JP2008263916A - 表面に画像を有するチョコレート用の成型型 - Google Patents

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薫 桧垣
豊 ▲桑▼野
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Abstract

【課題】剥離痕がない、表面に画像を有するチョコレートを得るための成型型、当該成型型を用いて製造されるチョコレート又はチョコレート菓子とそれらの製造方法を提供すること。
【解決手段】下敷き板の上に所定の厚みのシリコーン樹脂シートが設置され、当該シリコーン樹脂シートの上に型枠を有する成型型において、当該シリコーン樹脂シートの表面に、所定の厚みの画像が印刷されていることを特徴とする表面に画像を有するチョコレート用の成型型、当該成型型を用いて製造されるチョコレート又はチョコレート菓子とそれらの製造方法を提供する。
【選択図】
なし

Description

本発明は、剥離痕の出現を防止した、表面に画像を有するチョコレート用の成型型、それを用いて製造されるチョコレート又はチョコレート菓子とそれらの製造方法に関するものである。
チョコレートの製造の方法としては、加温して融解したチョコレート生地をテンパリングし、目的の型に流し込み冷却固化した後、型から取り外す方法が用いられている。このとき、従来の金属製またはプラスチック製のチョコレート用の成型型では、チョコレートと型との界面、すなわち、接着面に剥離痕というチョコレートの未剥離部分が生ずる。チョコレート表面に剥離痕が出現すると、光沢が悪化し、色ムラが発生し、チョコレートの美味しさの重要な要素である外観に悪影響を及ぼす。
この剥離痕を目立たなくするために、型の表面に凹凸や梨地などで模様を付けたり、文字を彫ったりする方法が、特許文献1に開示されている。すなわち、チョコレートを成型する型の天面及び側面に梨地模様を付けることで、チョコレートの剥離性を向上させる方法である。
また、特許文献2には、チョコレート表面に凹凸からなる縦横の縞模様で絵柄を表現する、ホログラム付きチョコレートの製造方法が開示されている。しかし、チョコレート用の成型型は、金属製やプラスチック製のものでできていて、チョコレートの剥離時にチョコレートの表面に剥離痕が出現する。
特開平08-289729号公報 特開2005−253340号公報
上記のように、特に表面に画像を有するチョコレートを作製する際に、チョコレート表面に、図3または図4に示すような剥離痕(○で囲んだ濃淡がある白っぽい部分)が生ずると画像がぼやけて外観を損なう。
従って、剥離痕がない、表面に画像を有するチョコレートを得るための成型型、当該成型型を用いて製造されるチョコレート又はチョコレート菓子とそれらの製造方法を提供することが本発明の解決しようとする課題である。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、下記のようなシリコーン樹脂シートを用いた、表面に画像を有するチョコレート用の成型型を提供することにより課題を解決した。
すなわち、
(1)下敷き板の上に所定の厚みのシリコーン樹脂シートが設置され、当該シリコーン樹脂シートの上に型枠を有する成型型において、当該シリコーン樹脂シートの表面に、所定の厚みの画像が印刷されていることを特徴とする、表面に画像を有するチョコレート用の成型型。
(2)シリコーン樹脂シートのデュロメーター硬さが20〜70である(1)に記載の成型型。
(3)画像が印刷される方法がスクリーン印刷法である(1)または(2)に記載の成型型。
(4)(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の成型型を用いて製造される表面に画像を有するチョコレート又はチョコレート菓子。
(5)(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の成型型を用いて製造することを特徴とする、表面に画像を有するチョコレート又はチョコレート菓子の製造方法。
本発明の成型型を使用してチョコレートを製造することにより、あらゆるチョコレートの固化剥離時に、チョコレートの表面に剥離痕を出現させず、非常に外観が良好で、精密な画像が表現されるチョコレート又はチョコレート菓子を提供することが可能となる。
本発明における画像とは、文字、模様、写真、イラストなど最終的に凸凹で再現できるものならば何でもよい。
