JP2008260551A - 医薬品包装体 - Google Patents

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克己 酒井
Hiroshi Furuta
拓 古田
Koji Hirota
幸司 廣田
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Abstract

【課題】店頭等で食品・日用品と区別ができ、売り場で目立つため販促効果が高い消費者に利便性をもたらすことができる医薬品包装体を提供する。
【解決手段】少なくとも、背面パネル11、前面パネル、前面パネル12、天面パネル13、底面パネル19からなる一枚のブランクから組み立てられる三角柱形状のカートンに分包、PTP包装等の医薬品3を収納したことを特徴とする医薬品包装体であり、また、背面パネルの上方に吊り下げパネルを延設し、吊り下げパネルに吊り下げ孔を設けて店頭等において吊り下げて陳列することもできる。
【選択図】図1

Description

本発明は医薬品を収納したカートンであり、さらに詳しくは、食品、日用品等の他の商品との峻別が容易にでき、情報を多く記載できる形状の医薬品包装体に関するものである。
従来より、医薬品はその内容物の危険性から食品・日用品とは明確に区分されて販売される必要があるが、PTP、分包などを入れるカートンは直方体のものが主流であった。
また、コンビニエンスストア等の一般小売店では医薬部外品のみが販売可能であったのが、改正薬事法の2006年度改正(医薬品販売制度の改正)により、医薬品の販売が解禁されることになり、風邪薬、解熱鎮痛剤等の販売が一般小売店でも始まることが予想されている。従って、店頭等で医薬品を他の商品と容易に区別する必要があると共に、医薬品には消費者にその効能や危険性などの情報が十分に提供されることが求められており、能書のほかパッケージ表面への記載が特に重要となっている。三角柱形状のカートンも提示されているが(特許文献1を参照)、防湿性を持たせたカートンであり、医薬品用カートンとは異なっている。
特開2000−159219号公報
しかしながら、従来の直方体のカートンでは、輸送効率や陳列効率はよいものの、情報提供用のスペースを十分に確保することが難しかった。また、従来の直方体のカートンでは、食品・日用品を収納した容器と代わり映えがせず、デザインによっては食品と勘違いして間違える可能性もあるという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、店頭等で食品・日用品と区別ができ、売り場で目立つため販促効果が高い消費者に利便性をもたらすことができる医薬品包装体を提供することを目的とするものである。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、請求項1記載の発明は、少なくとも、背面パネル、前面パネル、前面パネル、天面パネル、底面パネルからなる一枚のブランクから組み立てられる三角柱形状のカートンに分包、PTP包装等の医薬品を収納したことを特徴とする医薬品包装体である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1の発明において、背面パネルの上方に吊り下げパネルを延設し、該吊り下げパネルに吊り下げ孔を設けて店頭等において吊り下げて陳列することを可能としたことを特徴とする医薬品包装体である。
上述のように、本発明は、底面を三角形とした三角柱の包装形態にすることで、食品・日用品等の医薬品以外の商品を収納したカートンと明確に区別でき、また3つの側面を利用することで情報提供のスペースを明確にすることが可能となった。すなわち、1.食品・日用品と区別ができ、売り場で目立つため販促効果が高い。2.情報スペースが増加するため、効能や特徴などを記載量が増え、消費者により多くの安全に関する情報を提供できるだけでなく、販売促進にも利用でき、消費者に利便性をもたらすことができる、という効果がある。
以下、本発明の実施形態について図面に従って説明する。
