JP2008268623A - 画像表示装置及び画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な操作を行うことなく、映像ソースに適した画質で画像を鑑賞することが可能な画像表示装置及び画像表示方法を提供する。
【解決手段】プログレッシブ変換部32のソース判定部304は、画像信号入力部31に入力されているインタレース信号の映像ソースがフィルムソースであるか否かを判定し、判定結果を制御部20に出力する。制御部20は、映像ソースがフィルムソースであることを示す判定結果を受け取った場合に、カラーモードを「シアター」又は「シアターブラック」に変更する。具体的には、画像信号処理部33に対して映画に適した入出力特性による画質調整を行わせ、フィルタ駆動部52に対して光学フィルタ170をオン状態とするように指示をする。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力されるインタレース信号に応じた画像を表示する画像表示装置及び画像表示方法に関する。
入力される画像信号に基づいて画像を表示する画像表示装置において、表示する画像の画質を、映像ソースや視聴環境等に応じて調整することが可能な画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像表示装置(プロジェクタ)を用いれば、例えば、映像ソースが映画の場合には、映画鑑賞に適した画質に調整することが可能となり、映画館で観るような暖かく深みのある画像を鑑賞することができる。
特開2007−74347号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像表示装置では、映像ソース等に応じて画像の画質を調整するためには、入力操作部やリモコン等を操作して、メニュー画面から所望の画質(カラーモード)を選択する必要がある。このため、画像表示装置の取扱いに不慣れなユーザや、上記のような操作を煩雑に感じるユーザは、適切な画質に調整することなく使用する場合が多かった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、煩雑な操作を行うことなく、映像ソースに適した画質で画像を鑑賞することが可能な画像表示装置及び画像表示方法を提供することにある。
本発明の画像表示装置は、画像情報を含んだインタレース信号が入力される画像信号入力部と、前記インタレース信号が、フィルムソースから生成された信号であるか否かを判定するソース判定部と、前記インタレース信号に対して、前記ソース判定部の判定結果に応じた走査線補間を行って、プログレッシブ信号を生成するプログレッシブ変換部と、前記プログレッシブ信号に対して、前記ソース判定部の判定結果に応じた画質とするための処理を行う画質調整部と、前記画質調整部によって処理されたプログレッシブ信号に基づいて画像を表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
この画像表示装置によれば、ソース判定部が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であるか否かを判定し、その判定結果に応じて、画質調整部が画質の調整を行うため、煩雑な操作を行うことなく、映像ソースに適した画質で画像を鑑賞することが可能となる。
この画像表示装置において、前記ソース判定部は、前記インタレース信号が3−2プルダウン又は2−2プルダウンにより生成されたか否かを検出し、3−2プルダウン又は2−2プルダウンにより生成されたことを検出した場合に、前記インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定することが望ましい。
この画像表示装置によれば、インタレース信号が3−2プルダウン又は2−2プルダウンにより生成されたか否かを検出し、3−2プルダウン又は2−2プルダウンにより生成されたことを検出した場合に、インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定する。インタレース信号が、3−2プルダウン又は2−2プルダウンによって生成された場合には、同じフレームから生成されたフィールドが隣接フィールドに必ず存在するため、例えばフィールド間の動きの有無に基づいてフィールドのシーケンスを検出することによって、3−2プルダウン又は2−2プルダウンを検出することができる。このため、インタレース信号がフィルムソースから生成されたか否かを容易に判別することが可能となる。
この画像表示装置において、前記画像情報に付随する音声情報を含んだ音声信号が入力される音声信号入力部と、前記音声信号の出力特性を、前記ソース判定部の判定結果に応じて調整する音声信号処理部と、前記音声信号処理部によって調整された音声信号に基づいて音声を出力する音声出力部と、をさらに備えることが望ましい。
この画像表示装置によれば、ソース判定部が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であるか否かを判定し、その判定結果に応じて、音声信号処理部が音声信号の出力特性を調整するため、煩雑な操作を行うことなく、映像ソースに適した特性で音声を鑑賞することが可能となる。
この画像表示装置において、前記ソース判定部が、前記インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合に、前記音声信号処理部は、人間の可聴域のうち低音域及び中音域の少なくとも一方の音量が増大するように調整を行うことが望ましい。
この画像表示装置によれば、ソース判定部が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合、即ち映像ソースが映画の場合に、音声信号処理部が、低音域及び中音域の少なくとも一方の音量を増大させる。このため、低音域の音量を増大させた場合には、映画の迫力を増すことが可能となり、中音域の音量を増大させた場合には、台詞を聞き取りやすくすることが可能となる。
この画像表示装置において、前記表示部は、光源と、前記光源から射出された光を、前記プログレッシブ信号に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を拡大投写して、投写面に前記画像を表示する投写光学系と、を備えることが望ましい。
