JP2008263405A - 通信システム - Google Patents

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Masahito Nakamura
雅仁 中村
Takashi Hatauchi
隆史 畑内
Hiroyuki Hebiguchi
広行 蛇口
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Abstract

【課題】小型化、薄型化、軽量化を図ることができ、ウェアラブルな機器にも応用することができる通信システムを提供すること。
【解決手段】伝送媒体2と、伝送媒体2に対して情報信号を変調した電界を付与する送信機1と、伝送媒体2を介して電界を検出し、その電界を情報信号に復調する受信機3とから主に構成されている。受信機3は、伝送媒体2からの電界を受ける受信電極31と、受信電極31と接続したセンサ32と、センサ32に接続した信号検出回路33とを有する。センサ32は、受信電極31と電気的に接続されたセンサ電極323と巻回したコイル324からなり、センサ電極323はコイル324の螺旋軸に対し平行に近接配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、人体のような伝送媒体を介して送受信を行う通信システムに関する。
近年の技術発達に伴い、全く新しい通信方法として人体などに誘導される電界を用いる通信方法が提案されている。このような通信システムとしては、特許文献1に開示されているものがある。この通信システムにおいては、情報信号を変調して得られた変調信号を電界として伝送媒体である人体に付与して、受信機の電界センサにより当該電界を検出し、その電界に対応する信号を復調する。この電界センサは、電気光学結晶と屈折率検出器で構成されており、屈折率検出器は、電気光学結晶にレーザ光を照射するレーザと、電気光学結晶に照射されたレーザ光を受光する受光部とを備えている。
このような構成においては、電気光学結晶の屈折率に変化が生じたときには、その屈折率の変化に伴って受光量が変化する。このため、屈折率検出器では、この受光量の変化に基づいて電気光学結晶の屈折率の変化を検出することができる。このとき、情報信号を送信すると、その変調信号に対応する電界が電気光学結晶の屈折率に変化を及ぼすので、この屈折率の変化に基づいて、伝送媒体を伝送した信号を取得する。
特開2001−298425号公報
しかしながら、特許文献1に開示された通信システムにおいては、電界センサとして、電気光学結晶と屈折率検出器とを用いている。このような電界センサは、偏光検出器、光増幅器、光学バンドパスフィルタ、偏光制御器、偏波保持ファイバ、受光素子などから構成されている(例えば、特開平8−262117号公報)。このような構成が必要であるとすると、受信機の構成が複雑になり、小型化、薄型化、軽量化を図ることができず、ウェアラブルな機器に応用することができない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、小型化、薄型化、軽量化を図ることができ、ウェアラブルな機器にも応用することができる通信システムを提供することを目的とする。
本発明の通信システムは、伝送媒体に情報信号を電界として印加する送信機と、前記電界を検出して前記情報信号を取得する受信機と、を具備し、前記送信機は、情報信号を電界に変換する変換手段と、前記電界を送出する送信電極を備え、前記受信機は、前記伝送媒体からの電界を受ける受信電極と、前記受信電極と電気的に接続されたセンサ電極と、巻回したコイルと、該コイルからの出力信号から前記情報信号を検出する受信回路を備え、前記センサ電極は、前記コイルの螺旋軸に対し平行に近接配置されていること、を特徴とする。
この構成によれば、電気光学結晶や複雑な構成の屈折率検出器を用いる必要がないので、受信機の構成が簡単になり、小型化、薄型化、軽量化を図ることができ、ウェアラブルな機器にも応用することができる。さらに、このような構成によれば、低消費電力化、低コスト化も可能となる。
本発明の通信システムにおいては、前記コイルは、前記コア及び前記センサ電極の外側に巻回されたことが好ましい。
本発明の通信システムにおいては、前記センサ電極を前記巻回したコイルの内側に配置することが好ましい。
本発明の通信システムにおいては、前記コイル内の磁路が実質的に閉じていることが好ましい。この構成によれば、漏曳磁束が非常に少なくなり、コア内の磁束がコア外の状態の変化に影響を受けにくく、高感度で安定して情報通信を行うことができる。また、漏洩磁束が減ることにより周囲にある他の回路との干渉が減り、特性が改善され、周辺回路への悪影響を抑えられる。
本発明の通信システムにおいては、前記コイルの螺旋軸の方向が前記コアの表面と略平行であることが好ましい。この構成によれば、コアの厚さを変えることなく、巻き数を多くすることができ、厚さを変えずにインダクタンスを大きくして感度を高くすることができる。このため、薄型化を図ることができるので、ウェアラブルな機器にも応用することができる。
