JP2008259029A - 送達確認情報送信方法及び受信側装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】RLC-data-Sub-PDUが送信される場合には、当該RLC-data-Sub-PDUによって構成されるRLC-data-PDUに付与されているPollフィールドの値を無視することによって、不必要なSTATUS-PDUの送信を回避し、無線リソースを効率的に使用する。
【解決手段】受信側装置が、RLC-data-Sub-PDUのヘッダ部分に含まれているPollフィールドの値に応じて、送信側装置からのRLC-data-PDU及びRLC-data-Sub-PDUに対するSTATUS-PDUを送信し、受信したRLC-data-Sub-PDUからRLC-data-PDUを再構築した場合に、RLC-data-PDUのヘッダ部分に含まれているPollフィールドの値に関わらず、送信側装置からのRLC-data-PDU及びRLC-data-Sub-PDUに対するSTATUS-PDUを送信しない。
【選択図】図6

Description

本発明は、受信側装置が送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信する送達確認情報送信方法、及び、受信側装置に関する。
第3世代移動通信システムの標準化を行う団体である3GPPでは、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)における劇的な伝送速度の向上と伝送遅延の短縮を実現するために、LTE(Long Term Evolution)と総称される検討を行っており、その検討にかかる要素技術の標準仕様策定を進めている。
図1に示すように、LTE方式の移動通信システムにおける無線アクセスネットワーク(E-UTRAN:Evolved Universal Terrestrial RAN)は、移動局UE(User Equipment)と、無線基地局eNB(E-UTRAN Node B)とによって構成されており、移動局UEと無線基地局eNBとの間では、無線リンク(RL:Radio Link)を介して通信を行われるように構成されている。
また、移動局UE及び無線基地局eNBは、それぞれ、RLC(Radio Link Control)サブレイヤと、MAC(Medium Access Control)サブレイヤと、物理(PHY:Physical)レイヤとを終端するように構成されている。
また、送信側装置(移動局UE又は無線基地局eNB)は、伝送するデータに対して、RLC処理とMAC処理とPHY処理とを順に施してから、無線部にて無線信号として送信するように構成されている。
一方、受信側装置(移動局UE又は無線基地局eNB)は、無線部にて受信した無線信号に対して、PHY処理とMAC処理とRLC処理とを順に施すことによって、伝送されたデータを抽出するように構成されている。
ここで、伝送するデータは、ユーザが使用するアプリケーション等により発生するユーザデータ(Uプレーンデータ)、及び、移動通信システムの制御に用いるRRC(Radio Resource Control)シグナリングやNAS(Non Access Stratum)シグナリング等の制御データ(Cプレーンデータ)を含む。
また、送信側装置のRLCサブレイヤと受信側装置のRLCサブレイヤとの間では、RLC再送制御処理が行われるように構成されており、送信側装置のMACサブレイヤと受信側装置のMACサブレイヤとの間では、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)再送制御処理(MAC再送制御処理)が行われるように構成されている。
ここで、図5を参照して、従来の移動通信システムにおけるRLC再送制御処理について説明する。
図5に示すように、ステップS1001において、送信側装置のRLCサブレイヤは、RLC-data-PDU#1を送信する。ここで、送信側装置のRLCサブレイヤは、STATUS-PDU(送達確認情報)を要求しないため、RLC-data-PDU#1の「Poll」フィールド(送達確認情報要求値)に「0」を設定する。
ステップS1002において、送信側装置のRLCサブレイヤは、RLC-data-PDU#2を送信する。ここで、送信側装置のRLCサブレイヤは、STATUS-PDUを要求するため、RLC-data-PDU#2の「Poll」フィールドに「1」を設定する。
ステップS1003において、受信側装置のRLCサブレイヤは、「Poll」フィールドに「1」が設定されたRLC-data-PDU#2を受信したため、RLC-data-PDU#1及びRLC-data-PDU#2に対するSTATUS-PDU(送達確認情報)を送信する。
IMT−2000のRLC仕様:3GPP TS 25.322 V6.9.0 (2006−09) LTEのStage2仕様:3GPP TS 36.300 V8.0.0 (2007−03)
ここで、LTE方式の移動通信システムでは、送信側装置のRLCサブレイヤは、RLC-data-PDUの再送時に、無線リンクの通信状態に応じて、かかるRLC-data-PDUを分割して、複数のRLC-data-Sub-PDUを生成するように構成されている。
