JP2008258538A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】MOS容量のゲート電圧依存性を抑制し、容量値を正確に設定する。
【解決手段】ソース電極とドレイン電極が短絡されたnMOSトランジスタ1と、ソース電極とドレイン電極が短絡され、ゲート電極が前記nMOSトランジスタのゲート電極に接続されたpMOSトランジスタ2と、を備え、前記nMOSトランジスタのソース電極、基板電極、前記pMOSトランジスタのソース電極、基板電極のうち少なくともいずれか1つに可変バイアス電圧を印加してオンするゲート電位を調整し、合成容量値をゲート電圧によらず一定の値となるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路装置に関するものである。
LSI基板上に容量を形成する場合、MIM(Metal-Insulator-Metal:金属−絶縁体−金属)容量又はMOS(Metal-Oxide-Semiconductor:金属−酸化膜−半導体)容量が用いられる。MIM容量は正確な容量値を得られるが、単位面積当たりの容量が小さく、スケ―リングの利点を享受しにくい。一方、MOS容量は単位面積当たりの容量が大きく、スケ―リングにより単位面積当たりの容量はさらに大きくなると期待され、面積削減に有効である。
MOS容量はゲート直下の蓄積、空乏、反転により容量値が大きく変動する。このため、nMOS型容量のゲート電圧が閾値電圧以下となる条件、pMOS型容量のゲート電圧が閾値電圧以上となる条件において容量値が設計値から大きくずれるという問題がある。従って、MOS容量を使う場合は、容量変化を抑制するため、基板電極が接地されたnMOS型容量と、基板電極が電源電圧に接続されたpMOS型容量とを並列に接続していた(例えば非特許文献1参照)。
しかし、上記のような従来のnMOS容量、pMOS容量の並列接続では、それぞれの閾値電圧によって合成容量値があるゲート電圧で大きくなったり、又は小さくなったりと一定にならず、正確な容量値を得ることが困難であった。
Takamiya and Mizuno, "A 6.7-fF/μm2 Bias-Independent Gate Capacitor (BIGCAP) With Digital CMOS Process and Its Application to the Loop Filter of a Differential PLL", IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, MARCH 2005, VOL40, NO.3, pp719-725
本発明はMOS容量のゲート電圧依存性を抑制し、容量値を正確に設定することができる半導体集積回路装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による半導体集積回路装置は、ソース電極とドレイン電極が短絡されたnMOSトランジスタ及びソース電極とドレイン電極が短絡され、ゲート電極が前記nMOSトランジスタのゲート電極に接続されたpMOSトランジスタを有するキャパシタと、前記nMOSトランジスタのソース電極、基板電極、前記pMOSトランジスタのソース電極、基板電極のうち少なくともいずれか1つに可変のバイアス電圧を印加する可変電圧源と、を備えるものである。
また、本発明の一態様による半導体集積回路装置は、ソース電極とドレイン電極が短絡された複数のnMOSトランジスタ、ソース電極とドレイン電極が短絡された複数のpMOSトランジスタ、及び複数のスイッチを有し、前記複数のnMOSトランジスタのゲート電極と前記複数のpMOSトランジスタのゲート電極はそれぞれ対応する前記スイッチを介して接続されるキャパシタと、前記複数のnMOSトランジスタのソース電極、基板電極、前記複数のpMOSトランジスタのソース電極、基板電極のうち少なくともいずれか1つに可変のバイアス電圧を印加する可変電圧源と、を備えるものである。
また、本発明の一態様による半導体集積回路装置は、請求項1又は2に記載のキャパシタを含む回路部と、基準キャパシタを含む基準フィルタと、前記回路部に含まれるキャパシタと電気的特性が等しいキャパシタを含み、前記基準フィルタと電気的に等価な回路構成を有するフィルタと、前記基準フィルタ及び前記フィルタに基準信号を与える基準信号生成部と、前記基準フィルタの出力及び前記フィルタの出力が与えられ、比較結果を出力する比較器と、前記比較結果が与えられ、前記比較結果に基づいてカウンタ値の増減を行うアップダウンカウンタと、前記カウンタ値が与えられ、前記カウンタ値に基づく電圧を生成し、前記回路部に含まれる前記キャパシタ及び前記フィルタに含まれる前記キャパシタにバイアス電圧として印加する変換器と、を備えるものである。
また、本発明の一態様による半導体集積回路装置は、請求項1又は2に記載のキャパシタを有する回路部と、所定の電圧信号を出力する第1の変換器と、前記キャパシタに含まれるトランジスタと電気的特性が等しいトランジスタを有し、前記電圧信号が与えられ、前記電圧信号の電圧値及び前記トランジスタの閾値電圧に基づく周波数で発振する発振器と、前記発振器の発振周波数を検出する周波数カウンタと、前記検出された発振周波数から前記閾値電圧を算出し、前記閾値電圧に基づいて前記キャパシタへのバイアス電圧を決定する周波数バイアス換算部と、前記決定されたバイアス電圧を生成し、前記キャパシタに印加する第2の変換器と、を備えるものである。