本発明の医薬品包装体1は、図1に示すように、背面パネル11、前面パネル12、前面パネル13、天面パネル16、底面パネル19からなる三角柱形状のカートン本体2に医薬品3を収納した形状であり、一般的に広く使用されている四角柱形状と異なり、目立ちやすい形状であることを特徴とするものである。三角柱形状の断面の形状は、正三角形、二等辺三角形とすることが好ましい。
内容物である医薬品3は、小袋に収納された分包、あるいはPTP包装された形状等のものである。また、医薬品3と共に、成分、効能等が記載された能書4も収納することができる。さらに、カートン本体2の一部に、窓部Mを設けて内容物である医薬品3を外側から視認できる形状にすることもできる。
いずれの形態においても、店頭等において、食品・日用品等の医薬品以外の商品を収納したカートンと明確に区別できる形状となっている。
(実施形態1)
図2は、本発明による医薬品包装体の一実施形態の斜視図である。本発明による医薬品包装体1Aは、図2に示すように、正三角柱形状のカートン本体2Aに医薬品3を収納している形態である。カートン本体2Aの天部T、底部Sは密封されており、前面パネル12、13には内容物の医薬品3の説明、成分等が記載されている。また、前面パネル12、13の上部には、カートンを開封するためのジッパーZを横方向に設けている。
つぎに、図3は、カートン本体2Aを組み立てる前のブランクの展開図である。ブランク10Aは、背面パネル11、前面パネル12、前面パネル13そして糊代片14を折れ線a、b、cを介して連設している。天部Tを形成するために、前面パネル12の上辺には、折れ線dを介して正三角形の天下パネル15を、前面パネル13の上辺には、折れ線eを介して正三角形の天面パネル16を連設し、天面パネル16の一辺には差し込み片17を連設している。また、底部Sを形成するために、前面パネル12の下辺には、折れ線gを介して正三角形の底下パネル18を、前面パネル13の下辺には、折れ線hを介して正三角形の底面パネル19を連設し、底面パネル19の一辺には差し込み片20を連設している。また、前面パネル11、12の上部には、カートンを開封するためのジッパーZとして、L字形状の切れ刃を連続的に設けている。
本発明による医薬品包装体1Aの製造方法について説明する。まず、カートン本体2Aを組み立てるが、ブランク10Aから折れ線a、b、cを順次折り曲げて糊代片14と背面パネル11とを貼り合わせて三角柱状に組み立てる。つぎに、折れ線gで底下パネル18を内側に折り曲げ、そして、折れ線hで底面パネル19を内側に折り曲げ、差し込み片20を折れ線iで折り曲げて背面パネル11の裏面側に差し込んで底部を形成する。この状態で、上側から内容物である分包あるいはPTP包装された医薬品3を充填する。その時、能書4等を一緒に充填してもよい。つぎに、折れ線dで天下パネル15を内側に折り曲げ、そして、折れ線eで天面パネル16を内側に折り曲げ、差し込み片17を折れ線fで折り曲げて背面パネル11の裏面側に差し込んで天部を形成する。この差し込み片17と背面パネル11の上縁で貼り合わせてもよい。このようにして、本発明の医薬品包装体1Aが製造される。
(実施形態2)
図4は、本発明による医薬品包装体の他の実施形態の斜視図である。本発明による医薬品包装体1Bは、図4に示すように、三角形状のカートン本体2Bに医薬品3を収納している形態であるが、医薬品包装体1Aと異なり、店頭等において、吊り下げて陳列することが可能なように、吊り下げ部Pを設け、その吊り下げ部Pに吊り下げ孔pを設けて、店頭等において、吊り下げて陳列することができる形状としている。カートン本体2Bの天部T、底部Sは密封されており、前面12、13には内容物の医薬品3の説明、成分等が記載されている。
