JP2008259597A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を少なく、かつ取付け作業及びメンテナンス時などの取外し作業を容易に行い得るようにしながら、搬送時での基板ケースのがたつきに起因する破損の防止化及び不正行為の防止化を図る。
【解決手段】遊技制御に関連する複数の基板を各々収容する複数の基板ケース12〜15を、筐体の取付け面11に対し係止構造16により取り付ける。係止構造を、各基板ケースを単独で取り付けるとき基板ケースを筐体の取付け面上で取外し可能な取外し位置と取外し不能なロック位置との間での移動を許容するように構成する。複数の基板ケースを所定の順番で取り付けるとき、少なくとも順番の前後する2つの基板ケース同士では取外し位置とロック位置との間の移動方向が互いに交差するように設定するとともに、後に取り付けた基板ケースの取り付けにより先に取り付けた基板ケースのロック位置から取外し位置への移動を規制する移動規制手段53を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関し、特に、遊技制御に関連する複数の基板を各々収納する複数の基板ケースを筐体の取り付け面に取り付ける場合の構造に係わる。
近年、遊技機においては、遊技制御に関連する複数の基板が装備されており、これらの基板は、それぞれ基板ケース内に収容した上で筐体の取り付け面に互いに近接した状態で取り付けられることがある。例えばパチンコ機の場合、主制御基板を収容する主制御基板ケース及び払出制御基板を収容する払出制御基板ケースなどが、筐体背面側の機構枠体の表面に取り付けられている。また、スロットマシンの場合、主制御基板を収容する主制御基板ケース及び中継基板を収容する中継基板ケースなどが、筐体の奥壁部の内面に取り付けられている。
そして、このような基板ケースの取り付け構造としては、種々のものが提案され、実用化されている。例えば特許文献1には、基板ケースの一端を支持する係止部材と、基板ケースの他端を支持する係脱型係止部材とを設けるだけでなく、基板ケース及び筐体の取り付け面の双方に、基板ケースを取り付けた状態で互いに係合する係合手段を設け、この係合手段によって基板ケースの係脱型係止部材側への移動を阻止し、搬送時に基板ケースのがたつきに起因して係脱型係止部材が破損するのを防止することが開示されている。また、特許文献2には、不正行為の痕跡が明瞭に残ることで不正行為を効果的に防止するために、筐体の取り付け面に取り付けられたプレートにピン状のカシメフックを突設するとともに、基板ケースに、このカシメフックを差し込み可能なカシメフック孔を設け、この両者により基板ケースを引き抜き不能な状態で取り付けるようにすることが開示されている。
実開平6−21672号公報 特開2001−70580号公報
ところが、上記従来の取り付け構造は、いずれも1つの基板ケースを個別に筐体の取り付け面に取り付ける場合を想定したものであるため、複数の基板ケースを同一の取り付け面に互いに近接した状態で取り付ける場合には必ずしも適切なものとは言えず、部品点数が多くなったり、取り付け作業に手間がかかったりするなどの問題がある。特に、後者のものでは、メンテナンスなどのために基板ケースを取り外すときには、カシメフックを破壊しなければならず、その作業に手間がかかるという問題もある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、複数の基板ケースを同一の取り付け面に互いに近接した状態で取り付ける場合に適した取り付け構造を用いることにより、部品点数を少なく、かつ取り付け作業及びメンテナンス時などの取り外し作業を容易に行い得るようにしながら、搬送時での基板ケースのがたつきに起因する破損の防止化及び不正行為の防止化を図り得る遊技機を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、遊技制御に関連する複数の基板を各々収容する複数の基板ケースが、筐体の取り付け面に対し、係止構造により取り付けられた遊技機において、上記係止構造を、各基板ケースを単独で取り付けるとき基板ケースを筐体の取り付け面上で取り外し可能な取り外し位置と取り外し不能なロック位置との間での移動を許容するように構成し、また、上記複数の基板ケースを所定の順番で取り付けるとき、少なくとも順番の前後する2つの基板ケース同士では取り外し位置とロック位置との間の移動方向が互いに交差するように設定するとともに、後に取り付けた基板ケースの取り付けにより先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動を規制する移動規制手段を備える構成にする。
この構成では、筐体の同一の取り付け面に取り付けられた複数の基板ケースは、係止構造によりそれぞれ筐体の取り付け面上で取り外し可能な取り外し位置と取り外し不能なロック位置との間での移動が許容されつつ、取り付け順番の前後する2つの基板ケース同士では取り外し位置とロック位置との間の移動方向が互いに交差し、かつ移動規制手段によって後に取り付けた基板ケースの取り付けにより先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動が規制されているため、払出制御基板など不正行為の対象になり易い基板を収容する基板ケースを取り付け順番の1番目に設定している場合、他の基板ケース全てを取り外した後でなければ1番目の基板ケースを取り外すことができなくなり、その分不正行為を防止することができる。また、先に取り付けた基板ケースは、係止構造以外に、移動規制手段によってロック位置から取り外し位置への移動が規制されているため、搬送時に基板ケースががたつくことをも防止することができる。
しかも、従来の如く複数の基板ケースをそれぞれ個別に取り付けかつ不正行為の防止対策などを講じる場合よりも部品点数が少なくて済む。さらに、基板ケースの取り付けは、係止構造を用いているため、その作業を容易に行うことができる。また、メンテナンス時などには取り付け順番とは逆の順番によって複数の基板ケースを取り外すことができ、カシメフックなどを破壊する必要はなく、その分取り外し作業をも容易に行うことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の遊技機において、上記係止構造の好ましい具体的な形態を提供するものである。すなわち、係止構造は、各基板ケースの底蓋裏面にそれぞれ突設されたフック部と、筐体の取り付け面を構成する取り付け板に設けられた複数の係止孔とを有し、各係止孔は、フック部全体が嵌合し、基板ケースを取り付け板に対し垂直方向に移動させることが可能な取り外し位置となる大孔部と、この大孔部と連続しかつフック部の一部のみが嵌合して基板ケースの取り付け板に対する垂直方向の移動を規制するロック位置となるスリット部とからなる構成にする。この構成では、係止構造が簡単なものであるだけでなく、各基板ケースの底蓋裏面を筐体の取り付け板上に接触させた状態のままスライドさせてフック部を係止孔の大孔部又はスリット部に嵌合させることだけでもって各基板ケースの取り付け及び取り外しを容易にかつ確実に行うことができる。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の遊技機において、上記複数の基板ケースを、少なくとも取り付け順番の前後するもの同士の間で一部が接触又は近接した状態で取り付け、上記移動規制手段を、後に取り付けた基板ケースにより構成する。この構成では、取り付け順番の前後する基板ケース同士の間で一部が接触又は近接し、後に取り付けた基板ケースにより移動規制手段が構成されているため、基板ケースの取り付けのための部品点数を可及的に少なくすることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の遊技機において、取り付け順番の前後する2つの基板ケースの少なくとも一方に、他方の基板ケースの一部を覆うカバー部を形成する構成にする。この構成では、取り付け順番の前後する2つの基板ケース間で一部が接触又は近接して移動規制機能を発揮するだけでなく、一方の基板ケースに形成したカバー部によって他方の基板ケースの一部が覆われた状態で取り付けられているため、不正行為の防止化をより図ることができる。
請求項5及び請求項6に係る発明は、いずれも上記カバー部により覆うべき基板ケースの一部を限定したものである。すなわち、請求項5に係る発明は、上記カバー部により、基板ケースの天蓋と底蓋とを結合するための結合部を覆う構成にする。また、請求項6に係る発明は、上記カバー部により、基板ケースの天蓋に設けた開口部及びその開口部から露見する基板側のコネクタを覆う構成にする。
