JP2008261548A - 加熱調理器 - Google Patents

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優子 中島
Noriko Ohashi
紀子 大橋
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Abstract

【課題】使用性を向上するとともに電力浪費を防止できる加熱調理器を提供する。
【解決手段】被加熱物を収納する加熱室20と、加熱室20を開閉する扉11と、加熱室20に蒸気を供給して被加熱物を加熱する蒸気供給手段50と、加熱室20内の蒸気を排気するダンパ48と、報知手段13aとを備え、加熱時間の異なる第1、第2調理物を報知手段13aにより異なる投入時期を指示し、同時に終了させることのできる加熱調理器1において、第1調理物を所定時間加熱して第2調理物の投入時期の直前にダンパ48を開いて所定量の蒸気を排気し、ダンパ48を閉じた後に第2調理物の投入を指示した。
【選択図】図6

Description

本発明は、加熱時間の異なる複数の調理物を同時に加熱調理できる加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器は特許文献1に開示されている。この加熱調理器は加熱室内に蒸気を供給して被加熱物の加熱調理を行う。加熱室の背面には加熱室に連通する排気ダクトが導出され、排気ダクト内にダンパ及び排気ファンが配される。調理が終了するとダンパを開いて排気ファンを駆動し、加熱室内の蒸気が排気される。これにより、扉を開いた際に高温の蒸気が使用者に当たらず、安全性を向上することができる。
加熱時間の異なる複数の調理物の加熱調理を行う場合は、まず加熱時間の長い第1調理物が加熱室に投入される。第1調理物を所定時間加熱調理すると、加熱時間の短い第2調理物の投入時期が報知される。使用者は扉を開いて第2調理物を加熱室に投入すると第1、第2調理物が同時に加熱され、同時に調理が終了する。これにより、別々に調理するよりも短時間で第1、第2調理物を調理することができ、加熱調理器の利便性を向上することができる。
また、第2調理物の投入時または投入直前にはダンパが開かれ、排気ファンが駆動される。これにより、加熱室内の蒸気が排気され、扉を開いた際の安全性が維持される。
特開2005−265337号公報(第6頁−第19頁、第8図)
しかしながら、上記従来の加熱調理器によると、第2調理物の投入時に扉を開くと排気ファンによって開口面積の広い前面開口部から大量の空気が加熱室に流入し、ダンパを介して排気される。これにより、扉の開成時間が長くなると加熱室内は蒸気が殆ど流出して空気で満たされる。このため、第2調理物を投入して扉を閉じた後に大量の蒸気を生成して加熱室内の温度を大きく上昇させる必要がある。従って、調理時間がかかって加熱調理器の使用性が悪くなるとともに、電力を浪費する問題があった。
本発明は、使用性を向上するとともに電力浪費を防止できる加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱室を開閉する扉と、前記加熱室に蒸気を供給して被加熱物を加熱する蒸気供給手段と、前記加熱室内の蒸気を排気するダンパと、報知手段とを備え、加熱時間の異なる第1、第2調理物を前記報知手段により異なる投入時期または取出し時期を指示して同時に調理できる加熱調理器において、加熱時間の短い第2調の投入時期または取出し時期の直前に前記ダンパを開いて所定量の蒸気を排気し、前記ダンパを閉じた後に第2調理物の投入または取出しを指示することを特徴としている。
この構成によると、調理メニューから第1、第2調理物を同時に加熱するモードを選択すると、第1、第2調理物の加熱時間が導出される。加熱時間の長い第1調理物の投入が促されて第1調理物が加熱室に投入されると、蒸気供給手段によって加熱室に蒸気が供給される。これにより、第1調理物の加熱調理が行われる。第2調理物の投入時期に近づくと、ダンパを開いて加熱室内の高温の蒸気の一部が排気される。所定量の蒸気が排気されるとダンパが閉じられ、第2調理物の投入が報知手段により指示される。扉を開いて第2調理物を投入すると蒸気供給手段によって加熱室に蒸気が供給される。