JP2008267342A - 内燃機関 - Google Patents

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洋一 青瀧
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Abstract

【課題】この発明は、吸気弁および排気弁を複数のアクチュエータによって駆動する内燃機関において、何れかのアクチュエータの駆動回路が故障した場合であっても、減筒運転を確実に行うことを目的とする。
【解決手段】IN1モータおよびIN2モータ68によって吸気弁を駆動し、EXモータ82によって排気弁を駆動する内燃機関において、EXモータ82用のEXドライバ92が故障した場合に、IN2ドライバ91を用いてEXモータ82を駆動する。
【選択図】図7

Description

本発明は、内燃機関に関する。
国際公開第WO2006/98133号パンフレットには、吸気弁および排気弁を電動機によって駆動する可変動弁装置を備えた多気筒内燃機関において、等間隔で爆発する気筒群で構成される複数組のグループを設定し、吸気弁を駆動する電動機および排気弁を駆動する電動機をそのグループ毎に独立に設け、何れかの気筒に故障が発生した場合には、その気筒が属するグループの電動機を停止させることにより、そのグループのすべての気筒の吸気弁および排気弁の作動を停止させて減筒運転を行う技術が開示されている。
国際公開第WO2006/98133号パンフレット
可変動弁装置の構成を簡素化するため、全気筒の吸気弁あるいは排気弁を一つの電動機で駆動する構成とする場合がある。この場合、その一つの電動機を駆動する駆動回路に異常が生じた場合には、吸気弁あるいは排気弁が全気筒で正常に動作できなくなるので、減筒運転によって機関の運転を続行することができない。つまり、車両が走行不能となり、修理工場等への退避走行ができないという問題がある。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、吸気弁および排気弁を複数のアクチュエータによって駆動する内燃機関において、何れかのアクチュエータの駆動回路が故障した場合であっても、減筒運転を確実に行うことのできる内燃機関を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関であって、
複数気筒を有する内燃機関の吸気弁および排気弁を分担して駆動する少なくとも3つのアクチュエータと、
前記各アクチュエータ毎に設けられた駆動回路と、
前記各駆動回路のうちの所定の駆動回路が故障した場合に、その故障した駆動回路に対応するアクチュエータを他の駆動回路を用いて駆動する駆動切替手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
正常時に前記各アクチュエータに対しそれぞれ制御信号を送信する演算処理装置を備え、
前記演算処理装置は、正常時に前記所定の駆動回路に対して送信すべき制御信号を、前記所定の駆動回路が故障した場合には前記他の駆動回路に対して送信することを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記アクチュエータは、カム軸を回転駆動する電動機であることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記所定の駆動回路および前記他の駆動回路のうちの一方は正常時に排気弁の駆動に用いられるものであり、もう一方は正常時に吸気弁の駆動に用いられるものであることを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
前記アクチュエータのうちの一つは、全気筒の排気弁または吸気弁を一括して駆動するものであり、前記所定の駆動回路は正常時にそのアクチュエータを駆動するために用いられるものであることを特徴とする。
第1の発明によれば、複数気筒を有する内燃機関の吸気弁および排気弁を分担して駆動する少なくとも3つのアクチュエータの各々に対して設けられた駆動回路のうちの所定の駆動回路が故障した場合に、その故障した駆動回路に対応するアクチュエータを他の駆動回路を用いて駆動することができる。このため、システムのフェイルセイフ性に優れ、可変動弁装置の何れかのアクチュエータの駆動回路が故障した場合であっても、減筒運転を確実に行うことができる。
