JP2008264554A - Hnp組成物から生成された2以上のコア層を具備するゴルフボール - Google Patents

Hnp組成物から生成された2以上のコア層を具備するゴルフボール Download PDF

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Abstract

【課題】比較的柔らかいHNP組成物から生成された層および比較的硬いHNP組成物から生成された層を具備するゴルフボールの提供。
【解決手段】ゴルフボールは少なくとも3つの層を具備し、これは内側コア層、外側コア層およびオプションの中間コア層を含む。少なくとも1つの層が比較的柔らかいHNP組成物から生成され少なくとも1つの層が比較的硬いHNP組成物から生成されている限り、どの層が比較的柔らかいHNP組成物から生成されているか、または、どの層がHNP組成物から生成されているかに制約されない。比較的柔らかいHNP組成物は、弾性率が1000psiから50000psiの高度に中和された酸コポリマーを有する。比較的硬いHNP組成物は、弾性率が25000psiから150000psiの高度に中和された酸コポリマーを有する。
【選択図】なし

Description

この発明は比較的柔らかなHNP組成物から生成された層と比較的硬いHNP組成物から生成された層とを有するゴルフボールに向けられている。この発明は、双方の層がゴルフボール内に存在する限り、どの層が柔らかなHNP組成物から生成されているか、または、どの層が硬いHNP組成物から生成されているかに、制約されない。
この出願は、2005年12月15日提出の米国特許出願第11/304,962号の部分継続出願であり、これは、2004年3月10日提出の米国特許出願第10/797,810号、その後の米国特許第6,988,962号、および2004年3月10日提出の米国特許出願第10/797,699号、その後の米国特許第6,981,926号の部分継続出願であり、これらの内容は参照してここに組み入れる。
従来のゴルフボールは2つの概略的なクラス、すなわちソリッドおよび糸巻に分けることができる。ソリッドゴルフボールは、ワンピース、ツーピース(すなわちソリッドコアおよびカバー)、および多層(すなわち、1または複数層からなるソリッドコア、および/または、1または複数層からなるカバー)ゴルフボールを含む。糸巻ゴルフボールは、典型的には、引っ張られた弾性材料により包囲されたソリッド、空洞、または液体充填のセンタと、カバーとを含む。
ゴルフボールのコアおよびカバー層は典型的にはポリマー組成物から構成され、これは例えばポリブタジエンゴム、ポリウレタン、ポリアミド、アイオノマー、およびこれらのブレンドを含む。アイオノマー、とくに硬度に中和されたアイオノマーは、その強靱性、耐久性、広範囲にわたる硬度値から、ゴルフボール層の好ましいポリマー群である。
高度に中和された酸ポリマーを有するゴルフボール組成物は知られている。例えば、米国特許出願公開第2003/0130434号(特許文献1)は、溶融処理可能な高度に中和されたエチレン酸コポリマーと、脂肪族、単官能性有機酸を酸コポリマー中に導入して、その後、現存のすべての酸基の90%より多くを中和してそれらを製造する方法とを開示しており、その内容は参照してここに組み入れる。そのような組成物を種々のゴルフボール層中に使用することを開示している。また、米国特許出願公開第2005/0148725号(特許文献2)は、(a)酸コポリマー、(b)高分子量、モノマー性の有機酸、(c)熱可塑性樹脂、(d)カチオン源、(e)オプションとしてフィラーを有する、高弾力性の熱可塑性組成物を開示しており、その内容は参照してここに組み入れる。この参考文献は、高弾力性の熱可塑性組成物を有する、ワンピース、ツーピース、スリーピース、および多層のゴルフボールを開示している。
ゴルフボールに高度に中和された酸コポリマーを種々に利用することは開示されているけれども、所望のスピン、フィーリング、およびCORの特性を伴う具体的なゴルフボール構造に高度に中和された酸コポリマーを広く適用することがこの業界において依然として必要とされている。この発明は、比較的柔らかいHNP組成物から製造される層と比較的硬いHNP組成物から製造される層とを利用することによりそのようなゴルフボール構造を実現する。
米国特許出願公開第2003/0130434号 米国特許出願公開第2005/0148725号
1実施例において、この発明は、内側コア層、外側コア層、およびカバー層を有するゴルフボールに向けられている。内側コア層は第1のHNP組成物から生成され、外側コア層は第2のHNP組成物から生成される。第1のHNP組成物はそのショアD硬度が55以下であり、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸/アルキルアクリレート(またはアルキルメタクリレート)コポリマーを有する。第2のHNP組成物はそのショアD硬度が45以上であり、かつ、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸コポリマーを有する。第1のHNP組成物のショアD硬度は、第2のHNP組成物のショアD硬度より小さい。
他の実施例では、この発明は、内側コア層、外側コア層、およびカバー層を有するゴルフボールに向けられている。内側コア層は第1のHNP組成物から生成され、外側コア層は第2のHNP組成物から生成される。第1のHNP組成物はそのショアD硬度が45以上であり、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸/アルキルアクリレート(またはアルキルメタクリレート)コポリマーを有する。第2のHNP組成物はそのショアD硬度が55以下であり、かつ、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸コポリマーを有する。第1のHNP組成物のショアD硬度は、第2のHNP組成物のショアD硬度より大きい。
他の実施例において、この発明は、内側コア層、外側コア層、当該内側コア層および外側コア層の間に配された中間コア層ならびカバー層を有するゴルフボールに向けられている。内側コア層はジエンゴム組成物を有し、外側コア層は第1のHNP組成物から生成され、かつ中間コア層は第2のHNP組成物から生成される。第1のHNP組成物はそのショアD硬度が45以上であり、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸/アルキルアクリレート(またはアルキルメタクリレート)コポリマーを有する。第2のHNP組成物はそのショアD硬度が55以下であり、かつ、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸コポリマーを有する。第1のHNP組成物のショアD硬度は、第2のHNP組成物のショアD硬度より大きい。
さらに他の実施例において、この発明は、内側コア層、外側コア層、当該内側コア層および外側コア層の間に配された中間コア層ならびカバー層を有するゴルフボールに向けられている。内側コア層はジエンゴム組成物を有し、外側コア層は第1のHNP組成物から生成され、かつ中間コア層は第2のHNP組成物から生成される。第1のHNP組成物はそのショアD硬度が55以下であり、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸/アルキルアクリレート(またはアルキルメタクリレート)コポリマーを有する。第2のHNP組成物はそのショアD硬度が45以上であり、かつ、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸コポリマーを有する。第1のHNP組成物のショアD硬度は、第2のHNP組成物のショアD硬度より小さい。
発明の詳細な説明
この発明のゴルフボールは、高度に中和された酸ポリマー(「HNP」)組成物から生成された少なくとも2つの層を具備する。より具体的には、この発明のゴルフボールは、比較的柔らかいHNP組成物から生成された少なくとも1つの層と、比較的硬いHNP組成物から生成された少なくとも1つの層とを具備する。
ここで用いられるように、「高度に中和された酸ポリマー」は、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは少なくとも100%の酸基が中和された後の酸ポリマーを指す。
ここで用いられるように、「硬度」(hardness)はASTM D2240に従って測定されたショアD硬度である。
ここで用いられるように、「弾性率」(modulus)はASTM D790−Bに従う標準フレックスバーを用いて測定される曲げ弾性率である。