請求項7に係る発明は、請求項2記載の遊技機において、上記移動規制手段を、筐体の取り付け板の裏面側に第1位置と第2位置との間を移動可能に設けられた規制部材と、この規制部材を第1位置に位置付けるように常時付勢する付勢部材とによって構成し、上記規制部材を、後に取り付けた基板ケースの取り付けに伴って上記付勢部材の付勢力に抗して第2位置に移動させ、この第2位置で先に取り付けた基板ケースのフック部が取り付け板の係止孔のスリット部から大孔部に移動するのを阻止するように構成する。この構成では、取り付け順番の前後する2つの基板ケースが互い離れている場合でも、後に取り付けた基板ケースの取り付けに伴って移動規制手段の規制部材が第1位置に位置付けるための付勢部材の付勢力に抗して第2位置に移動し、この第2位置で先に取り付けた基板ケースのフック部が取り付け板の係止孔のスリット部から大孔部に移動するのを阻止するようになり、先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動が確実に規制される。このため、複数の基板ケースの取り付け位置の自由度を高めることができる。
請求項8に係る発明は、請求項1に係る発明と同じ課題を解決するために、遊技制御に関連する複数の基板を各々収容する複数の基板ケースが、筐体の取り付け面に対し、係止構造により取り付けられた遊技機において、以下のような構成にする。
すなわち、上記係止構造は、各基板ケースの底蓋裏面にそれぞれ突設されたフック部と、筐体の取り付け面を構成する取り付け板に設けられた上記フック部が挿入可能な複数の挿入孔と、上記取り付け板の裏面側に一方向に往復移動可能に設けられた可動板と、この可動板に上記各挿入孔にそれぞれ対応して設けられた複数の係止孔とを有し、各係止孔は、フック部全体が嵌合し、基板ケースを取り付け板に対し垂直方向に移動させることが可能な大孔部と、この大孔部に連続しかつフック部の一部のみが嵌合して基板ケースの取り付け板に対する垂直方向の移動を規制するスリット部とからなる。スリット部は、可動板の移動方向に細長いもので、その長さは係止孔毎に異なる長さに設定されている。そして、上記複数の基板ケースを順番に取り付けるときスリット部の長さが長い係止孔から順に係止孔の大孔部を取り付け板の挿入孔と一致させ、この挿入孔及び係止孔の大孔部に基板ケースのフック部を挿入した後、可動板の移動により基板ケースのフック部を係止孔のスリット部に嵌合させて基板ケースを取り外し不能にロックする構成にする。
この構成では、複数の基板ケースを筐体の取り付け面を構成する取り付け板に対し係止構造により取り付けるときには、その係止構造における可動板の複数の係止孔の中でスリット部の長さが長い係止孔から順に係止孔の大孔部を取り付け板の挿入孔と一致させ、この挿入孔及び係止孔の大孔部に基板ケースのフック部を挿入した後、可動板の移動により基板ケースのフック部を係止孔のスリット部に嵌合させて基板ケースを取り外し不能にロックするという手順を繰り返すことにより、全ての基板ケースを取り付けることができる。その際、払出制御基板など不正行為の対象になり易い基板を収容する基板ケースを取り付け順番の1番目に設定している場合、他の基板ケース全てを取り外した後でなければ1番目の基板ケースを取り外すことができなくなり、その分不正行為を防止することができる。また、係止構造は、基板ケースのフック部が取り付け板の挿入孔と可動板の係止孔の双方に跨って係止するものであるため、単に基板ケースのフック部が取り付け板の係止孔に係止するものに比べて係止状態の強度を高めることができ、搬送時に基板ケースががたつくことをも防止することができる。
しかも、従来の如く複数の基板ケースをそれぞれ個別に取り付けかつ不正行為の防止対策などを講じる場合よりも部品点数が少なくて済む。さらに、基板ケースの取り付けは、係止構造を用いているため、その作業を容易に行うことができる。また、メンテナンス時などには取り付け順番とは逆の順番によって複数の基板ケースを取り外すことができ、カシメフックなどを破壊する必要はなく、その分取り外し作業をも容易に行うことができる。
以上のように、本発明の遊技機によれば、払出制御基板など不正行為の対象になり易い基板を収容する基板ケースを取り付け順番の1番目に設定している場合、他の基板ケース全てを取り外した後でなければ1番目の基板ケースを取り外すことができないので、その分不正行為を防止することができ、また、搬送時に基板ケースががたつくことをも防止することができる。しかも、部品点数が少なくて済み、取り付け作業及びメンテナンス時などでの取り付け作業をも容易に行うことができるので、実施化を図る上で有利なものである。
特に、請求項2に係る発明では、係止構造が簡単なものであるだけでなく、各基板ケースの底蓋裏面を筐体の取り付け板上に接触させた状態のままスライドさせてフック部を係止孔の大孔部又はスリット部に嵌合させることだけでもって各基板ケースの取り付け及び取り外しを容易にかつ確実に行うことができ、作業の容易化を一層図ることができる。
請求項3に係る発明では、取り付け順番の前後する基板ケース同士の間で一部が接触又は近接し、後に取り付けた基板ケースにより移動規制手段が構成されているため、基板ケースの取り付けのための部品点数を可及的に少なくすることができ、実施化を容易に図ることができる。
請求項4に係る発明では、取り付け順番の前後する2つの基板ケース間で一部が接触又は近接して移動規制機能を発揮するだけでなく、一方の基板ケースに形成したカバー部によって他方の基板ケースの一部が覆われた状態で取り付けられているため、不正行為の防止化をより図ることができる。
さらに、請求項7に係る発明では、取り付け順番の前後する2つの基板ケースが互い離れている場合でも、先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動が確実に規制されるため、複数の基板ケースの取り付け位置の自由度を高めることができ、実用性に優れた効果を奏するものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る遊技機としてのパチンコ機Aの背面側の概略構成を示す。このパチンコ機Aは、ホールの遊技島に固定される矩形枠状の木枠1と、この木枠1に開閉自在に取り付けられた筐体2とからなる。筐体2は、図示していないが、正面側からガラス枠を通して遊技盤3が見えるとともに、球発射装置のハンドルを操作して遊技球を遊技盤3の遊技領域に発射して遊技を行うように構成されている。また、遊技球が始動口などの特定領域を通過したことに伴って抽選を行い、その抽選の当否によって遊技盤3に設けられる開閉可能な入賞装置(図示せず)の開閉などを行い、入賞装置への入球に基づいて所定数の遊技球を払い出すように制御される。遊技球の払出は、遊技球が特定の領域を通過したときにも行われる。この遊技機の通過を検出するために、特定領域及び入賞装置内にセンサなどの遊技球検出手段(図示せず)が設けられている。
上記筐体2の背面側には、遊技盤3の中央表示装置(図示せず)を収容する裏カバー4が遊技盤3に固定して設けられているとともに、この裏カバー4との干渉を回避するための開口部5を有する機構枠体6が設けられ、この機構枠体6は、遊技盤3の裏面に当接した状態から右端をヒンジ7側として開放される構造になっている。機構枠体6の開口部5より上側の部位には遊技球を貯留する球タンク8が形成されているとともに、機構枠体6の開口部5の右側辺部にはこの球タンク8内から球通路9を通して流下する遊技球を1個ずつ正面側の受け皿(図示せず)に放出するための払出処理装置10が設けられている。
また、上記機構枠体6の開口部5より下側部位の表面上には矩形平板状の取り付け板11が固定されており、この取り付け板11には、その右側下部に払出処理装置10を制御する払出制御基板26(図7参照)を収容する払出制御基板ケース12が、左側下部に遊技を主に制御する主制御基板(図示せず)を収容する主制御基板ケース13が、左側上部に主制御基板の制御指令に基づいて中央表示装置を制御する第1副制御基板(図示せず)を収容する第1副制御基板ケース14が、右側上部に同じく主制御基板の制御指令に基づいて上記第1副制御基板への指令及び音声制御基板(図示せず)への指令を行って統括的に演出制御を行う第2副制御基板(図示せず)を収容する第2副制御基板ケース15がそれぞれ互いに内側の側壁面で一部が接触した状態で係止構造16により取り付けられている。尚、機構枠体6の開口部5より下側で取り付け板11により覆われた部位には、図示していないが、遊技盤3の入賞口などに入った遊技球を回収する回収通路部及び払出処理装置10からの遊技球を正面側の受け皿に放出するための放出通路部などが形成されている。