第2の発明によれば、演算処理装置は、正常時に上記所定の駆動回路に対して送信すべき制御信号を、その所定の駆動回路が故障した場合には他の駆動回路に対して送信することができる。これにより、故障した駆動回路に対応するアクチュエータを他の駆動回路を用いて正確に駆動することができる。
第3の発明によれば、吸気弁および排気弁を駆動するアクチュエータが、カム軸を回転駆動する電動機である場合において、上記効果を得ることができる。
第4の発明によれば、吸気弁および排気弁のうち、故障した駆動回路に対応する弁とは異なる方の弁に対して設けられた駆動回路を、故障した駆動回路の代わりに使用して、減筒運転を行うことができる。このため、構成を複雑化することなく上記効果を得ることができ、コストの低減が図れる。
第5の発明によれば、全気筒の排気弁または吸気弁を一括して駆動するアクチュエータに対応する駆動回路が故障した場合であっても、内燃機関の減筒運転を確実に行うことができる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1の内燃機関システムの構成を説明するための図である。図1に示す構成は、内燃機関10を備えている。内燃機関10は、ここでは、直列4気筒型であるものとする。内燃機関10の各気筒内には、ピストン12が設けられている。各気筒の燃焼室には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
吸気通路16には、スロットルバルブ20が設けられている。スロットルバルブ20の近傍には、スロットル開度TAを検出するスロットルポジションセンサ22が設けられている。また、排気通路18には、排気ガスを浄化するための触媒26が配置されている。
内燃機関10の各気筒には、吸気ポート内に燃料を噴射する燃料インジェクタ28と、燃焼室内の混合気に点火するための点火プラグ30とが設けられている。なお、本発明は、図示のようなポート噴射式機関に限らず、筒内直接噴射式機関や、ポート噴射と筒内直接噴射とを併用する機関にも適用可能である。更に、本発明は、火花点火機関に限らず、圧縮着火機関にも適用可能である。
内燃機関10は、吸気弁32を駆動する吸気可変動弁装置34と、排気弁36を駆動する排気可変動弁装置38とを備えている。内燃機関10のクランク軸24の近傍には、クランク軸24の回転角度(クランク角)や回転速度(機関回転数NE)を検出するためのクランク角センサ42が設けられている。
図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40には、上述したスロットルポジションセンサ22、クランク角センサ42等の各種センサや、上述した燃料インジェクタ28、点火プラグ30、吸気可変動弁装置34、排気可変動弁装置38等の機器がそれぞれ電気的に接続されている。
また、本実施形態のシステムには、後述する吸気カム軸52,54および排気カム軸76の回転角度をそれぞれ検出するカム角センサ84,86および88が設けられており、それらのカム角センサもECU40に接続されている。
[可変動弁装置の構成]
以下、図2乃至図4を参照して、実施の形態1における吸気可変動弁装置34および排気可変動弁装置38の構成を説明する。
図2は、吸気可変動弁装置34の構成を示す斜視図である。図2において、#1〜#4は、内燃機関10の第1気筒〜第4気筒をそれぞれ表している。内燃機関10における爆発順序は、一般的な内燃機関と同様に、#1→#3→#4→#2であるものとする。
図2に示すように、内燃機関10の各気筒には、2つの吸気弁32がそれぞれ配置されている。吸気弁32には、それぞれ弁軸44が固定されている。弁軸44の上端部には、バルブリフター46が取り付けられている。弁軸44には、図示しないバルブスプリングの付勢力が作用しており、吸気弁32は、その付勢力によって閉弁方向に付勢されている。
それぞれのバルブリフター46の上部には、対応する吸気カム48または50が配置されている。ここでは、#1および#4気筒に配置されたバルブリフター46に対応する吸気カムを、吸気カム48と称し、#2および#3気筒に配置されたバルブリフター46に対応する吸気カムを、吸気カム50と称して区別している。#1気筒および#4気筒に対応する吸気カム48は、第1吸気カム軸52に固定されている。#2および#3気筒に対応する吸気カム50は、第2吸気カム軸54に固定されている。第1吸気カム軸52は、#1気筒の上部と、#4気筒の上部とに2分割されて配置されており、その両者は、第2吸気カム軸54の中空部に挿通された連結軸を介して連結されている。