図6の例では、送信側装置のRLCサブレイヤは、1回目の再送時には、RLC-data-PDU(SN=X)を、3つのRLC-data-Sub-PDU#A乃至#Cに分割し、2回目の再送時には、3つのRLC-data-Sub-PDU#A乃至#Cを、それぞれ3つのRLC-data-Sub-PDU#A1乃至#A3、#B1乃至#B3、#C1乃至#C3に分割している。
具体的には、図7に示すように、送信側装置のRLCサブレイヤは、ヘッダ部分と拡張ヘッダ部分とペイロード部分とを含むRLC-data-PDU#1全体を分割して、RLC-data-Sub-PDU#1及び#2のペイロード部分に挿入する。そして、RLC-data-Sub-PDU#1及び#2には、ヘッダ部分が付加される。
ここで、図7に示すように、従来の通信システムでは、RLC-data-Sub-PDU#1及び#2には、RLC-data-PDU#1とは別個に、「Poll」フィールド(ヘッダ部分)が付加されるように構成されており、STATUS-PDU(送達確認情報)を要求する(「Poll」フィールドに「1」を設定する)条件は、予め決められているのだが、「Poll」フィールドに「1」を設定する必要性は、送信側装置における経過時間やRLC-data-PDUの送信状態やSTATUS-PDU(送達確認情報)の受信状態等によって変化するため、RLC-data-PDU#1の送信タイミングでは、STATUS-PDU(送達確認情報)を要求する必要があっても、RLC-data-PDU#1を構成するRLC-data-Sub-PDU#1及び#2の送信タイミングではSTATUS-PDU(送達確認情報)を要求する必要がない場合があり、かかる場合には、受信側装置のRLCサブレイヤは、RLC-data-Sub-PDU#1及び#2からRLC-data-PDU#1を再構築し、RLC-data-PDU#1の「Poll」フィールドに「1」が設定されているために、不必要なSTATUS-PDU(送達確認情報)を送信してしまい、無線リソースを効率的に使用できないという問題点があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、RLC-data-Sub-PDUが送信される場合には、当該RLC-data-Sub-PDUによって構成されるRLC-data-PDUに付与されている「Poll」フィールドの値を無視することによって、不必要なSTATUS-PDU(送達確認情報)の送信を回避することにより、無線リソースを効率的に使用することができる送達確認情報送信方法及び受信側装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、受信側装置が、送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信する送達確認情報送信方法であって、前記送信側装置が、再送時に、前記受信側装置との間の無線リンクの通信状況に応じて、初送時に送信した第1パケットを分割して複数の第2パケットを生成して送信する工程と、前記受信側装置が、受信した前記第2パケットのヘッダ部分に含まれている送達確認情報要求値に応じて、前記送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信する工程とを有し、前記受信側装置は、受信した前記第2パケットから前記第1パケットを再構築した場合に、該第1パケットのヘッダ部分に含まれている送達確認情報要求値に関わらず、前記送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信しないことを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信するように構成されている受信側装置であって、前記送信側装置が、再送時に、前記受信側装置との間の無線リンクの通信状況に応じて、初送時に送信した第1パケットを分割して複数の第2パケットを生成して送信した場合に、受信した該第2パケットのヘッダ部分に含まれている送達確認情報要求値に応じて、前記送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信するように構成されており、受信した前記第2パケットから前記第1パケットを再構築した場合に、該第1パケットのヘッダ部分に含まれている送達確認情報要求値に応じて、前記送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信しないように構成されていることを要旨とする。
以上説明したように、本発明によれば、RLC-data-Sub-PDUが送信される場合には、当該RLC-data-Sub-PDUによって構成されるRLC-data-PDUに付与されている「Poll」フィールドの値を無視することによって、不必要なSTATUS-PDU(送達確認情報)の送信を回避することにより、無線リソースを効率的に使用することができる送達確認情報送信方法及び受信側装置を提供することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図1乃至図4を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すように、3GPPで標準化が進められているLTE/SAE(System Architecture Evolution)のアーキテクチャを具備する移動通信システムを例として説明を行うが、本発明は、かかる移動通信システムに限定されるものではなく、その他のアーキテクチャを具備する移動通信システムにも適用可能である。