この画像表示装置によれば、光源から射出された光を変調して画像光を形成し、この画像光を投写光学系で拡大投写して画像を表示する構成であるため、画像を大画面で表示することが容易になる。
この画像表示装置において、前記光源から射出される光の波長領域のうち、少なくとも一部の波長領域のスペクトル強度を弱めて前記光のカラーバランスを整える光学フィルタと、前記光学フィルタを駆動して、前記光が前記光学フィルタを透過する状態と前記光が前記光学フィルタを透過しない状態とを切り換えるフィルタ駆動部と、を備え、前記フィルタ駆動部は、前記ソース判定部が、前記インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合に、前記光学フィルタを駆動して、前記光が前記光学フィルタを透過する状態に切り換えることが望ましい。
この画像表示装置によれば、ソース判定部が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合、即ち映像ソースが映画の場合に、上記の光学フィルタを透過させる構成になっている。このため、映像ソースが映画の場合には、カラーバランスを整えて色の純度を高めることが可能となり、映像ソースに忠実な色再現、即ち映画鑑賞に適した色再現を行うことが可能となる。なお、光学フィルタによりカラーバランスを整える場合には、画像処理によって階調を調整してカラーバランスを整える場合とは異なり、有効な階調数の低減やコントラストの低下を抑制することができる(特開2005−301317号公報参照)。
この画像表示装置において、前記光源の発光輝度を調整可能な光源駆動部を備え、当該光源駆動部は、前記ソース判定部が、前記インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合に、前記光源の発光輝度を低減させることが望ましい。
この画像表示装置によれば、ソース判定部が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合、即ち映像ソースが映画の場合に、光源駆動部が光源の発光輝度を低減させるため、画像中の黒色を沈めてコントラスト感を向上させることができる。さらに、この画像表示装置が、光源の発光に伴う温度上昇を抑制するための冷却ファンを備える場合には、発光輝度の低減によって温度上昇が抑制されるため、空冷ファンの回転数を低くすることが可能となる。この結果、映画鑑賞に適した静かな状態で、コントラスト感の高い画像を鑑賞することが可能となる。
本発明の画像表示方法は、入力されるインタレース信号が、フィルムソースから生成された信号であるか否かを判定する第1のステップと、前記インタレース信号に対して、前記第1のステップでの判定結果に応じた走査線補間を行って、プログレッシブ信号を生成する第2のステップと、前記プログレッシブ信号に対して、前記第1のステップでの判定結果に応じた画質とするための処理を行う第3のステップと、前記第3のステップで処理されたプログレッシブ信号に基づいて画像を表示する第4のステップと、を備えたことを特徴とする。
この画像表示方法によれば、第1のステップで、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であるか否かを判定し、第3のステップで、その判定結果に応じた画質に調整するため、煩雑な操作を行うことなく、映像ソースに適した画質で画像を鑑賞することが可能となる。
また、上述した画像表示装置及び画像表示方法が、画像表示装置に備えられたコンピュータを用いて構築されている場合には、本発明は、その機能を実現するためのプログラム、或いは当該プログラムを前記コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体等の態様で構成することも可能である。記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコード等の符号が印刷された印刷物、プロジェクタの内部記憶装置(RAMやROM等のメモリ)、及び外部記憶装置等、前記コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
以下、本発明に係る画像表示装置の実施形態として、光源から射出された光を画像信号に応じて変調し、この変調光を外部のスクリーン等に拡大投写して画像を表示するプロジェクタについて説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プロジェクタ1は、表示部としての画像投写部10、制御部20、記憶部21、入力操作部22、リモコン23、操作信号受信部24、画像信号入力部31、プログレッシブ変換部32、画像信号処理部33、OSD処理部34、音声信号入力部41、音声信号処理部42、音声出力部43、左右に配置される2つのスピーカ44L,44R、光源駆動部51、フィルタ駆動部52、温度検出部61、ファン制御部62、空冷ファン63等を備えている。プロジェクタ1は、図示しない画像音声供給装置から供給される画像信号に応じた画像を画像投写部10によって投写し、画像音声供給装置から供給される音声信号に応じた音声をスピーカ44L,44Rから出力する。
まず、画像投写部10について説明する。
図2は、画像投写部10の構成をより詳細に示す構成図であり、光源から射出された光が投写面であるスクリーンSCに至るまでの光路を示している。
図2に示すように、画像投写部10は、照明光学系110、色光分離光学系120、リレー光学系130、3つの平行化レンズ124,125,135、3つの液晶ライトバルブ140R,140G,140B、色光合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム150、投写光学系としての投写レンズ160、光学フィルタ170、ライトバルブ駆動部180(図1参照)等を備えている。
照明光学系110は、光源111と、第1のレンズアレイ112と、第2のレンズアレイ113と、偏光変換素子114と、重畳レンズ115とを有している。光源111は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電型の光源ランプ111aと、光源ランプ111aが放射した光を略一方向に向けて反射するリフレクタ111bとを含んで構成されている。光源111から射出された光束は、微小なレンズがマトリクス状に配置された第1のレンズアレイ112によって多数の微小な部分光束に分割される。第2のレンズアレイ113及び重畳レンズ115は、分割された部分光束のそれぞれが、照明対象である3つの液晶ライトバルブ140R,140G,140Bの画素領域全体を照射するように備えられている。このため、各部分光束が液晶ライトバルブ140R,140G,140B上で重畳され、液晶ライトバルブ140R,140G,140Bの画素領域全体がほぼ均一に照明される。