比較的柔らかいHNP組成物
この発明の比較的柔らかいHNP組成物は、そのショアD硬度が55以下であり、好ましくはショアD硬度が、10または20または30の下限で、48または50または55の上限の範囲である。
この発明の比較的柔らかいHNP組成物は、少なくとも1つの高度に中和された酸ポリマーを有する。好ましい実施例では、比較的柔らかいHNP組成物の高度に中和された酸ポリマーは、下限が1000または5000または10000psiかつ上限が17000または25000または28000または30000または35000または45000または50000または55000psiの範囲の低弾性率のHNPを有する。この実施例の具体的な側面では、低弾性率のHNPの弾性率は、以下に検討する高弾性率のHNPの弾性率より、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも25%、または少なくとも30%、または少なくとも35%小さい。
この発明の比較的柔らかいHNP組成物のHNPは、酸コポリマーの塩である。HNPは2またはそれ以上の低弾性率のHNPのブレンドであってよいと理解されている。このHNPの酸コポリマーはO/X/Y型のコポリマーであり、ここで、Oはα−オレフィン、XはC−Cのα,β−エチレン系不飽和カルボン酸、Yは軟化用モノマーである。Oは好ましくはエチレンである。Xは、好ましくは、(メタ)アクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、フマル酸、およびイタコン酸から選択される。(メタ)アクリル酸がとりわけ好ましい。ここで使用される「(メタ)アクリル酸」はメタアクリル酸および/またはアクリル酸を意味する。同様に「(メタ)アクリレート」はメタクリレートおよび/またはアクリレートを意味する。Yは、好ましくは、アルキル(メタ)アクリレートであり、アクリル基は1から8個の炭素原子を有する。好ましいO/X/Yタイプのコポリマーは、Oがエチレン、Xが(メタ)アクリル酸、そしてYが(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、およびエチル(メタ)アクリレートである、コポリマーである。具体的に好ましいO/X/Yタイプのコポリマーは、エチレン/(メタ)アクリル酸/n−ブチルアクリレート、エチレン/(メタ)アクリル酸/メチルアクリレート、およびエチレン/(メタ)アクリル酸/エチルアクリレートである。
このHNPの酸コポリマーは、典型的には、コポリマーの全重量を基準にして、少なくとも15wt%、または少なくとも25wt%、または少なくとも40wt%、または少なくとも60wt%のα−オレフィンを含む。酸コポリマー中のC−Cのα,β−エチレン系の不飽和のカルボン酸の量は、典型的には、コポリマーの全重量を基準にして、下限が1または4または6または8または10または15wt%で上限が20または35または40wt%の範囲内である。酸コポリマー中の軟化用モノマーの量は、典型的には、酸コポリマーの全重量を基準にして、下限が1または3または5または11または15または20wt%で上限が23または25または30または35または50の範囲である。
このHNPにとくに適切な酸コポリマーは、超低弾性率アイオノマー(「VLMI−」、very low modulusu ionomer)型のエチレン−酸コポリマー、例えば、Surlyn(商標)6320、Surlyn(商標)8120、Surlyn(商標)8320、Surlyn(商標)9320である。Surlyn(商標)アイオノマーは、E.I.DuPont社から商業的に入手可能である。また、DuPont(商標)HPF1000、DuPont(商標)HPF2000も適切であり、これもE.I.DuPont社から商業的に入手可能である。
他の適切な酸コポリマーは、例えば、米国特許出願公開第2005/0148725号、同第2005/0020741号、同第2004/0220343号、および同第2003/0130434号、および米国特許第5,691,418号、同第6,562,906号、同第6,653,382号、同第6,777,472号、同第6,762,246号、および同第6,815,480号に開示されており、その内容は参照してここに組み入れる。
好ましい実施例では、比較的柔らかいHNP組成物のHNPは、オプションとして部分的に中和されている酸コポリマーを、分子量が大きな有機酸またはその塩の存在下で、十分な量のカチオン源と反応させて、全部の酸基の少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは100%が中和されるようにして、製造される。酸コポリマーは分子量が大きな有機酸またはその塩と、カチオン源と同時に反応させて良く、または、酸コポリマーはカチオン源を添加するのに先立って分子量が大きな有機酸と反応させてよい。
適切な高分子量の有機酸は、脂肪族有機酸、芳香族有機酸、飽和モノ官能性有機酸、不飽和モノ官能性有機酸、マルチ不飽和モノ官能性有機酸、およびそれらのダイマー誘導体である。適切な有機酸の具体的な例は、これに限定されないが、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、エルカ酸、オレイン酸、リノール酸、ミリスチン酸、安息香酸、パルミチン酸、フェニル酢酸、ナフタレノン酸、それらのダイマー誘導体、およびその組み合わせを含む。高分子の有機酸の塩は、脂肪族有機酸、芳香族有機酸、飽和モノ官能性有機酸、不飽和モノ官能性有機酸、マルチ不飽和モノ官能性有機酸、それらのダイマー誘導体、およびその組み合わせの塩、具体的には、バリウム、リチウム、ナトリウム、亜鉛、ビスマス、クロム、コバルト、銅、カリウム、ストンチウム、チタン、タングステン、マグネシウム、およびカルシウムのそれぞれの塩を有する。適切な有機酸およびその塩は例えば米国特許第6,756,436号により詳細に説明されており、その内容は参照してここに組み入れる。
適切なカチオン源はアルカリ金属、アルカリ土類金属、および遷移金属の金属イオンおよび化合物;希土類元素の金属イオンおよび化合物;シリコーン、シランおよび珪酸塩誘導体および錯体配位子;およびそれらの組み合わせを含む。好ましいカチオン源は、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、カルシウム、バリウム、マンガン、銅、亜鉛、錫、リチウム、および希土類金属の金属イオンおよび化合物である。酸コポリマーは、当該酸コポリマーをカチオン源に接触させてHNPを生成するのに先立って少なくとも部分的に中和させてよい。アイオノマーを準備する方法は周知であり、例えば米国特許第3264272号に開示されており、その内容は参照してここに組み入れる。の酸ポリマーは、すべてのモノマーを同時に添加してポリマーを重合するダイレクトコポリマーであってよく、これは例えば米国特許第4351931号に記載されており、参照してその内容をここに組み入れる。代替的には、酸ポリマーは、既存のポリマーにモノマーがグラフト化されるグラフトコポリマーであってよく、これは例えば米国特許出願公開2002/0013413に記載されており、その内容は参照してここに組み入れる。
この発明の比較的柔らかいHNP組成物は、オプションとして1または複数のメルトフロー修正剤を含んでも良い。組成物中のメルトフロー修正剤の量は、ASTM D−1238、条件E、190°Cで、2160グラムの錘を用いて測定したときに、組成物のメルトフロー指数が少なくとも0.1g/10分、好ましくは0.5g/10分〜10.0g/10分、さらに好ましくは1.0g/10分〜6.0g/10分の範囲であるように、容易に決定される。
適切なメルトフロー修正剤は、これに限定されないが、高分子量の有機酸およびその塩、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリ尿素、多価アルコール、およびそれらの組み合わせを含む。適切な有機酸は、脂肪族有機酸、芳香族有機酸、飽和モノ官能性有機酸、不飽和モノ官能性有機酸、マルチ不飽和モノ官能性有機酸、およびそれらのダイマー誘導体である。適切な有機酸の具体的な例は、これに限定されないが、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、エルカ酸、オレイン酸、リノール酸、ミリスチン酸、安息香酸、パルミチン酸、フェニル酢酸、ナフタレノン酸、それらのダイマー誘導体を含む。適切な有機酸は例えば米国特許第6,756,436号により詳細に説明されており、その内容は参照してここに組み入れる。
