JP2008264321A - 演出装置およびその演出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】幻想的な空間を演出することで、癒しや想像力を体感者に与えることが可能な演出装置およびその演出方法を提供する。
【解決手段】演出装置1は、暗室Dの壁面Wおよびこの壁面Wの前に配置された透過型スクリーン2を投影面とし、ビデオカメラ5により壁面Wの前のボールBを撮像して位置情報として出力し、この位置情報に基づいて制御装置4がボールBの位置に近づくように移動する蝶1aの群れおよび鱗粉1bを表示像として、ビデオプロジェクタ3により透過型スクリーン2に投影することで、透過型スクリーン2を透過して壁面Wにも投影するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、幻想的な空間を演出することができる演出装置およびその演出方法に関する。
従来の演出装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載の花火演出装置は、入力手段としてピックアップマイクが選択されていれば、ピックアップマイクにより和太鼓の音を検知して、和太鼓の音量に比例させた花火画像の大きさと花火音の大きさとを決定すると共に、和太鼓の音の高低に基づいて花火画像の発光色を決定して、ビデオプロジェクタでスクリーンに投写するものである。
特開2002−66163号公報
ところで、現代社会はストレス社会であると言われて久しい。都会に生活するビジネスマンには、癒しの空間が必要である。また、子供に取っても、今まで体感したことのないような不思議な空間に接することで、想像力がかき立てられ、ゆったりとした感情豊かな人間性が育成できる。
特許文献1に記載の花火演出装置は、和太鼓によって花火が打ち上がる映像を楽しむことができるが、ゲーム性が高いものであり、幻想的な空間を演出するものではない。
そこで本発明は、幻想的な空間を演出することで、癒しや想像力を体感者に与えることが可能な演出装置およびその演出方法を提供することを目的とする。
本発明の演出装置は、暗室内に配置された投影面と、前記投影面の前の光源の位置を位置情報として出力する位置検出手段と、前記位置情報に基づいた光源の位置から遠ざかるように、または近づくように移動する1以上の表示像を、前記投影面に投影する投影手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の演出装置の演出方法は、光源の位置を位置情報として出力する位置検出手段と、前記位置情報に基づいて表示像を暗室内に配置された投影面に投影する投影手段とを備えた演出装置の演出方法であって、前記位置検出手段が、前記投影面の前の光源の位置を位置情報として検出し、前記投影手段が、前記位置情報に基づいた光源の位置から遠ざかるように、または近づくように移動する1以上の表示像を、前記投影面に投影することを特徴とする。
体感者が光源を保持し、暗室内で投影面に沿って移動すると、位置検出手段がその光源の位置を位置情報として出力する。この位置情報に基づいて投影手段が、光源から遠ざかるように、または近づくように移動する1以上の表示像を投影面に投影する。体感者は、暗室内で表示像が投影面に浮遊するように投影され、そして保持した光源の位置から遠ざかるように移動する表示像や、遠ざかるように移動する表示像を観察することで、幻想的な空間を体感することができると共にその空間に没入することができる。
前記投影面は、不透過性を有するスクリーンであると、壁面や白色のスクリーンが使用できるので、投影する場所の選択が容易である。
前記投影面は、1枚以上の透過型スクリーンであり、前記投影手段は、体感者に対して少なくとも1枚の前記透過型スクリーンを透過させて投影するように配置されていると、表示像が透過型スクリーンに浮かび上がるように投影されるので、更に幻想的な演出を向上させることができる。また、前記透過型スクリーンが2枚であれば、透過型スクリーンを透過した表示像が次々と透過型スクリーンに映し出されるので、体感者の周囲全体に表示像が移動していると思わせることができる。
前記透過型スクリーンは、光拡散性を有するものであれば、投影された表示像が拡散して映し出されるので、幻影的な表示像とすることができる。
前記位置検出手段は、前記投影面に対して上方または側方に配置されているのが望ましい。位置検出手段が投影面に対して上方または側方に配置されていると、投影面に投影されている表示像が位置検出手段からは見えないので、位置検出手段が表示像を光源として誤認識してしまうことを防止できる。