偏光変換素子114は、光源111からの光を液晶ライトバルブ140R,140G,140Bで効率よく利用可能とするため、特定の偏光方向を有する偏光光に揃える機能を有している。照明光学系110を射出した偏光光は、光学フィルタ170(詳しくは後述する)を経由して色光分離光学系120に入射する。
色光分離光学系120は、2つのダイクロイックミラー121,122と、反射ミラー123とを備えており、照明光学系110から射出された光を、波長域の異なる3色の光に分離する。ダイクロイックミラー121は、略赤色の光を透過するとともに、透過する光よりも短波長の光を反射する。ダイクロイックミラー121を透過した赤色光Rは、反射ミラー123で反射した後、平行化レンズ124で平行化されて赤色光用の液晶ライトバルブ140Rを照明する。
ダイクロイックミラー122は、略青色の光を透過するとともに、透過する光よりも長波長の光を反射する。このため、ダイクロイックミラー121で反射された光のうち、緑色光Gは、ダイクロイックミラー122で反射し、平行化レンズ125で平行化されて緑色光用の液晶ライトバルブ140Gを照明する。また、青色光Bは、ダイクロイックミラー122を透過し、リレー光学系130を経由した後、平行化レンズ135で平行化されて青色光用の液晶ライトバルブ140Bを照明する。
なお、本実施形態では、青色光Bの経路が他の色光の経路に比べて長くなってしまうことから、光束の発散によって液晶ライトバルブ140Bへの照明効率が低下するのを抑制するために、青色光Bの経路に、リレー光学系130が設けられている。リレー光学系130は、入射側レンズ131と、リレーレンズ133と、2つの反射ミラー132,134とを備えている。色光分離光学系120から射出された青色光Bは、入射側レンズ131によってリレーレンズ133の近傍で収束し、平行化レンズ135に向けて発散する。
液晶ライトバルブ140R,140G,140Bのそれぞれは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル141と、その入射側及び射出側にそれぞれ備わる入射側偏光板142及び射出側偏光板143とによって構成されている。液晶パネル141には、マトリクス状に配列された複数の画素からなる画素領域が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。入射側偏光板142及び射出側偏光板143は、特定の偏光方向の偏光光のみを透過可能であり、入射側偏光板142は、偏光変換素子114によって揃えられた偏光方向の偏光光を透過可能となっている。このため、各液晶ライトバルブ140R,140G,140Bに照射された各色光の大部分は入射側偏光板142を透過して、液晶パネル141に入射する。
ここで、ライトバルブ駆動部180が、画像信号に応じた駆動電圧を液晶パネル141の各画素に印加すると、液晶パネル141に入射した光は、駆動電圧に応じて変調され、画素毎に異なる偏光方向を有した偏光光となる。この偏光光のうち、射出側偏光板143を透過可能な偏光成分のみが液晶ライトバルブ140R,140G,140Bから射出される。つまり、液晶ライトバルブ140R,140G,140Bが、画像信号に応じて、画素毎に異なる透過率で入射光を透過させることによって、階調を有する画像光が色光毎に形成される。液晶ライトバルブ140R,140G,140Bから射出した各色光からなる画像光は、クロスダイクロイックプリズム150に入射する。
クロスダイクロイックプリズム150は、赤色光Rを反射する誘電体多層膜と青色光Bを反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられたものであり、各液晶ライトバルブ140R,140G,140Bから射出された各色の画像光を、画素毎に合成してカラー画像を表す画像光を形成する。クロスダイクロイックプリズム150によって合成された画像光は、投写レンズ160によってスクリーンSC等に拡大投写される。
光学フィルタ170は、照明光学系110の射出側、即ち照明光学系110と色光分離光学系120の間に備えられている。光学フィルタ170は、照明光学系110から射出される光(照明光)を、波長領域毎に異なる透過率で透過させるフィルタであり、本実施形態では、緑色光Gに対応する波長領域のスペクトル強度を主に弱めることによって、照明光のカラーバランスを整える機能を有している。照明光は、光学フィルタ170を透過することによって緑色光Gが弱められるため、その明るさは低下するものの、カラーバランスが整った純度の高い光となり、映像ソースに忠実な色再現を行うことができる。
光学フィルタ170には、ラック(図示せず)が形成されており、フィルタ駆動部52(図1参照)が、このラックに噛合するピニオン(図示せず)を回転駆動することにより、光学フィルタ170の位置を移動させることができるようになっている。フィルタ駆動部52は、光学フィルタ170を移動させることにより、光学フィルタ170が光路中に介在する状態、即ち照明光が光学フィルタ170を透過して色光分離光学系120に入射する状態(以降、オン状態という。)と、光学フィルタ170が光路から退避する状態、即ち照明光が光学フィルタ170を透過することなく色光分離光学系120に入射する状態(以降、オフ状態という。)とを切り換えることができる。
なお、オン状態とオフ状態とを切り換えるための駆動機構は、ラック及びピニオンを用いた構成に限られず、他の往復運動機構を用いてもよいし、光学フィルタ170を回動させてオン状態とオフ状態とを切り換える構成にしてもよい。また、光学フィルタ170を介在させる位置は、照明光学系110と色光分離光学系120との間に限られず、光源111からスクリーンSCに至る光路の途中であればよい。例えば、投写レンズ160の射出側であってもよいし、特定の色光のスペクトル強度のみを弱める場合には、色光分離光学系120の内部であってもよい。