第1、第2調理物は同時に加熱調理され、調理時間の経過によって同時に調理が終了する。また、第1、第2調理物を同時に投入して調理を開始し、加熱時間の短い第2調理物を先に取出してもよい。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、前記ダンパを介して前記加熱室から強制排気する排気ファンを備えたことを特徴としている。この構成によると、第2調理物の投入時期または取出し時期に近づくとダンパが開かれ、排気ファンによって加熱室内の高温の蒸気の一部が強制排気される。ダンパが閉じられた扉の開成中は排気ファンを駆動してもよく、停止してもよい。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、第2調理物の投入または取出しを行う際の前記扉の開成時間に応じて調理終了時期を可変したことを特徴としている。この構成によると、扉を開く時間が長いと流出する蒸気が多いため、第2調理物投入または取出し後の調理時間が長く設定される。扉を開く時間が短いと流出する蒸気が少ないため、第2調理物投入または取出し後の調理時間が短く設定される。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、第2調理物を投入または取出し後に単位時間の供給熱量の大きい第1期間と小さい第2期間とを連続して設け、前記扉の開成時間に応じて第1期間の供給熱量または時間を可変したことを特徴としている。
この構成によると、第2調理物を投入または取出し後に第1期間で蒸気量を増やすことや蒸気温度を上げることによって供給熱量を増加し、扉開成によって流出した熱量が補充される。その後、第2期間で供給熱量を下げて通常の加熱が行われる。扉を開く時間が長いと流出する蒸気が多いため、第1期間の供給熱量の増加や時間延長が行われる。扉を開く時間が短いと流出する蒸気が少ないため、第1期間の供給熱量の減少や時間短縮が行われる。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、調理開始から第2調理物の投入時期または取出し時期までの時間に応じて前記ダンパの開成時間を可変したことを特徴としている。この構成によると、調理を開始して第2調理物の投入時期または取出時期までの時間が短い場合は加熱室内の蒸気量が少なく、ダンパは短時間開成される。調理を開始して第2調理物の投入時期または取出時期までの時間が長い場合は加熱室内の蒸気量が多く、ダンパは長時間開成される。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、調理メニューを選択する操作部を備え、第1、第2調理物を前記操作部により選択した際に同時に調理可能か否かを表示したことを特徴としている。この構成によると、第1調理物と第2調理物を操作部により選択すると、第1、第2調理物の調理温度等の調理条件が同時に調理可能な調理条件か否かが判別され、判別結果が表示される。
本発明によると、加熱時間の短い第2調理物の投入時期または取出し時期の直前にダンパを開いて所定量の蒸気を排気し、ダンパを閉じた後に第2調理物の投入または取出しを指示するので、使用者の安全性を維持できるとともに、排気される蒸気量を抑制することができる。このため、第2調理物を投入または取出して扉を閉じた後の温度上昇を小さくすることができ、必要な蒸気量を減少させることができる。従って、調理時間を短縮して使用性が向上するとともに、電力浪費を防止することができる。
また本発明によると、ダンパを介して加熱室から強制排気する排気ファンを備えたので、迅速に排気できる。加えて、ダンパと扉とを同時に開いて排気ファンを駆動すると加熱室の前面開口部から大量の空気が流入して蒸気の排気量が多くなる。このため、ダンパを閉じることによって加熱室から流出する蒸気量を抑制する効果が大きい。
また本発明によると、第2調理物を投入または取出しの際の扉の開成時間に応じて調理終了時期を可変したので、第1、第2調理物の調理に適した熱量を供給して第1、第2調理物を良好に調理することができる。
また本発明によると、第2調理物を投入または取出し後に単位時間の供給熱量の大きい第1期間と小さい第2期間とを連続して設け、扉の開成時間に応じて第1期間の供給熱量または時間を可変したので、第1、第2調理物の調理に適した熱量を供給して第1、第2調理物を良好に調理することができる。また、第1、第2調理物または第1調理物のみを予定時刻の通りに調理終了することができる。