ここで、上述した制御を実現するための具体的な構成について説明するに、主制御基板は、遊技盤3に設けられたセンサからの検出信号に基づいて抽選を実行するとともに、払出制御基板に向かって所定数の遊技球を払い出すよう指令信号を出力する。払出制御基板側では、その指令信号に基づいて払出処理装置10を制御する。主制御基板及び払出制御基板には、それぞれ中央演算処理装置及び記憶装置などをワンチップにしたワンチップマイコン(以下の記述ではROMという。)が実装されており、このROMによって上記の制御が統括的に行われる。このため、主制御基板及び払出制御基板は、特に基板を収容するケースごと不正なものと交換されたり、表面からは確認し得ないようにケースの裏面に穴を開け、この穴からROMを不正なものと交換したりする行為によって、センサ信号又は払出制御信号を擬装することが考えられる。特に、払出制御基板を不正交換した場合、直接払い出される遊技球数を変更することが可能になるため、不正行為者に狙われやすい。それ故、払出制御基板あるいは主制御基板のように賞球を制御する機能を有する基板について、基板ケースの取り外しを規制する構造が特に有効である。また、上記の制御を行う上で、配線を容易にする観点から、払出制御基板及び払出制御基板ケース12は、制御対象である払出処理装置10に近い取り付け板11の右側に取り付けられている。主制御基板及び主制御基板ケース13は、払出制御基板との接続配線を容易にする観点から、払出制御基板及び払出制御基板ケース12に隣接して取り付け板11に取り付けられている。これらの配置によって、主制御基板と払出制御基板との間で賞球信号を送受信するための接続配線を短くすることができ、不正行為が行われる危険性を低下させることができる。
上記払出制御基板ケース12は、図2ないし図6に詳示するように、天蓋21と底蓋22とにより収容空間としての矩形箱型のケース本体23を構成し、このケース本体23内に、図7に示すようなROM24やコネクタ25などの電子部品を実装した払出制御基板26を収容する構成になっている。天蓋21及び底蓋22は、共に透明又は半透明なアクリル樹脂などの合成樹脂からなり、天蓋21の互いに対向する2つの短辺部には、それぞれ複数の鈎状の係合突起部27,27,…が所定間隔毎に一列に設けられているとともに、底蓋22の互いに対向する2つの短辺部には、これらの係合突起部27,27,…に対応して、それぞれ複数のスリット状の係止孔28,28,…が設けられ、この各係止孔28に対しそれぞれ対応する係合突起部27を係止させることにより、天蓋21と底蓋22とが結合されるようになっている。また、天蓋21及び底蓋22の1つの長辺部の側壁面には、その中央付近から一方の端までの間に両蓋21,22を分離不能に結合するための4つの結合部29,29,…が略等間隔でかつケース本体23から側方に突出して形成されているとともに、中心付近から他方の端までの間に矩形枠状の突出部30が同じくケース本体23から側方に突出して形成されている。各結合部29は、締結具としてのカシメフック31を底蓋22側から挿入して結合され、天蓋21側の部分をニッパなどで切断しない限り分離できない構造になっている。
上記主制御基板ケース13は、図8ないし図10に詳示するように、天蓋33と底蓋34とにより収容空間として1つの隅角部が欠けた略矩形箱型のケース本体35を構成し、このケース本体35内に、図示していないが、ROMやコネクタなどの電子部品を実装した主制御基板を収容する構成になっている。天蓋33及び底蓋34は、払出制御基板ケース12の天蓋21及び底蓋22の場合と同じく、共に透明又は半透明なアクリル樹脂などの合成樹脂からなり、天蓋33の互いに対向する2つの短辺部には、それぞれ複数の鈎状の係合突起部(図示せず)が所定間隔毎に一列に設けられているとともに、底蓋34の互いに対向する2つの短辺部には、これらの係合突起部に対応して、それぞれ複数のスリット状の係止孔36,36,…が設けられ、この各係止孔36に対しそれぞれ対応する係合突起部を係止させることにより、天蓋33と底蓋34とが結合されるようになっている。また、天蓋33及び底蓋34の1つの長辺部の側壁面には、その中央付近から一方の端までの間に両蓋33,34を分離不能に結合するための4つの結合部37,37,…が略等間隔でかつケース本体35から側方に突出して形成されているとともに、中心付近から他方の端までの間に矩形枠状の突出部38が同じくケース本体35から側方に突出して形成されている。
上記第1副制御基板ケース14は、図11に詳示するように、天蓋41と底蓋42とにより収容空間としての矩形箱型のケース本体43を構成し、このケース本体43内に、図示していないが、ROMやコネクタなどの電子部品を実装した第1副制御基板を収容する構成になっている。天蓋41及び底蓋42は、共に透明又は半透明なアクリル樹脂などの合成樹脂からなり、この両蓋41,42は、上記払出制御基板ケース12の両蓋21,22の場合と同様な係止構造により、あるいはねじなどの締結部材により結合されるようになっている。また、天蓋41及び底蓋42の主制御基板ケース13と接触する一辺の側壁面には、主制御基板ケース13のケース本体35の切り欠き部39に対応して、ケース本体43から側方に突出する枠状の突出部44が形成されているとともに、天蓋41及び底蓋42の第2副制御基板ケース15と接触する一辺の側壁面には、その中央付近から一方の端までの間に矩形枠状の突出部45がケース本体43から側方に突出して形成されている。
さらに、上記第2副制御基板ケース15は、図12に詳示するように、天蓋46と底蓋47とにより収容空間としての矩形箱型のケース本体48を構成し、このケース本体48内に、図示していないが、ROMやコネクタなどの電子部品を実装した第2副制御基板を収容する構成になっている。天蓋46及び底蓋47は、共に透明又は半透明なアクリル樹脂などの合成樹脂からなり、この両蓋46,47は、上記払出制御基板ケース12の両蓋21,22の場合と同様な係止構造により、あるいはねじなどの締結部材により結合されるようになっている。また、天蓋46及び底蓋47の第1副制御基板ケース15と接触する一辺の側壁面には、その中央付近から一方の端までの間に矩形枠状の突出部49がケース本体48から側方に突出して形成されている。
そして、上記4つの基板ケース12〜15を取り付け板11に取り付けるための係止構造16として、各基板ケース12〜15の底蓋22,34,42,47の裏面に、払出制御基板ケース12の場合図3及び図6に、主制御基板ケース13の場合図10に各々示すように、それぞれ4つずつのフック部51,51,…が突設されているとともに、取り付け板11には、図13に示すように、各基板ケース12〜15の取り付け領域11a,11b,11c,11d毎に4つずつ計16の係止孔52,52,…が設けられている。この取り付け板11は、その係止孔52に基板ケース12〜15のフック部51が係止するのを許容するために機構枠体6の表面との間に隙間を有した状態で固定されている。
上記各フック部51は、図14に拡大詳示するように、基板ケース12〜15の底蓋裏面から垂直に突出する全体でL字状の長辺垂直部51a及び短辺垂直部51bと、この長辺垂直部51a及び短辺垂直部51bの先端にこれらを一辺とする矩形状の先端突出部51cとからなる。ここで、払出制御基板ケース12の場合、図6に示すように、各フック部51の長辺垂直部51aは底蓋22の長辺と平行な状態で設けられており、主制御基板ケース13の場合、図10に示すように、各フック部51の長辺垂直部51aは底蓋34の短辺と平行な状態で設けられている。また、図示していないが、第1副制御基板ケース14の場合、各フック部51の長辺垂直部51aは突出部44の突出方向に延びた状態で設けられており、第2副制御基板ケース15の場合、各フック部51の長辺垂直部51は突出部49の突出方向に延びた状態で設けられている。
一方、上記各係止孔52は、フック部51全体が嵌合する大きさで対応する基板ケース12〜15を取り付け板11に対し垂直方向に移動させることが可能つまり取り外し可能な取り外し位置となる矩形状の大孔部52aと、この大孔部52aと連続しかつフック部51の長辺垂直部51aのみが嵌合して対応する基板ケース12〜15を取り付け板11から取り外し不能な位置、換言すれば基板ケース12〜15の取り付け板11に対する垂直方向の移動を規制するロック位置となるスリット部52bとからなる。各係止孔52の大孔部52aからスリット部52bに連続する方向は、取り付け板11の取り付け領域11a〜11d毎に異なり、取り付け板11の払出制御基板ケース用取り付け領域11aでは上から下への垂直方向に、取り付け板11の主制御基板ケース用取り付け領域11bでは左から右への水平方向に、取り付け板11の第1副制御基板ケース用取り付け領域11cでは上から下への垂直方向に、取り付け板11の第2副制御基板ケース用取り付け領域11dでは右から左への水平方向にそれぞれ設定されている。