図1に戻って、制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりプロジェクタ1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピュータとして機能する。
記憶部21は、マスクROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリ)等の不揮発性のメモリにより構成されている。記憶部21には、プロジェクタ1の動作を制御するための制御プログラムや各種データ等が記憶されている。
入力操作部22及びリモコン23は、プロジェクタ1に対して各種指示を行うための複数の操作ボタンを備えている。入力操作部22及びリモコン23が備える操作ボタンとしては、電源のオン・オフを行うための「電源ボタン」、各種設定を行うためのメニュー画面を投写画像上に重畳表示させる「メニューボタン」、メニュー画面上でのカーソルの移動等に用いられる「カーソルボタン」、メニュー画面上で項目を選択するための「決定ボタン」等がある。ユーザが入力操作部22の各種操作ボタンを操作すると、入力操作部22は、ユーザの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。また、ユーザがリモコン23の各種操作ボタンを操作すると、リモコン23は、ユーザの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発し、操作信号受信部24がこれを受信して制御部20に伝達する。
画像信号入力部31には、画像音声供給装置から、NTSC信号やPAL信号等の画像信号、即ち画像情報を含んだインタレース信号が入力される。画像信号入力部31に入力されたインタレース信号は、プログレッシブ変換部32に供給される。
プログレッシブ変換部32は、入力されるインタレース信号に走査線補間を行ってプログレッシブ信号を生成する。本実施形態のプログレッシブ変換部32は、動き適応処理を行うことにより、画像の動きの有無(多少)に応じた走査線補間が可能であるとともに、映像ソースがフィルムソース、即ち映画フィルムを素材とした映像であるか否かに応じて適切な走査線補間を行うことが可能になっている。
図3は、プログレッシブ変換部32の詳細構成を示すブロック図である。
図3に示すように、プログレッシブ変換部32は、2つのフィールド遅延器301,302と、動き適応型補間信号生成部303と、ソース判定部304と、補間信号選択部305と、倍速変換部306とを有している。画像信号入力部31から入力されるインタレース信号(入力インタレース信号S0)は、フィールド遅延器301、動き適応型補間信号生成部303、ソース判定部304、補間信号選択部305に供給される。
フィールド遅延器301は、入力インタレース信号S0を1フィールド分の時間だけ遅延させ、1フィールド遅延信号S1として、フィールド遅延器302、動き適応型補間信号生成部303、ソース判定部304、倍速変換部306に供給する。また、フィールド遅延器302は、1フィールド遅延信号S1をさらに1フィールド分の時間だけ遅延させ、2フィールド遅延信号S2として、動き適応型補間信号生成部303、ソース判定部304、補間信号選択部305に供給する。
ここで、フィールド遅延器301から出力される1フィールド遅延信号S1が表すフィールドを現フィールドとすると、入力インタレース信号S0が表すフィールドは、現フィールドに対して時間的に後のフィールド(後フィールド)となり、フィールド遅延器302から出力される2フィールド遅延信号S2が表すフィールドは、現フィールドに対して時間的に前のフィールド(前フィールド)となる。
動き適応型補間信号生成部303は、入力インタレース信号S0、1フィールド遅延信号S1、及び2フィールド遅延信号S2に基づいて、動き適応型の補間処理を行い、現フィールドの走査線を補間するための補間信号を生成する。具体的には、動き適応型補間信号生成部303は、まず入力インタレース信号S0と2フィールド遅延信号S2との差分を演算し、画像の動きを検出する。そして検出の結果、画像が動いていない(静止している)場合には、前フィールド及び後フィールドの走査線に含まれる値を平均して新しい走査線を導出するフィールド間補間によって補間信号を生成する。一方、画像が動いている場合には、現フィールド内において上下の走査線に含まれる値を平均して新しい走査線を導出するフィールド内補間によって補間信号を生成する。動き適応型補間信号生成部303は、生成した補間信号を補間信号選択部305に供給する。
ソース判定部304は、入力インタレース信号S0、1フィールド遅延信号S1、及び2フィールド遅延信号S2に基づいて、映像ソースがフィルムソースであるか否かを判定する。本実施形態のソース判定部304は、入力されるインタレース信号が、3−2プルダウン又は2−2プルダウンによって生成された信号であるか否かを検出することにより、映像ソースの判定を行う。
ここで、3−2プルダウン及び2−2プルダウンについて説明する。
図4は、3−2プルダウンによるインタレース信号の生成を説明するための説明図であり、図5は、2−2プルダウンによるインタレース信号の生成を説明するための説明図である。
3−2プルダウンは、もともと1フレームを構成していた画像を3フィールド又は2フィールドに振り分けることによってインタレース信号を生成するものである。このため、図4に示すように、例えば、映画等のフィルムソース(一般に24コマ/秒)から生成された24フレーム/秒のプログレッシブ信号(フレームA,B,C,D,…)を、NTSC方式等の60フィールド/秒のインタレース信号(フィールドa,a’,a,b’,b,c’,c,c’,d,d’,…)に変換する際等に用いられる。なお、図中、英字a,b,c,dによって表される各フィールドは、それぞれフレームA,B,C,Dから生成されたものであることを示している。また、英字に付した記号(「’」)は、奇数フィールドと偶数フィールドとを識別するためのものである。
一方、2−2プルダウンは、もともと1フレームを構成していた画像を2フィールドに振り分けることによってインタレース信号を生成するものである。このため、図5に示すように、例えば、フィルムソースから生成された24フレーム/秒のプログレッシブ信号(フレームA,B,C,D,…)を、PAL方式等の50フィールド/秒のインタレース信号(a,a’,b,b’,c,c’,d,d’,…)に変換する際等に用いられる。なお、30コマ/秒のフィルムソースから生成された30フレーム/秒のプログレッシブ信号を、NTSC方式等の60フィールド/秒のインタレース信号に変換する際にも2−2プルダウンが用いられる。
