JP2008258960A - ディジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、人物撮影の失敗率を低減するのに有効なディジタルカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のディジタルカメラは、先の撮影から次の撮影までの期間に、前記先の撮影で取得した保存用画像に対し顔認識処理(S8)を施し、その顔認識処理の結果に基づき前記保存用画像が失敗画像であるか否かを判定する判定手段(S9)を備えたことを特徴とする。例えば、前記判定手段は、前記顔認識処理(S8)で検出された顔領域の個数が零であった場合に前記保存用画像を失敗画像と判定する(S9NO)。或いは、前記判定手段は、前記先の撮影の前に取得された確認用画像に対しても顔認識処理を施し、その確認用画像に対する前記顔認識処理の結果と、前記保存用画像に対する前記顔認識処理の結果との差異に基づき前記判定を行ってもよい。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明のディジタルカメラは、先の撮影から次の撮影までの期間に、前記先の撮影で取得した保存用画像に対し顔認識処理(S8)を施し、その顔認識処理の結果に基づき前記保存用画像が失敗画像であるか否かを判定する判定手段(S9)を備えたことを特徴とする。例えば、前記判定手段は、前記顔認識処理(S8)で検出された顔領域の個数が零であった場合に前記保存用画像を失敗画像と判定する(S9NO)。或いは、前記判定手段は、前記先の撮影の前に取得された確認用画像に対しても顔認識処理を施し、その確認用画像に対する前記顔認識処理の結果と、前記保存用画像に対する前記顔認識処理の結果との差異に基づき前記判定を行ってもよい。
【選択図】 図2
Description
本発明は、顔認識機能を搭載したディジタルカメラに関する。
近年のディジタルカメラには顔認識機能を搭載したものがある(特許文献1等を参照)。顔認識機能は、人物の顔に対する自動焦点調節、人物の顔の明るさや色の自動補正、赤目の自動補正などに有効なので、これを利用すれば人物撮影に失敗する確率は低くなる。
しかも、ディジタルカメラには背面表示パネルが設けられているので、ユーザは撮影で取得した画像をその場で確認し、仮にそれが失敗画像であっても即座に撮り直しをすることができる。
特開2004−320284号公報
しかしながら、携帯機器であるディジタルカメラの背面表示パネルは小さいので、手ブレや被写体ブレによる微妙な失敗を背面表示パネル上で見出すことは難しい。この種の失敗は、ユーザがディジタルカメラを自宅へ持ち帰り、テレビモニタなどの大型ディスプレイへ画像を表示させたときに初めて発覚することが多い。
そこで本発明は、人物撮影の失敗率を低減するのに有効なディジタルカメラを提供することを目的とする。
本発明のディジタルカメラは、先の撮影から次の撮影までの期間に、前記先の撮影で取得した保存用画像に対し顔認識処理を施し、その顔認識処理の結果に基づき前記保存用画像が失敗画像であるか否かを判定する判定手段を備えたことを特徴とする。
なお、前記判定手段は、前記顔認識処理で検出された顔領域の個数が零であった場合に前記保存用画像を失敗画像と判定してもよい。
また、前記判定手段は、前記先の撮影の前に取得された確認用画像に対しても顔認識処理を施し、その確認用画像に対する前記顔認識処理の結果と、前記保存用画像に対する前記顔認識処理の結果との差異に基づき前記判定を行ってもよい。
また、前記判定手段は、前記確認用画像に対する前記顔認識処理で検出された顔領域の個数よりも、前記保存用画像に対する前記顔認識処理で検出された顔領域の個数が少なかった場合に、前記保存用画像を失敗画像と判定してもよい。
また、前記判定手段は、前記保存用画像を失敗画像と判定した場合には、その旨をユーザへ通知してもよい。
また、前記判定手段は、前記保存用画像を失敗画像と判定した場合には、その保存用画像を消去してもよい。