また、本発明の一態様による半導体集積回路装置は、請求項1又は2に記載のキャパシタを有する回路部と、前記キャパシタに含まれるpMOSトランジスタと電気的特性が等しいpMOSトランジスタ及び前記pMOSトランジスタのゲート電極及びドレイン電極に接続された第1の直流電流源を有し、前記pMOSトランジスタの閾値電圧を生成し出力するpMOS閾値生成部と、前記キャパシタに含まれるnMOSトランジスタと電気的特性が等しいnMOSトランジスタ及び前記nMOSトランジスタのゲート電極及びドレイン電極に接続された第2の直流電流源を有し、前記nMOSトランジスタの閾値電圧を生成し出力するnMOS閾値生成部と、前記pMOSトランジスタの閾値電圧及び前記nMOSトランジスタの閾値電圧に基づいて、前記回路部が有する前記キャパシタへのバイアス電圧を算出して生成し、前記キャパシタに印加する演算部と、を備えるものである。
本発明によれば、MOS容量のゲート電圧依存性を抑制し、容量値を正確に設定することができる。
以下、本発明の実施の形態による半導体集積回路装置を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置の概略構成を示す。半導体集積回路装置は、nMOS容量(n型MOS構造の容量)1、pMOS容量(p型MOS構造の容量)2、可変電圧源V1〜V4を備える。
nMOS容量1のゲート電極とpMOS容量2のゲート電極はノードNで接続される。nMOS容量1のソース電極は可変電圧源V1を介して接地されている。nMOS容量1の基板電極は可変電圧源V2を介して接地されている。nMOS容量1のソース電極及びドレイン電極は短絡されている。
pMOS容量2の基板電極は可変電圧源V3を介して接地されている。pMOS容量2のソース電極は可変電圧源V4を介して接地されている。pMOS容量2のソース電極及びドレイン電極は短絡されている。
可変電圧源V1はnMOS容量1のソース電極の電圧Vsnを変化させる。同様に、可変電圧源V2はnMOS容量1の基板電極の電圧Vbn、可変電圧源V3はpMOS容量2の基板電極の電圧Vbp、可変電圧源V4はpMOS容量2のソース電極の電圧Vspを変化させる。
nMOS容量1、pMOS容量2がオンするゲート電位はソース電位に応じて変化するものである。また、nMOS容量1、pMOS容量2の閾値電圧は基板電位により変化するものである。従って、可変電圧源V1〜V4を制御することでnMOS容量1、pMOS容量2がオンするゲート電位を調整することができる。
例えば、図2(a)に示すように、nMOS容量とpMOS容量のオーバーラップが不足して合成容量(図中点線)があるゲート電圧で凹みを有する(小さくなる)場合、nMOS容量1がオンするゲート電位Vthnを低くする、又はpMOS容量2がオンするゲート電位Vthpを高くするように可変電圧源V1〜V4を制御する。例えば可変電圧源V1、V4を固定し、可変電圧源V2、V3を用いてVbn、Vbpを制御し、nMOS容量1、pMOS容量2の閾値電圧を調整する。これにより図2(b)に示すように、合成容量がほぼ一定となり、正確な容量値を得ることができる。
また、図3(a)に示すように、nMOS容量とpMOS容量のオーバーラップが大きすぎて、合成容量(図中点線)があるゲート電圧で凸部を有する(大きくなる)場合、nMOS容量1がオンするゲート電位Vthnを高くする、又はpMOS容量2がオンするゲート電位Vthpを低くするように可変電圧源V1〜V4を制御する。例えば可変電圧源V2、V3を固定し、可変電圧源V1、V4を用いてVsn、Vspを制御し、nMOS容量1、pMOS容量2がオンするゲート電位を調整する。これにより図3(b)に示すように、合成容量がほぼ一定となり、正確な容量値を得ることができる。
このように本実施形態による半導体集積回路装置により、nMOS容量、pMOS容量の基板電極の電圧、ソース電極の電圧を変えて、オンするゲート電位を調整することで、MOS容量のゲート電圧依存性を抑制し、正確な合成容量値を得ることができる。
図1に示すように、本実施形態ではnMOS容量1、pMOS容量2の基板電極、ソース電極それぞれに可変電圧源V1〜V4を接続していたが、少なくともいずれか1つに可変電圧源が接続されていれば良い。可変電圧源V3、V4を設けない場合は、pMOS容量2の基板電極、ソース電極には電源電圧を与えるようにする。
また、可変電圧源V1(V4)を用いてnMOS容量1(pMOS容量2)がオンするゲート電位を粗調し、その後、可変電圧源V2(V3)を用いてnMOS容量1(pMOS容量2)の閾値電圧を微調整するようにしてもよい。基板電極への電圧印加よりもソース電極への電圧印加の方が、nMOS容量1(pMOS容量2)がオンするゲート電位の変化に対する影響が大きいためである。
(第2の実施形態)図4に本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の概略構成を示す。半導体集積回路装置は、i個のnMOS容量Cn1〜Cni、j個のpMOS容量Cp1〜Cpj、可変電圧源V1〜V4、スイッチSWを備える。i、jは2以上の整数である。
nMOS容量Cn1〜Cniのゲート電極とpMOS容量Cp1〜Cpjのゲート電極はそれぞれ対応するスイッチSWを介してノードNで接続される。nMOS容量Cn1〜Cniのソース電極は可変電圧源V1を介して接地されている。nMOS容量Cn1〜Cniの基板電極は可変電圧源V2を介して接地されている。nMOS容量Cn1〜Cniはそれぞれソース電極及びドレイン電極が短絡されている。