つまり、図2に示す構成では、爆発時期が360°CAだけ異なる気筒毎に吸気カム軸が共用されている。そして、#1気筒および#4気筒に対応する第1吸気カム軸52と、#2および#3気筒に対応する第2吸気カム軸54とは、互いに独立して回転可能となっている。
第1吸気カム軸52には、第1のドリブンギヤ56が同軸上に固定されている。第1のドリブンギヤ56には、第1の出力ギヤ58が噛み合わされている。第1の出力ギヤ58は、IN1モータ60の出力軸と同軸上に固定されている。
IN1モータ60が回転すると、ギヤ56,58を介して、第1吸気カム軸52が回転する。これにより、#1および#4気筒の吸気弁32を開閉駆動することができる。IN1モータ60の回転量および回転速度をクランク角との関係で制御することにより、#1および#4気筒の吸気弁32の開弁時期および閉弁時期を任意に制御することができる。この場合、第1吸気カム軸52を1方向にのみ回転させてもよく、また揺動運動をさせてもよい。
他方の第2吸気カム軸54には、第2のドリブンギヤ62が同軸上に固定されている。第2のドリブンギヤ62には、中間ギヤ64を介して、第2の出力ギヤ66が噛み合わされている。第2の出力ギヤ66は、IN2モータ68の出力軸と同軸上に固定されている。
IN2モータ68が回転すると、ギヤ62,64,66を介して、第2吸気カム軸54が回転する。これにより、#2および#3気筒の吸気弁32を開閉駆動することができる。IN2モータ68の回転量および回転速度をクランク角との関係で制御することにより、#2および#3気筒の吸気弁32の開弁時期および閉弁時期を任意に制御することができる。この場合、第2吸気カム軸54を1方向にのみ回転させてもよく、また揺動運動をさせてもよい。
図3は、図2に示す吸気カム48の詳細な構成を説明するために、第1吸気カム軸52をその軸方向から見た図である。上述したように、第1吸気カム軸52には、吸気カム48(#1)と吸気カム48(#4)とが固定されている。図3に示すように、#1気筒用の吸気カム48(#1)は、プロフィールの異なる2つの吸気カム面48a、48bを有している。一方の吸気カム面である非作用面48a(ベース円部)は、第1吸気カム軸52の中心からの距離が一定となるように形成されている。他方の吸気カム面である作用面48bは、第1吸気カム軸52の中心からの距離が次第に大きくなり、頂部48cを越えた後に当該距離が次第に小さくなるように形成されている。また、#4気筒用の吸気カム48(#4)についても、吸気カム48(#1)と同様の非作用面48aと作用面48bを有している。そして、吸気カム48(#1)の頂部48cと吸気カム48(#4)の頂部48cとは、第1吸気カム軸52の周方向に互いに180°ずれるようにして配置されている。
このような第1吸気カム軸52によれば、#1気筒用の吸気カム48と#4気筒用の吸気カム48とが何れも非作用面48aでバルブリフター46に接するような状態とすることができる。そのような状態でIN1モータ60の回転を停止させて第1吸気カム軸52を停止させることにより、#1および#4気筒の吸気弁32の開弁動作を休止させて、それらを閉状態に維持することができる。
図示を省略するが、第2吸気カム軸54における#2気筒用の吸気カム50と#3気筒用の吸気カム50の関係も、上記と同様の関係になっている。このため、IN2モータ68の回転を停止する角度を適当に制御することにより、#2および#3気筒の吸気弁32の開弁動作を休止させて、それらを閉状態に維持することができる。
図4は、排気可変動弁装置38の構成を示す斜視図である。図4に示すように、内燃機関10の各気筒には、2つの排気弁36がそれぞれ配置されている。排気弁36には、それぞれ弁軸70が固定されている。弁軸70の上端部には、バルブリフター72が取り付けられている。弁軸70には、図示しないバルブスプリングの付勢力が作用しており、排気弁36は、その付勢力によって閉弁方向に付勢されている。