また、前記判定手段は、前記保存用画像を失敗画像と判定し、かつユーザが許可した場合には、その保存用画像を消去してもよい。
また、本発明の何れかのディジタルカメラは、前記ディジタルカメラの撮影モードを、顔を有した被写体を撮影するのに専用のモードと他のモードとの間で切り替える制御手段を更に有し、前記制御手段は、前記ディジタルカメラの撮影モードを前記他のモードに設定した期間には、前記判定手段の動作を禁止してもよい。
本発明によれば、人物撮影の失敗率を低減するのに有効なディジタルカメラが実現する。
[第1実施形態]
以下、ディジタルカメラの第1実施形態を説明する。
以下、ディジタルカメラの第1実施形態を説明する。
図1は、ディジタルカメラの構成図である。図1に示すとおり、ディジタルカメラには、マイコン1、撮像部2、バッファメモリ3、ビデオ出力端子4、通信端子5、背面表示パネル6、保存用メモリ7、操作スイッチ8が備えられる。
撮像部2は、撮影レンズ、絞り、メカニカルシャッタ、撮像素子、A/D変換器、信号処理回路などを備える。撮像部2は、マイコン1によって駆動されると、被写界の画像の画像データを取得し、その画像データをバッファメモリ3へ蓄積させる。
背面表示パネル6は、マイコン1から与えられる画像データに応じて画像を表示する。マイコン1から与えられる或る画像の画像データが他の画像の画像データに切り替わると、背面表示パネル6が表示する画像も切り替わる。
保存用メモリ7は、SDカードやフラッシュメモリなどの大容量の記憶媒体である。保存用メモリ7には、保存すべき画像の画像ファイルがマイコン1によって書き込まれる。これによって画像が保存される。
ビデオ出力端子4は、ビデオケーブルを介して外部のテレビモニタへ接続可能である。ビデオケーブルが接続されると、ビデオ出力端子4は、マイコン1から与えられる画像データに基づきNTSCやPALなどの形式のビデオ信号を生成し、それをテレビモニタへ送出する。このビデオ出力端子4を利用すれば、背面表示パネル6へ表示されるのと同じ画像をテレビモニタへ表示させることができる。
通信端子5は、USBやIEEE1394などの規格に準拠したケーブルを介して外部のコンピュータへ接続可能である。コンピュータが接続されると、通信端子5はコンピュータから与えられる信号をマイコン1が認識可能な信号に変換してからマイコン1へ与え、またマイコン1から与えられる信号をコンピュータが認識可能な信号に変換してからコンピュータへ送出する。この通信端子5を利用してマイコン1とコンピュータとが通信を行えば、保存用メモリ7に格納された画像ファイルをコンピュータへ転送することができる。
操作スイッチ8は、レリーズ釦やモードセレクタなであり、ユーザから各種の指示の入力を受け付けると、その指示をマイコン1へ入力する。その指示の中には、撮影指示やモード切り替えの指示などがある。因みに、ディジタルカメラの撮影モードには、顔専用の撮影モード(以下、「顔撮影モード」という。)がある。顔撮影モードは、例えば、「人物モード」、「ポートレートモード」、「パーティーモード」、「記念撮影モード」などである。本実施形態の顔撮影モードには、失敗判定の機能があり、その詳細は後述する。
マイコン1は、撮像部2を制御して必要な画像の画像データを取得する。例えば、マイコン1は、撮像部2の撮像素子をフレームモードで駆動することにより解像度の高い静止画像の画像データを取得し、撮像部2の撮像素子をドラフトモードで駆動することにより、リアルタイムにライブ表示するためのスルー画像の画像データを取得することが可能である。以下、静止画像の画像データを単に「静止画像」と称し、スルー画像の画像データを単に「スルー画像」と称する。
ディジタルカメラが撮影モードに設定されると、マイコン1はスルー画像の取得を開始し、バッファメモリ3に蓄積されるスルー画像を背面表示パネル6へと順次送出し、これによって背面表示パネル6へライブビュー画像を表示する。