pMOS容量Cp1〜Cpjの基板電極は可変電圧源V3を介して接地されている。pMOS容量Cp1〜Cpjのソース電極は可変電圧源V4を介して接地されている。pMOS容量Cp1〜Cpjはそれぞれソース電極及びドレイン電極が短絡されている。
オンするスイッチSWの数により合成容量値を離散的に調整することができる。また、上記第1の実施形態と同様に可変電圧源V1〜V4を制御し、nMOS容量Cn1〜Cniがオンするゲート電位、pMOS容量Cp1〜Cpjがオンするゲート電位を調整することにより、合成容量値をほぼ一定にし、正確な容量値を得ることができる。
このように、本実施形態による半導体集積回路装置により、MOS容量のゲート電圧依存性を抑制し、正確な合成容量値を得ることができる。また、合成容量値を離散的に調整することができる。
上記第1の実施形態と同様に可変電圧源はいずれか1つ設けるようにすれば良い。また、ソース電極への印加電圧を調整してMOS容量がオンするゲート電位を粗調し、その後、基板電極への印加電圧を調整してMOS容量の閾値電圧を微調整するようにしてもよい。
本実施形態ではスイッチSWをそれぞれの容量毎に設けていたが、スイッチSWを介さずにノードNに接続される容量があっても良い。また、スイッチSWはすべて同じサイズのスイッチとしても良いし、異なるサイズのスイッチを用いるようにしても良い。
(第3の実施形態)図5(a)に本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の概略構成を示す。半導体集積回路装置は、図1又は図4に示すような上記第1又は第2の実施形態におけるMOS容量(ゲート電極が互いに接続されたnMOS容量及びpMOS容量)と、チューニング回路50bとを備える。上記第1又は第2の実施形態における可変電圧源V1〜V4に相当する機能はチューニング回路50bに含まれる。従って、チューニング回路50bからnMOS容量、pMOS容量の基板電極、ソース電極のバイアス電圧が出力される。
チューニング回路50bの概略構成を図5(b)に示す。チューニング回路50bは、基準信号源51、フィルタ52、基準フィルタ53、比較器54、アップダウンカウンタ55、制御部56、DA変換器57を備える。フィルタ52には回路50aに含まれるMOS容量とサイズが異なり得るが電気的特性が等しいMOS容量が用いられている。チューニング回路50bはフィルタ52に含まれるMOS容量の最適なバイアス電圧を検出、出力し、回路50aに含まれる容量に最適なバイアス電圧を与えるものである。
基準信号源51の出力Vsはフィルタ52、基準フィルタ53に入力される。基準フィルタ53は基準容量を用いたフィルタであり、フィルタ52とは容量素子そのもの又はその動作条件が異なり、回路構成は同じ(電気的に等価)である。
フィルタ52、基準フィルタ53の出力Vr1、Vr2が比較器54に入力される。比較器54の出力Lcはアップダウンカウンタ55に入力される。アップダウンカウンタ55は4つのカウンタ55a〜55dを有し、それぞれクロック信号CLKが与えられており、制御部56から出力される選択信号Lsによりいずれか1つのカウンタの入力がアクティブにされる。
DA変換器57はデジタルアナログ変換器であり、4つのDA変換器57a〜57dを有する。DA変換器57a〜57dはそれぞれ対応するアップダウンカウンタ55a〜55dに接続されており、カウンタ値に応じてバイアス電圧を生成、出力する。
DA変換器57a、57b、57c、57dのそれぞれの出力OUTsn、OUTbn、OUTbp、OUTspは、フィルタ52に含まれるMOS容量及び回路50aに含まれるMOS容量のnMOS容量のソース電極、nMOS容量の基板電極、pMOS容量の基板電極、pMOS容量のソース電極にそれぞれバイアス電圧として与えられる。
フィルタ52の回路構成の例を図6に示す。フィルタは図6(a)に示すようなローパスフィルタ、図6(b)に示すようなバンドパスフィルタ、図6(c)に示すような容量分割回路等とすることができる。インダクタはアクティブ素子を用いて等価回路に置き換えてもよい。
フィルタ52に含まれる容量Cは図1又は図4に示すような上記第1又は第2の実施形態におけるMOS容量と同様の構成である。容量Cに含まれるnMOS容量、pMOS容量のソース電極、基板電極にはDA変換器57の出力が与えられる。容量Cのゲート電極の直流電位を電圧Vxで制御し、フィルタ52の出力(比較器54の入力)の直流電位を電圧Vcompで制御する。Vx及びVcompは集積回路装置内部又は外部にある電圧源により生成される。
図6(d)、(e)に示すように、Vx、Vcompを用いず、レベルシフト回路61、62を用いて、容量Cのゲート電極の直流電位をシフトするようにしても良い。
このチューニング回路50bを用いてMOS容量の最適なバイアス値を検出、出力する方法を説明する。ここではフィルタに容量分割回路を用い、PMOS容量のソース電極のバイアス電圧の調整を例として説明する。
基準信号源51から出力される基準信号Vsがフィルタ52、基準フィルタ53に入力される。