このように、インタレース信号が、3−2プルダウン又は2−2プルダウンによって生成された場合には、同じフレームから生成されたフィールドが隣接フィールドに必ず存在するため、例えばフィールド間の動き(フィールド間の相関)の有無に基づいてフィールドのシーケンスを検出することによって、3−2プルダウン又は2−2プルダウンを検出することができる。ソース判定部304は、3−2プルダウン又は2−2プルダウンを検出した場合に、インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定し、この判定結果を補間信号選択部305及び制御部20に供給する。
補間信号選択部305は、入力インタレース信号S0、2フィールド遅延信号S2、動き適応型補間信号生成部303から入力される補間信号、ソース判定部304の検出結果に基づいて、適用すべき補間信号を決定する。具体的には、ソース判定部304が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合には、前述したように、同じフレームから生成されたフィールドが隣接フィールド(前フィールド又は後フィールド)に必ず存在するため、補間信号選択部305は、その同じフレームから生成されたフィールドを表す信号(入力インタレース信号S0又は2フィールド遅延信号S2)を補間信号として倍速変換部306に供給する。一方、ソース判定部304が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号ではないと判定した場合には、動き適応型補間信号生成部303から入力される補間信号を倍速変換部306に供給する。
倍速変換部306は、入力される補間信号と、現フィールドを表す1フィールド遅延信号S1とを入力インタレース信号S0の2倍の速度で順番に読み出すことによってプログレッシブ信号に変換し、このプログレッシブ信号を画像信号処理部33に供給する。
図1に戻って、画像信号処理部33は、プログレッシブ変換部32から入力されるプログレッシブ信号に基づいて、液晶ライトバルブ140R,140G,140Bの各画素の階調を表す複数の画素値からなる画像信号を生成する。さらに、画像信号処理部33は、制御部20の指示に基づいて、生成した画像信号に画質調整処理を施す。具体的には、画像信号処理部33は、処理前の画像信号の信号レベル(入力レベル)と、処理後の画像信号の信号レベル(出力レベル)との関係を表す入出力特性(ガンマ特性)を複数パターン備えており、この中から制御部20の指示に基づく入出力特性を用いて画像信号を補正することにより、画像の階調特性や色合い等を調整する。画像信号処理部33は、画質調整後の画像信号をOSD処理部34に出力する。
OSD処理部34は、制御部20の指示に基づいて、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を、投写画像に重畳するための処理を行う。OSD処理部34は、図示しないOSDメモリを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像情報を記憶している。制御部20が、OSD画像の重畳を指示すると、OSD処理部34は、必要なOSD画像情報をOSDメモリから読み出し、投写画像の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像信号処理部33から入力される画像信号にこのOSD画像情報を合成する。OSD画像情報が合成された画像信号は、ライトバルブ駆動部180に出力される。なお、制御部20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部34は、画像信号処理部33から出力される画像信号を、そのままライトバルブ駆動部180に出力する。
ライトバルブ駆動部180は、画像信号処理部33から入力される画像信号に基づいて、3つの液晶ライトバルブ140R,140G,140Bを駆動する。この結果、画像投写部10から画像信号に応じた画像(画像光)が投写される。
音声信号入力部41には、画像音声供給装置から、画像情報に付随する音声情報を含んだ音声信号が入力される。音声信号入力部41に入力された音声信号は、音声信号処理部42に供給される。
音声信号処理部42は、制御部20の指示に基づいて、音声信号入力部41から入力される音声信号に、その出力特性を調整するための処理を施すものであり、2チャンネルの音声によって仮想的にサラウンド効果を得られるようにするサラウンド機能や、特定の周波数帯域の音声を強調するためにゲイン調整を行うフィルタ機能等を有している。音声信号処理部42で調整処理がされた音声信号は、音声出力部43に出力される。音声出力部43は、図示しない増幅回路等を備えており、音声信号処理部42で調整処理がなされた音声信号に基づく音声をスピーカ44L,44Rから出力する。なお、初期設定状態では、サラウンド機能やフィルタ機能は無効になっており、入力される音声信号に忠実な音声出力が行われるようになっている。
光源駆動部51は、制御部20の指示に基づいて、光源111に対する電力の供給と停止とを行い、光源111を点灯させたり消灯させたりすることができる。また、光源駆動部51は、制御部20の指示に基づいて、点灯時における光源111(光源ランプ111a)の発光輝度を2段階(高輝度及び低輝度)に調整することができる。
フィルタ駆動部52は、前述した光学フィルタ170を移動させるためのモータ等によって構成され、制御部20の指示に基づいて光学フィルタ170を駆動して、オン状態とオフ状態とを切り換える。
温度検出部61は、画像投写部10内の温度を検出し、検出結果をファン制御部62に出力する。ファン制御部62は、温度検出部61の検出結果に応じた駆動電力を空冷ファン63に供給する。空冷ファン63は、この駆動電力を受けて回転し、画像投写部10内の光学装置を冷却する。ファン制御部62は、温度検出部61の検出温度が高いほど、空冷ファン63を高速で回転させ、検出温度が所定の温度を下回るように制御する。
次に、プロジェクタ1の画質調整機能について説明する。
本実施形態のプロジェクタ1では、鑑賞する画像の種別や視聴環境等に応じて、それぞれに適した画質で画像を鑑賞できように、カラーモードを設定可能になっている。