本発明の通信システムにおいては、前記コアの材料が酸化物系磁性材料、金属結晶系材料、金属アモルファス材料、圧粉磁心材料及び前記圧粉磁心材料を樹脂に分散させてなる材料からなる群より選ばれた軟磁性材料であることが好ましい。この構成によれば、磁気回路の感度が高くなる。また、圧粉磁心材料を樹脂に分散させてなる材料を用いることにより、周波数特性が改善される。
本発明の通信システムにおいては、前記コアの材料を非磁性の絶縁材で構成することが好ましい。この構成によれば、コアのインダクタンスへの寄与分が小さくなるため、共振回路としてのQ値が大きくなる。このため、S/N比を良くすることができる。
本発明の通信システムは、伝送媒体に情報信号を電界として印加する送信機と、前記電界を検出して前記情報信号を取得する受信機とを具備し、前記送信機は、情報信号を電界に変換する変換手段と、前記電界を送出する送信電極を備え、前記受信機は、前記伝送媒体からの電界を受ける受信電極と、前記受信電極と電気的に接続されたセンサ電極と、巻回したコイルと、該コイルからの出力信号から前記情報信号を検出する受信回路を備え、前記センサ電極は、前記コイルの螺旋軸に対し平行に近接配置されているので、小型化、薄型化、軽量化を図ることができ、ウェアラブルな機器にも応用することができる通信システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムを示す概略構成図である。また、図2は、図1に示す通信システムの等価回路を示す図である。図1に示す通信システムは、電界を介して情報信号を伝送する人体などの伝送媒体2と、変調された情報信号を伝送媒体2に電界として付与する送信機1と、伝送媒体2を介して前記電界を検出して情報信号を検出する受信機3とから主に構成されている。
この通信システムにおいては、図2に示すように、送信機1と伝送媒体2との間、及び受信機3と伝送媒体2との間は、コンデンサを介して電気的に容量結合している。そして、送信機1では、所定の搬送周波数を情報信号で変調し、この変調信号に対応した電圧を送信電極11に印加する。これにより、送信機1と容量結合している伝送媒体2には、前記変調信号に対応した電界が誘起される。したがって、例えば送信機をポケットに入れたままでも、薄い布を介して送信機1と人体(伝送媒体2)との間が容量結合するので、情報信号を電界として伝送可能となる。
受信機3は、伝送媒体2からの電界を受ける受信電極31と、受信電極31で受けた電界を検出するセンサ32と、センサ32からの出力信号より前記情報信号を取得する受信回路としての信号検出回路33及び復調回路34を有する。この信号検出回路33では、センサ32からの出力信号より、前記送信機1からの変調信号に相当する信号を検出する。そして、後段の復調回路34がこの信号を変調信号に対応した復調方式で復調することにより、情報信号を得ている。なお、受信電極31は伝送媒体2に面するように配置される。これにより、受信電極31は伝送媒体2と容量結合し、伝送媒体2に付与された電界を受けることが可能となる。
図3は、本発明の実施の形態に係る通信システムの受信機におけるセンサの概略構成を示す図である。図3に示すセンサ32は、基板321上に配設されている。基板321上には、コア322、センサ電極323及びコイル324で構成されたセンサブロックが配設されている。このセンサブロックは、センサ電極323が矩形状のコア322上に配置されており、受信電極31と電気的に接続される。また、このコア322及びセンサ電極323の外側にコイル324が巻回されている。なお、センサ電極323とコイル324の表面は絶縁膜に覆われており、電気的に絶縁状態にあるが、センサ電極323がコイル324の螺旋軸方向に平行になるように配置されているため、センサ電極323とコイル324は容量結合する。なお、基板321は必須の構成要素ではなく、用いなくても良い。
本発明の通信システムの上記センサブロックでは、センサ電極323とコイル324は、電気的に容量結合している。また、受信電極31、センサ電極323、コア322、コイル324、信号検出回路33等は、そのインダクタンス(L)成分とキャパシタンス(C)成分により、共振回路が構成されていると思われる。このため、受信電極31、センサ電極323、コア322、コイル324の大きさやコア322の材質、コイル324の巻数などは、前記変調信号の搬送周波数に合うように、適宜決定される。またコイル324には、センサ電極323での電圧変化に伴う電磁誘導も起きていると思われる。これらにより、上記センサブロックでは、受信電極31で受信した電界を効率よく出力信号に変換できていると思われる。またこのセンサブロックでは、コイルのインダクタンスを大きくすることにより、受信機3の感度が高くなることが確認されている。このためには、コイルの巻数を多くする必要がある。この場合、図3に示すように、コア322に巻回されたコイル324の螺旋軸の方向(図3における矢印方向)がコア322の表面と略平行であるように構成することが好ましい。これにより、コア322の厚さを変えることなく、巻き数を多くすることができ、厚さを変えずにインダクタンスを大きくして感度を高くすることができる。このような構成にすることにより、薄型化を図ることができるので、ウェアラブルな機器にも応用することができる。