それぞれのフィルタを通過した出力Vr1、Vr2が比較器54に入力される。出力Vr1、Vr2はそれぞれのフィルタに含まれる容量の大きさに応じた値となっている。例えばフィルタ52に含まれる容量が基準フィルタ53に含まれる基準容量より容量値が小さい場合、フィルタ52の出力Vr1は基準フィルタ53の出力Vr2より大きくなる。この場合、比較器54の出力はハイ(High)レベルになる。
制御部56によりアップダウンカウンタ55dの入力がアクティブにされる。比較器54の出力がHighなので、アップダウンカウンタ55dは1インクリメントされる。
アップダウンカウンタ55dのカウンタ値が増加したため、DA変換器57dの出力OUTspが上昇する。それによりフィルタ52に含まれるPMOS容量のソース電極の電圧が上昇し、容量が増加する。
フィルタ52に含まれるMOS容量と基準フィルタ53に含まれる基準容量の容量値が等しくなるとフィードバックが定常状態に入る。
このようにしてPMOS容量のソース電極の最適なバイアス電圧を検出し、出力することができる。
このようなバイアス電圧の調整動作をPMOS容量の基板電極、NMOS容量のソース電極及び基板電極にも行い、MOS容量の最適なバイアス値を検出、出力する。この最適なバイアス電圧が回路50aに与えられ、回路50aに含まれるMOS容量の合成容量値がほぼ一定の正確な値になる。
本実施形態による半導体集積回路装置によりMOS容量の適切なバイアス電圧を検出し、正確な合成容量値を得ることができる。
図5(b)に示すように、NMOS容量のソース電極、基板電極、PMOS容量のソース電極、基板電極のバイアス電圧を調整するためにアップダウンカウンタ55及びDA変換器57を4つ備えていたが、NMOS容量のソース電極、基板電極、PMOS容量のソース電極、基板電極のうち少なくともいずれか1つのバイアス電圧を調整できればよく、アップダウンカウンタ55及びDA変換器57はバイアス電圧を調整する電極の数だけ設ければよい。
(第4の実施形態)図7に本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路装置の概略構成を示す。半導体集積回路装置は、MOS容量を含む回路70aと、基準信号源71、フィルタ72、基準フィルタ73、比較器74、アップダウンカウンタ75、制御部76、メモリ77、DA変換器78a〜78dを有するチューニング回路70bと、を備える。
このチューニング回路70bは上記第3の実施形態と同様に、フィルタ72に含まれるMOS容量の最適なバイアス電圧を検出し、電気的特性が等しいMOS容量を含む回路70aに出力するものである。MOS容量は図1又は図4に示すような上記第1又は第2の実施形態におけるMOS容量と同様の構成であり、互いのゲート電極が接続されたnMOS容量とpMOS容量を有する。
制御部76はアップダウンカウンタ75のカウンタ値を、バイアス電圧を調整しているMOS容量の電極に対応するDA変換器78a〜dに出力する。また、バイアス電圧を調整した際のカウンタ値をメモリ77に格納する。また、メモリ77に格納されているカウンタ値を読み出し、アップダウンカウンタ75に読み込ませることや、DA変換器78に出力することができる。
メモリ77はDA変換器78a〜dが参照する初期カウンタ値を格納する。初期カウンタ値によるDA変換器78a〜dの出力はそれぞれ例えばVSS(グランド電位)、VSS、VDD(電源電位)、VDDである。
バイアス電圧の検出方法を、フィルタに図6(c)に示すような容量分割回路を用い、PMOS容量のソース電極及び基板電極のバイアス電圧をシーケンシャルに調整する場合を例として説明する。
まず、制御部76がメモリ77に格納されている初期カウンタ値を読み出す。DA変換器78a〜cはその初期カウンタ値に基づいてバイアス電圧を生成し、フィルタ72内のnMOS容量のソース電極、基板電極、pMOS容量の基板電極に出力する。DA変換器78dに対応する初期カウンタ値はアップダウンカウンタ75に保持される。DA変換器78dはアップダウンカウンタ75のカウンタ値を制御部76により与えられる。
基準信号源71から出力される基準信号Vsがフィルタ72、基準フィルタ73に入力される。それぞれのフィルタを通過した出力Vr1、Vr2が比較器74に入力される。出力Vr1、Vr2はそれぞれのフィルタに含まれる容量の大きさに応じた値となっている。例えばフィルタ72に含まれる容量が基準フィルタ73に含まれる基準容量より小さい場合、フィルタ72の出力Vr1は基準フィルタ73の出力Vr2より大きくなる。この場合、比較器74の出力はハイ(High)レベルになる。
比較器74の出力がHighなので、アップダウンカウンタ75は1インクリメントされる。
アップダウンカウンタ75のカウンタ値が制御部76によりDA変換器78dに出力される。カウンタ値が増加したため、DA変換器78dの出力OUTspが上昇する。それによりフィルタ72に含まれるPMOS容量のソース電極の電圧が上昇し、容量が増加する。
フィルタ72に含まれるMOS容量と基準フィルタ73に含まれる基準容量の容量値が等しくなるとフィードバックが定常状態に入る。このときのアップダウンカウンタ75のカウンタ値が制御部76によりメモリ77に格納される。DA変換器78dは、これ以降メモリ77に格納されているカウンタ値を参照してバイアス電圧を生成、出力する。
続いて、制御部76がメモリ77に格納されているDA変換器78cに対応する初期カウンタ値をアップダウンカウンタ75に保持させる。また、制御部76はDA変換器78cにアップダウンカウンタ75のカウンタ値を与える。