この発明の組成物中に使用して好適な付加的なメルトフロー修正剤は、米国特許出願第11/216,725号および同第11/216,726に記載されている非脂肪酸メルトフロー修正剤を含み、その開示内容は参照してここに組み入れる。
この発明の比較的柔らかいHNP組成物は、比較的柔らかいHNP組成物の全重量を基準にして、50wt%以下、または30wt%以下、または15wt%以下の量のオプションの添加物および/またはフィラーを含む。適切な添加物およびフィラーは、これに限定されないが、化学膨張および発泡剤、光学的明色化剤、着色剤、蛍光剤、白色剤、UV吸収剤、光安定剤、消泡剤、処理助剤、雲母、タルク、ナノフィラー、酸化防止剤、安定化剤、軟化剤、香料成分、可塑剤、衝撃修正剤、TiO、酸コポリマーワックス、界面活性剤、およびフィラー、例えば、酸化亜鉛、酸化錫、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、クレイ、タングステン、炭化タングステン、シリカ、鉛シリケート、リグランド(リサイクルした材料)、およびこれらの混合物を含む。適切な添加剤は例えば米国特許出願公開第2003/0225197号に十分に説明されており、参照してここに組み入れる。
この発明の比較的柔らかいHNP組成物は、オプションとして高弾性率のHNPを含んでよい。
具体的な実施例では、比較的柔らかいHNP組成物の水蒸気透過率は8g−mil/100in/日以下(すなわち3.2g−mm/m日以下)、または、5g−mil/100in/日以下(すなわち2.0g−mm/m日以下)、または、3g−mil/100in/日以下(すなわち1.2g−mm/m日以下)、または、2g−mil/100in/日以下(すなわち0.8g−mm/m日以下)、1g−mil/100in/日以下(すなわち0.4g−mm/m日以下)、または1g−mil/100in/日未満(すなわち0.4g−mm/m日未満)である。ここで用いられるように、水蒸気透過率(「MVTR」)はg−mil/100in/日で与えられ、20°Cで測定され、ASTM F1249−99に従う。この実施例の好ましい側面では、比較的柔らかいHNP組成物は通常のマンガンをベースにしたカチオン源より親水性が小さなカチオン源を用いて準備された低弾性率のHNPを含む。適切な水蒸気耐性のHNP組成物は例えば米国特許第11/270,066号および米国特許出願公開第2005/0267240号に開示されており、その内容は参照してここに組み入れる。
この発明の比較的柔らかいHNP組成物は、どのような具体的な製造方法や製造装置に限定されない。好ましい実施例では、組成物はつぎのような方法で準備される。酸ポリマー(1または複数)、好ましくは、VLMI−型のエチレン−酸ターポリマー、高分子量の有機酸(1または複数)またはその塩(1または複数)、およびオプションとして添加物/フィラーを同時にまたは個別に、溶融押出機、例えば、シングルまたはツインスクリュー押出機に供給する。適切な量のカチオン源を、同時にまたは事後に添加して、存在するすべての酸基の少なくとも80%、好ましくは少なくとも90、さらに好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは100%が中和されるようにする。上記のプロセスに先立って酸ポリマーが少なくとも部分的に中和されていてよい。各成分は十分に混合された後、金型ヘッドからストランドとして押し出される。
この発明の比較的柔らかいHNP組成物は、1または複数の付加的なポリマー、例えば、熱可塑性ポリマーおよびエラストマーをブレンドしてよい。ブレンドするのに適した熱可塑性ポリマーの例は、これに限定されないが、二相性(bimodal)アイオノマー(例えば米国特許出願公開第2004/0220343号および米国特許第6,562,906号および同第6,762,246号に開示されているようなものであり、その内容は参照してここに組み入れる)、ロジン修正アイオノマー(modified with rosin、例えば米国特許出願公開第2005/0020741号に開示されているようなものであり、その内容は参照してここに組み入れる)、柔軟かつ弾力のあるエチレンコポリマー(例えば米国特許出願公開第2003/0114565号に開示されるようなものであり、その内容は参照してここに組み入れる)、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリアセタール、ポリラクトン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、スチレン−アクリロニトリル樹脂、スチレンマレイン酸無水物、ポリイミド、芳香族ポリケトン、アイオノマーおよびアイオノマー先駆体、酸コポリマー、通常のHNP、ポリウレタン、グラフト化または非グラフト化メタローセン触媒ポリマー、シングルサイト触媒重合ポリマー、高結晶性酸ポリマー、カチオン性アイオノマー、およびこれらの組み合わせを含む。ブレンドの適した具体的なポリオレフィンは1または複数の線形または分岐または環状のC−C40のオレフィン、具体的には、1または複数のC−C40のオレフィン、C−C20のα−オレフィン、または、C−C10のα−オレフィンで共重合したエチレンまたはプロピレンを含むポリマーである。ブレンドに適した具体的な従来のHNPは、これに限定されないが、米国特許第6,756,436号、同第6,894,098号、および同第6,953,820号に開示されている1または複数のHNPを含み、その開示内容は参照してここに組み入れる。この発明のポリマーにブレンドするのに適したエラストマーの例は、すべての天然および合成ゴムを含み、これに限定されないが、エチレンプロピレンゴム(「EPR」)、エチレンプロピレンジエンゴム(「EPDM」)、スチレンブロックコポリマーゴム(例えばSI、SIS、SB、SBS、SIBS等であり、「S」はスチレン、「I」はイソブチレン、「B」はブタジエンである)、ブチルゴム、ハロブチルゴム、イソブチレンおよびパラ−アルキルスチレンのコポリマー、イソブチレンおよびパラ−アルキルスチレンのハロゲン化コポリマー、天然ゴム、ポリイソプレン、ブタジエンのアクリロニトリルによるコポリマー、ポリクロロプレン、アルキルアクリレートゴム、塩化イソプレンゴム、アクリロニトリル塩化イソプレンゴム、およびポリブタジエンゴム(シスおよびトランス)を含む。さらに他の適切なブレンドポリマーは米国特許第5,981,658号、例えばその第14欄、第30−56行に開示されているものを含み、参照してその内容をここに組み入れる。ここに説明されているブレンドは、リアクターの後のブレンドにより、リアクターブレンドと直列にリアクターを結合することにより、また、同一のリアクターに複数の触媒を用いて複数種類のポリマーを製造することにより、製造できる。ポリマーは押出機に入れる前に混合してもよいし、押出機中で混合してもよい。
具体的に適した比較的柔らかいHNP組成物は、これに限定されないが、米国特許出願公開第2005/0148725号に開示されている高弾力性の熱可塑性組成物;米国特許第6,653,382号、同第6,777,472号および米国特許出願公開第2003/0130434号に開示されている高度に中和されたエチレンコポリマー;および米国特許第6,815,480号に開示されている高弾力性の熱可塑性エラストマー組成物を含み、これらの内容は参照してここに組み入れる。
比較的硬いHNP組成物
この発明の比較的硬いHNP組成物は、そのショアD硬度が45以上であり、好ましくはショアD硬度が、45または50または55の下限で、75または80の上限の範囲である。
この発明の比較的硬いHNP組成物は、少なくとも1つの高度に中和された酸ポリマーを有する。好ましい実施例では、比較的硬いHNP組成物の高度に中和された酸ポリマーは、下限が25000または27000または30000または40000または45000または50000または55000または60000psiかつ上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲の弾性率を具備する高弾性率のHNPを有する。
この発明の比較的硬いHNP組成物のHNPは、酸コポリマーの塩である。このHNPは2またはそれ以上の高弾性率のHNPのブレンドであってよいと理解されている。好ましい酸コポリマーは、α−オレフィンおよびC−Cのα,β−エチレン系不飽和カルボン酸のコポリマーである。酸は、典型的には、酸コポリマーの全重量を基準にして、下限が1または10または12または15または20wt%で上限が25または30または35または40wt%の範囲の量だけある。α−オレフィンは好ましくはエチレンおよびプロピレンから選択される。酸は、好ましくは、(メタ)アクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、フマル酸、イタコン酸から選択される。(メタ)アクリル酸がとりわけ好ましい。好ましい実施例では、比較的硬いHNP組成物のNHPは比較的柔らかいNHP組成物のHNPより酸のレベルが大きい。