この状態でユーザから撮影指示が入力されると、マイコン1は静止画像の取得を行い、バッファメモリ3に蓄積される静止画像を読み出し、適当な画像処理を施してから背面表示パネル6へ送出し、これによって背面表示パネル6へアフタービュー画像を表示する。その一方で、マイコン1は画像処理後の静止画像の画像ファイルを作成し、それを保存用メモリ7へ保存する。これによって、撮影が完了する。
なお、静止画像の画像ファイルにはタグ領域が設けられており、そのタグ領域には、静止画像に関連する各種の情報(撮影条件、サムネイルデータなど)が書き込まれる。その後、マイコン1は、スルー画像の取得及びライブビュー画像の表示を再開する。
なお、本実施形態のマイコン1は、バッファメモリ3に蓄積される静止画像又はスルー画像に対し、階調変換処理、色変換処理、解像度変換処理などの各種の画像処理を施すことができるが、それ以外に顔認識処理を施すこともできる。例えば、マイコン1は、スルー画像に対し顔認識処理を施し、その結果に応じて撮像部2を制御することで、撮影レンズの焦点を顔領域に合わせる焦点調節制御や、顔領域の露出を適正露出にする露出制御を行うことも可能である。
図2は、本実施形態の顔撮影モードにおけるマイコン1の動作フローチャートである。各ステップにおけるマイコン1の動作は、次のとおりである。
ステップS1:ディジタルカメラが顔撮影モードに設定されると、スルー画像の取得を開始する。
ステップS2:スルー画像に基づくライブビュー画像の表示、スルー画像に対する顔認識処理、焦点調節制御、露出制御を開始する。なお、この時点における焦点調節制御、露出制御は、顔領域ではなくスルー画像の全域に対して行われる。
ステップS3:スルー画像から顔領域が検出されたか否かを判別し、顔領域が検出された場合はステップS4へ進み、顔領域が検出されない場合はステップS3を繰り返す。
ステップS4:顔領域へ矩形枠を表示するための画像データを背面表示パネル6へ送出すると共に、ユーザに対し撮影を許可する。このときのライブビュー画像は、例えば図3(A)に示すとおりとなる。
ステップS5:撮影指示の入力が有るか否かを判別し、撮影指示が入力された場合はステップS6へ進み、撮影指示が入力されない場合はステップS3へ戻る。
ステップS6:その時点で検出された顔領域に対して焦点調節制御及び露出制御を行い、その状態で撮影を行い、静止画像を取得する。取得された静止画像は、バッファメモリ3に蓄積される。
ステップS7:バッファメモリ3に蓄積された静止画像を読み込み、背面表示パネル6へアフタービュー画像を表示する。撮影に成功した場合、アフタービュー画像は例えば図3(B1)のようになり、撮影に失敗した場合、アフタービュー画像は例えば図3(B2)のようになる。なお、図3(B2)には、人物にブレが生じた様子を示した。
ステップS8:バッファメモリ3に蓄積された静止画像に対し顔認識処理を施す。撮影時の顔の向きが正面であり、しかもブレが生じていなければ(図3(B1)参照)、静止画像から顔領域が検出されるが、撮影時の顔の向きが正面から外れたり、ブレが生じていたりすれば(図3(B2)参照)、静止画像から顔領域は検出されない。
ステップS9:失敗判定を行うため、ステップS8において静止画像から顔領域が検出されたか否かを判別し、顔領域が検出された場合は、その静止画像を成功画像とみなしてステップS10へ進み、顔領域が検出されなかった場合は、その静止画像を失敗画像とみなしてステップS11へ進む。
ステップS10:静止画像の画像ファイルを作成すると共に、ステップS8における顔認識処理で認識された情報(少なくとも検出された顔領域の座標情報)をその画像ファイルのタグ領域に書き込んでから、それを保存用メモリ7へ保存する。その後、ステップS1へ戻る。
ステップS11:静止画像上へ警告表示を行うための画像データを作成し、それを背面表示パネル6へ送出する。このとき、背面表示パネル6には、図3(B3)に示すとおり、「顔が正しく写っていません。この画像を消去しますか?」などのメッセージと、YES釦やNO釦などのGUI画像とが配置される。ユーザは、この表示内容に促されて静止画像を保存するか否かを検討し、消去する場合はYES釦を、保存する場合はNO釦を選択する。この選択は、操作スイッチ8の操作によって行われる。
