JP2008265664A - 電動車両の冷暖房装置、冷暖房装置を備えた電動車両、及び電動車両の冷暖房システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電動フォークリフト等の電動車両10において、冷暖房を行うことにより一充電あたりの走行距離が大幅に減少することのない冷暖房装置1と、この冷暖房装置1を備えた電動車両10と、この電動車両10の冷暖房システムとを提供すること。
【解決手段】熱媒体を貯留する貯留タンク11と、貯留タンク11から導いた熱媒体と運転席21の雰囲気との間で熱交換を行う熱交換器12と、から冷暖房装置1を構成した。そして、熱源機20により予め蓄冷または蓄熱された熱媒体を貯蔵する蓄熱槽30から、必要に応じて熱媒体を貯留タンク11へ供給し、貯留タンク11に貯留された熱媒体を熱交換器12に導いて運転席21を冷暖房するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】熱媒体を貯留する貯留タンク11と、貯留タンク11から導いた熱媒体と運転席21の雰囲気との間で熱交換を行う熱交換器12と、から冷暖房装置1を構成した。そして、熱源機20により予め蓄冷または蓄熱された熱媒体を貯蔵する蓄熱槽30から、必要に応じて熱媒体を貯留タンク11へ供給し、貯留タンク11に貯留された熱媒体を熱交換器12に導いて運転席21を冷暖房するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、電動車両の冷暖房装置、この冷暖房装置を備えた電動車両、及びこの電動車両の冷暖房システムに関する。
従来、バッテリーを電源として走行する電動フォークリフトの冷暖房装置としては、図2に示すように、冷凍サイクルの圧縮器等を含むクーラーユニット110をヘッドガード101上に取り付け、その熱交換器120を運転席に設けたものが知られている。また、クーラーユニットをヘッドガード上に取り付け、送風ダクトのみを運転席に設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−83464号公報
しかしながら、従来の電動フォークリフトの冷暖房装置は、フォークリフトのバッテリーをその電源として利用していたため、この冷暖房によって電動フォークリフトの一充電あたりの走行距離が大幅に減少してしまう難点があった。
そこで、本発明は、電動フォークリフト等の電動車両において、一充電あたりの走行距離が冷暖房を行うことによって大幅に減少することのない冷暖房装置と、この冷暖房装置を備えた電動車両と、この電動車両の冷暖房システムを提供することを課題とする。
本発明は、バッテリーで走行する電動車両の冷暖房装置であって、熱媒体を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクから導いた熱媒体と運転席の雰囲気との間で熱交換を行う熱交換器とを有し、予め蓄冷または蓄熱された熱媒体を前記電動車両の外部から前記貯留タンクに供給しておき、該貯留タンクに貯留された熱媒体を前記熱交換器に導いて運転席を冷暖房することを特徴としている。
また、本発明の電動車両は、前記請求項1記載の冷暖房装置を備えたことを特徴としている。
また、本発明は、前記電動車両がフォークリフトとして構成され、前記熱媒体が貯留された前記貯留タンクが、該フォークリフトのカウンタウェイトの一部又は全部とされたことを特徴としている。
また、本発明は、バッテリーで走行する電動車両の冷暖房システムであって、前記請求項2または請求項3記載の電動車両と、熱源機により蓄冷または蓄熱された熱媒体を貯蔵する蓄熱槽と、該蓄熱槽内の熱媒体を前記電動車両の貯留タンクへ供給する供給手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明に係る冷暖房装置によれば、予め蓄冷または蓄熱されて貯留タンクに貯留された熱媒体を熱交換器に導いて運転席を冷暖房することができるので、電動フォークリフト等のバッテリーで走行する電動車両において、冷暖房を行うことによって一充電あたりの走行距離が大幅に減少してしまう問題を解消することができる。
また、熱媒体が貯留された貯留タンクをフォークリフトのカウンタウェイトとして利用することも可能である。
また、本発明に係る冷暖房システムによれば、熱源機により蓄冷または蓄熱された熱媒体を一旦、蓄熱槽に貯蔵することができるので、例えば、深夜電力により熱源機を稼動させ、夜間のうちに、蓄冷または蓄熱された十分な量の熱媒体を貯蔵しておき、日中に、蓄熱槽内に貯蔵しておいた熱媒体を適宜、電動車両へ供給することができ、深夜電力を有効利用し得る。
図1に示す本実施形態の電動車両10は、車体2の前部にフォーク3を備え、不図示のバッテリーで走行する電動フォークリフトとして構成されている。そして、この電動車両10は、運転席を冷暖房するための冷暖房装置1を備えている。
本実施形態の冷暖房装置1は、図1に示すように、熱媒体を貯留する貯留タンク11と、貯留タンク11から導いた熱媒体と運転席21の雰囲気との間で熱交換を行う熱交換器12と、貯留タンク11と熱交換器12とを繋いで熱媒体を導通させる導管13と、導管13の往路に配設された循環ポンプ14と、から構成されている。
この冷暖房装置1は、予め蓄冷または蓄熱された熱媒体を、電動車両10の外部から貯留タンク11に供給しておき、この貯留タンク11に貯留された熱媒体を、循環ポンプ14を作動させて導管13を通じて熱交換器12へ導くことによって、運転席21を冷暖房する。したがって、この冷暖房装置1によれば、循環ポンプ14を作動させるための電力を得る他には、電動車両10のバッテリーを利用することなく、運転席21を冷暖房することができ、従来のように、冷暖房を行うことによって電動車両の一充電あたりの走行距離が大幅に減少してしまう難点がない。
また、本実施形態の電動車両10は、冷暖房装置1の貯留タンク11が車体2の後部に配設されており、熱媒体が貯留された貯留タンク11が、フォークリフトのカウンタウェイトの一部を構成している。このことで、従来のカウンタウェイトの構成材料(例えば、鋼材等)の使用量を減らしてその分コストを削減することができる。また、カウンタウェイトとして大容量の貯留タンク11を電動車両10に配設し得るので、運転席21を冷暖房するのに十分な冷暖房能力を確保することができる。
本実施形態の電動車両10の貯留タンク11への熱媒体の供給は、以下に説明する電動車両の冷暖房システムによって実施される。