また本発明によると、調理開始から第2調理物の投入時期または取出し時期までの時間に応じてダンパの開成時間を可変したので、安全性を維持するとともに、流出する蒸気量をより確実に抑制することができる。
また本発明によると、第1、第2調理物を操作部により選択した際に同時に調理可能か否かを表示したので、使用者の利便性を向上することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の加熱調理器を示す正面図及び側面図である。加熱調理器1は過熱蒸気から成る加熱媒体によって被加熱物を調理する。加熱調理器1は直方体形状のキャビネット10を備えている。キャビネット10の正面には扉11が設けられる。
扉11は下端を中心に垂直面内で回動可能に枢支され、上部には扉11を開閉するためのハンドル12が設けられている。扉11の中央部11Cには耐熱ガラスをはめ込んで内部を視認できる透過部11a(図3参照)が設けられる。中央部11Cの左右には金属製装飾板を表面に設けた左側部11L及び右側部11Rが対称的に配置されている。扉11の右側部11Rには操作パネル13(操作部)が設けられている。操作パネル13には動作状況や使用者に対する指示等を表示する表示部13a(報知手段)が設けられる。
図3は扉11を開いた状態の加熱調理器1の正面図を示している。扉11はハンドル12を把持して手前に引くと回動し、垂直な閉鎖状態から水平な開放状態へと90゜姿勢を変えることができる。扉11を開くとキャビネット10の正面が露出する。
扉11の中央部11Cに対応する箇所には加熱室20が設けられる。扉11の左側部11Lに対応する箇所には水タンク室70が設けられ、蒸気発生用の水を貯溜する水タンク71が収納される。扉11の右側部11Rに対応する箇所には特に開口部は設けられていないが、内部に制御基板(不図示)が配置されている。
加熱室20は略直方体に形成され、扉11に面した前面が被加熱物F(図5参照)を出し入れするための開口部20dになっている。扉11の回動により開口部20dが開閉される。加熱室20の壁面はステンレス鋼板で形成され、加熱室20の外周面には断熱対策が施されている。
図4は加熱室20内の詳細を示す正面図である。加熱室20の側壁には複数の受皿支持部20b、20cが異なる高さに設けられる。上段の受皿支持部20bは加熱室20の側壁に設けた蒸気反射部68よりも下方に設けられる。受皿支持部20b、20cの一方または両方にはステンレス鋼板製の受皿21が係止される。受皿21上には被加熱物Fを載置するステンレス鋼線製のラック22が設置される。
過熱蒸気により調理を行う場合は、上段の受皿支持部20bに受皿21が設置される。これにより、後述するように蒸気反射部68の反射によって被加熱物F(図5参照)の下面に過熱蒸気を導くことができる。上段及び下段の受皿支持部20b、20cに受皿21を設置してもよい。これにより、一度に多くの被加熱物Fを調理することができる。この時、受皿支持部20bに配される受皿21は通気性を有するように形成され、下段の受皿21に過熱蒸気が供給されるようになっている。
加熱室20の奥側の背壁には左右方向の略中央部に吸気口28が設けられ、左方下部に排気口32aが設けられる。蒸気反射部68は加熱室20の両側壁に凹設され、表面が曲面により形成されている。後述する噴出カバー61から蒸気反射部68に向けて側方に噴き出された過熱蒸気は蒸気反射部68で反射して被加熱物F(図5参照)の下方に導かれるようになっている。
加熱室20の天面にはステンレス鋼板から成る噴出カバー61が取り付けられる。噴出カバー61には複数の噴気口65、67(図5参照)が形成され、過熱蒸気を噴き出す。噴出カバー61の右側部の手前側には加熱室20内を照明する照明装置69が設けられる。
図5は加熱調理器1の内部の概略構造を示している。同図において、加熱室20は側面から見た図になっている。水タンク71は前述の図3に示すように加熱室20の左方に配され、ジョイント部58を介してタンク水位検出容器91と連通する。これにより、キャビネット10(図2参照)に対して水タンク71が着脱自在になっている。