上記構成の通信システムにおいては、上記センサブロックを備えた受信機を有するので、小型化、薄型化、軽量化を図ることができ、ウェアラブルな機器にも応用することができる。また、センサブロックにおいて、図3に示すように、コイル324内にコア322を配設させ、このコア材として軟磁性材を用いることにより、コイル324内を貫く磁束密度が高まるため、センサ32の感度を向上させることができる。また、コイル324とセンサ電極323とが近接して配設されているので、コイル324とセンサ電極323間で容量結合がなされている。この結合容量がセンサ32からの出力信号に影響を与え、センサブロックから出力される出力を増加させていると思われる。この結果として、センサ感度がより高まっていると考えられる。さらに、上記構成のセンサブロックは、トランスの構成を採らないので、共振周波数が一つであるので、トランス構成に比べて回路設計の自由度が増大する。
コア322、センサ電極323及びコイル324の配置関係は適宜変更することができる。例えば、図3及び図5(a)に示すように、コア322上にセンサ電極323が設けられ、そのコア322及びセンサ電極323の外側にコイル324が巻回された構成であっても良い。また図5(b)に示すように、分割されたコア322の間にセンサ電極323が挟持され、そのコア322及びセンサ電極323の外側にコイル324が巻回された構成であっても良い。さらに図5(d)に示すように、コア322が2つのセンサ電極323で挟持され、そのコア322及びセンサ電極323の外側にコイル324が巻回された構成であっても良い。
また、センサ電極323がコア322の外側を巻回したコイル324上に配置された構成でも良い。すなわち、図5(c)に示すように、コア322の外側にコイル324が巻回され、その片側のコイル324上にセンサ電極323が配設された構成でも良い。さらに図5(e)に示すように、コア322の外側にコイル324が巻回され、その両側のコイル324上に2つのセンサ電極323がそれぞれ配設された構成でも良い。
コア322、センサ電極323及びコイル324の配置関係は、電磁誘導の効果を最大限に得ることを考えると、センサ電極323がコイル324の内側に配設されることが好ましい。なお、コア322及びセンサ電極323の枚数や形状、位置関係、及び、受信電極31と接続される電極部分の形状や位置関係などについては特に制限はなく、センサ特性を考慮して適宜設定することができる。
図4は、本発明の実施の形態に係る通信システムの受信機におけるセンサの他の例の概略構成を示す図である。図4に示すセンサ32は、基板325上に配設されている。なお、この基板325は必須の構成要素ではなく、用いなくても良い。基板325上には、コア326、センサ電極327及びコイル328で構成されたセンサブロックが配設されている。このセンサブロックは、センサ電極327がコア326上に配置されており、受信電極31と電気的に接続され、このセンサ電極327に近接してコイル328が配設されている。図4に示す構成においては、リング状のコア326上にセンサ電極327が設けられており、そのコア326及びセンサ電極327の外側にコイル328が巻回されている。
この場合、図4に示すように、コイル328の螺旋軸の方向がコア326(センサ電極327)の表面と略平行であることが好ましい。この場合においても、コア326に巻回されたコイル328の螺旋軸の方向(図4における矢印方向)がコア326の表面と略平行であるように構成することにより、コア326の厚さを変えることなく、巻き数を多くすることができ、厚さを変えずにインダクタンスを大きくして感度を高くすることができる。このような構成にすることにより、薄型化を図ることができるので、ウェアラブルな機器にも応用することができる。
上記構成の通信システムにおいては、上記センサブロックを備えた受信機を有するので、小型化、薄型化、軽量化を図ることができ、ウェアラブルな機器にも応用することができる。また、センサブロックにおいて、図4に示すように、コイル328内にコア326を配設させ、このコア材として軟磁性材を用いることにより、コイル328内を貫く磁束密度が高まるため、センサ32の感度を向上させることができる。また、図4に示す構成においては、コイル328とセンサ電極327とが近接して配設されているので、コイル328とセンサ電極327間で容量結合がなされている。この結合容量がセンサ32からの出力信号に影響を与え、センサブロックから出力される出力を増加させていると思われる。この結果として、センサ感度がより高まっていると考えられる。さらに、上記構成のセンサブロックも、トランスの構成を採らないので、共振周波数が一つであるので、トランス構成に比べて回路設計の自由度が増大する。