適切な酸コポリマーは、部分的に中和されている酸ポリマーを含む。適切な部分的に中和されている酸ポリマーの例は、これに限定されないが、E.I.DuPont社から商業的に入手可能なSurlyn(商標)アイオノマー;Honeywell International社から商業的に入手可能なAClyn(商標)アイオノマー;およびExxonMobile Chemical社から商業的に入手可能なIotek(商標)アイオノマーを含む。付加的な適切な酸ポリマーは例えば米国特許第6,953,820号、同第6,762,246号、および同第6,953,820号ならびに米国特許出願公開第2005/0049367号、同第2005/0020741号、および同第2004/0220343に記載されており、それらの内容は参照してここに組み入れる。
好ましい実施例では、比較的硬いHNP組成物のHNPは、酸コポリマーを、十分な量のカチオン源と反応させて、全部の酸基の少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは100%が中和されるようにして、製造される。適切なカチオン源はアルカリ金属、アルカリ土類金属、および遷移金属の金属イオンおよび化合物;希土類元素の金属イオンおよび化合物;シリコーン、シランおよび珪酸塩誘導体および錯体配位子;およびそれらの組み合わせを含む。好ましいカチオン源は、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、カルシウム、バリウム、マンガン、銅、亜鉛、錫、リチウム、および希土類金属の金属イオンおよび化合物である。カルシウムおよびマグネシウムの金属イオンおよび化合物がとりわけ好ましい。酸コポリマーは、当該酸コポリマーをカチオン源に接触させて高弾性率のHNPを生成するのに先立って少なくとも部分的に中和させてよい。先に説明したように、アイオノマーを準備する方法やアイオノマーのベースとなる酸コポリマーを準備する方法は、例えば米国特許第3,264,272号および同第4,351,931号ならびに米国特許出願公開第2002/0013413号に開示されている。
この発明の比較的硬いHNP組成物は、オプションとして1または複数のメルトフロー修正剤を含んでも良い。組成物中のメルトフロー修正剤の量は、ASTM D−1238、条件E、190°Cで、2160グラムの錘を用いて測定したときに、組成物のメルトフロー指数が少なくとも0.1g/10分、好ましくは0.5g/10分〜10.0g/10分、さらに好ましくは1.0g/10分〜6.0g/10分の範囲であるように、容易に決定される。
適切なメルトフロー修正剤は、これに限定されないが、高分子量の有機酸およびその塩、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリ尿素、多価アルコール、およびそれらの組み合わせを含む。適切な有機酸は、脂肪族有機酸、芳香族有機酸、飽和モノ官能性有機酸、不飽和モノ官能性有機酸、マルチ不飽和モノ官能性有機酸、およびそれらのダイマー誘導体である。適切な有機酸の具体的な例は、これに限定されないが、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、エルカ酸、オレイン酸、リノール酸、ミリスチン酸、安息香酸、パルミチン酸、フェニル酢酸、ナフタレノン酸、それらのダイマー誘導体を含む。適切な有機酸は例えば米国特許第6,756,436号により詳細に説明されており、その内容は参照してここに組み入れる。
この発明の組成物中に使用して好適な付加的なメルトフロー修正剤は、米国特許出願第11/216,725号および同第11/216,726号に記載されている非脂肪酸メルトフロー修正剤を含み、その開示内容は参照してここに組み入れる。
この発明の比較的硬いHNP組成物は、比較的硬いHNP組成物の全重量を基準にして、下限が0または5または10wt%で上限が25または30または50wt%の範囲の量のオプションの添加物および/またはフィラーを含む。適切な添加物およびフィラーは、この発明の比較的柔らかいHNP組成物に適したものとして説明したものを含む。
この発明の比較的硬いHNPHNP組成物は、オプションとして低弾性率のHNPを含んでよい。
具体的な実施例では、比較的硬いHNP組成物のMVTRは8g−mil/100in/日以下(すなわち3.2g−mm/m日以下)、または、5g−mil/100in/日以下(すなわち2.0g−mm/m日以下)、または、3g−mil/100in/日以下(すなわち1.2g−mm/m日以下)、または、2g−mil/100in/日以下(すなわち0.8g−mm/m日以下)、1g−mil/100in/日以下(すなわち0.4g−mm/m日以下)、または1g−mil/100in/日未満(すなわち0.4g−mm/m日未満)である。この実施例の好ましい側面では、比較的硬いHNP組成物は通常のマンガンをベースにしたカチオン源より親水性が小さなカチオン源を用いて準備された高弾性率のHNPを含む。適切な水蒸気耐性のHNP組成物は例えば米国特許第11/270,066および米国特許出願公開第2005/0267240号に開示されており、その内容は参照してここに組み入れる。
この発明の比較的硬いHNP組成物は、どのような具体的な製造方法や製造装置に限定されない。好ましい実施例では、組成物はつぎのような方法で準備される。酸ポリマー(1または複数)、好ましくは、エチレン/(メタ)アクリル酸コポリマー、オプションのめるトフロー修正剤、およびオプションの添加物/フィラーを同時にまたは個別に、溶融押出機、例えば、シングルまたはツインスクリュー押出機に供給する。適切な量のカチオン源を、同時にまたは事後に添加して、存在するすべての酸基の少なくとも80%、好ましくは少なくとも90、さらに好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは100%が中和されるようにする。上記のプロセスに先立って酸ポリマーが少なくとも部分的に中和されていてよい。各成分は十分に混合された後、金型ヘッドからストランドとして押し出される。
他の実施例では、低弾性率のHNPに、十分な量の1または複数の付加的な材料(これには添加物、フィラー、およびポリマー材料を含むがこれに限定されない)を混合して弾性率を増大させ、最終的な組成物が当該高弾性率のHNP組成物に関して説明した弾性率を有するようにして、比較的硬いHNP組成物は製造される。
この発明の比較的硬いHNP組成物を1または複数の付加的なポリマー、例えば、熱可塑性ポリマーおよびエラストマーとブレンドしてよい。ブレンドに適した熱可塑性ポリマーおおびエラストマーの例は、この発明の低弾性率のHNP組成物にブレンドするのに適したものとして説明したものを含む。
ゴルフボールへの適用
この発明のゴルフボールは、比較的柔らかいHNP組成物から生成された少なくとも1つの層と、比較的硬いHNP組成物から生成された少なくとも1つの層とを有する。
この発明のHNP組成物から製造されたゴルフボール層は、層の中央および層の表面との間に実質的な硬度差を伴わない。この硬度の勾配の欠如は、そのような組成物のさらなる属性または特徴的な性質である。このことは、必ずしも、そのような組成物がそのような硬度勾配を生成しないという意味ではなく、層の生成に際してなんらかの通常でない、または付加的なステップまたはプロ背市を伴わないと、かかる層が通常の射出または圧縮成型を用いて成型されるときに、5ショアD未満、典型的には、3ショアD未満の勾配しか生成されないことを意味する。HNP組成物に間連して硬度勾配を生成する可能性もあり、たとえば、電子ビームまたはガンマ線照射のような高エネルギ照射による硬化、過酸化物硬化、または表面の共有的架橋の他の手段を通じてそうであるが、この例では実質的に硬度勾配がない。
好ましい実施例において、この発明は、二重コアおよびカバーを具備するゴルフボールを実現する。ただし、二重コアは比較的柔らかいHNP組成物から製造された1つの層および比較的硬いHMP組成物から製造された1つの層を含む。カバーは単一層でも二重カバーでもよい。