タンク水位検出容器91には水位センサ56が設けられる。水位センサ56は複数の電極を有し、電極間の導通により水位を検知する。本実施形態ではGND電極と3本の検知電極によって水位を3段階に検知している。水位センサ56の検知によって水タンク71の水位が所定水位よりも低下すると、給水を促すように報知される。
タンク水位検出容器91には給水路55が底部まで延びて浸漬される。給水路55は経路途中に給水ポンプ57が設けられ、蒸気発生装置50に接続される。蒸気発生装置50は軸方向が垂直な筒型のポット51を有し、給水路55の端面の給水口55aがポット51に臨んで開口する。給水ポンプ57の駆動によって水タンク71からポット51に給水される。
ポット51はステンレス等の金属、合成樹脂、セラミック或いはこれらの異種材料の組み合わせ等により有底筒状に形成され、耐熱性を有している。ポット51内にはシーズヒータから成る蒸気発生ヒータ52が浸漬される。蒸気発生ヒータ52は螺旋状に旋回して筒状に形成される。蒸気発生ヒータ52の通電によってポット51内の水が昇温され、蒸気が発生する。
ポット51内には、天井部から蒸気発生ヒータ52の内側に延びた筒状の隔離壁51aが配される。これにより、ポット51内には隔離壁51aにより蒸気発生ヒータ52から隔離された水位検知室51bが形成される。隔離壁51aはポット51の底面に対して隙間を有するように形成され、水位検知室51bの内部と外部とが連通して同じ水位に維持される。
また、給水路55の給水口55aは水位検知室51bの上部に開口して水を吐出する。この水により水位検知室51b内の水が冷やされ、水位検知室51b内の水温が水位検知室51b外の水温よりも上昇することが抑制される。従って、水位検知室51b内では沸騰が生じにくくなっている。
水位検知室51b内にはポット51内の水位を検知するポット水位検知部81が設けられる。ポット水位検知部81は天井部83から垂下した複数の電極を有している。電極間の導通によってポット51内の水位が検知される。
ポット51の上面には、後述する循環ダクト35に接続される蒸気供給ダクト34が導出される。ポット51の周面の上部にはタンク水位検出容器91に連結される溢水パイプ98が設けられる。これにより、給水路55の溢水が水タンク71に導かれる。溢水パイプ98の溢水レベルはポット51内の通常の水位レベルよりも高く、蒸気供給ダクト34よりも低い高さに設定されている。
ポット51の底部は漏斗状に形成され、下端から排水パイプ53が導出される。排水パイプ53の経路途中には排水バルブ54が設けられている。排水パイプ53は水タンク71に向かって所定角度の勾配を有している。これにより、排水バルブ54を開いてポット51内の水を水タンク71内に排水し、水タンク71を取り外して廃棄することができる。
加熱室20の外壁には背面から上面に亙って循環ダクト35が設けられる。循環ダクト35は加熱室20の背壁に形成された吸気口28を開口し、加熱室20の上方に配された蒸気昇温装置40に接続される。蒸気昇温装置40の下面は噴出カバー61で覆われ、上面は上カバー47で覆われる。
循環ダクト35内には遠心ファンから成る送風ファン26が設置され、蒸気供給ダクト34は送風ファン26の上流側に接続される。送風ファン26の駆動によって蒸気発生装置50により発生した蒸気は蒸気供給ダクト34を介して循環ダクト35に流入する。また、加熱室20内の蒸気は吸気口28から吸引され、循環ダクト35を通って噴出カバー61の噴気口65、66(図10参照)、67から噴き出されて循環する。
尚、通常の場合加熱室20内の気体は空気であるが、蒸気調理を始めると空気が蒸気で置き換えられる。以下の説明において、加熱室20内の気体が蒸気に置き換わっているものとする。
循環ダクト35の上部には電動式のダンパ48を介して分岐する蒸気排気管33が設けられる。蒸気排気管33は外部に臨む開放端を有し、ダンパ48を開いて送風ファン26(排気ファン)を駆動することにより加熱室20内の蒸気を強制排気する。
また、加熱室20の下部には排気口32aを介して連通する蒸気排気管32が導出される。蒸気排気管32は耐熱性のゴムホースから成り、終端が外部に臨んで加熱室20内の過剰な蒸気を排気する。これにより、加熱室20内の圧力上昇を抑制し、扉11を開放した際に高圧な加熱室20から過熱蒸気が噴出すること等の危険が回避される。尚、加熱調理器1にマグネトロンを搭載してマイクロ波による調理を行う場合は、蒸気排気管32を介して外気が吸気される。