ステップS12:YES釦とNO釦との何れが選択されたかを判別し、YES釦であった場合はステップS13へ進み、NO釦であった場合はステップS10へ進む。
ステップS13:バッファメモリ3に蓄積された静止画像を消去してから、ステップS1へ戻る。
以上、本実施形態のマイコン1は、顔撮影モードでの撮影時に失敗判定を行う。この際、マイコン1は、撮影で取得した静止画像へ顔認識処理を施し、顔領域が検出された場合にはその静止画像を成功画像とみなし、顔領域が検出されなかった場合にはその静止画像を失敗画像とみなす。
そして、マイコン1は、静止画像が成功画像(図3(B1)参照)であった場合には、静止画像をそのまま保存し、静止画像が失敗画像(図3(B2)参照)であった場合には、警告表示(図3(B3)参照)を行う。しかも、この失敗判定及び警告表示は、撮影直後、次の撮影の前に実行される。
したがって、ディジタルカメラのユーザは、静止画像に被写体ブレなどの微妙な失敗しか発生していない場合であっても、その失敗を撮影直後に確実に認識し、静止画像をその場で消去したり、その場で撮り直しを行ったりすることができる。その結果、失敗画像が保存用メモリ7を占める割合は格段に低くなる。
なお、本実施形態のマイコン1は、静止画像を消去するか否かの判断をユーザに委ねるので(図3(B3)参照)、失敗画像と判定した静止画像が仮にユーザにとって必要なものであったとしても、それを誤消去することは無い。
[第2実施形態]
以下、ディジタルカメラの第2実施形態を説明する。ここでは、第1実施形態との相違点のみ説明する。相違点は、顔撮影モードにおけるマイコン1の動作にあり、その動作は、被写界中に存在する人物の数が複数である可能性をも考慮したものである。
以下、ディジタルカメラの第2実施形態を説明する。ここでは、第1実施形態との相違点のみ説明する。相違点は、顔撮影モードにおけるマイコン1の動作にあり、その動作は、被写界中に存在する人物の数が複数である可能性をも考慮したものである。
図4は、本実施形態の顔撮影モードにおけるマイコン1の動作フローチャートである。図4において、図2と相違する主なステップには点線枠を付した。各ステップにおけるマイコン1の動作は、次のとおりである。
ステップS1:ディジタルカメラが顔撮影モードに設定されると、スルー画像の取得を開始する。
ステップS2:スルー画像に基づくライブビュー画像の表示、スルー画像に対する顔認識処理、焦点調節制御、露出制御を開始する。なお、この時点における焦点調節制御、露出制御は、顔領域ではなくスルー画像の全域に対して行われる。
ステップS3:スルー画像から顔領域が検出されたか否かを判別し、顔領域が検出された場合はステップS4へ進み、顔領域が検出されない場合はステップS3を繰り返す。
ステップS4:顔領域へ矩形枠を表示するための画像データを背面表示パネル6へ送出すると共に、ユーザに対し撮影を許可する。被写界に複数の人物が存在していた場合、ライブビュー画像は、例えば図5(A)に示すとおりとなる。なお、図5(A)では、矩形枠の表示先が、検出された全ての顔領域となっているが、検出された顔領域の中で最もサイズの大きいもののみであってもよい。
ステップS21:検出された顔領域の個数N1を認識する。この個数N1は、失敗判定で使用される。被写界に複数の人物が存在していた場合、個数N1は2以上となる可能性がある。
ステップS5:撮影指示の入力が有るか否かを判別し、撮影指示が入力された場合はステップS6へ進み、撮影指示が入力されない場合はステップS3へ戻る。
ステップS6:その時点で検出された顔領域に対する焦点調節制御、露出制御を行い、その状態で撮影を行い、静止画像を取得する。取得された静止画像は、バッファメモリ3に蓄積される。なお、検出された顔領域の数が複数であった場合、焦点調節及び露出制御は、全ての顔領域に対して行われるか、或いは、検出された顔領域の中で最もサイズの大きいものに対して行われる。