ここに開示されるゴルフボールに適切なカバー層材料は、これに限定されないが、アイオノマー樹脂およびそのブレンド(具体的にはSurlyn(商標)アイオノマー)、ポリウレタン、ポリ尿素、(メタ)アクリル酸、熱可塑性ゴムポリマー、ポリエチレン、および合成または天然加硫ゴム、例えばバラタを含む。カバー層材料として用いるときに、ポリウレタンおよびポリ尿素は熱硬化性でも熱可塑性でもよい。熱硬化性材料は、通常の注型または反応性射出成型技術により、ゴルフボール層へと製造できる。熱可塑性材料は、通常の圧縮または射出成型技術によりゴルフボール層へと製造できる。光安定性のポリ尿素またはポリウレタンが外側カバー層の材料として好ましい。他の適切なカバーおよびゴムコア材料は例えば米国特許出願公開2005/0164810、米国特許第5919100号ならびにPCT刊行物WO00/23519および同WO00/29129に開示されており、これらの内容は参照してここに組み入れる。この発明の1実施例では、ゴルフボールに単一層のカバーが設けられ、カバー層の材料は好ましくはポリウレタンおよびポリ尿素から選択される。この発明の複数の実施例では、ゴルフボールに二重カバーが設けられ、内側のカバー層が好ましくは高弾性率の熱可塑性材料であり、外側カバー層が好ましくはポリウレタンおよびポリ尿素から選択される。
この発明は、どのようなゴルフボール層の具体的な製造方法に限定されない。層は任意の適切な技術で製造でき、これには射出成型、圧縮成型、注型、および反応性射出成型が含まれる。
射出成型を採用するときには、HNP組成物は典型的には射出成型機の入り口から容易に供給可能なパレットまたはグラニュー形態であり、ここで、これが、加熱バレル内で150°Fから600°F、好ましくは200°Fから500°Fの温度で、スクリューにより溶かされて搬送される。溶かされたHNP組成物は最終的には閉じた金型キキャビティ内に射出され、これが、雰囲気温度または上昇させられた温度で冷却されてよいが、典型的には50°Fから70°Fの温度に冷却される。閉じた金型内に1秒から300秒配置した後、コアおよび/またはコアに1以上の付加的なコアまたはカバー層を加えたものを金型から取り外し、雰囲気または下降温度で冷却可能にし、あるいは、冷却流体、たとえば水、アイスウォータ、溶媒中のドライアイス、その他の中に配置する。
センタを製造するのに圧縮成型を採用するときには、HNP組成物が初めに材料のプレフォームまたはスラグとされ、これは典型的には円筒またはおよその球形でその重さは成型されるコアの所望の重量より若干重い。このステップに先立って、HNP組成物は、金型を通じて押し出され、あるいは同様に溶融されて押され、その後、円筒形のプレフォームに切断されてよい。このプレフォームが圧縮金型キャビティ内に配されて、150°Fから400°F、好ましくは250°Fから350°F、さらに好ましくは260°Fから295°Fの成型温度で圧縮される。HNP組成物のコアまたはカバー層を圧縮成型するときには、半殻が第1の射出成型で形成され、その後、1または複数の層を有するコアが2つの半殻の内部に包まれ、その後、先に説明したプロセスと類似した態様で圧縮成形される。
ここに開示される実施例では、比較的柔らかいHNP組成物および/または比較的硬いHNP組成物は、発泡化され、あるいは密度調整材料で充填され、所望のゴルフボール性能特性を実現するようにできる。
この発明の任意の二重コアの実施例は同一または異なる比重を有してよい。この発明のHNP組成物の比重は、ストレートな(充填していない)形態で、0.95g/ccから0.99g/ccである。任意の適切な、有機または無機のフィラー、フレーク、ファイバ、粒子、その他をHNP組成物に添加して比重を増減させ、とくにゴルフボール内の重量分散を調整してよく、これは米国特許第6,494,795号、同第6,547,677号、同第6,743,123号、同第7,074,137号、および同第6,688,991号に開示されており、その内容は参照してここに組み入れる。
具体的な実施例において、この発明は、センタ(すなわち最も内側のコア層)の比重が1.15g/cc以下、好ましくは1.110g/cc以下、より好ましくは1.00g/cc以下で、外側コア層の比重が1.15g/cc以上、好ましくは1.5g/cc以上、さらに好ましくは2.0g/cc以上の二重コアゴルフボールを実現する。
他の具体的な実施例において、この発明は、センタ(すなわち最も内側のコア層)の比重が1.15g/cc以上、好ましくは1.5g/cc以上、さらに好ましくは2.0g/cc以上で、外側コア層の比重が1.15g/cc以下、好ましくは1.110g/cc以下、より好ましくは1.00g/cc以下の二重コアゴルフボールを実現する。
他の実施例において、この発明は、センタ、少なくとも1つの付加的なコア層、少なくとも1つのカバー層、および、当該コアおよびカバーの間に配されたオプションの中間層を有し、センタおよび付加的なコア層の各比重が減少させられたものであり(すなわちストレートのHNP組成物のそれより小さく)、カバーおよび/または中間層の比重が増大させられたものであり(すなわちストレートのHNP組成物のそれより大きく)、かつ得られたゴルフボールの重量が46.0オンス以下であるゴルフボールを実現する。
この発明のゴルフボールコアは、二重コアおよびマルチ層コアを含み、典型的には、100未満のAtti圧縮を有し、好ましくは、下限が20または50で上限が80または90または100の範囲内のAtti圧縮を有する。この発明のゴルフボールコアの125ft/sの反発係数(「COR」coefficient of restitution)は、典型的には、少なくとも0.75であり、好ましくは少なくとも0.78、より好ましくは少なくとも0.79である。
この発明のゴルフボールのAtti圧縮は、典型的には120未満であり、好ましくは下限が60または75で上限が105または110または120の範囲内である。この発明のゴルフボールの125ft/sの反発係数(「COR」)は典型的には少なくとも0.75であり、好ましくは少なくとも0.78であり、より好ましくは少なくとも0.79である。
この発明の目的において、圧縮は、既知の手順に従って、Atti圧縮試験装置を用いて測定され、ここではピストンを用いてボールをスプリングに押しつける。ピストンの移動量は固定されスプリングの偏位が測定される。スプリングの偏位の測定はボールの接触時点で開始しない。むしろ、ほぼ第1の1.25mm(0.25インチ)のスプリングの偏位のオフセットがある。非常に剛性が小さなコアはスプリングを1.25mmより多く撓まさず、ゼロの圧縮が測定される。Atti圧縮テスタは42.7mm(1.68インチ)の径の物体を測定するように設計されている。したがって、ゴルフボールコアのようなより小さな物体は隙間を埋めて42.7mmの高さとなるようにして正確な測定値を得るようにしなければならない。
この発明の目的において、CORは既知の手順に従って決定され、ここでは、ゴルフボールまたはゴルフボールのサブアッセンブリ(例えばゴルフボールコア)を空気砲から所定の速度(この発明の目的では125ft/s)で打ち出す。複数の弾道光スクリーンが空気砲およびスチール板の間に配置されてボールの速度を測定する。ボールがスチール板へ移動するときに、ボールは各光スクリーンを活性化して各光スクリーンにおける時間を測定する。これにより、ボールの入射速度に比例した入射移行時間が得られる。ボールはスチール板と衝突して複数の光スクリーンを通じてリバウンドし、これが光スクリーン間を移行するのに要する時間間隔を測定する。これにより、ボールの飛び出し速度に比例した飛び出し移行時間が得られる。CORは飛び出し移行時間間隔の入射移行時間間隔に対する比、COR=Tout/Tinとして計算される。
二重コア/単一カバーのゴルフボール
1実施例において、この発明は、比較的柔らかいHNP組成物から生成された内側コア層、比較的硬いHNP組成物から生成された外側コア層、および単一層のカバーを有するゴルフボールを実現する。この実施例の具体的な側面では、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPであり、外側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲の高弾性率HNPである。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の直径は下限が0.500または0.750または1.000インチで上限が1.550または1.570または1.580インチの範囲であり;外側コア層の厚さは下限が0.020または0.025または0.032インチで上限が0.310または0.440または0.560インチの範囲であり;カバーの厚さは下限が0.020または0.025または0.030インチで上限が0.065または0.080または0.090インチの範囲である。この実施例のさらに他の側面によれば、内側コア層の圧縮は80以下、または70以下、または65以下である。