前記投影手段は、前記光源が滅灯したときに、前記表示像を消滅させると、光源を滅灯状態にして表示像を消滅させたり、点灯状態にして移動させたりすることで、体感者は表示像の変化を楽しむことができる。
前記光源は、可視光を発光するのが望ましい。光源が可視光であれば、体感者は光源と表示像との両方を視認することができるので、体感者に光源によって表示像を操作していると感じさせることができる。また、前記光源を、不可視光を発光するものとすれば、体感者には光源を視認することができないので、体感者自身によって表示像が操作されていると錯覚を起こさせることができる。
本発明の演出装置およびその演出方法は、保持した光源の位置から遠ざかるように移動する表示像や、遠ざかるように移動する表示像を投影面に投影することで、幻想的な空間を醸し出す演出をすることができるので、癒しや想像力を体感者に与えることが可能である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る演出装置を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る演出装置全体を示す図である。
図1に示す演出装置1は、体感者Mが光源である光るボールBを保持することで、羽ばたく白色の蝶1aを象った表示像や、羽ばたく蝶と共に舞うオレンジ色の鱗粉1bを象った表示像を、光るボールBに近づくように投影するものである。
演出装置1は、暗室Dに配置された透過型スクリーン2と、この透過型スクリーン2に投影するビデオプロジェクタ3と、ビデオプロジェクタ3に映像を出力する制御装置4と、制御装置4へ映像を出力するビデオカメラ5と、制御装置4からの音信号を増幅するアンプ6と、アンプ6からの音信号を出力する第1スピーカ7aおよび第2スピーカ7bとを備えている。
透過型スクリーン2は、透過性および光拡散性を有し、暗室Dの壁面Wと平行に配置され、カーテンのように天井から吊り下げられた投影面である。透過型スクリーン2としては、例えば、綿、絹、レーヨン、ポリエステル、ナイロンなどの布地を使用することができ、オーガンジー生地や、ミラーカーテンと呼ばれる生地を採用するのが望ましい。また、透過型スクリーン2を金属メッシュとすることも可能である。
本実施の形態1に係る演出装置1では、透過型スクリーン2の他に、透過型スクリーン2を透過した蝶1aや鱗粉1bを暗室Dの壁面Wに投影することで、壁面Wを光が不透過な投影面である白色のスクリーンとして機能させている。
ビデオプロジェクタ3は、制御装置4により生成された映像を投影するもので、壁面Wと向き合うように配置されている。ビデオプロジェクタ3は、ビデオ入力端子から映像信号を入力して映像を投射する一般的なプロジェクタであれば使用することができる。
制御装置4は、ビデオカメラ5からの映像を位置情報としてボールBの位置を検出して、蝶1aや鱗粉1bの動きを制御したり、BGM(background music)や効果音を音信号として出力したりするものである。この制御装置4とビデオプロジェクタ3とで投影手段が構成されている。
ビデオカメラ5は、ボールBのカラー映像を位置情報として制御装置4へ出力する位置検出手段として機能するものである。ビデオカメラ5は、壁面Wと透過型スクリーン2との間であって、ボールBの上方である天井面Cに取り付けられている。
アンプ6は、制御装置4からのBGMや効果音を増幅して第1スピーカ7aおよび第2スピーカ7bへ出力するオーディオアンプである。
ボールBは、内部に発光ダイオードが、電源である電池および抵抗器と共に設けられていることでオレンジ色に発光する直径が約8cm程度のプラスチック製の球である。
なお、本実施の形態1では、光源として電気的に発光するボールBを使用しているが、化学的に発光するものであってもよい。また、形状は球状とする以外に、棒状でも異形状でもよい。更に、オレンジ色などの可視光とする以外に、赤外光などの不可視光とすることも可能である。また、ボールBを赤外光として発光させる場合には、赤外線LEDなどを内蔵させたり、赤外光反射性を有する反射素材をボールの球面に貼り、赤外光を出射する投光器を設けて投射したりすることが可能である。