蒸気昇温装置40はシーズヒータから成る蒸気加熱ヒータ41を備え、蒸気発生装置50で発生した蒸気を更に加熱して過熱蒸気を生成する。蒸気昇温装置40は平面的に見て加熱室20の天井部の中央部に配置される。また、加熱室20の天面に対して面積が狭く、小さい容積に形成して高い加熱効率が得られるようになっている。蒸気発生装置50、蒸気供給ダクト34及び循環ダクト35によって蒸気を生成して加熱室20内に供給する蒸気供給手段が構成される。
上記構成の加熱調理器1において、扉11を開けて水タンク71を水タンク室70から引き出し、水タンク71内に水が入れられる。満水状態にした水タンク71は水タンク室70に挿入され、ジョイント部58によりタンク水位検出容器91に連結される。被加熱物Fはラック22上に載置され、扉11が閉じられる。操作パネル13を操作してメニューを選択し、スタートキー(不図示)を押下することにより調理シーケンスが開始する。これにより、給水ポンプ57が運転を開始し、蒸気発生装置50に給水される。この時、排水バルブ54は閉じられている。
給水ポンプ57の駆動により給水路55を介してポット51内に給水され、ポット51が基準の水位になるとポット水位検知部81の検知によって給水が停止される。この時、タンク水位検知部56により水タンク71の水位が監視され、水タンク71に調理に必要十分な水がない場合は警告が報知される。所定量の水がポット51に入れられると蒸気発生ヒータ52に通電され、蒸気発生ヒータ52はポット51内の水を直接加熱する。
蒸気発生ヒータ52の通電と同じ時期、またはポット51内の水が所定温度に到達する時期に、送風ファン26及び蒸気加熱ヒータ41が通電される。送風ファン26の駆動により吸気口28から加熱室20内の蒸気が循環ダクト35に吸い込まれる。また、ポット51内の水が沸騰すると100℃且つ1気圧の飽和蒸気が発生し、飽和蒸気が蒸気供給ダクト34を介して循環ダクト35に流入する。この時、ダンパ48は閉じられている。送風ファン26から圧送された蒸気は循環ダクト35を流通して蒸気昇温装置40に流入する。
蒸気昇温装置40に流入した蒸気は蒸気加熱ヒータ41により熱せられて100℃以上の過熱蒸気となる。通常、150℃から300℃に昇温された過熱蒸気が使用される。過熱蒸気の一部は噴気カバー61の下面の噴気孔65から真下方向(矢印A)に噴き出される。これにより、被加熱物Fの上面が過熱蒸気と接触する。
また、過熱蒸気の一部は噴気カバー61の側面に設けた噴気口(不図示)から側方の斜め下方向に向けて噴き出される。側方の斜め下方向に噴き出された過熱蒸気は蒸気反射部68で反射し、被加熱物Fの下方に導かれる。これにより、被加熱物Fの下面が過熱蒸気と接触する。
被加熱物Fの表面が100℃以下の場合は、過熱蒸気が被加熱物Fの表面で凝縮する。この凝縮熱は、539cal/gと大きいため、対流伝熱に加えて被加熱物Fに大量の熱を与えることができる。
また、噴出カバー61の前面に形成される噴気口67から扉11に向けて斜め下方向(矢印C)に過熱蒸気の一部が噴き出される。加熱室20内の蒸気は送風ファン26によって吸気口28から吸引される。この吸引力によって前方に向けて噴き出された過熱蒸気の気流が曲げられて後方に導かれる。これにより、過熱蒸気は一部が被加熱物Fの上面の前部に衝突するとともに、一部が前方から被加熱物Fの下方に導かれる。その結果、過熱蒸気が加熱室20の前部に行き渡って被加熱物Fの前部の加熱不足を防止し、被加熱物Fを均一に調理することができる。
時間の経過に伴って加熱室20内の蒸気量が増加すると、余剰となった蒸気は蒸気排気管32を通じて外部に放出される。
噴気口65、67から噴き出された過熱蒸気は被加熱物Fに熱を与えた後、吸気口28から循環ダクト35内に吸引され、蒸気昇温装置40に流入する。これにより、加熱室20内の蒸気は循環を繰り返して調理が行われる。
調理が終了すると操作パネル13の表示部13aに調理の終了を表示するとともに合図音が報知される。調理終了を知らされた使用者によって扉11が開かれると、ダンパ48が開いて加熱室20内の蒸気が蒸気排気管33から急速に強制排気される。これにより、使用者は高温の蒸気に触れずに、安全に加熱室20内から被加熱物Fを取り出すことができる。