他の実施例において、この発明は、比較的硬いHNP組成物から生成された内側コア層、比較的柔らかいHNP組成物から生成された外側コア層、および単一層のカバーを有するゴルフボールを実現する。この実施例の具体的な側面では、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。この実施例の他の側面によれば、内側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲である高弾性率HNPであり、外側コア層の組成物のHNPは、その弾性率は下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPである。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の直径は下限が0.500または0.750または1.000インチで上限が1.550または1.570または1.580インチの範囲であり;外側コア層の厚さは下限が0.020または0.025または0.032インチで上限が0.310または0.440または0.560インチの範囲であり;カバーの厚さは下限が0.020または0.025または0.030インチで上限が0.065または0.080または0.090インチの範囲である。この実施例のさらに他の側面によれば、内側コア層の圧縮は少なくとも80、より好ましくは、下限が80または90または100で上限が130または140の範囲である。
二重コア/二重カバーのゴルフボール
他の実施例において、この発明は、比較的柔らかいHNP組成物から生成された内側コア層、比較的硬いHNP組成物から生成された外側コア層、および二重カバーを有するゴルフボールを実現する。この実施例の具体的な側面では、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPであり、外側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲の高弾性率HNPである。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の直径は下限が0.500または0.750または1.000インチで上限が1.550または1.570または1.580インチの範囲であり;外側コア層の厚さは下限が0.020または0.025または0.032インチで上限が0.310または0.440または0.560インチの範囲であり;二重カバーの全体の厚さは下限が0.020または0.025または0.060インチで上限が0.075または0.090または0.110インチの範囲である。この実施例のさらに他の側面によれば、内側コア層の圧縮は80以下、または70以下、または65以下である。
他の実施例において、この発明は、比較的硬いHNP組成物から生成された内側コア層、比較的柔らかいHNP組成物から生成された外側コア層、および二重カバーを有するゴルフボールを実現する。この実施例の具体的な側面では、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。この実施例の他の側面によれば、内側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲である高弾性率HNPであり、外側コア層の組成物のHNPは、その弾性率は下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPである。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の直径は下限が0.500または0.750または1.000インチで1.550または1.570または1.580インチの範囲であり;外側コア層の厚さは下限が0.020または0.025または0.032インチで上限が0.310または0.440または0.560インチの範囲であり;二重カバーの全体の厚さは下限が0.020または0.025または0.060インチで上限が0.075または0.090または0.110インチの範囲である。この実施例のさらに他の側面によれば、内側コア層の圧縮は少なくとも80、より好ましくは、下限が80または90または100で上限が130または140の範囲である。
多層コアのゴルフボール
この発明によれば、いくつかの実施例において、比較的柔らかいHNPベースの層および比較的硬いHNPベースの層を採用することにより、通常のゴムベースの層が不要になることがわかった。ただし、この発明のいくつかの実施例において通常のゴムベースの層を含むことが好ましいかもしれないことがわかる。
したがって、1実施例において、この発明はつぎのものを有するゴルフボールを実現する。
(a)ゴム組成物を有する内側コア層
(b)比較的柔らかいHNP組成物から生成された中間コア層
(c)比較的硬いHNP組成物から生成された外側コア層、および
(d)1または複数の層を具備するカバー
この実施例の具体的な側面では、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。この実施例の他の具体的な側面では、中間コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPであり、外側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲の高弾性率HNPである。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の直径は下限が0.500または0.750または1.000インチで上限が1.550または1.570または1.580インチの範囲であり;中間コア層の厚さはその下限が0.020または0.025または0.032で上限が0.150または0.220または0.280インチの範囲であり;外側コア層の厚さは下限が0.020または0.025または0.032インチで上限が0.310または0.440または0.560インチの範囲であり;カバーの全体の厚さは下限が0.020または0.025または0.030インチで上限が0.065または0.080または0.090インチの範囲である。この実施例のさらに他の側面によれば、内側コア層の圧縮は80以下、または70以下、または65以下である。
他の実施例において、この発明はつぎのものを有するゴルフボールを実現する。
(a)比較的柔らかいHNP組成物から生成された内側コア層
(b)ゴム組成物を有する中間コア層
(c)比較的硬いHNP組成物から生成された外側コア層、および
(d)1または複数の層を具備するカバー
この実施例の具体的な側面では、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPであり、外側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲の高弾性率HNPである。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の直径は下限が0.500または0.750または1.000インチで上限が1.550または1.570または1.580インチの範囲であり;中間コア層の厚さはその下限が0.020または0.025または0.032で上限が0.150または0.220または0.280インチの範囲であり;外側コア層の厚さは下限が0.020または0.025または0.032インチで上限が0.310または0.440または0.560インチの範囲であり;カバーの全体の厚さは下限が0.020または0.025または0.030インチで上限が0.065または0.080または0.090インチの範囲である。この実施例のさらに他の側面によれば、内側コア層の圧縮は80以下、または70以下、または65以下である。
他の実施例において、この発明はつぎのものを有するゴルフボールを実現する。
(a)比較的柔らかいHNP組成物から生成された内側コア層
(b)比較的硬いHNP組成物から生成された中間コア層
(c)ゴム組成物を有する外側コア層、および
(d)1または複数の層を具備するカバー
この実施例の具体的な側面では、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPであり、外側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲の高弾性率HNPである。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の直径は下限が0.500または0.750または1.000インチで上限が1.550または1.570または1.580インチの範囲であり;中間コア層の厚さはその下限が0.020または0.025または0.032で上限が0.150または0.220または0.280インチの範囲であり;外側コア層の厚さは下限が0.020または0.025または0.032インチで上限が0.310または0.440または0.560インチの範囲であり;カバーの全体の厚さは下限が0.020または0.025または0.030インチで上限が0.065または0.080または0.090インチの範囲である。この実施例のさらに他の側面によれば、内側コア層の圧縮は80以下、または70以下、または65以下である。