しかし、ボールBが発光する光を可視光とすることで、光源であるボールBと、ボールBの位置に応じて移動する蝶1aおよび鱗粉1bとの両方を体感者Mが視認することができるので、ボールBによって蝶1aおよび鱗粉1bを操作していると体感者Mに感じさせることができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る演出装置1の動作について、図2および図3に基づいて説明する。図2は、図1に示す演出装置の動作を説明するフローチャートである。図3(A)〜同図(C)は、図1に示す演出装置による映像を示す図である。
図1に示すように、まず、体感者Mは、透過した映像を鑑賞する透過型スクリーン2の前であって、投影された映像を鑑賞する壁面Wの前である、透過型スクリーン2と壁面Wとの間にボールBを持って入る。
ビデオカメラ5は、撮像した体感者Mを含む映像を、位置情報として制御装置4へ出力する。制御装置4では、体感者Mが保持するボールBが、入力した映像から点灯状態か滅灯状態かを判断する(S10)。つまり、体感者MがボールBを壁面Wの前に差し出すように片手で持ち上げれば、点灯したボールBが映像に映し出されるので、制御装置4は点灯状態と認識することができる。体感者MがボールBを両手が覆ったり、服の中に隠したときには、点灯したボールBが映像に映らないので、制御装置4は滅灯状態と認識することができる。この認識は、輝度の高いものが映像に映っているか否かで判断することができるし、ボールBのオレンジ色が映像に映っているか否かで判断する色認識とすることもできる。
ボールBが点灯状態であると認識すると、制御装置4はBGMをアンプ6へ出力すると共に、蝶1aの群れと、蝶1aと共に漂う鱗粉1bを表示像として生成してビデオプロジェクタ3へ出力する。ビデオプロジェクタ3が透過型スクリーン2へ向かって投影することで、透過型スクリーン2と壁面Wとのほぼ全体に、蝶1aの群れと桜吹雪のように舞う鱗粉1bが投影される(S20)。このときの様子を図3(A)に示す。
透過型スクリーン2は、光拡散性を有しているので、幻影のような蝶1aや鱗粉1bを表現することができ、更に幻想的な演出を向上させることができる。また、透過型スクリーン2はカーテンのように吊り下げられていることで、投影面が平面状にならず波打つように形成されるので、蝶1aや鱗粉1bが移動する度に形状に微妙な変化をもたらすことができる。また、壁面Wを、透過型スクリーン2を透過した蝶1aや鱗粉1bのスクリーンとしているので、投影場所を容易に選定することができる。
本実施の形態1では、蝶1aや鱗粉1bを表示像として制御装置4にて生成して投影しているが、例えば、表示像として、天使、花や、幾何学模様など、様々なものとすることが可能である。
次に、制御装置4は、映像から壁面Wあるいは透過型スクリーン2に沿った方向のボールBの位置を検出する(S30)。制御装置4は、ボールBの位置を検出して、ボールBの近辺に位置する蝶1aをボールBに向かって近づくように移動させる(S40)。このときの様子を、図3(B)に示す。
蝶1aの群れや鱗粉1bは、透過型スクリーン2に浮かび上がるように投影される共に、壁面Wにも投影されるので、2倍の蝶1aの群れや鱗粉1bが投影されることになる。従って、体感者Mの周囲全体に蝶1aの群れや鱗粉1bが移動していると思わせることができる。
制御装置4は、ボールBの近辺に位置する蝶1aをボールBに向かって近づくように移動させるが、ボールBから遠い位置にある蝶1aは、そのままの状態で漂わせる。つまり、全部の蝶1aをボールBの方向へ移動させるのではなく、ボールBの近辺に位置する蝶1aを近づかせることで、透過型スクリーン2および壁面Wに投影された蝶1aに極端な偏りが発生することを防止している。
制御装置4は、ボールBに向かって蝶1aを近づける際には、BGMと共に効果音もアンプ6へ出力することで、蝶1aの接近を体感者Mに印象付けることができる(S50)。
そして、体感者Mが、ボールBに向かって近づく蝶1aを楽しんだ後に、ボールBを隠せば、制御装置4は、ビデオプロジェクタ3により、蝶1aがあたかも驚いたように一旦ボールBから遠ざかるように移動させた後(S60)、図3(C)に示すように黒色の背景を投影し、BGMおよび効果音の出力を停止する(S70)。
制御装置4は、S50またはS70を実行した後S10へ移行し、S10からS50またはS70までを繰り返す制御を行う。従って、ボールBを保持した体感者Mが壁面Wや透過型スクリーン2に沿って移動すれば、制御装置4は、S10からS50を繰り返すことで、ボールBの位置に応じて、ボールBを追っかけるように蝶1aを移動させる。