上記のpMOS容量のソース電極のバイアス電圧調整と同様に基板電極のバイアス電圧を調整する。制御部76は、フィードバックが定常状態に入ったときのアップダウンカウンタ75のカウンタ値をメモリ77に格納する。そしてDA変換器78cの参照先をアップダウンカウンタ75からメモリ77に切り替える。
このような方法により、nMOS容量、pMOS容量のバイアス電圧を調整し、正確な合成容量値となる最適なバイアス電圧を回路70aに含まれるMOS容量に与えることができる。
バイアス電圧の調整は例えばnMOS容量のソース電極、基板電極、pMOS容量のソース電極、基板電極の順で行う。
本実施形態による半導体集積回路装置は、フィードバックが定常状態に入ってから、DA変換器78の参照先をアップダウンカウンタ75からメモリ77に切り替えるため、基準信号源71、比較器74をオフしても、最適なバイアス条件を維持できる。
図7に示すように、nMOS容量のソース電極、基板電極、pMOS容量のソース電極、基板電極のバイアス電圧を調整するためにDA変換器78を4つ備えていたが、NMOS容量のソース電極、基板電極、PMOS容量のソース電極、基板電極のうち少なくともいずれか1つのバイアス電圧を調整できればよく、DA変換器78はバイアス電圧を調整する電極の数だけ備えていればよい。
(第5の実施形態)図8に本発明の第5の実施形態に係る半導体集積回路装置の概略構成を示す。半導体集積回路装置は、MOS容量を含む回路80aと、DA変換器81a〜d、85a〜d、発振器82、周波数カウンタ83、周波数バイアス換算部84を有するチューニング回路80bと、を備える。
回路80aに含まれる容量は図1又は図4に示すような上記第1又は第2の実施形態におけるMOS容量と同様の構成であり、並列に接続されたnMOS容量及びpMOS容量を有する。チューニング回路80bは、回路80aに含まれるMOS容量の最適なバイアス電圧を検出、出力するものである。
DA変換器81a〜dはデジタルアナログ変換器であり、それぞれ外部から初期値が与えられ、電位VSN1、VBN1、VBP1、VSP1を出力する。
発振器82は図9(a)に示すようなリングオシレータである。リングオシレータはリング状に接続された奇数個のインバータ91を有する。インバータ91は図9(b)に示すように、pMOSトランジスタ92のドレイン電極とnMOSトランジスタ93のドレイン電極が接続されたCMOSインバータである。nMOSトランジスタ93のソース電極にはDA変換器81aの出力VSN1が与えられる。また、nMOSトランジスタ93の基板電極にはDA変換器81bの出力VBN1、pMOSトランジスタ92の基板電極にはDA変換器81cの出力VBP1、pMOSトランジスタ92の基板電極にはDA変換器81dの出力VSP1が与えられる。
pMOSトランジスタ92、nMOSトランジスタ93は、回路80aに用いられているMOS容量が有するpMOS容量及びnMOS容量に含まれるpMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタと電気的特性が等しいトランジスタとする。トランジスタサイズは異なるものでもよい。トランジスタとして用いられるのでソース電極とドレイン電極は短絡されていない。
発振器82の出力は周波数カウンタ83に入力される。周波数カウンタ83は発振器82の発振周波数を検出し、出力する。
発振器82の発振周波数は発振器のインバータ91を構成するpMOSトランジスタ92及びnMOSトランジスタ93の閾値電圧によって決まる。従って、周波数バイアス変換部84は発振器82の発振周波数からpMOSトランジスタ92及びnMOSトランジスタ93の閾値電圧を所定の換算式を用いて算出する。また、ルックアップテーブルを用意しておき、それを参照して発振周波数から閾値電圧を求めるようにしてもよい。
回路80aに含まれる容量のゲート電圧依存性が最も小さくなるバイアス条件は以下の数式1で表される。
Figure 2008258538
ここでVOFFSETはnMOS容量の基板電極の電位及びpMOS容量の基板電極の電位の関数である。周波数バイアス変換部84は、閾値電圧を算出すると、上記数式1を用いて、最適なバイアス電圧を求めることができる。ただし、1つの|nMOS閾値電圧|+|pMOS閾値電圧|に対して複数のバイアス電圧の組み合わせがあり得るので、適当な束縛条件をあらかじめ設定しておく。例えばnMOS容量のソース電極、基板電極を接地すると、pMOS容量のソース電位、基板電位の組み合わせが一意に定まる。
nMOS容量のソース電位、基板電位、pMOS容量のソース電位、基板電位に相当する信号がそれぞれ周波数バイアス変換部84からDA変換器85a〜dに与えられる。
DA変換器85a〜dは与えられた信号に基づいてバイアス電圧VSN2、VBN2、VBP2、VSP2を生成し、回路80aに用いられている容量に含まれるnMOS容量のソース電極、基板電極、pMOS容量の基板電極、ソース電極に出力する。
これにより、回路80aに用いられている容量に含まれるnMOS容量とpMOS容量の合成容量値のゲート電圧依存性を低減し、ほぼ一定の正確な値とすることができる。
(第6の実施形態)図10に本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回路装置の概略構成を示す。半導体集積回路装置は、MOS容量を含む回路100aと、DA変換器101a〜d、107a〜d、発振器102、周波数カウンタ103、周波数バイアス換算部104、制御部105、メモリ106を有するチューニング回路100bと、を備える。