それぞれのバルブリフター72の上部には、排気カム74が配置されている。図4に示すように、排気側については、すべての気筒の排気カム74は、気筒毎に所定の取り付け角度差を有して単一の排気カム軸76に固定されている。排気カム軸76の一端には、ドリブンギヤ78が同軸上に固定されている。ドリブンギヤ78には、出力ギヤ80が噛み合わされている。出力ギヤ80は、EXモータ82の出力軸と同軸上に固定されている。
EXモータ82が回転すると、ギヤ78,80を介して、排気カム軸76が回転する。これにより、#1〜#4気筒の排気弁36を開閉駆動することができる。EXモータ82の回転量および回転速度をクランク角との関係で制御することにより、#1〜#4気筒の排気弁36の開弁時期および閉弁時期を任意に制御することができる。
図5は、上述した可変動弁装置のモータの制御系の概要を示すブロック図である。同図に示すように、IN1モータ60,IN2モータ68,EXモータ82は、それぞれ、駆動回路としてのIN1ドライバ90,IN2ドライバ91,EXドライバ92を介して、ECU40により制御される。
各モータ(電動機)60,68,82は、回転速度および回転量の制御が可能なサーボモータであり、ブラシレスDCモータ等が好ましく用いられる。各モータ60,68,82には、その回転角度を検出する回転角検出センサとしてのレゾルバが内蔵されている。各モータ60,68,82のレゾルバ信号は、対応する各ドライバ90,91,92へそれぞれ送信される。
ECU40からIN1ドライバ90へは、IN1モータ60に対する指令トルク信号が送信され、IN1ドライバ90からECU40へは、IN1モータ60の3相電流およびモータ角度の信号が送信される。また、ECU40からIN2ドライバ91へは、IN2モータ68に対する指令トルク信号が送信され、IN2ドライバ91からECU40へは、IN2モータ68の3相電流およびモータ角度の信号が送信される。そして、ECU40からEXドライバ92へは、EXモータ82に対する指令トルク信号が送信され、EXドライバ92からECU40へは、EXモータ82の3相電流およびモータ角度の信号が送信される。
[実施の形態1の特徴]
一般に、車両は、故障時にも、修理工場等までなるべく自走(退避走行)できることが望ましい。このため、内燃機関10に何らかのトラブルが発生した場合であっても、一部の気筒を休止させる減筒動作によって内燃機関10の運転を続行することができるようにすることが望ましい。
本実施形態の内燃機関10では、上述したように、EXモータ82によって全気筒の排気弁36を駆動する。このため、EXドライバ92の故障時にEXモータ82の作動を停止すると、全気筒の排気弁36が停止してしまうので、内燃機関10の運転を継続することができない。
一方、吸気弁32については、IN1モータ60とIN2モータ68との何れか一方を停止させた場合、二つの気筒の吸気弁32は停止するが、他方のモータによって残りの二つの気筒の吸気弁32を駆動することが可能である。
そこで、本実施形態では、EXドライバ92が故障した場合には、IN2ドライバ91によってEXモータ82を駆動し、IN2モータ68を停止させることとした。これにより、#1および#4気筒においては、吸気弁32および排気弁36の作動を共に継続することができる。つまり、#1および#4気筒による減筒運転が可能となり、車両の退避走行が可能となる。
図6および図7は、上記の機能を達成するべく、IN2ドライバ91およびEXドライバ92と、IN2モータ68およびEXモータ82との間に設置される制御基板を模式的に示す図である。これらの図に示すように、IN2ドライバ91とIN2モータ68との間、および、EXドライバ92とEXモータ82との間の3相パワーケーブルの途中には、リレースイッチを有する制御基板93が設けられている。
ECU40は、EXドライバ92の故障を診断する機能を有しており、その診断結果は、EXドライバ正常信号あるいはEXドライバ異常信号として、制御基板93へ送信される。
(EXドライバ正常時)
図6は、制御基板93がEXドライバ正常信号を受信しているときの状態を示している。この場合には、制御基板93において、IN2ドライバ91の3相ケーブルはIN2モータ68に接続されており、EXドライバ92の3相ケーブルはEXモータ82に接続されている。また、制御基板93は、IN2モータ68から受信したレゾルバ信号をIN2ドライバ91へ送信し、EXモータ82から受信したレゾルバ信号をEXドライバ92へ送信する。そして、ECU40は、IN2モータ68への指令トルクをIN2ドライバ91へ送信し、EXモータ82への指令トルクをEXドライバ92へ送信する。