しかして、上記係止構造16は、各基板ケース12〜15を単独で取り付け板11の所定の取り付け領域11a〜11dに取り付けるとき基板ケース12〜15をそのフック部51全体が係止孔52の大孔部52aに嵌合する取り出し位置とフック部51の長辺垂直部51aのみが係止孔52のスリット部52bに嵌合するロック位置との間での移動を許容するように構成されている。また、本実施形態の場合、4つの基板ケース12〜15の取り付け順番は、払出制御基板ケース12、主制御基板ケース13、第1副制御基板ケース14、第2副制御基板ケース15の順に設定されており、この順番の前後する2つの基板ケース12〜15同士では取り外し位置とロック位置との間の移動方向が互いに取り付け板11上で直交するように設定されているとともに、後に取り付けた基板ケースの取り付けにより先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動を規制する移動規制手段53が装備されている。すなわち、本実施形態の場合、各基板ケース12〜15は、それぞれ図1に矢符で示す方向への移動により取り外し位置からロック位置に変化することから、払出制御基板ケース12のロック位置から取り外し位置への移動(つまり上方移動)は主制御基板ケース13の突出部38により、主制御基板ケース13のロック位置から取り外し位置への移動(つまり左方向への移動)は第1副制御基板ケース14の突出部44により、第1副制御基板ケース14のロック位置から取り外し位置への移動(つまり上方移動)は第2副制御基板ケース15の突出部49によりそれぞれ規制されるようになっており、これらの突出部38,44,49により移動規制手段53が構成されている。
また、上記払出制御基板ケース12及び主制御基板ケース13は取り付け板11の所定の取り付け領域11a,11bに取り付けたとき、図15にも示すように、払出制御基板ケース12の4つの結合部29,29,…が主制御基板ケース13の突出部38により覆われるとともに、主制御基板ケース13の4つの結合部37,37,…が払出制御基板ケース12の突出部30により覆われるようになっており、払出制御基板ケース12の突出部30及び主制御基板ケース13の突出部38は、共に他の基板ケースの一部を覆うカバー部としての機能を有するものである。尚、第2副制御基板ケース15は、図示していないが、係止構造16以外に、ねじなどの締結部材により取り付け板11に固定されている。
従って、上記第1の実施形態においては、機構枠体6の表面に固定した取り付け板11に取り付けられた4つの基板ケース、つまり払出制御基板ケース12、主制御基板ケース13、第1副制御基板ケース14及び第2副制御基板ケース15は、いずれも係止構造16により取り付け板11の所定の取り付け領域11a〜11d上で取り外し可能な取り外し位置と取り外し不能なロック位置との間での移動が許容されつつ、取り付け順番の前後する2つの基板ケース同士では取り外し位置とロック位置との間の移動方向が互いに直交し、かつ移動規制手段53によって後に取り付けた基板ケースの取り付けにより先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動が規制されているため、不正行為の対象になり易い払出制御基板26を収容する払出制御基板ケース12を取り外すのに4つ全ての基板ケース12〜15を取り外す必要があり、その分不正行為を防止することができる。
また、上記4つの基板ケース12〜15の中で、先に取り付けた基板ケース12〜14は、係止構造16以外に、移動規制手段53によってロック位置から取り外し位置への移動が規制されており、最後に取り付けた第2副制御基板ケース15も締結部材により固定されているため、搬送時に各基板ケース12〜15ががたつくことをも防止することができ、このがたつきに起因する破損の防止化を図ることができる。
しかも、従来の如く4つの基板ケース12〜15をそれぞれ個別に取り付けかつ不正行為の防止対策などを講じる場合よりも部品点数を少なくすることができるので、コスト面や組立性などの点からも実施化を図る上で有利である。また、各基板ケース12〜15の取り付けは、係止構造16を用いているため、その作業を容易に行うことができ、その上、メンテナンス時などには取り付け順番とは逆の順番によって各基板ケース12〜15を取り外すことができ、カシメフックなどを破壊する必要はなく、その分取り外し作業をも容易に行うことができる。
さらに、上記係止構造16は、各基板ケース12〜15の底蓋22,34,42,47の裏面にそれぞれ突設されたフック部51と、機構枠体6の表面に固定した取り付け板11に設けられた複数の係止孔52,52,…とを有するだけの簡単なものであり、その上、各基板ケース12〜15の底蓋22,34,42,47の裏面を機構枠体6の取り付け板11上に接触させた状態のままスライドさせてフック部51を係止孔52の大孔部52a又はスリット部52bに嵌合させることだけでもって各基板ケース12〜15の取り付け及び取り外しを容易にかつ確実に行うことができるので、実施化を一層容易に図ることができる。
加えて、上記移動規制手段53は、取り付け順番の前後する基板ケース12〜15同士の間で一部接触させ、後に取り付けた基板ケース13〜15自体(詳しくはその突出部38,44,49)により先に取り付けた基板ケース12〜14のロック位置から取り外し位置への移動を規制するものであるため、基板ケース12〜15の取り付けのための部品点数を可及的に少なくすることができる。また、払出制御基板ケース12と主制御基板ケース13との間では、共にケース本体23,35から互いに接触する側の側方に突出する突出部30,38によって各基板ケース12,13の4つの結合部29,37が覆われているため、不正行為の防止化をより図ることができる。
(第2の実施形態)
図16ないし図24は本発明の第2の実施形態として払出制御基板ケース61及び主制御基板ケース62の別の形態を示すものである。
すなわち、払出制御基板ケース61は、図16ないし図18に示すように、天蓋71と底蓋72とにより収容空間としての矩形箱型のケース本体73を構成し、このケース本体73内に、図19に示すようなROM74やコネクタ75,76などの電子部品を実装した払出制御基板77を収容する構成になっている。払出制御基板77のコネクタ76は、ケーブル78を通して主制御基板ケース62内の主制御基板91と信号授受可能に接続するためのものであり、天蓋71には、このコネクタ76に対応して、凹部79が形成されているとともに、この凹部79の底部にコネクタ76が露見するように開口部80が設けられている。天蓋71及び底蓋72の1つの長辺部の側壁面には、上記凹部79を挟む一方の側に両蓋71,72を分離不能に結合するための3つの結合部81,81,81が略等間隔でかつケース本体73から側方に突出して形成されているとともに、上記凹部79を挟む他方の側に矩形枠状の突出部82及び矩形板状のカバー部83が共に同じくケース本体73から側方に突出して形成されている。コネクタ76は、主制御基板91から払出制御基板77に向かって遊技球の払出個数を指令する信号を受信するためのものである。また、払出制御基板77で検知した払出個数に関する異常の情報を主制御基板91に向かって送信する送信線もこのコネクタ76に含まれている。主制御基板91では、この情報を受けて、払出個数に関する異常の表示を副制御基板に指令する。このため、コネクタ76に対して行われる不正行為によって、指令される払出個数が変更されたり、異常情報が遮蔽されたりする虞がある。尚、払出制御基板ケース61のその他の構造は、第1の実施形態における払出制御基板ケース12の場合と同じであり、同一部位には同一符号を付してその説明は省略する。
また一方、主制御基板ケース62は、図20ないし図22に示すように、天蓋86と底蓋87とにより収容空間としての矩形箱型のケース本体88を構成し、このケース本体88内に、図23に示すようなROM89やコネクタ90などの電子部品を実装した主制御基板91を収容する構成になっている。主制御基板91のコネクタ90は、ケーブル78を通して払出制御基板ケース61内の払出制御基板77と信号授受可能に接続するためのものであり、天蓋86には、このコネクタ90に対応して、凹部92が形成されているとともに、この凹部92の底部にコネクタ90が露見するように開口部93が設けられている。天蓋86及び底蓋87の1つの長辺部の側壁面には、上記凹部92を挟む一方の側に両蓋86,87を分離不能に結合するための3つの結合部94,94,94が略等間隔でかつケース本体88から側方に突出して形成されているとともに、上記凹部92を挟む他方の側に矩形枠状の突出部95及び矩形板状のカバー部96が共に同じくケース本体88から側方に突出して形成されている。尚、主制御基板ケース62のその他の構造は、第1の実施形態における主制御基板ケース13の場合と同じであり、同一部位には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、上記払出制御基板ケース61及び主制御基板ケース62は取り付け板11の所定の取り付け領域11a,11b(図13参照)に取り付けたとき、図24に示すように、払出制御基板ケース61の3つの結合部81,81,81が主制御基板ケース62の突出部95により、主制御基板ケース62の3つの結合部94,94,94が払出制御基板ケース61の突出部82によりそれぞれ覆われるとともに、払出制御基板ケース61の天蓋71の凹部79に設けた開口部80及びその開口部80から露見する払出制御基板77のコネクタ76が主制御基板ケース62のカバー部96により、主制御基板ケース62の天蓋86の凹部92に設けた開口部93及びその開口部93から露見する主制御基板91のコネクタ90が払出制御基板ケース61のカバー部83によりそれぞれ覆われるようになっている。
