基板の上面に複数個の発光ダイオードを配設した少なくとも一枚のＬＥＤプレートと、予め所定の設置場所に配設された照明装置用ソケットへ係合する口金を具備する装置本体とを、電線で接続して構成したＬＥＤ照明装置において、
   前記ＬＥＤプレートの下面に貼着部を設け、前記装置本体の外側面に被貼着部を設けて、
   該ＬＥＤプレートが、該装置本体へ着脱自在に貼着されるようにしたことを特徴とするＬＥＤ照明装置。
2. 前記貼着部及び前記被貼着部を、面ファスナとしたことを特徴とする請求項１に記載のＬＥＤ照明装置。

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