図6〜図9は、カラーモードに関わる設定を行う際の動作を説明するための説明図である。
ユーザが、入力操作部22やリモコン23を操作して、カラーモードの設定を行うための指示を行うと、制御部20は、OSD処理部34に指示をして、図6に示すOSD画像(カラーモード設定メニューMc)を投写画像上に重畳させる。
図6に示すように、カラーモード設定メニューMcには、「カラーモード」及び「自動切換」の2つの項目が選択可能に表示されており、各項目の右側には、現在の設定値が併記されている。ユーザは、入力操作部22やリモコン23のカーソルボタン及び決定ボタンを操作することにより、上記2項目のいずれかを選択することができる。ここで、「カラーモード」が選択されると、制御部20は、OSD処理部34に指示をして、カラーモード設定メニューMcに代えて、図7に示すOSD画像(カラーモード選択リストMs)を投写画像上に重畳させる。
図7に示すように、カラーモード選択リストMsには、選択可能な複数のカラーモードが表示されている。選択可能なカラーモードとしては、比較的明るい環境での視聴に適する「リビング」、映像ソースに忠実な絵作りを行う「ナチュラル」、映画鑑賞に適する「シアター」、より暗い環境での映画鑑賞に適する「シアターブラック」があり、ユーザは、入力操作部22やリモコン23のカーソルボタン及び決定ボタンを操作することにより、所望のカラーモードを選択することができる。制御部20は、ユーザによりカラーモードが選択されると、OSD処理部34に指示をしてカラーモード選択リストMsの重畳を終了させるとともに、画像信号処理部33、光源駆動部51、フィルタ駆動部52に対して、選択されたカラーモードに応じた指示を行う。
例えば、カラーモードに「リビング」が選択された場合には、制御部20は、画像信号処理部33に対して標準的な入出力特性による画質調整を行わせ、光源駆動部51に対して光源111を高輝度で点灯させ、フィルタ駆動部52に対して光学フィルタ170をオフ状態とするように指示をする。画像信号処理部33、光源駆動部51、フィルタ駆動部52がこの指示に基づいた動作を行うと、出力される画像は、明るさが重視された画質となり、一般的なビデオ映像(ビデオカメラで撮像された映像)を明るい環境で視聴するのに適した画質となる。
カラーモードに「ナチュラル」が選択された場合には、制御部20は、画像信号処理部33に対して標準的な入出力特性による画質調整を行わせ、光源駆動部51に対して光源111を高輝度で点灯させ、フィルタ駆動部52に対して光学フィルタ170をオン状態とするように指示をする。このカラーモードでは、光学フィルタ170をオン状態とするため、色純度が向上し、映像ソースに忠実な色再現が可能となる。
カラーモードに「シアター」が選択された場合には、制御部20は、画像信号処理部33に対して映画に適した入出力特性による画質調整を行わせ、光源駆動部51に対して光源111を高輝度で点灯させ、フィルタ駆動部52に対して光学フィルタ170をオン状態とするように指示をする。ここで、映画に適した入出力特性とは、例えば、図8の曲線L1で示されるような特性であり、破線で示した曲線L0を標準的な入出力特性とすると、曲線L1の入出力特性では、暗部を表す低レベル域に多くの階調が割り当てられ、暗部の階調表現を豊かにすることができる。画像信号処理部33は、制御部20から上記の指示を受けると、曲線L1に示すような入出力特性で画質調整を行うとともに、赤色の出力レベルを他の色の出力レベルに比べて僅かに高くして、映画鑑賞に適した暖かく深みのある画質に調整する。
カラーモードに「シアターブラック」が選択された場合には、制御部20は、画像信号処理部33に対して映画に適した入出力特性による画質調整を行わせ、光源駆動部51に対して光源111を低輝度で点灯させ、フィルタ駆動部52に対して、光学フィルタ170をオン状態とするように指示をする。このカラーモードでは、光源111を低輝度で点灯させることから、黒色を沈めてコントラスト感を向上させることができるとともに、光源111の発光に伴う温度上昇が抑制されて空冷ファン63の回転数が低減し、空冷ファン63の回転に伴う騒音が少ない静かな環境で映画鑑賞をすることが可能となる。
図6に戻って、カラーモード設定メニューMcにおいて、「自動切換」の項目が選択された場合には、制御部20は、OSD処理部34に指示をして、図9に示すようなOSD画像(自動切換設定メニューMa)を投写画像上に重畳させ、ユーザに、カラーモード自動切換機能を有効にするか否かを設定させる。カラーモード自動切換機能とは、ソース判定部304の判定結果に連動してカラーモードを切り換える機能であり、この機能を有効(オン)にすると、ソース判定部304が3−2プルダウン又は2−2プルダウンを検出した場合、即ちインタレース信号がフィルムソースから生成されたと判定した場合に、カラーモードを自動的に「シアター」又は「シアターブラック」に切り換えることができる。
自動切換設定メニューMaには、3つの項目「オフ」、「オン/シアター」、「オン/シアターブラック」が配列されており、ユーザは、入力操作部22又はリモコン23のカーソルキー及び決定キーを操作することにより、上記3項目のいずれか1つを選択することができる。「オフ」が選択された場合には、制御部20は、カラーモード自動切換機能を無効にし、「オン/シアター」又は「オン/シアターブラック」が選択された場合には、制御部20は、カラーモード自動切換機能を有効にする。このとき、「オン/シアター」が選択された場合には、制御部20は、3−2プルダウン又は2−2プルダウンの検出に連動してカラーモードを「シアター」に切り換え、「オン/シアターブラック」が選択された場合には、制御部20は、3−2プルダウン又は2−2プルダウンの検出に連動してカラーモードを「シアターブラック」に切り換える。
ここで、カラーモード自動切換機能がオンに設定された場合のプロジェクタ1の動作について説明する。
前述したように、プログレッシブ変換部32のソース判定部304は、画像信号入力部31に入力されているインタレース信号の映像ソースがフィルムソースであるか否かを判定し、判定結果を制御部20に出力する。制御部20は、映像ソースがフィルムソースであることを示す判定結果を受け取った場合に、カラーモードを「シアター」又は「シアターブラック」に変更する。具体的には、前述したように、画像信号処理部33に対して映画に適した入出力特性による画質調整を行わせ、フィルタ駆動部52に対して光学フィルタ170をオン状態とするように指示をする。また、切り換え後のカラーモードが「シアター」の場合には、光源駆動部51に対して光源111を高輝度で点灯させ、切り換え後のカラーモードが「シアターブラック」の場合には、光源駆動部51に対して光源111を低輝度で点灯させる。