従って、上記第2の実施形態においては、払出制御基板ケース61及び主制御基板ケース62を取り付け板11に取り付けたとき、払出制御基板ケース61の3つの結合部81,81,81が主制御基板ケース62の突出部95により、主制御基板ケース62の3つの結合部94,94,94が払出制御基板ケース61の突出部82によりそれぞれ覆われるだけでなく、払出制御基板ケース61の天蓋71の凹部79に設けた開口部80及びその開口部80から露見する払出制御基板77のコネクタ76が主制御基板ケース62のカバー部96により、主制御基板ケース62の天蓋86の凹部92に設けた開口部93及びその開口部93から露見する主制御基板91のコネクタ90が払出制御基板ケース61のカバー部83によりそれぞれ覆われるため、不正行為の防止化をより一層図ることができる。尚、払出制御基板ケース61及び主制御基板ケース62のその他の構造並びに係止構造などは、第1の実施形態の場合と同じであり、それに伴い、同様の作用・効果を奏するのは言うまでもない。
(第3の実施形態)
図25は本発明の第3の実施形態に係る遊技機としてのパチンコ機Bの背面側の概略構成を示す。このパチンコ機Bは、基本的には第1の実施形態に係るパチンコ機Aの場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。相違点は、機構枠体6の開口部5より下側部位の表面上に固定した取り付け板101及びこれに取り付けた4つの基板ケースである払出制御基板ケース102、主制御基板ケース103、第1副制御基板ケース104及び第2副制御基板ケース105の形状などが異なることである。
すなわち、上記取り付け板101は、第1の実施形態の場合のそれよりも縦方向(上下方向)の長さ寸法が短く設定されている。また、上記4つの基板ケース102〜105は、いずれも矩形箱型に形成されているとともに、取り付け板101に対し、それぞれ内側の2辺で互いに接触した状態で係止構造106により取り付けられている。
上記係止構造106は、図示していないが、第1の実施形態の場合の係止構造16と同じく、各基板ケース102〜105の底蓋裏面にそれぞれ突設されたフック部と、取り付け板101に設けられた複数の係止孔とを有し、各基板ケース102〜105を単独で取り付けるときそれぞれ基板ケース102〜105を取り付け板101上で取り外し位置とロック位置との間での移動を許容するように構成されているものの、取り外し位置からロック位置への移動方向は、図に矢符で示すように、第1の実施形態の場合と異なり、払出制御基板ケース102は右方向に、主制御基板ケース103は下方向に、第1副制御基板ケース104は左方向に、第2副制御基板ケース105は下方向にそれぞれ設定されている。しかして、払出制御基板ケース102のロック位置から取り外し位置への移動(左方向への移動)は主制御基板ケース103により、主制御基板ケース103のロック位置から取り外し位置への移動(上方移動)は第1副制御基板ケース104により、第1副制御基板ケース104のロック位置から取り外し位置への移動(右方向への移動)は第2副制御基板ケース105によりそれぞれ規制されるようになっており、後に取り付けた基板ケース103〜105により、先に取り付けた基板ケース102〜104のロック位置から取り外し位置への移動を規制する移動規制手段107が構成されている。
(第4の実施形態)
図26ないし図30は本発明の第4の実施形態として、4つの基板ケース111,112(図には2つのみ示す)を取り付け板113に取り付けるための係止構造などの別の形態を示す。この第4の実施形態の場合、取り付け板113には4つの基板ケース111,112が互いに離間した状態で取り付けられるようになっている。
すなわち、上記各基板ケース111,112の底蓋裏面には、図28に示すように、それぞれ4つずつのフック部114,114,…が突設されており、各フック部114は、図14に詳示した第1の実施形態の場合のフック部51と同じく、基板ケース111,112の底蓋裏面から垂直に突出する全体でL字状の長辺垂直部114a及び短辺垂直部114bと、この長辺垂直部114a及び短辺垂直部114bの先端にこれらを一辺とする矩形状の先端突出部114cとからなる。
一方、上記取り付け板113には、図26に示すように、各基板ケース111,112の取り付け領域113a,113b,113c,113d毎に4つずつ計16の係止孔115,115,…が設けられている。各係止孔115は、フック部114全体が嵌合する大きさで対応する基板ケース111,112を取り付け板113に対し垂直方向に移動させることが可能つまり取り外し可能な取り外し位置となる矩形状の大孔部115aと、この大孔部115aと連続しかつフック部114の長辺垂直部114aのみが嵌合して対応する基板ケース111,112を取り付け板113から取り外し不能な位置、換言すれば基板ケース111,112の取り付け板113に対する垂直方向の移動を規制するロック位置となるスリット部115bとからなる。各係止孔115の大孔部115aからスリット部115bに連続する方向は、取り付け板113の取り付け領域113a〜113d毎に異なり、取り付け板113の右側下部の取り付け領域113aでは左から右への水平方向に、取り付け板113の左側下部の取り付け領域113bでは上から下への垂直方向に、取り付け板113の左側上部の取り付け領域113cでは左から右への水平方向に、取り付け板113の右側上部の取り付け領域113dでは上から下への垂直方向にそれぞれ設定されている。
しかして、上記フック部114及び係止孔115により、4つの基板ケース111,112をそれぞれ取り付け板113に取り付けるための係止構造116が構成されており、この係止構造116は、各基板ケース111,112を単独で取り付けるとき基板ケース111,112を取り付け板113の所定の取り付け領域113a〜113d上で取り外し位置とロック位置との間で移動を許容するように構成されている。ここで、4つの基板ケース111,112の取り付け順番は、取り付け板113の右側下部の取り付け領域113aに取り付ける基板ケース111、左側下部の取り付け領域113bに取り付ける基板ケース112、左側上部の取り付け領域113cに取り付ける基板ケース、右側上部の取り付け領域113dに取り付ける基板ケースの順に設定されている。この順番で4つの基板ケース111,112を取り付け板113に取り付けるとき、本実施形態の場合、2番目に取り付けた基板ケース112の取り付けにより1番目に取り付けた基板ケース111のロック位置から取り外し位置への移動を規制する第1の移動規制手段117と、3番目に取り付けた基板ケースの取り付けにより2番目に取り付けた基板ケース112のロック位置から取り外し位置への移動を規制する第2の移動規制手段118とが取り付け板113の裏面側に装備されている。
上記第1の移動規制手段117は、図27及び図29に示すように、取り付け板113の裏面側でその下部の2つの取り付け領域113a,113bに跨って配置され、かつ左右一対のガイド部材121,121のガイドの下に上端がストッパー部材122に当接する第1位置とそれより下方の第2位置との間を移動可能に設けられた矩形平板状の規制部材123と、上記各ガイド部材121のバネ座部121a上にそれぞれ支持され、上記規制部材123を第1位置に位置付けるように常時付勢する左右一対の付勢部材としてのコイルバネ124,124とを有している。上記規制部材123には、取り付け板113の右側下部の取り付け領域113aの2つの係止孔115,115にそれぞれ対応して、2つの切り欠き部125,126が設けられているとともに、取り付け板113の左側下部の取り付け領域113bの2つの係止孔115,115にそれぞれ対応して、2つの矩形状の挿入孔127,127が設けられている。そして、規制部材123は、取り付け板113の右側下部の取り付け領域113aに基板ケース111を取り付けるとき、図30(a)に示す如く上記切り欠き部125,126で基板ケース111のフック部114との干渉を回避し、その後取り付け板113の左側下部の取り付け領域113bに基板ケース112を取り付けるとき、その取り付けに伴って上記コイルバネ124の付勢力に抗して第2位置に移動し、この第2位置で図30(b)に示す如く先に取り付けた基板ケース111のフック部114と干渉してこのフック部114が取り付け板113の係止孔115のスリット部115bから大孔部115aに移動するのを阻止するようになっている。