このように、演出装置1は、ボールBに誘われるように蝶1aの群れが羽ばたきながら近づかせ、光るボールBにあたかも興味を持ったかのような振る舞いを蝶1aにさせることで、蝶1aに命があると体感者Mに錯覚させることができるので、体感者Mに幻想的な空間を体感させることができると共にその空間に没入させることができる。よって、演出装置1は、体感者Mに、癒しや想像力を与えることができる。また、演出装置1は、体感者MがボールBを隠すことで蝶1aや鱗粉1bが消えると共にBGMと効果音とが消音して暗室D内が静寂と暗闇の空間と変化することで、体感者Mを落ち着いた気持ちにさせることができる。
なお、本実施の形態1では、1枚の透過型スクリーン2と壁面Wとを投影面としているが、投影面を、透過型スクリーン2の1枚のみとしてもよいし、2枚以上の透過型スクリーン2としてもよいし、また、壁面Wのみとしてもよい。投影面を透過型スクリーン2の1枚のみとした場合には、体感者Mは、ビデオプロジェクタ3と透過型スクリーン2との間に位置してもよいし、透過型スクリーン2を挟んでビデオプロジェクタ3の反対側に位置してもよい。
また、制御装置4は、体感者Mの上方から撮像した映像によりボールBの点灯状態または滅灯状態の判断やボールBの位置を検出しているが、例えば、ビデオプロジェクタ3が配置されている側からビデオカメラ5によりボールBを撮像すると、制御装置4が透過型スクリーン2や壁面Wに投影された蝶1aや鱗粉1bも光源として誤認識してしまうおそれがある。また、透過型スクリーン2越しにボールBを撮像することになるので、透過型スクリーン2によりボールBからの光が減衰してしまい認識しにくい。更に、制御装置4が色認識によりボールBの識別を行う場合では、ボールBの色と鱗粉1bの色とがオレンジ色と同色なので、やはり誤認識する可能性がある。
しかし、ビデオカメラ5は、ボールBを保持する体感者Mの上方に位置するように配置されているので、蝶1aと鱗粉1bとが映像に映り込まないため、光源と誤認識することがない。また、透過型スクリーン2による光の減衰もない。従って、正確なボールBの位置を検出することができる。また、表示像である蝶1aや鱗粉1bを光源と誤認しないので、蝶1aや鱗粉1bについても色の制限を設ける必要がなく、蝶1aや鱗粉1bの色について好みの色などを使用することができる。
ビデオカメラ5は、体感者Mの上方に配置する以外に、壁面Wの側方に配置してもよい。そうすることで、ボールBの高さ方向の位置を正確に検出することができる。従って、体感者Mの上方に配置したビデオカメラ5と、壁面Wの側方にもう一台ビデオカメラ5を配置することで、制御装置4にて、より正確なボールBの位置を検出することができる。
また、発光色が異なる複数のボールを光源とすることも可能である。この場合には、制御装置4がボールの色を色認識して、それぞれのボールの色に応じて異なる表示像を近づけるようにすることで、体感者Mは好みの色のボールも持って楽しむことができる。例えば、白色に発光するボールであれば白色の蝶を象った表示像を近づけるようにし、緑色に発光するボールであればカエルを象った表示像を近づけるようにする。
また、本実施の形態1では、体感者Mを1台のビデオカメラ5で位置を検出し、1台のビデオプロジェクタ3で1枚の透過型スクリーン2および壁面Wに投影しているが、例えば、2枚以上の透過型スクリーン2を繋ぎ合わせ、2台以上のビデオプロジェクタ3でそれぞれ投影するようにしてもよい、また、壁面Wの代わりに白色スクリーンを準備し、円筒形状に一端部と他端部とを繋ぎ合わせ、その周囲に複数枚の透過型スクリーン2を平面視して同心円となるように配置して、2台以上、望ましくは3台以上のビデオプロジェクタ3で投影するようにしてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る演出装置を、図面に基づいて説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る演出装置を示す図である。図5は、赤外光を発光するリングを示す図である。なお、図4においては図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図4に示す演出装置10は、体感者Mが光源である光るリングR(図5参照)を指に装着することで、あたかも指先から出現したような発光球10aを象った表示像を、漂わせながら上昇させて、リングRから遠ざかるように投影するものである。
演出装置10は、スクリーンである暗室Dの壁面Wと、この壁面Wに投影するビデオプロジェクタ3と、ビデオプロジェクタ3に映像を出力する制御装置11と、制御装置11へ画像を出力するビデオカメラ5と、制御装置11からの音楽を増幅するアンプ6と、アンプ6からの音楽を出力する第1スピーカ7aおよび第2スピーカ7bとを備えている。