図4に示す構成においても、コア326、センサ電極327及びコイル328の配置関係を図5(a)〜(e)に示すようにすることができる。すなわち、図5(a)に示すように、コア326上にセンサ電極327が設けられ、そのコア326及びセンサ電極327の外側にコイル328が巻回された構成であっても良い。また、図5(b)に示すように、分割されたコア326の間にセンサ電極327が挟持され、そのコア326及びセンサ電極327の外側にコイル328が巻回された構成であっても良い。また図5(d)に示すように、コア326が2つのセンサ電極327で挟持され、そのコア326及びセンサ電極327の外側にコイル328が巻回された構成であっても良い。
また図5(c)に示すように、コア326の外側にコイル328が巻回され、その片側のコイル328上にセンサ電極327が配設された構成でも良い。さらに図5(e)に示すように、コア326の外側にコイル328が巻回され、その両側のコイル328上に2つのセンサ電極327がそれぞれ配設された構成でも良い。
コア326、センサ電極327及びコイル328の配置関係は、電磁誘導の効果を最大限に得ることを考えると、センサ電極327がコイル328の内側に配設されることが好ましい。なお、コア326及びセンサ電極327の枚数や形状、位置関係、及び、受信電極31と接続される電極部分の形状や位置関係などについては特に制限はなく、センサ特性を考慮して適宜設定することができる。
また、図4に示す構成においては、センサ電極327にも種々の形状を取ることができる。例えば、図6(a)に示すように、コア326とほぼ同じ形状でも良い。また、図6(b)に示すように、コア326と異なる形状(コア326よりも大きい又は小さい)でも良い。さらに、図6(c)に示すように、切り欠き327aが形成されていても良い。
また、コイル内の磁路は実質的に閉じていることが好ましい。コイル内の磁路を閉じるためには、コイル328のようなリング状のコアや、矩形リング状のコアを用いれば良い。このようなコアを用いたトロイダルコイルや、コアが基材に埋め込まれたポケットコアを用いたコイルを使用することにより、磁路が実質的に閉じている磁気回路を構成することができる。
通常の電波を使った通信では、周囲の磁束を効率よく拾うために磁路の開いたソレノイドコイルを使うが、周囲の磁束を拾うということは、同時に周囲の回路素子とも強く磁気的に結合することを意味するので、不要な磁束に反応したり、周囲の回路に悪影響を及ぼすことになる。これに対して、本発明における通信システムでは、コアの磁路を実質的に閉じることによって、漏曳磁束が非常に少なくなり、コア内の磁束がコア外の不要な磁束の影響を受けにくく、高感度で安定して情報通信を行うことができる。また、漏洩磁束が減ることにより周囲にある他の回路との干渉が減り、周辺回路への悪影響を抑えられる。磁路が開いたソレノイドコイルなどに比べて、磁路の閉じたコイルでは、同じ巻数、同じコア断面積、同じ磁路長でも多くの磁束を発生するため、同じインダクタンスであればより小さくすることができる。特に、トロイダルコイルは構造も単純であるため、小型化、薄型化に適している。
また、回路を形成したシリコン基板上にトロイダルコイルを形成して回路と集積化することも可能である。また、高周波特性を改善するためには、誘電率の小さい絶縁体基板を用いることにより、コイルとの間の寄生容量を減らすことも可能となる。
コイル324,328は、その両端子が信号検出回路33に電気的に接続されている。信号検出回路33では、磁気的結合及び容量結合の影響によりコイル324,328に発生した出力信号(誘導起電力あるいは誘導電流)を受信し、前記変調信号を検出する。信号検出回路33は復調回路34に電気的に接続されており、復調回路34では、信号検出回路33で検出された変調信号から情報信号を復調する。
コア322,326の材料は、フェライトなどの酸化物系磁性材料;パーマロイ、センダストなどの金属結晶系材料;金属アモルファス材料;圧粉磁心材料;圧粉磁心材料を樹脂に分散させてなる材料などの軟磁性材料であることが好ましい。これにより、磁気回路の感度が高くなる。また、圧粉磁心材料を樹脂に分散させてなる材料を用いることにより、周波数特性が改善される。特に、大きな透磁率で高い周波数まで使えるため、キャリア周波数を高くする、あるいは帯域の幅を広げることができ、通信システムにおいてデータ通信速度の高速化が可能になる。
しかしながら、帯域を広げると、不要な周波数の信号まで受信する恐れもある。この様な場合は、前記コアの材料を非磁性の絶縁材などで構成してもよい。この構成によれば、コアのインダクタンスへの寄与分が小さくなるため、コイルのLとセンサ電極のCによる共振回路としてのQ値が大きくなる。このため、S/N比を良くすることができる。
上記実施の形態においては、伝送媒体2である人体及び受信機3がともにGNDから電気的に浮いた場合について説明しているが、送信機1、受信機3の少なくともどちらかがGNDに接続していても良い。例えば、携帯電話と腕時計との間で通信を行う場合においては、送信機1、受信機3ともにGNDから電気的に浮いた状態が想定され、携帯電話とAC電源に接続したPCとの間で通信を行う場合においては、携帯電話側はGNDから電気的に浮いた状態で、PC側はGNDに接続した状態が想定される。このような場合であっても、情報信号の通信を行うことが可能である。