また、上記第2の移動規制手段118は、同じく図27及び図29に示すように、取り付け板113の裏面側でその左側の2つの取り付け領域113b,113cに跨って配置され、かつ上下一対のガイド部材131,131のガイドの下に左寄りの第1位置と右寄りの第2位置との間を移動可能に設けられた略長尺矩形平板状の規制部材132と、上記各ガイド部材131のバネ座部131a上にそれぞれ支持され、上記規制部材132を第1位置に位置付けるように常時付勢する上下一対の付勢部材としてのコイルバネ133,133とを有している。上記規制部材132には、取り付け板113の左側下部の取り付け領域113bの2つの係止孔115,115に対応して、比較的大きな段差形状の切り欠き部134が設けられているとともに、取り付け板113の左側上部の取り付け領域113cの2つの係止孔115,115にそれぞれ対応して、2つの矩形状の挿入孔135,135が設けられている。そして、規制部材132は、取り付け板113の左側下部の取り付け領域113bに基板ケース111を取り付けるとき、上記切り欠き部134で基板ケース112のフック部114との干渉を回避し、その後取り付け板113の左側上部の取り付け領域113cに基板ケースを取り付けるとき、その取り付けに伴って上記コイルバネ133の付勢力に抗して第2位置に移動し、この第2位置で先に取り付けた基板ケース112のフック部114と干渉してこのフック部114が取り付け板113の係止孔115のスリット部115bから大孔部115aに移動するのを阻止するようになっている。
従って、上記第4の実施形態においても、第1の実施形態の場合と同じく、取り付け板113に取り付けられた4つの基板ケース111,112は、いずれも係止構造116により取り付け板113の所定の取り付け領域113a〜113d上で取り外し可能な取り外し位置と取り外し不能なロック位置との間での移動が許容されつつ、取り付け順番の前後する2つの基板ケース同士では取り外し位置とロック位置との間の移動方向が互いに直交し、かつ移動規制手段117,118によって後に取り付けた基板ケースの取り付けにより先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動が規制されているため、不正行為の対象になり易い払出制御基板を取り付け順番の1番目の基板ケース111内に収容している場合、他の基板ケース全てを取り外した後でなければ1番目の基板ケース111を取り外すことができず、その分不正行為を防止することができる。
また、上記4つの基板ケース111,112の中で、先に取り付けた基板ケースは、係止構造116以外に、移動規制手段117,118によってロック位置から取り外し位置への移動が規制されているため、搬送時に各基板ケース111,112ががたつくことをも防止することができ、このがたつきに起因する破損の防止化を図ることができる。
しかも、従来の如く4つの基板ケース111,112をそれぞれ個別に取り付けかつ不正行為の防止対策などを講じる場合よりも部品点数を少なくすることができるので、コスト面や組立性などの点からも実施化を図る上で有利である。また、各基板ケース111,112の取り付けは、係止構造116を用いているため、その作業を容易に行うことができ、その上、メンテナンス時などには取り付け順番とは逆の順番によって各基板ケース111,112を取り外すことができ、カシメフックなどを破壊する必要はなく、その分取り外し作業をも容易に行うことができる。
さらに、上記係止構造116においては、各基板ケース111,112の底蓋裏面を取り付け板113上に接触させた状態のままスライドさせてフック部114を係止孔115の大孔部115a又はスリット部115bに嵌合させることだけでもって各基板ケース111,112の取り付け及び取り外しを容易にかつ確実に行うことができるので、実施化を一層容易に図ることができる。
加えて、本実施形態の特有の効果としては、取り付け順番の前後する2つの基板ケース111,112が互い離れている場合でも、後に取り付けた基板ケースの取り付けに伴って移動規制手段117,118の規制部材123,132がそれぞれ第1位置に位置付けるためのコイルバネ124,133の付勢力に抗して第2位置に移動し、この第2位置で先に取り付けた基板ケースのフック部114が取り付け板113の係止孔115のスリット部115bから大孔部115aに移動するのを阻止するようになり、先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動を規制する移動規制手段117,118としての機能を確実に発揮することができる。このため、複数の基板ケース111,112の取り付け位置の自由度を高めることができ、実用性に優れた効果を奏するものである。
(第5の実施形態)
図31ないし図34は本発明の第5の実施形態として、2種類4つの基板ケース141,142を取り付け板143に取り付けるための係止構造などの別の形態を示す。4つの基板ケースのうち、取り付け順番の1〜3番目の3つの基板ケース141は、図33に示すように、それぞれ底蓋裏面にT字形のフック部144が突設されてなり、取り付け順番の最後(4番目)の基板ケース142は、図34に示すように、底蓋裏面に直方体形状のフック部145が突設されているとともに、ねじを挿入するための螺着部146が設けられてなる。
一方、図31に示すように、取り付け板143には、4つの基板ケース141,142を取り付ける個所毎に1つずつ計4つの上記フック部144,145が挿入可能な矩形状の挿入孔147,148,149,150が設けられているとともに、左側上部の挿入孔150の上側にねじ孔151が設けられている。ここで、取り付け板143の右側下部の挿入孔147は、取り付け順番の1番目の基板ケース(例えば払出制御基板ケース)141のフック部144を挿入するためのものであり、取り付け板143の左側下部の挿入孔148は、取り付け順番の2番目の基板ケース141のフック部144を挿入するためのものであり、取り付け板143の右側上部の挿入孔149は、取り付け順番の3番目の基板ケース141のフック部144を挿入するためのものであり、取り付け板143の左側上部の挿入孔150は、取り付け順番の最後の基板ケース142のフック部145を挿入するためのものである。
また、上記取り付け板143の裏面側には、図32に詳示するように、取り付け板143に沿って上下方向に移動可能な可動板152が設けられており、この可動板152には、取り付け板143の各挿入孔147〜150にそれぞれ対応して4つの係止孔153,154,155,156が設けられている。各係止孔153〜156は、フック部144,145全体が嵌合する大きさで対応する基板ケースを取り付け板143に対し垂直方向に移動させることが可能な矩形状の大孔部153a,154a,155a,156aと、この大孔部153a,154a,155aから上方に連続しかつフック部144の垂直部144aのみが嵌合して対応する基板ケースの取り付け板143に対する垂直方向の移動を規制するスリット部153b,154b,155bとからなり、スリット部153b〜155bの長さは、係止孔153〜155毎に異なる長さに設定されている。尚、係止孔156は、大孔部156aから連続するスリット部の長さが零のものでもある。
しかして、上記フック部144,145と挿入孔147〜150と可動板152と係止孔153〜156とにより、4つの基板ケース141,142を取り付け板143に取り付けるための係止構造157が構成されており、この係止構造157は、4つの基板ケース141,142を順番に取り付けるときスリット部153b〜155bの長さが長い係止孔153〜155から順に係止孔153〜155の大孔部153a〜155aを取り付け板143の対応する挿入孔147〜149と一致させ、この挿入孔147〜149及び係止孔153〜155の大孔部153a〜155aに基板ケース141のフック部144を挿入した後、可動板152の下方移動により基板ケース141のフック部144を係止孔153〜155のスリット部153b〜155bに嵌合させて基板ケース141を取り外し可能にロックする構成になっている。