回路100aに含まれる容量は図1又は図4に示すような上記第1又は第2の実施形態におけるMOS容量と同様の構成であり、ゲート電極が接続されたnMOS容量及びpMOS容量を有する。チューニング回路100bは、回路100aに含まれるMOS容量の最適なバイアス電圧を検出、出力するものである。上記第5の実施形態と比較して、制御部105とメモリ106をさらに備えた構成になっている。
DA変換器101a〜d、発振器102、周波数カウンタ103、周波数バイアス変換部104の動作は上記第5の実施形態と同様のため、説明を省略する。
制御部105は周波数バイアス換算部104の出力、すなわち回路100aに用いられている容量に含まれるnMOS容量及びpMOS容量の最適なバイアス条件、をメモリ106に格納する。また、メモリ106に格納されたバイアス条件を取り出し、DA変換器107a〜dに出力する。
DA変換器107a〜dは制御部105から与えられるバイアス条件に基づきバイアス電圧を生成し、回路100aに用いられているMOS容量に含まれるnMOS容量のソース電極、基板電極、pMOS容量の基板電極、ソース電極に出力する。
これにより、回路100aに用いられている容量に含まれるnMOS容量とpMOS容量の合成容量値をほぼ一定の正確な値とすることができる。
また、最適なバイアス条件をメモリ106に格納した後は、発振器102、周波数カウンタ103、周波数バイアス変換部104をオフすることができ、消費電力を低減することができる。
(第7の実施形態)図11に本発明の第7の実施形態に係る半導体集積回路装置の概略構成を示す。半導体集積回路装置は、MOS容量を含む回路110aと、発振器111、周波数カウンタ112、基準周波数発生部113、比較器114、アップダウンカウンタ115a〜d、制御部116、DA変換器117a〜dを有するチューニング回路110bと、備える。
この半導体集積回路装置は、図5に示す上記第3の実施形態による半導体集積回路装置の基準信号発生部51、フィルタ52、基準フィルタ53を発振器111、周波数カウンタ112、基準周波数発生部113に置き換えたものである。
発振器111、周波数カウンタ112は上記第6の実施形態における発振器102、周波数カウンタ103と同様の構成である。
基準周波数発生部113は基準周波数f0に相当するカウンタ出力を比較器114に与える。基準周波数発生部113は例えば電圧制御発振器(VCO)及び周波数カウンタである。また、周波数カウンタ112に基準周波数f0が入力された時の出力電圧値が予め分かっていれば、その電圧値を出力する電圧源を基準周波数発生部113としてもよい。基準周波数f0は、発振器111の発振周波数がf0になったとき、上記数式1を満たすような値に設定する。
周波数カウンタ112の出力及び基準周波数発生部113の出力が比較器114に与えられ、比較結果がアップダウンカウンタ115に入力される。
制御部116によりアップダウンカウンタ115a〜dのいずれか1つの入力がアクティブにされる。アップダウンカウンタ115は比較器114の出力がハイ(High)レベルのときはカウンタ値をデクリメントし、ロー(Low)レベルのときはカウンタ値をインクリメントする。
DA変換器117a〜dは対応するアップダウンカウンタ115a〜dのカウンタ値に基づいてバイアス電圧を生成し、出力する。出力されたバイアス電圧は発振器111に含まれるnMOS容量、pMOS容量のソース電極、基板電極のいずれかに入力される。
発振器111の発振周波数と基準周波数f0が等しくなるとフィードバックは定常状態に入る。
このように、回路110aに含まれるMOS容量のnMOS容量とpMOS容量に、最適なバイアス電圧を与えることができ、ほぼ一定の正確な合成容量値を得ることができる。
(第8の実施形態)図12に本発明の第8の実施形態に係る半導体集積回路装置の概略構成を示す。半導体集積回路装置は、MOS容量を含む回路120aと、発振器121、周波数カウンタ122、基準周波数発生部123、比較器124、アップダウンカウンタ125、制御部126、メモリ127、DA変換器128a〜dを有するチューニング回路120bと、を備える。
この半導体集積回路装置は、図7に示す上記第4の実施形態による半導体集積回路装置の基準信号発生部71、フィルタ72、基準フィルタ73を発振器121、周波数カウンタ122、基準周波数発生部123に置き換えたものである。
発振器121、周波数カウンタ122は上記第6の実施形態における発振器102、周波数カウンタ103と同様の構成である。
基準周波数発生部123は基準周波数f0に相当するカウンタ出力を比較器124に与える。基準周波数発生部123は例えば電圧制御発振器(VCO)及び周波数カウンタである。また、周波数カウンタ122に基準周波数f0が入力された時の出力電圧値が予め分かっていれば、その電圧値を出力する電圧源を基準周波数発生部123としてもよい。基準周波数f0は、発振器121の発振周波数がf0になったとき、上記数式1を満たすような値に設定する。
メモリ127はDA変換器128a〜dが参照する初期カウンタ値を格納する。初期カウンタ値によるDA変換器128a〜dの出力はそれぞれ例えばVSS(グランド電位)、VSS、VDD(電源電位)、VDDである。