また、加熱調理器1は加熱時間の異なる複数の調理物を同時に調理できる同時調理モードを備えている。同時調理モードでは使用者により選択された複数の調理物の投入時期をずらし、同時に調理終了させるようになっている。
図6は同時調理モードの動作を示すフローチャートである。同図において、2つの調理物(第1、第2調理物)を調理する場合を例にしているが、3つ以上の調理物についても同様に動作する。また、第1調理物の方が第2調理物よりも加熱時間が長いとして説明する。また、図7は加熱室20内の熱量の変化を示す図である。縦軸は加熱室20内の熱量であり、横軸は時間である。
同時調理モードが選択されると、ステップ#11で操作パネル13の操作によって第1、第2調理物が選択されるまで待機する。第1、第2調理物が選択されるとステップ#12に移行し、第1、第2調理物が調理温度等の調理条件を共通にして同時調理可能か否かが判別される。第1、第2調理物が同時調理可能でない場合はステップ#13で表示部13aによりエラーを表示して報知し、ステップ#11に戻る。
第1、第2調理物が同時調理可能な場合はステップ#14に移行する。ステップ#14では加熱温度、加熱時間、第1、第2調理物の投入時期等の調理条件が制御部(不図示)により演算される。第1調理物の方が第2調理物よりも加熱時間が長いため、ステップ#15で第1調理物の投入が表示部13aにより指示される。
ステップ#16では第1調理物が加熱室20に投入されるまで待機する。第1調理物が加熱室20に投入されるとステップ#17に移行し、ダンパ48が閉じられる。ステップ#18では蒸気発生装置50及び蒸気昇温装置40を駆動して加熱室20内に過熱蒸気の供給が開始される(図7のT0)。これにより、第1調理物の加熱調理が行われる。
ステップ#19では第2調理物の投入時期に近づくまで待機し、第1調理物の加熱調理が継続される。第2調理物の投入時期に近づくとステップ#20でポット51に給水が行われる。これにより、ポット51内の温度が低下し、加熱室20に供給される蒸気量が減少する。この時、蒸気加熱ヒータ41が停止され、蒸気の過熱が抑制される。
ステップ#21ではダンパ48が開かれ(図7のT1)、ステップ#22で所定時間が経過するまで待機する。これにより、加熱室20内の高温の蒸気が蒸気排気管33を介して排気される。加熱室20内の蒸気が所定量排気されると、ステップ#23でダンパ48が閉じられる。
この時、ダンパ48の開成時間は第1調理物を投入してから第2調理物を投入するまでの時間(T1−T0)に応じて可変される。即ち、第1調理物の投入して第2調理物の投入するまでの時間が短い場合は加熱室20内の蒸気量が少なく、ダンパ48を短時間だけ開成する。第1調理物の投入して第2調理物の投入するまでの時間が長い場合は加熱室20内の蒸気量が多く、ダンパ48を長時間開成する。これにより、加熱室20内の蒸気量が少ない場合に必要以上の蒸気の流出を抑制するとともに、加熱室20内の蒸気量が多い場合に扉11を開く際の安全性を確保することができる。
ステップ#24では第2調理物の投入時期に達したことを表示部13aにより報知する。ステップ#25では第2調理物が投入されるまで待機する。この時、扉11の開いている時間が計時される。第2調理物が投入されるとステップ#26に移行する(図7のT2)。
図7に示すように、ダンパ48及び扉11の開成により蒸気が流出して時間T1と時間T2の間で加熱室20内の熱量が低下する。このため、第2調理物の投入後に一時的に熱量を多く供給して調理を予定時刻に終了することができるようになっている。
ステップ#26では加熱室20内に供給される単位時間当たりの蒸気量が第2調理物投入前よりも増加された第1期間D1による調理が行われる。これにより、加熱室20の単位時間当たりの供給熱量が増え、加熱室20内の熱量が第2調理物投入前よりも高くなる。その後、第2調理物投入前と同様に、第1期間D1よりも単位時間当たりの供給熱量を減少した第2期間D2による調理が行われる。尚、蒸気の温度によって加熱室20の単位時間当たりの供給熱量を可変してもよい。