ステップS7:バッファメモリ3に蓄積された静止画像を読み込み、背面表示パネル6へアフタービュー画像を表示する。撮影に成功した場合、アフタービュー画像は例えば図5(B1)のようになり、撮影に失敗した場合、アフタービュー画像は例えば図5(B2)のようになる。なお、図5(B2)には、一部の人物にブレが生じた様子を示した。
ステップS8:バッファメモリ3に蓄積された静止画像に対し顔認識処理を施す。撮影時の全て顔の向きが正面であり、しかもブレが生じていなければ(図5(B1)参照)、静止画像から全ての顔領域が検出されるが、撮影時の少なくとも一部の顔の向きが正面から外れたり、ブレが生じていたりすれば(図5(B2)参照)、静止画像から一部の顔領域が検出されない。
ステップS22:ステップS8で検出された顔領域の個数N2を認識する。全ての顔領域が検出できた場合、この個数N2はステップS21で認識した個数N1と同じになるが、一部の顔領域が検出できなかった場合、この個数N2は個数N1より小さくなる。また、被写界に存在する人物の数が撮影直前に増えた場合は、この個数N2が個数N1より大きくなることもある。
ステップS23:失敗判定を行うため、個数N1と個数N2との大小関係を比較し、N1≦N2であった場合は静止画像を成功画像とみなしてステップS10へ進み、N1>N2であった場合は静止画像を失敗画像とみなしてステップS11へ進む。
ステップS10:静止画像の画像ファイルを作成すると共に、ステップS8における顔認識処理で認識された情報(少なくとも検出された顔領域の座標情報)をその画像ファイルのタグ領域に書き込んでから、それを保存用メモリ7へ保存する。その後、ステップS1へ戻る。
ステップS11:静止画像上へ警告表示を行うための画像データを作成し、それを背面表示パネル6へ送出する。このとき、背面表示パネル6には、図5(B3)に示すとおり、「少なくとも一部の顔が正しく写っていません。この画像を消去しますか?」などのメッセージと、YES釦やNO釦などのGUI画像とが配置される。ユーザは、この表示内容に促されて静止画像を保存するか否かを検討し、消去する場合はYES釦を、保存する場合はNO釦を選択する。この選択は、操作スイッチ8の操作によって行われる。
ステップS12:YES釦とNO釦との何れが選択されたかを判別し、YES釦であった場合はステップS13へ進み、NO釦であった場合はステップS10へ進む。
ステップS13:バッファメモリ3に蓄積された静止画像を消去してから、ステップS1へ戻る。
以上、本実施形態のマイコン1は、失敗判定を、撮影直前にスルー画像から検出された顔領域の個数と、撮影後に静止画像から検出された顔領域の個数との比較に基づき行う。したがって、撮影対象となる人物の数が複数であったとしても、失敗判定を正しく行うことができる。また、撮影対象となる人物の数が単数であったとしても、失敗判定は正しく行われる。
[その他]
なお、上述した何れかの実施形態では、レリーズ釦が半押しされるタイミングと、レリーズ釦が全押しされるタイミングとが同時であることを想定したが、両者のタイミングがずれていた場合、マイコン1は次のとおりに動作する。
なお、上述した何れかの実施形態では、レリーズ釦が半押しされるタイミングと、レリーズ釦が全押しされるタイミングとが同時であることを想定したが、両者のタイミングがずれていた場合、マイコン1は次のとおりに動作する。
すなわち、マイコン1は、ステップS4の後にレリーズ釦が半押しされたか否かを判別する。半押しされた場合には、その時点で検出された顔領域に対して焦点調節制御及び露出制御を行い、それらの制御量を固定(ロック)してから次のステップへ進む。また、ステップS5では、マイコン1は、レリーズ釦が全押しされたか否かによって撮影指示の有無を判別する。また、ステップS6では、マイコン1は、ロックされた制御量の下で撮影を行い、静止画像を取得する。