本実施の形態2に係る演出装置10は、ビデオカメラ5が壁面Wに対してビデオプロジェクタ3側に配置されている。これは、光源であるリングRが赤外光を発光するので、ビデオプロジェクタ3から投影される光る球のような発光球10aを光源と誤認することがないからである。このビデオカメラ5には、可視光フィルタが装着されていることで、赤外光のみを透過した映像を撮像することができるので、制御装置11は輝度が高い箇所をリングRの位置とすることができる。例えば、制御装置11が、リングRの位置を検出する際に、色認識により検出するのであれば、可視光フィルタを不要とすることができる。
制御装置11は、ビデオカメラ5からの画像情報を位置情報としてリングRの位置を検出して、発光球10a動きを制御したり、BGMや効果音を出力するものである。この制御装置11とビデオプロジェクタ3とで投影手段が構成されている。
図5に示すリングRは、上述したように不可視光である赤外光を発光するもので、赤外光を発光する発光ダイオードと、電池と、抵抗器とが内蔵されている。
次に、本発明の実施の形態2に係る演出装置10の動作について、図6および図7に基づいて説明する。図6は、図4に示す演出装置の動作を説明するフローチャートである。図7(A)〜同図(C)は、図4に示す演出装置による映像を示す図である。
まず、制御装置11は、BGMを出力する(S100)。暗室Dへ入った体感者Mは、壁面Wの前に立ち、赤外光を発光するリングRを装着した手を上げる。
図6に示すように、ビデオカメラ5は、撮像した体感者Mを含む映像を、位置情報として制御装置11へ出力する。制御装置11では、体感者Mが装着したリングRを、入力した映像から点灯状態か滅灯状態かを判断する(S110)。つまり、体感者MがリングRの発光側となる手の甲をビデオカメラ5側に向け、手のひらを壁面Wに向けて手を上げていれば点灯状態であり、手の甲を壁面Wに向けて手を上げていれば滅灯状態である。
リングRが点灯状態であると判断すると、制御装置11は映像からリングRの位置を検出する(S120)。そして、制御装置11は発光球10aをリングRの位置に出現させると共に、出現をイメージさせる効果音をアンプ6へ出力すると(S130)。発光球10aを出現させると、リングRの位置から遠ざかるようにゆっくりと移動させる(S140)。この移動は、気泡が水中を漂って上昇するように、また蛍が飛行するようにすることで、幻想的な動きとしている。また、発光球10aが移動する軌跡を示すように微小球10bを投影することで、体感者Mに発光球10aを不思議な生き物と感じさせることができる。この様子を図7(A)に示す。
発光球10aを漂わせるように移動させると、発光球10a同士が重なり合うことがある。制御装置11は、発光球10a同士が重なり合う位置まで移動すると、発光球10aが弾け、微小球10bが飛び散るように周囲に拡がり消える映像をビデオプロジェクタ3へ出力する。また、制御装置11は、出現した発光球10aの位置とリングRとの位置が重なり合うと、同様に発光球10aが弾け、微小球10bが飛び散るような映像を出力する。このように、発光球10a同士が重なる位置となったり、発光球10aとリングRとが重なる位置となったりしたときに、発光球10aを消滅させることで、発光球10aが映像でなく実体があるもののように体感者Mに感じさせることができる。制御装置11は、発光球10aが弾ける際に効果音を出力することで、体感者Mに発光球10aの消滅を効果的に見せることができる(S150)。この様子を図7(B)に示す。
S110にて、制御装置11が、体感者Mが装着したリングRが滅灯状態であると判断した場合には、S140へ移行する。これは、リングRが滅灯状態となるように体感者Mが手のひらを裏返しにしてビデオカメラ5に写らないようにすると、制御装置11はリングRから遠ざかるように移動する発光球10aをそのままの状態で投影し続けると共に、BGMや効果音も出力し続けるということである。
そして、体感者Mは、再度、リングRの発光がビデオカメラ5に写るように手の甲を向けることで、制御装置11がリングRの点灯状態を検出すると新たな発光球10aを出現させる。つまり、リングRが点灯状態と滅灯状態とが短い時間間隔で繰り返すような仕草をした場合、例えば、ビデオカメラ5に手の甲を向けたり手のひらを向けたりするような動作を体感者Mがすると、次々と出現した発光球10aが、漂うように次々と上昇していき、そしてそれぞれが弾けるように消滅する映像が制御装置11により生成され投影される。体感者はこのように変化する発光球10aを楽しむことができる。この様子を図7(C)に示す。図7(C)では、体感者Mとして子供もリングRを装着して楽しんでいる。