つぎに、図5はカートン本体2Bを組み立てる前のブランクの展開図である。ブランク10Bは、医薬品包装体1Aのブランク10Aと同様に、背面パネル11、前面パネル12、前面パネル13そして糊代片14を折れ線a、b、cを介して連設している。天部Tを形成するために、前面パネル12の上辺には、折れ線dを介して正三角形の天下パネル15を、前面パネル13の上辺には、折れ線eを介して正三角形の天面パネル16を連設し、天面パネル16の一辺には差し込み片17を連設している。また、底部を形成するために、前面パネル12の下辺には、折れ線gを介して正三角形の底下パネル18を、前面パネル13の下辺には、折れ線hを介して正三角形の底面パネル19を連設し、底面パネル19の一辺には差し込み片20を連設している。また、医薬品包装体1Aと異なり、背面パネル11を上方に伸ばして吊り下げパネル11aとしており、さらに、吊り下げパネル11aの上辺に折れ線jを介して折り返しパネル21を延設している。
本発明による医薬品包装体1Bの製造方法は、医薬品包装体1Aと同様に、まず、カートン本体1の組み立てるが、折れ線a、b、cを順次折り曲げて糊代片14と背面パネル11とを貼り合わせて三角柱状に組み立てる。つぎに、折れ線gで底下パネル18を内側に折り曲げ、そして、折れ線hで底面パネル19を内側に折り曲げ、差し込み片20を折れ線iで折り曲げて背面パネル11の裏面側に差し込んで底部Sを形成する。この状態で、上側から内容物である分包あるいはPTP包装された医薬品3を充填する。その時、能書4等を一緒に充填してもよい。つぎに、吊り下げパネル11aに連設した折り返しパネル21を内側に折り返して上縁部をカートンの中に差し込んで吊り下げ部Pを形成する。ついで、折れ線dで天下パネル15を内側に折り曲げ、そして、折れ線eで天面パネル16を内側に折り曲げ、差し込み片17を折れ線fで折り曲げて背面パネル11の裏面側に差し込んで天部Tを形成する。このようにして、本発明の医薬品包装体1Bが製造される。
本発明による医薬品包装体1のカートン本体2に使用する素材は、板紙が主に使用される。板紙は、コートボール、マニラ、高級板紙等であり、斤量としては、200〜500g/m2の範囲が好ましい。板紙以外にも、プラスチックシートを使用することができる。これらの材料の表面に印刷を施すが、オフセット印刷、グラビア印刷等の公知のいかなる方法によってもよい。
コンビニエンスストア等の一般小売店では医薬品は販売ができなかったが、改正薬事法の2006年度改正(医薬品販売制度の改正)により、医薬品の販売が解禁されることになり、風邪薬、解熱鎮痛剤等の販売が一般小売店でも始まることが予想され、特に、コンビニエンスストアで販売される可能性があり、店頭等で販売する医薬品の包装体として広く利用される可能性がある。
本発明による医薬品包装体の一実施形態を示す斜視図である。 本発明による医薬品包装体の他の実施形態を示す斜視図である。 図2の医薬品包装体のカートン本体のブランクの展開図である。 本発明による医薬品包装体の他の実施形態を示す斜視図である。 図4の医薬品包装体のカートン本体のブランクの展開図である。
符号の説明
1 医薬品包装体
1A 医薬品包装体
1B 医薬品包装体
2 カートン本体
2A カートン本体(医薬品包装体1Aの)
2B カートン本体(医薬品包装体1Bの)
3 医薬品
4 能書
10A ブランク(医薬品包装体1Aのカートン本体2Aの)
10B ブランク(医薬品包装体1Bのカートン本体2Bの)
11 背面パネル
11a 吊り下げパネル
12 前面パネル
13 前面パネル
14 糊代片
15 天下パネル
16 天面パネル
17 天差し込み片
18 底下パネル
19 底面パネル
20 底差し込み片
21 折り返しパネル
P 吊り下げ部
p 吊り下げ孔
M 窓部
Z ジッパー
T 天部
S 底部
a〜j 折れ線

Claims (2)

  1. 少なくとも、背面パネル、前面パネル、前面パネル、天面パネル、底面パネルからなる一枚のブランクから組み立てられる三角柱形状のカートンに分包、PTP包装等の医薬品を収納したことを特徴とする医薬品包装体。
  2. 前記背面パネルの上方に吊り下げパネルを延設し、該吊り下げパネルに吊り下げ孔を設けて店頭等において吊り下げて陳列することを可能としたことを特徴とする請求項1に記載する医薬品包装体。
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