本発明に用いるシリコーン樹脂シートは市販のものを用いることができる。具体的には、今井ゴム社製の透明シリコーンゴムなどのシリコーン樹脂を用いることができる。また、シリコーン樹脂シートとしては、シリコーン化合物のポリマーからなるシリコーン樹脂以外に、シリコーンを樹脂へ導入したシリコーン変性樹脂、例えば、アクリル樹脂やエポキシ樹脂にシリコーンを導入したアクリル−シリコーン樹脂やエポキシ−シリコーン樹脂などをシート状にしたものも使用することができる。シリコーン樹脂シートのデュロメーター硬さはデュロメータータイプAを用いて測定した値(アメリカの材料試験協会規格であるASTMD2240対応)で、その値はシリコーン樹脂シートの弾力性を示し、押し戻す力が大きいほどその値が大きくなる。当該デュロメーター硬さは20〜70がよく、好ましくは30〜60がよい。デュロメーター硬さが20未満の場合は、シリコーン樹脂シートは保形性がなく、チョコレートを成型することができない。また、デュロメーター硬さが70を越えた場合は、柔軟性がなく、剥離時に亀裂が入りやすくなるため好ましくない。また、シリコーン樹脂シートの厚みは、別段の制限はないが、通常1〜50mmで、好ましくは、2〜10mmがよい。
本発明に用いる画像を前記シリコーン樹脂シートの上に印刷するが、印刷手法としては、例えば、スクリーン印刷、インクジェット印刷、謄写印刷等がある。スクリーン印刷では、画像を50〜200メッシュ程度のスクリーン印刷版を用いて、下記に説明するスクリーン印刷法により、通常5〜100μm程度のインキの厚みになるように印刷する。勿論、これより厚く又は薄くすることも可能である。本発明に用いるスクリーン印刷版は、絹、ナイロンやテトロンなどの繊維で織ったものやステンレスの針金で織ったものが挙げられるが、好ましくは繊維で織ったものがよい。本発明に用いるインキは可食インキで、食品に用いられるものはなんでもよい。可食インキとしては、例えば、卵殻未焼成カルシウムとココアバターと大豆レシチンとからなる白色の混合物や、ココアバターその他の油脂を主材とし、これに適宜食品用色素を混入したものなどを用いる。
本発明で表面に画像を有するチョコレート用の成型型の製造方法について、スクリーン印刷法で印刷する典型的な例を以下に説明する。
先ず、印刷されるべき画像をもつ原紙を用意し、この下にスクリーン印刷原版を置き、光照射し、必要な文字や絵柄以外のスクリーン目をふさいでスクリーン印刷版を作製する。つぎに枠にインキをいれ、ゴムのヘラでスクリーンの上面を押し付けながら移動させ、シリコーン樹脂シート上に印刷する。印刷は、インキを変え、2層またはそれ以上の層に印刷してもよい。
ここで、チョコレートの表面には原紙の画像とは反転した画像が印刷されるので、正しい向きに印刷したい場合には、原画とは反転した画像をもつ原紙を用意するのがよい。
下敷き板上に当該シリコーン樹脂シートを設置し、さらにその上に型枠を載せることで、チョコレート用の成型型を作製する。下敷き板は、通常、プラスチック製の板でもよいし、木製の板でも金属製の板でもよい。プラスチックとしては、例えばポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(以下PETという。)、ポリ塩化エチレンなどが挙げられる。金属としては、例えば銅や真鍮などが挙げられる。本発明で、好ましくはポリカーボネート製の下敷き板がよい。また、型枠の材質は下敷き板と同じような材質で、どんなものでもよいが、好ましくは金属製またはプラスチック製がよい。 また、下敷き板とシリコーン樹脂シートの間に、接着および気泡の混入を防止するため、両方の素材に接着しない紙を挟むのが好ましい。
前記チョコレート用の成型型に、常法に従って調製したチョコレート生地を一定温度に調温または調温せずに流し込み、常法に従って、冷却固化しチョコレートを製造する。本発明において、チョコレートとは、広義に用いられ、チョコレート類の表示に関する公正競争規約に関する規定に拘束されない。すなわち、特定の温度以下において硬化する可食性油脂の連続層からなるマトリックスに、実質的に当該油脂に不溶性の可食成分、例えばココアパウダーや、糖類、乳固形分など固形分の微粉砕物を懸濁させた食品で、任意には各種の乳化剤や添加剤、香料などを添加してもよい。典型的には、ビターチョコレート、ミルクチョコレートや、カカオマスを使用せず、ココアバターに、全粉乳や脱脂粉乳や砂糖などが加えられたホワイトチョコレート、ホワイトチョコレートに各種の風味、例えばフルーツ、コーヒー、抹茶などの風味に仕上げられたカラーチョコレートをも包含する。また、上記可食性油脂としてはココアバターに限定されず、ココアバターの代わりにココアバター代用油脂として、動物、植物もしくは両者由来のテンパリング脂、ノンテンパリング脂又はそれらを混合した代用油脂や、当該代用油脂とココアバターの混合物を使用したチョコレートも本願発明のチョコレートに含まれる。
本発明においてチョコレート菓子とは、表面に画像を有するチョコレートと種々の形状のクッキー、ビスケット、クラッカーなどの焼き菓子やキャンディー、ガムなどの菓子とを組み合わせたチョコレート複合菓子や、表面に画像を有するチョコレートをデコレートしたケーキなど、表面に画像を有するチョコレートを用いたお菓子一切を含むものとする。