尚、図31及び図32中、161は可動板152を上下方向に移動操作するための把持部であって、この把持部161には指針162が設けられている。この指針162は、取り付け板143に設けた表示部163と協同して、可動板152の位置状態から取り付け板143に取り付けるべき基板ケース141,142の取り付け順番が「1番目」、「2番目」、「3番目」又は「4番目」にあることを表示するようになっている。
従って、上記第5の実施形態においては、4つの基板ケース141,142を取り付け板143に対し、係止構造157によりそれぞれ取り付けるときには、その係止構造157の可動板152の4つの係止孔153〜156の中でスリット部153b〜155bの長さが長い係止孔から順に係止孔153〜155の大孔部153a〜155aを取り付け板143の対応する挿入孔147〜149と一致させ、この挿入孔147〜149及び係止孔153〜155の大孔部153a〜155aに基板ケース141のフック部144を挿入した後、可動板152の下方移動により基板ケース141のフック部144を係止孔153〜155のスリット部153b〜155bに嵌合させて基板ケース141を取り外し不能にロックするという手順を3回繰り返し、最後に取り付け板143の挿入孔150及びこれに一致する可動板152の係止孔156に基板ケース142のフック部145を挿入した上、基板ケース142の螺着部146をねじにより取り付け板143に固定することにより、4つ全ての基板ケース141,142を取り付けることができる。そして、この係止構造157においては、不正行為の対象になり易い払出制御基板を取り付け順番の1番目の基板ケース141内に収容している場合、他の3つの基板ケース141,142全てを取り外した後でなければ1番目の基板ケース141を取り外すことができず、その分不正行為を防止することができる。
また、上記係止構造157においては、基板ケース141,142のフック部144,145が取り付け板143の挿入孔147〜150と可動板152の係止孔153〜156の双方に跨って係止するため、単に基板ケースのフック部が取り付け板の係止孔に係止するものに比べて係止状態の強度を高めることができる。その結果、搬送時に基板ケース141〜142ががたつくことをも防止することができ、そのがたつきに起因する破損の防止化を図ることができる。
しかも、従来の如く4つの基板ケース141,142をそれぞれ個別に取り付けかつ不正行為の防止対策などを講じる場合よりも部品点数を少なくすることができるので、コスト面や組立性などの点からも実施化を図る上で有利である。また、各基板ケース141,142の取り付けは、係止構造157を用いているため、その作業を容易に行うことができ、その上、メンテナンス時などには取り付け順番とは逆の順番によって各基板ケース141,142を取り外すことができ、カシメフックなどを破壊する必要はなく、その分取り外し作業をも容易に行うことができる。
さらに、4つの基板ケース141,142の取り付け時又は取り外し時に可動板152を移動させる際には、把持部161に設けた指針162が取り付け板143に取り付け又は取り外すべき基板ケース141,142の取り付け順番を表示するようになっているため、その取り付け又は取り外し作業をより一層容易に行うことができる。
(その他の実施形態)
本発明は上記第1ないし第5の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。以下に、その他の実施形態を列挙する。
(1)上記第1、第2及び第4の実施形態では、いずれも各基板ケース12〜15,61,62,111,112の底蓋裏面にそれぞれフック部51,114を4つずつ突設し、第5の実施形態では、各基板ケース141,142の底蓋裏面にそれぞれフック部144,145を1つずつ突設したが、本発明は、各基板ケースの底蓋表面に、その大きさなどに応じて、互いに異なる複数のフック部を突設してもよい。また、フック部51,114,144,145の形状は、各実施形態の如きものに限定されないことは言うまでもない。
(2)上記第1ないし第3の実施形態では、いずれも機構枠体6の表面上に固定した取り付け板11,101に取り付ける基板ケースとして、払出制御基板ケース12,61,102と、主制御基板ケース13,62,103と、中央表示装置を制御する第1副制御基板を収容する第1副制御基板ケース14,104と、統括的に演出制御を行う第2副制御基板を収容する第2副制御基板ケース15、105とを用いた場合について述べたが、本発明は、これらの代わりに、例えば音声制御基板を収容する音声制御基板ケース、球発射制御基板を収容する球発射制御基板ケース、又は台間機接続基板を収容する台間機接続基板ケースなどを用いてよいのは勿論である。
(3)上記第1ないし第3の実施形態では、いずれもパチンコ機A,Bに適用した場合について述べたが、本発明は、これに限らず、例えばスロットマシンの箱形筐体の奥壁部の内面に、主制御基板を収容する主制御基板ケース及び中継基板を収容する中継基板ケースなどを係止構造により取り付ける場合などにも同様に適用することができる。それ故、本発明にいう筐体の取り付け面は、2つ以上の基板ケースを取り付け得る広さの個所であればよく、パチンコ機の場合、第1ないし第3の実施形態の如く遊技盤3の裏面に遊技盤3と独立して設けられた機構枠体6の表面である基板ケース付設面に限らず、遊技盤の裏面に形成される基板ケース付設面をも包含する。
(4)上記第1ないし第3の実施形態では、いずれも筐体2の取り付け面(詳しくは機構枠体6の表面に固定した取り付け板11,101)に4つの基板ケース12〜15、61,62又は102〜105を取り付ける場合、4つの基板ケース全てを隣接するもの同士間で一部が接触した状態で配置し、かつ取り付け順番の前後する2つの基板ケース間では取り外し位置とロック位置との間の移動方向が互いに直交するように設定して、後に取り付けた基板ケースにより先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動を規制する移動規制手段を構成するようにしたが、本発明は、筐体2の取り付け面に取り付けられる複数の基板ケースのうち、2つの基板ケース、例えば払出制御基板ケースと主制御基板ケースとの間だけで一部が接触又は近接した状態で配置し、かつ取り外し位置とロック位置との間の移動方向が互いに交差するように設定して、後に取り付けた基板ケースにより先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動を規制する移動規制手段を構成するようにしてもよい。
(5)また、本発明は、4つの基板ケース12〜15(61,62又は102〜105)の取り付け順番を、上記第1ないし第3の実施形態の如き順番に限らない。例えば主制御基板ケースと払出制御基板ケースの間では、いずれかの基板ケースを先に取り付け場合、後に取り付けた基板ケースによって不正行為が防止されることになる。特に、不正行為により狙われやすい、賞球の制御に関与する基板を収容する基板ケースを先に取り付ける構成にすることが好ましい。例えば主制御基板ケースと払出制御基板ケースの場合は、払出制御基板ケース、主制御基板ケースの取り付け順に設定し、主制御基板ケースと払出制御基板ケースと副制御基板ケースの場合は、払出制御基板ケース、主制御基板ケース、副制御基板ケースの取り付け順に設定する。このように、賞球制御に関与する基板を収容する基板ケースの取り外しを、賞球制御に関与しない基板を収容する基板ケースの取り付けにより規制する構成にすることで不正行為がより行い難くなる。
(6)上記第1ないし第3の実施形態では、いずれも後に取り付けた基板ケースにより、先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動を規制する構成にしたが、本発明は、これに加えて、先に取り付けた基板ケースの開放を後に取り付けた基板ケースにより規制する開放規制手段を設けてもよい。例えば第1の実施形態における払出制御基板ケース12の場合、天蓋21の係合突起部27の配列方向に天蓋21が底蓋22から開放可能になっているため、この天蓋21の開放方向に主制御基板ケース13を取り付ける。この取り付け状態では、払出制御基板ケース12の結合部29での結合を解除したとしても天蓋21を開放することができないので、不正行為の防止に効果的である。
(7)上記第2の実施形態では、払出制御基板ケース61と主制御基板ケース62との間で賞球信号の送受信に関与する払出制御基板77のコネクタ76及び主制御基板91のコネクタ90を、それぞれ主制御基板ケース62及び払出制御基板ケース61に形成したカバー部96,83により覆う構成にしたが、本発明は、この場合に限らず、隣接する2つの基板間を接続するコネクタを、それぞれ基板ケースに形成したカバー部によって全て保護するように構成してもよく、また、隣接する2つの基板ケースのうち、一方の基板ケースのみに、他方の基板ケースの開口部及びその開口部から露見するコネクタを覆うカバー部を形成してもよい。