図2を参照して、Acknowledgeモード(AM)のRLCサブレイヤ(以下、RLCサブレイヤ)の機能構成について説明する。
なお、図2に示すRLCサブレイヤを構成する機能(モジュール)の一部又は全部は、ICチップ上で、ハードウェア又はソフトウェアによって実現されていてもよい。
例えば、ICチップ上で、一般的に単純で高速処理が要求されているMACサブレイヤ及び物理レイヤを構成する機能(モジュール)をハードウェアで実現し、一般的に複雑な処理が要求されているRLCサブレイヤを構成する機能(モジュール)をソフトウェアで実現するように構成されていてもよい。
また、物理レイヤを構成する機能(モジュール)とMACサブレイヤを構成する機能(モジュール)とRLCサブレイヤを構成する機能(モジュール)とは、同一のICチップ上で実現されていてもよいし、別々のICチップ上で実現されていてもよい。
以下、図2を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおけるRLCサブレイヤの構成の一例を示す。
図2に示すように、RLCサブレイヤは、RLC-SDUバッファ11と、新規送信バッファ12と、分割統合処理部13と、ACK待ちバッファ14と、再送バッファ15と、RLC-PDU送信部16と、再分割処理部17と、RLC-PDU送信部18と、RLC-control-PDU生成部19と、RLC-control-PDUバッファ20と、多重解除部31と、順序補正バッファ32と、再構築バッファ33と、RLC-SDU再構築部34とを具備している。
RLC-SDUバッファ11は、上位レイヤから受信したRLC-SDUを格納するように構成されている。
新規送信バッファ12は、RLC-SDUバッファ11に格納されたRLC-SDUをコピーして格納するように構成されている。
分割統合処理部13は、MACサブレイヤからデータ送信機会が通知された場合、新規送信バッファ12に格納されているRLC-SDU(若しくは、その一部)に対して分割処理又は統合処理を施して、MACサブレイヤから併せて通知された許容送信データ量の範囲内でサイズが最大となるRLC-data-PDUを生成するように構成されている。
また、分割統合処理部13は、生成したRLC-data-PDUを、RLC-PDU送信部16に送信すると共に、ACK待ちバッファ14に格納するように構成されている。
ACK待ちバッファ14は、分割統合処理部13からのRLC-data-PDUや、再送待ちバッファ15からのRLC-data-PDU又はRLC-data-Sub-PDUや、再分割処理部17からのRLC-data-Sub-PDUを格納するように構成されている。
図3に、本実施形態に係る移動通信システムで用いられるRLC-data-PDUのフォーマット例を示し、図4に、本実施形態に係る移動通信システムで用いられるRLC-data-Sub-PDUのフォーマット例を示す。
図3に示すように、RLC-data-PDUのヘッダ部分は、「Type」フィールドと、「Poll」フィールドと、「Align」フィールドと、「Ext」フィールドと、「SN」フィールドと、「LI」フィールドとを有する。
また、図4に示すように、RLC-data-Sub-PDUのヘッダ部分は、「Type」フィールドと、「Poll」フィールドと、「LSF(Last Segment Flag)」フィールドと、「SN」フィールドと、「SO(Segment Offset)」フィールドとを有する。
「Type」フィールドは、RLC-PDUの種別を示すフィールドである。「Type」フィールドにおいて、RLC-PDUの種別として、例えば、RLC-data-PDUやRLC-data-Sub-PDUやRLC-control-PCU等が設定され得る。
「Poll」フィールドは、受信側装置のRLCサブレイヤに対して、STATUS-PDUの送信を促しているか否かについて示す値(送達確認情報要求値)を含むフィールドである。
「Align」フィールドは、RLC-data-PDUの先頭バイトがRLC-SDUの先頭バイトであるか否かについて、及び、RLC-data-PDUの最終バイトがRLC-data-SDUの最終バイトであるか否かについて示すフィールドである。
「Ext」フィールドは、当該RLC-data-PDUのヘッダ部分に拡張ヘッダが後続するか否かについて示すフィールドである。
「SN」フィールドは、RLC-data-PDUに含まれている場合、当該RLC-data-PDUのシーケンス番号を示し、RLC-data-Sub-PDUに含まれている場合、当該RLC-data-Sub-PDUが関連するRLC-data-PDUのシーケンス番号を示すフィールドである。
「LI」フィールドは、当該RLC-data-PDU内の「Payload(ペイロード)」部分において、RLC-SDUの最終バイトの位置を示すフィールドである。
「LSF」フィールドは、当該RLC-data-Sub-PDUが関連するRLC-data-PDUにおける最後のRLC-data-Sub-PDUであるか否かについて示すフィールドである。
「SO」フィールドは、当該RLC-data-Sub-PDUの「Payload」部分の先頭バイトが、当該RLC-data-Sub-PDUが関連するRLC-data-PDUの何番目のバイトであるかについて示すフィールドである。