(EXドライバ故障時)
これに対し、図7は、制御基板93がEXドライバ異常信号を受信しているときの状態を示している。この場合には、同図中の破線で囲った部分に示すように、制御基板93のリレースイッチが切り替えられる。これにより、IN2ドライバ91の3相ケーブルがEXモータ82に接続されるとともに、EXドライバ92の3相ケーブルは、EXモータ82に対する接続を断たれる。また、制御基板93では、EXモータ82から受信したレゾルバ信号をIN2ドライバ91へ送信するように、リレースイッチが更に切り替えられる。そして、ECU40は、IN2ドライバ91から入力される3相電流およびモータ角度の信号をEXモータ82の信号として扱って制御を実行すると共に、EXモータ82への指令トルクをIN2ドライバ91へ送信する。
[実施の形態1における具体的処理]
図8は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU40が実行するルーチンのフローチャートである。図8に示すルーチンによれば、まず、EXドライバ92の故障診断処理が実行され(ステップ100)、EXドライバ92の故障の有無が判別される(ステップ102)。その結果、EXドライバ92が正常であると判別された場合には、EXドライバ正常信号が制御基板93へ送信される。これにより、内燃機関10の各気筒の吸気弁32および排気弁36は、通常動作を継続する(ステップ104)。
一方、上記ステップ102で、EXドライバ92が故障しているものと判別された場合には、EXドライバ異常信号が制御基板93へ送信される。この場合には、まず、燃料インジェクタ28からの燃料噴射を停止する燃料カットが実行される(ステップ106)。続いて、IN2ドライバ68によってEXモータ82が駆動され、EXモータ82の動作を確認する処理が実行される(ステップ108)。そして、EXモータ82が正常に動作するか否かが判別され(ステップ110)、正常に動作すると判別された場合には、#1および#4の二つの気筒による減筒運転動作が実行される(ステップ112)。
すなわち、上記ステップ112では、IN2モータ68が停止して#2および#3気筒の吸気弁32の作動が休止される一方、IN1モータ60およびEXモータ82が駆動されるとともに、#1および#4気筒の燃料インジェクタからの燃料噴射が実行される。なお、この場合、IN2モータ68は、#2および#3気筒の吸気弁32が共に閉じた状態となる位置で停止されることが好ましい。
また、このような減筒運転を行っている場合には、車両のインストルメントパネルの表示あるいは音声等により、修理工場への入庫を運転者に促すことが好ましい。
一方、上記ステップ110で、EXモータ82が正常に動作しないと判別された場合には、内燃機関10が停止される(ステップ114)。この場合には、車両のインストルメントパネルの表示あるいは音声等により、安全な場所への停車を運転者に促すことが好ましい。
なお、内燃機関10と電動機とのハイブリッドシステムを備えた車両の場合には、上記ステップ114で内燃機関10を停止した場合であっても、バッテリーに蓄えられた電力により、一定距離の走行が可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、EXドライバ92が故障した場合であっても、IN2ドライバ91によってEXモータ82を駆動して排気弁36を動作させることができるので、#1および#4気筒による減筒運転を行うことができ、車両を確実に退避走行させることができる。
なお、IN1ドライバ90あるいはIN2ドライバ91が故障した場合には、そのままIN1モータ60あるいはIN2モータ68を停止させれば、減筒運転が可能である。よって、本実施形態では、ドライバ90,91,92の何れが故障した場合であっても、減筒運転が可能である。
また、上述した図8に示すルーチンでは、EXドライバ92の故障が判定された場合、一旦燃料カット(ステップ106)を行うこととしている。これにより、EXドライバ92の故障によって排気弁36が閉じたままになっている気筒で燃焼が行われ、燃焼ガスが吸気系へ逆流する事態を確実に回避することができる。