他の実施例において、この発明はつぎのものを有するゴルフボールを実現する。
(a)ゴム組成物を有する内側コア層
(b)比較的硬いHNP組成物から生成された中間コア層
(c)比較的柔らかいHNP組成物から生成された外側コア層、および
(d)1または複数の層を具備するカバー
この実施例の具体的な側面では、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。この実施例の他の具体的な側面では、中間コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPであり、外側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲の高弾性率HNPである。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の直径は下限が0.500または0.750または1.000インチで上限が1.550または1.570または1.580インチの範囲であり;中間コア層の厚さはその下限が0.020または0.025または0.032で上限が0.150または0.220または0.280インチの範囲であり;外側コア層の厚さは下限が0.020または0.025または0.032インチで上限が0.310または0.440または0.560インチの範囲であり;カバーの全体の厚さは下限が0.020または0.025または0.030インチで上限が0.065または0.080または0.090インチの範囲である。この実施例のさらに他の側面によれば、内側コア層の圧縮は80以下、または70以下、または65以下である。
他の実施例において、この発明はつぎのものを有するゴルフボールを実現する。
(a)比較的硬いHNP組成物から生成された内側コア層
(b)比較的柔らかいHNP組成物から生成された中間コア層
(c)ゴム組成物を有する外側コア層、および
(d)1または複数の層を具備するカバー
この実施例の具体的な側面では、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。この実施例の他の側面によれば、中間コア層の組成物のHNPは、その弾性率は下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPであり、内側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲である高弾性率HNPである。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の直径は下限が0.500または0.750または1.000インチで上限が1.550または1.570または1.580インチの範囲であり;中間コア層の厚さはその下限が0.020または0.025または0.032で上限が0.150または0.220または0.280インチの範囲であり;外側コア層の厚さは下限が0.020または0.025または0.032インチで上限が0.310または0.440または0.560インチの範囲であり;カバーの全体の厚さは下限が0.020または0.025または0.030インチで上限が0.065または0.080または0.090インチの範囲である。この実施例のさらに他の側面によれば、内側コア層の圧縮は少なくとも80、より好ましくは、下限が80または90または100で上限が130または140の範囲である。
他の実施例において、この発明はつぎのものを有するゴルフボールを実現する。
(a)比較的硬いHNP組成物から生成された内側コア層
(b)ゴム組成物を有する中間コア層
(c)比較的柔らかいHNP組成物から生成された外側コア層、および
(d)1または複数の層を具備するカバー
この実施例の具体的な側面では、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。この実施例の他の側面によれば、外側コア層の組成物のHNPは、その弾性率は下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPであり、内側コア層の組成物のHNPは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲である高弾性率HNPである。この実施例の他の具体的な側面では、内側コア層の直径は下限が0.500または0.750または1.000インチで上限が1.550または1.570または1.580インチの範囲であり;中間コア層の厚さはその下限が0.020または0.025または0.032で上限が0.150または0.220または0.280インチの範囲であり;外側コア層の厚さは下限が0.020または0.025または0.032インチで上限が0.310または0.440または0.560インチの範囲であり;カバーの全体の厚さは下限が0.020または0.025または0.030インチで上限が0.065または0.080または0.090インチの範囲である。この実施例のさらに他の側面によれば、内側コア層の圧縮は少なくとも80、より好ましくは、下限が80または90または100で上限が130または140の範囲である。
この発明のゴルフボール層に適したゴムは、天然および合成ゴムを含み、これに限定されないが、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレンプロピレンゴム(「EPR」)、エチレンプロピレンジエンゴム(「EPDM」)、スチレンブロックコポリマーゴム(例えばSI、SIS、SB、SBS、SIBS等であり、「S」はスチレン、「I」はイソブチレン、「B」はブタジエンである)、ブチルゴム、ハロブチルゴム、イソブチレンおよびパラ−アルキルスチレンのコポリマー、イソブチレンおよびパラ−アルキルスチレンのハロゲン化コポリマー、ブタジエンのアクリロニトリルによるコポリマー、ポリクロロプレン、アルキルアクリレートゴム、塩化イソプレンゴム、アクリロニトリル塩化イソプレンゴム、およびこれらの組み合わせを含む。ジエンゴムが好ましい。
内側コア層がゴム組成物を有する実施例において、内側コア層は好ましくはゴム、架橋剤、フィラー、および共架橋剤またはフィリーラジカル開始剤およびオプションにシス−トランス変換触媒の反応生成物から製造される。ゴムは典型的にはポリブタジエンおよびスチレン−ブタジエンから選択される。架橋剤は典型的には金属塩、例えば3〜8の炭素原子を有する酸、例えば、(メタ)アクリル酸の亜鉛塩またはマグネシウム塩を含む。フリーラジカル開始剤は、硬化サイクルにおいて分解する任意の既知の重合開始剤であってよく、これに限定されないが、ジクミルペルオキシド、1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、a−aビス−(−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−メメチル−2,5ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンまたはジ−t−ブチルペルオキシド、およびその混合物を含む。ゴム、架橋剤、フィラー、共架橋剤および開始剤の適切なタイプおよび量は、例えば、米国特許出願公開第2003/0144087号に十分に説明されており、その内容は参照してここに組み入れる。ゴルフボールに利用できる種々のボール構造および材料についても米国特許出願公開第2003/0144087号を参照できる。
糸巻ゴルフボール
1実施例において、この発明は、コア、コアのまわりに巻かれた通常のエラストマー性の糸、および通常のゴルフボールカバー材料、例えばアイオノマー樹脂、そのブレンド(具体的にはSurlyn(商標)アイオノマー樹脂)、熱硬化性ポリウレタンおよびポリ尿素、熱可塑性ポリウレタンおよびポリ尿素、(メタ)アクリル酸、熱可塑性ゴムポリマー、ポリウレタン、および合成または天然加硫ゴム、例えばバラタから製造されたカバーを有する糸巻ゴルフボールを実現する。