Ack待ちバッファ14は、格納しているRLC-data-PDU又はRLC-data-Sub-PDUについて再送が必要であるか否かについて判断し、再送が必要であると判断したRLC-data-PDU又はRLC-data-Sub-PDUを再送バッファ15に送信するように構成されている。
ここで、例えば、Ack待ちバッファ14は、受信側装置のRLCサブレイヤからのSTATUS-PDU(NACK)及びMACサブレイヤからのNACKを受信した場合等に、格納しているRLC-data-PDU又はRLC-data-Sub-PDUについて再送する必要があると判断する。
再送バッファ15は、Ack待ちバッファ14からのRLC-data-PDUやRLC-data-Sub-PDUを格納するように構成されている。
RLC-PDU送信部16は、MACサブレイヤからデータ送信機会が通知された場合、分割統合処理部13から送信されたRLC-data-PDU、及び、再送バッファ15に格納されているRLC-data-PDUを、MACサブレイヤに送信するように構成されている。
ここで、RLC-PDU送信部16は、送信すべきRLC-data-PDUに対して、RLC-control-PDUバッファ20に格納されているRLC-control-PDU(STATUS-PDU等)を付与することによって、RLC-data-PDU-piggybacked-control-PDUを生成して送信するように構成されていてもよい。
再分割処理部17は、無線リンクの通信状態に応じて、具体的には、MACサブレイヤから併せて通知された許容送信データ量に応じて、再送バッファ15に格納されている1つのRLC-data-PDU又はRLC-data-Sub-PDUを分割して、複数のRLC-data-Sub-PDUを生成するように構成されている、すなわち、再送バッファ15に格納されているRLC-data-PDU又はRLC-data-Sub-PDUに対して再分割処理を行うように構成されている。
図6の例では、再分割処理部17は、1回目の再送時には、RLC-data-PDU(SN=X)を、3つのRLC-data-Sub-PDU#A乃至#Cに分割し、2回目の再送時には、3つのRLC-data-Sub-PDU#A乃至#Cを、それぞれ3つのRLC-data-Sub-PDU#A1乃至#A3、#B1乃至#B3、#C1乃至#C3に分割している。
具体的には、図7に示すように、再分割処理部17は、ヘッダ部分と拡張ヘッダ部分とペイロード部分とを含むRLC-data-PDU#1全体を分割して、RLC-data-Sub-PDU#1及び#2のペイロード部分に挿入する。そして、RLC-data-Sub-PDU#1及び#2には、ヘッダ部分が付加される。
RLC-data-PDU#1のヘッダ部分には、初送時の設定値が含まれているため、RLC-data-PDU#1のヘッダ部分に対してだけでなく、RLC-data-Sub-PDU#1及び#2のヘッダ部分にも、「Poll」フィールドが設定されることになる。
ただし、かかる場合、後述するように、受信側装置のRLCサブレイヤ(RLC-control-PDU生成部19)は、RLC-data-Sub-PDU#1及び#2のヘッダ部分に設定されている「Poll」フィールドの値に従って、STATUS-PDUを生成するように構成されており、RLC-data-PDU#1のヘッダ部分に設定されている「Poll」フィールドの値については無視するように構成されている。
RLC-PDU送信部18は、MACサブレイヤからデータ送信機会が通知された場合、再分割処理部17により再分割処理が施されたRLC-data-Sub-PDUを、MACサブレイヤに送信するように構成されている。
ここで、RLC-PDU送信部18は、送信すべきRLC-data-Sub-PDUに対して、RLC-control-PDUバッファ20に格納されているRLC-control-PDU(STATUS-PDU等)を付与することによって、RLC-data-Sub-PDU-piggybacked-control-PDUを生成して送信するように構成されていてもよい。
RLC-control-PDU生成部19は、順序補正バッファ32からの通知に応じて、STATUS-PDU(ACK/NACK)を生成するように構成されている。
例えば、RLC-control-PDU生成部19は、「Poll」フィールドに「1」が設定されたRLC-data-PDU或いはRLC-data-Sub-PDUが受信された場合に、STATUS-PDU(ACK/NACK)を生成するように構成されている。
ただし、RLC-control-PDU生成部19は、「Poll」フィールドに「1」が設定されたRLC-data-PDUが受信された場合であっても、かかるRLC-data-PDUがRLC-data-Sub-PDUから構築されたものである場合には、STATUS-PDU(ACK/NACK)を生成しないように構成されている。
RLC-control-PDUバッファ20は、RLC-control-PDU生成部19によって生成されたRLC-control-PDUを格納するように構成されている。
多重解除部31は、MACサブレイヤから受信したRLC-PDUの中から、STATUS-PDUを抽出してACK待ちバッファ14に転送し、RLC-data-PDU及びRLC-data-Sub-PDUを抽出して順序補正バッファ32に転送するように構成されている。
順序補正バッファ32は、格納しているRLC-data-PDU(若しくは、RLC-data-Sub-PDU)に対して順序補正処理を行うように構成されている。