さらに、映像ソースがフィルムソースであると判定された場合、制御部20は、音声信号処理部42に指示をして、映画鑑賞に適した出力特性となるよう調整処理を行わせる。具体的には、サラウンド機能を有効にして、臨場感のある音声出力を行わせるとともに、フィルタ機能を有効にして、人間の可聴域のうち、低音域及び中音域(人間の声の周波数帯域)の音量が増大するようにゲインを調整させる。このように、フィルタ機能によって低音域の音量を増大させることにより、効果音等の迫力を増すことが可能となり、フィルタ機能によって中音域の音量を増大させることにより、台詞を聞き取りやすくすることが可能となる。
一方、ソース判定部304が、映像ソースがフィルムソースではないことを示す判定をした場合には、制御部20は、カラーモード設定メニューMcで選択されているカラーモードで画像を表示すべく画像信号処理部33、光源駆動部51、フィルタ駆動部52に指示をする。また、音声信号処理部42に指示をして、サラウンド機能及びフィルタ機能を無効にする。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクタ1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のプロジェクタ1によれば、カラーモード自動切換機能をオンに設定した場合には、ソース判定部304が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であるか否かを判定し、制御部20が、その判定結果に応じて、画像信号処理部33、光源駆動部51、フィルタ駆動部52に指示をしてカラーモードを切り換える。このため、煩雑な操作を行うことなく、映像ソースに適した画質で画像を鑑賞することが可能となる。
(2)本実施形態のプロジェクタ1によれば、ソース判定部304が、インタレース信号が3−2プルダウン又は2−2プルダウンにより生成されたか否かを検出し、3−2プルダウン又は2−2プルダウンにより生成されたことを検出した場合に、インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定する。インタレース信号が、3−2プルダウン又は2−2プルダウンによって生成された場合には、同じフレームから生成されたフィールドが隣接フィールドに必ず存在するため、例えばフィールド間の動きの有無に基づいてフィールドのシーケンスを検出することによって、3−2プルダウン又は2−2プルダウンを検出することができる。このため、インタレース信号がフィルムソースから生成されたか否かを容易に判別することが可能となる。
(3)本実施形態のプロジェクタ1によれば、ソース判定部304が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であるか否かを判定し、音声信号処理部42が、その判定結果に応じて音声信号の出力特性を調整するため、煩雑な操作を行うことなく、映像ソースに適した特性で音声を鑑賞することが可能となる。
(4)本実施形態のプロジェクタ1によれば、ソース判定部304が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合、即ち映像ソースが映画の場合に、音声信号処理部42が、低音域及び中音域の少なくとも一方の音量を増大させる。このため、低音域の音量を増大させた場合には、映画の迫力を増すことが可能となり、中音域の音量を増大させた場合には、台詞を聞き取りやすくすることが可能となる。
(5)本実施形態のプロジェクタ1によれば、光源111から射出された光を変調して画像光を形成し、この画像光を投写レンズ160で拡大投写して画像を表示する構成であるため、画像を大画面で表示することが容易になる。
(6)本実施形態のプロジェクタ1によれば、ソース判定部304が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合、即ち映像ソースが映画の場合に、光学フィルタ170をオン状態にするため、カラーバランスを整えて色の純度を高めることが可能となり、映像ソースに忠実な色再現、即ち映画鑑賞に適した色再現を行うことが可能となる。
(7)本実施形態のプロジェクタ1によれば、ソース判定部304が、入力されるインタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合、即ち映像ソースが映画の場合に、光源駆動部51が光源111の発光輝度を低減させるため、画像中の黒色を沈めてコントラスト感を向上させることができる。さらに、発光輝度の低減によって温度上昇が抑制されるため、空冷ファン63の回転数を低くすることが可能となる。この結果、映画鑑賞に適した静かな状態で、映画鑑賞に適したコントラスト感の高い画像を鑑賞することが可能となる。
なお、本実施形態において、画像信号処理部33、光学フィルタ170、フィルタ駆動部52、光源111、光源駆動部51は、カラーモードに応じた画質調整を行う構成要素であることから、本発明の画質調整部に相当する。
(変形例)
本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ140R,140G,140Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
前記実施形態では、光源111が光源ランプ111aを備える構成を示しているが、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)光源等の固体光源や、その他の光源を用いることもできる。
前記実施形態では、画像表示装置として、プロジェクタ1を例にして説明しているが、透過型のスクリーンを一体的に備えたリアプロジェクタ、或いは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等に適用することも可能である。