この場合、第2実施形態のステップS21で取得される個数N1は、レリーズ釦が半押しされた時点で検出された顔領域の個数となる。したがって、この場合は、レリーズ釦が半押しされてから全押しされるまでの期間に少なくとも一部の顔の向きが正面から外れたり、ブレが生じたりすれば、静止画像は失敗画像と判定される。
また、第2実施形態のマイコン1は、ステップS23において静止画像が成功画像と判定されるN2の範囲をN1≦N2としたが、N1=N2としてもよい。このように成功画像と判定する条件を厳しくすれば、撮影直前(又はレリーズ釦が半押しされた後)に人物の数が増えた場合にも静止画像が失敗画像と判定される。
また、上述した何れかの実施形態において、マイコン1は、静止画像に対する顔認識処理(ステップS8)の効率を高めるために、その顔認識処理における顔領域の探索範囲を、撮影直前(又はレリーズ釦が半押しされた時点)に検出された顔領域の周辺に制限してもよい。撮影直前(又はレリーズ釦が半押しされた時点)に取得されるスルー画像と撮影で取得される静止画像との相関は高いので、探索範囲を制限しても静止画像に対する顔認識処理の精度に支障は無い。
また、上述した何れかの実施形態において、マイコン1は、ステップS8における顔認識処理の効率を高めるために、静止画像の代わりに、静止画像のサイズ縮小版を使用してもよい。静止画像のサイズ縮小版とは、静止画像を低解像度変換したものである。この場合、マイコン1は、顔認識処理のためだけに静止画像を低解像度変換してもよいが、静止画像の画像ファイルへ書き込まれるべきサムネイルデータを利用してもよい。
また、上述した何れかの実施形態において、マイコン1は、失敗判定を、撮影直前(又はレリーズ釦が半押しされた時点)に検出された顔領域の個数と、静止画像から検出された顔領域の個数との比較に基づき行ったが、顔領域の個数を比較する代わりに、撮影直前(又はレリーズ釦が半押しされた時点)に検出された顔領域の座標と、静止画像から検出された顔領域の座標とを比較してもよい。マイコン1は、両者の座標のズレが閾値以上であった場合には静止画像を失敗画像とみなし、座標のズレが閾値未満であった場合には静止画像を成功画像とみなせばよい。
また、マイコン1は、顔領域の個数を比較する代わりに、撮影直前(又はレリーズ釦が半押しされた時点)に検出された顔領域のサイズと、静止画像から検出された顔領域のサイズとを比較してもよい。マイコン1は、両者のサイズの差が閾値以上であった場合には静止画像を失敗画像とみなし、サイズの差が閾値未満であった場合には静止画像を成功画像とみなせばよい。
また、マイコン1は、顔領域の個数を比較する代わりに、撮影直前(又はレリーズ釦が半押しされた時点)に検出された顔領域の色と、静止画像から検出された顔領域の色とを比較してもよい。マイコン1は、両者の色の差が閾値以上であった場合には静止画像を失敗画像とみなし、色の差が閾値未満であった場合には静止画像を成功画像とみなせばよい。なお、ここでいう「色」は、輝度及び色相の少なくとも一方のことである。
また、マイコン1は、顔領域の個数を比較する代わりに、撮影直前(又はレリーズ釦が半押しされた時点)に検出された顔領域のコントラストと、静止画像から検出された顔領域のコントラストとを比較してもよい。マイコン1は、コントラストの差が閾値以上であった場合には静止画像を失敗画像とみなし、コントラストの差が閾値未満であった場合には静止画像を成功画像とみなせばよい。
また、マイコン1は、顔領域の個数の比較、顔領域の座標の比較、顔領域のサイズの比較、顔領域の色の比較、顔領域のコントラストの比較、の何れか2つ以上に基づいて失敗判定を行ってもよい。
また、上述した何れかの実施形態において、マイコン1は、背面表示パネル6へ警告用のメッセージを表示したが、警告用のメッセージを表示する代わりに、警告用のマーク又はアイコンを表示してもよい。
また、上述した何れかの実施形態において、マイコン1は、警告を画像の表示によって行ったが、ビープ音の発声や、警告灯(不図示)の点灯などによって行ってもよい。なお、ビープ音の発声は、ディジタルカメラに設けられたスピーカ(不図示)を通じて行われる。