具体的には、順序補正バッファ32は、シーケンス番号順に格納されているRLC-data-PDU(in-sequence)を再構築バッファ33に格納するように構成されている。
一方、順序補正バッファ32は、シーケンス番号順に格納されていないRLC-data-PDU(out-of-sequence)については、順序補正タイマを用いたRLC-data-PDUに対するロス検出処理を行い、未受信のRLC-data-PDUに対するロスが検出された場合、その旨をRLC-control-PDU生成部19に通知するように構成されている。
順序補正バッファ32は、格納しているRLC-data-Sub-PDUからRLC-data-PDUを構築することができる場合は、かかるRLC-data-PDUを構築するように構成されている。
RLC-SDU再構築部34は、再構築バッファ33に格納されているRLC-data-PDUからRLC-SDUを構築することができる場合は、かかるRLC-SDUを構築して、シーケンス番号順に上位レイヤに送信するように構成されている。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、RLC-data-PDUに付与されている「Poll」フィールドに「1」が設定されていた場合であっても、かかるRLC-data-PDUが複数のRLC-data-Sub-PDUによって再構築されたものである場合には、かかる「Poll」フィールドの値を無視し、STATUS-PDUを生成しないことによって、不必要なSTATUS-PDUの送信を回避し、無線リソースを効率的に使用することができる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの無線アクセスネットワークにおけるプロトコルレイヤ構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局及び無線基地局におけるRLCサブレイヤの機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局及び無線基地局におけるRLCサブレイヤによって生成されるRLC-data-PDUのフォーマットの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局及び無線基地局におけるRLCサブレイヤによって生成されるRLC-data-Sub-PDUのフォーマットの一例を示す図である。 LTE方式の移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。 LTE方式の移動通信システムにおけるRLCサブレイヤにおいて行われる再分割処理について説明するための図である。 LTE方式の移動通信システムにおけるRLCサブレイヤにおいて行われる再分割処理について説明するための図である。
符号の説明
11…RLC-SDUバッファ
12…新規送信バッファ
13…分割統合処理部
14…ACK待ちバッファ
15…再送バッファ
16、18…RLC-PDU送信部
17…再分割処理部
19…RLC-control-PDU生成部
20…RLC-control-PDUバッファ
31…多重解除部
32…順序補正バッファ
33…再構築バッファ
34…RLC-SDU再構築部

Claims (2)

  1. 受信側装置が、送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信する送達確認情報送信方法であって、
    前記送信側装置が、再送時に、前記受信側装置との間の無線リンクの通信状況に応じて、初送時に送信した第1パケットを分割して複数の第2パケットを生成して送信する工程と、
    前記受信側装置が、受信した前記第2パケットのヘッダ部分に含まれている送達確認情報要求値に応じて、前記送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信する工程とを有し、
    前記受信側装置は、受信した前記第2パケットから前記第1パケットを再構築した場合に、該第1パケットのヘッダ部分に含まれている送達確認情報要求値に関わらず、前記送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信しないことを特徴とする送達確認情報送信方法。
  2. 送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信するように構成されている受信側装置であって、
    前記送信側装置が、再送時に、前記受信側装置との間の無線リンクの通信状況に応じて、初送時に送信した第1パケットを分割して複数の第2パケットを生成して送信した場合に、受信した該第2パケットのヘッダ部分に含まれている送達確認情報要求値に応じて、前記送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信するように構成されており、
    受信した前記第2パケットから前記第1パケットを再構築した場合に、該第1パケットのヘッダ部分に含まれている送達確認情報要求値に関わらず、前記送信側装置からのパケットに対する送達確認情報を送信しないように構成されていることを特徴とする受信側装置。
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