演出装置10は、光源として不可視光である赤外光を発光するリングRを使用しているので、体感者MにはリングRの発光を視認することができない。従って、体感者M自身によって発光球10aが操作されていると錯覚を起こさせることができる。
なお、本実施の形態2では、赤外光を発光するリングRとしているが可視光を発光するものとすることができる。また、手の指に装着するリングRとする以外に、頭、腕、腰、脚などに装着するものとすることができる。また、光源を手で持って操作できるように棒状としたり、球状としたり、異形状とすることも可能である。更に、発光球10aを直線状に移動させることも可能であるが、出現した発光球10aに生命が吹き込まれるような感じを与える演出ができるので、発光球10aを漂うように移動させるのが望ましい。
このように、本実施の形態2に係る演出装置10は、リングRの位置から出現して遠ざかる発光球10aを体感者Mが観察することで、あたかも体感者Mが発光球10aを生み出したような演出をすることができるので、体感者Mに癒しや想像力が与えることができる。
本発明の演出装置およびその演出方法は、幻想的な不思議な空間を演出することができるので、アミューズメントパークのアトラクション、サーカス、コンサートなどの各種のイベント、舞台演出、博物館や美術館などの各種の文化施設や、デパートやショッピングモールなどの各種の商業施設などに好適である。また、光源をキャンドルとすることで結婚式場で開催される披露宴にも適用することが可能である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る演出装置全体を示す図である。 図1に示す演出装置の動作を説明するフローチャートである。 (A)〜(C)は、図1に示す演出装置による映像を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る演出装置を示す図である。 赤外光を発光するリングを示す図である。 図4に示す演出装置の動作を説明するフローチャートである。 (A)〜(C)は、図4に示す演出装置による映像を示す図である
符号の説明
1 演出装置
1a 蝶
1b 鱗粉
2 透過型スクリーン
3 ビデオプロジェクタ
4 制御装置
5 ビデオカメラ
6 アンプ
7a 第1スピーカ
7b 第2スピーカ
10 演出装置
10a 発光球
10b 微小球
11 制御装置
B ボール
D 暗室
C 天井面
W 壁面
M 体感者
R リング

Claims (9)

  1. 暗室内に配置された投影面と、
    前記投影面の前の光源の位置を位置情報として出力する位置検出手段と、
    前記位置情報に基づいた光源の位置から遠ざかるように、または近づくように移動する1以上の表示像を、前記投影面に投影する投影手段とを備えた演出装置。
  2. 前記投影面は、不透過性を有するスクリーンである請求項1記載の演出装置。
  3. 前記投影面は、1枚以上の透過型スクリーンであり、
    前記投影手段は、体感者に対して少なくとも1枚の前記透過型スクリーンを透過させて投影するように配置されている請求項1記載の演出装置。
  4. 前記透過型スクリーンは、光拡散性を有するものである請求項3記載の演出装置。
  5. 前記位置検出手段は、前記投影面に対して上方または側方に配置されている請求項1から4のいずれかの項に記載の演出装置。
  6. 前記投影手段は、前記光源が滅灯したときに、前記表示像を消滅させる請求項1から5のいずれかの項に記載の演出装置。
  7. 前記光源は、可視光を発光するものである請求項1から6のいずれかの項に記載の演出装置。
  8. 前記光源は、不可視光を発光するものである請求項1から6のいずれかの項に記載の演出装置。
  9. 光源の位置を位置情報として出力する位置検出手段と、前記位置情報に基づいて表示像を暗室内に配置された投影面に投影する投影手段とを備えた演出装置の演出方法であって、
    前記位置検出手段が、前記投影面の前の光源の位置を位置情報として検出し、
    前記投影手段が、前記位置情報に基づいた光源の位置から遠ざかるように、または近づくように移動する1以上の表示像を、前記投影面に投影する演出装置の演出方法。
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