また、扉11が開いてる時間によって加熱室20から流出する熱量が変化する。このため、第1期間D1の単位時間当たりの供給熱量または時間が扉11の開成時間に応じて可変される。即ち、扉11を開く時間が長いと流出する蒸気が多いため、第1期間D1の供給熱量の増加や時間延長が行われる。また、扉11を開く時間が短いと流出する蒸気が少ないため、第1期間D1の供給熱量の減少や時間短縮が行われる。
ステップ#27では第1期間D1が終了するまで待機する。第1期間D1が終了するとステップ#28で単位時間当たりの蒸気量を減少して第2期間D2に移行する(図7のT3)。ステップ#29では調理の終了時期(図7のT4)に到達するまで継続して調理が行われる。
調理の終了時期に到達すると、ステップ#30で蒸気昇温装置40及び蒸気発生装置50が停止される。ステップ#31では表示部13aの表示によって調理の終了を報知するとともに合図音が報知される。
本実施形態によると、同時調理モードにおいて第2調理物の投入時期の直前にダンパ48を開いて所定量の蒸気を排気し、ダンパ48を閉じた後に第2調理物の投入を表示部13aにより指示するので、使用者の安全性を維持できるとともに、排気される蒸気量を抑制することができる。このため、第2調理物を投入して扉11を閉じた後の温度上昇を小さくすることができ、必要な蒸気量を減少させることができる。従って、調理時間を短縮して加熱調理器1の使用性が向上するとともに、電力浪費を防止することができる。
また、ダンパ48を介して加熱室20から強制排気する送風ファン26(排気ファン)を備えたので、迅速に排気できる。加えて、ダンパ48と扉11とを同時に開いて送風ファン26を駆動すると加熱室20の前面開口部から大量の空気が流入して蒸気の排気量が多くなる。このため、ダンパ48を閉じることによって加熱室20から流出する蒸気量を抑制する効果が大きい。
また、扉11の開成時間に応じて第1期間D1の供給熱量または時間を可変したので、第1、第2調理物の調理に適した熱量を供給して第1、第2調理物を良好に調理することができるとともに、第1、第2調理物を予定時刻の通りに調理終了することができる。
尚、第1期間D1によって通常の加熱よりも一時的に温度を上げることができない調理物の場合は、第2調理物投入前と同じ単位時間当たりの供給熱量で加熱調理してもよい。この時、第2調理物を投入する際の扉11の開成時間に応じて調理終了時期を可変するとよい。これにより、第1、第2調理物の調理に適した熱量を供給して第1、第2調理物を良好に調理することができる。
次に、図8は第2実施形態の加熱調理器の同時調理モードの動作を示すフローチャートである。本実施形態は第1、第2調理物を同時に投入し、加熱時間の短い第2調理物を先に取出すようになっている。従って、ステップ#15、#16、#19、#24、#25の動作が第1実施形態と異なり、他の部分は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
ステップ#15では第1、第2調理物の投入が表示部13aにより指示される。ステップ#16では第1、第2調理物が加熱室20に投入されるまで待機し、第1、第2調理物が加熱室20に投入されるとステップ#17に移行する。ステップ#19では第2調理物の取出し時期に近づくまで待機し、第1、第2調理物の加熱調理が継続される。第2調理物の取出し時期に近づくとステップ#20に移行する。
ステップ#21〜#23ではダンパ48が開かれる。この時、ダンパ48の開成時間は調理開始から第2調理物を取出すまでの時間(T1−T0)に応じて可変される。即ち、調理開始から第2調理物を取出すまでの時間が短い場合は加熱室20内の蒸気量が少なく、ダンパ48を短時間だけ開成する。調理開始から第2調理物を取出すまでの時間が長い場合は加熱室20内の蒸気量が多く、ダンパ48を長時間開成する。これにより、加熱室20内の蒸気量が少ない場合に必要以上の蒸気の流出を抑制するとともに、加熱室20内の蒸気量が多い場合に扉11を開く際の安全性を確保することができる。