制御部126がメモリ127に格納されている初期カウンタ値を読み出す。DA変換器128a〜dのうち3つ、例えば128a〜c、はその初期カウンタ値に基づいてバイアス電圧を生成し、出力する。DA変換器128dに対応する初期カウンタ値はアップダウンカウンタ125に保持される。DA変換器128dはアップダウンカウンタ125のカウンタ値を制御部126により与えられる。
発振器121の発振周波数と基準周波数f0が等しくなるとフィードバックは定常状態に入る。制御部126はこのときのアップダウンカウンタ125のカウンタ値をメモリ127に格納し、DA変換器128dの参照先をアップダウンカウンタ125からメモリ127に切り替える。
続けてpMOS容量の基板電極のバイアス電圧を検出する場合は、制御部126がメモリ127に格納されているDA変換器128cに対応する初期カウンタ値をアップダウンカウンタ125に保持させる。また、制御部126はDA変換器128cにアップダウンカウンタ125のカウンタ値を与える。
制御部76は、発振器121の発振周波数と基準周波数f0が等しくなり、フィードバックが定常状態に入ったときのアップダウンカウンタ75のカウンタ値をメモリ127に格納する。そしてDA変換器128cの参照先をアップダウンカウンタ125からメモリ127に切り替える。
このように、nMOS容量、pMOS容量のバイアス電圧を調整し、最適なバイアス電圧を検出し、出力するため、回路120aに含まれるMOS容量の合成容量値はほぼ一定の正確な値とすることができる。また、フィードバックが定常状態に入ってから、DA変換器128の参照先をアップダウンカウンタ125からメモリ127に切り替えるため、発振器121、周波数カウンタ122、基準周波数発生部123、比較器124をオフしても、最適なバイアス条件を維持できる。
(第9の実施形態)図13に本発明の第9の実施形態に係る半導体集積回路装置の概略構成を示す。半導体集積回路装置は、MOS容量を含む回路130aと、pMOS閾値生成部131、nMOS閾値生成部132、演算部133を有するチューニング回路130bと、を備える。
回路130aに含まれるMOS容量は図1又は図4に示すような上記第1又は第2の実施形態におけるMOS容量と同様の構成であり、互いのゲート電極が接続されたnMOS容量及びpMOS容量を有する。チューニング回路130bがこのnMOS容量及びpMOS容量への最適なバイアス電圧を検出し、出力する。
pMOS閾値生成部131、nMOS閾値生成部132はそれぞれ回路130aに用いられているMOS容量が有するpMOS容量、nMOS容量に含まれるpMOSトランジスタ、nMOSトランジスタと電気的特性の等しいトランジスタを有し、それらの閾値電圧を生成し、出力する。トランジスタサイズは異なっていてもよい。
pMOS閾値生成部131とnMOS閾値生成部132の概略構成をそれぞれ図14(a)、(b)に示す。
pMOS閾値生成部131はドレイン電極とゲート電極が接続(ダイオード接続)されたPMOSトランジスタ141とゲート電極に接続された直流電流源142とを有する。
nMOS閾値生成部132はドレイン電極とゲート電極が接続(ダイオード接続)されたNMOSトランジスタ143とゲート電極に接続された直流電流源144とを有する。
MOSFET(MOS電界効果トランジスタ)のドレイン電流IDSは以下の数式2に示すMOSFETの飽和領域の電流の式に従う。
Figure 2008258538
ここでWはゲート幅、Lはゲート長、Coxはゲート酸化膜の電気容量、μは反転層内での電子の移動度、Vgsxはゲート電圧、Vthは閾値電圧である。
直流電流源142、144を用いてゲート幅Wに対して十分微小な直流電流IDSでバイアスすると、Vgsx≒Vthが得られる。従って、PMOSトランジスタ141、NMOSトランジスタ143のそれぞれのゲート電極、ソース電極間の電位差Vgsp、Vgsnは閾値電圧と等しくなる。pMOS閾値生成部131とnMOS閾値生成部132はこの電位差を検出し、演算部133に出力する。
演算部133はpMOS閾値生成部131及びnMOS閾値生成部132から出力される閾値電圧を用い、上記の数式1に基づいて最適なバイアス電圧を生成し、出力する。出力OUT1〜4は回路130aに用いられているMOS容量に含まれるnMOS容量とpMOS容量のソース電極、基板電極にそれぞれ与えられる。回路130aに用いられているMOS容量の合成容量値はほぼ一定の正確な値となる。
このように本実施形態による半導体集積回路装置によりMOS容量のゲート電圧依存性を抑制し、容量値を正確に設定することができる。
上記実施形態における半導体集積回路装置は例えば図15に示すような電源付きトランシーバに適用することができる。電源付きトランシーバは送信系回路部151、受信系回路部152、電源回路部153、デジタル回路部154、チューニング回路部155を備える。送信系回路部151、受信系回路部152、電源回路部153は上記第1又は第2の実施形態におけるMOS容量と同様の構成の電気的特性が等しいMOS容量を有する。チューニング回路部155は上記実施形態におけるチューニング回路であり、送信系回路部151、受信系回路部152、電源回路部153が有するMOS容量の最適なバイアス電圧を検出し、出力する。これにより各回路部に含まれるMOS容量はゲート電圧依存性が抑制され、正確な容量値となり、電源付きトランシーバの動作特性が向上する。