また、上述した何れかの実施形態のマイコン1は、失敗判定の機能を顔撮影モードにおいて発現させたが、本実施形態の失敗判定の効果は顔を含む撮影時にのみ発揮されるので、失敗判定の機能は、顔撮影モード以外の他の撮影モードでは発現させないことが望ましい。
また、上述した何れかの実施形態のマイコン1は、失敗判定の機能を顔撮影モード(人物モード、ポートレートモード、パーティーモード、記念撮影モードなど)において発現させたが、失敗判定専用の撮影モードを、これらの撮影モードとは別に用意してもよい。
また、上述した何れかの実施形態では、失敗判定に関する処理の全てをマイコン1が実行したが、その処理の一部又は全部を専用の回路に実行させてもよい。特に、顔認識処理については、専用の回路を用意した方が処理効率が高まるので好ましい。
1…マイコン,2…撮像部,3…バッファメモリ,4…ビデオ出力端子,5…通信端子,6…背面表示パネル,7…保存用メモリ,8…操作スイッチ
Claims (8)
- 先の撮影から次の撮影までの期間に、前記先の撮影で取得した保存用画像に対し顔認識処理を施し、その顔認識処理の結果に基づき前記保存用画像が失敗画像であるか否かを判定する判定手段を備えた
ことを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項1に記載のディジタルカメラにおいて、
前記判定手段は、
前記顔認識処理で検出された顔領域の個数が零であった場合に前記保存用画像を失敗画像と判定する
ことを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項1に記載のディジタルカメラにおいて、
前記判定手段は、
前記先の撮影の前に取得された確認用画像に対しても顔認識処理を施し、その確認用画像に対する前記顔認識処理の結果と、前記保存用画像に対する前記顔認識処理の結果との差異に基づき前記判定を行う
ことを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項3に記載のディジタルカメラにおいて、
前記判定手段は、
前記確認用画像に対する前記顔認識処理で検出された顔領域の個数よりも、前記保存用画像に対する前記顔認識処理で検出された顔領域の個数が少なかった場合に、前記保存用画像を失敗画像と判定する
ことを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のディジタルカメラにおいて、
前記判定手段は、
前記保存用画像を失敗画像と判定した場合には、その旨をユーザへ通知する
ことを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のディジタルカメラにおいて、
前記判定手段は、
前記保存用画像を失敗画像と判定した場合には、その保存用画像を消去する
ことを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項6に記載のディジタルカメラにおいて、
前記判定手段は、
前記保存用画像を失敗画像と判定し、かつユーザが許可した場合には、その保存用画像を消去する
ことを特徴とするディジタルカメラ。 - 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載のディジタルカメラにおいて、
前記ディジタルカメラの撮影モードを、顔を有した被写体を撮影するのに専用のモードと他のモードとの間で切り替える制御手段を更に有し、
前記制御手段は、
前記ディジタルカメラの撮影モードを前記他のモードに設定した期間には、前記判定手段の動作を禁止する
ことを特徴とするディジタルカメラ。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010102596A (ja) * | 2008-10-26 | 2010-05-06 | Sanyo Electric Co Ltd | 画像処理装置 |
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