以下に実施例を例示して、本発明の製造方法を更に詳細に説明するが、これらは例示であって、本発明を限定するものではない。
参考例1
カカオマス(19.00重量部)、全粉乳(14.50重量部)、ココアバター(30.00重量部)、砂糖(35.95重量部)、乳化剤(0.5重量部)、香料(0. 05重量部)を用い、常法によりミルクチョコレート生地を作製した。
実施例1
デュロメータ硬さが 40であるシリコーン樹脂からなり、厚みが3mmであるシリコーン樹脂シートの表面に、可食インキ(卵殻未焼成カルシウム70重量部、ココアバター27重量部、大豆レシチン3重量部から成る白色粉末)で文字や絵からなる画像を100メッシュのスクリーン印刷版(ナイロン製)を用いてスクリーン印刷し、ポリカーボネイトで作製した下敷き板上に当該シリコーン樹脂シートを設置し、さらにその上にポリカーボネイトで作製した型枠を載せることで、チョコレート型を作製した。なお、ポリカーボネイトの下敷き板とシリコーン樹脂シートの接着を防止し、気泡の混入によるチョコレート表面の凹凸を防止するため、両方の素材に接着しない紙を挟んだ。当該チョコレート型に、30℃でテンパリング処理したミルクチョコレート生地(参考例1)を流し込み、15℃にて20分間冷却固化した後、型から取り外すことで、図1と図2に示すようなチョコレートの表面に剥離痕がない、非常に外観の良好な画像が印刷されたミルクチョコレートを得た。
比較例1
厚み0.04mmのPET樹脂シートの表面に、可食インキ(卵殻未焼成カルシウム70重量部、ココアバター27重量部、大豆レシチン3重量部から成る白色粉末)で文字からなる画像を実施例1と同様にスクリーン印刷し、ポリカーボネイトで作製した下敷き板上に当該PET樹脂シートを設置し、さらにその上にポリカーボネイトで作製した型枠を載せることで、チョコレート型を作製した。当該チョコレート型に、30℃でテンパリング処理したミルクチョコレート生地(参考例1)を流し込み、15℃にて20分間冷却固化したところ、チョコレートの収縮とともにPET樹脂シートが変形し、チョコレート表面が凸凹になってしまい、さらに、図3に示すような剥離痕(○で囲んだ濃淡がある白っぽい部分)が出現し、非常に外観の悪いミルクチョコレートとなった。
比較例2
厚み2mmのウレタン樹脂シートの表面に、可食インキ(卵殻未焼成カルシウム70重量部、ココアバター27重量部、大豆レシチン3重量部から成る白色粉末)で絵からなる画像を実施例1と同様にスクリーン印刷し、ポリカーボネイトで作製した下敷き板上に当該ウレタン樹脂シートを設置し、さらにその上にポリカーボネイトで作製した型枠を載せることで、チョコレート型を作製した。当該チョコレート型に、30℃でテンパリング処理したミルクチョコレート生地(参考例1)を流し込み、15℃にて20分間冷却固化したところ、図4に示すような剥離痕(○で囲んだ濃淡がある白っぽい部分)が出現し、非常に外観の悪いミルクチョコレートとなった。
本発明によれば、チョコレートの剥離時に出現する光沢の悪化及び色むらの原因となる剥離痕の発生を無くし、外観に優れ、精密な画像が表現されたチョコレートを製造するための成型型、それを用いて製造されるチョコレート又はチョコレート菓子とそれらの製造方法が提供される。
本発明の実施例1によって得られた文字印刷を有するチョコレート表面を示す。 本発明の実施例1によって得られた絵印刷を有するチョコレート表面を示す。 比較例1によって得られたチョコレート表面を示す。 比較例2によって得られたチョコレート表面を示す。

Claims (5)

  1. 下敷き板の上に所定の厚みのシリコーン樹脂シートが設置され、当該シリコーン樹脂シートの上に型枠を有する成型型において、当該シリコーン樹脂シートの表面に、所定の厚みの画像が印刷されていることを特徴とする、表面に画像を有するチョコレート用の成型型。
  2. シリコーン樹脂シートのデュロメーター硬さが20〜70である請求項1に記載の成型型。
  3. 画像が印刷される方法がスクリーン印刷法である請求項1または2に記載の成型型。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の成型型を用いて製造される、表面に画像を有するチョコレート又はチョコレート菓子。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の成型型を用いて製造することを特徴とする、表面に画像を有するチョコレート又はチョコレート菓子の製造方法。






















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