プロジェクタの概略構成を示すブロック図。 画像投写部の構成をより詳細に示す構成図。 プログレッシブ変換部の詳細構成を示すブロック図。 3−2プルダウンによるインタレース信号の生成を説明するための説明図。 2−2プルダウンによるインタレース信号の生成を説明するための説明図。 カラーモードに関わる設定を行う際の動作を説明するための説明図。 カラーモードに関わる設定を行う際の動作を説明するための説明図。 画質調整を行う際の入出力特性を示すグラフ。 カラーモードに関わる設定を行う際の動作を説明するための説明図。
符号の説明
1…プロジェクタ、10…画像投写部、20…制御部、21…記憶部、22…入力操作部、23…リモコン、24…操作信号受信部、31…画像信号入力部、32…プログレッシブ変換部、33…画像信号処理部、34…OSD処理部、41…音声信号入力部、42…音声信号処理部、43…音声出力部、44L,44R…スピーカ、51…光源駆動部、52…フィルタ駆動部、61…温度検出部、62…ファン制御部、63…空冷ファン、110…照明光学系、111…光源、111a…光源ランプ、111b…リフレクタ、112…第1のレンズアレイ、113…第2のレンズアレイ、114…偏光変換素子、115…重畳レンズ、120…色光分離光学系、121,122…ダイクロイックミラー、123…反射ミラー、124,125,135…平行化レンズ、130…リレー光学系、131…入射側レンズ、132,134…反射ミラー、133…リレーレンズ、140R,140G,140B…液晶ライトバルブ、141…液晶パネル、142…入射側偏光板、143…射出側偏光板、150…クロスダイクロイックプリズム、160…投写レンズ、170…光学フィルタ、180…ライトバルブ駆動部、301,302…フィールド遅延器、303…動き適応型補間信号生成部、304…ソース判定部、305…補間信号選択部、306…倍速変換部、Ma…自動切換設定メニュー、Mc…カラーモード設定メニュー、Ms…カラーモード選択リスト、S0…入力インタレース信号、S1…1フィールド遅延信号、S2…2フィールド遅延信号、SC…スクリーン。

Claims (8)

  1. 画像情報を含んだインタレース信号が入力される画像信号入力部と、
    前記インタレース信号が、フィルムソースから生成された信号であるか否かを判定するソース判定部と、
    前記インタレース信号に対して、前記ソース判定部の判定結果に応じた走査線補間を行って、プログレッシブ信号を生成するプログレッシブ変換部と、
    前記プログレッシブ信号に対して、前記ソース判定部の判定結果に応じた画質とするための処理を行う画質調整部と、
    前記画質調整部によって処理されたプログレッシブ信号に基づいて画像を表示する表示部と、
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記ソース判定部は、前記インタレース信号が3−2プルダウン又は2−2プルダウンにより生成されたか否かを検出し、3−2プルダウン又は2−2プルダウンにより生成されたことを検出した場合に、前記インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定することを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像表示装置であって、
    前記画像情報に付随する音声情報を含んだ音声信号が入力される音声信号入力部と、
    前記音声信号の出力特性を、前記ソース判定部の判定結果に応じて調整する音声信号処理部と、
    前記音声信号処理部によって調整された音声信号に基づいて音声を出力する音声出力部と、
    をさらに備えたことを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項3に記載の画像表示装置であって、
    前記ソース判定部が、前記インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合に、前記音声信号処理部は、人間の可聴域のうち低音域及び中音域の少なくとも一方の音量が増大するように調整を行うことを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像表示装置であって、
    前記表示部は、
    光源と、
    前記光源から射出された光を、前記プログレッシブ信号に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を拡大投写して、投写面に前記画像を表示する投写光学系と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項5に記載の画像表示装置であって、
    前記光源から射出される光の波長領域のうち、少なくとも一部の波長領域のスペクトル強度を弱めて前記光のカラーバランスを整える光学フィルタと、
    前記光学フィルタを駆動して、前記光が前記光学フィルタを透過する状態と前記光が前記光学フィルタを透過しない状態とを切り換えるフィルタ駆動部と、
    を備え、前記フィルタ駆動部は、前記ソース判定部が、前記インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合に、前記光学フィルタを駆動して、前記光が前記光学フィルタを透過する状態に切り換えることを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項5に記載の画像表示装置であって、
    前記光源の発光輝度を調整可能な光源駆動部を備え、当該光源駆動部は、前記ソース判定部が、前記インタレース信号がフィルムソースから生成された信号であると判定した場合に、前記光源の発光輝度を低減させることを特徴とする画像表示装置。
  8. 入力されるインタレース信号が、フィルムソースから生成された信号であるか否かを判定する第1のステップと、
    前記インタレース信号に対して、前記第1のステップでの判定結果に応じた走査線補間を行って、プログレッシブ信号を生成する第2のステップと、
    前記プログレッシブ信号に対して、前記第1のステップでの判定結果に応じた画質とするための処理を行う第3のステップと、
    前記第3のステップで処理されたプログレッシブ信号に基づいて画像を表示する第4のステップと、
    を備えたことを特徴とする画像表示方法。
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