JP2008267588A - 免震装置の制御機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 通常時においては免震機能の動作が停止されているが、一定以上の水平外力が生じた時に、停止が解除されて免震機能が動作するようにした。
【解決手段】 通常時に於いて上蓋本体6に固定された固定部材4の内側に、内側部材3が収納されており、更に内側部材3の内側に昇降自在の昇降部材が収納され、昇降部材の下端に球体1が当接されており、球体1の下方はベース8の凹部81にスプリング7を介して押圧されている。一定以上の水平外力が生じた時に、球体1がベース8の凹部81を乗越えて上昇し、昇降部材を押し上げ、昇降部材のストッパー部材が内側部材3のL型部材に係止されて固定され、球体1がフリーの状態となり免震機能の動作が可能となるように構成した。
【選択図】図3
【解決手段】 通常時に於いて上蓋本体6に固定された固定部材4の内側に、内側部材3が収納されており、更に内側部材3の内側に昇降自在の昇降部材が収納され、昇降部材の下端に球体1が当接されており、球体1の下方はベース8の凹部81にスプリング7を介して押圧されている。一定以上の水平外力が生じた時に、球体1がベース8の凹部81を乗越えて上昇し、昇降部材を押し上げ、昇降部材のストッパー部材が内側部材3のL型部材に係止されて固定され、球体1がフリーの状態となり免震機能の動作が可能となるように構成した。
【選択図】図3
Description
本発明は免震装置の制御機構に関し、特に通常時においては免震機能の動作が停止されているが、一定以上の水平外力が生じた時に、停止が解除されて免震機能が動作するようにした免震装置の制御機構に関するものである。
従来、テレビ台、家具、冷蔵庫、サーバー台、設備什器等に設置してある免震装置においては、一定以下の水平外力が生じている場合では、特に免震機能を動作させる必要はなく、通常時の振動でも取付け物品の揺動が増幅される場合があるので、下記のような関連発明がなされている。
前記の特開平10−38021号公報「免震システムのトリガー装置」では、建物を地盤に対して水平方向にスライドさせて地震力を吸収する免震システムを作動させるためのトリガー装置であって、一定以上の震動が加わったときに、建物の一部と地盤に設置された固定部材との、相対的な水平移動を規制するロック部材を移動又は落下させて水平移動の規制を解除するものであるから、本発明の機構とは異なるものである。
前記の特開2006−36474号公報「移動式免震書架」は、ある程度の大きさの地震が発生した際に、ロック装置が解除されるレール移動式のものであり、本発明の機構とは異なるものである。
本発明が解決しようとする課題は、一定値以上の水平外力や人為的外力がかかるまでは免震機能を停止するものであり、一定以上の水平外力が生じた時に、停止が解除されて免震機能が動作するようにした免震装置の制御機構に関するものである。
本発明は、前記せるような従来の課題を解決するために鋭意研究の結果、発明されたものであり、通常時に於いて上蓋本体に固定された固定部材の内側に、内側部材が収納されており、更に該内側部材の内側に昇降自在の昇降部材が収納され、該昇降部材の下端に球体が当接されており、該球体の下方はベースの凹部にスプリングを介して押圧されていることを特徴とするものである。
また、一定以上の水平外力が生じた時に、球体がベースの凹部を乗越えて上昇し、昇降部材を押し上げ、該昇降部材のストッパー部材が内部部材のL型部材に係止されて固定され、球体がフリーの状態となり免震機能の動作が可能となるように構成したことを特徴とし、且つ、内側部材より突出するリセット用回動部材を押し下げて回動させ、L型部材をストッパーから外し、球体を元の凹部へ当接し、免震装置を初期状態にリセットできるように構成したことを特徴とする免震装置の制御機構を提供する。
本発明は、以上説明したような構成であるので、免震装置の設置物に一定値以上の地震および人為的外力がかかるまで、免震装置の動作を停止し、地震時においては、震度4程度(人為的外力も同等値)の外力がかかると停止機構が解除されて免震動作が機能するようになるので、不必要なときに免震装置の設置物が容易に揺動することがない。
以下、図面に基づいて、本発明を実施するための最良の形態を具体的に説明する。
図面に於いて図1は本発明に係る免震装置の制御機構の固定部材の平面図である。図2は図1のAA線の断面図である。図3は本発明に係る免震装置の制御機構の設置状態の断面図である。図4は本発明に係る内側部材の正面図である。図5は図4の縦断面図である。図6は本発明に係る昇降部材の断面図である。図7は本発明に係る固定部材の斜視図である。
図面に於いて図1は本発明に係る免震装置の制御機構の固定部材の平面図である。図2は図1のAA線の断面図である。図3は本発明に係る免震装置の制御機構の設置状態の断面図である。図4は本発明に係る内側部材の正面図である。図5は図4の縦断面図である。図6は本発明に係る昇降部材の断面図である。図7は本発明に係る固定部材の斜視図である。
図3に示すように、通常時に於いて、上蓋本体6には固定部材4がフランジ41を介して強固に固定されており、該固定部材4の内側には、内側部材3が収納されており、また図4に示すように内側部材3の両サイドには凸条32が一体的に形成されており、該凸条32は、それぞれ図7に示す固定部材4の内側に形成されたスリット42に嵌挿されている。
図2乃至図3に示すように、蓋体5は固定部材4に強固にビス止めされ、固定部材4の内側に挿入される内側部材3を保持している。
図1に示すように、スリット42の幅は凸条32の幅より大きく形成されており、後述するように内側部材3が回動する際は、凸条32がスリット42の幅内で回動するように規制されている。
更に図2に示すように、該内側部材3の内側に昇降自在の昇降部材2が収納され、該昇降部材2の下端には球体1が当接されている。