ステップ#24では第2調理物の取出し時期に達したことを表示部13aにより報知する。ステップ#25では第2調理物が取出されるまで待機する。第2調理物が取出されるとステップ#26に移行する(図7のT2)。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に第2調理物の取出し時期の直前にダンパ48を開いて所定量の蒸気を排気し、ダンパ48を閉じた後に第2調理物の取出しを表示部13aにより指示するので、使用者の安全性を維持できるとともに、排気される蒸気量を抑制することができる。このため、第2調理物を取出して扉11を閉じた後の温度上昇を小さくすることができ、必要な蒸気量を減少させることができる。従って、調理時間を短縮して加熱調理器1の使用性が向上するとともに、電力浪費を防止することができる。
第1、第2実施形態において、過熱蒸気によって調理を行う加熱調理器1について説明しているが、飽和蒸気によって調理を行う加熱調理器であってもよい。
本発明は、加熱時間の異なる複数の調理物を同時に加熱調理できる加熱調理器に利用することができる。
本発明の第1実施形態の加熱調理器を示す正面図 本発明の第1実施形態の加熱調理器を示す側面図 本発明の第1実施形態の加熱調理器の扉を開いた状態を示す正面図 本発明の第1実施形態の加熱調理器の加熱室を示す正面図 本発明の第1実施形態の加熱調理器の概略構成図 本発明の第1実施形態の加熱調理器の同時調理モードの動作を示すフローチャート 本発明の第1実施形態の加熱調理器の同時調理モードの加熱室内の熱量の変化を示す図 本発明の第2実施形態の加熱調理器の同時調理モードの動作を示すフローチャート
符号の説明
1 加熱調理器
11 扉
20 加熱室
21 受皿
26 送風ファン(排気ファン)
28 吸気口
31 排気ファン
32、33 蒸気排気管
34 蒸気供給ダクト
35 循環ダクト
40 蒸気昇温装置
41 蒸気加熱ヒータ
47 外カバー
48 ダンパ
50 蒸気発生装置
51 ポット
51b 水位検知室
52 蒸気発生ヒータ
54 排水バルブ
55 給水路
55a 給水口
56 タンク水位検知部
57 給水ポンプ
61 噴出カバー
65、67 噴気口
68 蒸気反射部
71 水タンク
81 ポット水位検知部
91 タンク水位検出容器
F 被加熱物

Claims (6)

  1. 被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱室を開閉する扉と、前記加熱室に蒸気を供給して被加熱物を加熱する蒸気供給手段と、前記加熱室内の蒸気を排気するダンパと、報知手段とを備え、加熱時間の異なる第1、第2調理物を前記報知手段により異なる投入時期または取出し時期を指示して同時に調理できる加熱調理器において、加熱時間の短い第2調の投入時期または取出し時期の直前に前記ダンパを開いて所定量の蒸気を排気し、前記ダンパを閉じた後に第2調理物の投入または取出しを指示することを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記ダンパを介して前記加熱室から強制排気する排気ファンを備えたことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 第2調理物の投入または取出しを行う際の前記扉の開成時間に応じて調理終了時期を可変したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 第2調理物を投入または取出し後に単位時間の供給熱量の大きい第1期間と小さい第2期間とを連続して設け、前記扉の開成時間に応じて第1期間の供給熱量または時間を可変したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  5. 調理開始から第2調理物の投入時期または取出し時期までの時間に応じて前記ダンパの開成時間を可変したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. 調理メニューを選択する操作部を備え、第1、第2調理物を前記操作部により選択した際に同時に調理可能か否かを表示したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2159488A1 (de) * 2008-08-25 2010-03-03 Rational AG Verfahren zur intelligenten Warnmeldeausgabe für Gargeräte

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