上述した実施の形態はいずれも一例であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施形態による半導体集積回路装置の概略構成図である。 nMOS容量とpMOS容量のゲート電圧と合成容量値の関係の一例を示すグラフである。 nMOS容量とpMOS容量のゲート電圧と合成容量値の関係の一例を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態による半導体集積回路装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施形態による半導体集積回路装置の概略構成図である。 フィルタの回路構成の例を示す図である。 本発明の第4の実施形態による半導体集積回路装置の概略構成図である。 本発明の第5の実施形態による半導体集積回路装置の概略構成図である。 発振器の回路構成の例を示す図である。 本発明の第6の実施形態による半導体集積回路装置の概略構成図である。 本発明の第7の実施形態による半導体集積回路装置の概略構成図である。 本発明の第8の実施形態による半導体集積回路装置の概略構成図である。 本発明の第9の実施形態による半導体集積回路装置の概略構成図である。 閾値生成部の概略構成図である。 電源付きトランシーバの概略構成図である。
符号の説明
1 nMOS容量
2 pMOS容量
V1〜V4 可変電圧源

Claims (5)

  1. ソース電極とドレイン電極が短絡されたnMOSトランジスタ及びソース電極とドレイン電極が短絡され、ゲート電極が前記nMOSトランジスタのゲート電極に接続されたpMOSトランジスタを有するキャパシタと、
    前記nMOSトランジスタのソース電極、基板電極、前記pMOSトランジスタのソース電極、基板電極のうち少なくともいずれか1つに可変のバイアス電圧を印加する可変電圧源と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. ソース電極とドレイン電極が短絡された複数のnMOSトランジスタ、ソース電極とドレイン電極が短絡された複数のpMOSトランジスタ、及び複数のスイッチを有し、前記複数のnMOSトランジスタのゲート電極と前記複数のpMOSトランジスタのゲート電極はそれぞれ対応する前記スイッチを介して接続されるキャパシタと、
    前記複数のnMOSトランジスタのソース電極、基板電極、前記複数のpMOSトランジスタのソース電極、基板電極のうち少なくともいずれか1つに可変のバイアス電圧を印加する可変電圧源と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 請求項1又は2に記載のキャパシタを含む回路部と、
    基準キャパシタを含む基準フィルタと、
    前記回路部に含まれるキャパシタと電気的特性が等しいキャパシタを含み、前記基準フィルタと電気的に等価な回路構成を有するフィルタと、
    前記基準フィルタ及び前記フィルタに基準信号を与える基準信号生成部と、
    前記基準フィルタの出力及び前記フィルタの出力が与えられ、比較結果を出力する比較器と、
    前記比較結果が与えられ、前記比較結果に基づいてカウンタ値の増減を行うアップダウンカウンタと、
    前記カウンタ値が与えられ、前記カウンタ値に基づく電圧を生成し、前記回路部に含まれる前記キャパシタ及び前記フィルタに含まれる前記キャパシタにバイアス電圧として印加する変換器と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 請求項1又は2に記載のキャパシタを有する回路部と、
    所定の電圧信号を出力する第1の変換器と、
    前記キャパシタに含まれるトランジスタと電気的特性が等しいトランジスタを有し、前記電圧信号が与えられ、前記電圧信号の電圧値及び前記トランジスタの閾値電圧に基づく周波数で発振する発振器と、
    前記発振器の発振周波数を検出する周波数カウンタと、
    前記検出された発振周波数から前記閾値電圧を算出し、前記閾値電圧に基づいて前記キャパシタへのバイアス電圧を決定する周波数バイアス換算部と、
    前記決定されたバイアス電圧を生成し、前記キャパシタに印加する第2の変換器と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 請求項1又は2に記載のキャパシタを有する回路部と、
    前記キャパシタに含まれるpMOSトランジスタと電気的特性が等しいpMOSトランジスタ及び前記pMOSトランジスタのゲート電極及びドレイン電極に接続された第1の直流電流源を有し、前記pMOSトランジスタの閾値電圧を生成し出力するpMOS閾値生成部と、
    前記キャパシタに含まれるnMOSトランジスタと電気的特性が等しいnMOSトランジスタ及び前記nMOSトランジスタのゲート電極及びドレイン電極に接続された第2の直流電流源を有し、前記nMOSトランジスタの閾値電圧を生成し出力するnMOS閾値生成部と、
    前記pMOSトランジスタの閾値電圧及び前記nMOSトランジスタの閾値電圧に基づいて、前記回路部が有する前記キャパシタへのバイアス電圧を算出して生成し、前記キャパシタに印加する演算部と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
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