図6に示すように、昇降部材2の外周部には、先端にテーパー部23を有する凸条21が一体的に形成されており、図5に示すように、前記テーパー部23に当接される凸条9が内側部材3の内側に一体的に形成されている。凸条9の先端部はテーパー部91が形成されている。また、L型部材10が内側部材3の内側に一体的に形成されている。
図3に示すように、球体1の下方はベース8の凹部81にスプリング7の押圧力を介して該球体1が押圧されている。
一定以上の水平外力が生じた時に、球体1がベース8の凹部81を乗越えて上昇し、昇降部材2を押し上げ、テーパー部23とテーパー部91とが当接され、該昇降部材2のストッパー部材24が内部部材3のL型部材10に係止されて固定され、球体1がフリーの状態となり免震機能の動作が可能となるように構成されている。
リセットする場合は内側部材3と一体的に形成されて突出するリセット用回動部材31を押し下げて回動させると、L型部材10がストッパー24から外れ、球体1を元の凹部81へ当接させ、免震装置が初期状態にリセットされる。
すなわち、突出するリセット用回動部材31を押し下げるとL型部材10はストッパー部材24から離れ、更に内側部材3を回動させると、凸条32がスリット42の幅内で回動し、L型部材10が確実にストッパー24から外れ、球体1を元の凹部81へスプリング7の付勢力で当接させ、免震装置が初期状態にリセットされる。
本発明の免震装置の制御機構によれば、不必要なときに免震装置の設置物が容易に揺動することがないので、通常の使用時には確実に固定されて免震装置の動作を停止し、地震時においては、震度4程度(人為的外力も同等値)の外力がかかると停止機構が解除されて免震動作が機能するようになるので、テレビ台、家具、冷蔵庫、サーバー台、設備什器等に設置する際に実用的な効果を有する。
1.球体
2.昇降部材
21.凸条
22.球体収納部
23.テーパー部
24.ストッパー部材
3.内側部材
31.リセット用回動部材
32.凸条
4.固定部材
41.フランジ
42.スリット
5.蓋体
6.上蓋本体
7.スプリング
8.ベース
81.凹部
9.凸条
91.テーパー部
10.L型部材
2.昇降部材
21.凸条
22.球体収納部
23.テーパー部
24.ストッパー部材
3.内側部材
31.リセット用回動部材
32.凸条
4.固定部材
41.フランジ
42.スリット
5.蓋体
6.上蓋本体
7.スプリング
8.ベース
81.凹部
9.凸条
91.テーパー部
10.L型部材
Claims (3)
- 通常時に於いて上蓋本体に固定された固定部材の内側に、内側部材が収納されており、更に該内側部材の内側に昇降自在の昇降部材が収納され、該昇降部材の下端に球体が当接されており、該球体の下方はベースの凹部にスプリングを介して押圧されていることを特徴とする免震装置の制御機構。
- 一定以上の水平外力が生じた時に、球体がベースの凹部を乗越えて上昇し、昇降部材を押し上げ、該昇降部材のストッパー部材が内部部材のL型部材に係止されて固定され、球体がフリーの状態となり免震機能の動作が可能となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の免震装置の制御機構。
- 内側部材より突出するリセット用回動部材を押し下げて回動させ、L型部材をストッパーから外し、球体を元の凹部へ当接し、免震装置を初期状態にリセットできるように構成したことを特徴とする請求項1記載の免震装置の制御機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007134752A JP2008267588A (ja) | 2007-04-20 | 2007-04-20 | 免震装置の制御機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007134752A JP2008267588A (ja) | 2007-04-20 | 2007-04-20 | 免震装置の制御機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008267588A true JP2008267588A (ja) | 2008-11-06 |
Family
ID=40047336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007134752A Pending JP2008267588A (ja) | 2007-04-20 | 2007-04-20 | 免震装置の制御機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008267588A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101757708B1 (ko) * | 2015-01-15 | 2017-07-17 | 김현희 | 내진장치가 구비된 배전반 |
KR101837928B1 (ko) * | 2017-12-13 | 2018-03-21 | (주)진광건설엔지니어링 | 정보통신기기용 모듈의 완충장치 |
-
2007
- 2007-04-20 JP JP2007134752A patent/JP2008267588A/ja active Pending
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KR101837928B1 (ko) * | 2017-12-13 | 2018-03-21 | (주)진광건설엔지니어링 | 정보통신기기용 모듈의 완충장치 |
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