ところで、本実施形態では、EXドライバ92が故障した場合にIN2ドライバ91によってEXモータ82を駆動するようにしているが、IN1ドライバ90によってEXモータ82を駆動するようにしてもよい。
また、本実施形態では、内燃機関10の吸気弁32をIN1モータ60およびIN2モータ68の二つのモータによって駆動し、排気弁36を一つのEXモータ82によって駆動する場合について説明したが、本発明は、吸気弁32を一つのモータによって駆動し、排気弁36を二つのモータによって駆動する場合や、吸気弁32および排気弁36をそれぞれ二つのモータによって駆動する場合にも適用可能である。
また、吸気弁32や排気弁36を駆動するアクチュエータは、モータに限らず、例えば電磁弁などの他の方式のアクチュエータであってもよい。
また、本実施形態では、内燃機関10が直列4気筒型であるものとして説明したが、本発明では、内燃機関10の気筒数および気筒配置はこれに限定されるものではなく、例えば、直列6気筒、V型6気筒、V型8気筒、V型12気筒などにも適用可能である。
上述した実施の形態1においては、EXドライバ92が前記第1の発明における「所定の駆動回路」に、IN2ドライバ91が前記第1の発明における「他の駆動回路」に、制御基板93が前記第1の発明における「駆動切替手段」に、ECU40が前記第1の発明における「演算処理装置」に、それぞれ相当している。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 吸気可変動弁装置の構成を示す斜視図である。 吸気カム軸をその軸方向から見た図である。 排気可変動弁装置の構成を示す斜視図である。 可変動弁装置のモータの制御系の概要を示すブロック図である。 可変動弁装置のドライバとモータとの間に設置される制御基板を模式的に示す図である。 可変動弁装置のドライバとモータとの間に設置される制御基板を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 ピストン
14 燃焼室
16 吸気通路
18 排気通路
26 触媒
32 吸気弁
34 吸気可変動弁装置
36 排気弁
38 排気可変動弁装置
40 ECU
48、50 吸気カム
52 第1吸気カム軸
54 第2吸気カム軸
60 IN1モータ
68 IN2モータ
74 排気カム
76 排気カム軸
82 EXモータ
84,86,88 カム角センサ
93 制御基板

Claims (5)

  1. 複数気筒を有する内燃機関の吸気弁および排気弁を分担して駆動する少なくとも3つのアクチュエータと、
    前記各アクチュエータ毎に設けられた駆動回路と、
    前記各駆動回路のうちの所定の駆動回路が故障した場合に、その故障した駆動回路に対応するアクチュエータを他の駆動回路を用いて駆動する駆動切替手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 正常時に前記各アクチュエータに対しそれぞれ制御信号を送信する演算処理装置を備え、
    前記演算処理装置は、正常時に前記所定の駆動回路に対して送信すべき制御信号を、前記所定の駆動回路が故障した場合には前記他の駆動回路に対して送信することを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記アクチュエータは、カム軸を回転駆動する電動機であることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関。
  4. 前記所定の駆動回路および前記他の駆動回路のうちの一方は正常時に排気弁の駆動に用いられるものであり、もう一方は正常時に吸気弁の駆動に用いられるものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関。
  5. 前記アクチュエータのうちの一つは、全気筒の排気弁または吸気弁を一括して駆動するものであり、前記所定の駆動回路は正常時にそのアクチュエータを駆動するために用いられるものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の内燃機関。
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