この実施例の具体的な側面では、コアは、比較的柔らかいHNP組成物から生成された内側コア層、および比較的硬いHNP組成物から生成された外側コア層を含む。比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。内側コア層の直径は好ましくは0.500から1.250インチである。外側コア層の厚さは好ましくは0.125から0.525インチである。コアの全体の直径は好ましくは1.000から1.550インチである。内側コア層の組成物のHNPは、好ましくは、その弾性率は下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPである。外側コア層の組成物のHNPは、好ましくは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲である高弾性率HNPである。
この実施例の他の具体的な側面では、コアは、比較的硬いHNP組成物から生成された内側コア層、および比較的柔らかいHNP組成物から生成された外側コア層を含む。比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は55以下、好ましくは10から55であり、比較的硬いHNP組成物のショアD硬度は45以上、好ましくは45から80であり、比較的柔らかいHNP組成物のショアD硬度は比較的硬いHNP組成物のショアD硬度より小さい。内側コア層の直径は好ましくは0.500から1.250インチである。外側コア層の厚さは好ましくは0.125から0.525インチである。コアの全体の直径は好ましくは1.000から1.550インチである。内側コア層の組成物のHNPは、好ましくは、その弾性率の下限が25000または27000または45000または55000または60000psiで上限が72000または75000または100000または150000psiの範囲である高弾性率HNPである。外側コア層の組成物のHNPは、好ましくは、その弾性率は下限が1000または5000または10000psiで上限が17000または28000または30000または50000psiの範囲の低弾性率HNPである。
この発明の糸巻ゴルフボールは周知の手法、例えば、米国特許第4,846,910号に開示されている手法で製造される。
適切なHNPの他の例
下記の表のHNPは、この発明の比較的柔らかいHNPおよび/または比較的硬いHNPとしてとくに有益であることがわかったエチレン/アクリル酸コポリマーおよびターポリマーである。
Figure 2008264554
(1)曲げ弾性率はASTM D790−03手順Bにより測定した。
(2)硬度はASTM D2240により測定した。
(3)コポリマー:ポリ(エチレン−アクリル酸)
ターポリマー:ポリ(エチレン−n−ブチルアクリレート−アクリル酸)
(*)データ入手不能
比較的柔らかいHNP組成物から生成された内側コア層、中間コア層、または外側コア層を具備するゴルフボールに向けられた、この発明の実施例において、例5−10および12が、比較的柔らかいHNP組成物として使用してとくに適している。
比較的硬いHNP組成物から生成された内側コア層または中間コア層を具備するゴルフボールに向けられた、この発明の実施例において、例1−6および11が、内側コア層または中間コア層の比較的硬いHNP組成物として使用するのにとくに適している。
比較的硬いHNP組成物から生成された外側コア層を具備するゴルフボールに向けられた、この発明の実施例において、例1−4および11が、外側コア層の比較的硬いHNP組成物として使用するのにとくに適している。
数値の下限および数値の上限がここで示されるときには、これらの値は任意に組み合わせて使用できることは容易に理解できる。
ここで引用したすべての特許、刊行物、テスト手順および他の文献は、優先権書類も含めて、この発明と矛盾しない範囲において、参照してここに組み入れられる。
この発明の事例的な実施例を具体的に説明したが、種々の他の変更が当業者に明らかであり、またこの発明の趣旨を逸脱することなく容易になすことができることに留意されたい。したがって、添付の特許請求の範囲のスコープは、ここに開示された例や記述に制約されることを意図されていない。特許請求の範囲は、この発明の特許可能な新規な特徴のすべてをカバーするように理解されるべきであり、それには当業者にとって均等なすべての特徴も含まれる。

Claims (20)

  1. (a)第1のHNP組成物から生成された内側コア層であって、当該第1のHNP組成物は、そのショアD硬度が55以下であり、かつ、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸/アルキルアクリレート(またはアルキルメタクリレート)コポリマーを有するものと、
    (b)第2のHNP組成物から生成された外側コア層であって、当該第2のHNP組成物は、そのショアD硬度が45以上であり、かつ、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸コポリマーを有するものと、
    (c)カバーとを有し、
    上記第1のHNP組成物のショアD硬度は、上記第2のHNP組成物のショアD硬度より小さいゴルフボール。
  2. 上記第1のHNP組成物のショアD硬度は10から55である請求項1記載のゴルフボール。
  3. 上記第1のHNP組成物のショアD硬度は20から55である請求項1記載のゴルフボール。
  4. 上記第1のHNP組成物のショアD硬度は30から48である請求項1記載のゴルフボール。
  5. 上記第2のHNP組成物のショアD硬度は50から80である請求項1記載のゴルフボール。
  6. 上記第2のHNP組成物のショアD硬度は55から75である請求項1記載のゴルフボール。
  7. 上記第1のHNP組成物のショアD硬度は、上記第2のHNP組成物のショアD硬度より少なくとも3だけ小さい請求項1記載のゴルフボール。
  8. 上記第1のHNP組成物の弾性率は1000psiから50000psiである請求項1記載のゴルフボール。
  9. 上記第2のHNP組成物の弾性率は25000psiから150000psiである請求項1記載のゴルフボール。
  10. 上記第1のHNP組成物の弾性率は1000psiから50000psiであり、上記第2のHNP組成物の弾性率は25000psiから150000psiであり、上記第1のHNP組成物の弾性率は上記第2のHNP組成物の弾性率より少なくとも10%小さい請求項1記載のゴルフボール。
  11. 上記第1のHNP組成物の弾性率は上記第2のHNP組成物の弾性率より少なくとも25%小さい請求項10記載のゴルフボール。
  12. 上記ゴルフボールは中間コア層を上記内側コア層および外側コア層の間に付加的に有し、上記中間コア層はジエンゴム組成物から生成される請求項1記載のゴルフボール。
  13. (a)第1のHNP組成物から生成された内側コア層であって、当該第1のHNP組成物は、そのショアD硬度が45以上であり、かつ、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸コポリマーを有するものと、
    (b)第2のHNP組成物から生成された外側コア層であって、当該第2のHNP組成物は、そのショアD硬度が55以下であり、かつ、高度に中和されたエチレン/アクリル(またはメタクリル)酸/アルキルアクリレート(またはアルキルメタクリレート)コポリマーを有するものと、
    (c)カバーとを有し、
    上記第1のHNP組成物のショアD硬度は、上記第2のHNP組成物のショアD硬度より大きいゴルフボール。
  14. 上記第2のHNP組成物のショアD硬度は10から55である請求項13記載のゴルフボール。
  15. 上記第2のHNP組成物のショアD硬度は20から55である請求項13記載のゴルフボール。
  16. 上記第1のHNP組成物のショアD硬度は50から80である請求項13記載のゴルフボール。
  17. 上記第2のHNP組成物のショアD硬度は、上記第1のHNP組成物のショアD硬度より少なくとも3だけ小さい請求項13記載のゴルフボール。
  18. 上記第2のHNP組成物の弾性率は1000psiから50000psiである請求項13記載のゴルフボール。
  19. 上記第1のHNP組成物の弾性率は25000psiから150000psiである請求項13記載のゴルフボール。
  20. 上記第2のHNP組成物の弾性率は1000psiから50000psiであり、上記第1のHNP組成物の弾性率は25000psiから150000psiであり、上記第2のHNP組成物の弾性率は上記第1のHNP組成物の弾性率より少なくとも10%小さい請求項13記載のゴルフボール。
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