このように、本発明の通信システムにおいては、電気光学結晶や複雑な構成の屈折率検出器を用いる必要がないので、受信機の構成が簡単になり、小型化、薄型化、軽量化を図ることができ、ウェアラブルな機器にも応用することができる。さらに、このような構成によれば、低消費電力化、低コスト化も可能となる。
次に、上記構成を有する通信システムにおいて、通信を行う場合の動作について説明する。まず、送信機1において、例えば、数十kHz〜数MHzの搬送波を情報信号で変調して変調信号を得る。この変調信号は、増幅され、電圧変化に変換されることにより、変調信号に対応する電界となる。そして、この電界が伝送媒体2である人体に付与される。なお、送信機1における変調方式については特に制限はない。
人体に付与された電界は、受信機3の受信電極31で受けられる。受信電極31に電界が加わることにより、コイル324,328に出力信号(誘導起電力、誘導電流)が誘起される。このようにコイル324,328で誘起された出力信号に基づき、信号検出回路33で変調信号が検出される。信号検出回路33で検出された変調信号は、復調回路34に送られ、復調回路34において送信機1で使用した搬送波を用いて復調して情報信号を取得する。このようにして、人体を伝送媒体として情報信号の送受信を行うことができる。
また、前記伝送媒体は、電界が誘起されるものであれば良く、人体の様な導電体だけではなく、誘電体や絶縁体などであっても良い。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、送信機1における変調方式や磁気回路を構成するコアの形状については上記実施の形態に限定されず、適宜変更することができる。その他、本発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実施することができる。
本発明の実施の形態に係る通信システムを示す図である。 図1に示す通信システムの等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態に係る通信システムの受信機におけるセンサの概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る通信システムの受信機におけるセンサの他の例の概略構成を示す図である。 (a)〜(e)は、受信機におけるセンサブロックの構成を説明するための図である。 (a)〜(c)は、受信機におけるセンサ電極の形状を説明するための図である。
符号の説明
1 送信機
2 伝送媒体
3 受信機
11 送信電極
31 受信電極
32 センサ
33 信号検出回路
34 復調回路
321,325 基板
322,326 コア
323,327 センサ電極
324,328 コイル
327a 切り欠き

Claims (7)

  1. 伝送媒体に情報信号を電界として印加する送信機と、前記電界を検出して前記情報信号を取得する受信機と、を具備し、前記送信機は、情報信号を電界に変換する変換手段と、前記電界を送出する送信電極を備え、前記受信機は、前記伝送媒体からの電界を受ける受信電極と、前記受信電極と電気的に接続されたセンサ電極と、巻回したコイルと、該コイルからの出力信号から前記情報信号を検出する受信回路を備え、前記センサ電極は、前記コイルの螺旋軸に対し平行に近接配置されていることを特徴とする通信システム。
  2. 前記センサ電極を前記巻回したコイルの内側に配置したことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記センサ電極を前記巻回したコイルの外側に近接配置したことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 前記コイル内の磁路が実質的に閉じていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の通信システム。
  5. 前記コイルがコアを有しており、前記コイルの螺旋軸の方向が前記コアの表面と略平行であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の通信システム。
  6. 前記コアの材料が酸化物系磁性材料、金属結晶系材料、金属アモルファス材料、圧粉磁心材料及び前記圧粉磁心材料を樹脂に分散させてなる材料からなる群より選ばれた軟磁性材料であることを特徴とする請求項5記載の通信システム。
  7. 前記コアの材料が非磁性の絶縁材であることを特徴とする請求項5記載の通信システム。
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JP2008271360A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Alps Electric Co Ltd 通信システム
US9130273B2 (en) 2012-04-18 2015-09-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Communication apparatus

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