(8)上記第4の実施形態では、移動規制手段117,118の規制部材123,132をそれぞれコイルバネ124,133で付勢する構成にしたが、本発明は、これに限らず、各規制部材を手動により第1位置と第2位置との間で移動させるように構成してもよい。また、付勢部材としては、コイルバネに限定されないのは言うまでもない。
(9)本発明は、第4の実施形態において、第2の移動規制手段118と取り付け板113との間に、破壊によってのみ結合状態を解除可能な結合部を設けてもよい。この場合、結合部の結合によって先に取り付けた3つの基板ケース111,112の取り外しを規制する状態を実現でき、不正行為の防止により効果的である。
(10)上記第5の実施形態では、最後に取り付ける基板ケース142を螺着部146でねじ止めにより固定する構成にしたが、本発明は、この固定手段として、ねじに限定するものではなく、ピンなどを用いてもよい。また、固定手段を破壊によってのみ結合状態を解除可能な結合部によって構成した場合、この結合部を破壊しない限り、4つの基板ケース141,142全てを取り外せない構成を実現でき、不正行為の防止により効果的である。
本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機の背面側の概略構成図である。 払出制御基板ケースを天蓋表面側から見た斜視図である。 払出制御基板ケースを底蓋裏面側から見た斜視図である。 払出制御基板ケースの分解斜視図である。 払出制御基板ケースの天蓋の平面図である。 払出制御基板ケースの底蓋の平面図である。 払出制御基板の平面図である。 主制御基板ケースの斜視図である。 主制御基板ケースの天蓋の平面図である。 主制御基板ケースの底蓋の平面図である。 第1副制御基板ケースの斜視図である。 第2副制御基板ケースの斜視図である。 取り付け板の平面図である。 フック部の正面、平面、底面、左右両側面を表す5面図である。 払出制御基板ケース及び主制御基板ケースの取り付け手順を示す図である。 第2の実施形態を示す図2相当図である。 同じく図5相当図である。 同じく図6相当図である。 同じく図7相当図である。 同じく図8相当図である。 同じく図9相当図である。 同じく図10相当図である。 主制御基板の平面図である。 払出制御基板ケース及び主制御基板ケースの取り付け状態を示す斜視図である。 第3の実施形態を示す図1相当図である。 第4の実施形態に係る遊技機の係止構造などを示す斜視図である。 図26の取り付け板を透視した状態で示す斜視図である。 基板ケースを底蓋裏面側から見た斜視図である。 図27に基板ケースを取り付けた状態を示す斜視図である。 規制部材の切り欠き部と基板ケースのフック部の位置関係を規制部材の裏側から見た状態で示す図である。 第5の実施形態に係る遊技機の係止構造などを示す斜視図である。 図31の取り付け板を透視した状態で示す斜視図である。 基板ケースを底蓋裏面側から見た斜視図である。 別の基板ケースを底蓋裏面側から見た斜視図である。
符号の説明
A,B パチンコ機(遊技機)
2 筐体
6 機構枠体
11,101,113,143 取り付け板
12,61,102 払出制御基板ケース
13,62,103 主制御基板ケース
14,104 第1副制御基板ケース
15,105 第2副制御基板ケース
16,106,116,157 係止構造
21,33,41,46,71,86 天蓋
22,34,42,47,72,87 底蓋
26,77 払出制御基板
29,37,81,94 結合部
30,38,82 突出部(カバー部)
51,114,144,145 フック部
52,115,153,154,155,156 係止孔
52a,115a,153a,154a,155a,156a 大孔部
52b,115b,153b,154b,155b,156b スリット部
53,107,117,118 移動規制手段
76、90 コネクタ
80,93 開口部
83,96 カバー部
91 主制御基板
111,112,141,142 基板ケース
123,132 規制部材
124,133 コイルバネ(付勢部材)
147,148,149,150 挿入孔
152 可動板

Claims (8)

  1. 遊技制御に関連する複数の基板を各々収容する複数の基板ケースが、筐体の取り付け面に対し、係止構造により取り付けられた遊技機において、
    上記係止構造は、各基板ケースを単独で取り付けるとき基板ケースを筐体の取り付け面上で取り外し可能な取り外し位置と取り外し不能なロック位置との間での移動を許容するように構成されており、
    上記複数の基板ケースを所定の順番で取り付けるとき、少なくとも順番の前後する2つの基板ケース同士では取り外し位置とロック位置との間の移動方向が互いに交差するように設定されているとともに、後に取り付けた基板ケースの取り付けにより先に取り付けた基板ケースのロック位置から取り外し位置への移動を規制する移動規制手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 上記係止構造は、各基板ケースの底蓋裏面にそれぞれ突設されたフック部と、筐体の取り付け面を構成する取り付け板に設けられた複数の係止孔とを有し、各係止孔は、フック部全体が嵌合し、基板ケースを取り付け板に対し垂直方向に移動させることが可能な取り外し位置となる大孔部と、この大孔部と連続しかつフック部の一部のみが嵌合して基板ケースの取り付け板に対する垂直方向の移動を規制するロック位置となるスリット部とからなる請求項1記載の遊技機。
  3. 上記複数の基板ケースは、少なくとも取り付け順番の前後するもの同士の間で一部が接触又は近接した状態で取り付けられており、上記移動規制手段は、後に取り付けた基板ケースにより構成されてなる請求項2記載の遊技機。
  4. 取り付け順番の前後する2つの基板ケースの少なくとも一方には、他方の基板ケースの一部を覆うカバー部が形成されている請求項3記載の遊技機。
  5. 上記カバー部は、基板ケースの天蓋と底蓋とを結合するための結合部を覆うものである請求項4記載の遊技機。
  6. 上記カバー部は、基板ケースの天蓋に設けた開口部及びその開口部から露見する基板側のコネクタを覆うものである請求項4記載の遊技機。
  7. 上記移動規制手段は、筐体の取り付け板の裏面側に第1位置と第2位置との間を移動可能に設けられた規制部材と、この規制部材を第1位置に位置付けるように常時付勢する付勢部材とを有し、上記規制部材は、後に取り付けた基板ケースの取り付けに伴って上記付勢部材の付勢力に抗して第2位置に移動し、この第2位置で先に取り付けた基板ケースのフック部が取り付け板の係止孔のスリット部から大孔部に移動するのを阻止するように構成されている請求項2記載の遊技機。
  8. 遊技制御に関連する複数の基板を各々収容する複数の基板ケースが、筐体の取り付け面に対し、係止構造により取り付けられた遊技機において、
    上記係止構造は、各基板ケースの底蓋裏面にそれぞれ突設されたフック部と、筐体の取り付け面を構成する取り付け板に設けられた上記フック部が挿入可能な複数の挿入孔と、上記取り付け板の裏面側に一方向に往復移動可能に設けられた可動板と、この可動板に上記各挿入孔にそれぞれ対応して設けられた複数の係止孔とを有し、各係止孔は、フック部全体が嵌合し、基板ケースを取り付け板に対し垂直方向に移動させることが可能な大孔部と、この大孔部に連続しかつフック部の一部のみが嵌合して基板ケースの取り付け板に対する垂直方向の移動を規制するスリット部とからなり、スリット部は、可動板の移動方向に細長いもので、その長さは係止孔毎に異なる長さに設定されており、
    上記複数の基板ケースを順番に取り付けるときスリット部の長さが長い係止孔から順に係止孔の大孔部を取り付け板の挿入孔と一致させ、この挿入孔及び係止孔の大孔部に基板ケースのフック部を挿入した後、可動板の移動により基板ケースのフック部を係止孔のスリット部に嵌合させて基板ケースを取り外し不能にロックする構成になっていることを特徴とする遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013255680A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機
JP2018171484A (ja) * 2018-07-03 2018-11-08 株式会社藤商事 遊技機
JP2019041916A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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