本実施形態の冷暖房システムは主として、図1に示すように、上記冷暖房装置1を備えた電動車両10と、公知のヒートポンプから成る熱源機20により蓄冷または蓄熱された熱媒体を貯蔵する蓄熱槽30と、この蓄熱槽30内の熱媒体を必要に応じて電動車両10の貯留タンク11へ供給するための供給手段40と、から構成されている。
本実施形態の供給手段40は、蓄熱槽30に基端部が接続され、蓄冷または蓄熱された熱媒体を供給ポンプ41によって電動車両10へ送給するための送給管42と、同じく蓄熱槽30に基端部が接続され、電動車両10から熱交換後の熱媒体を回収するための回収管43と、これら送給管42及び回収管43の先端部に共通に設けられた地上側コネクタ44と、から構成されている。そしてまた、電動車両10には、貯留タンク11にそれぞれ送給管15及び回収管16が接続されており、これら送給管15及び回収管16の先端部に共通に車両側コネクタ17が設けられている。
この冷暖房システムによれば、例えば、電動車両10の走行バッテリーの充電時や休憩時に、供給手段40の地上側コネクタ44と車両側コネクタ17とを接続し、供給ポンプ41を作動させれば、予め熱源機20により蓄冷または蓄熱されて蓄熱槽30に貯蔵された熱媒体を電動車両10の貯留タンク11へ適宜供給することができる。蓄冷または蓄熱された新たな熱媒体の供給を受けた電動車両10は、新たに供給された熱媒体を利用してまた運転席の冷暖房を行うことができる。
また、本実施形態の電動車両の冷暖房システムによれば、熱源機20により蓄冷または蓄熱された熱媒体を一旦、蓄熱槽30に貯蔵するようにしているので、例えば、深夜電力により熱源機20を稼動させ、夜間のうちに、蓄冷または蓄熱された十分な量の熱媒体を貯蔵しておき、日中に、蓄熱槽30内に貯蔵しておいた熱媒体を適宜、電動車両10へ供給することができる。このことで深夜電力を有効利用することができる。
なお、この電動車両の冷暖房システムにおいて、一の蓄熱槽から複数の電動車両に対し熱媒体を供給し得ることは勿論である。また、この冷暖房システムにおいて、熱媒体として不凍液を用いるほか、水を用いて氷蓄熱を利用することも可能である。
以上、本実施形態の電動車両の冷暖房装置、この冷暖房装置を備えた電動車両、及びこの電動車両の冷暖房システムについて説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づいて種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものである。同一の作用又は効果が生じる範囲内でいずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良く、また、一体に構成されている発明特定事項を複数の部材から構成したり、複数の部材から構成されている発明特定事項を一体に構成した形態で実施しても良い。
10 電動車両
1 冷暖房装置
11 貯留タンク
12 熱交換器
2 電動車両の車体
21 運転席
20 熱源機
30 蓄熱槽
40 供給手段
1 冷暖房装置
11 貯留タンク
12 熱交換器
2 電動車両の車体
21 運転席
20 熱源機
30 蓄熱槽
40 供給手段
Claims (4)
- バッテリーで走行する電動車両の冷暖房装置であって、
熱媒体を貯留する貯留タンクと、
該貯留タンクから導いた熱媒体と運転席の雰囲気との間で熱交換を行う熱交換器と、
を有し、
予め蓄冷または蓄熱された熱媒体を前記電動車両の外部から前記貯留タンクに供給しておき、該貯留タンクに貯留された熱媒体を前記熱交換器に導いて運転席を冷暖房することを特徴とした電動車両の冷暖房装置。 - 前記請求項1記載の冷暖房装置を備えた電動車両。
- 前記電動車両がフォークリフトとして構成され、
前記熱媒体が貯留された前記貯留タンクが、該フォークリフトのカウンタウェイトの一部又は全部とされた請求項2記載の電動車両。 - バッテリーで走行する電動車両の冷暖房システムであって、
前記請求項2または請求項3記載の電動車両と、
熱源機により蓄冷または蓄熱された熱媒体を貯蔵する蓄熱槽と、
該蓄熱槽内の熱媒体を前記電動車両の貯留タンクへ供給する供給手段と、
を備えたことを特徴とする電動車両の冷暖房システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007114204A JP2008265664A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | 電動車両の冷暖房装置、冷暖房装置を備えた電動車両、及び電動車両の冷暖房システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007114204A JP2008265664A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | 電動車両の冷暖房装置、冷暖房装置を備えた電動車両、及び電動車両の冷暖房システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008265664A true JP2008265664A (ja) | 2008-11-06 |
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ID=40045765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007114204A Pending JP2008265664A (ja) | 2007-04-24 | 2007-04-24 | 電動車両の冷暖房装置、冷暖房装置を備えた電動車両、及び電動車両の冷暖房システム |
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JP (1) | JP2008265664A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009040233A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Toyota Motor Corp | 車両空調システム、車両および車両空調装置 |
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-
2007
- 2007-04-24 JP JP2007114204A patent/JP2008265664A/ja active Pending
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